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【発明の名称】 丸形包装袋の袋口折込装置
【発明者】 【氏名】藤沢 正彦

【氏名】長部 雅二

【要約】 【課題】本発明は、培養基を充填した丸形包装袋の袋口に折返しの癖を付けることが可能となり、袋口の折返しによる袋口の浮き上がりを良好に防ぐことのできる丸形包装袋の袋口折込装置を提供することにある。

【解決手段】培養基Bを充填した丸形包装袋Pの袋口P1を上方に向けて搬送する搬送機構2と、この搬送機構2の搬送経路途上に設けられ、前記丸形包装袋Pが所定の位置に搬送されてきた際に、その丸形包装袋Pの上端開口部分の袋口P1を前記培養基Bの上面側にほぼ沿って水平方向に折り返す折込保持機構22と、水平方向に折り返された前記袋口P1の基部側両側部からはみ出た袋口耳部P2を垂直方向に立ち上げて折り返す袋口耳部立ち上げ機構26とを備えてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 培養基を充填した丸形包装袋の袋口を上方に向けて搬送する搬送機構と、この搬送機構の搬送経路途上に設けられ、前記丸形包装袋が所定の位置に搬送されてきた際に、その丸形包装袋の上端開口部分の袋口を前記培養基の上面側にほぼ沿って水平方向に折り返す折込保持機構と、水平方向に折り返された前記袋口の基部側両側部からはみ出た袋口耳部を垂直方向に立ち上げて折り返す袋口耳部立ち上げ機構とを備えてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置。
【請求項2】 前記折込保持機構の後工程にて、その折込保持機構によって水平方向に折り返された前記袋口の端縁部分を培養基が充填された丸形包装袋の側面側へと折り返すための袋口端縁折返し機構を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の丸形包装袋の袋口折込装置。
【請求項3】 前記折込保持機構の前工程において、前記包装袋の上端開口部分の袋口内部側にて、袋の開口部から対をなすアームを差し込み外方へ拡開し袋口を扁平に開口支持する袋口扁平支持機構搬送機構を設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の丸形包装袋の袋口折込装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大鋸屑や米ぬかなどを主成分とし、さまざまな栄養源を配合した培養基をプラスチック製のフィルムからなる袋内に充填し、その充填された包装袋の袋口を折り返す袋口折込装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養源を配合した培養基を用いてきのこ類を人工栽培する方法としては、培養基を栽培ビンに充填して殺菌処理し、その充填した栽培ビンの中にエノキダケ,マイタケなどのきのこ類の種菌を接種した後に、栽培ビンの口部にキャップを被せて閉塞し、予め決められた温度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法、あるいは培養基をプラスチック製の袋内に充填し、その充填した包装袋の袋口を袋の側方に折り返して袋の形態を整形保持し、この状態にて袋ごと培養基を殺菌処理し、この殺菌処理した包装袋の中に種菌を接種して予め決められた温度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法などが行われている。
【0003】前者の場合においては、栽培ビンの口部の口径寸法に合わせてエノキダケなどの栽培を行っているが、シイタケなどでは栽培ビンの口部の口径が狭く、シイタケなどのきのこの採取には向かないために適用できない。そのため、シイタケ,ナメコなどの人工栽培では後者のプラスチック製の包装袋を用いている。
【0004】また前者の場合にあっては、きのこの収穫後において栽培ビンの内部の培養基を掻き出して栽培ビンを洗浄することにより、繰り返し栽培ビンを使うことができるというメリットが有るものの、手間がかかるという問題があるため、近年では使い捨てではあるが後者の包装袋の需要が高まってきているのが現状である。
【0005】前記包装袋への培養基の袋詰め作業としては、一般的に包装袋の袋口を押し広げてその中に培養基を所定量充填し、その上面を押し固め円柱状に成形した後、その上面中央に突き棒などを介して植菌孔を形成するようにして培養基を充填および加圧成形しながら袋詰めを行うようにしている。
【0006】その場合、前記包装袋として、培養基を円柱状に充填する丸形包装袋タイプと、培養基を角形の立方体形状に充填する角形包装袋タイプとがあり、丸形包装袋タイプにあっては、比較的に形にとらわれることがないため培養基の充填作業が行い易いというメリットがあり、角形包装袋タイプとしては、培養基を充填した包装袋を栽培棚に整列する際において、スペース効率が良い点や複数段に積み上げる時に角部があり、その角形包装袋の底面全体が平面的に設置するため荷崩れが起きづらく便利であるというメリットがある。
【0007】また、培養基が袋詰めされた包装袋はその袋口をその包装袋の側方に折り返して袋の形態を整形保持し、この状態にて袋ごと培養基を殺菌処理し、この殺菌処理した包装袋の中に種菌を接種するまでの間に包装袋内に雑菌や埃が侵入しないように、その包装袋の袋口を側方に折り返して閉塞する必要性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では前記包装袋の袋口を折り返す袋口折込作業にあっては、手作業にて袋口を折り返していたため、労力を要し、手作業であるために大量生産を図る上で障害となり、しかも人手に頼るため生産性を高めるために多くの作業者を必要とするため、人件費の増加などコストが上昇してしまうという問題がある。
【0009】加えて、前記角形包装袋タイプにあっては、包装袋自体に角部が存在するために袋口を折り畳むときに角部によって折り癖が付いているため比較的折り込みやすいが、前記丸形包装袋にあっては、袋口を折り込む際に角形包装袋に比べて袋口を折り込んでも包装袋の側面部が丸くなっているために折り畳んだ後で、袋口が浮き上がってしまうこともある。
【0010】近年ではこの種のきのこ類の人工栽培の技術が進み、培養基の取り扱いや接種工程を機械化しきのこ類を画一的に大量生産する方法が提案されてきており、たとえば丸形の包装袋の袋口を折り返す装置として、たとえば特開平5−294302号公報や特開平6−144413号公報などに提案されているように、袋口を押圧して包装袋の側面部分に沿わせて折り込むようにしたものが考えられている。この培養基を充填した包装袋の袋口を折り返す機構にあっては、袋口の外側から挟んで袋口を扁平状態とし、その包装袋の袋口を外側の側方から折込み閉塞装置によって袋の袋口を押圧して押し倒しつつその袋口の先端部をホットメルトが塗布された袋の側部外周に押し付けて接着して袋口を閉塞するようにしているが、その包装袋自体が柔軟性を有する材料であるため、包装袋内に培養基を充填した際にその袋口が折れ曲がっていたり、部分的に袋口が傾いていたり、袋口の形状がほぼ一定な形状に定まっていない状態にて袋口の外面側の側方から挟み付けて折り返した場合、袋口の上端側の開口部分が一定形状の扁平状態の形態に定まらなくなってしまうという問題がある。そのため、次の工程手順で行う袋口の折り込み形態がばらついてしまい、場合によっては、折返し作動が良好に行えずに袋口が部分的に曲がってしまうことがあり、この結果、雑菌や埃などが袋口を介して包装袋内に入ってしまうという心配がある。
【0011】そこで本発明は、上述したような問題点に鑑みて成されたもので、特に培養基を充填した丸形包装袋の袋口に折返しの癖を付けることが可能となり、袋口の折返しによる袋口の浮き上がりを良好に防ぐことのできる丸形包装袋の袋口折込装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1では、培養基を充填した丸形包装袋の袋口を上方に向けて搬送する搬送機構と、この搬送機構の搬送経路途上に設けられ、前記丸形包装袋が所定の位置に搬送されてきた際に、その丸形包装袋の上端開口部分の袋口を前記培養基の上面側にほぼ沿って水平方向に折り返す折込保持機構と、水平方向に折り返された前記袋口の基部側両側部からはみ出た袋口耳部を垂直方向に立ち上げて折り返す袋口耳部立ち上げ機構とを備えてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置である。
【0013】また請求項2では、請求項1において、前記折込保持機構の後工程にて、その折込保持機構によって水平方向に折り返された前記袋口の端縁部分を培養基が充填された丸形包装袋の側面側へと折り返すための袋口端縁折返し機構を設けてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置である。
【0014】また請求項3では、請求項1または請求項2において、前記折込保持機構の前工程において、前記包装袋の上端開口部分の袋口内部側にて、袋の開口部から対をなすアームを差し込み外方へ拡開し袋口を扁平に開口支持する袋口扁平支持機構搬送機構を設けてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、搬送機構に載せられて所定の位置に培養基を充填した丸形包装袋が搬送されてきたときに、その丸形包装袋の上端開口部分の袋口が折込保持機構によって丸形包装袋内の培養基の上面側にほぼ沿って水平方向に折り返されて保持され、その水平方向に折り返されて保持された袋口において、その袋口の基部側両側部からはみ出た袋口耳部が袋口耳部立ち上げ機構によって立ち上げられて折り返されることにより、袋口耳部の立ち上がり整形によって垂直方向の折り癖と前記水平方向に折り込まれた袋口の折返し部分の折り癖とが付けられる状態となり、これにより最初に袋口の水平方向に折り込まれた袋口端部側の折り畳んだ状態を維持することが可能となり、袋口の浮き上がりが抑制される。
【0016】また前記請求項2の発明では、請求項1において、前記折込保持機構の後工程にて、その折込保持機構によって水平方向に折り返された前記袋口の端縁部分を培養基が充填された丸形包装袋の側面側へと折り返すための袋口端縁折返し機構を設けてなることにより、その水平方向に折り返された袋口の端縁部分が袋口端縁折返し機構によって丸形包装袋の側面側へと折り返され、これによりさらに袋口の端縁部分の浮き上がりを抑えることができるという効果がある。
【0017】また前記請求項3の発明では、請求項1または請求項2において、前記折込保持機構の前工程において、前記包装袋の上端開口部分の袋口内部側にて、袋の開口部から対をなすアームを差し込み外方へ拡開し袋口を扁平に開口支持する袋口扁平支持機構を設けてなることにより、袋口を水平方向に折り込む前に事前に袋口扁平支持機構によって袋口を矯正的に扁平状態に張りつめた状態にて支持することによって、事前に折り癖が付けやすくなるため、より安定状態に袋口の折り込みを行うことができ、加えて袋口に折り癖を付けることによって袋口を揃えた状態にて折り込むことが可能となって浮き上がりが抑制されるものであり、この場合、前記搬送機構の搬送方向と直交する方向に前記袋口扁平支持機構となる対をなすアームを拡開可能に設定してなることにより、培養基を充填した丸形包装袋の送り動作と連係して、その丸形包装袋の袋口を折返し案内することも可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照にして説明する。本発明に係る丸形包装袋における培養基を充填した包装袋の袋口の折込装置の概略構成とその動作については、図1から図 で示した培養基を充填した丸形包装袋による袋口折込装置の全体構成を示す概要図にて述べる。この実施例では、袋口折込装置の本体枠1の上端側には培養基Bを充填した丸形包装袋Pを供給する搬送機構からなる無端状の搬送コンベア2が設けられており、この場合、前記無端状の搬送コンベア2としては、前記本体枠1の両端にロ−ラ3が設けられ、このロ−ラ3に無端状の搬送ベルト4が掛け渡されており、前記一方のロ−ラ3には、そのロ−ラ3を回転駆動する駆動用モ−タ5が連結されて構成されている。
【0019】また搬送機構である搬送コンベア2の途中に設けられ、培養基が充填された丸形包装袋Pが間歇的に所定の位置に搬送されてきたときに、前記丸形包装袋Pの袋口P1を綺麗に折り込み易くするために前工程として袋口扁平支持機構6が設けられており、この袋口扁平支持機構6は、前記丸形包装袋Pの上端開口部分の袋口P1の内面側に、その包装袋Pの開口側から対をなすアーム7を差し込み外方へ拡開して袋口P1を扁平状態に製袋するように構成している。
【0020】前記袋口扁平支持機構6としては、前記搬送機構である搬送コンベア2の両側に位置した前記本体枠1箇所に一対のシリンダ取付基板8が固定され、このシリンダ取付基板8に対をなしてシリンダ9が上下方向に向けて取付固定され、この各シリンダ9のピストンに前記搬送機構である搬送コンベア2の幅方向に沿って支持板10が架け渡されて固定され、この支持板10は前記シリンダ9の作動によって前記シリンダ取付基板8に設けた軸支部に案内ロッド10Aを介して上下動するように構成されており、また支持板10の上側に位置した両端側にはお互いが対向するように一対の拡開用のシリンダ11が固定され、この各シリンダ11のピストンの先端部にそれぞれ前記アーム7が取付固定され、各シリンダ11の作動により一対のアーム7が中央部分から両サイド側に向けてそれぞれが移行し、復帰作動によって前記アーム7が接近するように復帰移行するように構成されている。
【0021】また、前記袋口扁平支持機構6を基準として前記搬送機構2の搬送方向下流側には、前記袋口扁平支持機構6によって扁平状態に製袋される袋口P1部分を前記包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って折り返す第1の折込保持機構12が設置されており、この実施例における第1の折込保持機構12は、丸形包装袋P内に充填される培養基Bの高さ寸法より若干高い位置関係において、搬送機構である搬送コンベア2に載せられて搬送される培養基Bが充填されている丸形包装袋Pの移動に連れて、前記袋口扁平支持機構6によって扁平状態に起立した形態にて製袋されている袋口P1部分を前記丸形包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って折返し案内するほぼ平坦状の規整保持プレート13によって袋口P1の上面側から押圧規整するように構成している。
【0022】前記第1の折込保持機構12としては、前記搬送機構である搬送コンベア2の両側に位置した前記本体枠1に取付板14が固定され、この取付板14に対をなしてシリンダ15が搬送機構である搬送コンベア2の長手方向に沿って両側に取付固定され、この各シリンダ15のピストンの先端部分に取付ステー16を介して前記平坦状の規整保持プレート13が固定されている。
【0023】また、前記第1の折込保持機構12は、前記袋口扁平支持機構6に設けた一対のアーム7の作動時において、包装袋Pの開口側から対をなす前記アーム7を差し込んで外方へ拡開して袋口P1を扁平状態に製袋した際に、前記第1の折込保持機構12に設けたシリンダ15を作動して前記包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が広がらないように、扁平状態に起立した形態にて製袋されている袋口P1の外側側面部分に沿うように平坦状の規整保持プレート13によって押さえ付けることにより、包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が整形保持される。
【0024】また、前記袋口扁平支持機構6を基準として前記搬送機構2の搬送方向上流側には、前記袋口扁平支持機構6によって扁平状態に製袋される袋口P1部分を前記包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って絞り込んで整形するための袋口整形機構17が設置されており、この実施例における袋口整形機構17は、丸形包装袋P内に充填される培養基Bの高さ寸法より若干高い位置関係において、前記袋口扁平支持機構6によって扁平状態に起立した形態にて製袋されている袋口P1の外側面部分を前記包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って押さえ付けるほぼ平坦状の整形板18によって袋口P1を整形保持するように構成している。
【0025】前記袋口整形機構17には、前記袋口扁平支持機構6を基準にして、前記搬送機構である搬送コンベア2の両側に位置した前記本体枠1箇所に取付パネル19が固定され、この取付パネル19にそれぞれ駆動部となるシリンダ20が両側に取付固定され、この各シリンダ20のピストンの先端部分に前記平坦状の整形板18が固定されている。
【0026】また、袋口整形機構17は、前記袋口扁平支持機構6に設けた一対のアーム7の作動時において、丸形包装袋Pの開口側から対をなす前記アーム7を差し込んで外方へ拡開して袋口P1を扁平状態に製袋した際に、前記袋口整形機構17に設けたシリンダ20を作動して前記包装袋Pの袋口P1の基部側箇所が広がらないように前記シリンダ20に取り付けたそれぞれの整形板18によって、扁平状態に起立した形態にて製袋されている袋口P1の外側側面部分に沿うようにを押さえ付けることにより、丸形包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が整えられて整形保持されるものであり、この際、前記第1の折込保持機構12による規整保持プレート13によって袋口P1の上面側から押圧規整するように構成しているため、前記袋口整形機構17と第1の折込保持機構12とによって袋口P1の外側両面から押さえ付けることによって袋口P1の基部側を扁平状態に整形することができ、次いで、第1の折込保持機構12と袋口整形機構17の各シリンダ15,20の復帰作動後において、搬送コンベア2の作動に連れてその搬送ベルト4上に載せられている培養基Bを充填した丸形包装袋Pが搬送ベルト4の送りに沿って移送され、この移送に伴う丸形包装袋Pの移動に連れて、搬送コンベア2の上方に配設された前記第1の折込保持機構12の規整保持プレート13によって丸形包装袋Pの袋口P1がその包装袋P内の培養基Bの上面側に倣って折り返され、綺麗に揃った状態に袋口P1が水平状態に折り込まれる。
【0027】また、前記第1の折込保持機構12が設置されている位置よりさらに搬送コンベア2の搬出側、すなわち、この実施例においては前記第1の折込保持機構12に設けられた規制保持プレート13の搬出側には、第2の規整保持プレート21を備えた第2の折込保持機構22が設置されており、この実施例における第2の折込保持機構22としては、丸形包装袋P内に充填される培養基Bの高さ寸法より若干高い位置関係において、前記本体枠1に取付固定された前記取付板14の上端側に架け渡されたフレーム14Aに前記第2の規整保持プレート21が固定的に取り付けられており、この第2の規整保持プレート21によって前記丸形包装袋Pの袋口P1がその包装袋P内の培養基Bの上面側に倣って水平方向に折り返された状態にて保持される。
【0028】また、前記第2の折込保持機構21とは個別にして、水平方向に折り返された袋口P1の端縁部分を丸形包装袋Pの側面側へと折り返すための袋口端縁折返し機構23が設けられており、この袋口端縁折返し機構23には、水平方向に折り返された袋口P1を保持する前記第2の規整保持プレート21の手前側にてその丸形包装袋Pの側面部分に沿って折り返す端縁折返しプレート24が上下移動可能に設けられて構成されており、この実施例における前記袋口端縁折返し機構23の端縁折返しプレート24は、前記袋口扁平支持機構6の一部を構成する支持板10に取り付けられた折込用取付ステー25を介して固定保持され、前記支持板10を上下動するための前記シリンダ9の作動と兼用することによって上下移動可能に設けられているが、袋口端縁折返し機構23の端縁折返しプレート24を作動する駆動手段となるシリンダなどを別個に設けて駆動するようにしてもよい。
【0029】また、前記第2の規整保持プレート21によって前記丸形包装袋Pの上面側に沿って袋口P1が保持されるとともに、袋口P1の上面側の保持状態において、その水平方向に折り返された袋口P1の基部側両側部からはみ出たそれぞれの袋口耳部P2を垂直方向に立ち上げて折り返す一対の袋口耳部立ち上げ機構26が設置されている。
【0030】実施例による前記袋口耳部立ち上げ機構26としては、前記搬送コンベア2の両側に位置し、前記本体枠1に取付固定された前記取付板14の上端側に架け渡されたフレーム14Aの両端側適宜箇所に一対のシリンダ27が上下方向に向けて取付固定され、この各シリンダ27のピストンにプレート28を介して耳部折込作動板29が固定され、前記プレート28に取り付けた案内ロッド30が前記フレーム14Aに挿通されて軸支され、前記シリンダ27の作動に連れて前記プレート28とともに前記耳部折込作動板29が上下動するように構成されており、この上方への移動時において前記袋口P1の基部側両側部からはみ出た袋口耳部P2が袋口耳部立ち上げ機構26の耳部折込作動板29によって立ち上げられて折り返され、下方への復帰作動によって次の丸形包装袋Pが供給されるまで待機状態にて停止している。
【0031】この時、袋口P1の基部側両側部からはみ出た袋口耳部P2が袋口耳部立ち上げ機構26の耳部折込作動板29によって立ち上げられて折り返されることにより、袋口耳部P2の立ち上がり整形によって垂直方向の折り癖と前記水平方向に折り込まれた袋口P1の折返し部分の折り癖とが付けられる状態となり、これにより最初に袋口P1の水平方向に折り込まれた袋口端部側の折り畳んだ状態を維持することが可能となり、袋口の浮き上がりが抑制される。
【0032】上記構成において、本発明では培養基Bが充填された培養基充填包装袋Pを袋口折込装置の搬送機構からなる搬送コンベア2上に供給することにより、その包装袋Pが供給されたことを検出して前記搬送コンベア2の駆動用モータ5が駆動され、袋口扁平支持機構6の位置まで前記培養基充填包装袋Pが供給された時点で駆動用モータ5が停止する。この時、前記袋口扁平支持機構6のシリンダ9が作動することにより、このシリンダ9のピストンに固定された支持板10が案内ロッド10Aを介して下方へと移動し、この移動に伴い前記培養基充填包装袋Pの上端開口部分の袋口P1の内面側に、その包装袋Pの開口側から対をなすアーム7が差し込み案内される。
【0033】次いで、支持板10上に支持された拡開用の一対のシリンダ11の作動により、そのシリンダ11に取り付けられた一対のアーム7が包装袋Pの開口側の袋口P1内部の中央部分から両サイド側に向けてそれぞれ移行して拡開し、袋口P1の側部を内側から展張することで袋口P1が扁平状態に製袋支持される。
【0034】前記袋口扁平支持機構6の作動により前記包装袋Pの袋口P1を扁平状態に起立した形態にて製袋して支持するとともに、前記第1の折込保持機構12と前記袋口整形機構17との作動によって、包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が広がらないように整形保持される。すなわち、第1の折込保持機構12に設けられたシリンダ15を介して平坦状の規整保持プレート13を作動することによって規整保持プレート13が前進移動し、前記袋口P1の外側側面部分に沿うように押さえ付けることにより、包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が広がらないように整形保持される。
【0035】また、前記袋口整形機構17は、前記袋口扁平支持機構6の作動時において、包装袋Pの開口側から対をなすアーム7を差し込んで外方へ拡開して袋口P1を扁平状態に製袋した際に、前記袋口整形機構17に設けたシリンダ20を作動して前記包装袋Pの袋口P1の基部側箇所が広がらないように、扁平状態に起立した形態にて製袋されている袋口P1の外側側面部分に沿うようにを押さえ付けることにより、包装袋Pの袋口P1の基部側の箇所が整えられて整形保持されるものであり、この袋口整形機構17と第1の折込保持機構12による規整保持プレート13によって袋口P1の上面側から押圧規整するようにすることによって袋口P1の外側両面から押さえ付けることが可能となり、袋口P1基部側を扁平状態に整形することができる。
【0036】次いで、第1の折込案内機構12と袋口整形機構17の各シリンダ15,20を復帰作動し、搬送コンベア2の搬送ベルト3の送りに沿って培養基充填包装袋Pを下流側に送り出すことにより、その包装袋Pの移動に連れてその袋口P1部分が前記第1の折込保持機構12の規整保持プレート13によって袋口P1の上面側から押圧規整され、前記包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って折返し案内されながら送り出され、これにより、その包装袋P内の培養基Bの上面側に倣って折り返すことが可能となり、綺麗に揃った状態に袋口P1を水平状態に折り込むことができる。
【0037】また、前記第1の折込保持機構12のさらに下流側には、第2の折込保持機構22が設置されているため、その第2の折込保持機構22に設けられた第2の規整保持プレート21によって前記丸形包装袋Pの袋口P1がその包装袋P内に充填された培養基Bの上面側に倣って水平方向に折り返された状態にて保持され、この保持された状態にてその包装袋Pの袋口P1の端縁部分が袋口端縁折返し機構23の端縁折返しプレート24の作動によって包装袋Pの側面に沿って折り返され、これにより丸形包装袋Pの袋口P1は、包装袋Pの外表面に倣って折り込まれる状態となる。
【0038】次いで、前記包装袋Pの外表面に沿って折り込まれた袋口P1は、第2の規整保持プレート21によって丸形包装袋Pの上面側に沿って袋口P1が保持され、その袋口P1の上面側の保持状態において、水平方向に折り返された前記袋口P1の基部側両側部からはみ出たそれぞれの袋口耳部P2を垂直方向に立ち上げて折り返す一対の袋口耳部立ち上げ機構26に設けられた耳部折込作動板29の作動によって、袋口耳部P2が立ち上げられて折り返されることにより、袋口耳部P2の立ち上がり整形によって垂直方向の折り癖と前記水平方向に折り込まれた袋口P1の折返し部分の折り癖とが付けられる状態となり、これにより最初に袋口P1の水平方向に折り込まれた袋口端部側の折り畳んだ状態を維持することが可能となり、加えて包装袋Pの側面部分まで折り返すことによって袋口P1の浮き上がりがさらに抑制される。
【0039】また、前記折込保持機構22の前工程において、前記包装袋Pの上端開口部分の袋口内部側にて、丸形包装袋Pの開口部から対をなすアーム7差し込み外方へ拡開し袋口P1を扁平に開口支持する袋口扁平支持機構6を設けてなることにより、袋口P1を水平方向に折り込む前に事前に袋口扁平支持機構6によって袋口P1を矯正的に扁平状態に張りつめた状態にて支持することによって、事前に折り癖が付けやすくなるため、より安定状態に袋口の折り込みを行うことができ、加えて袋口P1に折り癖を付けることによって袋口P1を揃えた状態にて折り込むことが可能となって浮き上がりが抑制される。なお、この場合、前記搬送機構コンベア2の搬送方向と直交する方向に前記袋口扁平支持機構6となる対をなすアーム7を拡開可能に設定してなることにより、培養基Bを充填した丸形包装袋Pの送り動作と連係して、その丸形包装袋Pの袋口P1を折返し案内することも可能となる。
【0040】なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、この実施例にあっては、包装袋Pの袋口P1部分を、その包装袋P内に充填されている培養基Bの上面側にほぼ沿って折り返す手段として第1の折込保持機構12と第2の折込保持機構22とに規整保持プレート13,21を用いていたが、単一の折込保持機構によって構成してもよく、その場合にあってはその単一の折込保持機構と隣接して水平方向に折り返された袋口P1の基部側両側部からはみ出たそれぞれの袋口耳部P2を垂直方向に立ち上げて折り返す一対の袋口耳部立ち上げ機構26を設ければよいものであり、またその場合、折込保持機構として板状の規整保持プレートを用いていたが、複数個のローラを並べて袋口Bの折込保持機構として形成しても良いものであり、また、この実施例においては、水平方向に折り返された前記袋口P1の基部側両側部からはみ出た袋口耳部P2を垂直方向に立ち上げて折り返す袋口耳部立ち上げ機構26として、包装袋Pの側面部分に沿うようにほぼ垂直方向に上下動するように設けていたが、包装袋Pの外形寸法より若干内側に傾斜した状態に上下動するように構成することで、袋口耳部P2を窄ませた状態にて垂直方向に立ち上げることができ、折返しの癖を付けやすくなり、この結果、袋口P1の浮き上がりをさらに抑制することが可能となるものであり、また、実施例においては、包装袋Pを折り込むためのそれぞれの駆動手段として、シリンダを主体に用いていたが、モータによる駆動手段でも良いものであり、クランク機構やラックとピニオンからなる歯車伝達機構による往復動機構を用いてもよいものであり、仕様に応じて適宜選択して適用すればよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、培養基を充填した丸形包装袋の袋口を上方に向けて搬送する搬送機構と、この搬送機構の搬送経路途上に設けられ、前記丸形包装袋が所定の位置に搬送されてきた際に、その丸形包装袋の上端開口部分の袋口を前記培養基の上面側にほぼ沿って水平方向に折り返す折込保持機構と、水平方向に折り返された前記袋口の基部側両側部からはみ出た袋口耳部を垂直方向に立ち上げて折り返す袋口耳部立ち上げ機構とを備えてなることを特徴とする丸形包装袋の袋口折込装置であり、搬送機構に載せられて所定の位置に培養基を充填した丸形包装袋が搬送されてきたときに、その丸形包装袋の上端開口部分の袋口が折込保持機構によって丸形包装袋内の培養基の上面側にほぼ沿って水平方向に折り返されて保持され、その水平方向に折り返されて保持された袋口において、その袋口の基部側両側部からはみ出た袋口耳部が袋口耳部立ち上げ機構によって立ち上げられて折り返されることにより、袋口耳部の立ち上がり整形によって垂直方向の折り癖と前記水平方向に折り込まれた袋口の折返し部分の折り癖とが付けられる状態となり、これにより最初に袋口の水平方向に折り込まれた袋口端部側の折り畳んだ状態を維持することが可能となり、袋口の浮き上がりを抑制することができる。
【0042】また前記請求項1記載の発明において、請求項2の発明では、前記折込保持機構の後工程にて、その折込保持機構によって水平方向に折り返された前記袋口の端縁部分を培養基が充填された丸形包装袋の側面側へと折り返すための袋口端縁折返し機構を設けてなることにより、その水平方向に折り返された袋口の端縁部分が袋口端縁折返し機構によって丸形包装袋の側面側へと折り返され、これによりさらに袋口の端縁部分の浮き上がりを抑えることができるという効果がある。
【0043】また前記請求項1または請求項2において、請求項3記載の発明では、前記折込保持機構の前工程において、前記包装袋の上端開口部分の袋口内部側にて、袋の開口部から対をなすアームを差し込み外方へ拡開し袋口を扁平に開口支持する袋口扁平支持機構を設けてなることにより、袋口を水平方向に折り込む前に事前に袋口扁平支持機構によって袋口を矯正的に扁平状態に張りつめた状態にて支持することによって、事前に折り癖が付けやすくなるため、より安定状態に袋口の折り込みを行うことができ、加えて袋口に折り癖を付けることによって袋口を揃えた状態にて折り込むことが可能となって浮き上がりが抑制されるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【出願日】 平成12年1月31日(2000.1.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−211744(P2001−211744A)
【公開日】 平成13年8月7日(2001.8.7)
【出願番号】 特願2000−27369(P2000−27369)