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【発明の名称】 容器配列装置
【発明者】 【氏名】高橋 栄一

【氏名】石井 徹

【要約】 【課題】容器の分離及び配列に要する作業時間を短縮でき、作業の能率アップを図ることができる容器配列装置を提供する。

【解決手段】運搬台車Cを、容器配列装置1を構成する装置本体2の台車装填部4に装填した後、運搬台車Cの棚部Cbに棚入れされた育苗箱A…を積替え機13により水平移動して、容器分離部5の分離機23に移載する。分離機23を構成する左右一対の受け板48…を内回に周回して、受け板48,48の間に載置された育苗箱Aを下段側から分離し、整列コンベア6に1段ずつ載置する。整列コンベア6を構成するコンベア61,62,63に対して左右均等に配列する。整列コンベア6全体を放出姿勢に傾斜すると共に、装置本体2を走行移動させながら、整列コンベア6上に載置された育苗箱A…を斜め下方に放出して敷設面B上に順次配列する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】多数の容器を同一方向に整列して敷設面に配列しながら移動する配列装置であって、上記配列装置を構成する装置本体の前部側に、上記多数の容器が積載された運搬台車を装填する台車装填部を設け、上記台車装填部の後部側に、上記容器を積載した状態に保持して、該容器を下段側から分離する容器分離部を設け、上記台車装填部又は容器分離部に、上記運搬台車に積載された容器を容器分離部に移載する積替え手段を設け、上記容器分離部の下部に、該容器分離部により分離される所定数の容器を整列して敷設面に配列する容器配列手段を設けた容器配列装置。
【請求項2】上記多数の容器が上下等間隔に隔てて棚入れされた運搬台車を、上記台車装填部に対して装填可能に設け、上記容器分離部を、上記容器を上下等間隔に隔てた状態に保持して、該容器を下段側から分離可能に設け、上記積替え手段を、上記運搬台車に棚入れされた容器を上下等間隔に隔てた状態のまま容器分離部に対して移載可能に設けた請求項1記載の容器配列装置。
【請求項3】上記運搬台車を、上記台車装填部に対して装置本体の前方から装填可能に設けた請求項1又は2記載の容器配列装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば稲、麦、野菜等の果菜物又はその他の植物の苗を栽培する育苗箱、トレイ、皿等の容器を、所定の場所(屋内又は屋外等)に配列する作業に用いられる容器配列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような育苗箱を配列する装置としては、例えば播種済みの育苗箱を多数積重ねた状態のまま装置前部に複数群積載し、装置上部に架設した前後一対の把持体により、装置前部に積載した複数群の育苗箱を略水平方向にスライドさせて上段側から1段ずつ分離し、その分離した育苗箱を、装置後部に架設したコンベアに移載する。
【0003】コンベアを降下して、育苗箱を、両側部に架設した補助プレート体に夫々振分け、所定数の育苗箱をコンベア及び補助プレート体に整列載置した後、コンベア及び補助プレート体を斜め下向きに傾斜して、所定数の育苗箱を敷設面に配列する配列装置(特開平5−316879号公報)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置は、コンベアを昇降動作して、一対の把持体により分離した育苗箱を左右の補助プレートに振分け供給するので、所定数の育苗箱をコンベア及び補助プレート体に配列するのに手間及び時間が掛かるだけでなく、装置全体の作業能率が悪いという問題点を有している。また、多数積重ねられた育苗箱を略水平方向にスライドさせて上段側から1段ずつ分離するので、育苗箱内に敷設された覆土や種等が育苗箱の縁で除去されることがあり、苗の生育及び本数が損なわれるという問題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、容器分離部により分離される下段側の容器を容器配列手段により整列して敷設面に配列することにより、容器の分離及び配列に要する作業時間が大幅に短縮され、作業の能率アップを図ることができる容器配列装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、多数の容器を同一方向に整列して敷設面に配列しながら移動する配列装置であって、上記配列装置を構成する装置本体の前部側に、上記多数の容器が積載された運搬台車を装填する台車装填部を設け、上記台車装填部の後部側に、上記容器を積載した状態に保持して、該容器を下段側から分離する容器分離部を設け、上記台車装填部又は容器分離部に、上記運搬台車に積載された容器を容器分離部に移載する積替え手段を設け、上記容器分離部の下部に、該容器分離部により分離される所定数の容器を整列して敷設面に配列する容器配列手段を設けた容器配列装置であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の構成と併せて、多数の容器が上下等間隔に隔てて棚入れされた運搬台車を装填する台車装填部を設け、上記台車装填部の側部に、上記容器を上下等間隔に隔てられた状態に保持して、該容器を下段側から分離する容器分離部を設け、上記台車装填部又は容器分離部に、上記台車に収容された容器を容器分離部に供給する容器供給手段を設け、上記容器分離部の下部に、該容器分離部により分離される容器を整列して敷設面に配列する容器配列手段を設けた容器配列装置であることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記装置本体の前部側に、上記台車装填部に装填可能に設けた容器配列装置であることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の容器配列装置は、多数の容器が積載された運搬台車を、装置本体の台車装填部に装填した後、積替え手段により運搬台車に積載された容器を容器分離部に移載する。容器分離部により保持した容器を下段側から1段ずつ分離すると共に、その分離される容器を、容器配列手段により整列して敷設面に配列しながら移動する。
【0010】請求項2記載の容器配列装置は、上記請求項1記載の作用と併せて、多数の容器が上下等間隔に隔てて棚入れされた運搬台車を台車装填部に装填し、積替え手段により運搬台車に棚入れされた容器を上下等間隔に隔てた状態のまま容器分離部に移載して、容器分離部により分離される下段側の容器を容器配列手段に供給するので、上下段の容器が互いに干渉せず、分離及び配列を容易する。
【0011】請求項3記載の容器配列装置は、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、運搬台車を、台車装填部に対して装置本体の前方から装填することで、作業が妨げられず、装填作業が容易に行える。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、容器分離部により分離される下段側の容器を容器配列手段に対して直接供給するので、従来例のように育苗箱をスライドさせて分離したり、コンベアにより降下したりする必要が無く、分離及び配列に要する作業時間が大幅に短縮され、作業の能率アップを図ることができる。
【0013】しかも、分離される容器を略水平に保持した状態のまま容器配列手段に供給するので、例えば育苗箱等の容器に敷設された覆土や種等が流出したり、苗の生育及び本数が損なわれるのを確実に防止することができる。
【0014】さらに、上下等間隔に隔てて棚入れした容器を、容器分離部により下段側から分離するので、上下段の容器が互いに干渉するのを防止することができると共に、容器内部の敷設状態が損なわれず、分離及び配列がスムースに行える。
【0015】さらにまた、運搬台車を、台車装填部に対して装置本体の前方から装填するので、容器積載済みの運搬台車を装填したり、空の運搬台車を回収したりする作業が容易に行える。且つ、装置本体を移動させながらでも、運搬台車を出入れすることができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面は容器の一例として、平面から見て略長方形状の育苗箱を配列する作業に用いられる容器配列装置を示し、図1、図2、図3に於いて、この容器配列装置1は、装置本体2の下部に配設した走行部3により自力で走行移動され、走行方向(又は進行方向)を前部とする装置本体2の前部側に設けた台車装填部4には、所定数の育苗箱A…が棚入れされた運搬台車Cを走行方向に直交して装填し、装置本体2の後部側に設けた容器分離部5は、運搬台車Cに棚入れされた育苗箱A…を棚入れ状態に保持して下段側から分離し、後側下部に架設した整列コンベア6に載置する。且つ、整列コンベア6に載置された所定数(例えば24箱)の育苗箱A…は、敷設面B(例えば硬化施設)に配列する。
【0017】上述の運搬台車Cは、平面から見て略長方形状となる形状に形成され、台車本体Caの前後部及び中央部に設けた棚部Cbを、例えば稲、麦、野菜等の幼苗が植えられた発芽済み又は緑化済みの育苗箱A或いは播種済みの育苗箱Aが所定数棚入れされる大きさに形成している。
【0018】棚部Cbは、前後に立設した支持枠Ccの対向縁部に、育苗箱Aの短手側縁部が支持される長さ及び形状に形成(例えばL字形)した受け板Cdを水平に架設し、その受け板Cdを、所定数の育苗箱Aが上下等間隔に隔てて棚入れされる間隔に隔てて多数段架設(例えば16段)して、受け板Cd,Cdの間に、例えば2箱の育苗箱Aを並列載置可能に設けると共に、台車本体Caの両側部に対して出入れ可能に設けている。また、育苗箱Aの棚入れ段数を、例えば16段以下又は以上に変更してもよい。
【0019】且つ、キャスタCeを、台車本体Caの底面側に取付けて、任意方向に対して走行移動可能に設けている。実施例では、運搬台車Bを、作業者の手で走行移動するが、例えばリフト付き台車又はフォークリフト等の運搬機Dで運搬したり、敷設面Cに敷設した軌条(図示省略)に沿って人為的手段(例えば作業者の手又は機械的手段(例えば牽引機構等)で走行移動してもよい。
【0020】前述の走行部3は、装置本体2の下部両側に取付けたクローラ3bを、電動機3aの駆動力により回転(例えば同一方向又は正逆方向)させ、装置本体2を、整列コンベア6に載置された所定数の育苗箱Aを敷設面Bに配列する動作に対応して、任意の速度及び方向に走行移動(例えば一定速度又は間欠的)する。
【0021】また、クローラ3bに代えて、例えばタイヤ、車輪等の輪体(図示省略)を用いたり、装置本体2を、敷設面Bに敷設した軌条(図示省略)に沿って走行移動してもよい。
【0022】装置本体2の前側(又は側部、上部)に搭載した発電機3c(ジェネレータ)は、クローラ3bを回転するのに必要な電力を電動機3aに供給する。また、電動機3aを、外部電源から供給される電力で駆動してもよい。
【0023】且つ、装置本体2の前部側に発電機3cや後述するエア供給装置68を搭載したり、所定重量を有する重りを載置する等して、装置本体2の前部側に重心が位置するように重量バランスを設定している。
【0024】実施例では、装置本体2の走行速度と、走行方向と、配列動作とを、例えば有線式又は無線式のコントローラで制御するが、そのコントローラに代わる制御手段として、例えば装置本体2に設けたレバーやボタンを操作したり、パーソナルコンピュータにより制御する等してもよい。
【0025】また、上述の装置本体2を、換気の良い施設内又は屋外で走行させる場合、例えばガソリン又は軽油等を燃料とする内燃機関の駆動力で走行移動してもよい。
【0026】前述の台車装填部4は、1台の運搬台車Cが装填される大きさ及び形状に形成され、装置本体2の一側部(走行方向に向かって右側)又は両側部は、運搬台車Cの搬入及び搬出が許容される大きさに開放している。
【0027】且つ、底部前後に敷設したレール8には、運搬台車CのキャスタCe…が係合され、レール8の始端側と終端側とに軸支したスプロケット9の間には、チェーン10を運搬台車Cの底面側と対向して張架している。
【0028】チェーン10は、スプロケット12a及びチェーン12bを介して、減速機付きモータ12の駆動力により正逆回転され、チェーン10に取付けたフック11は運搬台車Cの底面側に係止され、運搬台車Cを搬入方向又は搬出方向に移動する。フック11は、台車搬出時に於いて運搬台車Cの底面側から離脱される。
【0029】且つ、運搬台車Cの棚部Cb…と対向して、台車装填部4の前部側に配設した積替え機13は、前部側の取付け枠14に取付けた移載板15を、棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…に対して当接される大きさ及び形状に形成し、可動枠16の両端を、取付け枠14の両側上端部に対して上下動可能に係合し、可動枠16の両端にリンク17の一端を連結し、そのリンク17の他端を移載板15の両側下端部に連結している。
【0030】一方、取付け枠14の両側下端部にリンク18の一端を連結し、そのリンク18の他端を移載板15の両側上端部に対して上下動可能に係合して、リンク17,18の中間部を回動可能に連結している。
【0031】取付け枠14の下部中央に固定した減速機付きモータ19は、ギャ20,21を介して、取付け枠14の中央部に軸架したネジ軸22を正逆回転させ、ネジ軸22上に係合した可動枠16を上下移動する。同時に、可動枠16の上下動に対応してリンク17,18をリンク動作させ、移載板15を、台車装填部4に搬入される運搬台車Cに対して当接が回避される後退位置と、運搬台車Cの棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…を、後述する容器分離部5の分離機23に移載する前進位置とに前後動する。
【0032】上述の容器分離部5は、分離機23を、上述した運搬台車Cの棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…が移載される構造に形成し、分離機23の前部側を、棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…の移載が許容される大きさに開放し、後部側に、全育苗箱A…に対して当接される長さに形成した規制枠24を架設している。
【0033】且つ、分離機23の底面側に取付けた車輪25…は、底部前後に敷設したレール26に係合され、上端部に取付けたガイドローラ27…は、後側上部に架設したレール28に係合している。
【0034】後部に固定した減速機付きモータ29は、そのモータ軸に固定したギャ30を、後部側に架設したラック31に噛合して、分離機23全体を、台車装填部4に装填した運搬台車Cの棚部Cb…と対向する位置に移動停止する。
【0035】且つ、スプロケット44を、分離機23の両側上部に軸架した回転軸43の両端部に固定し、スプロケット46を、下部両側に軸架した回転軸45の両端部に固定して、分離チェーン47を、上下に軸架したスプロケット44,46の間に張架している。
【0036】両側部に張架した分離チェーン47の対向縁部に、育苗箱Aの短手側縁部が支持される長さ及び形状に形成(例えばL字形)した受け板48を水平に架設し、その受け板48を、分離チェーン47の全長に対して運搬台車Cの棚部Cbに架設した受け板Cd…と対応する上下間隔に隔てて架設して、受け板48,48の間に、例えば2箱の育苗箱Aを並列載置する。
【0037】且つ、側部に固定した減速機付きモータ49は、スプロケット50及び駆動チェーン51と、連動軸52の両軸端に固定した傘型のギャ53,54と、回転軸43,45及びスプロケット44,46とを介して、両側部の分離チェーン47に取付けた受け板48を内回り(矢印方向)に同期して周回させ、受け板48,48の間に載置された最下段の育苗箱Aを、分離機23下部に架設した整列コンベア6の中央コンベア61に1段(例えば2箱)ずつ移載する。
【0038】前述の整列コンベア6は、図4、図5にも示すように、容器分離部5下部に架設した中央コンベア61と、中央コンベア61の両端部に連結した側部コンベア62と、側部コンベア62の遊端部に連結した補助コンベ63とで構成され、コンベア61,62,63の載置面には、育苗箱Aを、前後複数行(例えば2箱)に搬送方向と平行して載置すると共に、左右複数列に整列載置(例えば12列)する。また、行数及び列数を変更したり、幅方向に並列載置してもよい。
【0039】中央コンベア61の長手側前端部は、装置本体2の後側下端部に対して上下回動可能に連結され、中央コンベア61の前側両端部には、装置本体2の両側下部に取付けた揺動シリンダ64のロッド端部を連結している。揺動シリンダ64は、整列コンベア6全体を、分離機23により分離される所定数(例えば20個)の育苗箱Aが並列に載置される水平姿勢と、全育苗箱A…が後側斜め下方に向けて放出される傾斜姿勢とに上下揺動する。
【0040】コンベア61,62,63の載置面には、送りローラ61a,62a,63aを搬送方向に対して所定間隔に隔てて軸架しており、中央コンベア61の送りローラ61aは、減速機付きモータ(図示省略)により正逆回転され、分離機23により分離される育苗箱Aを左右コンベア62,63に対して振分け供給する。また、送りローラ61aに代わる振分け手段として、例えばプッシャー又は振分け板等の手段で振分けてもよい。実施例では、送りローラ62a,63aをフリー回転可能に軸架しているが、例えばモータ等により正逆回転してもよい。
【0041】一方、中央コンベア61には、運搬台車Cの棚部Cb…と略対応する位置であって、分離機23により分離される最下段の育苗箱Aと対向して箱支持板65を配設している。下部に配設した出没シリンダ66は、箱支持板65を、分離機23により分離される最下段の育苗箱Aを略水平に支持する突出位置と、中央コンベア61の搬送面よりも下方に没入する没入位置とに分離機23の分離動作に同期して出没動作する。
【0042】上述のシリンダ64,66は、空気圧式シリンダで構成され、装置本体2の前側に搭載(又は外部に配設)したエア供給装置68(例えばコンプレッサー)に接続している。また、空気圧式シリンダに代えて、例えば油圧装置に接続された油圧式シリンダを用いてもよく、油圧装置は、装置本体2に搭載される。
【0043】且つ、コンベア61,62,63の放出側縁部には、外径の異なる支持ローラ67を放出方向に対して径が小さくなる順に軸架している。支持ローラ67…は、減速機付きモータ(図示省略)により放出方向に回転され、全育苗箱A…を斜め下方に向けてゆっくりと放出する。また、放出側縁部を除く周縁部には、育苗箱Aの落下を防止するストッパ(図示省略)を立設している。
【0044】上述の支持ローラ67に代わる他の減速方法として、例えば支持ローラの外周面に巻回した合成ゴム又は軟質樹脂からなる抵抗付与部材の接触抵抗を育苗箱Aに付与したり、支持ローラの外周面に形成した複数の突起を育苗箱Aの放出側端部に係止する等して、育苗箱Aをゆっくりと放出してもよい。
【0045】また、コンベア61,62,63に代わる搬送手段として、例えばベルトコンベア、チェーンコンベア等を用いてもよい。
【0046】一方、装置本体2の後側上部に配設した展開機構70は、両側上部に軸支した巻取りドラム71の巻取り面にワイヤ72の一端を固定し、そのワイヤ72の他端を、プーリ73を介して側部コンベア62の遊端部に連結している。
【0047】巻取りドラム71側部に固定した減速機付きモータ74は、スプロケット75及び駆動チェーン76を介して巻取りドラム71を正逆回転させ、ワイヤ72を、巻取りドラム71に巻取り又は巻戻しすると共に、側部コンベア62を、中央コンベア61に対して略水平となる水平姿勢(図5実線で示す)と、装置本体2の側面と平行となる起立姿勢(図5仮想線で示す)とに旋回する。また、略鉛直よりも内側に傾斜した姿勢に起立してもよい。
【0048】補助コンベア63は、側部コンベア62の起伏動作に対応して、側部コンベア62に対して略水平に展開される展開位置(図中実線で示す)と、内側に折畳まれる折畳み位置(図中仮想線で示す)とに回動される。
【0049】図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、容器配列装置1により運搬台車Cに棚入れされた育苗箱A…を配列する動作を説明する。先ず、図1、図2に示すように、所定数の育苗箱A…が棚入れされた運搬台車Cをリフト用台車Daに乗せた後、その台車Daを、運搬機D(例えばフォークリフト)により持上げて運搬する。また、運搬台車Cを、運搬機Dで直接持上げて運搬してもよい。
【0050】次に、運搬台車Cを、装置本体2の台車装填部4に対して側部から搬入すると共に、運搬台車CのキャスタCe…を台車装填部4に敷設したレール8に係合し、チェーン10に取付けたフック11を運搬台車Cの底面側に係止して、運搬台車Cの棚部Cb…と、台車装填部4の積替え機13…とが相対向する状態に装填セットする。
【0051】次に、容器分離部5の分離機23を、運搬台車Cの前側棚部Cbと対向する位置に移動停止した後、図3に示すように、積替え機13の移載板15により前側棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…を水平移動させ、分離機23を構成する左右一対の受け板48…間に一括して移載する。この後、移載板15を初期位置に復帰移動させる。
【0052】次に、図4にも示すように、左右一対の受け板48…を内回り(矢印方向)に周回させて、受け板48,48の間に載置された育苗箱Aを略水平に保持して下段側から分離し、整列コンベア6の中央コンベア61に1段ずつ載置する。移載直前に、育苗箱A,Aを箱支持板65で支持して中央コンベア61に移載する。
【0053】同時に、中央コンベア61の送りローラ61a…を左方向又は右方向に回転して、分離される育苗箱Aを左右のコンベア62,63に対して交互に振分け供給する。また、所定数の育苗箱A…を一方(左側)のコンベア62,63に振分け供給した後、他方(右側)のコンベア62,63に振分け供給してもよい。
【0054】上述と同様にして、分離機23を、運搬台車Cの中央棚部Cb及び後側棚部Cbと対向する位置に移動させ、積替え機13を駆動して、各棚部Cbに棚入れされた全育苗箱A…を、分離機23を構成する左右一対の受け板48…間に順次移載すると共に、左右一対の受け板48…間に載置された育苗箱A…を下段側から分離して、中央コンベア61に1段ずつ移載する。
【0055】所定数(例えば24箱)の育苗箱A…を、整列コンベア6を構成するコンベア61,62,63上に整列載置した後、図1、図3に示すように、整列コンベア6全体を放出姿勢に傾斜して、装置本体2を矢印方向に走行移動(又は間欠的)させながら、整列コンベア6上に載置された育苗箱A…を斜め下方に放出して敷設面B上に順次配列するので、所定条数(例えば12条)の育苗箱Aを配列する作業が短時間で行える。
【0056】次に、運搬台車Cの後側棚部Cbに棚入れした全育苗箱A…を容器分離部5の分離機23に移載した後、台車装填部4に装填された空の運搬台車Cを移動チェーン10により搬出方向に移動させ、運搬機Dで持上げた台車Daに乗せる。
【0057】空の運搬台車Cを台車装填部4から搬出した後、次の運搬台車Cを運搬機Dで持上げて台車装填部4に搬入し、育苗箱Aの配列作業を継続して行う。
【0058】以上のように、容器分離部5の分離機23により分離される下段側の育苗箱Aを整列コンベア6に対して直接供給するので、従来例のように育苗箱をスライドさせて分離したり、コンベアにより降下したりする必要が無く、分離及び配列に要する作業時間が大幅に短縮され、作業の能率アップを図ることができる。
【0059】しかも、分離される育苗箱Aを略水平に保持した状態のまま整列コンベア6に供給するので、育苗箱A内に敷設された覆土や種等が流出したり、苗の生育及び本数が損なわれるのを確実に防止することができる。
【0060】さらに、上下等間隔に隔てて棚入れした育苗箱Aを、容器分離部5の分離機23により下段側から分離するので、上下段の育苗箱Aが互いに干渉するのを防止することができると共に、育苗箱A内部の敷設状態が損なわれず、分離及び配列がスムースに行える。
【0061】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の容器は、実施例の育苗箱Aに対応し、以下同様に、容器配列手段は、整列コンベア6に対応し、積替え手段は、積替え機13に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0062】図6は、運搬台車Cの他の装填方法を示し、台車装填部4に設けた左右の積替え機13を、運搬台車Cの搬入及び搬出が許容される側部位置に退避した後、運搬機Dにより持上げた運搬台車Cを台車装填部4に対して前方から装填するので、容器積載済みの運搬台車Cを装填したり、空の運搬台車Cを回収したりする作業が容易に行える。
【0063】且つ、装置本体2を走行移動させながらでも、運搬台車Cを出入れすることができる。この場合、前述の発電機3c及びエア供給装置68は、装置本体2の側部又は上部に搭載するとよい。
【0064】また、図7に示すように、運搬台車C自体を走行移動して台車装填部4に装填した後、台車装填部4の両側部に設けた昇降機構77により所定高さにリフトアップし、運搬台車Cの棚部Cb,Caに棚入れされた育苗箱A…を積替え機13により水平移動して容器分離部5の分離機23に移載するので、運搬機Dが不要となり、作業性が向上する。
【0065】さらにまた、運搬台車Cを、手動式又は油圧式のリフト(図示省略)で持上げて、装置本体2の台車装填部4に装填したり、或いは、所定高さを有する台車走行部(図示省略)に載置した運搬台車Cを、台車走行部に近接した装置本体2の台車装填部4に人為的手段又は機械的手段により走行移動して装填してもよい。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【識別番号】390008305
【氏名又は名称】石井工業株式会社
【出願日】 平成11年11月18日(1999.11.18)
【代理人】 【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
【公開番号】 特開2001−136836(P2001−136836A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−328353