| 【発明の名称】 |
緑化基盤材の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 廣司
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】茸の人工栽培用菌床が茸収穫後に廃床となり、その廃床を微細に粉砕した廃床粒と、建設発生木材を細い繊維状に破砕した木細片とを混合し、且つ前記の廃床粒と木細片を混合した廃床混合物を醗酵袋に収容して醗酵させたことを特徴とする緑化基盤材の製造方法。 【請求項2】茸の人工栽培用菌床が茸収穫後に廃床となり、その廃床を微細に破砕した廃床粒と、建設発生木材を細い繊維状に破砕した木細片とを混合し、且つ前記の廃床粒と木細片を混合して得た廃床混合物と、汚泥処理場から得た下水汚泥と、建設発生木材を細い繊維状に破砕した木細片とを混合し、且つ前記の下水汚泥と木細片を混合した後に醗酵させた汚泥混合物とを混合した緑化用混合物を醗酵袋に収容してさらに醗酵させたことを特徴とする緑化基盤材の製造方法。 【0001】
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【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】本発明は緑化基盤材の製造方法に関するもので、舞茸(マイタケ)その他の茸(キノコ)の人工栽培に用いる菌床が茸の収穫後には不要な廃床となって一般廃棄物扱いされているが、その廃床の有効利用と、且つ公共事業等の建設工事において生じる支障木・剪定枝・根株等の建設発生木材と、栄養分は高いが産業廃棄物扱いされている下水処理場から発生する下水汚泥との有効利用を図ることを目的とする。 【0002】 【従来の技術】本願出願人は多年に亘り、法面緑化工法の改良の研究開発を重ねてきた。その結果、リサイクル緑化基盤の製造に関するもの(特許第2062221号、特許第2542525号、特許第2000611号、特許第1762172号等)を提供した。さらに、本出願人は、PMC工法と称する、リサイクル緑化工法を開発した。その内容は、緑化基盤材にピーエムザイ(=登録商標、指定商品:飛び粉肥料)及びコーティング肥料を配合した客土(=緑化基盤材)をモルタル吹付機に投入してコンプレッサの圧搾空気で搬送し、吹付ホース先端のノズル噴射時に水と混合しながら法面に所定の厚さで吹付ける。その後、吹付けた緑化基盤層の表面に、種子・養生材付きネットを張り付ける。すなわち、緑化基盤保護のネット体と植物の発芽促進の養生材に種子を組み合わせたことによって、ネット体と養生材で種子を保護しており、発芽・生育を促進すると共に、年間を通じて安定した施工が可能となる。また、ネット体の被覆で雨滴や表面流下水から緑化基盤と種子の流亡を防止する。さらに、ネット体の被覆で凍結融解から緑化基盤の滑落を防止する、という機能を有している。これによって、緑化を必要とする法面、崩落斜面、造成地、硬岩荒れ地等の地山表面に草本類の繁茂による緑化が得られ、特に公共地の観光地等の景観保全や修景に貢献している。 【0003】ところで、最近は茸の大量の人工栽培が地場産業の振興や茸の安定供給のために普及している。そして例えば、舞茸の人工栽培にあっては、オガコ・フスマ・コーン・その他の栄養源を、一定の配合比率で所定の時間をかけて混合し、さらに水を加えてさらに混合した後に袋体に詰めてブロック状の菌床造りを行っている。そして、この菌床に舞茸の菌を着床させて一定期間栽培室の架台に乗せ、ビニールの袋体12の開口部121を開いて一定の期間を経過した後に菌床から収穫して出荷することが行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ただし、上記の舞茸の人工栽培にあっては、収穫後の菌床は、用済みとなって不要な廃床(=舞茸の培地の残滓)となって廃棄物の対象になるが、大量に発生する廃床を最大限に活用する用途は見い出せないのが現状である。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記従来の課題を解決し、発明の目的を達成するために提供するものである。 【0007】本発明の第1は、緑化基盤材の製造方法において、茸の人工栽培用菌床が茸収穫後に廃床となり、その廃床を微細に粉砕した廃床粒と、建設発生木材を細い繊維状に破砕した木細片とを混合し、且つ前記の廃床粒と木細片を混合した廃床混合物を醗酵袋に収容して醗酵させたものである。 【0008】本発明の第2は、第1の発明に係る緑化基盤材の製造方法において、茸の人工栽培用菌床が茸収穫後に廃床となり、その廃床を微細に破砕した廃床粒と、建設発生木材を細い繊維状に破砕した木細片とを混合し、且つ前記の廃床粒と木細片を混合して得た廃床混合物と、汚泥処理場から得た下水汚泥と、建設発生木材を細い繊維状破砕した木細片とを混合し、且つ前記の下水汚泥と木細片を混合した後に醗酵させた汚泥混合物とを混合した緑化用混合物を醗酵袋に収容してさらに醗酵させたものである。 【0009】 【実施例】次に本発明の実施例を図面を以て説明する。図1において、1は地山のり面、2は地山のり面に植生基盤材を吹付けて成形した植生基盤層、3は緑化用ネット体であり、そのネット体の裏面に種子Sを養生材と一緒に装着したものを示す。図2において、4は茸のうち、舞茸の人工栽培用の菌床である。この菌床は、上方に開口部121を有する立方体形のビニール袋体12にオガコ・フスマ・コヌカ・コーン等の栄養源になる材料を一定の割合で配合し、且つ所定の時間で混合した後、水を加えてさらに混合して菌床材を収容し、この菌床4に舞茸の菌を着床し、開口部をその余剰部122を折り込んで封入してある。そして、舞茸が実って収穫した後の菌床は、不要となって廃棄物扱いされる廃床4′となる。5は前記の廃床4′を微細に破砕した廃床粒である。6は建設発生木材であり、支障木61(61′)、剪定枝62(62′)、根株63(63′)等から成るものである。7は前記の木材6を破砕機を用いて細い繊維状にした木細片、8は廃床粒5と木細片7を配合して混ぜた廃床混合物である。図3において、9は下水汚泥であり、公共下水処理場から定期的又は不定期に引き取るものである。10は下水汚泥9と木細片7′を混ぜた汚泥混合物である。11は前記の廃床混合物8と汚泥混合物10を混ぜた緑化用混合物である。 【0010】 【具体的な施工例】「廃床混合物の製造」舞茸その他の茸を菌床4で収穫した後に不要となった廃床4′を微細に粉砕して廃床土粒5を作製しておく。一方、支障木61(61′)、剪定枝62(62′)、根株63(63′)等から成る建設発生木材6を一次破砕と二次破砕によって木細片7を作製する。前記の一次破砕では、大型機械によって根株や支障木等の不定形き原木を粗く破砕しておく。そして二次破砕にあっては一次破砕した木材を細かい繊維状に破砕する。その二次破砕の目安は、のり面への吹付工においてモルタル吹付機のノズルを通過する程度に加工するものである。そして、前記の廃床粒5と繊維状の木細片7を混ぜて廃床混合物8を作製する。この廃床混合物において、廃床粒5は木細片7の醗酵に必要な栄養源となる。また、木細片7の原料となる建設発生木材6は廃床粒5の醗酵に伴う悪臭の臭い消しや、その醗酵に必要な酸素供給のための空隙材の機能を有する。なお、前記の廃床混合物8の作製に用いる廃床粒5は、これに代えて廃床になる前の菌床4の材料を用いることも可能である。 【0011】「汚泥混合物の製造」公共下水汚泥処理場から引き取った下水汚泥9を混合処理する場所まで運搬する。そして他方で、支障木61′、剪定枝62′、根株63′等から成る建設発生木材6を一次破砕及び二次破砕によって細い繊維状の木細片7′を作製する。そして、前記の下水汚泥9と木細片7′を配合し、これを混ぜて汚泥混合物10を作製する。前記の下水汚泥9は木細片7′の醗酵に必要な栄養源となる。この場合においても、木細片7′の原料となる建設発生木材6は廃床粒5の醗酵に伴う悪臭の臭い消しや、その醗酵に必要な酸素供給のための空隙材の機能を有する。 【0012】「緑化用混合物の製造」前記の廃床混合物8と汚泥混合物10をさらに混合してから醗酵用袋体12に所定の配合比率(例えば、50%±20%程度)で収容すると共に、一定の期間に亘って醗酵させて緑化基盤材が完成する。そして、地山のり面1にモルタル吹付機で客土吹付工を行って緑化基盤層2を成形し、その緑化基盤層の表面に緑化ネット体3(裏面に種子S及び養生材を装着してある)を張設して、本願出願人が開発したPMC工法を行う。 【0013】「緑化基盤材の配合比」緑化基盤材となる混合材料は、醗酵袋1m3に収容する配合割合は次の通りである。 (第1の発明に係る材料) (1) 廃床の廃床粒…… 0.5m3±0.2m3=0.3〜0.7m3(2) 建設発生木材…… 0.5m3±0.2m3=0.7〜0.3m3(第2の発明に係る材料その1) (1) 廃床の廃床粒…… 0.5m3±0.2m3=0.3〜0.7m3(2) 建設発生木材…… 0.5m3±0.2m3=0.7〜0.3m3(第2の発明に係る材料その2) (1) 下水汚泥 …… 0.5m3(2) 建設発生木材…… 0.5m3(第2の発明に係る材料その3) (1) 廃床混合物 …… 0.5m3(2) 汚泥混合物 …… 0.5m3【0013】 【発明の効果】本発明は上記の構成であるから、肥料効果はあるが一般廃棄物扱いされている茸の廃床や、建築工事で生じる支障木・剪定枝・根株等の建設発生木材や、栄養分は高いが産業廃棄物扱いされている下水汚泥の有効利用が図れる。また、公共事業等の建設工事で発生し、一般廃棄物扱いされている建設発生木材を加工した木細片を廃床粒や下水汚泥と混ぜることによって木質の肥料化が図れる。そして、前記の木細片は廃床粒や下水汚泥を醗酵させるときに発生する悪臭を脱臭する効果がある。次いで、一般的な緑化工法は輸入ピートモス等を使用しているが、本発明における微細の廃床粒や下水汚泥は一般廃棄物や産業廃棄物の有効利用であり、公共事業によって必ずといって良い程発生する廃棄物扱いされている建設発生木材の処理に困窮している課題の解決に貢献し、その工法の品評性も高い。また、下水汚泥にあっては、公共下水汚泥処理場からの引取方法は、産業廃棄物業の認可を得なくても、その下水汚泥原料は市町村でも発生し、これを無料に近い費用で入手でき、引取り運搬料に加工賃を加えても、一般的な緑化基盤材に比較して安価にしかも安価に製造が可能である。さらに、下水汚泥、建設発生木材の廃出元は各地方の公共事業体であり、且つその公共事業体が緑化工事の発注者であることにより、廃出元にとっては自身で厄介物の処理をする手間が省ける。なお、本願出願人にとっては公共事業体からの緑化工事の受注に前記の厄介物の有効利用をすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591028810 【氏名又は名称】上毛緑産工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月21日(1999.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072202 【弁理士】 【氏名又は名称】磯野 政雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−28943(P2001−28943A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−238752 |
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