| 【発明の名称】 |
刈込機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小川 真二
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| 【要約】 |
【課題】振動に関する問題を回避し、被切断物の切断面の荒れを防止して、刈込み特性を改善する刈込機を提供する。
【解決手段】刈込機は、第1刈刃8、18、28、38と、これを駆動するための第1駆動機構FD1、FD2、FD3、FD4と、第1刈刃8、18、28、38と協働して刈込みを可能にする第2刈刃9、19、29、39と、これを駆動するための第2駆動機構SD1、SD2、SD3、SD4とを備える。第1刈刃8、18、28、38及び第2刈刃9、19、29、39のうちの少なくとも1つが揺動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1刈刃と、前記第1刈刃を駆動するための第1駆動機構と、前記第1刈刃と協働して刈込みを可能にする第2刈刃と、前記第2刈刃を駆動するための第2駆動機構とを備えた刈込み機において、前記第1刈刃及び前記第2刈刃のうちの少なくとも1つが揺動することを特徴とする刈込機。 【請求項2】 前記第1刈刃及び前記第2刈刃の双方が揺動することを特徴とする請求項1に記載の刈込機。 【請求項3】 前記第1刈刃の支点及び力点間の距離が、前記第2刈刃の支点及び力点間の距離と異なっていることを特徴とする請求項2に記載の刈込機。 【請求項4】 前記第1刈刃が揺動し、前記第2刈刃が直線往復運動することを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈込機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、刈込機は第1刈刃及び第2刈刃を備え、第1刈刃と第2刈刃との相対運動によって刈込みを可能にしている。 【0003】このような刈込機に関して、実開平1−99119号公報には、櫛状の固定刃からなる第1刈刃と、複数の揺動刃からなる第2刈刃とを備え、第1刈刃に対して、第2刈刃を揺動させることによって刈込みを可能にする刈込機が開示されている(以下、「先行技術1」という)。 【0004】特開平9−172866号公報には、櫛状の可動刃からなる第1刈刃と、同様に櫛状の可動刃からなる第2刈刃とを備え、第1刈刃及び第2刈刃を相互に反対方向に直線往復運動させることによって刈込みを可能にする刈込機が開示されている(以下、「先行技術2」という)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技術1においては、第1刈刃が固定であるのに対して、第2刈刃が駆動する、所謂、片刃駆動であるため、振動が大きいという問題がある。 【0006】一方、先行技術2においては、第1刈刃及び第2刈刃の双方が駆動する、所謂、両刃駆動であるため、先行技術1におけるような振動に関する問題は生じないが、第1刈刃及び第2刈刃の直線往復運動による切断メカニズムでは、押し切りになり、被切断物の切断面が荒れるという問題がある。 【0007】本発明の目的は、振動に関する問題を回避することはもとより、被切断物の切断面の荒れを防止して、刈込み特性を改善する刈込機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために、請求項1の本発明は、第1刈刃(8、18、28、38)と、前記第1刈刃(8、18、28、38)を駆動するための第1駆動機構(FD1、FD2、FD3、FD4)と、前記第1刈刃(8、18、28、38)と協働して刈込みを可能にする第2刈刃(9、19、29、39)と、前記第2刈刃(9、19、29、39)を駆動するための第2駆動機構(SD1、SD2、SD3、SD4)とを備えた刈込み機において、前記第1刈刃(8、18、28、38)及び前記第2刈刃(9、19、29、39)のうちの少なくとも1つが揺動することを特徴とする刈込機。 【0009】請求項2の本発明は、請求項1の刈込機において、前記第1刈刃(8、18)及び前記第2刈刃(9、19)の双方が揺動することを特徴とする。 【0010】請求項3の本発明は、請求項2の刈込機において、前記第1刈刃(8)の支点(8a)及び力点(6a)間の距離が、前記第2刈刃(9)の支点(9a)及び力点(7a)間の距離と異なっていることを特徴とする。 【0011】請求項4の本発明は、請求項1の刈込機において、前記第1刈刃(28、38)が揺動し、前記第2刈刃(29、39)が直線往復運動することを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係る刈込機を、図1及び図2を参照して以下に詳細に説明する。この刈込機E1は、固定板1と、第1刈刃8と、第1駆動機構FD1と、第2刈刃9と、第2駆動機構SD1とを備えている。 【0013】固定板1は、刈込機の基部を構成するもので、後端部は刈込機の本体底部に固定され、一方、先端部は、第1刈刃8及び第2刈刃9を整列した状態で揺動可能に支持できるように細長く長さ方向に伸びている。 【0014】第1刈刃8は、複数個の揺動刃からなっており、固定板1にその長さ方向に間隔をあけて配置されている。各第1刈刃8は、そのほぼ中央の位置において、揺動ピン8aを介して固定板1に揺動可能に支持されている。この揺動ピン8aはリベットによって構成されているが、第1刈刃8を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0015】第1駆動機構FD1は、第1可動板2と、第1リンク6と、第1円盤カム4とを備えている。 【0016】第1可動板2は、固定板1の根本側部分に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第1可動板2の後端には、第1フォロワ2aが設けられている。 【0017】第1リンク6は、第1可動板2の先端部に揺動可能に連結されており、この第1リンク6には、上述した第1刈刃8の上端が揺動ピン6aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第1可動板2が固定板1に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第1リンク6も同様に摺動し、その結果、複数個の第1刈刃8は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、第1リンク6は、その長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第1刈刃8の揺動に伴って、第1リンク6は、固定板1への接近及びそこからの離隔を繰り返す。このような第1リンク6の運動を許容するために、第1可動板2の先端部には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔2cが形成されている(図2(d)参照)。 【0018】第1円盤カム4は、第1可動板2の第1フォロワ2aに形成されたカム溝2ax内に収められている。この第1円盤カム4は、その直径方向に偏心した位置において、駆動軸10に連結されている。従って、この駆動軸10のための原動機(図示せず)を駆動すると、第1円盤カム4が偏心した状態で回転し、これに伴って、第1可動板2が直線往復運動する。この第1可動板2の直線往復運動に伴って、第1リンク6は、その長さ方向に沿って移動し、これによって、複数個の第1刈刃8が揺動する。 【0019】第2刈刃9もまた、第1刈刃8と同様に、複数個の揺動刃からなっており、固定板1にその長さ方向に間隔をあけて配置されている、即ち、第1刈刃8と第2刈刃9とは、固定板1の長さ方向に沿って、交互に整列して配置されている。各第2刈刃9は、そのほぼ中央の位置において、揺動ピン9aを介して揺動可能に支持されている。この揺動ピン9aはリベットによって構成されているが、第2刈刃9を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0020】第2駆動機構SD1は、第2可動板3と、第2リンク7と、第2円盤カム5とを備えている。 【0021】第2可動板3は、第1可動板2の下方において、固定板1の根本側部分に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第2可動板3の後端には、第2フォロワ3aが設けられている。上述したように第1可動板2及び第2可動板3は、固定板1に摺動可能に取り付けられているが、このような摺動を安定させるために、第1可動板2の上面には補強板2bが配置され、この補強板2bと固定板1との間に、第1可動板2及び第2可動板3を挟持している。 【0022】第2リンク7は、第2可動板3の先端部に揺動可能に連結されており、この第2リンク7には、上述した第2刈刃9の上端が揺動ピン7aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第2可動板3が固定板1に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第2リンク7も同様に摺動し、その結果、複数個の第2刈刃9は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、第2リンク7は、その長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第2刈刃9の揺動に伴って、第2リンク7は、固定板1への接近及びそこからの離隔を繰り返す。このような第2リンク7の運動を許容するために、第2可動板3の先端部には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔3cが形成されている(図2(d)参照)。 【0023】第2円盤カム5は、第1円盤カム4と実質的に同一の大きさを有しており、第2可動板3の第2フォロワ3aに形成されたカム溝3ax内に収められている。この第2円盤カム5は、その直径方向に偏心した位置において、上記第1円盤カム4に対して位相を約180度ずらせた状態で、駆動軸10に連結されている。この駆動軸10には減速ギヤ(図示せず)が取り付けられており、このギヤは、モータ(図示せず)の出力軸に取り付けられたピニオンと噛み合っている。従って、このモータを駆動すると、第2円盤カム5が偏心した状態で回転し、これに伴って、第2可動板3が、第1可動板2と位相を180度ずらせた状態で直線往復運動する。この第2可動板3の直線往復運動に伴って、第2リンク7は、その長さ方向に沿って移動し、これによって、複数個の第2刈刃9が揺動する。 【0024】ここで、第1刈刃8の支点、即ち、揺動ピン8aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン6aの中心との間の距離は、第2刈刃9の支点、即ち、揺動ピン9aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン7aの中心との間の距離と異なっており、前者は後者よりも小さい。このような構造を実現するために、第1リンク6は、第2リンク7よりも固定板1側に近接して配置されている。従って、円盤カム4、5の回転により、第1リンク6及び第2リンク7は同一ストロークをもって移動するが、上述した構造に起因して、第2刈刃9の揺動角度θ1は第1刈刃8の揺動角度θ2よりも小さい(図2(a)参照)。 【0025】このような構造は、以下に述べる点において有益である。即ち、通常、刈込機において、第1刈刃に対して、第2刈刃は若干の凸形状を有している。これは不意に、異物等に接触したときに、上刃と下刃とが摺り合わされる位置まで、この異物等が到達することを防止し、安全性を確保するためのである。しかし、このような凸形状は、庭木等の刈り込み時に枝をはねのける悪作用をもたらし、作業性が低下するという問題を生ずる。ここで、上述したように、第2刈刃9の揺動角度θ1を第1刈刃8の揺動角度θ2よりも小さくすることによって、枝のはねのけを最小限に抑制し、作業性を向上できる。 【0026】上述した第1実施形態においては、第1リンク6及び第2リンク7は同一ストロークをもって移動するが、本発明はこれに限定されるものでなく、第1リンク6及び第2リンク7の移動ストロークを相互に異ならせてもよい。 【0027】また、第1可動板2及び第2可動板3は、図2に示すように相互に重なり合って配置されているが、これら両者を、第1リンク6及び第2リンク7の関係と同様に、相互にずらして配置してもよい。 【0028】次に、本発明の第2実施形態に係る刈込機を、図3を参照して以下に詳細に説明する。この刈込機E2は、固定板11と、第1刈刃18と、第1駆動機構FD2と、第2刈刃19と、第2駆動機構SD2とを備えている。 【0029】固定板11は、刈込機の基部を構成するもので、後端部は刈込機の本体底部に固定され、一方、先端部は、第1刈刃18及び第2刈刃19を整列した状態で揺動可能に支持できるように細長く長さ方向に伸びている。 【0030】第1刈刃18は、複数個の揺動刃からなっており、固定板11にその長さ方向に間隔をあけて配置されている。各第1刈刃18は、そのほぼ上端の位置において、揺動ピン18aを介して固定板11に揺動可能に支持されている。この揺動ピン18aはリベットによって構成されているが、第1刈刃18を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0031】第1駆動機構FD2は、第1可動板12と、第1リンク16と、第1円盤カム(図示せず)とを備えている。 【0032】第1可動板12は、固定板11の根本側部分に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第1可動板12の後端には、第1実施形態における第1フォロワ2aと同様の第1フォロワ(図示せず)が設けられている。 【0033】第1リンク16は、第1可動板12に連続して形成されており、この第1リンク16には、上述した第1刈刃18の中央部分が揺動ピン16aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第1可動板12が固定板11に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第1リンク16も同様に摺動し、その結果、複数個の第1刈刃18は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、上述した揺動ピン16aは、第1リンク16の長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第1刈刃18の揺動に伴って、揺動ピン16aの位置は、第1リンク16の中心軸線からずれる。このような揺動ピン16aの運動を許容するために、第1リンク16における揺動ピン16aの取付位置には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔12cが形成されている(図3(d)参照)。 【0034】第1円盤カム(図示せず)は、上述した第1実施形態における第1円盤カム4と同一であるため、その説明を省略する。 【0035】第2刈刃19もまた、第1刈刃18と同様に、複数個の揺動刃からなっており、固定板11にその長さ方向に間隔をあけて配置されている、即ち、第1刈刃18と第2刈刃19とは、固定板11の長さ方向に沿って、交互に整列して配置されている。各第2刈刃19は、その上端の位置において、揺動ピン19aを介して固定板11に揺動可能に支持されている。この揺動ピン19aはリベットによって構成されているが、第2刈刃19を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0036】第2駆動機構SD1は、第2可動板13と、第2リンク17と、第2円盤カム(図示せず)とを備えている。 【0037】第2可動板13は、第1可動板12の下方において、固定板11の根本側部分に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第1可動板12の後端には、第1実施形態における第1フォロワ2aと同様の第1フォロワ(図示せず)が設けられている。上述したように第1可動板12及び第2可動板13は、固定板11に摺動可能に取り付けられているが、このような摺動を安定させるために、第1可動板12の上面には補強板12bが配置され、この補強板12bと固定板11との間に、第1可動板12及び第2可動板13を挟持している。 【0038】第2リンク17は、第2可動板13に連続して形成されており、この第2リンク17には、上述した第2刈刃19の中央部分が揺動ピン17aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第2可動板13が固定板11に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第2リンク17も同様に摺動し、その結果、複数個の第2刈刃19は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、上述した揺動ピン17aは、第2リンク17の長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第2刈刃19の揺動に伴って、揺動ピン17aの位置は、第2リンク17の中心軸線からずれる。このような揺動ピン17aの運動を許容するために、第2リンク17における揺動ピン17aの取付位置には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔(図示せず)が形成されている。 【0039】第2円盤カム(図示せず)は、上述した第1実施形態における第1円盤カム4と同一であるため、その説明を省略する。 【0040】第2実施形態ににおいては、第1実施形態と異なり、第1刈刃18の支点、即ち、揺動ピン18aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン16aの中心との間の距離は、第2刈刃19の支点、即ち、揺動ピン19aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン17aの中心との間の距離と実質的に同一である。従って、第2刈刃19の揺動角度θ1は第1刈刃18の揺動角度θ2と実質的に同一である(図3(a)参照)。 【0041】上述した第2実施形態において、第1リンク16及び第2リンク17の幅を大きくし、それぞれのリンクのための揺動ピン16a、17aの位置をこれらリンクの長さ方向と直交する方向に相互にずらせば、第1刈刃18の支点、即ち、揺動ピン18aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン16aの中心との間の距離を、第2刈刃19の支点、即ち、揺動ピン19aの中心と、その力点、即ち、揺動ピン17aの中心との間の距離と異ならせ、もって、第1実施形態におけると同様に、第2刈刃19の揺動角度θ1を第1刈刃18の揺動角度θ2よりも小さくすることができる。 【0042】次に、本発明の第3実施形態に係る刈込機を、図4及び図5を参照して以下に詳細に説明する。この刈込機E3は、固定板21と、第1刈刃28と、第1駆動機構FD3と、第2刈刃29と、第2駆動機構SD3とを備えている。 【0043】固定板21は、刈込機の基部を構成するもので、後端部は刈込機の本体底部に固定され、一方、先端部は、第1可動板22の根元側部分及び第2可動板23の根元側部分に重ねて配置されるように、細長く長さ方向に伸びている。 【0044】第1刈刃28は、複数個の揺動刃からなっており、後述する第2刈刃29のリンク状部分27にその長さ方向に間隔をあけて配置されている。各第1刈刃28は、そのほぼ中央の位置において、揺動ピン27aを介して上記リンク状部分27に揺動可能に支持されている。この揺動ピン27aはリベットによって構成されているが、第1刈刃28を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0045】第1駆動機構FD3は、第1可動板22と、第1リンク26と、第1円盤カム24とを備えている。 【0046】第1可動板22は、固定板21に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第1可動板22の後端には、第1フォロワ22aが設けられている。 【0047】第1リンク26は、第1可動板22に連結されており、この第1リンク26には、上述した第1刈刃28の上端部分が揺動ピン26aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第1可動板22が固定板21に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第1リンク26も同様に摺動し、その結果、複数個の第1刈刃28は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、第1リンク26は、その長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第1刈刃28の揺動に伴って、第1リンク26は、第2刈刃29のリンク状部分への接近及びそこからの離隔を繰り返す。このような第1リンク26の運動を許容するために、第1可動板22の先端部には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔22cが形成されている(図5(d)参照)。 【0048】第1円盤カム24は、上述した第1実施形態における第1円盤カム4と同一であるため、その説明を省略する。 【0049】第2刈刃29は、リンク状部分27の一方の側にその長さ方向と直交する一方の方向に複数箇所において突出して、櫛状に形成されている。この第2刈刃29は図4に示すように、第1刈刃28の間にそれぞれ配置される。 【0050】第2駆動機構SD3は、第2可動板23と、上述したリンク状部分27と、第2円盤カム25とを備えている。 【0051】第2可動板23は、第1可動板22の下方において、固定板1に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第2可動板23の後端には、第2フォロワ23aが設けられている。上述したように第1可動板22及び第2可動板23は、固定板21に摺動可能に取り付けられているが、このような摺動を安定させるために、第1可動板22の上面には補強板22bが配置され、この補強板22bと固定板21との間に、第1可動板22及び第2可動板23を挟持している。 【0052】リンク状部分27は、第2可動板3の先端部に連続して形成されている。ここで、このリンク状部分27には、上述したように第1刈刃28が揺動ピン27aを介して揺動可能に支持されている。 【0053】第2円盤カム25は、上述した第1実施形態における第2円盤カム5と同一であるため、その説明を省略する。 【0054】第1円盤カム24が第2円盤カム25に対して位相が約180度ずらされていることに起因して、第1可動板22と第2可動板23とは、相互に逆方向に直線往復運動する。即ち、第2可動板23の直線往復運動に伴って、リンク状部分27も同様に直線往復運動し、従って、第2刈刃29は、図5(a)に示された摺動ストロークLをもって直線往復運動する。この際、第1可動板22と第2可動板23とが相互に逆方向に直線往復運動するために、第1刈刃28は揺動ピン27aを中心として、大きな揺動角度θ2をもって揺動する。 【0055】次に、本発明の第4実施形態に係る刈込機を、図6を参照して以下に詳細に説明する。この刈込機E4は、固定板31と、第1刈刃38と、第1駆動機構FD4と、第2刈刃39と、第2駆動機構SD4とを備えている。 【0056】固定板31は、刈込機の基部を構成するもので、後端部は刈込機の本体底部に固定され、一方、先端部は、第1刈刃38を整列した状態で揺動可能に支持できるように細長く長さ方向に伸びている。 【0057】第1刈刃38は、複数個の揺動刃からなっており、固定板31にその長さ方向に間隔をあけて配置されている。各第1刈刃38は、そのほぼ上端の位置において、揺動ピン38aを介して固定板31に揺動可能に支持されている。この揺動ピン38aはリベットによって構成されているが、第1刈刃38を揺動可能に支持し得るものであればその形態は任意であり、例えば、ボルト及びナットの組合せを用いてもよい。 【0058】第1可動板32は、固定板31の根本側部分に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第1可動板32の後端には、第1実施形態における第1フォロワ2aと同様の第1フォロワ(図示せず)が設けられている。 【0059】第1リンク36は、第1可動板32に連続して形成されており、この第1リンク36には、上述した第1刈刃38の中央部分が揺動ピン36aを介して揺動可能にそれぞれ連結されている。このような構造により、第1可動板32が固定板31に対してその長さ方向に摺動すると、これに伴って、第1リンク36も同様に摺動し、その結果、複数個の第1刈刃38は、相互に同期した状態で、同一方向に揺動する。この際、上述した揺動ピン36aは、第1リンク36の長さ方向と直交する方向に必然的に変位する。即ち、第1刈刃38の揺動に伴って、揺動ピン36aの位置は、第1リンク36の中心軸線からずれる。このような揺動ピン36aの運動を許容するために、第1リンク36における揺動ピン36aの取付位置には、その長さ方向と直交する方向に伸びる長孔32cが形成されている(図6(d)参照)。 【0060】第1円盤カム(図示せず)は、上述した第1実施形態における第1円盤カム4と同一であるため、その説明を省略する。 【0061】第2刈刃39は、リンク状部分37の一方の側にその長さ方向と直交する一方の方向に複数箇所において突出して、櫛状に形成されている。この第2刈刃39は図6(a)に示すように、第1刈刃38の間にそれぞれ配置される。 【0062】第2駆動機構SD4は、第2可動板33と、上述したリンク状部分37と、第2円盤カム(図示せず)とを備えている。 【0063】第2可動板33は、第1可動板32の下方において、固定板31に長さ方向に摺動可能に取り付けられており、第2可動板33の後端には、第1実施形態における第2フォロワ3aと同様の第2フォロワ(図示せず)が設けられている。上述したように第1可動板32及び第2可動板33は、固定板31に摺動可能に取り付けられているが、このような摺動を安定させるために、第1可動板32の上面には補強板32bが配置され、この補強板32bと固定板31との間に、第1可動板32及び第2可動板33を挟持している。 【0064】リンク状部分37は、第2可動板33の先端部に連続して形成されており、このリンク状部分37の一方の側に、上述したように、その長さ方向と直交する一方の方向に複数箇所において突出して、櫛状に形成されている。 【0065】第2円盤カム(図示せず)は、上述した第1実施形態における第2円盤カム5と同一であるため、その説明を省略する。 【0066】第1実施形態におけると同様に、第1円盤カム(図示せず)が第2円盤カム(図示せず)に対して位相が約180度ずらされていることに起因して、第1可動板32と第2可動板33とは、相互に逆方向に直線往復運動する。即ち、第1可動板32の直線往復運動に伴って、第1刈刃38は揺動ピン38aを中心として、図6(a)に示された揺動角度θ2をもって揺動する。一方、第2可動板33の直線往復運動に伴って、第2刈刃39は、図6(a)に示された摺動ストロークLをもって直線往復運動する。 【0067】 【発明の効果】請求項1の本発明によれば、第1刈刃と、前記第1刈刃を駆動するための第1駆動機構と、前記第1刈刃と協働して刈込みを可能にする第2刈刃と、前記第2刈刃を駆動するための第2駆動機構とを備えた刈込み機において、第1刈刃と第2刈刃の両刃が駆動するので、駆動部の重量及び移動量に起因する力によるアンバランスな状態が回避でき、刈込機の振動を低減できる。更に、第1刈刃及び第2刈刃のうち少なくとも1つを揺動させているので、被切断物の切断面の荒れを防止することができる。従って、第1刈刃と第2刈刃の重量及び移動量を適切に設定することにより、振動を低減できることはもとより、刈込みスピードを向上させ、刈込み作業の作業性を向上できる。 【0068】請求項1の刈込機において、請求項2に記載したように、第1刈刃及び第2刈刃の双方を揺動させれば、刈込機の振動を低減できると共に、被切断物の切断面の荒れを防止して、刈込みスピードを更に向上し、刈込み作業の作業性を大幅に向上できる。 【0069】請求項2の刈込機において、請求項3に記載したように、第1刈刃の支点及び力点間の距離を、第2刈刃の支点及び力点間の距離と異なるように構成すれば、刈刃の凸形状に起因する枝のはねのけを最小限に抑制し、刈込み作業の作業性を更に向上できる。 【0070】請求項1の刈込機において、請求項4に記載したように、第1刈刃を揺動させ、一方、第2刈刃を直線往復運動させれば、刈込機の振動を低減できると共に、被切断物の切断面の荒れを防止して、刈込みスピードを向上させ、刈込み作業の作業性を向上できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006943 【氏名又は名称】リョービ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月20日(1999.8.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083839 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男
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| 【公開番号】 |
特開2001−57815(P2001−57815A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−233382 |
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