| 【発明の名称】 |
種菌容器の殺菌処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】青柳 秋雄
【氏名】長部 雅二
【氏名】川上 龍一
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| 【要約】 |
【課題】栽培容器内あるいは栽培袋内に供給する種菌の接種の前準備として行われる種菌容器の殺菌処理作業を簡単に行うことのできる種菌容器の殺菌処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】種菌容器1を収納したコンテナ3を搬入側から搬出側へと移送する搬送装置Hと、この搬送装置Hの移送経路途上において前記種菌容器1の少なくとも瓶口1A部分と種菌容器1内の種菌Tの表面部分を殺菌処理する殺菌装置Sとを備えてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 種菌容器を収納したコンテナを搬入側から搬出側へと移送する搬送装置と、この搬送装置の移送経路途上において前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の種菌の表面部分を殺菌処理する殺菌装置とを備えてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置。 【請求項2】 種菌容器を収納したコンテナを搬入側から搬出側へと移送する搬送装置と、この搬送装置の搬送途上において前記種菌容器の瓶口に被せられているキャップを取り外すキャップ取り外し装置と、このキャップ取り外し装置の後工程にて前記搬送装置の搬送経路途上において前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の種菌の表面部分を殺菌処理する殺菌装置とを備えてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置。 【請求項3】 前記殺菌装置は、アルコールによる噴霧消毒手段と、ガスバーナーによる加熱殺菌手段とからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の種菌容器の殺菌処理装置。 【請求項4】 前記殺菌装置の噴霧消毒手段は、前記コンテナ内に収納された種菌容器の横一列の個数に合わせてそれぞれ噴霧ノズルを設けてなることを特徴とする請求項3に記載の種菌容器の殺菌処理装置。 【請求項5】 前記殺菌装置は、前記コンテナの供給時に作動するように構成してなることを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の種菌容器の殺菌処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、栽培容器や栽培包装袋に充填した培養基にきのこ類の種菌を種菌容器から掻き出して接種する前工程において、その種菌を収容してある種菌容器の瓶口を事前に殺菌する種菌容器の殺菌処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養源を配合した培養基を用いてきのこ類を人工栽培する方法としては、培養基を栽培容器に充填して殺菌処理し、その充填した栽培容器の中にエノキダケ,マイタケなどのきのこ類の種菌を接種した後に、栽培容器の口部に蓋を被せて閉塞し、予め決められた温度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法、あるいは培養基をプラスチック製の包装袋内に充填し、その充填した培養基充填包装袋の袋口を折り返して閉塞保持し、この状態にて袋ごと培養基を殺菌処理し、この殺菌処理した培養基充填包装袋の中に種菌を接種して予め決められた温度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法などが行われている。 【0003】ところで、従来の栽培容器内あるいは栽培包装袋内の培養基に種菌を接種する前段階としての準備作業として、種菌容器内の固くなって老化した種菌の表面部分を掻き取る、種菌掻き取り除去作業があるが、この種菌掻き取り除去作業としては種菌を掻き出す掻き出し棒などを使用して手作業にて行っている。 【0004】この際、種菌容器の内部あるいはその容器の瓶口側などに雑菌が付着して、次の行程である接種装置による種菌の接種時に栽培容器内や栽培袋内に雑菌が侵入しないように、事前に種菌接種装置の前処理段階で種菌容器の瓶口部分などに殺菌処理が行われている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記種菌接種装置による種菌の接種前工程における種菌容器の瓶口の殺菌処理として、従来では、前述した種菌掻き取り除去作業を行う前に、コンテナに収納されている種菌容器を一個毎取り出して手作業にて種菌容器の瓶口をアルコール噴霧によって消毒を行ったり、アルコールによって瓶口を拭き取って消毒したり、あるいはガスバーナーなどによって種菌容器の瓶口に付着している雑菌や種菌容器内の固くなった種菌の表面部分に付着している雑菌などを加熱(火炎殺菌消毒)することによって殺菌処理を行うようにしているが、人手による作業であるため、手間がかかる上に多くの時間を要し、また火炎殺菌消毒時間がそれぞれ異なってしまいやすく、しかも手作業にて行うため殺菌処理状態にもばらつきが生じやすく、管理面においても大変であった。 【0006】そこで本発明は、栽培容器内あるいは栽培袋内に供給する種菌の接種の前準備として行われる種菌容器の殺菌処理作業を簡単に行うことのできる種菌容器の殺菌処理装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、請求項1では、種菌容器を収納したコンテナを搬入側から搬出側へと移送する搬送装置と、この搬送装置の移送経路途上において前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の種菌の表面部分を殺菌処理する殺菌装置とを備えてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。また請求項2では、種菌容器を収納したコンテナを搬入側から搬出側へと移送する搬送装置と、この搬送装置の搬送途上において前記種菌容器の瓶口に被せられているキャップを取り外すキャップ取り外し装置と、このキャップ取り外し装置の後工程にて前記搬送装置の搬送経路途上において前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の種菌の表面部分を殺菌処理する殺菌装置とを備えてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。また請求項3では、請求項1または請求項2において、前記殺菌装置は、アルコールによる噴霧消毒手段と、ガスバーナーによる加熱殺菌手段とからなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。また請求項4では、請求項3において、前記殺菌装置の噴霧消毒手段は、前記コンテナ内に収納された種菌容器の横一列の個数に合わせてそれぞれ噴霧ノズルを設けてなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。また請求項5では、請求項1から請求項4において、前記殺菌装置は、前記コンテナの供給時に作動するように構成してなることを特徴とする種菌容器の殺菌処理装置である。 【0008】 【発明の実施の形態】前記請求項1の構成によって、キャップを取り外した状態の種菌容器を収納したコンテナを搬送装置上に供給することによって、その搬送装置の搬送経路途上に設けられた殺菌装置によって前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と菌容器内の老化した種菌の表面部分などが殺菌処理されるものであり、この際、コンテナより手作業にて種菌容器を取り出すことなく簡単に殺菌処理を行うことができるとともに、次の工程へと順次送り込むことができる。また請求項2では、種菌容器を収納したコンテナを搬送装置上に供給することによって、そのコンテナに収納されたまま種菌容器の瓶口に被せられていたキャップがキャップ取り外し装置によって簡単に取り外され、次いで前記搬送装置の搬送経路途上に設けられた殺菌装置によって種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の老化した種菌の表面部分などが殺菌処理されるものであり、この際、コンテナより手作業にて種菌容器を取り出すことなく簡単に殺菌処理することができるとともに、次の工程へと順次送り込むことができる。また請求項3では、請求項1または請求項2において、前記殺菌装置は、アルコールによる噴霧消毒手段と、ガスバーナーによる加熱殺菌手段とから構成することにより、搬送装置上に送られてくるコンテナ内の種菌容器は、先ずアルコールによる噴霧消毒手段によってコンテナ内の種菌容器が最前列から順次後列へと移行しながら瓶口や種菌容器内の種菌の表面部分などに噴霧されて消毒され、次いでガスバーナーによる加熱殺菌手段によってアルコールが噴霧された種菌容器の瓶口部分や種菌容器内の種菌の表面部分などにガスバーナーによる炎によって加熱殺菌され、噴霧されたアルコールが加熱されて前記瓶口に付着されている雑菌や種菌容器内の固くなった種菌の表面部分に付着している雑菌などを火炎殺菌消毒することができ、これにより良好に種菌容器の瓶口部分の殺菌処理を行うことができる。また請求項4では、請求項3において、前記殺菌装置の噴霧消毒手段は、前記コンテナ内に収納された種菌容器の横一列の個数に合わせてそれぞれ噴霧ノズルを設けてなることにより、複数の種菌容器をコンテナ内に入れたまま、それぞれの種菌容器の瓶口部分や種菌容器内の種菌の表面部分に良好にアルコールを噴霧することができ、消毒および火炎殺菌処理を斑なく行うことが可能となる。また請求項5では、請求項1から請求項4において、前記殺菌装置は、前記コンテナの供給時に作動するように構成してなることにより、必要時にのみアルコールの噴霧作動あるいはバーナーによる加熱殺菌手段の火炎殺菌作動を行うことができ、殺菌装置の燃料を節減することもできるという効果もある。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照にして説明する。図1に示すように、栽培容器内あるいは栽培包装袋内の培養基に接種するための種菌Tは、従来から用いられている形状と同様の構造からなる円筒状の種菌容器1内に充填され、その種菌容器1の瓶口1Aにはキャップ2を被せて雑菌の侵入を抑制するようにしており、種菌Tが充填されキャップ2で密封された種菌容器1を、たとえば縦列4個,横列4個が収納可能なプラスチック製のコンテナ3に入れて保管するようにしている。 【0010】本発明の実施例では、種菌容器の殺菌処理機構に加えて種菌容器内の固くなって老化した種菌の表面部分を掻き取る種菌表面掻き取り除去機構を一連の機械装置に組み入れて構成しているが、ここでは本願発明の主要部である種菌容器の殺菌処理装置を主体にして添付図面に基づいて説明する。図2から図12は本発明の第1実施例の種菌容器殺菌処理装置の概略構成とその動作について示している。 【0011】同図において、種菌容器殺菌装置の本体フレーム4の略全長に渡り所要箇所にモーターを内蔵した移送用のローラーコンベヤ5が設けられ、この移送用のローラーコンベヤ5の回転駆動によって前記種菌容器1を収納したコンテナ3を移送始端側である搬入側から移送終端側である搬出側に向けて搬送する搬送装置Hを構成している。 【0012】そして、種菌Tが充填されキャップ2で密封された種菌容器1を、たとえば縦列4個,横列4個収納した前記プラスチック製のコンテナ3を移送始端側における搬送装置Hのローラーコンベヤ5上に載せ、移送用のローラーコンベヤ5を始動させるとそのコンベヤ5の回転駆動によってコンテナ3が移送終端側に向かって搬送できるように構成されており、この際、前記本体フレーム4の両側部に取り付けられたレール状のガイド部材6に沿って前記コンテナ3が案内されて前記搬送装置Hのローラーコンベヤ5により搬送されるように構成されている。 【0013】前記搬送装置Hのローラーコンベヤ5の搬送途上において、その移送始端側にはコンテナ3に収容された前記種菌容器1の瓶口1Aに被せられているキャップ2を取り外すキャップ取り外し装置Bが備え付けられており、このキャップ取り外し装置Bによって取り外されたコンテナ3内の種菌容器1は前記搬送装置Hの搬送経路途上において略直交方向に設置された一連の他の搬送装置Hへと無端状チェーンコンベヤ7を含む移送コンベヤ機構Mによって搬送移送され、この搬送装置Hによって移送された種菌容器1の瓶口1Aを横一列単位で殺菌処理する殺菌装置Sが設置されている。 【0014】前記キャップ取り外し装置Bには、図4に示すように、種菌容器1の瓶口1Aに嵌め込まれているキャップ2のフランジ部分を上下から挟み付けて保持する挟着部8が設けられており、この挟着部8によってキャップ2を挟み付けて保持した後、図5に示すように、挟着部8を種菌容器1の瓶口1A位置から上方へと引き上げ作動することによってキャップ2が種菌容器1の瓶口1Aから取り外されるように構成されている。 【0015】前記キャップ2が取り外された種菌容器1はコンテナ3とともにキャップ取り外し装置Bの供給位置から前記搬送装置Hの元の位置へと戻った後、図6に示すように、その搬送装置Hの搬送経路途上において、前記無端状チェーンコンベヤ7を含む移送コンベヤ機構Mを介して略直交方向に設置された一連の他の搬送装置Hへと受け渡されて搬送移送され、この搬送装置Hによって受け渡されて移送された種菌容器1は、種菌容器1の瓶口1Aを横一列単位にて殺菌処理する殺菌装置S位置へと移送される。 【0016】また、前記殺菌装置Sは、この実施例ではアルコールによる噴霧消毒手段S1と、ガスバーナーによる加熱殺菌手段S2とによって構成しており、この場合、前記噴霧消毒手段S1には、アルコールを貯留するタンク9が設けられ、このタンク9からチューブ10を介してロータリーポンプ11へと繋がれており、このロータリーポンプ11からチューブ10を介して前記コンテナ3内に収納された種菌容器1の横一列の個数に合わせて設けられた4個の噴霧ノズル12へとそれぞれ連結されて構成されており、前記噴霧ノズル12は本体フレーム4に取り付けられた支持板13に所定間隔を配して固定されている。 【0017】また、前記噴霧消毒手段S1の設置位置に隣接して、前記搬送装置Hのローラーコンベヤ5を支持する本体フレーム4の端側に前記噴霧ノズル12位置にコンテナ3が搬送されて供給されてきたことを検出するためのセンサー14が設けられている。 【0018】この際、前記センサー14の検出信号に基づいて、ロータリーポンプ11が作動し、タンク9内のアルコールを吸い上げて噴霧ノズル12からコンテナ3内に収納されている種菌容器1の瓶口1A近辺および種菌容器1内の種菌Tの表面部分などに噴霧されるものであり、この場合、コンテナ3内の種菌容器1が最前列から順次後列へと移行しながら瓶口1Aや種菌容器1内の種菌Tの表面部分などに横一列単位で順次噴霧されて消毒されるが、この実施例においてはコンテナ3をセンサー14によって検知した時点から所定時間経過した後に前記ロータリーポンプ11の作動を停止するようにタイマーにて設定するようにしている。 【0019】なお、図示しないがタイマーにより所定時間を作動させることなくコンテナ3が噴霧ノズル12位置を通過したことを検知するセンサーを別個に設け、この検出信号に基づいて噴霧作動を停止するようにしても良いものであり、仕様に応じて設定すればよい。 【0020】また、前記ガスバーナーによる加熱殺菌手段S2としては、LPGガスボンベ15からホース16を介して種菌容器1の横列単位に沿って設けられたガスバーナー燃焼部17へと繋がれて設置されており、このガスバーナー燃焼部17と隣接して火種となる着火装置18が設けられて構成されており、ガスバーナー燃焼部17と着火装置18とは本体フレーム4に取り付けられた支持アーム19に固定されている。 【0021】また、前記加熱殺菌手段S2の設置位置に隣接して、前記搬送装置Hのローラーコンベヤ5を支持する本体フレーム4の端側に前記ガスバーナー燃焼部17位置に種菌容器1が収納されたコンテナ3が搬送供給されてきたことを検出するためのセンサー20が設けられており、このセンサー20の検出信号に基づいて、ガスバーナー燃焼部17へガスが供給され、着火装置による火種によってガスが燃焼し、アルコールが噴霧された種菌容器1の瓶口1A近辺および種菌容器1内の種菌Tの表面部分などにガスによる炎によって加熱殺菌され、この時、前記アルコールがガスによる炎の熱により気化しながら燃焼し、これにより火炎殺菌消毒が助長される。 【0022】この場合、コンテナ3内の種菌容器1が最前列から順次後列へと移行しながら瓶口1Aや種菌容器1内の種菌Tの表面部分などが火炎殺菌消毒されるが、この実施例においてはコンテナ3をセンサー20によって検知した時点から所定時間経過した後にガスの供給を遮断するようにタイマーにて設定するようにしている。 【0023】なお、種菌容器1の殺菌消毒処理の完了後においては、搬送装置Hによって次の工程へと順次送り込むように構成しており、本願発明の種菌容器の殺菌処理装置の後工程として、前記コンテナ3から種菌容器1を取り出す工程と、取り出されて搬送されてきた種菌容器1を、その種菌容器1内の固くなって老化した種菌Tの表面部分を掻き取る種菌表面掻き取り除去機構Rとの工程とを一連の機械装置に組み入れて構成している。 【0024】上記構成からなる種菌容器の殺菌処理装置の作動について説明すると、先ず種菌容器1を複数列(縦列4個,横列4個)に整列して収納したコンテナ3を搬送装置H上に供給する。すなわち、搬送装置Hの搬入側である移送始端側におけるローラーコンベヤ5の上にコンテナ3を載せると、図示しないスイッチが作動してその移送用のローラーコンベヤ5が回転駆動し、種菌容器1のキャップ取り外し機構Bまで搬送供給される。(図4参照) 【0025】キャップ取り外し機構Bに供給されたコンテナ3に収容されている種菌容器1は、その種菌容器1の瓶口1Aに嵌め込まれているキャップ2が前記キャップ取り外し機構Bに設けられた挟着部8によって、そのキャップ2のフランジ部分が上下方向から挟み付けられて保持され、続いて、その挟着部8によって保持されたキャップ2が種菌容器1の瓶口1A位置から上方へと引き上げ作動され、これによりコンテナ3に収納されている全てのキャップ2が種菌容器1の瓶口1Aから取り外される。(図5参照) 【0026】前記キャップ2が取り外された種菌容器1は、コンテナ3とともにキャップ取り外し装置Bの供給部7位置から前記搬送装置Hの元の位置へと復帰作動し、この復帰作動位置にて無端状チェーンコンベヤ7を含む移送コンベヤ機構Mがシリンダなどの作動によって搬送装置Hのローラーコンベヤ5の間から無端状のチェーンコンベヤ7が上方へ移動することにより、図6に示すように無端状チェーンコンベヤ7上にコンテナ3が載せられる状態となり、この状態から前記搬送装置Hの搬送経路途上において略直交方向に設置された一連の他の搬送装置Hへとコンテナ3が受け渡されて搬送移送される。 【0027】この搬送装置Hによって受け渡されて移送されたコンテナ3に収納された種菌容器1は、種菌容器1の瓶口1A部分などを殺菌処理する殺菌装置S位置へと移送される。 【0028】殺菌装置S位置へと移送されてきたコンテナ3は、最初にアルコールによる噴霧消毒手段S1へと達すると、図9に示すように、センサー14によってコンテナ3が噴霧消毒手段S1の噴霧ノズル12位置に供給されてきたことが検出され、センサー14の検出信号に基づいて、ロータリーポンプ11が作動し、タンク9内のアルコールを吸い上げて噴霧ノズル12からコンテナ3内に収納されている種菌容器1の瓶口1A部分やその近辺および種菌容器1内の種菌Tの表面部分などに噴霧されるが、この場合、前記搬送装置Hのローラーコンベヤ5の回転駆動に伴いコンテナ3内の種菌容器1が横一列単位で最前列から順次後列へと移行しながら瓶口1A部分や種菌容器1内の種菌Tの表面部分などに噴霧されて消毒され、その後、図10に示すように、前記センサー14からの検出信号に基づいて所定時間経過した後、すなわちコンテナ3の通過後において噴霧ノズル12からの噴霧作動が停止する。 【0029】また、前記噴霧消毒手段S1箇所を通過した後、前記殺菌装置Sの前記ガスバーナーによる加熱殺菌手段S2位置に達すると、センサー20によってコンテナ3が加熱殺菌手段S2のガスバーナー燃焼部17位置に供給されてきたことが検出され、センサー20の検出信号に基づいて、ガスバーナー燃焼部17へガスが供給され、着火装置18による火種によってガスが燃焼し、アルコールが噴霧された種菌容器1の瓶口1A部分やその瓶口1A近辺および種菌容器1内の種菌Tの表面部分などにガスによる炎によって加熱殺菌され、この際、前記アルコールがガスによる炎の熱により気化しながら燃焼するため、火炎殺菌消毒が助長されるものとなる。(図11参照) 【0030】その後、前記センサー20からの検出信号に基づいて所定時間経過した後、すなわちコンテナ3の通過後においてガスバーナー燃焼部17へのガスの供給が図示しない開閉弁などの作動によって絶たれ、火炎殺菌消毒処理の作動が停止する。(図12参照) 【0031】従って、この第1実施例にあっては、種菌容器1を複数列に整列して収納したコンテナ3を搬送装置H上に供給することによって、そのコンテナ3に収納されたまま種菌容器1の瓶口1Aに被せられていたキャップ2がキャップ取り外し装置Bにより簡単に取り外すことができ、次いで前記搬送装置Hの搬送経路途上に設けられた殺菌装置Sによって種菌容器1の瓶口1A部分や種菌容器1内の老化した種菌Tの表面部分などが殺菌処理することができるものであり、この際、コンテナ3より手作業にて種菌容器1を取り出すことなく簡単に殺菌処理することができるとともに、次の工程へと順次送り込むことができるという効果がある。 【0032】また第1実施例における殺菌装置Sでは、アルコールによる噴霧消毒手段S1と、ガスバーナーによる加熱殺菌手段S2とから構成することにより、搬送装置H上に送られてくるコンテナ3内の種菌容器1は、先ずアルコールによる噴霧消毒手段S1によってコンテナ3内の種菌容器1が最前列から順次後列へと移行しながら横一列単位にて瓶口1A部分や種菌容器1内の種菌Tの表面部分などに噴霧されて消毒され、次いでガスバーナーによる加熱殺菌手段S2によってアルコールが噴霧された種菌容器1の瓶口1A部分や種菌容器1内の種菌Tの表面部分などにガスバーナーによる炎によって加熱殺菌され、噴霧されたアルコールが加熱されて前記瓶口1Aに付着されている雑菌や種菌容器1内の固くなった種菌Tの表面部分に付着している雑菌などを火炎殺菌消毒することができ、これにより良好に種菌容器1の瓶口1A部分などの消毒および殺菌処理を行うことができる。 【0033】また、前記殺菌装置Sの噴霧消毒手段S1は、図7に示すように、前記コンテナ3内に収納された種菌容器1の横一列の個数に合わせてそれぞれ噴霧ノズル12を設けてなることにより、複数の種菌容器1をコンテナ3内に入れたまま、それぞれの種菌容器1の瓶口1A部分や種菌容器1内の種菌Tの表面部分に良好にアルコールを噴霧することができ、また前記殺菌装置Sの加熱殺菌手段S2は、図8に示すように、前記コンテナ3内に収納された種菌容器1の横一列の幅寸法に合わせてガスバーナー燃焼部17の長さを設定することにより、満遍なく火炎殺菌処理を行うことができ、これにより消毒および火炎殺菌処理を斑なく行うことが可能となり、しかも前記殺菌装置Sは、前記コンテナ3の供給時にそれぞれのセンサー14,20を作動するように構成してなることにより、必要時にのみアルコールによる噴霧消毒手段S1の噴霧作動あるいはバーナーによる加熱殺菌手段S2の火炎殺菌作動を行うことができ、殺菌装置Sの燃料を節減することもできるという効果もある。 【0034】なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、たとえば前述した実施例では種菌容器1の殺菌処理装置Sの前工程にて種菌容器1の瓶口1Aに被せられているキャップ2を取り外すキャップ取り外し装置Bを設置していたが、設備などの条件によっては、キャップ2の取り外し作業のみを手作業にて行い、少なくともコンテナ3を移送する搬送装置Hと、この搬送装置Hの移送経路途上においてコンテナ3内に収納された種菌容器1の瓶口1A部分や種菌容器1内の種菌Tの表面部分を殺菌処理する殺菌装置Sとを備えてなることにより、煩わしい手作業による殺菌処理作業を自動化することができ、これによりアルコールによる消毒殺菌作業とバーナーによる火炎殺菌消毒作業との重労働を軽減できすることができる。 【0035】また、前記噴霧消毒手段S1の噴霧ノズル12のノズルの形状,噴霧孔の孔数や向きあるいは噴霧ノズル12と種菌容器1との距離間隔や噴霧ノズル12の配設位置,搬送装置Hによる種菌容器1の搬送スピードなどによって適宜設定すればよいものであり、また、前記加熱殺菌手段S2のガスバーナー燃焼部17のガス抽出孔の数,形状や火炎の向き,火炎の量などは対向して搬送される種菌容器1の形状,種菌容器1とガスバーナー燃焼部17との距離間隔,搬送装置Hによる種菌容器1の搬送移送スピードなどの条件設定によって適宜設定すればよい。 【0036】また、本実施例の種菌容器の殺菌処理装置では、外部雰囲気の環境条件や使用する条件などにおいては、殺菌処理装置としてアルコールによる噴霧消毒手段あるいはガスバーナーによる加熱殺菌装置の少なくとも一方を用いても良いものであり、また、加熱手段に限らず熱を用いない手段として、たとえば殺菌用の薬品を噴霧して殺菌する殺菌処理装置を設けてもよい。 【0037】 【発明の効果】本発明は、少なくとも種菌容器を収納したコンテナを搬入側から搬出側へと移送する搬送装置と、この搬送装置の移送経路途上において前記種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の種菌の表面部分を殺菌処理する殺菌装置とを備えてなることにより、種菌容器を収納したコンテナを搬送装置上に供給することによって、その搬送装置の搬送経路途上に設けられた殺菌装置によって種菌容器の少なくとも瓶口部分と種菌容器内の老化した種菌の表面部分などの殺菌処理を連続して行うことができるものであり、この際、コンテナより手作業にて種菌容器を取り出すことなく簡単に殺菌処理を行うことができるとともに、次の工程へと前記搬送装置によって順次送り込むことができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231512 【氏名又は名称】日本精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月29日(1999.7.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−37328(P2001−37328A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−214899 |
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