| 【発明の名称】 |
育苗ポットの移動用トレー |
| 【発明者】 |
【氏名】秋本 順次
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| 【要約】 |
【課題】運搬などの移動時に激しい上下動を受けても、育苗ポットが飛び出すことのない、育苗ポットの移動用トレーを提供することである。
【解決手段】育苗ポット12の高さより深い収納部16が連接され、育苗ポット12の上縁(18)の一部を覆うように、収納部16の開口部20縁から突起22が張り出した移動用トレー10とされることである。そして特に、略正方形の収納部16とされて、その四隅又はその対向する二隅に突起22が設けられることである。あるいはまた、育苗ポット12の上縁(18)の一部を覆う押さえ部材(36)が着脱自在に設けられた移動用トレー10とされることである。そして特に、収納部16の列毎、あるいは、収納部16全部に1個の押さえ部材(36)が設けられることである。さらに、育苗ポット12を摘み出すための窪み26が桟24に設けられることである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗ポットの収納部が連設されてなるトレーにおいて、該収納部は該育苗ポットの高さより深くされ、該育苗ポットの上縁の一部を覆うように、該収納部の開口部縁から突起が張り出されたことを特徴とする育苗ポットの移動用トレー。 【請求項2】 前記開口部が、四隅が円弧状の略正方形とされ、少なくともその一隅に前記突起が設けられたことを特徴とする請求項1に記載する育苗ポットの移動用トレー。 【請求項3】 前記突起が、開口部の四隅、または、対向する二隅に設けられたことを特徴とする請求項2に記載する育苗ポットの移動用トレー。 【請求項4】 育苗ポットの収納部が連設されてなるトレーにおいて、該収納部の開口部の一部を覆う押さえ部材が、着脱自在に設けられたことを特徴とする育苗ポットの移動用トレー。 【請求項5】 前記収納部が縦横に格子状に連設されていて、前記押さえ部材が、縦又は横に並ぶ少なくとも1列の収納部列毎に設けられたことを特徴とする請求項4に記載する育苗ポットの移動用トレー。 【請求項6】 前記押さえ部材が、隣接する2列の収納部列間に設けられ、該2列の収納部の、それぞれの開口部の一部を覆うことを特徴とする請求項5に記載する育苗ポットの移動用トレー。 【請求項7】 前記押さえ部材が格子状又は櫛状とされ、全ての収納部列に対して1個だけ設けられたことを特徴とする請求項5に記載する育苗ポットの移動用トレー。 【請求項8】 前記開口部の、突起が設けられてない縁部の一部、または、押さえ部材に覆われない縁部の一部が、少なくとも指先の幅で低くされたことを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載する育苗ポットの移動用トレー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、育苗ポット苗が運搬中に飛び出すのが防止された、育苗ポットの移動用トレーに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】薄くて鉢状に成形された育苗ポットは、育苗の作業性を高めると同時に、そのまま出荷できる利点があり、従来より、種々の苗栽培に広く用いられてきた。通常、育苗ポットは、個々の育苗ポットが一個ずつ収容される収納部が連続して設けられたトレーか、あるいは、仕切りのない箱状であって育苗ポットを纏めて収めるトレーに収容されて取り扱われる。前者のトレーでは、育苗ポットの型崩れや転倒などが生じにくい特徴がある。 【0003】しかしながら、トレーの移動時、特に、出荷に伴う運搬中には、トラックの激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けて、育苗ポット苗が収納部から飛び出してしまい、苗を傷つけるトラブルが発生しやすい。そして、このようなトラブルが生じると、出荷先は、傷ついた苗だけでなくトレー全体の苗を引き取らない場合が多く、出荷元にとって大きな損失になっている。 【0004】これに対し、育苗ポットの飛び出しを防止できるトレーの提案(実開平5−76249)がある。すなわち、図19、図20に示されるように、トレー50の育苗ポット載置部52に、爪状の抜け止め突起54を設け、この突起54の4個を、育苗ポット56の排水孔58に挿入して引っ掛ける構成とされている。本提案によれば、抜け止め突起54によって育苗ポット56がトレー50に固定されるので、運搬時などでの、育苗ポットの飛び出し防止に確かに有効であると期待される。しかしながら、抜け止め突起54を、育苗ポット56の排水孔58に位置合わせすることや、薄くて柔らかい排水孔58の縁に、抜け止め突起54を確実に引っ掛けるのは非常に難しいことであった。 【0005】そこで本発明者は、従来技術の上述の問題点に鑑み、取扱が容易で、運搬時などでの育苗ポットの飛び出しを防止できる育苗ポットの移動用トレーについて鋭意検討を重ねた結果本発明に至ったのである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る育苗ポットの移動用トレーの要旨とするところは、育苗ポットの収納部が連設されてなるトレーにおいて、収納部は育苗ポットの高さより深くされ、育苗ポットの上縁の一部を覆うように、収納部の開口部縁から突起が張り出されたことにある。 【0007】さらに、かかる育苗ポットの移動用トレーにおいて、開口部が、四隅が円弧状の略正方形とされ、少なくともその一隅に前記突起が設けられたことにある。 【0008】さらにまた、前記突起が、開口部の四隅、または、対向する二隅に設けられたことにある。 【0009】また、本発明に係る育苗ポットの移動用トレーの別の要旨とするところは、育苗ポットの収納部が連設されてなるトレーにおいて、収納部の開口部の一部を覆う押さえ部材が、着脱自在に設けられたことにある。 【0010】さらに、かかる育苗ポットの移動用トレーにおいて、収納部が縦横に格子状に連設されていて、押さえ部材が、縦又は横に並ぶ少なくとも1列の収納部列毎に設けられたことにある。 【0011】またさらに、押さえ部材が、隣接する2列の収納部列間に設けられ、2列の収納部の、それぞれの開口部の一部を覆うことにある。 【0012】あるいはまた、押さえ部材が格子状又は櫛状とされ、全ての収納部列に対して1個だけ設けられたことにある。 【0013】また、これら育苗ポットの移動用トレーにおいて、開口部の、突起が設けられてない縁部の一部、または、押さえ部材に覆われない縁部の一部が、少なくとも指先の幅で低くされたことにある。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る育苗ポットの移動用トレーの実施態様について、図面に基づいて詳しく説明する。 【0015】図1は、本発明に係わる育苗ポットの移動用トレーの、特に有用な実施態様の一例を示すものである。移動用トレー10の枠14内には、育苗ポットの収納部16が縦横に格子状に連設されており、収納部16は四隅が円弧状の略正方形とされている。また、それぞれの収納部16は桟24によって区切られており、各収納部16の開口部20の四隅の縁から、舌状の突起22が開口部20の内側に向けて張り出されている。そして、桟24の、収納部16の四辺を形成する部分のそれぞれには、窪み26が設けられている。図2に説明されるように、収納部16の深さは収納される育苗ポット12の高さより大きくされていて、突起22は、育苗ポット12の上縁18を覆うように設けられている。 【0016】本例の移動用トレー10は、次のようにして用いられる。まず、育苗ポット12を収納部16の開口部20から押し入れるが、突起22に触る側壁部分は内側に変形して挿入される。収納部16は、育苗ポット12の高さより深いので、収納部16の底に達するまで育苗ポット12が深く押し込まれると、育苗ポット12は突起22と接触しないようになり、突起22に押されて変形してた側壁部分が元に戻る。すなわち、育苗ポット12の上縁18が突起22の下に潜るように広がる。育苗ポット12が空である時は勿論、用土19がすでに入れられていたり、苗が植え込まれたりしていても、通常、用土19が育苗ポット12の上縁18まで満たされることはない。したがって、突起22に側面を押されれば、上縁18部分が容易に曲げられて変形するので、育苗ポット12は収納部16へ容易に挿入される。特に用土19量が多くて、用土19部分が突起22に引っ掛かる時には、手指で育苗ポット12の変形を助けながら挿入する場合もある。 【0017】育苗ポット12が収納された移動用トレー10は、育苗の過程で、生産現場を移動させられたり、製品になってから出荷先に運ばれたりするが、育苗ポット12の上縁18が突起22によって蓋するように覆われているため、激しい上下動を受けても、突起22に上側を遮られて、育苗ポット12が移動用トレー10から飛び出すことはなくなる。 【0018】出荷先などで育苗ポット12を取り出す時は、育苗ポット12の上縁18を手で摘んで引き上げる。特に用土量が多い場合などには、挿入時と同様に、手指で育苗ポット12の変形を助けながら引出すこともある。 【0019】収納部16が育苗ポット12の高さより深くされる場合には、育苗ポット12を引き出す時に、育苗ポット12の上縁18部分を手で摘むのが、桟24や枠14に邪魔されて難しいことがある。本例の移動用トレー10では、桟24に、指先の幅より広い窪み26が設けられているので、この窪み26部分で育苗ポット12の上縁18部分を容易に摘むことができて、移動用トレー10から育苗ポット12を引き出すのが非常に楽になる。なお、本発明でいう指先の幅とは、大人の人指し指の平均的な幅を意味する。 【0020】図1に例示される移動用トレー10の収納部16は、その開口部20が、四隅が円弧状の略正方形とされていて、本発明の特に好ましい実施態様である。その理由を、図3〜図5を参照しながら説明する。図3に示される、開口部28が円形の育苗ポット12は、略正方形の開口部20を備えた収納部16に入れられると、図4に示されるように、収納部16と略同形に変形する。そして、その四隅部30が尖り、曲率半径Rが小さくなって、矢印で示す圧縮応力に対する抵抗力が増加する。すなわち、移動用トレー10の運搬時などに、激しい上下動を受けて突起22に下から突き当たっても、上縁18部分が座屈して変形し、突起22をくぐり抜けて飛び出したりしなくなる。 【0021】また、開口部28が略正方形に変形した育苗ポット12では、開口部28の四隅部30が外に拡がることになる。四隅部30の側面部を開放して、開放された側面部が投影される部分に限って突起22を設けるという、プラスチック成形上有利な方法を採用するとすれば、四隅部30が外に拡がる分だけ大きな突起が設けられることになる。すなわち、図5に示されるように、底32の縁33と開口部28の縁18との距離dが長くなれば、開放された側面部が投影される部分34が広くなって、より大きな突起22が設けられる。そして、突起22が大きくできれば、育苗ポット12の飛び出しがより確実に抑えられる。収納部16に入れる時の育苗ポット12は円形なので、特に大きな突起22でない限り、挿入の邪魔にならない。また、移動用トレー10から育苗ポット12を取り出す時も、四隅部30を内に曲げて突起22を避けるのであるが、元の丸い形に戻ろうとする変形なので容易に行われる。 【0022】しかしながら、本発明の移動用トレーに設けられる収納部は、本例の略正方形の開口部形状に限定されるものではない。例えば、図6に示されるように、開口部20が円形であってもよいし、あるいは、六角形や八角形の開口部とされてもよい。 【0023】突起22の設けられる数は、図1に例示されるように、収納部16の四隅に4個、または、図7(a)に示されるように、対向する二隅に2個とされるのが、育苗ポット12を偏ることなく抑えることができるので特に好ましい。しかしながら、育苗ポット12が固くて変形しにくかったり特に細長だったりする場合は、図7(b)に示されるように、一隅に突起22が設けられるだけで、育苗ポット12の飛び出しを十分に防止できる。あるいは、育苗ポット12の挿入や取り出しの作業性を考慮して、図7(c)に示されるように、隣り合う二隅に設けられることもある。また本発明は、図7(d)に示されるように、略正方形の各辺に突起22を設ける場合を含め、突起の数や配設場所が自由に選択されるものであり、上述の数例に限定されるものではない。 【0024】また、突起22の形状も特に限定されない。例えば、図8(a)は、図1に示されるのと同様の、扇状突起22を示し、同図(b)は略三角形の突起22を示し、同図(c)は、育苗ポット12に向く側が凹の三日月状の突起22を示している。また、同図(d)は、2本の爪状の突起22を示している。突起22の厚みや大きさや形状は、移動用トレー10に収容する育苗ポット12の形状や大きさや固さなどによって、最適に設計されるものである。 【0025】図9は、本発明に係わる移動用トレー10の別の実施態様を説明するものであり、収納部16の開口部20の一部を覆う押さえ部材が、着脱自在に設けらた例である。押さえ部材36は、移動用トレー10の枠角に位置して、1個の収納部16だけを覆うものであり、押さえ部材37は枠14に位置して2個の収納部16を覆い、押さえ部材38は桟24に位置して4個の収納部16を覆っている。 【0026】本例の移動用トレー10によれば、着脱自在の押さえ部材36、37、38を移動用トレー10から外した状態で、育苗ポット12が収納部16に入れられる。そして、収納された育苗ポット12に対して、押さえ部材36、37、38が逐次装着されるか、あるいは、全部の育苗ポット12が収納されてから、押さえ部材36、37、38が纏めて装着される。逆に、育苗ポット12を取り出す時は、まず、移動用トレー10から押さえ部材36、37、38が外される。したがって、押さえ部材36、37、38の大きさは、育苗ポット12を収納部16に出し入れする作業性に直接影響しないので、育苗ポット12の飛び出しを確実に防止できるだけの、十分に大きい押さえ部材36、37、38とすることが出来る。 【0027】押さえ部材の形状は特に限定されない。例えば、図10(a)に示される押さえ部材39は、1本の桟24に固定されて、その両側の6個の収納部16を覆い、同図(b)に示される押さえ部材40は、その両側の8個の収納部16を覆う短冊状の形状とされている。また、同図(c)に示される押さえ部材41は、1個の収納部16の周囲に沿って装着され、その収納部16の四隅と、隣接する4個の収納部16の一辺と、対角する4個の収納部16の一隅とを覆う、ロの字形の形状とされている。 【0028】図11に示される押さえ部材42は、1列の収納部16の全部を押さえる長い短冊状とされていて、本発明の特に有用な実施態様の一例である。1個の押さえ部材42で1列全部の沢山の育苗ポット12を押さえることができるので大変便利である。押さえ部材42の着脱は、移動用トレー10の横からの挿入または引出しと、枠14への固定・取り外し作業で行われるが、苗の葉を掻き分けるなどの必要がないので、葉の繁った育苗ポット12に対しても、苗の品質を損なう恐れがない。 【0029】また、図12に示される押さえ部材43も、本発明の特に有用な実施態様の一例である。隣接する2列の収納部16列の間に長い短冊状として設けられ、この2列の収納部16全部の端部を押さえている。1個の押さえ部材43で、2列全部の沢山の育苗ポット12を押さえることができるので効率がよく、押さえ部材43の着脱が、移動用トレー10の横からだけでできるので大変便利である。押さえ部材43を連続的に設けて、各収納部16の四隅が押さえられるようにされてもよいし、隔列毎に設けられて、各収納部16の二隅だけが押さえられるようにされてもよい。 【0030】図13に示される押さえ部材44は、隣接する2列の収納部16列間に設けられた2個の短冊状押さえ部47が、繋ぎ部48によって連結され、コの字形の形状とされている。1個の押さえ部材44で、3列の育苗ポット12を押さえることができるので、さらに効率が上がり便利である。 【0031】押さえ部材の効率を最も高めるには、ただ1個の押さえ部材で移動用トレー10内の全ての育苗ポット12を押さえることである。図14に示される押さえ部材45は、移動用トレー10全幅に亘り、押さえ部47が繋ぎ部48によって櫛状に連結されたものであり、全ての収納部16に対し、その一部を覆っている。また、図15に示される押さえ部材46は、移動用トレーの本体部11と同形の格子状とされ、全ての収納部16の四隅を覆うことができる。押さえ部材45または押さえ部材46によれば、ただ一度の着脱操作で、全ての育苗ポット12を固定または解放できるので、格別に便利である。 【0032】押さえ部材が、移動用トレー10に着脱自在に係止される方法は特に限定されない。ネジやピンやクリップなどの係止具を用いてもよいが、できれば、部品数の少ない単純な機構とされるのが好ましい。例えば、図16(a)に示されるように、押さえ部材49又は押さえ部47に設けた突起23を、桟24又は枠14に設けた孔25に押し込んで嵌合させる方法でもよい。あるいは、同図(b)に示されるように、押さえ部材49の端部又は繋ぎ部48の一部をコの字形に曲げ、枠14に引っ掛ける係止方法とされてもよい。 【0033】図1に示される、突起22を設けた移動用トレー10を例として、窪み26を設けることの有用性をすでに説明した。押さえ部材を備えた移動用トレー10でも、窪み26は有用である。押さえ部材を備えた移動用トレー10では、収納部16の深さは必ずしも育苗ポット12の高さより大きくされない。育苗ポット12が収納部16に収められた後に、押さえ部材が被せられるので、育苗ポット12の上縁18を曲げて押さえ付けることも可能であり、育苗ポット12の全部が収納部16に入ることが必要条件にはならないのである。しかしながら、収納部16が育苗ポット12より深くされれば、育苗ポット12の上縁18が、押さえ部材によってより確実に蓋されるので好ましく、このような移動用トレー10では、窪み26が設けられるのが望ましい。また、育苗ポット12の材質や、苗の種類や性状によっては、押さえ部材を着脱しなくても育苗ポット12を出し入れできる場合がある。このような場合に備え、育苗ポット12の取扱が楽になる、窪み26が設けられれば、移動用トレー10の汎用性が高められる。 【0034】図17に示される窪み26は、突起22が四隅に設けられた収納部16の、四辺を形成する桟24及び枠14のそれぞれに設けられている。また、図18に示される窪み26は、2個の押さえ部材43が四隅を覆う収納部16の、押さえ部材43に覆われていない二辺に設けられている。窪み26の配設される場所や数などは、収納部16や育苗ポット12の形状や大きさに基づいて適切に設計される。また、窪み26の形状は、指先幅より広く育苗ポット12の上縁18を摘める深さであればよく、長方形、台形、半円形等々、特に限定されない。 【0035】移動用トレー10の材質は、成形性とコストに優れたポリプロピレンなどのプラスチックが好ましく用いられる。また、紙屑などがリサイクル使用された成形品なども好ましく用いられる。 【0036】以上、本発明の移動用トレーについて詳細に説明してきたが、本発明は上述の引用例示に限定されず、収納部の配設方法、突起の形状や配設方法、押さえ部材の材質や形状や係止方法などにつき、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々なる改良、修正、変化を加えた態様で実施し得るものである。 【0037】 【発明の効果】本発明に係わる、突起を備えた移動用トレーによれば、育苗ポットの上縁が突起によって蓋するように覆われるため、激しい上下動を受けても、突起に上側を遮られて、育苗ポットが移動用トレーから飛び出すことはなくなる。 【0038】さらに、収納部の開口部が、四隅が円弧状の略正方形とされて、その少なくとも一隅に突起が設けられれば、飛び出しを抑える効果がさらに向上する。すなわち、育苗ポットは収納部と略同形に変形するのであるが、その、曲率が大きくなって、圧縮応力に対する抵抗力が増加した隅部を突起が覆うようになるので、運搬時などに、激しい上下動を受けて突起に下から突き当たっても、育苗ポットの上縁部分が座屈したりせず、突起をくぐり抜けて飛び出したりしなくなる。 【0039】また、開口部が略正方形に変形した育苗ポットでは、開口部の四隅部が外に拡がることになる。その結果、四隅部の側面部を開放して、開放された側面部が投影される部分に限って突起を設けるという、プラスチック成形上有利な方法(金型を両側に開くだけで成形品を取り出せる)を採用するとすれば、四隅部が外に拡がる分だけ大きな突起が設けられることになる。すなわち、より大きな突起が設けられて、育苗ポットの飛び出しがより確実に抑えられる。 【0040】特に、このような収納部を備えた移動用トレーにおいて、収納部の四隅又は対向する二隅に突起が設けられれば、育苗ポットを偏ることなく抑えることができるので、飛び出し防止効果が向上する。 【0041】また、 本発明の押さえ部材を備えた移動用トレーによれば、育苗ポットの上縁が押さえ部材によって蓋するように覆われるため、激しい上下動を受けても、押さえ部材に上側を遮られて、育苗ポットが移動用トレーから飛び出すことはなくなる。また、押さえ部材が着脱自在とされていて、押さえ部材を外して育苗ポットを出し入れできるので、作業が非常に楽になる。 【0042】さらに、この押さえ部材が、少なくとも1列の収納部の、それぞれの開口部の一部を覆うようにされれば、1個の押さえ部材で、少なくとも1列全部の沢山の育苗ポットを押さえることができるので大変便利である。また、押さえ部材の着脱は、移動用トレーの横からの挿入または引出しによって行うことができるので、葉を掻き分けるなどの作業が不必要となり、葉の繁った育苗ポットに対しても、苗の品質を損なう恐れがなくなる。 【0043】さらにまた、このような押さえ部材が、隣接する2列の収納部列間に設けられ、2列の収納部の、それぞれの開口部の一部を覆うようにされれば、1個の押さえ部材で、2列全部の沢山の育苗ポットを押さえることができるので効率がよく、押さえ部材の着脱が、移動用トレーの横からだけでできるので大変便利である。 【0044】あるいは、押さえ部材が格子状又は櫛状とされ、移動用トレー内の全ての収納部に対して1個だけ設けられれば、ただ一度の着脱操作で、全ての育苗ポットを固定または解放できるので格別に便利である。 【0045】また、このような移動用トレーにおいて、収納部の開口部の、突起が設けられてない縁部の一部、または、押さえ部材に覆われない縁部の一部が、少なくとも指先の幅で低くされれば、育苗ポットの上縁を確実に摘めるようになるので、育苗ポットを移動用トレーから取り出すのに便利である。特に、収納部が育苗ポットの高さより深くされて、突起又は押さえ部材による抑え機能が高められた移動用トレーにおいては、育苗ポットの上縁を摘んで引き出すのが難しいため、窪みが設けられることの上述の効果は非常に大きい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599161889 【氏名又は名称】株式会社秋本天産物
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| 【出願日】 |
平成11年11月17日(1999.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094248 【弁理士】 【氏名又は名称】楠本 高義 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−136835(P2001−136835A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−326361 |
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