| 【発明の名称】 |
花穂手入れナイフ |
| 【発明者】 |
【氏名】安藤 信郎
【氏名】吉川 巌
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| 【要約】 |
【課題】使いやすく、手を傷つけない花穂手入れナイフを提供する。
【解決手段】指装着環4に刃鎌2をこの指装着環4の略半径方向へ突出するように固着し、この刃鎌2の刃9が指3の屈曲方向を向くように前記指装着環4を指に装着した状態で、指3や手首の折り曲げ又は腕の振り降ろしにより刃鎌2で副穂や支梗を切除する花穂手入れナイフ1である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 指装着環に刃鎌を該指装着環の略半径方向へ突出するように固着し、該刃鎌の刃が指の屈曲方向を向くように前記指装着環を指に装着した状態で、指や手首の折り曲げ又は腕の振り降ろしにより刃鎌で副穂や支梗を切除することを特徴とする花穂手入れナイフ。 【請求項2】 刃鎌の刃を指装着環への固着部から先端部手前までの範囲で形成している請求項1記載の花穂手入れナイフ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、葡萄の花穂の手入れにおいて、主穂から副穂を切除したり、支梗の長さや数を整える際に使用する花穂手入れナイフに関する。 【0002】 【従来の技術】葡萄の消費量は昭和40年頃から栽培面積の拡大とともに増加したものの、昭和57年を最大にしてその後大きな増産が見られなくなっている。品種改良、栽培技術が一応の成熟を見たからである。このため、現在は栽培に関わる一連の作業工程の見直しが始まっており、いかに安定所得を得るかに関心が移りつつある。これは、各作業毎の改善をもって、葡萄栽培に関わる植樹から収穫まで、作業全体の効率化を図る以外に方法がない。 【0003】上記作業全体中で、良好な製品を提供するための花穂の手入れ作業は大変な労力を有する作業の一つである。例えば、通常3,000〜15,000房/10a(アール)に対して3,000〜3,500房/1日の作業割合が要求される。個々の作業は簡単でも、前記のような膨大な数量の全花穂手入れ作業は相当な労力であり、高齢化の進む葡萄栽培の作業者を鑑みたとき、作業効率の改善は望めない。とりわけ、品種改良が進むにつれて花穂手入れ作業の内容が変化すると、安定した収穫を保てなくなる場合が現れてしまう。 【0004】花穂手入れ作業(主穂から副穂を切除したり、支梗の長さや数を整える作業)では、現在、汎用の鋏やナイフを利用したり、作業者自身の指や爪を使っている。ところが、花穂には多数の支梗が密集しているので、前記鋏やナイフでは残すべき支梗を傷つけたり、切除してしまう問題がある。また、指や爪を使う場合、作業者の負担が無視できない。これに対し、特開平09-135630号「摘粒ハサミ」では、指先で摘むようにした小型の鋏を提案している。鋏の開閉を補助するため、鋏を開く方向に付勢する弾性体(バネ)を設けている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】支梗が傷付いたり、意図しない切除を防ぐ意味から、鋏を小さくすることは考えられる。しかし、上記摘粒ハサミの場合、実際に切除に寄与する部位は指先から離れており、刃先を花穂中に差し込む点は汎用の鋏と変わらず、やはり支梗を傷つけたり、意図せず切除してしまう虞れは完全に解消することはできない。また、何よりも問題となるのは、鋏を用いる場合、どうしても指を2本以上使わなければならず、そうなると鋏を持つ方の手が実質花穂を保持することができなくなる。こうなると、残る片手で花穂を支持しなければならず、両手を必須とする花穂手入れ作業は、思った以上に労力を要することになる。そこで、より使いやすく、労力を要しない花穂手入れ用具を開発するため、検討した。 【0006】 【課題を解決するための手段】検討の結果開発したものが、指装着環に刃鎌をこの指装着環の略半径方向へ突出するように固着し、刃鎌の刃が指の屈曲方向を向くように前記指装着環を指に装着した状態で、指や手首の折り曲げ又は腕の振り降ろしにより刃鎌で副穂や支梗を切除する花穂手入れナイフである。ここにいう指装着環の略半径方向とは、刃鎌が指装着環に立設している状態を意味し、必ずしも刃鎌の軸線方向が指装着環に直交している意味ではない。刃鎌は一般に片刃であり、内周に刃を形成した彎曲状刃鎌又は屈曲状刃鎌や直線状刃鎌がある。内周を刃とした彎曲状又は屈曲状刃鎌の場合、例えば上方から下方へと刃鎌を振り降ろすと、副穂又は刃鎌内周の一番深いところに捉えられ、位置ズレを起こさず、確実に切断できる。 【0007】本発明の花穂手入れナイフは、指1本に装着して、指や手首の折り曲げ又は腕の振り降ろしにより、刃鎌を引いて副穂や支梗を切除する。通常、副穂や支梗は略水平方向に突出しているから、切除は略垂直方向での刃鎌の運動による。すなわち、重力に逆らわず、指や手首を折り曲げたり、腕を振り降ろすだけで、容易に副穂や支梗の切除が可能になる。刃鎌は、指装着環の略半径方向に突出しているので、指をどう動かしても指装着環を装着した手が刃に触れることはない。更に、刃鎌の刃は、指装着環への固着部から先端部手前までの範囲で形成することで、およそ手を傷つける虞れのある刃が周囲に触れる虞れがなくなる。より好ましくは、刃鎌の先端を面取りして丸みをつけておくとよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は本発明の一例である花穂手入れナイフ1(彎曲状刃鎌2)を右手人指し指3に装着した状態を表した斜視図、図2は同花穂手入れナイフ1の正面図であり、図3は同花穂手入れナイフ1の平面図である。 【0009】本例に示す花穂手入れナイフ1は、図1、図2及び図3に見られるような外観をしており、極めてシンプルである。大きさは、彎曲状刃鎌2の刃渡りが約30mm、指装着環4が径18mmである。素材の選択は自由であり、例えば刃鎌と指装着環とを一体の樹脂成形とすることも可能であるが、通常は別体の金属製刃鎌と金属製又は樹脂製指装着環を結合して製造する。本例は、刃鎌2を特殊鋼、指装着環4をアルミ板で構成し、丸めた指装着環端部の挟持片5,5で刃鎌2の固着部6を挟み、リベット7で止めて一体化している。 【0010】本例における刃鎌2は、典型的な彎曲状(三日月型)である。指装着環4への固着部6から先端部8手前の範囲で内周に刃9を有し、先端部8は面取りして丸く形成している。これにより、本例の刃鎌2は、装着した人指し指3の手(図1参照)はもちろん、残る手に刃鎌2が触れても、手を傷つける虞れがない。また、彎曲状刃鎌2の場合、花穂10の副穂11や支梗16に刃9を宛てがった状態で、指や手首の折り曲げ又は腕の振り降ろしにより刃鎌2を上から下へと移動させて、切除する。刃鎌2の形状は、このほかにも屈曲状刃鎌12(図4)、直線状刃鎌13(図5)があり、作業者の好みや収穫対象となる花穂に合わせて使い分けることができる。 【0011】本例の花穂手入れナイフ1は、図1に見られるように、指装着環4を右手人指し指3の第2節14に嵌め込んで、その人指し指3を親指(図示略)で固定しながら、手首の折り曲げ(スナップ)により、不要な副穂11、支梗16や長過ぎる主穂17を引き切る(図6参照)。指装着環4を人指し指3の第3節15に嵌めるほうが着脱が容易であるが、脱落防止を考慮した場合、第2節14に指装着環4を装着する方が好ましい。しかし、指装着環をどの指又は節に装着するかはあくまで作業者の好み、自由であり、左右いずれのかの手のいずれかの指又は節に指装着環を安定して嵌めことができればよい。 【0012】本発明の花穂手入れナイフは片側の手の1本の指に指装着環を嵌めるだけであり、残る片手はもちろん、指装着環を嵌めた指以外は、残る指は自由に使うことができる。このため、残る片手及び残る指を使って花穂をしっかりと保持できるので、花穂を傷めず、また残す支梗を傷つけない花穂手入れ作業が可能となる。また、本発明の花穂手入れナイフで切除する場合、動きが小さく、しかも単一方向へのみの動きとなるから、労力も少なくて済む。こうして、本発明の花穂手入れナイフは、花穂手入れ作業を高効率化する。 【0013】 【発明の効果】本発明の花穂手入れナイフは、極めて簡素で取扱いも容易でありながら、作業効率を大きく向上させる。使い方は、見て分かる通りの容易さで、高齢化した作業者に対しては好ましい花穂手入れ用具と言える。また、このような簡素な構造は、低コストでの提供を可能にする。こうして、本発明は、安価かつ使い勝手のよい花穂手入れナイフを提供することで、花穂手入れ作業の効率化を図り、もって優れた品質の葡萄を生産できるようにすることで、果樹栽培等の採算性の向上に寄与するのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500041204 【氏名又は名称】株式会社ヒーロー
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| 【出願日】 |
平成12年2月1日(2000.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075960 【弁理士】 【氏名又は名称】森 廣三郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−211747(P2001−211747A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月7日(2001.8.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−24018(P2000−24018) |
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