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【発明の名称】 庭木バリカン
【発明者】 【氏名】中村 雅道

【氏名】小田 尚

【要約】 【課題】上向きで使用しても切断した枝葉が作業者の方に飛散するのを防止できる。切断時の恐怖感を無くして女性でも安心感を持って使用できる。

【解決手段】枝葉などの切断に用いられる庭木バリカン1において、刃部2の上方に隙間3を介して刃部2を覆うためのカバー4を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 枝葉などの切断に用いられる庭木バリカンにおいて、刃部の上方に隙間を介して刃部を覆うためのカバーを設けて成ることを特徴とする庭木バリカン。
【請求項2】 庭木バリカンに対してカバーを着脱自在に取付けて成ることを特徴とする請求項1記載の庭木バリカン。
【請求項3】 カバーを透明又は半透明として成ることを特徴とする請求項1記載の庭木バリカン。
【請求項4】 カバーの側部に刃部の少なくとも1箇所の刃を露出させるための切欠部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の庭木バリカン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭木、生け垣などの枝葉を切断するために使用する庭木バリカンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式の庭木バリカン1は図8に示すようなもので、駆動部を有する本体部7の前部にバリカンよりなる刃部2を設け、本体部7の後部に把手部30を設け、本体部7の刃部2の突出基部より少し手前の部分に補助把手部31を設けたものである。使用に当たっては、把手部30を片手で掴むとともに補助把手部31を他の片手で掴んで刃部2により庭木、生け垣などの枝葉を切断するようになっている。また、従来にあっては、切断した枝葉が把手部30や補助把手部31を掴んでいる手の方に飛散するのを防止するために、本体部7の刃部2の突出基部より少し手前で且つ補助把手部31よりも少し前部に斜め上方に向けて保護カバー32を設けている。
【0003】しかしながら、従来の保護カバー32は手で掴んでいる部分への枝葉の飛散を防止するだけのものでしかなく、例えば、庭木バリカン1を刃部2の前端が上を向くように上に持ち上げて使用する場合、作業者に切断した枝葉が飛散するのを防ぐことができないという問題があり、また、従来の保護カバーは図8からも明らかなように刃部2の上方を覆うものではなく、したがって刃部2がむきだしのままの状態であり、むきだし状態の刃部2で切断する際の刃の動作が目に見えて、女性には怖いという恐怖感が生じ、従来の庭木バリカン1は女性にとって使用しにくいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、上向きで使用しても切断した枝葉が作業者の方に飛散するのを防止でき、また、切断時の恐怖感を無くして女性でも安心感を持って使用でき、また、カバーするといえども枝葉の切断が簡単且つ綺麗にでき、また、簡単に刈り高さを揃えることができ、また、長く伸びすぎた枝葉の切断にも簡単に対応でき、更に、部分的に一部が伸びている枝葉があっても簡単に切断することができる庭木バリカンを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、枝葉などの切断に用いられる庭木バリカン1において、刃部2の上方に隙間3を介して刃部2を覆うためのカバー4を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、刃部2の上方に隙間3を介して配置されたカバー4により庭木バリカン1を上方に向けた場合でも切断した枝葉が作業者の方に飛散しないようにできるものである。また、刃部2をカバー4により覆うことで切断時の恐怖感を緩和することができることになる。また、刃部2の上方に隙間3を介してカバー4を配置することで、隙間3を介して配置したカバー4を切断する際の高さを揃える目安とすることができるものである。また、刃部2の上方に隙間3を介してカバー4を配置することで、切断したくない長い枝を誤って切断しないようにできて、長い枝から出ている短い枝葉のみを効果的に切断することが可能となるものである。
【0006】また、庭木バリカン1に対してカバー4を着脱自在に取付けることが好ましい。このような構成とすることで、長く伸びすぎた枝葉を切断する際にカバー4が邪魔になる場合にはカバー4を庭木バリカン1から外すことで対応できるものである。
【0007】また、カバー4を透明又は半透明とすることが好ましい。このような構成とすることで、カバー4を通して刃部2への枝葉の進入が見えて綺麗な揃え刈りが可能となる。
【0008】また、カバー4の側部に刃部2の少なくとも1箇所の刃5を露出させるための切欠部6を設けることが好ましい。このような構成とすることで、時々長く伸びている枝葉があってもカバー4を取り外すことなく長く伸びている枝葉を切欠部6に導入して切断することができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0010】庭木バリカン1は本体部7の前部に刃部2を突出して設けることで構成してある。本体部7はハウジング9内に駆動部10を内装し、ハウジング9の後部に従来と同様に把手部30を設けてある。また、必要に応じてハウジング9の前部に従来と同様に補助把手部を設けてもよい。駆動部10はモータ11と、モータ11の回転を減速するための減速ブロック12と、減速ブロック12を通して回転して回転運動を往復運動に変換するための偏芯カム13とにより構成してある。
【0011】刃部2は下押え板26とレール部材15との間に上刃16と下刃14を往復移動自在に介装して構成してあり、偏芯カム13の上部が上刃16の後部の孔17に嵌め込んであり、偏芯カム13の下部が下刃14の後部の孔27に嵌め込んであり、偏芯カム13により上刃16と下刃14を互いに逆方向に往復運動させるようになっている。上刃16と下刃14には両端部にそれぞれ多数の刃5が形成してあり、上刃16と下刃14の刃5部分に入った枝葉は上刃16と下刃14が互いに往復移動することで刃5により切断されるようになっている。
【0012】本体部7の外殻を構成するハウジング9の前部にはカバー4の後端部をはめ込むための嵌め込み凹部18が設けてあり、嵌め込み凹部18には係合部19が設けてある。また、刃部2の上面部に設けたレール部材15の前端部の両側部には係止部20が設けてある。
【0013】刃部2の上方にはカバー4が着脱自在に配置される。このカバー4は図5に示すように下面部の中央部に下方に向けて一対の脚片21を垂設してあり、この両脚片21の下端部に被係止部22が設けてある。カバー4の後部には図5に示すように嵌め込み部23が設けてあり、嵌め込み部23には被係合部24が設けてある。また、嵌め込み部23の前上部には摘み部25が設けてある。
【0014】カバー4を刃部2の上方に隙間3を介して刃部2を覆うように庭木バリカン1に着脱自在に取付けるには、本体部7の前部の嵌め込み凹部18にカバー4の後部の嵌め込み部23を嵌め込んで被係合部24を係合部19に着脱自在に係合させるとともに、カバー4の前端部に設けた被係止部22をレール部材15に設けた係止部20に着脱自在に係止させることで取付けるものである。ここで、係合部19と被係合部24との係合によりカバー4が庭木バリカン1に対して前後方向に移動しないようにし、また、係止部20と被係止部22との係止によりカバー4が庭木バリカン1に対して上下左右方向に移動しないようにするものである。上記係合部19と被係合部24との着脱、係止部20と被係止部22との着脱はいずれもクリック感を持って行えるような構造となっていて、取付けた場合に確実に取付けたことがクリック感により確認できるものである。カバー4の取り外しに当たってはカバー4に設けた摘み部25を持って行うことで手が刃部2に近づかないようにして安全に取り外し作業ができるようになっている。
【0015】上記のようにしてカバー4を刃部2の上方に隙間3を介して位置するように取付けた場合、平面視において図2に示すようにカバー4により刃部2のほぼ全体を覆うようになっている(図2においては刃部2の最前端の刃5のみごく一部がカバー4よりも突出しているが他の部分は全体が覆われている)。ここで、カバー4は透明又は半透明であって、カバー4で刃部2の上方を覆ったにもかかわらずカバー4を通して刃部2への枝葉の進入が見えるようになっている。
【0016】また、カバー4の上面部と刃部2との間に形成される隙間3の寸法Lは刃部2により枝葉を切断するのに支障がない程度の寸法とするものであり、使用目的(対象作業)により上記寸法Lの長さの異なるカバー4を選択して使用することで使い勝手を改善することができるようになっている。
【0017】しかして、使用に当たっては、庭木バリカン1に上記のようにして刃部2の上方に隙間3を介してカバー4を取付けることで刃部2を覆った状態で庭木や生け垣の剪定を行うものである。作業に当たり庭木バリカン1を上方に向けて使用した場合でも、カバー4により刃部2を覆ってあるので、切断した枝葉が作業者の方に飛散しないようにできるものである。また、刃部2をカバー4により覆うことで切断時の恐怖感を緩和することができることになって女性でも安心感を持って作業することができるものである。
【0018】また、刃部2の上方に隙間3を介してカバー4を配置してあるので、隙間3を介して配置したカバー4が切断する際の高さを揃える目安となり、容易に刈り高さを揃えることができるものである。また、庭木や生け垣の剪定は通常幹となる長い枝は残し、幹となる長い枝から分岐した短い枝葉を切断することで行うものであるが、この場合、カバー4を取付けた状態では上記のようにカバー4を高さを揃える目安として短い枝葉の剪定作業ができるものであり、この場合、幹となる切断したくない長い枝は刃部2の上方に隙間3を介して配置されたカバー4に邪魔されて刃部2で切断されるのが防止されることになり、この結果、幹となる長い枝から分岐した短い枝葉のみを高さを揃えて切断することができるものである。
【0019】また、長く伸びすぎた枝葉を刈り込む時には庭木バリカン1からカバー4を外して使用するものである。このように、庭木の状態に合わせてカバー4を付けた使用形態、カバー4を外した使用形態というように多様な使い方ができるようになっている。
【0020】次に本発明の他の実施形態につき図7に基づいて説明する。本実施形態においては、カバー4の側部に刃部2の少なくとも1箇所の刃5を露出させるための切欠部6を設けてある。本実施形態においては、切欠部6を設けてあるので、短い枝葉を剪定しているとき複数本だけ長く伸びている枝葉があってもカバー4を取り外すことなく長く伸びている枝葉を切欠部6に導入して切断して剪定を継続することができるものである。
【0021】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、枝葉などの切断に用いられる庭木バリカンにおいて、刃部の上方に隙間を介して刃部を覆うためのカバーを設けてあるので、庭木バリカンを上方に向けた場合でもカバーにより切断した枝葉が作業者の方に飛散しないようにできて作業性が向上するものであり、また、刃部をカバーにより覆うので切断時の恐怖感を緩和することができて女性の作業者でも安心感を持って作業ができるものであり、また、隙間を介して配置したカバーを切断する際の高さを揃える目安として利用できて、簡単に揃え刈りができるものであり、また、刃部の上方に隙間を介してカバーを配置するので、切断したくない長い枝を誤って切断しないようにできて、長い枝から出ている短い枝葉のみを効果的に切断することが可能となり、切断したい短い枝葉のみ確実に剪定できるものである。
【0022】また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、庭木バリカンに対してカバーを着脱自在に取付けてあるので、長く伸びすぎた枝葉を切断する際にカバーが邪魔になる場合にはカバーを庭木バリカンから外すことで対応できて、長い枝葉の切断も容易に行えるものである。
【0023】また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、カバーを透明又は半透明としてあるので、カバーを通して刃部への枝葉の進入が見えて綺麗な揃え刈りが可能となるものである。
【0024】また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、カバーの側面部に刃部の少なくとも1箇所の刃を露出させるための切欠部を設けてあるので、時々長く伸びている枝葉があってもカバーを取り外すことなく長く伸びている枝葉を切欠部に導入して切断することができ、剪定作業の作業性が向上するものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成13年1月31日(2001.1.31)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2001−286223(P2001−286223A)
【公開日】 平成13年10月16日(2001.10.16)
【出願番号】 特願2001−24712(P2001−24712)