| 【発明の名称】 |
ビニールハウスにおける換気装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上村 英雄
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| 【要約】 |
【課題】シートを巻き上げた全開位置からシート巻き戻す場合に伸縮自在なロッドがスムースに圧縮し、シートを巻き戻しながら巻軸と伸縮自在なロッドが速やかに下降できるビニールハウスにおける換気装置を提供すること。
【解決手段】回転駆動部材15に伸縮自在なロッド20を介して巻軸22を結合し、ビニールハウスBの骨組上に展張されたシート1の一端を巻軸22に巻き付け、回転駆動部材15を介して巻軸22を一方向に回転することににより、シート1を巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスBにおける換気装置10において、巻軸22の基端近傍又は伸縮自在なロッド20の先端近傍にシャフト12を下方に付勢する重りK、ばね部材W、紐、帯を取付けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に重りを取付けたことを特徴とするビニールハウスにおける換気装置。 【請求項2】 回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に巻軸又は伸縮自在なロッドを下方に付勢するばね部材を設けたことを特徴とするビニールハウスにおける換気装置。 【請求項3】 ばね部材がコイルスプリング,ゴム紐,帯,伸縮自在な弾性帯又はこれを組合せたものからなることを特徴とする請求項2のビニールハウスにおける換気装置。 【請求項4】 回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に紐又は帯の一端を結合すると共に当該紐又は帯の下端をビニールハウスの下方の骨組又は取付部材に固定したことを特徴とするビニールハウスにおける換気装置。 【請求項5】 巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に他の紐又は帯の一端を結合し、当該紐又は帯の上端をビニールハウスの上方の骨組、骨組に設けた取付部材又は骨組から独立した取付部材に固定したことを特徴とする請求項3又は4のビニールハウスにおける換気装置。 【請求項6】 回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、伸縮自在なロッドをアウターチューブとアウターチューブ内に移動自在に挿入したインナーチューブとで構成し、アウターチューブとインナーチューブとの間にインナーチューブを圧縮方向に付勢するスプリングを介在させたことを特徴とするビニールハウスにおける換気装置。 【請求項7】 伸縮自在なロッドの基端と回転駆動部材との間に第1のユニバーサルジョイントを設け、伸縮自在なロッドの先端と巻軸の基端との間に第2のユニバーサルジョイントを設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6のビニールハウスにおける換気装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、骨組の外周に透明又は半透明の合成樹脂シートを展張した動・植物育成用の温室たるビニールハウスにおける換気装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、ビニールハウス,パイプハウスと称する温室は、アーチパイプに常時透明シートを展張したままであると、ハウス内が高温となり、育成する動・植物に悪影響を与え、あるいはハウス内で作業する作業者にとっては大変熱く、作業が非常に困難となる。 【0003】この為、従来は、ハウスの側面、屋根面あるいは谷部等の任意の位置に換気装置を取り付け、シートを巻き上げ又は巻き戻すことによりハウス内を外気と通じさせ又は遮断してハウス内の温度調整を図っているのが普通である。 【0004】この場合の換気装置は、図14に示すように、シート1の一端を巻き付けた巻軸たるパイプ2と、パイプ2の一端を出力軸3を介して結合した回転駆動部材4と、回転駆動部材4に入力軸を介して結合したハンドル5とで構成されている。この場合、動力伝達機構と出力軸と入力軸とは一体に回転駆動部材4のハウジング6内に内蔵され、ハウジング6の端部にはハンドル5又は電動式の駆動機構が設けられ、又このハウジング6は地上に起立するガイドパイプPで保持されている。 【0005】パイプ2にシート1の下端を巻き付け、ハンドル5を回転するとパイプ2が回動し、パイプ2はシート1を巻き取りながら上昇し、シート1の下方に換気用の開口部Aが形成され、ハンドル5を反対方向に回動するとシート1は巻き戻されて開口部Aが遮断される。 【0006】普通、回転駆動部材4は、ガイドパイプPに案内されて上下動するが、ガイドパイプPに対して固定しておいたり、何らかの原因で上下動しなくなる場合がある。 【0007】このように回転駆動部材4が固定されている場合には、パイプ2の基端とハウジング6は変位せず、パイプ2の中間胴部や先端側がシート1を巻き上げながら上昇し、パイプ2が弯曲する。この為、弯曲したままの状態で長時間開口部Aを形成しておき、更に巻き戻すときは弯曲した状態で下降する。このようにパイプ2が弯曲するとパイプ2の基端の接続位置に無理な荷重がかかりパイプ2の一部が変形したり、破損したり、再使用が困難となり、最悪の場合は換気装置全体が破損する不具合がある。 【0008】この為、例えば、実用新案登録第3035056号公報に示すように、シートを巻き取りながら上昇している最中においてパイプに無理な荷重がかからず、パイプの変形、破損、抜けを防止し、併せて、全体の機構の破損を防止すると共に安全性を確保できるビニールハウスの換気装置が開発されている。 【0009】この換気装置は、巻軸たるパイプと回転駆動部材との間に伸縮自在なロッドと、当該伸縮自在なロッドの先端に結合した中空なカップリング又はユニバーサルジョイントとを介在させ、伸縮自在なロッドの基端を回転駆動部材に結合し、カップリング又はユニバーサルジョイントの先端にパイプの一端を結合したものである。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された従来の換気装置は、パイプに作用する無理な荷重を伸縮自在なロッドが吸収する著しい効果を有し、又シートを巻き上げる時はスムースにパイプと伸縮自在なロッドが回転しながら上昇するが、全開位置からシートを巻き戻す時の初期には伸縮自在なロッドが弯曲している関係上摺動抵抗が大きくてスムースに圧縮できず、その結果パイプがスムースに回転せず、シートを巻き戻せなくなったり、シートを巻き戻す作業が著しく困難な場合が発生する。 【0011】そこで、本発明の目的は、シートを巻き上げた全開位置からシート巻き戻す場合に伸縮自在なロッドがスムースに圧縮し、シートを巻き戻しながらパイプと伸縮自在なロッドが速やかに下降できるビニールハウスにおける換気装置を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成のため、本発明の一つの手段は、回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に重りを取付けたことを特徴とするものである。 【0013】同じく他の手段は、回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に巻軸又は伸縮自在なロッドを下方に付勢するばね部材を設けたことを特徴とするものである。 【0014】この場合、ばね部材がコイルスプリング,ゴム紐,帯,伸縮自在な弾性帯又はこれらを組合せたものからなるのが好ましい。 【0015】同じく他の手段は、回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に紐の一端を結合すると共に当該紐の下端をビニールハウスの下方の骨組に固定したことを特徴とするものである。 【0016】上記二つの手段において、巻軸の基端近傍又は伸縮自在なロッドの先端近傍に他の紐又は帯の一端を結合し、当該紐又は帯の上端をビニールハウスの上方の骨組、骨組に設けた取付部材又は骨組から独立した取付部材に固定するのが好ましい。 【0017】同じく他の手段は、回転駆動部材に伸縮自在なロッドを介して巻軸を結合し、ビニールハウスの骨組上に展張されたシートの一端を巻軸に巻き付け、回転駆動部材を介して巻軸を一方向に回転することによりシートを巻き上げ又は巻き戻すビニールハウスにおける換気装置において、伸縮自在なロッドをアウターチューブとアウターチューブ内に移動自在に挿入したインナーチューブとで構成し、アウターチューブとインナーチューブとの間にインナーチューブを圧縮方向に付勢するスプリングを介在させたことを特徴とするものである。 【0018】上記各手段において、伸縮自在なロッドの基端と回転駆動部材との間に第1のユニバーサルジョイントを設け、伸縮自在なロッドの先端と巻軸の基端との間に第2のユニバーサルジョイントを設けるのが好ましい。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。 【0020】本発明に係るビニールハウスBの換気装置10は、図1,図2,図3に示すように、例えば、当該ビニールハウスBの側面側に配置される。ビニールハウスBは、アーチ状パイプ11と、このアーチ状パイプ11の外面に蟻溝フレーム14aと係止線条13からなるシートの定着部材14を介して展張された透明又は半透明なビニール等の合成樹脂製シート1とで構成されている。 【0021】シート1の端部は、伸縮自在なロッド20と巻軸22とを備えたシャフト12に巻かれ、シャフト12を回転することにより巻き上げ又は巻き戻されて側面の換気用開口部Aを開閉する。開口部Aは屋根面、あるいは連棟ハウスの谷部に形成してもよい。 【0022】本発明に係る換気装置10の一つの実施形態は、図2に示すように、ビニールハウスBの骨組上に展張されたシート1の一端をシャフト12に巻き付け、シャフト12を回転駆動部材15を介して一方向に回転することによりシート1を巻き上げ又は巻き戻すものである。そして、図2の実施の形態における特徴とするところは、巻軸22の基端近傍に重りKを設けたことである。以下シャフト12の取付構造について詳述する。 【0023】図2乃至図4に示すように、回転駆動部材15に補強フレーム16を一体に連設し、この補強フレーム16に一つ又は複数の取付孔17を設け、ビニールハウスBの骨組たるアーチパイプ11に固定した水平な支持桿18を上記取付孔17に挿着している。更に、上記シャフト12は回転駆動部材15に結合した第1のユニバーサルジョイント19と、第1のユニバーサルジョイント19に結合した伸縮自在なロッド20と、伸縮自在なロッド20の先端に結合した第2のユニバーサルジョイント21と、第2のユニバーサルジョイント21に結合したパイプからなる巻軸22とで構成されている。 【0024】回転駆動部材15はハウジング23と、ハウジング23内に設けられて入力軸24からの回転入力を出力軸25に伝達する回転伝達機構とからなり、出力軸25に第1のユニバーサルジョイント19の基端がボルト26を介して結合している。補強フレーム16はハウジング23と一体に形成し、補強フレーム16には出力軸25と平行に複数の、例えば、二つの取付孔17を形成している。 【0025】伸縮自在なロッド20はアウターチューブ27と、アウターチューブ27内に摺動自在に挿入したインナーチューブ28とからなり、基端の第1のユニバーサルジョイント19を介して伸縮しながら起伏できるようになっている。巻軸22は第2のユニバーサルジョイント21を介して伸縮自在なロッド20と連動するが、伸縮自在なロッド20が起伏しても第2のユニバーサルジョイント21が屈曲して巻軸22は常に水平に保持されている。 【0026】巻軸22の基端には重りKが取付けられて常時シャフト12を下方に重量をかけている。この重りKは伸縮自在なロッド20の先端、例えばインナーチューブ28の上端近傍に設けてもよい。重りKは下方に重量をかけることによって伸縮自在なロッド20の摺動性を向上させている。重りKは、図6,図7に示すように、例えばリングK1と筒部K2とからなり、筒部K2をボルトで巻軸22に固定させている。 【0027】支持桿18は上下二本平行に配設され、ジョイント29を介してそれぞれアーチパイプ11にクロスして結合され、この支持桿18の端部は取付孔17に挿入後ボルト30で定着される。支持桿18がビニールハウスBの骨組に固定されることによって回転駆動部材15もビニールハウスBの骨組に直接固定されることになり、しかもビニールハウスBの組立と同時に換気装置10全体もビニールハウスB自体に直接取付けられて固定されることになる。尚、支持桿18はビニールハウスBの組立後に骨組に結合してもよい。 【0028】シャフト12は回転駆動部材15における入力軸24に結合したハンドル31の回動操作で回転駆動される。ハウジング23と補強フレーム16はハンドル31の回動時に回転しないように、上下二本の支持桿18,18で固定されている。 【0029】但し、補強フレーム16に一つの断面矩形状の取付孔を形成し、これに、図5(A)(B)(C)(D)に示すように角柱パイプa,b、L状アングルc、C型チャンネルd等を支持桿として利用して取付けてもよい。 【0030】補強フレーム16にはフレーム本体の強度アップの為、複数のブレード32が設けられている。ブレード32は無くても良く、他の補強部材を使用してもよい。 【0031】図1,図2に示すように、例えば、ハンドル31を一方向に回動するとシャフト12が同一方向に回動してシート1を巻き上げて開口部Aを開き、ハンドル31を他方向に回動するとシート1を巻き戻して開口部Aを閉じる。この際、例えば、シート1を巻き上げる時、出力軸25は固定であるため、第1のユニバーサルジョイント19を介して伸縮自在なロッド20が回転しながら傾斜し、更に、上方のユニバーサルジョイント21が屈曲すると共にシート1を巻き付けた巻軸22は水平状態を保ったまま回転しながらシート1を巻き付けて上方に移動する。 【0032】更に、図6に示すように矢印Xの位置の全開状態からシート1を巻き戻す時、重りKがシャフト12、特に、インナーチューブ28の上端を下方に向けて押し込む力を発生するため、伸縮自在なロッド20がスムースに圧縮方向に摺動し、これにより巻軸22もスムースに回転し、手軽にシート1を巻き戻すことができる。 【0033】図8は、本発明の他の実施の形態に係り、これは、巻軸22の基端近傍に当該巻軸22を下方に付勢するばね部材たるコイルスプリングLを取付けたものである。コイルスプリングLの下端はビニールハウスBの下方の骨組又は地上のアンカーボルト等に固定されている。コイルスプリングLは伸縮自在なロッド20の先端、例えばインナーチューブ28の先端近傍に設けてもよい。この場合は、全開状態からシート1を巻き戻す時コイルスプリングLが積極的にシャフト12を下方に引張り込むから、その勢いで伸縮自在なロッド20がスムースに圧縮し、その結果シート1の巻き戻しがスムースとなる。ばね部材としてはコイルスプリングLに代えたゴム紐,弾性に富む伸縮自在な巾広の帯であっても良く、あるいはこれらを組合せたものであってもよい。 【0034】同じく図9は、本発明の他の実施の形態を示し、これは伸縮自在なロッド20の先端近傍に紐Mの一端を結合し、この紐Mの下端をビニールハウスBの下方骨組に固定したものである。紐Mは巻軸22側に結合してもよい。紐Mは伸縮自在なロッド20が上昇した全開位置の時に巻き戻され、伸縮自在なロッド20が下降するに従って徐々に巻き付き、巻き付きに従って伸縮自在なロッド20を下方に引張り込み、これにより伸縮自在なロッド20の圧縮方向の摺動性を良好にさせている。紐Mに代えて巾広の帯を使用してもよい。 【0035】図8,図9に示す実施の形態では、ばね部材、紐M又は帯が一つ設けられているが、もう一つの紐M又は帯を伸縮自在なロッド20又は巻軸22に結合し、この紐M又は帯の他端を上方の骨組に固定して互いに反対方向に二つの紐M又は帯を巻き付けるようにしてもよい。 【0036】即ち、図10に示す実施の形態のように、巻軸22の基端近傍に下方のばね部材Wと上方の巾広の帯30又は紐を結合しても良く、図11に示す実施の形態のように、巻軸22の基端近傍に下方の帯33又は紐と上方の帯30を結合してもよい。 【0037】図10の実施の形態では、下方のばね部材Wは帯30aとコイルスプリング32を直列に結合し、帯30aの上端を巻軸22に結合し、コイルスプリング32の下端をビニールハウスの下方骨組や地上の取付部材たるアンカーボルト、その他の止具に結合し、更に他の上方の帯30は下端を巻軸22に結合し、上端をビニールハウスの上方骨組に固定したものである。この場合、点線で示すシートの全閉位置Sでは下方の帯30aが巻軸22に全量巻き付き、上方の帯30は全量巻き戻されている。尚、上方の帯30の上端は骨組に設けた取付部材や骨組から独立して設けた取付部材に結合してもよい。 【0038】全閉位置Sからハンドル31でシャフト12を回転駆動すると巻軸22にシート1が巻かれて上昇することにより開口部Aが徐々に開口し、この時、下方の帯30aは巻き戻され、上方の帯30は巻軸22に巻き付く。この場合、図10の中立位置より下方の位置では巻軸22に巻かれた上方の帯30の巻径(巻量)が小さく、下方の帯30aの巻径が大きい為に同じ巻軸22の回転量に対しては下方の帯30aが多く巻き付き、その結果コイルスプリング32は延びて下方の帯30aを下方に引張り込んでいる。 【0039】図示の中立位置になると上下の帯30,30aの巻軸22に対する巻径が同一となり、コイルスプリング32は中立となる。この位置から更に全開位置Tまで上昇すると、上方の帯30による巻径が大きくなり、下方の帯30aの巻径が小さくなる為、両者が同調するように再びコイルスプリング32が延びて下方の帯30aを下方に引張り込む。 【0040】全開位置Tからハンドル31を介してシャフト12を逆方向に回転する上方の帯30が巻き戻され、下方の帯30aが巻軸22に巻き付き初める。しかしこの時、下方の帯30aの巻径が上方帯30の巻径より小さい為にたるみ勝ちになるが、コイルスプリング32がこれを下方に引張り込んでいるのでたるむのが防止される。 【0041】更に、下降初期にはコイルスプリング32が巻軸22を介してシャフト12全体を下方に引張り込んでいるから伸縮ロッド20がスムースに圧縮し、同様の下方の帯30aが巻軸22に巻き付き、上方の帯30が巻き戻され、巻軸22がスムースに回転して全閉位置Sまで下降する。尚、コイルスプリング32は図示の中立状態では中立となり、この位置から更に下方に移行するとコイルスプリング32は再び延び初める同様に、図11の実施の形態では、下方の帯33は、図示の中立位置を越えて全開位置に近い位置までは巻き戻されていくが、全量巻き戻された位置からは緊張して巻軸22を下方に引張込む力が発生する。この為、全開位置から閉じ方向に移行する初期には下方の帯33の引張り力で巻き軸22が下方に引張られ、伸縮ロッド20がスムースに圧縮し、シート1の巻き戻し作業がスムースに行なえる。 【0042】更に図12は、本発明の他の実施の形態を示し、これはアウターチューブ27の内部下端とインナーチューブ28の下端との間にインナーチューブ28を常時圧縮方向に引張るスプリングNを介在させたものである。この場合は全開位置からシート1を巻き戻す時スプリングNが積極的にインナーチューブ28を下方に引張り込むから伸縮自在なロッド20の摺動性が向上し、シート1をスムースに巻き戻すことができる。スプリングNはインナーチューブ28の外周又は上方に設けてインナーチューブ28を圧縮方向に押し込むものを使用してもよい。 【0043】図13は、本発明の他の実施の形態を示し、これは回転駆動部材15を揺動自在に取付けたものである。この実施の形態では、回転駆動部材15が揺動して直接伸縮自在なロッド20を起伏できるから、図2の実施の形態と対比した時基端の第1のユニバーサルジョイント19が省略されている。 【0044】図13に示す換気装置10は、図2の場合と同じく、ビニールハウスBの骨組上に展張されたシート1の一端をシャフト12に巻き付け、シャフト12を回転駆動部材15を介して一方向に回転することによりシート1を巻き上げ又は巻き戻すものである。更にシャフト12に重りKを取付ける点も同じである。この場合、回転駆動部材15を補強フレーム16aを介してブラケット33に揺動自在に取付け、ブラケット33をビニールハウスBの骨組に固定した支持桿18に取付け、更に上記シャフト12を回転駆動部材15に結合した伸縮自在なロッド20と、伸縮自在なロッド20の先端に結合したユニバーサルジョイント21と、ユニバーサルジョイント21に結合した巻軸22とで構成させたものである。重りKに代えて、上記図8に示すスプリングL、図9に示す紐M、その他のばね部材,ゴム紐、図12に示すスプリングNを利用してもよい。 【0045】ブラケット33は、例えば板状に形成され、このブラケット33に回転軸等を介して補強フレーム16aと回転駆動部材15のハウジング25が矢印Y方向に移動自在に取付けられている。ハウジング25はブラケット33に直接揺動自在に結合してもよい。ブラケット33は図示のように二本の支持桿18に押え金具34を介して固定しているが、このブラケット33に取付孔を形成して支持桿18又は図5に示す支持桿a,b,c.dを挿入してもよい。 【0046】この実施の形態では、ハンドル31を回動するとシャフト12が回動してシート1を巻き上げ又は巻き戻すか、この際、伸縮ロッド20が傾斜するとその傾斜方向にハウジング15が揺動するようになっている。上記の換気装置はビニールハウスBの側面に設けられているが、これは妻面又は屋根面に設けてもよい。 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。 【0048】各請求項の発明によれば、伸縮自在なロッドに重り,ばね部材,スプリング,紐,帯等で圧縮方向の力を付勢しているので、シャフトが上昇した全開位置からシートを巻き戻す初期に伸縮自在なロッドが自動的に圧縮方向に摺動しようとし、その結果伸縮自在なロッドがスムースに圧縮し、巻軸の回転もスムースになるのでシートの巻き戻し作業が手軽に速やかに行なえ、作業性の向上が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221568 【氏名又は名称】東都興業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月29日(1999.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067367 【弁理士】 【氏名又は名称】天野 泉
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| 【公開番号】 |
特開2001−103850(P2001−103850A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−309464 |
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