| 【発明の名称】 |
自然薯の栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】政田 敏雄
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| 【要約】 |
【課題】畝や溝から雨水がパイプ状の栽培器の凹溝内に大量に入ることを防止し、また、地温が高くなることを抑制し芋の肥大化が期待できる自然薯の栽培方法を提供する。
【解決手段】両端が開放された断面円弧状のパイプ2の一端をやや扁平に形成して案内棒3を立てられるようにし、このパイプ2の凹溝2bに無菌の山土4を充填し、パイプ2の他端を下向きに傾斜させて地下に埋設し、その上部に盛土して案内棒3を立て、下側に日光を遮蔽する雑草防除層Uを設け上側に日光を反射する地温上昇抑制層Tを設けた二層のシート8を案内棒3に近接配置して盛土を覆い、案内棒によって種芋から成長する新生芋を凹溝2bに沿って発育するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端が開放された断面円弧状のパイプの一端をやや扁平に形成して案内棒を立てられるようにし、このパイプの凹溝に無菌の山土を充填し、前記パイプの他端を下向きに傾斜させて地下に埋設し、その上部に土を盛って畝を形成して案内棒を立て、下側に日光を遮蔽する雑草防除層を設け上側に日光を反射する地温上昇抑制層を設けた二層のシートを案内棒に近接配置して畝を覆い、案内棒によって種芋から成長する新生芋を凹溝に沿って発育するようにしたことを特徴とする自然薯の栽培方法。 【請求項2】 請求項1記載の自然薯の栽培方法において、二層のシートは長手方向に沿って直線状にスリットが複数形成され、このスリット内に案内棒を突出させて前記畝を覆うようにしたことを特徴とする自然薯の栽培方法【請求項3】 請求項1記載の自然薯の栽培方法において、二層のシート2枚を案内棒を挟んで繋ぎ合せて前記畝を覆うようにしたことを特徴とする自然薯の栽培方法【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の自然薯の栽培方法において、二層のシートは下側の雑草防除層を黒色で形成し、上側の地温上昇抑制層を白又は銀色等の反射率の高い明るい色で形成したことを特徴とする自然薯の栽培方法。 【請求項5】 請求項1記載の自然薯の栽培方法において、前記パイプはポリプロピレン樹脂、塩化ビニール樹脂又は鉄材を成形して形成したことを特徴とする自然薯の栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自然薯を一本づつ畑地で成育できるようにした自然薯の栽培方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の自然薯の栽培は、実開昭54−149956号に記載されているように断面U字状の凹溝を有するパイプ状の栽培器を用いて行なわれていた。この栽培器は、細長い板状体の両側片を、その横幅の2〜3倍立上らせてU字状の凹溝を形成したもので、この凹溝に無菌の山土を充填して種芋を栽培すると、凹溝内で成長する新生芋は、凹溝の上部開口から突出して、外部の土壌に触れることなく、U字溝内に充填されている無菌の山土内で成育する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし近年は夏場の降雨量が多く、また、平均気温が高く、パイプ状の栽培器の凹溝に種芋を栽培し、このパイプ状の栽培器を畝に埋設しただけの栽培方法では、畝や溝から雨水がパイプ状の栽培器の凹溝内に大量に入り凹溝内が過湿になって新生芋に過湿障害の発生と、雨水により畑土内のセンチュウや病原菌がパイプ内に入り奇形芋となってしまったり、また、地温が高くなるため芋の肥大が悪く成育不良芋となってしまうことがあり改善が望まれていた。 【0004】そこで、本発明の自然薯の栽培方法は、凹溝を有するパイプ状の栽培器を畝に埋設する栽培方法において、畝や溝から雨水がパイプ状の栽培器の凹溝内に大量に入ることを防止し、パイプ状の栽培器の凹溝内が過湿にならないようにし又、病原菌等の侵入を防ぎ新生芋に障害が発生せず、また、地温が高くなることを抑制し芋の肥大化が期待できる自然薯の栽培方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】両端が開放された断面円弧状のパイプの一端をやや扁平に形成して案内棒を立てられるようにし、このパイプの凹溝に無菌の山土を充填し、前記パイプの他端を下向きに傾斜させて地下に埋設し、その上部に盛土して案内棒を立て、下側に日光を遮蔽する雑草防除層を設け上側に日光を反射する地温上昇抑制層を設けた二層のシートを案内棒に近接配置して盛土を覆い、案内棒によって種芋から成長する新生芋を凹溝に沿って発育するようにした。 【0006】この二層のシートに長手方向に沿って直線状にスリットを複数形成しておき、スリット内に案内棒を突出させて畝を覆うようにすると、畝から突出する案内棒がじゃまにならずに二層のシートを被せることができる。 【0007】また、二層のシートにスリットを設ける代わりに、二層のシート2枚を案内棒を挟んで繋ぎ合せて畝を覆うようにしてもよい。この場合は、二層のシートの幅を狭くすることができる。 【0008】この二層のシートは、下側の雑草防除層を黒色で形成し、上側の地温上昇抑制層を白又は銀色等の反射率の高い色明るい色で形成することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。図1は本発明に係る自然薯の栽培方法を示す斜視図、図2は同栽培方法に使用した栽培器の横断面図、図3は本発明に係る自然薯の栽培方法の説明図、図4は本発明に係る自然薯の栽培方法の第1の実施の形態を示す外観図、図5は図4の横断面図、図6は本発明に係る自然薯の栽培方法の第2の実施の形態を示す外観図、図7は本発明に係る自然薯の栽培方法の第3の実施の形態を示す外観図、図8は図7の横断面である。また、各図における同符号は同じものを示している。 【0010】先ず、図1を参照して本発明に係る自然薯の栽培方法について説明する。図1において、自然薯の栽培器1は両端が開放された断面円弧状のパイプ2の一端2aをやや扁平に形成して案内棒3を立てられるようにしてある。パイプ2はポリプロピレン樹脂、塩化ビニール樹脂又は鉄材により形成したもので、使用時には、パイプ2の凹溝2bに無菌の山土4を充填し、パイプ2の他端2cを下向きに傾斜させて地下に埋設する。パイプ2を断面円弧状に形成したのは、後述するがパイプ2の凹溝2b内に雨水が入らなくすることで凹溝2b内に充填される山土4の流出が防止されるため、凹溝2bを浅く形成しても差し支えないからである。 【0011】次に図3を参照して、この栽培器1を使用した本発明に係る自然薯の栽培方法について説明する。前述したように自然薯の栽培器1は、パイプ2の他端2cを下向きに傾斜させて地下に埋設されている。このパイプ2の上部に土を盛って畝5を形成して案内棒3(図示せず)を立てておく。そして、案内棒3(図示せず)の付近の畝5内に自然薯の種芋6を栽培し(埋め込み)、案内棒3によって種芋6から成長する新生芋7を凹溝2bに沿って発育するようにしている。 【0012】この場合、新生芋7が成長すると凹溝2b内から新生芋7の上部が若干はみ出す場合も想定されるが、新生芋7は栽培器1の円弧状のパイプ2に沿って発育させればよいので、成長時に新生芋7が脱落したり、無菌の山土4からはみ出さなければ、図2に示すように、新生芋7の上部が凹溝2b内から若干はみ出しても差し支えない。 【0013】以下、図4乃至図8を参照して本発明に係る第1の実施の形態乃至第3の実施の形態を順次説明していくが、栽培器1に自然薯を栽培して栽培器1を埋設する方法については、いずれの実施の形態の場合も前述の説明の通りであり以下の説明では、栽培器1に自然薯を栽培して栽培器1を埋設する方法についての説明は省略する。 【0014】本発明に係る第1の実施の形態では、図4に示すようなシート8aを採用している。このシート8aは、下側を黒色で形成し日光を遮蔽する雑草防除層Uを設け、上側に白又は銀色等の反射率の高い明るい色で形成し日光を反射する地温上昇抑制層Tを設けた二層で構成してある。実際には、シート8aに案内棒3aを挿通させるため、図4に示すようなスリット9が複数形成されている。 【0015】このスリット9は、長手方向に沿って直線状に複数形成され、このスリット9内に案内棒3を突出させて畝5の略全体を覆い、畝5への大幅な雨水の侵入を防いでいる。そして、隣接する畝5,5間で形成される溝10の部分では、隣接するシート8a,8a同士を重ね合わせて、溝10の部分も全体をシート8aで覆い、溝10への雨水の侵入を防いでいる。 【0016】この二層のシート8aは、下側を黒色で形成することで、日光を遮蔽し、雑草の育成を妨げて防除し、また、上側を白又は銀色等の反射率の高い明るい色で形成することで、日光を反射し、畝5内の地温の上昇を抑制する。 【0017】本発明に係る自然薯の栽培方法の第2の実施の形態としては、図6に示すように二層のシート8b,8bの2枚を案内棒3bを挟んでヒモなどで繋ぎ合せて2枚のシート8b,8bの複数の繋ぎ合せの部分にスリット19を形成し、このスリット19内に案内棒3bを突出させて畝5の略全体を覆うようにする。この第2の実施の形態のものも2枚のシート8b,8bをヒモなどで繋ぎ合せて複数の繋ぎ合せの部分にスリット19を形成した状態では、シート8b,8bは、第1の実施の形態でのシート8aと略同様の作用となるので、ここでは、その説明は省略する。 【0018】本発明に係る自然薯の栽培方法の第3の実施の形態としては、図7に示すように二層のシート8cで畝5の上部と畝5の一方の側面及び底面を覆って、畝5の上部からの雨水の侵入を防止する。そして、シート8cの端の部分(畝の側面部)から案内棒3cを突出させる。この場合、シート8cで覆われていない畝5の他方の側面の部分には、稲わらRを被せて、稲わらRが雑草の育成を妨げて防除し、また、稲わらRが日光を反射して畝5内の地温の上昇を抑制する。この第3の実施の形態においても、二層のシート8cは下側の黒色の層Uが、日光を遮蔽して雑草の育成を妨げて防除し、また、上側の反射率の高い明るい色の層Tが、日光を反射して畝5内の地温の上昇を抑制する。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明に係る自然薯の栽培方法は、断面円弧状の凹溝を有するパイプ状の栽培器を畝に埋設し、下側を日光を遮蔽する黒色の層で形成し、上側を白又は銀色等の日光の反射率の高い明るい色の層で形成した二層のシートで畝の上部を覆って、畝や溝から雨水がパイプ状の栽培器の凹溝内に大量に入ることを防止してパイプ状の栽培器の凹溝内が過湿にならないようにし、また、二層のシートで日光を遮蔽して地温が高くなることを抑制して芋の肥大化が期待できる。 【0020】そして、パイプ状の栽培器の凹溝内に雨水が入らなくすることで凹溝内に充填される山土の流出が防止されるため、凹溝を浅く形成しても差し支えなく、パイプ状の栽培器を小型化できる等極めて実用的なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194804 【氏名又は名称】政田 敏雄 【識別番号】000194790 【氏名又は名称】政田 寛 【識別番号】595071520 【氏名又は名称】政田 健太郎 【識別番号】595071531 【氏名又は名称】政田 洋平
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| 【出願日】 |
平成12年4月14日(2000.4.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085257 【弁理士】 【氏名又は名称】小山 有
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| 【公開番号】 |
特開2001−292632(P2001−292632A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月23日(2001.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2000−113060(P2000−113060) |
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