| 【発明の名称】 |
灌水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 英博
【氏名】石山 佳寿
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| 【要約】 |
【課題】この種の従来例としては、搬送装置により移送される育苗トレイ内の培地に均一に灌水するものがあるが、均一に灌水する為にその灌水行程(灌水距離)は長く効率的ではなく、然も、圧縮成形した培地を用いる場合には、その培地が水を吸収して膨張復元するのに時間がかかり非常に作業能率が悪いものであった。
【解決手段】搬送装置11により移送される育苗トレイ4内の培地1に上方から灌水する灌水装置において、育苗トレイ4の移送方向上手側に吐出量が多い灌水部70を配置し、その下手側に吐出量が少ない灌水部71を配置した灌水装置としたものであり、搬送装置11により移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けた灌水装置としたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送装置11により移送される育苗トレイ4内の培地1に上方から灌水する灌水装置において、育苗トレイ4の移送方向上手側に吐出量が多い灌水部70を配置し、その下手側に吐出量が少ない灌水部71を配置したことを特徴とする灌水装置。 【請求項2】 搬送装置11により移送される育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けたことを特徴とする請求項1記載の灌水装置。 【請求項3】 搬送装置11により移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けたことを特徴とする灌水装置。 【請求項4】 育苗トレイ4内の培地1が圧縮成形した培地であることを特徴とする請求項1乃至3記載の灌水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、野菜や水稲や花卉等の播種作業の際に、育苗トレイ内の培地に灌水する灌水装置に関する。 【0002】 【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種の従来例としては、搬送装置により移送される育苗トレイ内の培地に均一に灌水するものがあるが、均一に灌水する為にその灌水行程(灌水距離)は長く効率的ではなく、然も、圧縮成形した培地を用いる場合には、その培地が水を吸収して膨張復元するのに時間がかかり非常に作業能率が悪いものであった。 【0003】 【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、搬送装置11により移送される育苗トレイ4内の培地1に上方から灌水する灌水装置において、育苗トレイ4の移送方向上手側に吐出量が多い灌水部70を配置し、その下手側に吐出量が少ない灌水部71を配置した灌水装置としたものであり、請求項2記載の発明は、搬送装置11により移送される育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けた請求項1記載の灌水装置としたものであり、請求項3記載の発明は、搬送装置11により移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けた灌水装置としたものであり、請求項4記載の発明は、育苗トレイ4内の培地1が圧縮成形した培地である請求項1乃至3記載の灌水装置としたものである。 【0004】 【発明の作用効果】請求項1記載の発明は、搬送装置11により移送される育苗トレイ4内の培地1に上方から灌水する灌水装置において、育苗トレイ4の移送方向上手側に吐出量が多い灌水部70を配置し、その下手側に吐出量が少ない灌水部71を配置した灌水装置としたものであるから、最初に、吐出量が多い灌水部70により大量の水が灌水されるので、培地1に水が急速に灌水され、その後、吐出量が少ない灌水部71により穏やかに灌水されて、培地1に必要な水量が供給される。従って、灌水時間若しくは灌水距離を短くしても十分な量の灌水が行なわれ効率的であると共に、後で、吐出量が少ない灌水部71により穏やかに灌水するので、培地1を乱すことも防止され、良好な灌水作業が行なえる。 【0005】請求項2記載の発明は、搬送装置11により移送される育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けた請求項1記載の灌水装置としたものであるから、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、更に、灌水時間若しくは灌水距離を短くしても十分な量の灌水が行なわれ効率的である。 【0006】請求項3記載の発明は、搬送装置11により移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72を設けた灌水装置としたものであるから、先ず、受け皿4aに水が溜り、その水を育苗トレイ4の底から培地1に供給するので、灌水行程を終えた後にも受け皿4aに溜った水が培地1に供給されるので、能率的であり、且つ、培地1を乱すことも少ない。 【0007】請求項4記載の発明は、育苗トレイ4内の培地1が圧縮成形した培地である請求項1乃至3記載の灌水装置としたものであるから、搬送装置11にて移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4は、育苗トレイ4の側方から灌水する灌水部72により灌水される水を受け皿4aの側方から受けて、受け皿4aに水が溜り、育苗トレイ4の下方から圧縮成形した培地1に供給される。そして、吐出量が多い灌水部70により大量の水が灌水されるので、硬い圧縮成形した培地1は、上下から水を吸収して急速に膨張し始める。その後、吐出量が少ない灌水部71から穏やかに灌水されて、圧縮成形した培地1の膨張完了に必要な水量が供給される。従って、圧縮成形した培地1が硬い段階で大量の水をその上下から与えて、初期膨張を早くし、その後、圧縮成形した培地1が水を吸収して膨張をしてその表面が軟らかくなった後は、水を穏やかに与えるので、軟らかくなった圧縮成形した培地1を灌水される水で崩すことが防止され、良好に且つ早く圧縮成形した培地1は水を吸収して膨張を完了し、作業能率が良く且つ良好な灌水作業が行なえる。 【0008】 【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態であるレタスを播種育苗する場合について、以下に詳述する。図1に示すものは、圧縮成形した培地(圧縮成形培地)1の一実施例で、タブレット(錠剤状又は低い円柱状)の形状に成形したものである。この圧縮成形培地1の材料となる植物繊維を含む材料としては、ピートモスやヤシ類の果実繊維(ヤシの実の果肉部の繊維を圧搾裁断したもの)、おが屑、樹皮(バーク)、バーク堆肥などを用いることができる。特に、ミズゴケ類が堆積してできたピートモスが最も好ましい。なお、ピートモスとヤシ類の果実繊維等を混合した材料を用いることもできる。 【0009】なお、ピートモスは、含水率約30%以下に乾燥すると撥水性が顕著となる。そのため、ピートモスを圧縮成形する材料に使用する場合は、それが乾燥していると、圧縮成形後使用時に水で膨張させるとき、その水が吸収されにくくなり、取扱いが不便となる。そこで、圧縮成形前にピートモスを、ベントナイト或はモンモリロナイトと混合し又は水溶液に浸して、ピートモスの繊維表面にベントナイト或はモンモリロナイトの微粒子を付着させ、それを乾燥して圧縮成形すれば、圧縮成形されたピートモスが乾燥していても吸水しやすいものとなり、上記問題は解消される。また、ベントナイト或はモンモリロナイトは粘土成分の一種で天然の物から抽出できるものであるが、化学物質のものを用いるならば、アルキレンオキサイド系やエステル系の非イオン活性剤等の界面活性剤を撥水防止剤として用いることができる。尚、ピートモスを界面活性剤にて撥水防止処理をして、更に、ピートモスの繊維表面にベントナイト或はモンモリロナイトの微粒子を付着させ、それを乾燥して圧縮成形すれば、圧縮成形されたピートモスが乾燥していても更に吸水しやすいものとなる。 【0010】また、ピートモスは、一般にpH3.5〜5.5と、pHが低いため、消石灰や生石灰、苦土石灰、炭酸カルシウムなどでpH調節を行う。なお、取扱易さと効果の面から苦土石灰が好ましい。ところで、上記ベントナイト或はモンモリロナイトは、ピートモスを圧縮成形する時のバインダーとして作用する粘結剤にもなり、成形時の粘結効果を高めるものとなる。ほかのバインダーとしてアルギン酸ナトリウム等を使用することもできる。 【0011】また、圧縮成形した培地1が水を含んで膨張するときの膨張倍率を大きくするため、前記ピートモス等の植物繊維を含む材料に、市販の高吸水性ポリマー等を混入させて用いることもできる。ここで、上記の圧縮成形培地の一実施例として、植物繊維を含む材料としてピートモスを用いて製造する例を詳細に説明する。 【0012】先ず、市販のピートモス(含水率は通常40〜50%で、平均的には45%のものが多い)の塊を解砕(解いて砕く)し、3mmメッシュ(縦横が3mmの網目)で篩いをかけて、粒径が3mm以下のものを精選する。尚、5mmメッシュ(縦横が5mmの網目)で篩いをかけて、粒径が5mm以下のものを精選しても後工程の混合時に混合むらが発生する恐れはあまりなく出来上がった圧縮成形培地の使用上の問題はないので、精選は5mmメッシュ以下であれば良い。併し乍ら、粒径が5mmを超えるものは、後工程の混合時に混合むらが発生し、出来上がった圧縮成形培地に水を加えて復元する際の復元性能が悪い(復元速度が遅く、復元形状も安定しない)。 【0013】そして、この精選したピートモス1kgに対して、ベントナイト100〜400g(200gが最適で、200g以下であると若干出来上がった圧縮成形培地の強度が弱くなるが、使用上の問題はさほどない。また、200g以上用いても出来上がった圧縮成形培地の性能は200gの場合に比して大差ない)と、苦土石灰(Mg,Ca)10〜30g(ピートモスのPH調整の為に入れるが、20gが最適である)と、界面活性剤である粉状(粉末)のラウリル硫酸ナトリウムと肥料として窒素0.7〜4.2g・燐0.8〜4.8g・カリウム0.6〜3.6gを混ぜたものと、を10分間混合する。すると、ピートモスの撥水性が界面活性剤でなくなり、ピートモスとベントナイトと苦土石灰と肥料とが混在した含水率が40〜50%(平均的には55%のものが多い)の粉状の混合物が得られる。そして、ピートモスの表面にはベントナイトの微粒子が付着した状態となる。 【0014】この混合物を含水率が15%になるまで乾燥し、その後、圧延ロール等で1mmメッシュの細かな粉(縦横が1mmの網目の篩いを通る粉)状まで粉砕して、粉状の培地を得る。そして、この1mmメッシュまで粉砕したものを圧縮成形する。圧縮成形には、プレス機を用い、下型2の円筒状の穴内に前記粉状の培地を詰めて上型3の円筒状突部が上方から下降して圧縮成形して(図2参照)、圧縮成形培地1を得る。 【0015】このときの圧縮する圧力は、含水率15%のもので150kg/cm2 の圧力で圧縮すると良好に圧縮成形できる。そして、混合物を1mmメッシュの細かな粉状まで粉砕してから圧縮成形するのは、プレス機で成形する際に、混合物を型に入れるのが容易になると共に、圧縮成形して得た圧縮成形培地1に水を加えて復元させる際に、復元速度が速くて復元形状も非常に安定する。然も、復元後の培地の強度も強くて育苗及び育苗後の苗の取扱いが容易となる。尚、テストで混合物を2mmメッシュ(粒径2mm)の状態で圧縮成形してみたが、成形後の水を加えて復元させる際の復元速度及び復元形状の安定性は、共に劣るものであった。そして、復元後の培地の強度も粒が大きいために弱くて壊れ易いものであった。 【0016】また、圧縮成形後の具体的な寸法を示すと、圧縮成形培地1の大きさは、直径D1=15mm、高さH1=15mmの円筒形状に圧縮成形される。次に、図3〜図7に示す育苗トレイ4は、発砲スチロールを材料として成形したもので、図6及び図7に示されるような平面視が円形で断面形状がコップ状の育苗ポット5…を多数設けたものである。そして、各育苗ポット5には、内側面5bから底面5aに到るL字状の溝9・9・9・9が4箇所形成されており、その底部には育苗時の水抜け孔であり、育苗後に苗を押し出す為に苗押出し棒7や指等を差し込むことのできる孔6…が開けられている。尚、各溝9・9・9・9は、育苗ポット5の上部からこの孔6まで連通しており、苗を育苗するときに、空気が自由に育苗ポット5の上部から各溝9・9・9・9及び孔6を通って下部まで流れるようになっている(勿論、逆に、空気が自由に育苗ポット5の下部から孔6及び各溝9・9・9・9を通って上部まで流れるようになっている)。また、灌水時には、育苗ポット5内の培地に上面及び各溝9・9・9・9から側面に水が浸透するので灌水も容易であり、また、余分な水は各溝9・9・9・9及び孔6から排水されるので水が過分に溜って根腐れを起こすことの防止にもなる。 【0017】尚、育苗ポット5の内容部の大きさは、具体的な寸法を示すと、底部直径D3=18mm、上端開口部の口径D2=23mm、深さH2=37mmに形成されている。次に、図8〜図15に基づいて、上記の育苗トレイ4に圧縮成形培地1を用いて播種する播種機10を説明する。 【0018】播種機10は、連続移送用の搬送装置としての第1コンベア11・第2コンベア12と、連続移送と間歇移送とを切替可能な播種コンベア13と、連続移送用の第3コンベア14とが移送上手側から順に連ねて設置されており、その各コンベア11、12、13、14上を順に引き継がれて受け皿4aに載置された育苗トレイ4が移送されていくようになっている。そして、第1コンベア11上に前記圧縮成形培地1を各育苗ポット5内に一個づつ供給する培地供給装置15とその下手側に圧縮成形培地1を膨張させる培地用灌水装置16が設置され、第2コンベア12上に鎮圧装置17が設置され、播種コンベア13上に点播型播種装置18が設置され、第3コンベア14上に覆土供給装置19・霧状灌水装置20が設置されている。 【0019】ここで、この育苗トレイ4用の播種機10の各装置の構成と前記圧縮成形培地1を用いた播種作業について詳述する。第1コンベア11及び第2コンベア12は、移送モータM1で駆動される構成となっている。これにより、その上に載せられた受け皿4aに載置された育苗トレイ4は、移送モーターM1が回転するとベルト移動イ方向に連続移送される。 【0020】播種コンベア13は、フレーム21・21で支持されたローラー軸22、23にローラー24、25がそれぞれ取り付けられ、そのローラー24・25間に移送ベルト26が巻き掛けられている。そして、一方のローラー軸22、即ち播種コンベア13の駆動軸には、連続移送用の駆動モータM2による連続駆動機構と、間歇移送用のエアーシリンダーC1による間歇駆動機構とが連動連結している。具体的には、まず、ローラー軸22には、連続移送用のスプロケット27が連続駆動側一方向クラッチ28を介して取り付けられ、そのスプロケット27と駆動モーターM2の駆動軸29に一体回転するように取り付けた連続駆動スプロケット30との間にチェン31が掛けられて、連続駆動機構が構成されている。これにより、連続駆動側一方向クラッチ28を境界に連続駆動側(駆動モーターM2側)とローラー軸22側とにおいて、連続駆動側が駆動側となるときには連続駆動側からローラー軸22へ伝動し、ローラー軸22側が駆動側となるときにはローラー軸22から連続駆動側へは伝動しない。即ち、駆動モーターM2が駆動回転するとき、その駆動モーターM2の連続回転がローラー軸22へ伝動して播種コンベア20が連続移送状態になる。駆動モーターM2が駆動しないときには、間歇駆動機構によりローラー軸22側が間歇駆動されても、駆動モーターM2は強制的に回転されることはない。 【0021】また、ローラー軸22には、間歇移送用のスプロケット32が取り付けられ、そのスプロケット32と間歇駆動軸33に一体回転するように取り付けた間歇駆動スプロケット34とにチェン35が掛けられ、更に、間歇駆動軸33に、遊端側が間歇駆動用のエアーシリンダーC1のピストンC1aが連結するアーム36aの基部が固着するアーム筒36が間歇駆動側一方向クラッチ37を介して取り付けられて、間歇駆動機構が構成されている。間歇駆動側一方向クラッチ37により、エアーシリンダC1のピストンC1aが突出してアーム筒36が回転するときは間歇駆動軸33が一体回転するよう伝動され、エアーシリンダC1のピストンC1aが引っ込んでアーム筒36が逆回転するときは間歇駆動軸33は無駆動となり伝動しない。これにより、エアーシリンダC1のピストンC1aが所定のタイミングで一定ストローク作動すると、間歇駆動軸33が一定角度づつ間歇に回転してローラー軸22が間歇駆動回転し、播種コンベア13が間歇移送状態となる。また、間歇駆動側一方向クラッチ37を境界に間歇駆動側(エアーシリンダC1側)とローラー軸22側との間で、間歇駆動側が駆動側となるときには間歇駆動側からローラー軸22へ伝動して前述の通り間歇回転がローラー軸22へ伝動し、エアーシリンダC1が作動せず、連続駆動機構によりローラー軸22側が連続駆動されても、間歇駆動側一方向クラッチ37からエアーシリンダC1側へはその連続回転が伝動することはない。 【0022】ところで、播種コンベア13の間歇移送は、育苗トレイ4の育苗ポット5…一列分づつ正確に且つ迅速に間歇移送しなければならないので、ローラー軸22が所定量回転したら、直ちに停止し、播種動作が終了すれば、再び直ちに回転し始めなければならない。そこで、上記播種コンベア13の駆動機構において、連続移送用のスプロケット27がローラー軸22に一体回転するように取り付けられず連続駆動側一方向クラッチ28が介装されて取り付けられていることにより、以下の点の効果が生じている。即ち、エアーシリンダC1が作動して間歇駆動機構側からローラー軸22が間歇回転駆動されたときに、その回転は連続駆動側一方向クラッチ28から駆動モーターM2側には伝動されず、モーターM2が強制的に回転されることはない。これにより、間歇駆動時におけるローラー軸22の慣性重量を小さく留めることができる。よって、エアーシリンダC1のピストンC1aが所定のストローク突出した後のローラー軸22側の惰性回転を抑えることができ、また、エアーシリンダC1のピストンC1aの突出時の負荷を小さくできて、所定の移送量づつ正確且つ迅速な間歇移送ができるようになる。これにより、各育苗ポット5…の中央により正確に播種されるようになって播種精度が向上し、また、播種作業スピードも高められて播種能率も向上する。尚、BLはブレーキ装置で、間歇移送用のスプロケット32に一体の回転ディスク32aを挾み込んでローラー軸22にブレーキ作用を施すもので、前述の間歇駆動時におけるローラー軸22の惰性回転を更に抑えるためのものである。 【0023】以上のように、播種コンベア13の駆動機構が構成されているので、移送ベルト26上に載せられた育苗トレイ4は、モーターM2とエアーシリンダC1の作動切替により、ベルト移動方向に連続移送或は間歇移送される。そして、モーターM2により移送ベルト26上に載せられた育苗トレイ4が連続移送されるときの速度は、第1コンベア11・第2コンベア12上に載せられた育苗トレイ4の移動速度と同じ速度になるように構成されており、エアーシリンダC1により間歇移送される速度は当然に遅い速度となる。 【0024】第3コンベア14は、移送モータM3で駆動される構成となっている。これにより、育苗トレイ4は、移送モーターM3が回転するときはベルト移動方向に連続移送され、停止するときは移送停止される。尚、第3コンベア14上に載せられた育苗トレイ4は、第1コンベア11・第2コンベア12上に載せられた育苗トレイ4の移動速度と同じ速度にて移送されるように構成している。 【0025】次に、培地供給装置15について詳述すると、フレーム38に回転軸39を回転自在に支持し、該回転軸39に一体回転するように繰出しロール40を設けると共に、回転軸39のフレーム38から突出した端部に従動プーリー41を固定して設けている。一方、フレーム38に歯車状の遊転輪42を回転自在に設けて、そのフレーム38から突出した軸端部に駆動プーリー43を固定して設けている。そして、該駆動プーリー43と従動プーリー41とに伝動ベルト44が掛け渡されている。 【0026】そして、歯車状の遊転輪42の各歯42a…が設けられている間隔は、育苗トレイ4の縦方向の育苗ポット5に順次係合して行くピッチになっている。また、繰出しロール40の表面には、培地1が1個少し余裕をもって入る円筒状の孔40a…が8つ左右方向に一列形成され、その各列が育苗トレイ4の縦方向の育苗ポット5のピッチに合わせて12列設けられている。 【0027】45は培地ホッパーであって、左右方向に長い箱状に形成されてフレーム38に下部が固定されている。そして、培地ホッパー45は左右方向に8つの部屋に仕切られており、その上端部は開口しているので各々の部屋に上方から培地1…が装填できるようになっている。尚、この培地ホッパー45は、繰出しロール40の最上部に位置する孔40a…に対応する位置に配置されており、培地1が孔40a内に容易に入り、培地1が破損することや傷がつくことが少なく、適切な培地1の装填作業が行なえる。 【0028】46は上部が培地ホッパー45の下端に接合された案内板であって、繰出しロール40の各孔40a…に入った培地1…が脱落しないように下部まで案内するものである。このように構成された培地供給装置15は、第1コンベア11に載置された育苗トレイ4…が連続してイ方向に移送されてくると、遊転輪42の各歯42a…が育苗トレイ4の育苗ポット5に順次係合して回転し、その回転が駆動プーリー43・伝動ベルト44・従動プーリー41と伝動して繰出しロール40が回転する。その時、駆動プーリー43と従動プーリー41の径が同じで、遊転輪42の歯42a…の数と繰出しロール40の孔40a…の数が同じで且つ同ピッチに設けられているので、繰出しロール40の最下端に位置した(案内板46から外れた)孔40aが常に育苗トレイ4の育苗ポット5の上部に位置するようになる。従って、第1コンベア11に載置された育苗トレイ4…が連続してイ方向に移送されてくると、繰出しロール40が回転し、繰出しロール40の最上端(培地ホッパー45の各部屋の下部位置)で培地ホッパー45の各部屋から培地1が一個づつ孔40a…に供給される一方、繰出しロール40の最下端(案内板46から外れた位置)の孔40aから育苗トレイ4の育苗ポット5に培地1が適確に供給される(図9)。 【0029】培地用灌水装置16は、ポンプにより水を灌水することができる灌水装置で、上方灌水部16aと下方灌水部16bとにより構成され、その下方を移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の各育苗ポット5…内の圧縮成形培地1…に灌水する。 【0030】ここで、この培地用灌水装置16の構成及び作用を図19乃至図21に基づいて詳述すると、上記上方灌水部16aには、第1コンベア11にて移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4の上方を横切る状態で配置された1本の水の吐出量が多い灌水部としての大灌水パイプ70と2本の水の吐出量が少ない灌水部としての小灌水パイプ71・71が設けられている。そして、受け皿4aに載置された育苗トレイ4の移送方向上手側に大灌水パイプ70が配置され、その下手側に小灌水パイプ71・71が配置されている。一方、下方灌水部16bには、育苗トレイ4の移送方向に沿って育苗トレイ4の左右両側に位置するように灌水部としての横灌水パイプ72・72が配置されている。尚、下方灌水部16bの横灌水パイプ72・72は、上方灌水部16aの大灌水パイプ70よりも、受け皿4aに載置された育苗トレイ4の移送方向上手側に配置されている。 【0031】従って、第1コンベア11にて移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4は、最初に、下方灌水部16bの横灌水パイプ72・72により灌水される水を受け皿4aの左右側方から受けて、受け皿4aに水が溜り、育苗トレイ4の下方から即ち各育苗ポット5…の孔6から各圧縮成形培地1…に供給される。そして、引き続き、上方灌水部16aの大灌水パイプ70により大量の水が灌水されるので、硬い各圧縮成形培地1…は、上下から水を吸収して急速に膨張し始める。その後、上方灌水部16aの2本の小灌水パイプ71・71から霧状の少量の水が2段回に穏やかに灌水されて、各圧縮成形培地1…の膨張完了に必要な水量が供給される。 【0032】このように、各圧縮成形培地1…が硬い段階で大量の水をその上下から与えて、初期膨張を早くし、その後、各圧縮成形培地1…が水を吸収して膨張をしてその表面が軟らかくなった後は、霧状の少量の水を2段回にわけて穏やかに与えるので、軟らかくなった各圧縮成形培地1…を灌水される水で崩すことが防止され、良好に且つ早く各圧縮成形培地1…は水を吸収して膨張を完了する。 【0033】尚、受け皿4aの構成は、図20に示すように育苗トレイ4の移送方向の前後に位置する壁面は育苗トレイ4の前後壁面に接当しており、順次移送される受け皿4aに載置された育苗トレイ4…が前後方向で接当して移送させることができ作業効率が良い。また、図21に示すように育苗トレイ4の移送方向の左右に位置する壁面は育苗トレイ4の左右壁面から上方ほど離れるような形状になっており、下方灌水部16bの横灌水パイプ72・72により灌水される水を適切に受けることができて適切な底面灌水が行なえ良好な灌水作業が行なえる。 【0034】育苗トレイ4の各育苗ポット5…内の圧縮成形培地1…は、ピートモスの表面には粘土質材の微粒子が付着して被膜が形成されているので、急速に水を吸収して膨張し(灌水装置16から次行程の鎮圧装置17のポット用鎮圧ローラー47までの距離Rを移送される間に膨張は終了する。換言すると、圧縮成形培地1…の膨張が終了するに必要な距離Rが、灌水装置16と次行程の鎮圧装置17との間に設定されている。)、図16に示すように育苗ポット5の内側面との間に少し空隙が残り、上端開口部からH3=1〜2mm突出するような大きさの培地1’になる。 【0035】鎮圧装置17は、左右支持フレーム間に各育苗ポット5…に対応する押圧突起を有する一般的なポット用鎮圧ローラー47が軸支されて設けられており、この鎮圧ローラー47の表面48が移送されてくる育苗トレイ4の育苗ポット5…内の膨張した培地1…を上から押圧作用して図17のように鎮圧し、圧縮成形培地1…間の内部の空隙を無くしてポット内形状の培地1’にすると共に、その凸部49が表面に播種穴50を形成する。 【0036】点播型播種装置18は、種子S…を一粒づつ吸着する吸着ノズル51…が、エアータンク52に前記育苗トレイ4の左右方向の育苗ポット5…の数(8個)だけ取り付けられている。エアータンク52はバキュウム装置Vと連結しており、吸着ノズル51…が種子S…を収容する種子受け樋53上に移動したときにバキュウム装置Vが吸引作動し、受け樋53に収容された種子S…をノズル51…の先端口にそれぞれ一粒づつ吸着する。そして、吸着ノズル51…の先端口に種子S…が吸着された状態で、エアータンク52の左右に設けられた移動リンク54に連結するエアーシリンダーC2のピストンC2aが突出作動して、各ノズル51…がそれに対応する漏斗55…上に位置するようにエアータンク52が移動する。そして、前記バキュウム装置Vに作動が停止して逆にエアーがノズル51…の先端口から吐出し、更に、ノズル51…の内側のニードル51a…が各ノズル51…の先端口から突出する。これにより、ノズル51…の先端口に吸着していた種子S…が放出されて、それぞれ対応する漏斗55…内に落下する。漏斗55…の出口はそれぞれ播種ホース56…が連結され、そのホース56…の下端口に播種ノズル57…が取り付けられている。よって、漏斗55…内に落下した種子S…は播種ホース56…内を通って播種ノズル57…の下端口から放出される。以上のように、この播種装置18は、吸着ノズル51…が一粒づつ吸着して播種位置に放出するように構成されている。吸着ノズル51…の先端口の口径は小さく設けられるので、粒径の小さい裸種子でも確実に一粒づつ播種できる。 【0037】更に、上記播種装置18の播種ノズル57…は、その下方に移送される育苗トレイ4の左右方向の育苗ポット5…の配列ピッチに合わせてノズル57の下端口が各育苗ポット5…の口部中央に前記鎮圧装置17にて形成された播種穴50…に対応して位置するようにノズル固定部材58で固定されている。ノズル固定部材58は、その両端部で播種ノズル上下用シリンダC3、C4のピストンC3a、C4aと連結し、また、固定部材58の上下移動をガイドするガイド棒59、59に摺動自在に係合している。上下用エアーシリンダC3、C4のピストンC3a、C4aが突出作動して固定部材58が上から下に移動すると、播種ノズル57…が前工程で形成された育苗ポット5…内の各播種穴50…近くまで下動し、その播種穴50…内に一粒ずつ播種する。この間、播種コンベア13は移送停止状態にあり、横一列の育苗ポット5…への播種が完了すると、上下用エアーシリンダC3、C4のピストンC3a、C4aが引っ込み作動して固定部材58が下から上に移動する。その後、播種コンベア13が間歇移送作動して、育苗トレイ4の育苗ポット左右横方向一列分…だけ移送し再び停止する。そして、再び、上下用エアーシリンダC3、C4のピストンC3a、C4aが突出作動して、播種ノズル57…の下端口直下の左右一列の育苗ポット5…に対して播種する。 【0038】上記播種装置18で育苗トレイ4の各育苗ポット5…内に播種される間は、播種コンベア13は間歇移送状態となるが、その前後は連続移送状態に切り替わる。即ち、連続移送状態で、育苗トレイ4の先端部が位置X1(育苗トレイ4…の移送方向最前列の育苗ポット5…が播種位置に来た時の育苗トレイ4の先端位置)に移送されると、それを第1苗箱位置検出器(ここでは、接触式のリミットスイッチ)が検出し、播種コンベア13を連続移送状態から間歇移送状態に切り替える。そして、間歇移送状態にて、各育苗ポット5…内に一粒づつ播種され、移送方向最後列の育苗ポット5…が播種ノズル57から播種された後で、育苗トレイ4の先端部が位置X2(育苗トレイ4…の移送方向最後列の育苗ポット5…が播種ノズル57…の真下となる位置から一回間歇送りをした育苗トレイ4の先端位置)に移送されると、それを第2苗箱位置検出器(ここでは、接触式のリミットスイッチ)が検出し、播種コンベア13を間歇移送状態から連続移送状態に切り替える。よって、位置X1から位置X2の区間の距離は、育苗トレイ4の移送方向の長さL+α(育苗トレイ4の移送方向の育苗ポット列分+1列)の距離となる。そして、次の育苗トレイ4が移送上手側から前記位置X1まで移送されてくると、再び間歇移送状態に切り替わる。ところで、第1コンベア11及び第2コンベア12の育苗トレイ4の移送速度は、播種コンベア13が連続移送状態に切り替わる時に丁度播種コンベア13の始端部に育苗トレイ4が一箱載っているようなタイミングになる速度に設定されている。また、第3コンベア14は、播種コンベア13が連続移送状態の速度と同じ速度に設定されている。 【0039】覆土供給装置19は、覆土ホッパー60とベルト式の覆土繰出部61からなる。覆土繰出部61は、モーターM4により回転駆動されるローラー62と従動ローラー63とにベルト64が掛けられ、そのベルト64の回転により上部の覆土ホッパー60内の覆土を定量づつ繰出し、この装置19の下をくぐるように移送される各育苗ポット5…内に覆土65が図18のように供給される。尚、野菜の場合は、覆土65にバーミキュライトを用いると、比重が軽いので、種子が出芽し易く出芽率が向上し、また、保水性が良いので育苗も容易である。 【0040】霧状灌水装置20は、ポンプにより水を霧状に散水して覆土の飛散や種子の移動を防止して灌水することができる一般的なもので、その下方を移送される図18のように覆土された育苗ポット5…に均一に灌水する。そして、上記のようにして播種作業を終えた育苗トレイ4を受け皿4aから取り出して各育苗ポット5底部の各孔6…を塞がないような格子状の台に並べて、溝9と孔6を空気が自由に流通できる状態で育苗が行われる。そして、適度に成長した苗は栽培圃場に移植されるが、このとき、育苗ポット5…の底部の孔6…に苗押出し棒7…を差し込むか指で押し上げることにより育苗ポット5…内に収容された苗を押し出すと容易に苗を育苗トレイ4の育苗ポット5…から取り出すことができる(図22)。尚、覆土26にはバーミキュライトを用いると、比重が軽いので種子が出芽し易く出芽率が向上し、また、保水性が良いので育苗も容易である。 【0041】そして、この育苗トレイ4の各育苗ポット5…には溝9…が設けられており、培地1’が膨張時に溝9…内に入り込んで溝を埋めてしまわないので、溝9…内には空間が形成されている。従って、育苗時に、苗の根が伸長して培地内から溝9…内に出て伸びようとしたとき、エアープルーニング効果により、そこで根の伸長が止まる。よって、根が培地外周面に沿って過密に巻いた状態になるのが防止されることと併せて、溝9…部で根の伸長が止まる分、培地内で側根の成育が旺盛となるので、圃場へ移植したときの苗の活着が良好となる。(尚、根が伸長し過ぎて培地外周面に沿って過密に巻いた状態になると、移植後、圃場に活着しようとする新しい根が培地外周面に過密に巻いた根に阻止されて、培地の外の土壌に根が伸長しにくくなり活着しにくくなる問題がある。) また、上記のような育苗上の効果を有する育苗ポット5…を形成した育苗トレイ4を用いた育苗を行うとき、圧縮成形培地1は、育苗ポット5に合わせた円柱形状であるから、水を含んで膨張した時に溝9…内を培地が塞ぐことがない。特に、前記のように、圧縮成形培地1を、その圧縮された方向が上下方向となる姿勢で各育苗ポット5内に入れ、そのように入れた圧縮成形培地1に水を含ませることで圧縮成形培地1を各育苗ポット5内で膨張させて充満させ、育苗ポット5内に培地を充填する方法をとると、その圧縮成形培地1は、水を含むと水平方向には大きく膨張せず上下方向に大きく膨張するから、溝9…内を埋めるように培地が入り込むことがなく溝9…内に空間が形成される状態に培地を育苗ポット5内に充填することが容易に行なえる。従って、この育苗ポット5…の溝9…によるエアープルーニング効果を充分に奏する状態での播種、育苗が容易に行なえるものとなる。 【0042】更に、小さなゴミや砂や小石等が溝9内に詰まると、その詰まった部分から上の溝9は灌水の度に小さなゴミや砂や小石等が滞積して埋まってしまう。すると、エアープルーニング効果が得られなくなり、良質な苗の育成が行なえなくなるが、各溝9・9・9・9の溝深さは、上端部の溝深さA1から下端部の溝深さA2に到るまで順次深くなるように形成され、然も、各溝9・9・9・9の断面積も上端部の開口部面積から下端部の開口部面積に到るまで順次広くなるように形成されているので、育苗時に小さなゴミや砂や小石等が溝9の上端部から溝9内に入っても、溝9内に詰まることなく下端部から孔6を通って容易に外に排出され(溝9内に小さなゴミや砂や小石等が入っていても、特に灌水時に、水で容易に外部に押し流される。)、溝9が埋まってしまうことが防止され、前記のようなエアープルーニング効果を充分に奏する状態での育苗が容易に行なえる。 【0043】尚、植物繊維を含む材料を圧縮成形した培地1には、圧縮成形後、水を含ませて膨張させると、圧縮成形時の圧縮方向とは略々反対方向に向かう膨張が大きいという特性がある。例えば、図1に示すタブレットの形状の圧縮成形培地1を、ピートモスを用いて、上下方向から圧縮して成形したところ、圧縮成形時の大きさが直径15mm×高さ15mmの大きさのものが、水を含んで膨張すると、圧縮方向の反対方向の膨張が、高さ15mmから高さ38〜39mmとなって約2.5倍の膨張となり、圧縮方向に交差する方向の膨張が、直径15mmから直径18〜19mmとなって約1.2倍の膨張となった。 【0044】一方、育苗トレイ4は、発砲スチロールを材料として成形され各育苗ポット5の内側面5bと底面5aとで培地1’を覆った状態になっているので、断熱性が良くて根部の温度が必要以上に上がることが防止され、夏場の熱い時期に苗を育苗しても、苗がひょろ長く伸びてしまう徒長を防止でき、健全な苗の育成が行なえると共に、育苗トレイ4の各育苗ポット5の各苗を均一に成育させることができる。 【0045】そして、圧縮成形培地1は、前記のように、水を含むと圧縮方向とは略々反対方向に大きく膨張するが、その膨張後の培地1’は、膨張方向(上下方向)の剪断に対しては強く、その膨張方向と交差する方向(左右方向)の剪断に対しては弱い特性がある。 【0046】従来、エアープルーニング効果により根巻きが起こっていない苗の茎を持って上方に引っ張って抜こうとすると、根が培地に絡んでいないため苗だけが引き抜かれてしまって培地ごと苗を引き抜くことはできにくく、また、育苗ポットの底部の孔に棒を押し込んで培地ごと苗を取り出そうとしても、根が培地に絡んでいないため底部に押し込んだ棒が土を崩してしまい培地ごと苗を押し上げることはできにくい問題がある。 【0047】そこで、圧縮成形培地1…をその圧縮された方向が上下方向となる姿勢で各育苗ポット5…内に入れ、該圧縮成形培地1…に水を含ませて圧縮成形培地1…を各育苗ポット5…内で膨張させて充満させ、その後、該膨張後の培地1’…に播種して育苗する育苗方法をとることにより、各育苗ポット5…内で育苗された苗の培地は上下方向の剪断に対して強いことになるから、苗の茎を持って上方に引っ張って抜くことができ、また、育苗ポット5…の底部の孔6…に苗押出し棒7…を差し込んで育苗ポット5…内に収容された苗を押し出すときに培地が崩れにくく、苗の根があまり伸びていないときでも、従来に比べて苗を育苗ポット5…から取り出しやすくなる。従って、移植機にて苗の植付けができる適応性の高い苗(各育苗ポット5…内から上方に引き抜く装置や下方から押し出す装置にて抜きやすい苗)を育成することができる。 【0048】尚、育苗ポット5が平面視円形なので、上記圧縮成形培地1の平面視形状も円形のものを用いるが、育苗ポットが平面視四角形であれば、それに入れる圧縮成形培地の平面視形状も四角形のものを用いると、育苗ポット内に入れた圧縮成形培地に水を含ませて膨張させたとき、適確に育苗ポット内に培地が充満する。よって、圧縮成形培地の平面視形状は、それを入れる育苗トレイの育苗ポットの平面視形状に合わせたものとすると、良好に育苗ポット内に培地を充満させられる。 【0049】更に、育苗トレイの材質は、発砲スチロールに限定されるものではなく、硬質の合成樹脂や自由に湾曲させれるような軟質の合成樹脂等の如何なる材質で成型しても良い。また、上記の例においては、育苗トレイ4に多数配列した育苗ポット5の例を示したが、植木鉢やビニールポット(鉢)等の単体の育苗容器に本願発明を用いても良いことは、謂うまでもない。 【0050】また、上記の実施例においては、ピートモスに粘土質材であるベントナイトと界面活性剤とを共に用いる例を示したが、粘土質材であるベントナイトと界面活性剤とを択一的に片方のみを用いて培地を製造しても良い。最後に、圧縮成形前にバインダーとしてポリビニルアルコール又はポリアクリル酸塩又は水ガラス(ケイ酸ナトリウム)等を混入すれば、復元後もブロック強度が保持できて、培地1が崩れにくく、更に苗の取扱いが容易となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月19日(2000.1.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−197840(P2001−197840A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月24日(2001.7.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−10574(P2000−10574) |
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