| 【発明の名称】 |
潅水方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】今泉 諒俊
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| 【要約】 |
【課題】給水芯12によりプランター13の培養土14に安定して給水が可能な潅水方法を提供すること。
【解決手段】給水芯12の中間部分を管路20に挿通し、管路20を培養土14中に埋設することで、給水芯12の中間部分から水分が大気中に蒸発したり、給水芯12が最初に培養土14と接触する部位から培養土14中に拡散するのを抑制する。これにより、給水量の変動を防止し、均一の給水と培養土14中の所望箇所への給水、施肥を可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 給水芯の一端を給水容器中の水に浸漬し、給水芯の他端をプランター、コンテナ、植木鉢等に入れた培養土中に埋入し、給水芯の毛細管現象を利用して培養土への給水を行う潅水方法であって、前記給水芯の中間部分を管路に挿通したことを特徴とする潅水方法。 【請求項2】 前記管路が先にいくほど低位となるように前記培養土中に傾斜して配置したことを特徴とする請求項1に記載の潅水方法。 【請求項3】 前記給水芯に帯状のものを使用し、かつ前記管路に底面が平坦な断面形状を有するものを使用することを特徴とする請求項1に記載の潅水方法。 【請求項4】 前記管路に断面形状が矩形のものを使用することを特徴とする請求項3に記載の潅水方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は給水容器から給水芯の毛細管現象を利用してプランター、コンテナ、植木鉢等の培養土に給水を行う潅水方法に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の潅水方法の一形式として、特開平11−318242号公報には、給水芯の一端をペットボトルの中の水に浸漬し、他端を植木鉢の培養土中に埋入し、給水芯の毛細管現象を利用してペットボトルから植木鉢に潅水を行う方法が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の潅水方法は、給水芯の中間部分が露出しているので、この部分から水分が蒸発する。そのため培養土の給水量が不足しがちとなるだけでなく、水分の蒸発量が外気の温度や湿度に影響されるので、培養土への給水量が変動する。また、近時、肥料を水に溶かして潅水と同時に肥料を施す潅水同時施肥の技術が普及し始めているが、肥料は作物の根の最も活性の高い部位に施用することが効果的である。従来の潅水方法を利用して施肥する場合、給水芯の露出部分からの水分蒸発により肥料分が給水芯に集積し易い。また、水は給水芯が土壌と最初に接触する部位から土壌中に拡散するので、水に溶けた肥料が接触部位付近の土壌に吸着されてしまう。さらに給水芯に藻が発生して水が浸透し難くなる。このため、従来の潅水方法では、大きなプランターやコンテナを使用する場合に肥料を根の活性の高い部位に効果的に施すことが困難である。本発明はかかる問題点に鑑み、給水芯による安定した給水と効果的な施肥が可能な潅水方法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、給水芯の一端を給水容器中の水に浸漬し、給水芯の他端をプランター、コンテナ、植木鉢等に入れた培養土中に埋入し、給水芯の毛細管現象を利用して培養土への給水を行う潅水方法であって、前記給水芯の中間部分を管路に挿通したことを特徴とする。請求項2に記載の発明は請求項1に記載の潅水方法において、前記管路が先にいくほど低位となるように培養土中に傾斜して配置したことを特徴とする。請求項3に記載の発明は請求項1に記載の潅水方法において、前記給水芯に帯状のものを使用し、かつ前記管路に底面が平坦な断面形状を有するものを使用することを特徴とする。請求項4に記載の発明は請求項3に記載の潅水方法において、前記管路に断面形状が矩形のものを使用することを特徴とする。 【0005】 【発明の作用・効果】請求項1に記載の発明によれば、給水芯の中間部分を管路に挿通したので、中間部分から水分が外気中に蒸発したり、培養土と接触する部位から培養土中に拡散したり、あるいは中間部分からの水分蒸発により中間部分に肥料が集積するのを抑制できる。このため安定、均一な潅水が可能となる。また、培養土中に管路を埋設して給水芯を導くことにより、培養土中の所望の箇所に潅水したり、作物の根の活性の高い部位に効果的に施肥することが可能となる。請求項2に記載の発明によれば、管路を先にいくほど低位となるように培養土中に傾斜して配置したので、給水容器から毛細管現象を利用して吸い上げられた水が管路を伝って先へと流れる。このため、毛細管現象を利用するだけの場合に比べ多量の水を給水でき、とくに大きなプランターやコンテナを使用した栽培が可能となる。請求項3に記載の発明によれば、表面積が大きく、給水力の高い帯状の給水芯を使用するので、より給水量を多くできる。また、底面が平坦な管路を使用するので、帯状に広げたまま挿通でき、給水芯が縮れたり、折り重なることによる給水力の低下を防止できる。請求項4に記載の発明によれば、断面形状が矩形の管路を使用するので、管路の4つの側面のいずれをも平坦な底部として帯状の給水芯を載せることができる。このため、管路を設置するとき向きに注意しなくてもよいので、配管作業が容易になる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1には本発明の一実施形態に係る潅水方法が示されている。当該潅水方法は、給水容器としてペットボトル10を利用し、このペットボトル10の水11と水11に溶かした肥料を給水芯12の毛細管現象を利用してプランター13の培養土14に給水、施肥する。 【0007】断面六角形のペットボトル10の側面10aには給水穴10bが形成され、側面10cには給水芯12の差し込み穴10dが形成されている。また、側面10eには水量調節穴10fが形成されている。ペットボトル10は横向きにして底面が培養土14の表面より高い位置になるように支持棒15を用いて設置する。ペットボトル10への貯水は給水穴10bを通して行う。ペットボトル10の貯水量は水量調節穴10fを形成する位置を調節したり、あるいはペットボトル10の設置角度を変えて水量調節穴10fの位置を調整することにより行う。 【0008】給水芯12は帯状のものを使用し、一端を差し込み口からペットボトル10の水に浸漬し、中間部を管路20に挿通して管路20を培養土中に埋設し、管路20から他端を出して培養土14中の所定箇所、例えば作物の根の活性の高い部位の近辺に導き出す。 【0009】管路20はU字管21、漏斗管22、エルボー管23、直線管24,25,26及び十字管27,28の5種類の塩化ビニール製の、培養土14の重みで型崩れしない硬質管材を継いで形成されている。これら5種類の管材はいずれも横断面形状が矩形となるように成形されている。また、管路20は先にいくほど低位となるように、培養土中に埋設されている部分は傾斜配置されている。 【0010】U字管21は一端をペットボトル10の給水芯差し込み口10dに挿入し、他端に直線管24を接続し、直線管24の下端部を漏斗管22の漏斗口に差し込む。漏斗管22の漏斗口には屈折した側面22aが形成されているので、直線管24をこの屈折側面22aに当接するように差し込んで接続する。 【0011】漏斗管22の出口にエルボー管23を接続する。エルボー管23は約110度の屈曲角度を有するように成形されている。 【0012】エルボー管23の下端開口に直線管25を接続し、この直線管25に十字管27を接続する。十字管27は幹管27aの左右両側面に枝管27bを凸設した構造を有し、枝管27bは幹管27aに対して約10度の屈曲角度を形成するように成形されている。さらに、十字管27の幹管27aに直線管26を接続し、直線管26に十字管27と同一構造の十字管28の幹管28aを接続する。上流側の十字管27は枝管27bが上向くように接続し、下流側の十字管28は枝管28bが下向くように接続する。 【0013】各十字管27,28の左右の枝管27b,28bに溝形のガイドフレーム29を挿入し、ガイドフレーム29の底面に沿って給水芯12を管路20から導き出す。下流側の十字管28の幹管28aの開口にはキャップ30を被せる。 【0014】本実施形態に係る潅水方法は以上説明したように、給水芯12の中間部分を管路20に挿通したので、給水芯12の中間部分から水分が外気中に蒸発したり、培養土14と接触する部位から培養土14中に拡散したり、あるいは中間部分からの水分蒸発により中間部分に肥料が集積するのを抑制できる。このため安定、均一な潅水が可能となる。また、培養土中14に管路20を埋設して給水芯12を導くことにより、培養土14中の所望の箇所に潅水したり、作物の根の活性の高い部位に効果的に施肥することが可能となる。 【0015】また、管路20を先にいくほど低位となるように傾斜して配置したので、ペットボトル10から毛細管現象を利用して吸い上げられた水11が管路20を伝って先へと流れる。このため、毛細管現象を利用するだけの場合に比べ多量の水11を給水でき、とくに大きなプランターやコンテナを使用した栽培が可能となる。 【0016】表面積が大きく、給水力の高い帯状の給水芯12を使用するので、より給水量を多くできる。また、底面が平坦な管路20を使用するので、帯状に広げたまま挿通でき、給水芯12が縮れたり、折り重なることによる給水力の低下を防止できる。 【0017】とりわけ、断面形状が矩形の管材21〜28を使用するので、管材21〜28の側面のいずれをも平坦な底部として帯状の給水芯を載せることができる。このため、管路20を設置するとき向きに注意しなくてもよいので、配管作業が容易になる。 【0018】溝形のガイドフレーム29に沿って給水芯12を管路20から導き出すので、管路20から露出している給水芯12は、上面からだけ水分が培養土14中に拡散し、下面からは拡散しない。このため、水分及び肥料が給水芯12の先端まで浸透し易く、培養土の広い範囲にわたって給水と施肥が可能となる。 【0019】上流側の十字管27は枝管27bが上向くように配管したので、枝管27bを伝って流れる水量が抑制される。一方、下流側の十字管28の枝管28bは下向くように配管したので、上流側の十字管27から露出している給水芯12から培養土14へ拡散する水量が抑制される。このため上流側の十字管27からさらに下流へと水分が浸透するので、培養土14の広い範囲に給水施肥が可能となる。 【0020】なお、本実施形態では給水容器としてペットボトル10を利用したがこれに限らず、ポリ容器等を利用することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391061978 【氏名又は名称】愛知県経済農業協同組合連合会
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| 【出願日】 |
平成12年4月5日(2000.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090239 【弁理士】 【氏名又は名称】三宅 始
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| 【公開番号】 |
特開2001−286227(P2001−286227A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−103140(P2000−103140) |
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