| 【発明の名称】 |
台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 裕之
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| 【要約】 |
【課題】接ぎ木用棒状部材6を収納部材10に突き刺して収納した収納装置より棒状部材6を簡単に取り出し、台木に突き刺すための接木用棒状部材の保持装置を提供する。
【解決手段】軸筒1と、棒状部材6を保持するチャック7と、チャック7を後方に付勢するスプリング9と、チャック7より前方に位置し長手方向後方に行くにしたがって窄まるテーパー部4Bを有するガイド部材4とから構成する。前記チャック7を前進させて保持部7Bを拡開することにより、棒状部材6が前記ガイド部材4のテーパー部4Bに導かれて前方よりチャック7内に挿入可能となる。また、チャック7の前進を解除すると、スプリング9によってチャック7が後方に付勢されて保持部7Bが閉じられ、該保持部7Bによって棒状部材6を確実に保持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 台木と穂木とを接ぎ木する際の支持具として用いる接ぎ木用棒状部材の保持装置において、軸筒と、棒状部材を保持するチャックと、チャックを後方に付勢するスプリングと、チャックより前方に位置し長手方向後方に行くにしたがって窄まるテーパー部を有するガイド部材とからなり、チャックを前進させて保持部を拡開することにより、棒状部材が前記ガイド部材のテーパー部に導かれて前方よりチャック内に挿入可能となり、チャックの前進を解除すると、スプリングによってチャックが後方に付勢されて保持部が閉じられ、該保持部によって棒状部材を確実に保持することを特徴とする台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置。 【請求項2】 発泡樹脂からなる収納部材に突き刺して収納した複数の棒状部材を順次保持して台木あるいは穂木の接合端に差し込むための接ぎ木用棒状部材の保持装置において、軸筒と、棒状部材を保持するチャックと、チャックを後方に付勢するスプリングと、チャックにより前方に位置し長手方向後方に行くにしたがって窄まるテーパー部を有するガイド部材とからなり、チャックを前進させて保持部を拡開することにより、棒状部材が前記ガイド部材のテーパー部に導かれて前方よりチャック内に挿入可能となり、チャックの前進を解除すると、スプリングによってチャックが後方に付勢されて保持部が閉じられ、該保持部によって棒状部材を確実に保持することを特徴とする台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置。 【請求項3】 軸筒の前部側面に押部材を取り付け、この押部材を押圧することによりチャックを前進させ、チャックの保持部を拡開することを特徴とする請求項1又は2記載の台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トマト、ナスあるいは瓜等の果菜類について、台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来は、特開平7−255276号公報に記載されているように、チャックを開くことにより棒状部材がチャック内を挿通し、供給装置の前部に位置させた治具の孔内に落下して先端孔より棒状部材を略半分程度突出させていた。 【0003】したがって、供給装置の先端孔内を棒状部材が自由に落下しなければならないが、先端孔から樹液が毛細管作用によって入り込み、樹液の表面張力や樹液が乾燥して固まることによって、棒状部材の落下を妨げてしまうものであった。 【0004】そこで、本願出願人は、接ぎ木用棒状部材を発泡樹脂からなる収納部材に突き刺し、接ぎ木用棒状部材を複数収納する棒状部材収納装置を開発した。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記棒状部材収納装置においては、収納装置より棒状部材を簡単に取り出し、台木に突き刺す棒状部材の保持装置が必要不可欠であった。 【0006】本発明は、上記課題を解消するために、台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、台木と穂木とを接ぎ木する際の支持具として用いる接ぎ木用棒状部材の保持装置において、軸筒と、棒状部材を保持するチャックと、チャックを後方に付勢するスプリングと、チャックより前方に位置し長手方向後方に行くにしたがって窄まるテーパー部を有するガイド部材とから構成する。更に、前記チャックを前進させて保持部を拡開することにより、棒状部材がガイド部材のテーパー部に導かれて前方よりチャック内に挿入可能となる。また、チャックの前進を解除すると、スプリングによってチャックが後方に付勢されて保持部が閉じられ、保持部によって棒状部材を確実に保持するものである。 【0008】したがって、本発明の保持装置は、棒状部材を確実に保持することができるものである。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 【0010】図1および図2は本発明の接ぎ木用棒状部材の保持装置における第1実施例を示すものである。尚、図1における左側を前方とし、右側を後方とする。先ず、軸筒1の後端に尾栓2を圧入固着し、かつ軸筒1の前部側面に開口窓1Aを形成する。該開口窓1Aに断面コ字状の押部材3の足部3Aを挿入する。該押部材3の足部3A外面には抜け止め用の突起3Bが形成されている。更に、軸筒1の前部にはガイド部材4が着脱可能に螺合され、ガイド部材4の内段4Aと軸筒1の前端1Bの間に締具5が保持される。ガイド部材4の前部には長手方向後方に行くにしたがって窄まるテーパー部4Bが形成され、棒状部材6をチャック7に確実に導くように構成されている。 【0011】前部が数分割されて拡開可能に構成されたチャック7の後部にはカム部材8が固着され、該カム部材8には傾斜面8Aが形成されている。このカム部材8の外段8Bと前記締具5の内段5Aの間にスプリング9が張架され、チャック7の頭部7Aを締具5の前端5Bに押圧する。従って、通常チャック7の保持部7Bは閉じられ、棒状部材6を保持可能な状態となっている。尚、ガイド部材4の前端からチャック7の内孔内に位置するカム部材8の係止面8Cまでの距離は棒状部材6の全長の略半分の寸法に設定される。 【0012】以上説明した第1実施例の保持装置を用いて接ぎ木を行う作業を説明すると、先ず、押部材3を押圧すると、押部材3の足部3Aがカム部材8の傾斜面8Aに当接し、カム部材8を前進させる。すると、スプリング9が圧縮されてチャック7が前進し、自らの弾力によってチャック7の保持部7Bが拡開し、図3に示した状態となる。 【0013】この状態で保持装置のガイド部材4を、発泡樹脂からなる収納部材10に突き刺されて図4のように収納された棒状部材6に被せると、ガイド部材4のテーパー部4Bに導かれて棒状部材6がチャック7内に挿入され、棒状部材6の端面がカム部材8の係止面8Cに当接される。 【0014】つぎに、押部材3の押圧を解除すると、スプリング9によりチャック7が後方に付勢され、チャック7の頭部7Aが締具5の前端5Bに押圧されて保持部7Bが閉じられるために、チャック7の保持部7Bによって棒状部材6を保持する。この時、棒状部材6は全長の略半分の長さがガイド部材4の前端より突出している。この理由は、前記したようにガイド部材4の前端からカム部材8の係止面8Cまでの距離が棒状部材6の全長の略半分の寸法に設定されているためである。 【0015】次に、保持装置を収納部材10より離せば、収納部材10により棒状部材6を保持する力よりチャック7により棒状部材6を保持する力の方が強いために、棒状部材6を収納部材10より外すことができる。 【0016】この保持装置により保持された棒状部材6を台木の接合端に差し込み、この接合端にガイド部材4の前端を当接させれば、棒状部材6の半分が台木に差し込まれる。 【0017】そして、再び押部材3を押圧してチャック7を拡開した後、棒状部材6を保持装置より外す。その後、台木の端を手で保持して突出した棒状部材6に穂木の接合端を差し込めば接ぎ木の作業が完了する。 【0018】尚、台木と穂木を逆にし、先ず、穂木に棒状部材6を半分差し込んだ後に、この棒状部材6を台木に差し込んで接ぎ木作業を行ってももちろん何ら問題を生じるものではない。 【0019】また、棒状部材6は、セラミックにより構成され、全長約15mmで最大径が約0.53mmの断面六角形に形成されている。 【0020】図5は本発明の第2実施例を示すもので、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。チャック7の後部に連結具11を固着し、締具5の内段5Aと連結具11の外段11Aの間にスプリング9を張架する。連結具11の後部にはパイプ12が固着され、該パイプ12の後部は尾栓102の内穴102Aに挿入され、パイプ12は軸筒1の中心に位置するとともに長手方向に摺動可能に構成されている。該パイプ12の外側にはカム部材108が回動可能に外嵌されている。更に、軸筒1の開口窓1Aより挿入された押部材3の足部3Aは前記パイプ12の外側に位置する。 【0021】従って、第2実施例においては、押部材3の足部3Aがパイプ12によって横振れが規制される。また、カム部材108はパイプ12に対して回動可能なため、押部材3の足部3Aとカム部材108の傾斜面108Aがぴったり合わさって接触する。つまり、押部材3の足部3Aによってカム部材108の傾斜面108Aを確実に押圧することができるものである。 【0022】尚、保持装置の先端より棒状部材6を略半分突出させて保持する方法としては、棒状部材6を収納部材10に全長の略半分の長さまで突き刺して収納しておき、この棒状部材6にガイド部材4を被せた時に、ガイド部材4の前端を収納部材10の上端面に当接するまで棒状部材6を挿入させて保持する手段も考えられる。 【0023】図6は本発明の第3実施例を示すもので、図1と同一の部材は同一の符号を付してその説明を省略する。チャック7の後部に押部材103を固着し、締具5の内段5Aと押部材103の外段103Aの間にスプリング9を張架する。前記押部材103は軸筒101内を長手方向に摺動可能に内蔵され、押部材103の後部103Bは軸筒101の後端より適宜突出して構成する。 【0024】この第3実施例の場合には、軸筒101の後端より突出した押部材103を押圧することによりチャック7が拡開されるものである。 【0025】尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば軸筒、押部材、あるいはガイド部材といった部品は、それぞれ2個以上の部品を螺合、圧入等によって一体化しても何ら問題を生じるものではない。 【0026】 【発明の効果】以上説明した本発明の台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置は、押部材を押圧することによりチャックを拡開し、押部材の押圧を解除することによってチャックを閉じるために、チャックによる棒状部材の保持及び保持を解除する操作が確実に行うことができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000111904 【氏名又は名称】パイロットプレシジョン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月7日(2000.2.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−211746(P2001−211746A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月7日(2001.8.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−28518(P2000−28518) |
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