| 【発明の名称】 |
栽培補助装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】安井 俊介
【氏名】宮原 英輔
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| 【要約】 |
【課題】土壌の蒸気消毒と栽培ハウスの加温と温水灌漑とが安価に行える栽培補助装置を提供する。
【解決手段】消毒用の蒸気を作成するボイラー装置1の蒸気供給管4を湯水作成装置10の貯湯タンク11に接続してある。貯湯タンク11の湯水供給管12を灌漑温水作成装置20に接続してある。湯水作成装置10は、ボイラー装置1からの蒸気と、貯湯タンク11のタンク内水とを混合させて湯水を作成する。この湯水は、ハウスの加温装置50に熱媒体として循環供給するものである。灌漑温水作成装置20は、湯水作成装置10からの余剰湯水と、給水管21からの冷水とを混合させて灌漑用の温水を作成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 土壌消毒用の蒸気を作成するボイラー装置と、このボイラー装置からの蒸気と水とを混合させて湯水を作成する湯水作成装置とを備えてあるとともに、前記湯水作成装置に、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部と、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を前記ボイラー装置からの蒸気と混合させるべく受け入れる湯水受け入れ部とを備えてある栽培補助装置。 【請求項2】 湯水を作成し、かつ、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部、および、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を加熱するべく受け入れる湯水受け入れ部を備えている湯水作成装置と、この湯水作成装置の余剰湯水と水とを混合させて灌漑温水を作成する灌漑温水作成装置とを備えている栽培補助装置。 【請求項3】 土壌消毒用の蒸気を作成するボイラー装置と、このボイラー装置からの蒸気と水とを混合させて湯水を作成し、かつ、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部、および、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を加熱するべく受け入れる湯水受け入れ部を備えている湯水作成装置と、この湯水作成装置の余剰湯水と水とを混合させて灌漑温水を作成する灌漑温水作成装置とを備えている栽培補助装置。 【請求項4】 前記湯水作成装置に、前記湯水送り出し部および湯水受け入れ部を有する貯湯タンクと、この貯湯タンクのタンク内水に前記ボイラー装置からの蒸気を吐出させて混合させる混合部とを備えさせ、この混合部に、ボイラー装置からの蒸気を吐出する吐出筒と、この吐出筒との間隙を有する状態で吐出筒の外側を囲っているエジェクタ筒とを備えてある請求項1又は3記載の栽培補助装置。 【請求項5】 前記湯水作成装置の余剰湯水を前記ボイラー装置にボイラー原水として還元する還元装置を備えてある請求項1,3,4のいずれか1 項に記載の栽培補助装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、野菜などの作物の栽培が有利にできるように、その栽培を補助する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】栽培地の土壌を蒸気によって消毒すると、病菌や雑菌が死滅して連作できるなど有利に栽培できる。しかも、臭化メチルで消毒する場合のように地球環境に悪影響が出ることを回避しながら消毒できる。また、季節や気温によっては、温水で灌漑をするとか、栽培ハウスの内部を加温することにより、作物の生育を促進させるなど有利に栽培できる。土壌の消毒には栽培ハウスの加温よりも高温が必要であり、栽培ハウスの加温には温水灌漑よりも高温が必要である。このため、従来、土壌消毒を行うには、培地に蒸気を放出して土壌消毒する消毒装置にボイラー装置を接続して消毒用の蒸気を供給することによって行われていた。栽培ハウスを加温するには、栽培ハウスにハウス内気を加温するバーナなどの発熱装置を設置したり、ハウス内気を加温する加温装置に暖房室外機を接続して熱媒体を循環供給することによって行われていた。温水灌漑を行うには、冷水を発熱装置で加熱して灌漑用の温水を作成することによって行われていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、土壌消毒とハウス加温と温水灌漑の3種の処理を行う場合も、2種の処理を行う場合も、それ専用の発熱源を有する装置を準備する必要があり、コスト高になっていた。本発明は、土壌消毒とハウス加温と温水灌漑の3種又は2種の処理が安価に行える栽培補助装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0005】〔構成〕土壌消毒用の蒸気を作成するボイラー装置と、このボイラー装置からの蒸気と水とを混合させて湯水を作成する湯水作成装置とを備えてあるとともに、前記湯水作成装置に、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部と、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を前記ボイラー装置からの蒸気と混合させるべく受け入れる湯水受け入れ部とを備えてある栽培補助装置。 【0006】〔作用〕ボイラー装置を消毒装置に接続することにより、ボイラー装置が作成する消毒用の蒸気を消毒装置に供給して土壌に放出させられる。湯水作成装置の湯水送り出し部を前記加温装置の熱媒受け入れ部に、湯水受け入れ部を加温装置の熱媒排出部にそれぞれ接続する。すると、湯水作成装置がボイラー装置からの蒸気と水とを混合させてボイラー装置からの蒸気を熱源にして湯水を作成し、作成した湯水を熱媒体として加温装置に循環供給し、加温装置が湯水作成装置からの湯水の熱によってハウス内を加温する。 【0007】〔効果〕ボイラー装置から消毒用の蒸気を得て土壌消毒ができ、湯水作成装置から湯水を熱媒体として加温装置に循環供給してハウス内加温ができる。その割には、ボイラー装置が消毒用に作成する蒸気を熱源に利用して加温用湯水を作成するから、加温用湯水を作成する熱源としてのバーナなどの特別な発熱装置を省略したり、省略できないとしても小型の発熱装置を補助的に設けるだけで済んで安価にできる。 【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0009】〔構成〕湯水を作成し、かつ、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部、および、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を加熱するべく受け入れる湯水受け入れ部を備えている湯水作成装置と、この湯水作成装置の余剰湯水と水とを混合させて灌漑温水を作成する灌漑温水作成装置とを備えている栽培補助装置。 【0010】〔作用〕湯水作成装置の湯水送り出し部を前記加温装置の熱媒受け入れ部に、湯水受け入れ部を加温装置の熱媒排出部にそれぞれ接続する。すると、湯水作成装置が作成した湯水を熱媒体として加温装置に循環供給し、加温装置が湯水作成装置からの湯水の熱によってハウス内を加温する。そして、灌漑温水作成装置が湯水作成装置からの余剰湯水と水とを混合させて湯水作成装置からの余剰湯水を熱源にして灌漑用の温水を作成し、この温水を灌漑に使用することによって温水灌漑を行うことになる。 【0011】〔効果〕湯水作成装置から湯水を熱媒体として加温装置に循環供給してハウス内加温ができ、灌漑温水作成装置から灌漑用の温水を得て温水灌漑ができる。その割には、湯水作成装置からの余剰湯水を熱源に利用して灌漑温水を作成するから、灌漑温水を作成する熱源としてのバーナなどの特別な発熱装置を省略したり、省略できないとしても小型の発熱装置を補助的に設けるだけで済んで安価にできる。 【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0013】〔構成〕土壌消毒用の蒸気を作成するボイラー装置と、このボイラー装置からの蒸気と水とを混合させて湯水を作成し、かつ、作成した湯水を栽培ハウス用の加温装置の熱媒受け入れ部に熱媒体として供給する湯水送り出し部、および、前記加温装置の熱媒排出部からの湯水を加熱するべく受け入れる湯水受け入れ部を備えている湯水作成装置と、この湯水作成装置の余剰湯水と水とを混合させて灌漑温水を作成する灌漑温水作成装置とを備えている栽培補助装置。 【0014】〔作用〕ボイラー装置を消毒装置に接続することにより、ボイラー装置が作成する消毒用の蒸気を消毒装置に供給して土壌に放出させられる。湯水作成装置の湯水送り出し部を前記加温装置の熱媒受け入れ部に、湯水受け入れ部を加温装置の熱媒排出部にそれぞれ接続する。すると、湯水作成装置がボイラー装置からの蒸気と水とを混合させてボイラー装置からの蒸気を熱源にして湯水を作成し、作成した湯水を熱媒体として加温装置に循環供給し、加温装置が湯水作成装置からの湯水の熱によってハウス内を加温する。そして、灌漑温水作成装置が湯水作成装置からの余剰湯水と水とを混合させて湯水作成装置からの余剰湯水を熱源にして灌漑用の温水を作成し、この温水を灌漑に使用することによって温水灌漑を行うことになる。 【0015】〔効果〕ボイラー装置から消毒用の蒸気を得て土壌消毒ができ、湯水作成装置から湯水を熱媒体として加温装置に循環供給してハウス内加温ができ、灌漑温水作成装置から灌漑用の温水を得て温水灌漑ができる。その割には、ボイラー装置が消毒用に作成する蒸気を熱源に利用して加温用湯水を作成し、さらに、湯水作成装置からの余剰湯水を熱源に利用して灌漑温水を作成するから、加温用湯水を作成する熱源や、灌漑温水を作成する熱源としてのバーナなどの特別な発熱装置を省略したり、省略できないとしても小型の発熱装置を補助的に設けるだけで済んで安価にできる。 【0016】請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0017】〔構成〕請求項1又は3による発明の構成において、前記湯水作成装置に、前記湯水送り出し部および湯水受け入れ部を有する貯湯タンクと、この貯湯タンクのタンク内水に前記ボイラー装置からの蒸気を吐出させて混合させる混合部とを備えさせ、この混合部に、ボイラー装置からの蒸気を吐出する吐出筒と、この吐出筒との間隙を有する状態で吐出筒の外側を囲っているエジェクタ筒とを備えてある。 【0018】〔作用〕ボイラー装置からの蒸気が貯湯タンクのタンク内水に直接に混入すると、蒸気が急激に温度変化して異常音を発生させながら液化する。これに対し、ボイラー装置からの蒸気が吐出筒を通り、この吐出筒の外側でエジェクタ筒の内部に存在するタンク内水との熱交換によって冷却されながらエジェクタ筒の内部に噴出され、タンク内水に混入する際の急激な温度変化を抑制され、異常音の発生を抑制されながらタンク内水に混入して液化する。また、蒸気がエジェクタ筒の内部に噴出されてエジェクト作用を発揮し、エジェクタ筒の内部にタンク内水を流動させる。すると、ボイラー装置から蒸気が吐出筒を通過する際、常に吐出筒の外側のタンク内水との熱交換による冷却が効率よく行われながら通過し、エジェクタ筒の内部に噴出されてタンク内水に混入する蒸気は、その混入に伴う急激な温度変化を効果的に抑制され、常に異常音の発生を抑制した状態でタンク内水に混入して液化する。 【0019】〔効果〕ボイラー装置からの蒸気がタンク内水に混入して液化する際の異常発生を抑制し、蒸気を熱源に利用してハウス加温が安価に行えるものを極力静かに稼動できる状態に得られる。 【0020】請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0021】〔構成〕請求項1,3,4のいずれか1項による発明の構成において、前記湯水作成装置の余剰湯水を前記ボイラー装置にボイラー原水として還元する還元装置を備えてある。 【0022】〔作用〕湯水作成装置からの余剰湯水を還元装置によってボイラー装置にボイラー原水として還元する。湯水作成装置は、ボイラー装置からの蒸気を復水させて異物の混入が少ない状態にして湯水を作成する。これにより、ボイラー装置や軟水機に異物を入り込みにくくしながらボイラー装置に給水できる。 【0023】〔効果〕ボイラー装置や軟水機に異物が入り込みにくく、故障しにくくしたり、メンテナンスの回数を少なく済ませながらボイラー装置を稼動させられる。 【0024】 【発明の実施の形態】図1に示すように、ボイラー本体2を備えるボイラー装置1と、このボイラー装置1の蒸気供給管3の分岐供給管4が接続している貯湯タンク11を備える湯水作成装置10と、前記貯湯タンク11からの湯水供給管12が接続している灌漑温水作成装置20と、この灌漑温水作成装置20をボイラー装置1の原水取り入れ管5の途中に接続している還元本管31を備える還元装置30とによって栽培補助装置を構成してある。この栽培補助装置は、栽培ハウスで野菜などを連作できるとか促成栽培できるなど有利に栽培できるように土壌消毒、ハウス内加温、温水灌漑を行うためのものであり、詳しくは、次の如く構成してある。 【0025】ボイラー装置1は、前記ボイラー本体2と、灯油や重油を燃料とするバーナ6とによって構成してあるとともに、ボイラー本体2の原水受け入れ部に接続している前記原水取り入れ管5と、ボイラー本体2の蒸気排出部から延出している前記蒸気供給管3とを備えている。原水取り入れ管5は、これの原水取り入れ口5aとボイラー本体の原水受け入れ部との間に位置する原水ポンプP1、軟水タンク7、軟水機8、電磁弁V1を備え、原水ポンプP1によるポンプ作用により、ボイラー原水を原水取り入れ口5aから取り入れて軟水機8で軟水化処理してから軟水タンク7に貯溜し、この軟水タンク7からボイラー本体2に供給する。 【0026】ボイラー本体2は、軟水タンク7から供給されるボイラー原水をバーナ6による加熱によって土壌消毒用の100〜120度Cの蒸気にし、作成した蒸気を前記蒸気供給管3に送り出す。 【0027】前記蒸気供給管3は、これの蒸気排出口3aとボイラー本体の蒸気排出部との間に位置する電磁弁V2と、この電磁弁V2とボイラー本体の蒸気排出部との間で分岐するとともに電磁弁V3を有する前記分岐供給管4とを備えている。前記蒸気排出口3aは、図1に示す如き消毒装置40から延出する蒸気供給ホース41を接続することによって、消毒装置40に連通する。 【0028】図1に示すように、消毒装置40は、前記蒸気供給ホース41に蒸気取り入れ部が接続する分配管42と、この分配管42の複数の蒸気排出部に各別に接続する複数本の蒸気放出管43とによって構成してある。分配管42は、蒸気供給ホース41からの蒸気を複数本の蒸気放出管43に分配供給し、各蒸気放出管43は、供給された蒸気を蒸気放出管43の長手方向に並んでいる図6の如き放出孔43aから土壌に放出する。これにより、消毒装置40は、ボイラー装置1から供給される消毒用の蒸気を土壌に放出し、土壌を蒸気によって加熱して病菌や雑菌が死滅するように消毒する。 【0029】湯水作成装置10は、前記分岐供給管4がタンク内の上部に入り込んでいる前記貯湯タンク11と、このタンク内の上部に配置してある混合部13とによって構成してあるとともに、貯湯タンク11の配置レベルが異なる3 個所に設けた湯水送り出し部14と、湯水受け入れ部15と、余剰湯水排出部16とを備えている。 【0030】図2に明示するように、前記混合部13は、前記分岐供給管4の貯湯タンク11の内部に位置する端部に上端側が連結している偏平な角筒体で成る吐出筒17と、この吐出筒17の外周面側の吐出筒周方向に分散している複数個所に連結しているスペーサ18に内周面側が連結している偏平な角筒体で成るエジェクタ筒19とによって構成してある。吐出筒17の上端側が、分岐供給管4の複数個の貫通孔で成る蒸気排出口4aに連通し、下端側が、エジェクタ筒19の内部に開口している。エジェクト筒19は、吐出筒17の外周面側との間に前記スペーサ18の長さによって決まる大きさの間隙Dを有する状態で吐出筒17の外面側を覆っているとともに、上端側でも下端側でも貯湯タンク11の内部に開口している。吐出筒17は、分岐供給管4の蒸気排出口4aからの蒸気を吐出筒17の内部で吐出筒17の周りに存在するタンク内水との熱交換によって冷却させながら下降させ、吐出筒17の下端でエジェクタ筒の内部に噴出させてタンク内水に混合させ、蒸気を液化させるとともに蒸気を熱源にしてタンク内水を加熱して、約80度Cの湯水を作成する。また、蒸気がエジェクタ筒19の内部に噴出してエジェクト作用を発揮し、これにより、タンク内水がエジェクタ筒19の内部の前記隙間Dをエジェクタ筒19の上端側から下端側に流れる水流が生じ、吐出筒17の周りには常に比較的低温のタンク内水が存在して、吐出筒17の内部を下降する蒸気を効果的に冷却させる。 【0031】貯湯タンク11の前記湯水送り出し部14は、栽培ハウスの内部に設置される加温装置50の熱媒受け入れ部51から延出する湯水送り管52を接続し、前記湯水受け入れ部15は、前記加温装置50の熱媒排出部53から延出する湯水戻し管54を接続するように構成してある。これらの管接続を行うと、湯水送り出し部14は、湯水送り管52および湯水戻し管54が備えている循環ポンプP2のポンプ作用により、貯湯タンク11の約80度Cの湯水を加温装置50の前記熱媒受け入れ部51に加温用熱媒体として供給し、湯水受け入れ部15は、前記熱媒循環ポンプP2のポンプ作用により、前記加温装置50の前記熱媒排出部53からの湯水を貯湯タンク11に戻してボイラー装置1からの蒸気と混合させるべく受け入れる。 【0032】加温装置50は、前記熱媒受け入れ部51を一端側に、前記熱媒排出部53を他端側に備えるとともにそれらの間に多数の放熱板55を備える放熱管で成り、湯水送り管52からの約80度Cの湯水を前記熱媒ポンプP2のポンプ作用によって熱媒受け入れ部51から熱媒排出部53に流動させて、湯水の熱を放熱板55からハウス内に放出し、この放熱によって約50度Cに温度低下した湯水を熱媒排出部53から排出していくことにより、栽培ハウスを加温する。 【0033】貯湯タンク11の前記余剰湯水排出部16は、前記湯水供給管12によって灌漑温水作成装置20に接続している。 【0034】これにより、湯水作成装置10は、ボイラー装置1から供給される100〜120度Cの蒸気を混合部13で貯湯タンク11のタンク内水に吐出させて蒸気とタンク内水とを混合させ、蒸気を復水させるとともに蒸気を熱源にしてタンク内の低温の水や湯水を加熱して約80度Cの高温湯水を作成し、この高温湯水を湯水送り出し部14から加温装置50の熱媒受け入れ部51に加温用熱媒体として供給し、加温装置50の熱媒排出部53から排出される約50度Cの湯水を湯水受け入れ部15によって貯湯タンク11に受け入れてボイラー装置1からの蒸気によって再度加熱処理する。そして、ボイラー装置1から蒸気が供給されるに伴い、貯湯タンク11のタンク内湯量が加温装置50に循環供給するのに必要なものとして設定してある設定湯量以上になると、水位センサーS1による検出結果に基づいて給湯ポンプP3が自動的に駆動され、給湯ポンプP3のポンプ作用によって余剰分の50〜80度Cの湯水が貯湯タンク11から湯水供給管12を介して灌漑温水作成装置20に供給される。 【0035】灌漑温水作成装置20は、前記湯水供給管12が接続しているとともに給水管21が接続している灌漑温水タンクによって構成してあり、湯水供給管12によって前記湯水作成装置の貯湯タンク11から供給される余剰湯水と、給水管21によって供給される冷水とをタンク内で混合させて貯湯タンク11からの余剰湯水を冷却させ、貯湯タンク11からの50〜80度Cの余剰湯水を熱源にして給水管21からの冷却水を昇温させることによって、23〜27度Cの灌漑温水を作成して貯溜する。 【0036】前記灌漑温水作成装置20を構成している温水タンクの余剰温水排出部に接続している前記還元本管31と、この還元本管31の還元ポンプP4と電磁弁V4との間に接続しているとともに電磁弁V5を備えている温水取り出し管22とにより、灌漑温水供給装置20の温水取り出し部23を構成してある。灌漑温水作成装置20が作成して貯溜する灌漑温水が設定貯溜量以上になると、水位センサーS2による検出結果に基づいて還元ポンプP4が自動的に駆動され、この還元ポンプP4の作用によって23〜27度Cの灌漑温水が灌漑温水作成装置20から還元本管31に取り出され、その灌漑温水を温水取り出し管22から灌漑用のホースや散布装置などに取り出せる。 【0037】前記還元装置30は、前記貯湯タンク11を灌漑温水作成装置20に接続しているとともに前記給湯ポンプP3や、逆止弁V6を備えている前記湯水供給管12と、前記灌漑温水作成装置20と、この灌漑温水作成装置20の余剰温水排出部に接続しているとともに前記還元ポンプP3を備えている前記還元本管31とによって構成してある。すなわち、湯水作成装置10が作成して貯溜する湯水が前記設定湯量以上になり、かつ、灌漑温水作成装置20が作成して貯溜する温水が設定貯溜量以上になると、湯水作成装置10からの余剰湯水を給湯ポンプP3と還元ポンプP4との作用によって前記原水取り入れ管5に供給することによって、ボイラー装置1のボイラー本体2にボイラー原水として供給する。 【0038】つまり、原水取り入れ管5の原水取り入れ口5aを水道水路や井戸とかの給水源に接続してボイラー装置1を稼動させると、このボイラー装置1は、ボイラー本体2で土壌消毒用の蒸気を作成する。そして、土壌消毒を行うには、ボイラー装置1の蒸気供給管3の蒸気排出口3aに前記蒸気供給ホース41を接続して蒸気供給管3の電磁弁V2を開き側に切り替える。すると、ボイラー装置1が消毒用の100〜120度Cの蒸気を消毒装置40に供給し、この消毒装置40が蒸気を土壌に放出して消毒処理を行う。 【0039】栽培ハウスの加温や温水灌漑を行うには、湯水作成装置11の湯水送り出し部14に前記湯水送り管52を、湯水受け入れ部15に前記湯水戻し管54をそれぞれ接続して分岐供給管4の電磁弁V3を開き側に切り替える。すると、ボイラー装置1が100〜120度Cの蒸気を湯水作成装置10に供給し、この湯水作成装置10がボイラー装置1からの蒸気と貯湯タンク11のタンク内水とによって約80度Cの湯水を作成し、この湯水を循環ポンプP2の作用によって湯水送り管52と湯水戻し管54とを介して加温装置50に加温用熱媒体として循環供給し、加温装置50が湯水作成装置10からの湯水の熱エネルギーによってハウス内を加温する。これとともに、湯水作成装置10が50〜80度Cの余剰湯水を給湯ポンプP3の作用によって湯水供給管12を介して灌漑温水作成装置20に供給し、この灌漑温水作成装置20が、湯水作成装置10からの湯水と給水管21からの冷水とによって23〜27度Cの灌漑温水を作成して貯溜する。灌漑温水作成装置20が貯溜する温水量が設定量以上になると、その灌漑温水を還元装置30が還元ポンプP4によってボイラー装置1にボイラー原水として還元する。このとき、還元本管31の電磁弁V4を閉じ操作するとともに温水取り出し部23の電磁弁V5を開き操作することにより、灌漑温水作成装置20からの灌漑温水が温水取り出し管22に供給され、この温水取り出し管22から取り出したり、散布装置などに供給して栽培地に灌漑できる。 【0040】〔別実施形態〕図4は、別の実施形態を備える栽培補助装置を示し、この栽培補助装置は、ボイラー本体2を備えるボイラー装置1と、前記ボイラー本体2が備えている蒸気供給管3の分岐供給管4が接続している貯湯タンク11を備える湯水作成装置10と、この湯水作成装置10の貯湯タンク11から延出してボイラー装置1の原水取り入れ管5の途中に接続している還元装置30とによって構成してある。 【0041】この栽培補助装置は、土壌消毒とハウス内加温とを行うためのものであり、これのボイラー装置1および湯水作成装置10は、図1に示す栽培補助装置のボイラー装置1、湯水作成装置10と同様に構成してある。 【0042】還元装置30は、湯水作成装置10の貯湯タンク11の図1に示す貯湯タンク11の余剰湯水排出部16と同様の余剰湯水排出部16をボイラー装置1の原水取り入れ管5に接続しているとともに還元ポンプP4および電磁弁V4を備えている還元管によって構成してある。すなわち、湯水作成装置10が作成して貯溜する湯水が加温装置50に循環供給するのに必要なものとして設定してある設定湯量以上になると、水位センサーS1による検出結果に基づいて還元ポンプP4が自動的に駆動され、その還元ポンプP4によって余剰湯水を貯湯タンク11から前記原水取り入れ管5の途中に供給することによって、ボイラー装置1のボイラー本体2にボイラー原水として供給する。 【0043】図5は、さらに別の実施形態を備える栽培補助装置を示し、この栽培補助装置は、ボイラー本体2を備えるボイラー装置1と、このボイラー装置1の原水取り入れ管5の分岐管5bが接続している湯水作成装置本体11を備える湯水作成装置10と、前記湯水作成装置本体11からの湯水供給管12が接続している灌漑温水作成装置20と、この灌漑温水作成装置20をボイラー装置1の原水取り入れ管5の途中に接続している還元本管31を備える還元装置30とによって構成してある。この栽培補助装置は、土壌消毒、ハウス内加温、温水灌漑を行うためのものであり、詳しくは次の如く構成してある。 【0044】ボイラー装置1は、前記ボイラー本体2と、灯油や重油を燃料とするバーナ6とによって構成してあるとともに、ボイラー本体2の原水受け入れ部に接続している前記原水取り入れ管5と、ボイラー本体2の蒸気排出部から延出している蒸気供給管3とを備えている。原水取り入れ管5は、これの原水取り入れ口5aとボイラー本体の原水受け入れ部との間に位置する原水ポンプP1、供給切り換え弁V7、軟水タンク7、軟水機8、電磁弁V1を備え、原水ポンプP1によるポンプ作用により、原水を原水取り入れ口5aから取り入れて軟水機8で軟水化処理してから軟水タンク7に貯溜し、この軟水タンク7からボイラー本体2に供給したり、分岐管5bから湯水作成装置本体11に供給する。 【0045】ボイラー本体2は、軟水タンク7から供給されるボイラー原水をバーナ6による加熱によって土壌消毒用の100〜120度Cの蒸気にし、作成した蒸気を前記蒸気供給管3に送り出す。 【0046】蒸気供給管3は、これの蒸気排出口3aとボイラー本体2の蒸気排出部との間に位置する電磁弁V2を備えている。前記蒸気排出口3aは、図1に示す消毒装置40と同様の消毒装置40から延出する蒸気供給ホース41を接続することによって、消毒装置40に連通する。 【0047】これにより、蒸気供給管3の蒸気排出口3aに前記蒸気供給ホース41を接続することにより、ボイラー装置1は、ボイラー本体2で作成した蒸気を蒸気供給管3から消毒装置40に供給する。 【0048】湯水作成装置10は、前記分岐管5bが原水取り入れ部に接続している前記湯水作成装置本体11と、灯油や重油を燃料とするバーナ10aとによって構成してあるとともに、湯水作成製装本体11の配置レベルが異なる3 個所に設けた湯水送り出し部14と、湯水受け入れ部15と、余剰湯水排出部16とを備えている。 【0049】湯水作成装置本体11は、分岐管5bから供給される原水をバーナ10aによる加熱によって約80度Cの湯水にし、この高温湯水を貯溜する。 【0050】湯水作成装置本体11の前記湯水送り出し部14、湯水受け入れ部15、余剰湯水排出部16は、図1の貯湯タンク11のそれらと同様に構成してある。すなわち、湯水送り出し部14は、栽培ハウスの内部に設置される図1の加温装置50と同様の加温装置50の熱媒受け入れ部51から延出する湯水送り管52を接続し、湯水受け入れ部15は、前記加温装置50の熱媒排出部53から延出する湯水戻し管54を接続する。これらの管接続を行うと、湯水送り出し部14は、湯水送り管52および湯水戻し管54が備えている循環ポンプP2のポンプ作用により、湯水作成装置本体11の内部から約80度Cの湯水を加温装置50の前記熱媒受け入れ部51に加温用熱媒体として供給し、湯水受け入れ部15は、前記熱媒循環ポンプP2のポンプ作用により、前記加温装置50の前記熱媒排出部53からの湯水を湯水作成装置本体11に戻してバーナ10aによって再加熱するべく受け入れる。余剰湯水排出部16は、前記湯水供給管12によって灌漑温水作成装置20に接続している。 【0051】灌漑温水作成装置20は、図1の灌漑温水作成装置20と同様に構成してある。 【0052】還元装置30は、図1の栽培補助装置の還元装置30と同様に構成してある。 【0053】灌漑温水作成装置20の温水取り出し部23は、図1に示す灌漑温水作成装置20のそれと同様に構成してある。 【0054】つまり、原水取り入れ管5の原水取り入れ口5aを水道水路や井戸とかの給水源に接続する。そして、土壌消毒を行うには、供給切り換え弁V7を軟水タンク7がボイラー本体2に連通する状態に切り替えてボイラー装置1を稼動させ、ボイラー装置1の蒸気供給管3の蒸気排出口3aに前記蒸気供給ホース41を接続して蒸気供給管3の電磁弁V2を開き側に切り替える。すると、ボイラー装置1がボイラー本体2で土壌消毒用の100〜120度Cの蒸気を作成して蒸気供給管3から消毒装置40に供給し、この消毒装置40が蒸気を土壌に放出して消毒処理を行う。 【0055】栽培ハウスの加温や温水灌漑を行うには、供給切り換え弁V7を軟水タンク7が湯水作成装置本体11に連通する状態に切り替えて湯水作成装置10を稼動させ、湯水作成装置11の湯水送り出し部14に前記湯水送り管52を、湯水受け入れ部15に前記湯水戻し管54をそれぞれ接続する。すると、湯水作成装置10が軟水タンク7からの原水をバーナ10aで加熱して約80度Cの湯水を作成し、この湯水を循環ポンプP2の作用によって湯水送り管52と湯水戻し管54とを介して加温装置50に加温用熱媒体として循環供給し、加温装置50が湯水作成装置10からの湯水の熱エネルギーによってハウス内を加温する。これとともに、湯水作成装置10が50〜80度Cの余剰湯水を給湯ポンプP3の作用によって湯水供給管12を介して灌漑温水作成装置20に供給し、この灌漑温水作成装置20が、湯水作成装置10からの湯水と給水管21からの冷水とによって23〜27度Cの灌漑温水を作成して貯溜する。灌漑温水作成装置20が貯溜する温水量が設定量以上になると、その灌漑温水を還元装置30が還元ポンプP4によって原水取り入れ管5の軟水機8よりも上流側に供給することによって湯水作成装置10に原水として還元する。このとき、還元本管31の電磁弁V4を閉じ操作するとともに温水取り出し部23の電磁弁V5を開き操作することにより、灌漑温水作成装置20からの灌漑温水が温水取り出し管22に供給され、この温水取り出し管22から取り出したり、散布装置などに供給して栽培地に灌漑できる。 【0056】ハウス加温の湯水を作成する熱源と、灌漑温水を作成する熱源とを兼用してハウス加温と温水灌漑とを可能にするに当たり、湯水作成装置10として、加熱用バーナ10aと、このボイラー10aで加熱される貯湯タンクでなる湯水作成装置本体11とを有するものを採用する他、加温用熱媒としての湯水を作成するボイラー装置を採用して実施してもよい。従って、これら、貯湯タンク式も、ボイラー式も総称して湯水作成装置10と呼称する。 【0057】図7は、別の実施形態を備える加温装置50を示し、この加温装置50は、前記湯水送り管52からの湯水を受け入れる熱媒受け入れ部51を一端側に、この熱媒受け入れ部51からの湯水を前記湯水戻し管54に排出する熱媒排出部53を他端側に備えるとともにそれらの間に放熱フィン55を備える熱交換パイプ56と、この熱交換パイプ56の一方の側面側から他方に送風することによって温風を栽培ハウスに供給する回転ファン57とによって構成してある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599169254 【氏名又は名称】安井 俊介
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| 【出願日】 |
平成11年12月1日(1999.12.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−157520(P2001−157520A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−341721 |
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