| 【発明の名称】 |
植物栽培方法およびそれに使用するネット |
| 【発明者】 |
【氏名】赤崎 久仁夫
【氏名】戸屋 一利
【氏名】川元 宏之
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| 【要約】 |
【課題】容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の下から土が流れ出たりすることなく、また容器の下から害虫が侵入するようなこともなく、植物を安全に守って栽培できるようにする。
【解決手段】上端開口部2に弾性糸3が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有するネット1の前記上端開口部2を、底部に排水口を有する鉢6などの容器の上端部外側に掛け、前記ネット1を鉢6などの容器の内側にセットし、かかる状態でネット1の内側で鉢6などの容器内に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植えた後、鉢6などの容器の上端部外側からネット1の上端開口部2を外し、鉢6などの容器の表土中心部にネット1の上端開口部2を収束させるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有するネットの前記上端開口部を、底部に排水口を有する容器の上端部外側に掛け、前記ネットを容器の内側にセットし、かかる状態でネットの内側で容器内に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植えた後、容器の上端部外側からネットの上端開口部を外し、容器の表土中心部にネットの上端開口部を収束させることを特徴とする植物栽培方法。 【請求項2】上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有する植物栽培用ネットであって、ネットは合成繊維フィラメント糸からなり、上端開口部に挿入される弾性糸はウレタンゴム系弾性糸を含むことを特徴とする植物栽培用ネット。 【請求項3】 ネットにはアセチル化度45%以下のキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しており、キトサンと樹脂との総付着量が構成繊維の全重量に対して0.01〜5重量%であり、キトサンと樹脂との重量比が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100であることを特徴とする請求項2記載の植物栽培用ネット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培方法およびそれに使用するネットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、植物は家庭などで鉢やプランターなどの容器の中に入れられた土の中に植えられているのが一般的である。しかしながら、容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の下から土が流れ出たり、容器の下から害虫が侵入して植物に害を与えたりするなどの多くの問題点があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課題を解決するもので、容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の下から土が流れ出たりすることなく、また容器の下から害虫が侵入するようなこともなく、植物を安全に守って栽培できるようにした植物栽培方法およびそれに使用するネットを提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有するネットの前記上端開口部を、底部に排水口を有する容器の上端部外側に掛け、前記ネットを容器の内側にセットし、かかる状態でネットの内側で容器内に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植えた後、容器の上端部外側からネットの上端開口部を外し、容器の表土中心部にネットの上端開口部を収束させることを要旨とするものである。また本発明は、上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有する植物栽培用ネットであって、ネットは合成繊維フィラメント糸からなり、上端開口部に挿入される弾性糸はウレタンゴム系弾性糸を含むことを要旨とするものである。さらに本発明は、ネットにはアセチル化度45%以下のキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しており、キトサンと樹脂との総付着量が構成繊維の全重量に対して0.01〜5重量%であり、キトサンと樹脂との重量比が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100であることを要旨とするものである。 【0005】この構成により、容器の中の土はネットで包まれるようになり、従って、容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の下の孔から土が流れ出たりすることなく、また容器の下の孔や上部から害虫が侵入するようなこともなく、さらに容器の上から水をかけても容器上端より土がこぼれ出ることもなく、植物を安全に守って栽培することができる。また、植え替え時に土はネットで包まれていることにより、土がばらけることがない。さらに、容器の寿命がきて容器を処分したいとき、ネットで包まれた土を容器から取り出したとき、容器の内面に付着する土の量は極く僅かである。また、ネットは合成繊維フィラメント糸を材料として伸縮性を有するように作られており、上端の開口部にウレタンゴム系弾性糸が挿入されているので、小さく作られたネットであっても容器の大きさに合わせて自在に伸び縮みし、ネットを容器に簡単にセットすることができる。さらに、ネットにはアセチル化度45%以下のキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しているので、根を雑菌から守るとともに、植物の活性化を図ることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図4において、1は合成繊維を材料としてダブルニードル経編機により編成された伸縮性を有するネットで、このネット1は上端が開口し、この開口部2の周りに弾性糸3が挿入されて開口部2も伸縮自在となっている。 【0007】具体的には、前記ネット1はポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン樹脂などからなる合成繊維フィラメント糸を材料としてダブルニードル経編機により筒状に編成され、下部がミシンにて縫製して閉じられている。そして筒状の編成物にキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とを付着させている。ここでいうキトサンとは、無脊椎動物の甲殻類やきのこなどから得られるキチンを高濃度のアルカリで処理し、脱アセチル化して得られる遊離のアミノ基を有するものであり、本実施の形態ではアセチル化度45%以下のキトサンを用いることが必要である。キトサンを上記編成物に付着せしめる方法については後述するが、キトサンのアセチル化度が45%を超えると、有機酸や無機酸の水溶液に対するキトサンの溶解性が著しく低下し、上記編成物に均一に固着することが不可能になり、十分な抗菌効果を発揮できなくなる。また、本実施の形態でいう皮膜形成能を有する樹脂とは水溶性あるいはエマルジョンタイプの樹脂で、熱処理を行なうことにより皮膜を形成し、水不溶性となるものをいい、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂などを挙げることができる。 【0008】本実施の形態ではキトサンと皮膜形成能を有する樹脂を上記編成物に付着せしめるが、その際、キトサンと樹脂との総付着量は、編成物重量に対して0.01〜5重量%であって、且つキトサンと樹脂との重量比が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100になるように付着せしめるのが良い。キトサンと樹脂との総付着量が0.01重量%未満の場合、本発明の目的とする抗菌性が得られず、総付着量が5重量%を超えると、構成繊維同士の間隔が狭くなり、水をかけた後の水の通過性が低下する。また、キトサンと樹脂との重量比が、1:100を超えると、目的とする抗菌性が得られにくくなる。重量比が、1:1未満の場合であると、使用中にキトサンが脱落しやすくなりなり、結果として抗菌効果の持続性が得られにくくなる。 【0009】本実施の形態では上記編成物にキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とを均一に付着せしめるために、予めキトサンを酢酸、乳酸、クエン酸などの有機酸や塩酸などの無機酸の水溶液に溶解した後、前述の樹脂水溶液あるいは樹脂エマルジョン溶液と混合して付着せしめる。上記編成物にキトサンと皮膜形成能を有する樹脂を付着せしめる方法については、バディング法、含浸法、スプレー法など、従来から公知のいかなる方法を用いても良い。 【0010】次に、前記ネット1の作製方法について説明すると、ネット1は図2に示すように、ダブルニードル経編機4から側部5が繋がった状態で連続して編成され、側部5の繋がり部分でカットすることにより、1枚のネット1として完成される。なお、ダブルニードル経編機4による編成時に前記弾性糸3が開口部2の位置に挿入されるのである。 【0011】以上のようにして作られたネット1を鉢6の中にセットして植物の栽培に用いるのであって、鉢6に対するネット1の装着は次の手順により行なわれる。先ず、図3に示すようにネット1の上端の開口部2を、底部に排水口を有する鉢6の上端部外側に掛けてネット1を鉢6の内側にセットする。かかる状態でネット1の内側で鉢6内に土7を入れて種を捲くか、あるいは植物8を植えた後、鉢6の上端部外側からネット1の開口部2を外し、図4に示すように鉢6の表土中心部にネット1の開口部2を収束させることにより鉢6に対するネット1の装着が行なわれる。 【0012】ところで、ネット1には前述のようにキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着されている。キトサンをネット1の本体となる編成物に付着せしめるために有機酸や無機酸の水溶液にキトサンを溶解した際に生じるキトサンの第4級アンモニウム塩が、菌の細胞壁中の陰イオン性構成成分に吸着されて細胞壁の生合成阻害や細胞壁内外の物質輸送を乱すことにより、抗菌作用を発現するものと推測している。このような抗菌作用を有するキトサンと熱処理により水溶性となる樹脂とを編成物に付着して植物栽培用ネットとして使用すると、キトサンの脱落がなくなり、持続して抗菌効果が得られにくくなる。 【0013】なお、上記した実施の形態ではネット1をダブルニードル経編機4により編成して作製しているが、緯編機などにより編成して作製することも可能である。また、鉢6の代わりにプランターなどを用いることも可能であり、要は鉢6やプランターなどの容器の形や大きさに合うネットを用意し、このネットを容器の中にセットして容器の中の土を包むようにすれば良い。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、容器の中の土はネットで包まれるようになり、従って、容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の下の孔から土が流れ出たりすることなく、また容器の下の孔や上部から害虫が侵入するようなこともなく、さらに容器の上から水をかけても容器上端より土がこぼれ出ることもなく、植物を安全に守って栽培することができる。また、植え替え時に土はネットで包まれていることにより、土がばらけることがない。さらに、容器の寿命がきて容器を処分したいとき、ネットで包まれた土を容器から取り出したとき、容器の内面に付着する土の量は極く僅かである。また、ネットは合成繊維フィラメント糸を材料として伸縮性を有するように作られており、上端の開口部にウレタンゴム系弾性糸が挿入されているので、小さく作られたネットであっても容器の大きさに合わせて自在に伸び縮みし、ネットを容器に簡単にセットすることができる。さらに、ネットにはアセチル化度45%以下のキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しているので、根を雑菌から守るとともに、植物の活性化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004503 【氏名又は名称】ユニチカ株式会社 【識別番号】593014473 【氏名又は名称】ユニチカ販売株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月30日(1999.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−61349(P2001−61349A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月13日(2001.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−242395 |
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