| 【発明の名称】 |
ホダ木用回転装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 定
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| 【要約】 |
【課題】本発明は構造が簡単で且つ軽量化されると共に安価に市販でき、且つ山などの現地で使用しても取扱いが極めて容易であるホダ木用回転装置を提供することを目的とする。
【解決手段】両側に配置した略X字状の支持部材11の間を連結材12で連結させて形成した装置本体1と、各支持部材11の一方の先端に取付けたゴムタイヤの回転体2と、各支持部材11の他方の先端部に設けると共に突出可能で且つ所定距離往復移動するスライド杆を有した送り手段3と、送り手段3の動力源となる足踏手段4とから構成させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定間隔離して両側に略X字状の支持部材(11)を配置すると共にその間を連結材(12)で連結させて形成した装置本体(1)と、前記各支持部材(11)の一方の先端に取付けた回転体(2)と、前記各支持部材(11)の他方の先端部に設けると共に突出可能で且つ所定距離往復移動するスライド杆(32)を有した送り手段(3)とから少なくとも構成したことを特徴とするホダ木用回転装置。 【請求項2】 前記回転体(2)がゴムタイヤである請求項1記載のホダ木用回転装置。 【請求項3】 前記送り手段(3)が、前記各支持部材(11)の先端部に固定した枠体(31)と、該枠体(31)に収納すると共にその上面から突出可能で且つ移動可能な三角波形状の当接部(32a)を有した板状のスライド杆(32)と、前記スライド杆(32)の下方に配置させた板状の駆動杆(33)と、前記スライド杆(32)と前記駆動杆(33)との間に渡って2箇所で且つ両側に配置させると共にその両端を軸支した作動杆(34)と、前記各スライド杆(32)に突設させると共にその位置が前記作動杆(34)を軸支した下方で且つスライドし始める方向に配置された突起(35)と、前記スライド杆(32)を元の位置に保持するためのバネ(37)と、前記駆動杆(33)を元の位置に保持するための戻し用バネ(38)とから成された請求項1記載のホダ木用回転装置。 【請求項4】 前記送り手段(3)の動力源として足踏手段(4)を具備させ、該足踏手段(4)が、前記各支持部材(11)の下部に両端を軸支して取付けた回転軸(41)と、該回転軸(41)の中間に一端を固定した足踏板(42)と、前記回転軸(41)の両側には該回転軸(41)と一端を固定させると共に他端を前記送り手段(3)とワイヤ(44)を介在させて接続する引張棒(43)と、前記ワイヤ(44)をスムーズに移動させるために前記各支持部材(11)に取付けた溝付きローラ(45)とから成した請求項1又は3記載のホダ木用回転装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はホダ木に種菌用の穴を穿設し、その穴へ種菌を打込む作業に於いて、ホダ木の外周方向に穴を穿設する際に使用するホダ木用回転装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にホダ木に種菌を打込む作業は山などの現地で、電動ドリルとハンマーなどを持ち込み、現地でホダ木を用意し、このホダ木に電動ドリルで適宜に種菌用の穴を穿設し、その穴に種菌を手でセットして入れた後、ハンマーで打込むことにより、茸の種菌を移植させていた。この時、ホダ木の外周方向へ穴を穿設する際には人力で適宜に回転させて穴加工が行われており、それを自動化したホダ木専用の回転装置はなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記ホダ木の外周方向に所定長さ分ずつ回転させる作業は、重くて長いホダ木を一人で持上げてから回転させると、かなり厳しい作業となり、ホダ木に種菌を打込む作業が効率良く出来ないのが現状である。このため、ホダ木の外周方向が回転される作業を自動化すると共に山などの現地で簡単に使用出来る装置が椎茸等の栽培業者から要望されていた。 【0004】本発明は構造が簡単で且つ軽量化されると共に安価に市販でき、且つ山などの現地で使用しても取扱いが極めて容易であるホダ木用回転装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記要望に応えるために成されたものであり、つまり、両側に配置した略X字状の支持部材の間を連結材で連結させた装置本体と、各支持部材の一方の先端に取付けた回転体と、各支持部材の他方の先端部に設けると共に突出可能で且つ所定距離往復移動するスライド杆を有した送り手段とから少なくとも構成する。又、前記回転体にゴムタイヤを用いると良く、送り手段として、各支持部材の先端部に固定した枠体と、該枠体に収納すると共にその上面から突出可能で且つ移動可能な三角波形状の当接部を有したスライド杆と、スライド杆の下方に配置させた駆動杆と、スライド杆と駆動杆との間に渡って2箇所で且つ両側に配置させると共にその両端を軸支する作動杆と、該各スライド杆に突設させると共にその位置が作動杆を軸支した下部で且つスライドし始める方向に配置された突起と、スライド杆用のバネと、駆動杆の戻し用バネとから成されたものとすれば良い。また送り手段の動力源に足踏手段を具備させ、該足踏手段が、各支持部材の下部に軸支して取付けた回転軸と、該回転軸に一端を固定した足踏板と、回転軸と一端を固定させ且つ他端を送り手段とワイヤを介在させて接続する引張棒と、各支持部材に取付けた溝付きローラとから成した構造のものを用いると良い。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。(1)は所定間隔離して両側に略X字状の支持部材(11)を配置すると共にその間を連結材(12)で連結させて形成した装置本体であり、該装置本体(1)は金属製の角パイプ材を用いて形成させると良く、前記支持部材(11)の交差部は固定されているが、上方の開き具合をホダ木(5)の太さに合せたり或いは運搬時に折畳み出来るように、ボルトを使用して固定させても良い。(2)は各支持部材(11)の一方の先端に取付けたゴムタイヤの回転体である。尚、前記回転体(2)はゴムタイヤに限定されるものではなく、他のものでも良い。 【0007】(3)は各支持部材(11)の他方の先端部に設けてホダ木(5)の外周を所定距離回転させるための送り手段であり、該送り手段(3)には、前記各支持部材(11)の先端部に固定させると共に上面中央に沿って溝(31a)を設けた金属製の枠体(31)と、該枠体(31)に収納すると共にその上面の溝(31a)から突出して移動する三角波形状の当接部(32a)を有した長尺な金属板のスライド杆(32)と、前記スライド杆(32)の下方に配置させた長尺な金属板の駆動杆(33)と、前記スライド杆(32)と前記駆動杆(33)との間に渡って2箇所で且つ両側に配置させると共にその両端を軸支した金属板の作動杆(34)と、該各スライド杆(32)に突設させると共にその位置が作動杆(34)を軸支した位置よりも下方で且つスライドし始める方向に配置された突起(35)と、前記枠体(31)の底面に固定し且つ前記駆動杆(33)の下部を規制して摺動させるために配置するガイド部材(36)と、前記各スライド杆(32)を元の位置に保持するためのバネ(37)と、前記駆動杆(33)を元の位置に保持するための戻し用バネ(38)とがある。尚、前記バネ(37)は戻し用バネ(38)よりも弱い力を出すものが使用されている。 【0008】(4)は送り手段(3)の動力源として具備された足踏手段であり、その足踏手段(4)は、前記各支持部材(11)の下部に両端を軸支して取付けた回転軸(41)と、該回転軸(41)の中央に一端を固定した足踏板(42)と、前記回転軸(41)の両側に一端が固定されると共に他端が前記送り手段(3)の駆動杆(33)とワイヤ(44)を介在させて接続する引張棒(43)と、前記ワイヤ(44)をスムーズに移動するために前記各支持部材(11)に取付けた溝付きローラ(45)とから成されている。また前記ワイヤ(44)の一端は前記駆動杆(33)の下端部と、他端は引張棒(43)の先端と接続され、そのワイヤ(44)の中間部には溝付きローラ(45)が配置されている。尚、前記足踏板(42)には、図示しないが元の位置に戻すためのバネ部材が装着されている。(5)は種菌用の穴(51)が穿設され、その穴(51)に種菌(6)を打込むためのホダ木である。尚、前記送り手段(3)の動力源は足踏手段(4)に限定されるものではなく、前記ワイヤ(44)を巻回可能な駆動モータが使用された構造としても良い。 【0009】次に本発明の作用を図4に基づいて説明する。予め本発明品の上にホダ木(5)を乗せておく。そして本発明者が提案した特願2000−015447号「茸の種菌の移植装置」をホダ木(5)の上に乗せ、電動ドリルで穴(51)を穿設させると共にその穴(51)に種菌(6)を打込む。次にホダ木(5)を回転させる場合には、先ず始めに足踏板(42)を図中の矢印のように踏み込むと、回転軸(41)が回転されると共にそれに固着した両端の引張棒(43)も図中の点線矢印のように移動する。その移動に伴って両側のワイヤ(44)が同時に引張られ、且つ該ワイヤ(44)に接続された両側の送り手段(3)の駆動杆(33)が左下に向って同時に移動する。この時、ホダ木(5)に三角波形状の当接部(32a)が当接してスライド杆(32)は図中の矢印のように移動すると共に回転体(2)が矢印方向に回ってホダ木(5)を回転させるのである。この時のホダ木(5)の外周移動は種菌(6)を打込む間隔分だけ回転される。次に足踏板(42)を踏み終えると、ホダ木(5)の回転が終えて、その位置で停止する。 【0010】その後、足踏板(42)を足から離すと、図示しないバネ部材によって足踏板(42)は元の位置に戻される。すると回転軸(41)も元の位置に回転して戻り、引張棒(43)も元の位置に戻される。この時、送り手段(3)の駆動杆(33)は復元力の強い戻し用バネ(38)によって、スライド杆(32)よりも早く戻されると共にスライド杆(32)の三角波形状の当接部(32a)は枠体(31)の上面から内部に収納された状態で引き戻される。従って、スライド杆(32)はホダ木(5)に触れることなく戻るため、ホダ木(5)は静止したままである。尚、前記移植装置はホダ木(5)が回転する間、ホダ木(5)から少し持ち上げた状態に維持し、回転が終了した後、再度前記移植装置をホダ木(5)の上に乗せて、電動ドリルで穴(51)を穿設すると共にその穴(51)に種菌(6)を打込めば良い。 【0011】図6は本発明の実施形態で使用する送り手段(3)を示す図であり、これに基づいてスライド杆(32)がホダ木(5)の外周を所定距離移動させる作用を詳細に説明する。先ず始めの状態は、スライド杆(32)の三角波形状の当接部(32a)が枠体(31)内部に収納されている[図6(a)参照]。次に足踏板(42)が図4のように踏み込まれると、ワイヤ(44)が白抜き矢印のように移動する。すると駆動杆(33)は戻し用バネ(38)を引張りながら移動される。この時、スライド杆(32)はバネ(37)で保持されているので、駆動杆(33)側の作動杆(34)端部だけが移動すると共に作動杆(34)が徐々に垂直になってスライド杆(32)を持ち上げる。そして作動杆(34)が突起(35)に当って垂直になる。この時、前記各スライド杆(32)の三角波形状の当接部(32a)は枠体(31)の上面の溝(31a)から突出するのである[図6(b)参照]。更に駆動杆(33)が白抜き矢印方向に移動すると、スライド杆(32)は駆動杆(33)と一緒に移動し、当接部(32a)の一端が溝(31a)の端部に当って停止する[図6(c)参照]。この時、バネ(37)と戻し用バネ(38)は引き伸ばされる。また三角波形状の当接部(32a)はホダ木(5)の外周に点接触して滑ることなく所定距離を確実に移動させる。従って、毎回所定距離が一定なものとなる。又、この時、ゴムタイヤの回転体(2)が一緒に回わるため、ホダ木(5)の回転が容易になるのである。 【0012】前記足踏板(42)を踏み終えた後、足踏板(42)を戻すと、駆動杆(33)がスライド杆(32)よりも先に戻される。これは駆動杆(33)に取付けた戻し用バネ(38)がバネ(37)よりも復元力が強いので早く作動するのである。すると、駆動杆(33)側の作動杆(34)端部がスライド杆(32)側よりも先に戻されて、作動杆(34)が垂直状態から傾くことにより、作動杆(34)が突起(35)から離れて倒れるため、前記各スライド杆(32)の三角波形状の当接部(32a)は枠体(31)の上面の溝(31a)から内部に収納された状態となる[図6(d)参照]。この状態で駆動杆(33)はスライド杆(32)と一緒に戻し用バネ(38)とバネ(37)の復元力によって引き戻される。この時、駆動杆(33)はガイド部材(36)に沿って元の位置に戻されて保持される[図6(e)参照]。 【0013】 【発明の効果】本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。 【0014】請求項1のように所定間隔離して両側に略X字状の支持部材(11)を配置すると共にその間を連結材(12)で連結させて形成した装置本体(1)と、各支持部材(11)の一方の先端に取付けた回転体(2)と、各支持部材(11)の他方の先端部に設けると共に突出可能で且つ所定距離往復移動するスライド杆(32)を有した送り手段(3)とから少なくとも構成することにより、重くて長いホダ木(5)を一人でもその外周方向に所定長さ分ずつ回転させる作業が簡単となるため、ホダ木(5)に種菌(6)を打込む作業が従来よりも極めて効率良く行われるものとなった。また作業を自動化することも容易であり、山などの現地への搬送や取扱いも簡単なものとなるため、誰にでも直ぐに使いこなせるものとなる。しかも本発明は構造が簡単で且つ軽量化出来ると共に安価に市販できるものとなった。 【0015】請求項2のように回転体(2)としてゴムタイヤを用いることにより、ホダ木(5)の回転が容易になると共にチューブ入りゴムタイヤを用いれば重量の減量化に貢献出来るものとなる。 【0016】請求項3に示すように送り手段(3)として、各支持部材(11)の先端部に固定した枠体(31)と、該枠体(31)に収納すると共にその上面から突出可能で且つ移動可能な三角波形状の当接部(32a)を有したスライド杆(32)と、スライド杆(32)の下方に配置させた駆動杆(33)と、スライド杆(32)と駆動杆(33)との間に渡って2箇所で且つ両側に配置させると共にその両端を軸支した作動杆(34)と、各スライド杆(32)に突設させると共にその位置が作動杆(34)を軸支した下方で且つスライドし始める方向に配置された突起(35)と、スライド杆(32)用のバネ(37)と、駆動杆(33)の戻し用バネ(38)とから成すことにより、構造が簡単で軽量化出来るため、山などの現地で使用すれば誰にでも簡単に能率良く作業を進めることが可能となる。 【0017】請求項4に示すように送り手段(3)の動力源として足踏手段(4)を具備させ、該足踏手段(4)が、各支持部材(11)の下部に両端を軸支して取付けた回転軸(41)と、該回転軸(41)の中間に一端を固定した足踏板(42)と、回転軸(41)の両側にはそれと一端を固定させると共に他端を送り手段(3)とワイヤ(44)を介在させ接続する引張棒(43)と、各支持部材(11)に取付けた溝付きローラ(45)とから成すことにより、ホダ木(5)の外周方向に所定長さ分だけ回転させる作業が、人の足だけで行え、手を使用することなくホダ木回転作業が行えるため、山などの現地作業に最適なものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593143223 【氏名又は名称】山本 定
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| 【出願日】 |
平成12年1月31日(2000.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083633 【弁理士】 【氏名又は名称】松岡 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−204250(P2001−204250A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月31日(2001.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−21710(P2000−21710) |
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