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【発明の名称】 温室用カーテン開閉装置及び該装置に用いられるドラム
【発明者】 【氏名】新堀 行男

【要約】 【課題】駆動ワイヤを緩みなく緊張させて張設することができる温室用カーテン開閉装置を提供する。

【解決手段】温室用カーテン開閉装置1は、温室内に掛け渡し配設される案内部材2と、ドラム7により巻き取り又は巻き戻しされることによって案内部材2に沿う方向に走行する駆動ワイヤ6と、案内部材2に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤ6の駆動により案内部材2に沿う方向に移動する先導部材4と、案内部材2上に被覆されると共に、先端部が先導部材4に連結され、先導部材4の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材3とを有して構成され、さらに、前記ドラム7が、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラム72に駆動ワイヤ6の一方の端部側61が、他方のドラム71に駆動ワイヤ6の他方の端部側62がそれぞれ巻き付けられて配設されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温室内に掛け渡し配設される案内部材と、ドラムにより巻き取り又は巻き戻しされることによって案内部材に沿う方向に走行する駆動ワイヤと、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置において、前記ドラムが、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラムに前記駆動ワイヤの一方の端部側が、他方のドラムに前記駆動ワイヤの他方の端部側がそれぞれ巻き付けられて配設されることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
【請求項2】 請求項1記載の温室用カーテン開閉装置であって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムが、それぞれ横方向に二分割されて構成されていることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
【請求項3】 請求項1又は2記載の温室用カーテン開閉装置であって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムにおける、少なくとも駆動ワイヤの巻き付け部が、それぞれテーパ状であることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
【請求項4】 温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置における、前記駆動ワイヤを案内部材に沿う方向に走行させるために用いられるドラムであって、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラムに前記駆動ワイヤの一方の端部側が、他方のドラムに前記駆動ワイヤの他方の端部側がそれぞれ巻き付けられて配設されることを特徴とするドラム。
【請求項5】 請求項4記載のドラムであって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムが、それぞれ横方向に二分割されて構成されていることを特徴とするドラム。
【請求項6】 請求項4又は5記載のドラムであって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムにおける、少なくとも前記駆動ワイヤの巻き付け部が、それぞれテーパ状であることを特徴とするドラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温室に、遮光、保温等の目的のため張設される温室用カーテンの開閉装置、および温室用カーテン開閉装置に用いられるドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温室の各側面付近に、該側面に沿って掛け渡し配設されるワイヤロープやパイプ材等からなる案内部材と、ドラムにより巻き取り又は巻き戻しされることによって案内部材に沿う方向に走行する駆動ワイヤと、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動するパイプ材等からなる先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材と、先導部材と駆動ワイヤとを連結するクリップとを有して構成される温室用カーテン開閉装置がある。
【0003】かかる温室用カーテン開閉装置は、モータ等の駆動源を作動させることによりドラムを回転させると、該ドラムに端部が巻き付けられている駆動ワイヤが、ドラムの回転によって巻き取り又は巻き戻しされ、これにより、案内部材に沿う方向に走行する。この駆動ワイヤには、カーテン部材の先端部に連結された先導部材がクリップを介して連結されていることから、このように駆動ワイヤを駆動させることにより、隣接する他のカーテン部材の後端部(カーテン部材は、温室内上方に複数配設されており、各カーテン部材の後端部は、案内部材に対して略直交する方向に沿って、それぞれ所定の間隔をおいて固定されている。)に対して、先導部材が離間する方向又は接近する方向へ移動する。そして、当該先導部材が離間する方向へ移動する際には、先導部材がカーテン部材を押していき、該カーテン部材の後端部が固定された位置付近に寄せ集められ開放される。逆に、当該先導部材が接近する方向へ移動する際には、寄せ集められていたカーテン部材が先導部材に誘導されて引き伸ばされていき、最終的に、隣接する他のカーテン部材の後端部まで移動して温室内上方を閉鎖するようカーテン部材を張設するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の温室用カーテン開閉装置では、図6(a)に示したように、ドラム100が一つの筒状体から構成されている。このため、ドラム100とプーリ(図示せず)との間に駆動ワイヤを張設する場合には、プーリに掛けられることにより略平行に延びる駆動ワイヤの両端部のうちの一方の端部を、まず、ドラム100の一端に固定し、ドラム100を回転させて巻き付け、その駆動ワイヤの一方の端部側210の捨て巻きをする(図6(b)参照)。次に、図6(c)に示したように、ドラム100の他端側に、駆動ワイヤの他方の端部側220の捨て巻きを行うが、この場合、ドラム100には、既に駆動ワイヤの一方の端部側210が巻き付けられているため、ドラム100を回転させて駆動ワイヤの他方の端部側220を巻き付けるわけにはいかず、作業者が自らの手をドラム100回りに回して巻き付けるしかなかった。その結果、ドラム100とプーリとの間に張設される駆動ワイヤに、どうしても緩みが生じてしまうという問題があった。
【0005】また、図6(a)に示したように、回転軸300にドラム100を取り付ける場合にも、まず、ドラム100に回転軸300を挿通させ、その後、当該回転軸300を支持部材(図示せず)に取り付けなければならないため、その作業に手間を要し、容易に取り付けることができなかった。
【0006】本発明は、上記した点に鑑みなされたものであり、駆動ワイヤを緩みなく緊張させて張設することができる温室用カーテン開閉装置及び該装置に用いられるドラムを提供することを課題とする。また、回転軸へのドラムの取り付けが容易な温室用カーテン開閉装置及び該装置に用いられるドラムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するため請求項1に記載の本発明の温室用カーテン開閉装置は、温室内に掛け渡し配設される案内部材と、ドラムにより巻き取り又は巻き戻しされることによって案内部材に沿う方向に走行する駆動ワイヤと、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置において、前記ドラムが、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラムに前記駆動ワイヤの一方の端部側が、他方のドラムに前記駆動ワイヤの他方の端部側がそれぞれ巻き付けられて配設されることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明の温室用カーテン開閉装置は、請求項1記載の温室用カーテン開閉装置であって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムが、それぞれ横方向に二分割されて構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明の温室用カーテン開閉装置は、請求項1又は2記載の温室用カーテン開閉装置であって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムにおける、少なくとも駆動ワイヤの巻き付け部が、それぞれテーパ状であることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明のドラムは、温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置における、前記駆動ワイヤを案内部材に沿う方向に走行させるために用いられるドラムであって、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラムに前記駆動ワイヤの一方の端部側が、他方のドラムに前記駆動ワイヤの他方の端部側がそれぞれ巻き付けられて配設されることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の本発明のドラムは、請求項4記載のドラムであって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムが、それぞれ横方向に二分割されて構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の本発明のドラムは、請求項4又は5記載のドラムであって、さらに、前記一方のドラムと他方のドラムにおける、少なくとも前記駆動ワイヤの巻き付け部が、それぞれテーパ状であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明の温室用カーテン開閉装置の一の実施形態を示す概略構成図である。図示したように、この温室用カーテン開閉装置1は、案内部材2、カーテン部材3、先導部材4、クリップ5、駆動ワイヤ6、ドラム7、プーリ8を有して構成される。
【0014】案内部材2は、ワイヤロープからなり、例えば、温室の妻面間に側面に沿って掛け渡す場合には、それに応じた長さ、すなわち、両妻面付近に位置する温室の骨組み材9a,9bに案内部材2の各端部を連結固定できる程度の長さを有している。但し、案内部材2としては、後述するカーテン部材3を支持可能なものであれば、どのようなものでもよく、ワイヤロープ以外にも、コーティングワイヤ、アルミニウムやステンレス等の金属や硬質プラスチック等から構成される棒状体、アングル材又はパイプ材等を用いることができる。
【0015】カーテン部材3は、プラスチックフィルム等からなり、その先端部が後述する先導部材4に固定される。また、後端部は、温室の各側面付近に張設される案内部材2の間に、案内部材2に対して略直交する方向に沿って掛け渡し配設されたワイヤやパイプ材等からなる止め材10に固定されている。また、側部付近が上記のように張設された案内部材2に掛けられ、下方への垂れ下がり部分が温室の側面を覆うことができるような大きさに形成されている。
【0016】かかるカーテン部材3は、温室内上方に隣接するように複数配設され、一のカーテン部材3の先端部に連結された後述する先導部材4が、隣接する他のカーテン部材3’の後端部が固定された止め材10’に当接することにより、一のカーテン部材3と他のカーテン部材3’とが接続され、温室内上方を閉鎖するよう張設される。なお、カーテン部材3を所定の高さで支持するため、温室の各側面付近に張設される案内部材2の間には、カーテン部材3の下面に当接可能な高さで、コーティングワイヤ等からなる棚線(図示せず)が所定間隔をおいて張設されている。
【0017】先導部材4は、金属や硬質プラスチック等から構成される棒材からなり、上記のように案内部材2を温室の各側面に沿って配設した場合には、当該案内部材2の間に、案内部材2に対して略直交する方向に沿って掛け渡し配設される。この先導部材4には、クリップ5を介して後述する駆動ワイヤ6が連結されており、先導部材4は、この駆動ワイヤ6の駆動により案内部材2に沿う方向に移動するようになっている。なお、クリップ5としては、先導部材4と駆動ワイヤ6との間に介在して両者を連結し得る部材であれば、どのようなものであってもよい。
【0018】駆動ワイヤ6は、温室の一方の妻面付近に位置する温室の骨組み材9aに取り付けられた後述するドラム7と、温室の他方の妻面付近に位置する温室の骨組み材9bに取り付けられたプーリ8との間に掛け渡し配設され、後述するドラム7によって巻き取り又は巻き戻しされることにより、案内部材2に沿う方向に走行するようになっている。なお、駆動ワイヤ6としては、一般に、より線のみから構成されるものを用いることができるが、一部が金属製の単線(金属単線)からなるもの、例えば、後述するドラム7に巻き付けられる部位と、プーリ8に掛けられる部位のみがより線で構成され、それらの中間部が、当該より線にジョイント部材を介して連結された金属単線で構成されているものを用いることが好ましい。この駆動ワイヤ6によれば、案内部材2に沿う方向に走行する部位が金属単線で構成されているため、駆動時の伸びが小さい。このため、より線のみから構成されるものと比較して、動力の伝達効率がよい。
【0019】ドラム7は、図2に示したように、従来の一つの筒状体から構成されたドラムと異なり、縦方向、すなわち、回転軸11の軸心に対して略垂直な方向に二分割して形成された二つのドラム(第1及び第2のドラム71,72)から構成される。また、この第1及び第2のドラム71,72は、図2及び図3に示したように、さらに、それぞれ横方向、すなわち、回転軸11の軸心に対して略平行な方向に二分割されることにより、それぞれ一対で用いられる第1乃至第4のドラム片711,712,721,722から構成される。
【0020】図3に示したように、第1のドラム71を構成する第1のドラム片711における各端縁711a,711bのうちのいずれか一方の端縁、例えば、端縁711aには、その端部(第1のドラム片711の一端711A側の端部)に、端縁711aから隆起する突起部711cが形成されている。また、第2のドラム片712における各端縁712a,712bのうち、第1のドラム片711において突起部711cが形成されていない端縁711bに対向する端縁712bにも、その端部(第2のドラム片712の一端712A側の端部)に、端縁712bから隆起する突起部712cが形成されている。
【0021】また、第1及び第2のドラム片711,712の他端711B,712B側には、第1のドラム片711と第2のドラム片712とを連結固定する固定ボルト(図示せず)が挿通される孔部711d,712dをそれぞれ有する突出片711e,712eが外方へ突出するように設けられている。また、これらの突出片711e,712eが設けられた第1及び第2のドラム片711,712の他端711B,712B側と、駆動ワイヤ6が巻き付けられる第1及び第2のドラム片711,712の巻き付け部711C,712Cとの境界部には、駆動ワイヤ6の端部を係止するための溝711f,712fが形成されている。
【0022】第1及び第2のドラム片711,712は、端縁711aと端縁712aが、また、端縁711bと端縁712bが、それぞれ対向するように重ね合わされて第1のドラム71を構成するが、この場合に、第1及び第2のドラム片711,712の一端711A,712A側には、突起部711c,712cが形成されているが、他端711B,712B側には、突起部が形成されていないため、第1及び第2のドラム片711,712を重ね合わせることにより、図2に示したように、第1及び第2のドラム片711,712の巻き付け部711C,712Cから構成される第1のドラム71の巻き付け部71Cは、その一端71Aから他端71Bに向かうに従って次第に径が小さくなるテーパ状になっている。なお、少なくとも駆動ワイヤ6が巻き付けられる部位である上記巻き付け部71Cがテーパ状になっていればよく、その他の部位は必ずしもテーパ状になっていなくてもよい。
【0023】図4に示したように、第2のドラム72を構成する第3及び第4のドラム片721,722も、上記した第1のドラム71を構成する第1及び第2のドラム片711,712と同様に、それぞれ、突起部721c,722c、突出片721e,722e及び溝721f,722fを有してなり、端縁721aと端縁722aが、また、端縁721bと端縁722bが、それぞれ対向するように重ね合わされて第2のドラム72を構成する。そして、図2に示したように、第3及び第4のドラム片721,722の巻き付け部721C,722Cから構成される第2のドラム72の巻き付け部72Cも、第1のドラム71の巻き付け部71Cと同様に、その一端72Aから他端72Bに向かうに従って次第に径が小さくなるテーパ状になっている。
【0024】上記した構成のドラム7によれば、縦方向に二分割された第1及び第2のドラム71,72から構成されているため、駆動ワイヤ6の捨て巻きを行う場合には、まず、そのうちの一方のドラム、例えば、第2のドラム72に、プーリ8に掛けられることにより略平行に延びる駆動ワイヤ6の両端部のうちの一方の端部側61(図1参照)を巻き付ける。具体的には、駆動ワイヤ6の一方の端部を、第2のドラム72を構成する第3及び第4のドラム片721,722に形成された溝721f,722fのうちのいずれか一方の溝、例えば、溝722fに係止して、この状態で第2のドラム72を回転させることにより、駆動ワイヤ6の一方の端部側61を第2のドラム72に巻き付ける。次に、図5に示したように、ドラム7を構成する他方のドラム、すなわち、本実施形態では第1のドラム71に、駆動ワイヤ6の他方の端部側62(図1参照)の捨て巻きを行うが、この場合、駆動ワイヤ6の他方の端部を、第1のドラム71を構成する第1及び第2のドラム片711,712に形成された溝711f,712fのうちのいずれか一方の溝、例えば、溝711fに係止した後に、従来のように作業者が自らの手を第1のドラム71回りで回して駆動ワイヤ6の他方の端部側62を巻き付ける必要はない。すなわち、第1のドラム71と第2のドラム72は、別個独立していることから、作業者の手を回すことなく、第1のドラム71を回転させて駆動ワイヤ6の他方の端部側62を巻き付けることができる。そのため、ドラム7への駆動ワイヤ6の取り付け作業が容易であり、かつ駆動ワイヤ6を緩みなく緊張させて張設することができる。
【0025】また、ドラム7を構成する第1及び第2のドラム71,72は、さらに、それぞれ横方向に二分割されることにより、第1乃至第4のドラム片711,712,721,722から構成されているため、回転軸11に取り付ける場合には、予め支持部材(図示せず)に取り付けられた回転軸11に対して、ほとんど手間を掛けずに容易にドラム7(第1及び第2のドラム71,72)を取り付けることができる。すなわち、第1及び第2のドラム片711,712の間と、第3及び第4のドラム片721,722の間に、それぞれ回転軸11を挟み込むようにして、第1乃至第4のドラム片711,712,721,722をそれぞれ配置し、各突出片711e,712e,721e,722eに形成された孔部711d,712d,721d,722dに挿通される固定ボルト(図示せず)により、第1のドラム片711と第2のドラム片712、第3のドラム片721と第4のドラム片722をそれぞれ連結固定するだけの作業で回転軸11にドラム7(第1及び第2のドラム71,72)を取り付けることができる。
【0026】また、ドラム7を構成する第1及び第2のドラム71,72の巻き付け部71C,72Cが、それぞれテーパ状となっているため、駆動ワイヤ6を巻き取り又は巻き戻す場合における駆動ワイヤ6の重ね巻きを防止することができる。すなわち、第1及び第2のドラム71,72が回転軸11と共に回転することにより、その巻き付け部71C,72Cに巻き取り等される駆動ワイヤ6は、巻き付け部71C,72Cの径が小さい方から大きい方へと隙間なく順に巻き取りされていくため、重なり合うことなく巻き取られる。
【0027】本実施の形態に係る温室用カーテン開閉装置1は、次のように使用される。すなわち、カーテン部材3を開放状態から閉鎖する場合には、モータ等の駆動源12を作動させ、回転軸11と共にドラム7(第1及び第2のドラム71,72)を一方向に回転させる。これにより、図1に示したように、駆動ワイヤ6が一方向(閉鎖方向)に走行し、クリップ5を介して該駆動ワイヤ6に連結された先導部材4が、隣接する他のカーテン部材3’の後端部が固定された止め材10’に近接する方向へ移動する。この際、カーテン部材3は、先端部が先導部材4に連結されると共に、側部付近が案内部材2に掛けられているため、案内部材2と擦れ合いながら引き伸ばされていく。
【0028】先導部材4がさらに移動していき、最終的に、隣接する他のカーテン部材3’の後端部が固定された止め材10’に当接すると、カーテン部材3と他のカーテン部材3’とが接続された状態となり、かかるカーテン部材3,3’によって、温室内上方が閉鎖される。
【0029】カーテン部材3を閉鎖した状態から開放させる場合には、ドラム7(第1及び第2のドラム71,72)を上記と逆方向に回転させる。これにより、先導部材4が上記と逆方向(開放方向)に向かって移動していくと共に、先導部材4の移動に伴ってカーテン部材3が寄せ集められていき、温室内上方が開放される。
【0030】なお、本発明の温室用カーテン開閉装置1は、上記した実施の形態に示されたものに何ら限定されるものではない。例えば、上記した実施の形態では、案内部材2を温室の側面に沿って妻面間に掛け渡し、カーテン部材3が温室の一方の妻面側から他方の妻面側へ開閉される構成としているが、案内部材2を温室の妻面に沿って側面間に掛け渡し、カーテン部材3が温室の一方の側面側から他方の側面側へ開閉される構成とすることもできる。また、略中央部が最も高い屋根型の温室において、略中央部を境に各側面に向かって開閉させるカーテン部材に適用することもできることはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ドラムが、縦方向に二分割され、そのうちの一方のドラムに前記駆動ワイヤの一方の端部側が、他方のドラムに前記駆動ワイヤの他方の端部側がそれぞれ巻き付けられて配設されることにより、駆動ワイヤの捨て巻きをする際に、各ドラムをそれぞれ回転させて駆動ワイヤを巻き付けることが可能である。このため、駆動ワイヤを容易に、かつ緩みなく緊張させて張設することができる。また、前記各ドラムが、さらに、それぞれ横方向に二分割されて構成されることにより、ドラムを設置する際に、回転軸に、ほとんど手間を掛けずに容易にドラムを取り付けることができる。さらに、前記各ドラムの少なくとも巻き付け部を、それぞれテーパ状にすることにより、駆動ワイヤの重ね巻きを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】390010814
【氏名又は名称】株式会社誠和
【出願日】 平成11年12月1日(1999.12.1)
【代理人】 【識別番号】100073139
【弁理士】
【氏名又は名称】千田 稔
【公開番号】 特開2001−157521(P2001−157521A)
【公開日】 平成13年6月12日(2001.6.12)
【出願番号】 特願平11−342163