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【発明の名称】 冷暖房装置
【発明者】 【氏名】近藤 富夫

【要約】 【課題】空気の汚れと熱量損失の発生がない状態で室内の冷暖房が行えると共に、室内機の設置を不要にして設備コストの低減が図れ、室内を閉め切ったままでも室内空気の汚れがない冷暖房装置を提供する。

【解決手段】熱交換蓄熱器2と、この熱交換蓄熱器2の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器3と、上記熱交換蓄熱器2の上部に設けられ、熱交換蓄熱器2内と吸湿管4で接続された温度調整器5とからなり、前記熱交換蓄熱器2内に組み込んだ熱交換用通気管10の一端が該熱交換蓄熱器2の外部に引き出されて冷暖房空気の戻り管11と接続され、他端が温度調整器5内に接続され、この温度調整器5に接続した冷暖房空気の取り出し管19と上記戻り管11とで室内に対して冷暖房空気を循環流させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱交換蓄熱器と、この熱交換蓄熱器の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器と、上記熱交換蓄熱器の上部に設けられ、熱交換蓄熱器内と吸湿管で接続された温度調整器とからなり、前記熱交換器内に組み込んだ熱交換用通気管の一端が該熱交換蓄熱器の外部に引き出され、他端が温度調整器内に接続され、この温度調整器に冷暖房空気の取り出し管が接続されていることを特徴とする冷暖房装置。
【請求項2】 熱交換蓄熱器と、この熱交換蓄熱器の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器と、上記熱交換蓄熱器の上部に設けられ、熱交換蓄熱器内と吸湿管で接続された温度調整器と、この温度調整器に隣接して設けられ、外気を吸引して室内送気パイプに送りだす外気濾過供給器とからなり、前記熱交換蓄熱器内に組み込んだ熱交換用通気管の一端が該熱交換器の外部に引き出され、他端が温度調整器内に接続され、この温度調整器に冷暖房空気の取り出し管が接続され、前記温度調整器と外気濾過供給器が風量調整板を介して接続されていることを特徴とする冷暖房装置。
【請求項3】 上記温度調整器の内部に冷暖房空気の攪拌用フアンを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷暖房装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内空気の改善を行うための冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の冷暖房は、室内に空気を循環させる室内機を取り付け、室外に室外機を設け、室外機で発生した熱冷媒を室内機に送り、室内機内を通過する空気と熱交換させることにより、室内を冷房又は暖房するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の冷暖房においては、室内機で室内の空気を単に循環させるだけであるので、室内を閉め切ったままで冷暖房を使用することは、室内空気の汚れを改善することができないと共に、冷暖房中に換気を行うことは熱量損失が大きくなり、不経済である。
【0004】また、室内機の空気採り入れ口にフイルターを設置して除塵を図っているが、フイルターは長期使用していると埃や塵で目詰まりが発生し、冷暖房空気の循環効率を低下させると共に、フイルターから剥離した埃や塵が室内に浮遊するという悪循環を繰り返し、人の健康に良くないという問題がある。
【0005】そこで、この発明の課題は、空気の汚れと熱量損失の発生がない状態で室内の冷暖房が行えると共に、室内機の設置を不要にして設備コストの低減が図れ、室内を閉め切ったままでも新鮮な外気の補充で室内空気の汚れを防ぐことができる冷暖房装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、熱交換蓄熱器と、この熱交換蓄熱器の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器と、上記熱交換蓄熱器の上部に設けられ、熱交換蓄熱器内と吸湿管で接続された温度調整器とからなり、前記熱交換器内に組み込んだ熱交換用通気管の一端が該熱交換蓄熱器の外部に引き出され、他端が温度調整器内に接続され、この温度調整器に冷暖房空気の取り出し管が接続されている構成を採用したものである。
【0007】請求項2の発明は、熱交換蓄熱器と、この熱交換蓄熱器の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器と、上記熱交換蓄熱器の上部に設けられ、熱交換蓄熱器内と吸湿管で接続された温度調整器と、この温度調整器に隣接して設けられ、外気を吸引して室内送気パイプに送りだす外気濾過供給器とからなり、前記熱交換蓄熱器内に組み込んだ熱交換用通気管の一端が該熱交換器の外部に引き出され、他端が温度調整器内に接続され、この温度調整器に冷暖房空気の取り出し管が接続され、前記温度調整器と外気濾過供給器が風量調整板を介して接続されている構成を採用したものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、上記温度調整器の内部に冷暖房空気の攪拌用フアンを設けた構成を採用したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図示のように、冷暖房装置1は、熱交換蓄熱器2と、この熱交換蓄熱器2の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器3と、上記熱交換蓄熱器2の上部に設けられ、熱交換蓄熱器2内と吸湿管4で接続された温度調整器5と、この温度調整器5に隣接して設けられ、外気を吸引して室内送気パイプ6に送りだす外気濾過供給機7とで構成され、全体を上下に積み重ねてコンパクトにまとめた状態になっている。
【0010】上記熱交換蓄熱器2は、FRP等を用いた外装ケース8内に熱媒体となる水Aを収納するステンレス製の蓄熱内槽9を設け、この蓄熱内槽9内に熱交換用通気管10を水Aに浸漬状となるよう配置すると共に、熱交換用通気管10の一端側は外装ケース8の外部に引き出されて冷暖房空気の戻し管11と接続され、外装ケース8と蓄熱内槽9の適当な位置に給水口12と、外装ケース8の外部に水Aの温度計や水量計13、排水管14が設けられている。
【0011】前記熱媒体となる水Aを加熱または冷却する機器3は、熱交換蓄熱器2の下部に位置し、ケース15の内部に、図示省略したが、暖房用としてのボイラーや冷房用の製氷機を収納して形成され、暖房時にはボイラーで熱交換蓄熱器の水Aを加熱し、冷房時は製氷機で水Aを冷却して氷にするようになっている。従って、熱交換蓄熱器2の蓄熱内槽9内には、ボイラーからの温水や製氷機からの冷媒と水Aを熱交換する熱交換チューブが設けられている。
【0012】上記温度調整器5は、熱交換蓄熱器2の上部に所定の容積を有する中空ケース16を設け、この中空ケース16の底部から少し上部の位置に多数の孔を有する濾湿板17を水平に設置し、中空ケース16の底部に接続した吸湿管4が熱交換蓄熱器2の蓄熱内槽9内に臨み、該吸湿管4の下端が水A内に浸漬するようになっていると共に、中空ケース16内の上部に攪拌用のフアン18が取り付けられ、中空ケース16の外部に冷暖房空気の取り出し管19が接続された構造になっており、前記熱交換蓄熱器2における熱交換用通気管10の他端側がこの中空ケース16の内部に濾湿板17の上で接続されている。
【0013】上記濾湿板17の下の空間に、冷暖房空気中の水分が溜まることになり、温度調整器5には溜まった水分を外部に取り出すための、開閉自在の取り出し口を設けておくようにすればよい。
【0014】前記外気濾過供給器7は、温度調整器5の上部に設けたケース20の一端側に外気の吸い込み口21を設けると共に、他端側に室内送気パイプ6が接続され、ケース20の内部に、外気を吸い込み口21から吸引して室内送気パイプ6に送り出す送風機22と、吸い込み口21と送風機22の間に位置して着脱可能となる複数のフイルター23、24とが設けられている。
【0015】上記外気濾過供給器7と温度調整器5の重なり面間に、外気濾過供給器7内の外気を温度調整器5の内部に取り込むことのできるよう、外気濾過供給器7と温度調整器5を連通する開口の部分に、この開口を開閉自在とする風量調整板25が設けられている。
【0016】この発明の冷暖房装置は上記のような構成であり、次にその使用方法を説明する。図4のように、冷暖房装置1を建物Bの外部に設置し、建物Bの部屋Cには天井部分や屋根裏に外気の吹き出し口26を設けると共に、壁面の対向する位置等に冷暖房空気の吹き出し口27と吸い込み口28を設け、外気の吹き出し口26は壁内部や天井部に設けた通路29を介して外気濾過供給器7の室内送気パイプ6と接続し、また、冷暖房空気の吹き出し口27は温度調整器5の冷暖房空気の取り出し管19と接続され、更に、冷暖房空気の吸い込み口28は熱交換蓄熱器2の熱交換用通気管10と戻し管11を介して接続されている。
【0017】上記冷暖房空気の取り出し管19には、図示省略したが、温度調整器5内の冷暖房空気を吸い出す送風機が、また、戻し管11には吸い込み口28から部屋C内の空気を吸引して熱交換用通気管10に送り込む送風機がそれぞれ設けられ、両送風機の送風容量を例えば同一に設定することにより、冷暖房空気が循環流して部屋Cでの冷暖房空気の滑らかな流れが生じるようになっている。
【0018】上記の状態で、冷暖房装置1は、熱媒体を加熱または冷却する機器3を起動させ、熱交換蓄熱器2の水Aを加熱又は冷却し、熱交換用通気管10内を流れる空気は熱交換されることにより加熱又は冷却され、熱交換用通気管10の加熱又は冷却された空気は温度調整器5の内部に流入し、この温度調整器5内で攪拌と暖房の場合は調湿がなされた後、取り出し管19で室内Cに吹き出し口27から供給され、室内Cの空気は吸い込み口28から戻し管11を介して熱交換蓄熱器2の熱交換用通気管10に戻り、このような空気の循環流により室内Cを暖房又は冷房することになる。
【0019】また、外気濾過供給器7の送風機22を起動させることにより、外気を室内送気パイプ6と通路29を介して天井等の吹き出し口26から室内Cに供給し、新鮮な外気で室内Cの空気の汚れを防ぐようにすることができる。室内Cへの外気の供給は、冷暖房時は冷暖房効率をあまり低下させない風量に設定し、冷暖房を行わない場合は単独で使用でき、天井裏に供給された外気は壁に設けた通路を通り、床下から外部に流出させる。
【0020】更に、外気の室内Cへの供給時において、外気濾過供給器7と温度調整器5の重なり面間に設けてある風量調整板25を制御し、温度調整器5の内部に外気を流入させることにより、加熱又は冷却された空気に外気を加え、冷暖房空気の温度や湿度の調整と汚れを少なくする。上記のように、室外に設置した冷暖房装置1で、室内Cに対する冷暖房空気の循環を行うことにより、従来の室内機の設置が不要になり、室内Cに対して新鮮な外気を供給することにより、室内Cの空気の汚れの発生を防ぐことができ、快適な冷暖房が行えることになる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、熱交換蓄熱器と、この熱交換蓄熱器の内部に収納した熱媒体を加熱または冷却する機器と、上記熱交換蓄熱器の上部に設けられ、熱交換蓄熱器内と吸湿管で接続された温度調整器とからなり、前記熱交換器内に組み込んだ熱交換用通気管の一端が該熱交換蓄熱器の外部に引き出され、他端が温度調整器内に接続され、この温度調整器に冷暖房空気の取り出し管を接続したので、室外に設置した状態で室内に対する冷暖房空気の循環が行え、室内への室内機の設置が不要になって設備コストの低減が図れると共に、室内で冷暖房空気の流れを生じさせることにより、空気の留まる部分の発生がなくなり、熱量損失の発生がない状態で、室内全体を均一に冷暖房することができる。
【0022】また、外気濾過供給器の組み合わせにより、冷暖房空気の循環とは別に室内への新鮮な外気の供給が行え、室内を閉め切ったままでも室内の空気の汚れの発生を防止できることになる。
【出願人】 【識別番号】593174582
【氏名又は名称】近藤 富夫
【出願日】 平成11年11月12日(1999.11.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−136845(P2001−136845A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−359667