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【発明の名称】 アフリカ原産植物ケナフによるきのこ栽培法
【発明者】 【氏名】佐藤 泰俊

【要約】 【課題】アフリカ原産の植物ケナフをきのこの人工栽培に利用し、原木栽培に近い品質のきのこを生産すれば、地域に根付いた産業として魅力あるものとなる。休耕田で一年草のケナフを栽培し、刈り取り、それをきのこ培地として利用する。収穫されるきのこは自然環境で育まれ熟成された菌糸から発生するため、おが屑栽培のものとは一味違ったものが収穫できる。

【解決手段】ケナフ2の茎をゴムバンドあるいは加熱収縮ポリエチレン1で束ねて直径30、長さ25センチメートルの輪切りにする。茎にあるスポンジ状のせん孔を中心にきのこ種菌を植える。この特性を利用して早く培地内に蔓延させることで殺菌作業を省く。蔓延が早いので害菌に侵されることなく自然環境に馴染む。瓶栽培のものより熟成期間を長く置くことで、高品質のきのこを栽培するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】アフリカ原産の植物ケナフをきのこ(主としてヒラタケ、カンタケ、タモギタケ他)培地に用いる。
【請求項2】ケナフの特徴を従来の短木栽培に活かした【請求項3】自然環境下での植菌、及び菌糸普及方法により安価で安全なきのこを生産する。
【請求項4】栽培が容易で、6ヶ月で成長するケナフを利用することで培地材料不足を解消できる。
【発明の詳細な説明】【0001】6ヶ月で成長するアフリカ原産植物ケナフの特徴を活かしたきのこ(【請求項1】のきのこ)の培地を作ることで培地材料不足を解消できる。
【0002】栽培が容易で、6ヶ月で成長するケナフを利用すると培地材料不足を解消できる。
【0003】植菌及び菌糸の普及を自然環境で行い、きのこ(【請求項1】のきのこ)栽培を行うことで生産原価を下げ、より安心なきのこを収穫できる。
【発明の属する技術分野】
【0002】 農林業 菌茸類生産【従来の技術】
【0003】きのこ(【請求項1】のきのこ)の培地としてエノキ、ポプラなど雑木の原木や杉のおが屑が利用されている。近年は労働力不足から、おが屑による瓶栽培が主流で一貫した機械化の設備投資を行っている。生産には空調管理を必要とし大きな稼動経費をかけて生産をしている。
【発明が解決しようとする課題】【本発明は現在行われているきのこ栽培が抱える、原材料調達のための雑木伐採、それによる森林資源の枯渇、栽培時の殺菌剤使用による人体および製品への薬害不安、機械化による原価上昇から生ずる不採算性を解決するものである。
【課題を解決するための手段】【1.アフリカ原産の一年生植物ケナフを栽培し、本発明によりきのこの培地に利用する。ケナフの茎の質(スポンジ状)、形状(パイプ状)を利用することで、菌糸の伸長が早まり蒸気による高圧殺菌作業が不要になった。】【2.休耕田等でケナフを栽培することは、現在培地の材料として伐採されている雑木の森林資源枯渇を軽減するとともに、ケナフ自身の二酸化炭素同化作用による大気の環境保全につながる。【3.自然環境での栽培法で、現在殺菌や養分補給に使用されている薬品が不要となり、食品として安心できるきのこの生産ができる。】
【発明実施の形態】本発明は休耕田の圃場、農業基盤を支えきれなくなった中山間部の畑地など気候さえ合えばあらゆるところで栽培が可能なケナフの利用であり、原材料産地ではなく、きのこの一貫生産まで行えば地域の経済活性効果は高い。
【実施例】【ケナフは中間気候地であれば5月蒔種、11月収穫が可能であり、収穫後約10日間乾燥させる。ケナフの茎を上下交互に組み合わせ直径30センチメートルに束ねる。端から25センチメートル間隔にタイヤチューブ、またはそれに相当するものを引き伸ばしながらはめ込んで行く(図1の1)。タイヤチューブで締め込んだまま鋸、刃物で25センチメートルに輪切りにすると、直径30センチメートル、高さの25センチメートルのケナフを束ねた円柱状のものができる(図1の2)。次に新聞紙2枚(図2の4)と粘着テープで外周を包み両木口に散水後、きのこのおが種菌(図2の3)を塗布する。このとき隙間にも極力おが種菌を落し込む。新聞紙を粘着テープで密封し、ポリチューブ(図3の5)に入れ、上から十分に水分を与えた後粘着テープで上部を閉じる。屋根下の通気の良い冷暗所で3ヶ月以上保管すると菌糸の蔓延、普及が完了する。不時発生を行う場合はこの状態で空調設備の整った発生舎に移せばよい。自然発生を行う場合は6月から9月の間に袋から取り出し林間又は、栽培小屋に移す。4分の3以上を水はけの良い土中(図4の7)に埋め、上から稲藁を掛けし、乾燥を防ぐ。10月初旬に土から出た木口表面の茶褐色になった菌塊を軽く掻き取って散水しておくと2週間ほどできのこの発生(図4の6)を見る。】
【発明の効果】【本発明は従来国内になかった植物ケナフの特徴を、きのこ栽培に活用した。きのこ栽培の機械化が、きのこの生産原価を押し上げ、本来必要としない殺菌剤の散布、又原材料確保のために起こる乱伐、森林資源の枯渇、特に雑木林の減少を招いている。休耕田をケナフ栽培に利用することで、荒れ果てて行く整備された圃場の有効利用につながる。わが国が直面している環境保全、農業不振、食糧自給の一翼を担えるものであり、一層の技術向上を行えば飢えに苦しむケナフの原産地アフリカにもその技術を還元できる。】
【出願人】 【識別番号】599172184
【氏名又は名称】佐藤 泰俊
【出願日】 平成11年11月2日(1999.11.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−128547(P2001−128547A)
【公開日】 平成13年5月15日(2001.5.15)
【出願番号】 特願平11−349243