| 【発明の名称】 |
灌水制御装置及び灌水管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】名川 良春
【氏名】石黒 義昭
|
| 【要約】 |
【課題】異常が生じても速やかに対処することができる灌水制御装置及び灌水管理システムを提供する。
【解決手段】灌水対象となる土壌に複数埋設した水分センサ21A〜2nAからの温度信号に基づいて土壌水分量を計測し、この計測結果に基づいて土壌の灌水量を制御する灌水制御装置10において、水分センサ21A〜2nAが出力する温度信号に基づいて異常を検出する異常検出手段11a1と、異常検出手段11a1が異常を検出すると、水分センサ21A〜2nAの異常原因を特定する異常原因特定手段11a2と、異常原因特定手段11a2が特定した異常原因を示す異常情報を生成する異常情報生成手段11a3と、異常情報生成手段11a3が生成した異常情報を通報する通報手段17と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱を放出する熱源部と、該熱源部が埋設された灌水対象となる土壌の温度を計測する温度計測部とを有し、前記温度計測部の計測結果を示す温度信号を出力する水分センサを前記土壌に複数埋設し、該水分センサからの前記温度信号に基づいて土壌水分量を計測し、この計測結果に基づいて前記土壌の灌水量を制御する灌水制御装置において、前記水分センサが出力する前記温度信号に基づいて異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が異常を検出すると、前記水分センサの異常原因を特定する異常原因特定手段と、前記異常原因特定手段が特定した前記異常原因を示す異常情報を生成する異常情報生成手段と、前記異常情報生成手段が生成した前記異常情報を通報する通報手段と、を備えることを特徴とする灌水制御装置。 【請求項2】 埋設している各々の前記水分センサの近傍には、該水分センサが故障したときに切り替え可能な予備水分センサを埋設しており、前記異常検出手段における前記異常の検出に応じて発生する切替要求に基づいて、前記温度信号を出力させるセンサを、故障した前記水分センサから前記予備水分センサに切り替える切替手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の灌水制御装置。 【請求項3】 熱を放出する熱源部と、該熱源部が埋設された灌水対象となる土壌の温度を計測する温度計測部とを有し、前記温度計測部の計測結果を示す温度信号を出力する水分センサを前記土壌に複数埋設し、該水分センサからの前記温度信号に基づいて土壌水分量を計測し、この計測結果に基づいて前記土壌の灌水量を制御する灌水制御装置と、複数の場所に設けた前記灌水制御装置を遠隔地から管理する管理装置とを有して構成する灌水管理システムにおいて、前記灌水制御装置は、正常に動作していることを前記管理装置に認識させることが可能な装置情報を所定周期毎に生成する装置情報生成手段と、前記装置情報生成手段が生成した前記装置情報を前記管理装置に通報する通報手段と、を備え、前記管理装置は、前記灌水制御装置からの前記装置情報の前記通報の有無に基づいて、前記灌水制御装置が正常に動作しているか否かを判定する装置判定手段と、前記装置判定手段の異常との判定結果に応じて警報情報を生成する警報情報生成手段と、前記警報情報生成手段が生成した前記警報情報を出力する警報情報出力手段と、を備えることを特徴とする灌水管理システム。 【請求項4】 前記管理装置の前記警報情報生成手段は、請求項1又は2に記載の前記灌水制御装置の通信手段から通報された前記異常情報に基づいて前記警報情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の灌水管理システム。 【請求項5】 前記管理装置は、前記異常情報が通報されると、該異常情報に対応する前記水分センサから前記予備水分センサに切り替える前記切替要求を前記灌水制御装置に出力する切替要求出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の灌水管理システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、公園など屋外の緑化、アトリウム内の緑化、屋上、壁面などの人工盤上の緑化、ゴルフ場、サッカー、ラグビー、野球などの芝草のスポーツグランド、水田、畑、果樹園、サッカー、ラグビー、野球などのクレイグランド、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などのクレイグランド、屋内ドーム内の芝草のグランド、屋内ドーム内のクレイグランドその他において用いられる灌水制御装置及び灌水管理システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、植物への灌水については、これを自動的に行う場合は植物の植えられている土壌水分状態に関係なくタイマーでスプリンクラー、灌水チューブなどを作動させていた。また、クレイグランドの整備は、その整備方法の一つの手段として、灌水を行ってグランドの状態、特にグランドの硬さを使用目的のスポーツに適した状態に整えることが行われ、その作業はグランドキーパーが長年の経験で行っていた。さらに、クレイグランドにおいて、グランド表面の埃が頻繁に発生し、グランド表面の整備だけでなく、周囲の施設全体の清掃作業も頻繁に行なわなければならない。その対策としてはグランドの表面に散水することで対応している。 【0003】しかしながら、従来の灌水制御では、植物の必要とする土壌水分に関係なくタイマーでスプリンクラー、灌水チューブなどを作動させているため、降雨の直後に灌水を行う場合があったりして、植物にとって必要な時に十分であり、かつ過剰にならないような常に植物にとって適した土壌水分の管理が行うことができない。また、灌水時間がタイマーで制御されているので、植物の生育具合によって毎回一定量の灌水を行っても、植物の葉などにかかり土壌まで届く水量が一定量でないため、土壌を植物にとって適した状態の土壌水分量に制御できない。 【0004】一方、クレイグランドの整備における散水作業は、グランドキーパーが経験と勘によって適正な散水量の調整を行っているが、使用目的のスポーツに必要なグランドの硬さを調節するために必要な土壌が計測されていない。したがって、グランドキーパーしかグランド管理作業が行えないことになる。さらに、この技術を習得するには長い年月が必要となる。 【0005】また、クレイグランド表面に頻繁に発生する埃に対し、埃が発生してから対策としてグランドの表面に散水している。埃の発生直前に予防散水が行われていない。クレイグランドの埃は、グランドの使用の有無に関わらず発生するため、その対応のためにグランドキーパーが、常駐しなければならない。 【0006】上述した不具合を解決するための装置として、水分センサを用いてコンピュータ等により灌水量を制御する灌水制御装置が、特開平9−121699号公報などに開示されている。 【0007】このような灌水制御装置では、灌水対象となる土壌の水分状態を水分センサにて直接計測して灌水を行うため、植物が必要な場合に確実に灌水でき、植物に必要な水量を確実に灌水でき、スポーツ毎に適切な水分状態に制御でき、目的のスポーツに適したグランドクオリティーを確保でき、埃の発生を予測して、事前に灌水をして埃の発生を防ぐようにしていた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した灌水制御装置は、設置場所の土壌中の水分状態の変化に応じた適切な灌水量を制御することができるが、設置するのに多大な設備投資を必要とし、さらに、設置後に発生する土壌中に埋設した水分センサの故障などの不具合に対処するために、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置を巡回させる必要があった。そのため、小規模な緑化施設や学校などに灌水制御装置を導入することが困難であったという不具合を有していた。 【0009】また、比較的安価な水分センサ、タイマ、電磁弁等を組み合わせた灌水制御装置などを使用する場合もあるが、このような安価な灌水制御装置では、管理者が常駐していないため、装置の故障が発生しても速やかに修理されずに放置されてしまい、適切な灌水を行うことができなかった。さらに、灌水制御装置の水分センサは土壌中に埋設されているため、故障した水分センサを見つけだすことが困難であった。 【0010】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、異常が生じても速やかに対処することができる灌水制御装置及び灌水管理システムを提供することを課題としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の灌水制御装置は、図1の基本構成図に示すように、熱を放出する熱源部と、該熱源部が埋設された灌水対象となる土壌の温度を計測する温度計測部とを有し、前記温度計測部の計測結果を示す温度信号を出力する水分センサ21a〜2naを前記土壌に複数埋設し、該水分センサ21a〜2naからの前記温度信号に基づいて土壌水分量を計測し、この計測結果に基づいて前記土壌の灌水量を制御する灌水制御装置10において、前記水分センサ21a〜2naが出力する前記温度信号に基づいて異常を検出する異常検出手段11a1と、前記異常検出手段11a1が異常を検出すると、前記水分センサ21a〜2naの異常原因を特定する異常原因特定手段11a2と、前記異常原因特定手段11a2が特定した前記異常原因を示す異常情報を生成する異常情報生成手段11a3と、前記異常情報生成手段11a3が生成した前記異常情報を通報する通報手段17と、を備えることを特徴とする。 【0012】上記請求項1に記載した本発明の灌水制御装置10によれば、異常検出手段11a1によって、水分センサ21a〜2naが出力する温度信号に基づいて異常が検出されると、その異常原因が異常原因特定手段11a2によって特定される。そして、この特定された異常原因を示す異常情報が異常情報生成手段11a3によって生成されると、この異常情報は通報手段17によって通報される。よって、水分センサ21a〜2naに故障が生じると、灌水制御装置10はその異常原因を示す異常情報を生成し、この異常情報を通報するので、装置の設置後に発生する土壌中に埋設した水分センサ21a〜2naの故障などの不具合に対処するために、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置10を巡回させる必要がなくなる。従って、水分センサ21a〜2naに異常が生じても、速やかに対処することができる灌水制御装置10を提供することができる。 【0013】上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の灌水制御装置において、埋設している各々の前記水分センサ21a〜2naの近傍には、該水分センサ21a〜2naが故障したときに切り替え可能な予備水分センサ21b〜2nbを埋設しており、前記異常検出手段11a1における前記異常の検出に応じて発生する切替要求に基づいて、前記温度信号を出力させるセンサを、故障した前記水分センサ21a〜2naから前記予備水分センサ21b〜2nbに切り替える切替手段14をさらに備えることを特徴とする。 【0014】上記請求項2に記載した本発明の灌水制御装置によれば、異常検出手段11a1における異常の検出に応じて切替要求が発生すると、切替手段14によって温度信号を出力させるセンサが、故障した水分センサ21a〜2naから予備水分センサ21b〜2nbに切り替えられる。よって、水分センサ21a〜2naに故障が生じても、予備水分センサ21b〜2nbに切り替えて灌水対象となる土壌の温度が計測されるので、水分センサ21a〜2naに生じた故障の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことが可能となり、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置10を巡回させる必要がなくなる。 【0015】上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の灌水管理システムは、図1の基本構成図に示すように、熱を放出する熱源部と、該熱源部が埋設された灌水対象となる土壌の温度を計測する温度計測部とを有し、前記温度計測部の計測結果を示す温度信号を出力する水分センサ21a〜2naを前記土壌に複数埋設し、該水分センサ21a〜2naからの前記温度信号に基づいて土壌水分量を計測し、この計測結果に基づいて前記土壌の灌水量を制御する灌水制御装置10と、複数の場所に設けた前記灌水制御装置を遠隔地から管理する管理装置20とを有して構成する灌水管理システム1において、前記灌水制御装置10は、正常に動作していることを前記管理装置20に認識させることが可能な装置情報を所定周期毎に生成する装置情報生成手段11a5と、前記装置情報生成手段11a5が生成した前記装置情報を前記管理装置20に通報する通報手段17と、を備え、前記管理装置20は、前記灌水制御装置10からの前記装置情報の前記通報の有無に基づいて、前記灌水制御装置10が正常に動作しているか否かを判定する装置判定手段21a1と、前記装置判定手段21a1の異常との判定結果に応じて警報情報を生成する警報情報生成手段21a2と、前記警報情報生成手段21a2が生成した前記警報情報を出力する警報情報出力手段21a3と、を備えることを特徴とする。 【0016】上記請求項3に記載した本発明の灌水管理システム1によれば、灌水制御装置10の装置情報生成手段11a5にて所定周期毎に生成された装置情報は、通報手段17によって管理装置20に通報される。そして、管理装置20に灌水制御装置10から装置情報が通報されていないと、装置判定手段21a1によって灌水制御装置10が正常に動作していないと判定される。そして、装置判定手段21a1の異常との判定結果に応じて警報情報生成手段21a2にて生成された警報情報は警報情報出力手段21a3によって出力される。よって、管理装置20は、灌水制御装置10から所定周期毎に装置情報が通報されないと、雷や停電などによって灌水制御装置10に異常が生じたものと見なし、生成した警報情報を出力することで管理者などに警報されるので、複数の灌水制御装置10を管理装置20にて一括管理することができるため、灌水制御装置10の設置場所毎に専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置10を巡回させる必要がなくなる。従って、雷や停電などによって灌水制御装置10に異常が生じても、速やかに対処することができる灌水管理システム1を提供することができる。 【0017】上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項3に記載の灌水管理システムにおいて、前記管理装置の前記警報情報生成手段21a2は、請求項1又は2に記載の前記灌水制御装置10の通信手段から通報された前記異常情報に基づいて前記警報情報を生成することを特徴とする。 【0018】上記請求項4に記載した本発明の灌水管理システムによれば、灌水制御装置10の通報手段17から水分センサ21a〜2naに生じた異常原因を示す異常情報が管理装置20に通報されると、この異常情報に基づいて警報情報が警報情報生成手段21a2によって生成される。よって、管理装置20は、水分センサ21a〜2naにおける故障の発生に応じて灌水制御装置10から異常情報が通報されると、その灌水制御装置10の水分センサ21a〜2naに故障が生じていることを示す警報情報を生成して出力するので、管理者は警報情報の出力に応じて、例えばサービスマンに修理を要請するなどして速やかに水分センサ21a〜2naの故障に対応することが可能となる。従って、灌水制御装置10の水分センサ21a〜2naに異常が生じても、速やかに対処することができる灌水管理システム1を提供することができる。 【0019】上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項4に記載の灌水管理システムにおいて、前記管理装置20は、前記異常情報が通報されると、該異常情報に対応する前記水分センサ21a〜2naから前記予備水分センサ21b〜2nbに切り替える前記切替要求を前記灌水制御装置10に出力する切替要求出力手段21a4をさらに備えることを特徴とする。 【0020】上記請求項5に記載した本発明の灌水管理システムによれば、灌水制御装置10の通報手段から水分センサ21a〜2naに生じた異常原因を示す異常情報が管理装置20に通報されると、この異常情報に対応する水分センサ21a〜2naから予備水分センサ21b〜2nbに切り替える切替要求が、切替要求出力手段21a4によって灌水制御装置10に出力される。よって、管理装置20は、灌水制御装置10からの異常情報の通報に応じて、故障した水分センサ21a〜2naから予備水分センサ21b〜2nbに切り替える切替要求を灌水制御装置10に出力するため、水分センサ21a〜2naに故障が生じても、予備水分センサ21b〜2nbに切り替えて灌水対象となる土壌の温度が計測されるので、水分センサ21a〜2naに生じた故障の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことが可能となる。従って、灌水制御装置10の水分センサ21a〜2naの異常の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことができる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る灌水管理システムの一実施の形態を、図2〜図5の図面を参照して説明する。 【0022】図2は本発明に係る灌水管理システムの一実施の形態を示す構成図であり、図3は図2に示す灌水制御装置のCPUが行う本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートであり、図4は図2に示す管理装置のCPUが行う本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートである。 【0023】図2において、1は灌水管理システムを示し、灌水管理システム1は、緑化施設や学校などに設置している複数の灌水制御装置10と、これらの灌水制御装置10とは別地点である遠隔地(例えば、管理会社など)に設置し、通信によって灌水制御装置10を管理する監視装置20とを有して構成している。 【0024】灌水制御装置10は、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)11を有する。μCOM11は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11a、CPU11aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM11b、各種のデータを格納するとともにCPU11aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM11c等を有して構成している。 【0025】そして、μCOM11の入力ポートIには、灌水対象となる土壌の地表から所定の深さで埋設している水分センサ部21〜2nが出力する土壌中の温度を示す温度信号をAD変換して出力するAD変換部12の出力が接続されている。なお、AD変換部12と水分センサ部21〜2nの間には、水分センサ部21〜2nからの温度信号を選択してAD変換部12に対して入力するセレクタ部13が介在されており、このセレクタ部13をμCOM11の出力ポートO1に接続することで、CPU11aの制御のもとでセレクタ部13の選択を可能としている。 【0026】ここで、水分センサ部21〜2nは、それぞれ複数(例えば、3本)の水分センサを有して構成しており、複数の水分センサは1測定点の所定の範囲(例えば、1〜2m2)に埋設している。各々の水分センサは、ニクロム線などが用いられる熱源部と、熱電対などが用いられる温度計測部を有して構成している。そして、水分センサ部21〜2nにおいて、測定時には1本の水分センサが用いられ、他は予備水分センサとなっている。 【0027】また、μCOM11の出力ポートO2には、基準電圧原14が接続されている。この基準電圧源14はCPU11aの制御のもとで水分センサ部21〜2nに一定の電圧を供給するようになっている。そして、水分センサ部21〜2nに電圧が供給されると、水分センサの熱源部から所定の熱量が放出され、この放出された熱量は土壌中を伝達され、この熱量が温度計測部で計測され、この計測した温度を示す温度信号が出力される。 【0028】なお、水分計測方法において、計測物(灌水対象の土壌)の熱伝導率が重要な要因であり、計測物が変わらなければ、熱源部の温度と水分量との間は常に一定の係数が得られるため、この特性を利用して温度から水分量を算出する算出式が、ROM11bに予め格納されている。 【0029】さらに、μCOM11の出力ポートO3には、水分センサ部21〜2nが接続されており、CPU11aの制御のもとで水分センサ部21〜2nの各々で測定用の水分センサの選択を可能としている。 【0030】また、μCOM11の出力ポートO4には、灌水対象となる土壌へ給水するための給水管3の途中に設けた電磁弁4を開閉駆動するドライバ部15が接続されている。そして、μCOM11の出力ポートO5には、LCD、7セグメントの発光ダイオード群などが用いられる表示部16が接続されており、測定した水分量などの表示を可能としている。 【0031】そして、μCOM11の入出力ポートIOには、送受信部17が接続されており、この送受信部17としてPHSカード、無線などの通信手段を用いることで、基地局、公衆網30などを介して管理装置20との無線による通信を可能としている。従って、この送受信部17が特許請求の範囲に記載の通報手段として機能している。 【0032】なお、本発明はこれに限定するものではなく、通信手段としてモデムカードなどを用いることで、管理装置20との有線による通信をするようにすることもできるが、無線による通信を可能とすることで、灌水制御装置10を公衆回線が引かれていない場所などにも設置することを可能としている。 【0033】次に、管理装置20は、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)21を有する。μCOM21は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)21a、CPU21aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM21b、各種のデータを格納するとともにCPU21aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM21c等を有して構成している。 【0034】μCOM11の出力ポートOには、表示部22が接続されており、この表示部22としてはディスプレイが用いられている。そして、μCOM11の入力ポートIには、入力部23が接続されており、この入力部23としてはキーボードが用いられている。また、μCOM11の入出力ポートIOには、送受信部24が接続されており、この送受信部24としてモデムカード、ISDNカードなどの通信手段を用いることで、公衆網30、基地局などを介して灌水制御装置10との有線による通信を可能としている。 【0035】また、μCOM21のRAM21cには、灌水制御装置10から受信する装置情報を格納する装置情報格納エリアが設けられており、この装置情報格納エリアは管理装置20が管理する灌水制御装置10毎の格納エリアを有して構成している。 【0036】次に、上述した灌水制御装置10のCPU11aの本発明に係る動作概要の一例を、図3のフローチャートを参照して説明する。 【0037】図3において、灌水制御装置10の図示しない電源部の投入によって処理が開始されると、ステップS1において、通報タイマ起動処理が実行されることで、通報タイマ時間(例えば、1日、1週間、1ヶ月など)が経過するとタイムアウトする通報タイマが起動され、その後ステップS2に進む。 【0038】ステップS2において、通報タイマがタイムアウトしたか否かが判定される。通報タイマがタイムアウトしていると判定された場合は(ステップS2でY)、ステップS3に進む。 【0039】ステップS3において、装置情報生成処理が実行されることで、正常に動作していることを管理装置20に認識させることが可能な装置情報がRAM11cに生成され、その後ステップS4に進む。 【0040】なお、本実施の形態では、装置情報を通報タイマの起動中に収集した水分量データ(測定データ)や、装置が正常に動作していることを示す状態データなどに基づいて装置情報を生成しているが、本発明はこれに限定するものではなく、装置が正常に動作していることを認識することができれば、水分量データのみ、状態データのみなど種々異なる形態とすることができる。 【0041】従って、このステップS3の処理によって、装置情報が生成されることから、このステップS3の処理が特許請求の範囲に記載の装置情報生成手段に相当する。 【0042】ステップS4において、装置情報送信処理が実行されることで、RAM11cに作成されている装置情報に送信先などが付加されて送受信部17に出力され、その後ステップS1に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返されることとなる。そして、出力された装置情報は送受信部17によって公衆網30を介して管理装置20に送信される。 【0043】また、ステップS2で通報タイマがタイムアウトしていないと判定された場合は(ステップS2でN)、ステップS5に進む。そして、ステップS5において、管理装置20から切替要求を受信しているか否かが判定される。切替要求を受信していないと判定された場合は(ステップS5でN)、ステップS7に進む。一方、切替要求を受信していると判定された場合は(ステップS5でY)、ステップS6に進む。 【0044】ステップS6において、水分センサ切替処理が実行されることで、管理装置20からの切替要求に対応する水分センサ部21〜2nに切替信号が出力ポートO3を介して出力されることで、測定用に利用する水分センサが予備水分センサに切り替えられ、その後ステップS7に進む。 【0045】従って、このステップS6の処理によって、水分センサ部21〜2nにて測定用に利用する水分センサが予備水分センサに切り替えられることから、このステップS6の処理が特許請求の範囲に記載の切替手段に相当する。 【0046】ステップS7において、μCOM11が内蔵する時計機能に基づいて、予め設定された測定時間(例えば、月、水、金、日曜日の午後5時など)か否かが判定される。測定時間ではないと判定された場合は(ステップS7でN)、ステップS2に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返されることとなる。一方、測定時間であると判定された場合は(ステップS7でY)、ステップS8に進む。 【0047】ステップS8において、測定タイマ起動処理が実行されることで、測定タイマ時間(例えば、1分)が経過するとタイムアウトする測定タイマが起動され、その後ステップS9に進む。 【0048】ステップS9において、水分量測定処理が実行されることで、μCOM11の出力ポートO2を例えばLからHレベルにして基準電圧源14をオンさせることで水分センサ部21〜2nに動作電源を供給させ、出力ポートO1からセレクタ部13に対して、例えば複数ビットの選択信号が順次出力され、これに応じてAD変換部12から出力される水分センサ部21〜2nからの出力電圧のAD値を順次読み込んでRAM11cの所定の記憶エリアに格納される。 【0049】そして、測定タイマがタイムアウトすると、出力ポートO2を例えばHからLレベルにしてそれまでオンしていた基準電圧源14をオフさせ、水分センサ部21〜2nに対する動作電源の供給を停止させる。そして、RAM11cに格納されている出力電圧とROM11bに予め定められた算出式に基づいて水分量が算出され、その後ステップS10に進む。 【0050】ステップS10において、RAM11cに格納されている出力電圧に基づいて、水分センサ部21〜2nが正常に動作しているか否かが判定される。例えば、水分センサの熱源部に断線が発生している場合には、出力電圧に変化が起こらない。また、温度測定部に断線が発生している場合には、出力電圧が予め設定されている設定値から逸脱する。よって、水分センサが故障している場合、出力電圧に基づいて故障個所を特定することができる。 【0051】従って、このステップS10の判定処理によって、水分センサ部21〜2nの異常を検出していることから、このステップS10の判定処理が特許請求の範囲に記載の異常検出手段に相当する。 【0052】ステップS10で水分センサ部21〜2nが正常に動作していると判定された場合は(ステップS10でY)、ステップS11に進む。そして、ステップS11において、水分量表示処理が実行されることで、RAM11cに生成されている水分量に基づいて表示情報が生成され、この表示情報が表示部16に出力され、その後ステップS12に進む。そして、出力された表示情報が表示部16に表示されることで、測定された水分量が表示部16に表示される。 【0053】ステップS12において、灌水タイマ起動処理が実行されることで、RAM11cに格納されている水分量に応じた灌水タイマ時間が設定され、この灌水タイマ時間が経過するとタイムアウトする灌水タイマが起動され、その後ステップS13に進む。 【0054】ステップS13において、灌水処理が実行されることで、μCOM11の出力ポートO4を例えばLからHレベルにして電磁弁4への開信号の出力が開始され、、その後ステップS2に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返されることとなる。そして、電磁弁4への開信号の出力は、灌水タイマのタイムアウトによって終了され、灌水時間以外は閉信号が出力される。よって、灌水対象となる土壌の水分量に基づいて設定されたタイマ値で灌水タイマが起動中は電磁弁が開状態となり、灌水対象となる土壌への灌水が行われる。 【0055】また、ステップS10で水分センサ部21〜2nが正常に動作していないと判定された場合は(ステップS10でN)、ステップS14に進む。そして、ステップS14において、異常情報生成処理が実行されることで、故障している水分センサ部が水分センサ部21〜2nの中から特定され、その水分センサの異常原因が特定され、この特定結果に基づいて異常情報がRAM11cに生成され、その後S15に進む。 【0056】従って、このステップS14の処理によって、異常原因が特定され、この特定結果に基づいて異常情報が生成されることから、このステップS14の処理が特許請求の範囲に記載の異常原因特定手段と異常情報生成手段に相当する。 【0057】ステップS15において、異常情報送信処理が実行されることで、RAM11cに作成されている異常情報に送信先などが付加されて送受信部17に出力され、その後ステップS2に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返されることとなる。そして、出力された異常情報は送受信部17によって公衆網30を介して管理装置20に送信される。 【0058】以上の説明からも明らかなように、灌水制御装置10のCPU11aが特許請求の範囲に記載の異常検出手段、異常原因特定手段、異常情報生成手段、切替手段、装置情報生成手段として機能している。 【0059】次に、上述した管理装置20のCPU21aの本発明に係る動作概要の一例を、図4のフローチャートを参照して説明する。 【0060】図4において、管理装置20の図示しない電源部の投入によって装置が起動されるた後に上位モジュールから呼び出されると、ステップT1において、監視タイマ起動処理が実行されることで、監視タイマ時間(例えば、1日、1週間、1ヶ月など)が経過するとタイムアウトする監視タイマが起動され、その後ステップT2に進む。 【0061】ステップT2において、灌水制御装置10から送受信部24を介して異常情報を受信したか否かが判定される。異常情報を受信していないと判定された場合は(ステップT2でN)、ステップT3に進む。 【0062】ステップT3において、灌水制御装置10から送受信部24を介して装置情報を受信したか否かが判定される。装置情報を受信していないと判定された場合は(ステップT3でN)、ステップT8に進む。一方、装置情報を受信していると判定された場合は(ステップT3でY)、ステップT4に進む。 【0063】ステップT4において、装置情報記憶手段が実行されることで、受信した装置情報が、RAM21cの灌水制御装置10毎に定められた装置情報格納エリアの該当する格納エリアに格納され、その後ステップT8に進む。 【0064】また、ステップT2で灌水制御装置10から異常情報を受信していると判定された場合は(ステップT2でY)、ステップT5に進む。そして、ステップT5において、警報情報生成処理が実行されることで、受信した異常情報に基づいて警報情報がRAM21cに生成され、その後ステップT6に進む。 【0065】ステップT6において、警報処理が実行されることで、RAM21cに生成されている警報情報が表示部22に出力され、その後ステップT7に進む。そして、出力された警報情報が表示部22に表示されることで、管理者に灌水制御装置10の水分センサに故障が発生したことが警報される。 【0066】ステップT7において、切替要求送信処理が実行されることで、異常情報に基づいて故障した水分センサからどの予備水分センサに切り替えるかを指定する切替要求がRAM21cに生成され、この切替要求に送信先などが付加されて送受信部24に出力され、その後ステップT8に進む。そして、出力された切替要求は送受信部24によって公衆網30を介して灌水制御装置10に送信される。 【0067】従って、このステップT7の処理によって、切替要求が灌水制御装置10に送信されることから、このステップT7の処理が特許請求の範囲に記載の切替要求出力手段に相当する。 【0068】ステップT8において、監視タイマがタイムアウトしたか否かが判定される。監視タイマがタイムアウトしていないと判定された場合は(ステップT8でN)、ステップT2に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返すことで、監視タイマのタイムアウトを待つこととなる。一方、監視タイマがタイムアウトしていると判定された場合は(ステップT8でY)、ステップT9に進む。 【0069】ステップT9において、RAM21cの装置情報格納エリアが有する灌水制御装置10毎に定められた格納エリアの全てに装置情報が格納されているか否かが判定されることで、全ての灌水制御装置10から装置情報を受信したか否かが判定される。全ての灌水制御装置10から装置情報を受信していないと判定された場合は(ステップT9でY)、ステップT1に戻り、装置の動作中は一連の処理が繰り返すこととなる。一方、全ての灌水制御装置10から装置情報を受信していないと判定された場合は(ステップT9でN)、管理している灌水制御装置10の中で故障している装置があることが認識され、ステップT10に進む。 【0070】従って、このステップT9の判定処理によって、灌水制御装置10が正常に動作しているか否かを判定していることから、このステップT10の判定処理が特許請求の範囲に記載の装置判定手段に相当する。 【0071】ステップT10において、警報情報生成処理が実行されることで、装置情報を受信していない灌水制御装置10を示す警報情報がRAM21cに生成され、その後ステップT11に進む。 【0072】ステップT11において、警報処理が実行されることで、RAM21cに生成されている警報情報が表示部22に出力され、その後ステップT7に進む。そして、出力された警報情報が表示部22に表示されることで、管理者に灌水制御装置10に故障が発生したことが警報される。 【0073】従って、上述したステップT5及びステップT10の処理によって、警報情報を生成し、上述したステップT6及びステップT11の処理によって、警報情報を出力していることから、ステップT5及びステップT10の処理が特許請求の範囲に記載の警報情報生成手段、ステップT6及びステップT11の処理が警報情報出力手段に相当する。 【0074】以上の説明からも明らかなように、管理装置20のCPU21aが特許請求の範囲に記載の装置判定手段、警報情報生成手段、警報情報出力手段、切替要求出力手段として機能している。 【0075】次に、上述した構成による本実施の形態の動作(作用)の一例を、以下に説明する。 【0076】灌水制御装置10において、予め定められた測定時間になると(ステップS7でY)、水分センサ部21〜2nが出力する出力電圧に基づいて水分量が測定されるとともに(ステップS8〜S9)、水分センサ部21〜2nが正常に動作していると判定されると(ステップS10でY)、測定した水分量に応じた灌水が行われる(ステップS12〜S13)。 【0077】また、水分センサ部21〜2nの異常が検出されると(ステップS10でN)、特定した異常原因に基づいて異常情報が生成され(ステップS14)、この生成された異常情報は送受信部17から、公衆網30を介して管理装置20に送信される(ステップS15)。 【0078】一方、管理装置20において、灌水制御装置20から異常情報を受信すると(ステップT2でY)、この異常情報に基づいて警報情報が生成され(ステップT5)、この警報情報が表示部22に出力されることで(ステップT6)、表示部22に警報画面が表示される。よって、管理者はこの警報画面に基づいて、例えば水分センサ部21〜2nの修理をサービスマンに速やかに手配することができる。 【0079】そして、異常情報に基づいて故障した水分センサからどの予備水分センサに切り替えるかを指定する切替要求が、送受信部24を介して灌水制御装置10に送信される(ステップT7)。 【0080】一方、灌水制御装置10において、管理装置20から切替要求を受信すると(ステップS5でY)、切替要求に対応する水分センサ部21〜2nに切替信号が出力ポートO3を介して出力されることで、測定用に利用する水分センサが予備水分センサに切り替えられる(ステップS6)。 【0081】また、灌水制御装置10において、監視タイマがタイムアウトする毎に(ステップS2でY)、正常に動作していることを管理装置20に認識させることが可能な装置情報が生成され(ステップS3)、この生成された装置情報は送受信部17から、公衆網30を介して管理装置20に送信される(ステップS4)。 【0082】一方、管理装置20では、複数の灌水制御装置10から装置情報を受信する毎に、RAM21cの灌水制御装置10毎に定められた装置情報格納エリアの該当する格納エリアに格納される。そして、監視タイマがタイムアウトすると(ステップT8でY)、RAM21cの装置情報格納エリアが有する灌水制御装置10毎に定められた格納エリアの全てに装置情報が格納されているか否かが判定されることで、全ての灌水制御装置10から装置情報を受信したか否かが判定される。(ステップT9)。 【0083】そして、全ての灌水制御装置10から装置情報を受信していないと判定されることで、管理している灌水制御装置10の中で故障している装置があることが認識されると(ステップT9でN)、異常が発生している灌水制御装置10を示す警報情報が生成され(ステップT10)、この警報情報が表示部22に出力されることで(ステップT11)、表示部22に警報画面が表示される。よって、管理者はこの警報画面に基づいて、例えば灌水制御装置10の修理や確認をサービスマンに速やかに手配することができる。 【0084】以上説明したように、本発明に係る灌水制御装置10を備える灌水管理システム1によれば、灌水制御装置10にて所定周期毎に生成された装置情報は、送受信部(通報手段)17によって管理装置20に通報される。そして、予め定められた所定時間に灌水制御装置10から装置情報が通報されていないと、管理装置20は灌水制御装置10が正常に動作していないと判定する。そして、異常との判定結果に応じて生成された警報情報は表示部22に出力される。 【0085】よって、管理装置20は、灌水制御装置10から所定周期毎に装置情報が通報されないと、雷や停電などによって灌水制御装置10に異常が生じたものと見なし、生成した警報情報を出力することで管理者などに警報されるので、複数の灌水制御装置10を管理装置20にて一括管理することができるため、灌水制御装置10の設置場所毎に専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置10を巡回させる必要がなくなる。従って、雷や停電などによって灌水制御装置10に異常が生じても、速やかに対処することができる灌水管理システム1を提供することができる。よって、小規模な緑化施設や学校などにも容易に灌水制御装置10を導入することができるようになる。 【0086】また、水分センサ部21〜2nの水分センサに故障が生じると、灌水制御装置10はその異常原因を示す異常情報を生成し、この異常情報を通報するので、装置の設置後に発生する土壌中に埋設した水分センサ部21〜2nの水分センサの故障などの不具合に対処するために、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置10を巡回させる必要がなくなる。さらに、異常情報に基づいて故障した水分センサを認識することができるので、故障した水分センサを見つけだす作業を排除することができる。従って、水分センサ部21〜2nの水分センサに異常が生じても、速やかに対処することができる灌水制御装置10を提供することができる。 【0087】そして、管理装置20は、水分センサ部21〜2nの水分センサにおける故障の発生に応じて灌水制御装置10から異常情報が通報されると、その灌水制御装置10の水分センサ部21〜2nの水分センサに故障が生じていることを示す警報情報を生成して出力するので、管理者は警報情報の出力に応じて、例えばサービスマンに修理を要請するなどして速やかに水分センサ部21〜2nの水分センサの故障に対応することが可能となる。 【0088】また、管理装置20は、灌水制御装置10からの異常情報の通報に応じて、故障した水分センサから予備水分センサに切り替える切替要求を灌水制御装置10に出力するため、水分センサに故障が生じても、予備水分センサに切り替えて灌水対象となる土壌の温度が計測されるので、水分センサ部21〜2nの水分センサに生じた故障の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことが可能となる。従って、灌水制御装置の水分センサの異常の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことができる。 【0089】なお、上述した本実施の形態では、灌水制御装置10は管理装置20からの切替要求の受信に応じて、故障した水分センサから予備水分センサに切り替える実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定するもにではなく、灌水制御装置10にて水分センサの異常を検出すると、自動的に故障した水分センサから予備水分センサに切り替えるようにしても差し支えない。この場合、例えば図3に示すステップS5及びS6を削除し、ステップS15の次の処理として、ステップS6の水分センサ切替処理を追加することで対応することができる。 【0090】また、上述した本実施の形態では、図3に示すステップS14の処理にて異常原因特定手段と異常情報生成手段を実現させているが、本発明はこれに限定するものではなく、ステップS10にて異常原因の特定まで行う用にすると、ステップS10が異常検出手段と異常原因特定手段として機能することとなる。 【0091】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した本発明の灌水制御装置によれば、水分センサに故障が生じると、灌水制御装置はその異常原因を示す異常情報を生成し、この異常情報を通報するので、装置の設置後に発生する土壌中に埋設した水分センサの故障などの不具合に対処するために、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置を巡回させる必要がなくなる。従って、水分センサに異常が生じても、速やかに対処することができる灌水制御装置を提供することができるので、小規模な緑化施設や学校などにも容易に灌水制御装置を導入することができるようになるという効果を奏する。 【0092】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、水分センサに故障が生じても、予備水分センサに切り替えて灌水対象となる土壌の温度が計測されるので、水分センサに生じた故障の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことが可能となり、専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置を巡回させる必要がなくなるという効果を奏する。 【0093】以上説明したように請求項3に記載した本発明の灌水管理システムによれば、管理装置は、灌水制御装置から所定周期毎に装置情報が通報されないと、雷や停電などによって灌水制御装置に異常が生じたものと見なし、生成した警報情報を出力することで管理者などに警報されるので、複数の灌水制御装置を管理装置にて一括管理することができるため、灌水制御装置の設置場所毎に専任の管理者を常駐させたり、管理者に複数の灌水制御装置を巡回させる必要がなくなる。従って、雷や停電などによって灌水制御装置に異常が生じても、速やかに対処することができる灌水管理システムを提供することができるので、小規模な緑化施設や学校などにも容易に灌水管理システムを導入することができるようになるという効果を奏する。 【0094】請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、管理装置は、水分センサにおける故障の発生に応じて灌水制御装置から異常情報が通報されると、その灌水制御装置の水分センサに故障が生じていることを示す警報情報を生成して出力するので、管理者は警報情報の出力に応じて、例えばサービスマンに修理を要請するなどして速やかに水分センサの故障に対応することが可能となる。さらに、異常情報に基づいて故障した水分センサを認識することができるので、故障した水分センサを見つけだす作業を排除することができる。従って、灌水制御装置の水分センサに異常が生じても、速やかに対処することができる灌水管理システムを提供することができるので、小規模な緑化施設や学校などにも容易に灌水管理システムを導入することができるようになるという効果を奏する。 【0095】請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、管理装置は、灌水制御装置からの異常情報の通報に応じて、故障した水分センサから予備水分センサに切り替える切替要求を灌水制御装置に出力するため、水分センサに故障が生じても、予備水分センサに切り替えて灌水対象となる土壌の温度が計測されるので、水分センサに生じた故障の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことが可能となる。従って、灌水制御装置の水分センサの異常の影響を受けることなく、土壌に対する灌水量の制御を行うことができるという効果を奏する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年11月30日(1999.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−157522(P2001−157522A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−341054 |
|