トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 フレキシブル植栽床
【発明者】 【氏名】石井 富士男

【氏名】柴冨 卓哉

【要約】 【課題】花壇の形状や寸法に対応して,植栽床を切断することなくそのまま設置できるようにする。

【解決手段】不織布による透水性フィルター1の裏面に,保水材を充填した方形多数の保水材ケース2を桝目状の間隔をあけて整列配置することによって,透水性フィルター1の桝目状間隔を折込み,折り曲げ等を可能とするとともに上記保水材ケース2にその対角線に沿うX字状の区分溝5を入れることによって更に上記桝目状の間隔と交差方向に折り曲げ可能とし,円形等の花壇形状に合わせて折畳みや折り曲げを行なうことによりその形状,寸法に幅広く対応して設置し得るようにして,植栽床Aをフレキシブルなものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 花壇等の底部に敷設配置する植栽床であって,形状自在性を有する表面の透水性フィルターと,該透水性フィルターの裏面にそれぞれ上縁部を接着して隣接相互に桝目帯状の間隔をあけて整列配置した個別多数の保水材ケースと,該保水材ケースの収容部内に充填した保水材とを備えてなることを特徴とするフレキシブル植栽床。
【請求項2】 上記保水材ケースに,該保水材ケースを横断し上縁部を透水性フィルターに接着することによって平面複数の収容部を区分形成し且つ表面側に向けて折曲自在とした区分溝を配置し,保水材を各収容部に区分収容してなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル植栽床。
【請求項3】 上記区分溝を,保水材ケースの収容部を多数に区分するように相互に交差する交差区分溝としてなることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル植栽床。
【請求項4】 上記保水材ケースを,方形又は円形の平面形状とし,上記交差区分溝をこれら保水材ケースの整列方向と45°の角度をなして相互に直交するX字状としてなることを特徴とする請求項3に記載のフレキシブル植栽床。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ベランダ,屋上等に花壇を形成するに使用する植栽床に関し,特に花壇の形状や寸法に対応して設置し得るようにしたフレキシブル植栽床に関する。
【0002】
【従来の技術】この種植栽床として,例えば本出願人による特開平11−46572号が知られており,これによれば,花壇等の底部に敷設配置する植栽床であって,表面の透水性フィルターと,該透水性フィルターの裏面にオーバーフロー孔を有する対接部を接着した,多数の収容部を備えて一体成形した単一の保水材ケースと,上記各収容部内に充填した保水材とを備えたものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合軽量にして耐久性に優れて使い勝手のよい花壇等に使用する植栽床を提供することが可能になるが,このとき植栽床は方形又は矩形に寸法が規格化されたパネル状のものとされるので,そのままでは花壇の形状や寸法に直ちに対応することができないため,その敷設が必ずしも容易とはいえない。
【0004】即ち花壇の形状や寸法は様々であり,上記規格化した植栽床によって全て対応できないから,例えば花壇形状が円形,楕円等の全体的又は部分的に湾曲して直線,直角以外の曲線部分を有する場合,花壇の形状が方形又は矩形等としても,その寸法(面積)が規格化した植栽床の寸法の倍数とならない場合等においては,形状や寸法を可及的にこれらに合わせるように上記対接部をカッター,はさみ等によって切断してた上で敷設使用する必要があり,敷設作業が煩雑となる傾向がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,花壇の形状や寸法に可及的簡易に対応した敷設が可能なフレキシブル植栽床を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に添って本発明は,形状自在性を有する透水性フィルターに桝目帯状の間隔をあけて,収容部に保水材を充填した個別多数の保水材ケースを整列配置することによって,上記間隔を曲げ代(曲げガイド)として保水材ケース同士を近接するように離接自在とし,これらの間の桝目帯状の間隔を寸法を吸収可能の寸法調整手段として寸法自在性を確保するとともに,桝目帯状の間隔を介して保水材ケースを植栽床の端部において傾斜乃至立上げ状にして,ある程度端部形状を変形可能とし,ある程度の形状自在性を確保するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,花壇等の底部に敷設配置する植栽床であって,形状自在性を有する表面の透水性フィルターと,該透水性フィルターの裏面にそれぞれ上縁部を接着して隣接相互に桝目帯状の間隔をあけて整列配置した個別多数の保水材ケースと,該保水材ケースの収容部内に充填した保水材とを備えてなることを特徴とするフレキシブル植栽床とし,請求項2に記載の発明は,更に保水材ケースを区分溝によって区分し,該区分溝を折曲自在とすることによって,保水材ケースの折り曲げによる端部形状の変形を可能として,その形状自在性を向上するように,これを,上記保水材ケースに,該保水材ケースを横断し上縁部を透水性フィルターに接着することによって平面複数の収容部を区分形成し且つ表面側に向けて折曲自在とした区分溝を配置し,保水材を各収容部に区分収容してなることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル植栽床とし,請求項3に記載の発明は,保水材ケースの上記区分溝を交差することによって,更に形状自在性を向上するように,これを,上記区分溝を,保水材ケースの収容部を多数に区分するように相互に交差する交差区分溝としてなることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル植栽床とし,請求項4に記載の発明は,保水材ケースの上記交差区分溝を上記桝目帯状の間隔に対して45°の角度に交差することによって,形状自在性を更に向上して,花壇の形状に対してより確実に馴染んだ敷設を可能とするように,これを,上記保水材ケースを,方形又は円形の平面形状とし,上記交差区分溝をこれら保水材ケースの整列方向と45°の角度をなして相互に直交するX字状としてなることを特徴とする請求項3に記載のフレキシブル植栽床とし,これらをそれぞれ発明の要旨とすることによって上記課題解決の手段としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは花壇等Bの底部に敷設配置するフレキシブル植栽床であり,該植栽床Aは,形状自在性を有する表面の透水性フィルター1と,該透水性フィルター1の裏面にそれぞれ上縁部4を接着して隣接相互に桝目帯状の間隔をあけて整列配置した個別多数の保水材ケース2と,該保水材ケース2の収容部3内に充填した保水材6とを備えたものとしてある。
【0008】本例において透水性フィルター1は,例えば不織布によるものとして,その透水性と形状自在性を備えたものとし,その形状を平面方形又は矩形として所定の面積のものとしてある。
【0009】本例において保水材ケース2は薄肉フィルム状の合成樹脂,例えば塩化ビニール樹脂を成形して,箱状に凹陥した収容部3と,その開口側周辺に張出設置した張出フランジによる上縁部4を備えたものとする一方,該上縁部4の張出フランジを,例えば接着剤接着や高周波接着することによって上記透水性フィルター1の裏面に接着し,これを該透水性フィルター2に個別多数配置したものとしてある。
【0010】本例において保水材6は発泡性粒状の例えば保水性を有する発泡粒によるものとしてあり,本例の保水材6はパーライトを用いて,これを上記各保水材ケース2に充填してある。
【0011】このとき上記透水性フィルター1における保水材ケース2の配置は,個別多数の保水材ケース2の隣接相互間に桝目帯状の間隔をあけて,保水材ケース2を,例えばマトリックス状等間隔に整列配置することによって行なってあり,これにより桝目帯状の間隔を曲げ代として,これを透水性フィルター1の形状自在性を利用して保水材ケース2間に適宜に折り込んで該保水性フィルター1同士を離接自在とし且つ任意に折曲自在としてある。
【0012】このとき本例の保水材ケース2は,これを,上記保水材ケース2に,該保水材ケース2を横断し上縁部4を透水性フィルター1に接着することによって平面複数の収容部3を区分形成し且つ表面側に向けて折曲自在とした区分溝5を配置し,保水材6を各区分収容部3a,3b,3c,3dに区分収容してあり,本例にあって上記区分溝5は,これを,保水材ケース2の収容部3を多数に区分するように相互に交差する交差区分溝とし,このとき上記保水材ケース2は,これを,方形又は円形の平面形状とし,上記交差区分溝5をこれら保水材ケース2の整列方向と45°の角度をなして相互に直交するX字状としたものとしてある。
【0013】即ち本例の保水材ケース2は,上記構成に加えてこれを平面方形のものとし,その対角線に沿うようにX字状に交差区分溝5を配置して,直角2等辺三角形にして4区分した区分収容部3a,3b,3c,3dを区分形成したものとするとともに上記保水材ケース2の整列方向に45°の角度をなすものとしてあり,このとき該交差区分溝5の深さは,これを上記保水材ケース2の収容部3の深さよりやや浅くしてあり,これによって各区分収容部3a,3b,3c,3dの保水材6を充填したまま,該交差区分溝5を同様に曲げ代(曲げガイド)として,その上記薄肉の樹脂を用いたことによる上記透水性フィルター1形状自在性を損なうことなく,その表面側に折曲自在とし,保水材ケース2の折り曲げによる端部形状の変形を可能として,植栽床Aとしての形状自在性を確保したものとしてある。
【0014】因に本例においては,その透水性フィルター1を337×337mmにして,これに30mmの間隔を介して,125×125mmの保水材ケース2を4つ配置した最小のもの,透水性フィルター1を337×674mmにして,同じく保水材ケース2を2列4段配置した中間のもの,透水性フィルター1を674×674mmにして,同じく保水材ケース2を4列4段配置したもの等多種類の植栽床Aを用意して,花壇Bの面積に応じて適宜選択乃至組合せて使用するようにしてあり,このとき上記交差区分溝5はそれぞれこれを約1cmとしてある。
【0015】このように形成した植栽床Aと花壇Bとの関係を例示すれば,図6は花壇Bを方形又は矩形として,これに該花壇Bより大きな植栽床Aを使用して,花壇Bの寸法に合わせて植栽床Aの寸法を桝目帯状の間隔によって吸収した例であり,本例にあって該植栽床Aは,桝目帯状の間隔を曲げ代として,それぞれを保水材ケース2間に折り込み,これら保水材ケース2同士を近接して花壇Bに納めて敷設してある。
【0016】図7は花壇Bを円形として,これに同じく花壇Bより大きな植栽床Aを使用して,花壇Bの曲線部分に対応し,上記桝目帯状の間隔によって同様に植栽床Aの寸法を吸収するとともに該間隔乃至交差区分溝5を曲げ代として保水材ケース2を植栽床Aの端部において傾斜乃至立上げ状にして端部形状を変形した例であり,本例にあって該植栽床Aは,その端部及びコーナーを花壇Bの湾曲内壁に沿って傾斜乃至立上げ状にすることによって花壇Bの円形形状に馴染んで該花壇Bに納めて同様に敷設してある。
【0017】図示した例は以上のとおりとしたが,透水性フィルターを,織布,透水孔を設置した軟質合成樹脂シート等適宜の材料によるものとして,その形状自在性を有するものとすること,保水材ケースを軟質合成樹脂等軟質材料によるものとして,区分溝乃至交差区分溝の折曲自在性を確保すること,保水材を保水性を有する人工材料によるものとすること,区分溝を非交差の保水材ケースを横断するように配置すること,交差区分溝を1又は複数の区分溝に対してこれに交差する複数の区分溝を備えた適宜の形状とし,これによって収容部の数を適宜に設定すること等を含めて,本発明の実施に当って,透水性フィルター,保水材ケース,保水材,桝目帯状の間隔,必要に応じて用いる区分溝,交差区分溝等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,花壇の形状や寸法に可及的簡易に対応した敷設が可能なフレキシブル植栽床を提供することができ,請求項2に記載の発明は,更に保水材ケースを区分溝によって区分し,該区分溝を折曲自在とすることによって,保水材ケースの折り曲げによる端部形状の変形を可能として,その形状自在性を向上することができ,請求項3に記載の発明は,保水材ケースの上記区分溝を交差することによって,更に形状自在性を向上することができ,請求項4に記載の発明は,保水材ケースの上記交差区分溝を上記桝目帯状の間隔に対して45°の角度に交差することによって,形状自在性を更に向上して,花壇の形状に対してより確実に馴染んだ敷設を可能とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000222130
【氏名又は名称】東洋エクステリア株式会社
【出願日】 平成11年9月21日(1999.9.21)
【代理人】 【識別番号】100073276
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 公總
【公開番号】 特開2001−86850(P2001−86850A)
【公開日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願番号】 特願平11−267412