トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 鉢底土並びにそれを用いた植物栽培培地の準備方法
【発明者】 【氏名】竹川 秀夫

【氏名】小塚 純一

【要約】 【課題】培養土と共に収容される植物栽培容器から取り出された後において、手間なく簡単に、且つ迅速に培養土と分離され得る鉢底土を提供する。

【解決手段】複数の粒状体12にて構成すると共に、液体の通過は許容するものの、該粒状体12の通過は阻止する袋体14内に封入して構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植物栽培容器内に培養土と共に収容される、粒状体からなる鉢底土であって、液体の通過は許容するものの、前記粒状体の通過は阻止するように構成された袋体内に封入されていることを特徴とする鉢底土。
【請求項2】 前記袋体が、前記粒状体よりも小さな網目を有するネットを用いて形成されている請求項1に記載の鉢底土。
【請求項3】 前記袋体を形成するネットの網目が、前記培養土の通過が困難な大きさとされている請求項2に記載の鉢底土。
【請求項4】 前記粒状体が、天然または人工の多孔質性無機質固体物質である請求項1乃至請求項3の何れかに記載の鉢底土。
【請求項5】 前記粒状体が、前記袋体内で自由に移動し得るように封入されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の鉢底土。
【請求項6】 植物栽培容器内に、鉢底土を培養土と共に収容せしめて、植物栽培培地を準備する方法にして、前記鉢底土を、液体の通過は許容するものの、該鉢底土の通過は阻止するように構成された袋体内に封入してなるものを用意し、次いで、かかる鉢底土を封入した袋体を、前記植物栽培容器内への前記培養土の収容に先立って、該植物栽培容器内の底部に収容せしめることを特徴とする鉢底土を用いた植物栽培培地の準備方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】本発明は、鉢底土並びにそれを用いた植物栽培培地の準備方法に係り、特に、植物栽培容器内に培養土と共に収容される鉢底土と、その鉢底土を、培養土と共に、植物栽培容器内に収容して、植物栽培培地を準備する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】よく知られているように、植木鉢やプランター等の植物栽培容器内に、草花を植えたり、種を播いたりする際には、一般に、先ず、それらの植物栽培容器内の通水性や通気性を確保するために、軽石やゴロ土等の粒状体からなる、所謂鉢底土を、植物栽培容器内の底部側に適当な量で敷きつめ、その上に、植えられる植物に適した培養土を収容せしめて、植物栽培培地を準備し、その後、この培地に草花を植えたり、播種したりする作業が行われている。またその一方で、植えられた草花が枯死した後、或いはその草花の植え変え時等には、植物栽培容器内の培地から草花を取り除いた後、かかる容器を引っ繰り返す等して、培地が該容器から取り出されて、この培地が再使用されるか、または廃棄されている。
【0003】ところで、上述の如くして、植物栽培容器内から取り出された培地を再使用する場合、或いはそれを畑等に廃棄する場合には、かかる培地に含まれる鉢底土と培養土とを分離する必要があるが、植物栽培容器を引っ繰り返して取り出された培地が、鉢底土と培養土とが混ざり合った状態となっているため、それらを分離するには、その培地の中から鉢底土を1個1個拾い出したり、或いは、培地を鉢底土よりも小さな目の篩に掛けるといった手間のかかる作業を行わなければならなかった。
【0004】また、植物栽培培地を準備する場合にあっても、通常、植物栽培容器の適当な深さにまで鉢底土を収容せしめることにより、該容器内への鉢底土の収容量が適度に調節されているのであるが、この鉢底土の収容量の調節を正確に行うためには、容器内での鉢底土が収容される深さを一々確かめながら、鉢底土を容器内に収容せしめるといった面倒な作業を行う必要があり、それらの作業が、作業者にとって負担となっていた。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、培養土と共に収容される植物栽培容器から取り出された後において、手間なく簡単に、且つ迅速に培養土と分離され得る鉢底土を提供することにある。また、本発明にあっては、植物栽培培地を、適当な量の鉢底土を用いて、容易に且つ迅速に準備出来る方法を提供することをも、その解決課題とするものである。
【0006】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、植物栽培容器内に培養土と共に収容される、粒状体からなる鉢底土であって、液体の通過は許容するものの、前記粒状体の通過は阻止するように構成された袋体内に封入されていることを特徴とする鉢底土を、その要旨とするものである。
【0007】すなわち、本発明に従う鉢底土にあっては、それを構成する粒状体が、離脱不能に構成された袋体内に封入された状態となっているところから、植物栽培容器内に、培養土と共に収容せしめられる際において、袋体内に封入されたままで収容されることとなる。それ故、植物栽培容器を引っ繰り返して、それら鉢底土と培養土とからなる混合土壌(植物栽培培地)を該容器から取り出した際に、かかる混合土壌の中から、単に、袋体を引っ張り出すだけで、鉢底土の全部が、混合土壌の中から一挙に取り出され得るのである。しかも、かかる袋体が、液体を通過可能に構成されていることから、鉢底土が該袋体内に封入されたままで、その植物栽培容器内に収容されても、該容器内の通水性は十分に確保され得る。
【0008】従って、本発明に従う鉢底土にあっては、植物栽培容器内に、その通水性を十分に確保しつつ、培養土と共に収容され得ると共に、かかる容器から取り出された後において、手間なく簡単に、且つ迅速に培養土と分離され得るのである。そして、それによって、鉢底土や培養土を再使用する際やそれらを廃棄する際に行われる作業の作業性が、飛躍的に高められ得ることとなるのである。
【0009】また、このような鉢底土においては、所定量のものが、袋体内に封入された状態で、持ち運び可能となるため、その取扱性が有効に高められ得る。
【0010】さらに、かかる鉢底土にあっては、袋体内に封入される量を、例えば、使用頻度の高い植物栽培容器に対して適度な収容量となる量とすれば、そのような容器に収容して使用する際に、面倒な計量作業が有利に省かれ得て、使用性が効果的に向上され得る。
【0011】更にまた、かかる鉢底土にあっては、植物栽培容器内の底部側に収容せしめられた際に、袋体にて、該容器の底部に形成された底孔が塞がれることになるため、かかる底孔からのナメクジ等の害虫の侵入が防止され得るといった利点が得られる。
【0012】なお、このような本発明に従う鉢底土の有利な態様の一つによれば、前記袋体が、前記粒状体よりも小さな網目を有するネットを用いて形成される。このような構成によれば、袋体が、鉢底土は通過させないものの、水や空気は自由に通過させるように構成され、それによって、鉢底土が、かかる袋体内に封入されて、植物栽培容器内に収容された状態下でも、鉢底土が袋体内に封入されずに、植物栽培容器内に収容されている状態と略同様な通水性と通気性とが、該容器内において有効に確保され得る。
【0013】また、そのように、袋体がネットを用いて形成される場合には、好ましくは、かかるネットの網目が、前記培養土の通過が困難な大きさとされる。これによって、袋体内に培養土が侵入することが可及的に防止され得、以て、前述せる如き培養土との分離作業が、より簡単に且つ迅速に行うことが可能となる。
【0014】さらに、本発明に従う鉢底土の望ましい別の態様の一つによれば、前記粒状体が、天然または人工の多孔質性無機質固体物質にて構成される。これによって、鉢底土が所定の量において封入された状態下での袋体の重量を有利に軽量化することが出来る。
【0015】更にまた、本発明に従う鉢底土の他の有利な態様の一つによれば、前記粒状体が、前記袋体内で自由に移動し得るように封入される。このような構成によれば、袋体内での鉢底土の移動によって、袋体の自由な変形が許容され得、以て、鉢底土が封入される袋体を、鉢底土が収容される植物栽培容器の収容空間に対応した形状に変形させた状態で、該容器内に収容せしめることが出来る。
【0016】ところで、本発明にあっては、植物栽培容器内に、鉢底土を培養土と共に収容せしめて、植物栽培培地を準備する方法において、前記鉢底土を、液体の通過は許容するものの、該鉢底土の通過は阻止するように構成された袋体内に封入してなるものを用意し、次いで、かかる鉢底土を封入した袋体を、前記植物栽培容器内への前記培養土の収容に先立って、該植物栽培容器内の底部に収容せしめることを特徴とする鉢底土を用いた植物栽培培地の準備方法をも、その要旨とするものである。
【0017】かくの如き本発明に従う鉢底土を用いた植物栽培培地の準備方法にあっては、例えば、鉢底土を封入した袋体として、鉢底土が予め定められた一定の量において封入されたものを複数個用意し、鉢底土が、植物栽培容器内に、該容器の大きさに応じた適当な量で収容されるように、用意された袋体の幾つかを該容器内に収容せしめれば、鉢底土の計量作業や、植物栽培容器の適当な深さにまで鉢底土を収容せしめるべく、該容器内での鉢底土が収容される深さを一々確かめるような作業等、植物栽培容器内に鉢底土を適量で収容させるために、従来行われていた面倒な作業を何等行うことなく、該容器内への鉢底土の収容量を適当な量に調節することが出来る。
【0018】従って、このような本発明手法によれば、鉢底土と培養土とからなる植物栽培培地を、適当な量の鉢底土を用いて、容易に且つ迅速に準備することが可能となるのである。
【0019】また、かかる本発明に従う鉢底土を用いた植物栽培培地の準備方法にあっては、鉢底土として、液体の通過は許容するものの、該鉢底土の通過は阻止するように構成された袋体内に封入してなるものが使用されているところから、そのような鉢底土の使用によって得られる前述せる如き優れた効果が、全て、有効に奏され得ることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る鉢底土並びにそれを用いた植物栽培培地の準備方法の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0021】先ず、図1には、本発明に従う構成を有する鉢底土の一例が概略的に示されている。かかる図1からも明らかなように、鉢底土10は、多数の軽石12が集まって、構成されている。この軽石12は、平均粒径が1〜2cm程度のもので、従来から、鉢底土10として、一般に使用されているものである。
【0022】そして、本実施形態では、特に、そのような鉢底土10が、ネットにて形成された矩形状の袋体14内に収容されている。この袋体14を与えるネットは、熱可塑性樹脂材料からなり、0.5〜0.8mm程度の狭い幅を有するテープの多数が、2mm程度の間隔をおいて縦横に並べられた状態下で、それら多数のテープの交差して重なり合う重合部分が加熱接着せしめられてなる構成とされている。そして、そのような構成を有する長手矩形状のネットが、二つに折り曲げられて重ね合わされ、折曲部位を除いた各辺縁部における重合部分が、更に加熱接着せしめられることにより、矩形状の袋体14が形成されている。
【0023】かくして、袋体14が、鉢底土10を構成する軽石12の平均粒径よりも遙に小さな2mm程度の大きさの網目を有し、液体は十分に通過させるものの、該軽石12を通過させないネットにて、開口部を何等有しないように構成されており、以て、多数の軽石12からなる鉢底土10が、かかる袋体14内に、そのどこからもこぼれ出ないように、封入されているのである。
【0024】なお、ここでは、この袋体14内に封入される鉢底土10の量が、袋体14の容積の1/4程度の量とされ、また、植物を栽培する培地の準備に際して、一般的な大きさの植木鉢内に収容される量としては適当で、且つ一般に使用されるプランター内に収容されるのに適度な量乃至はその約1/3程度の量である約1〜3Lの容積となる量(一般に使用されるプランターの全容積の約1/4程度の容積に相当する量)とされている。そして、そのように、鉢底土10が袋体14内に十分な余裕をもって封入されていることにより、かかる鉢底土10を構成する多数の軽石12の一つ一つが、袋体14内において、自由に変位乃至は移動可能とされ、以て、袋体14の任意の形状に変形せしめられ得るようになっているのであり、また、鉢底土10が、一般的な大きさの植木鉢に対しては適度な収容量となる量で、且つ一般的なプランター内への適度な収容量となる量乃至はその約1/3程度の量で、袋体14内に封入されているところから、植物栽培培地を準備する際に、一般的な大きさの植木鉢内には一つの袋体14を、また一般に使用されるプランター内には、一つ乃至は三つの袋体14を、それぞれ収容せしめることにより、鉢底土10の計量に関わる面倒な作業が、一切、省かれ得るようになっている。
【0025】而して、このような構成とされた鉢底土10を用いて、一般的な大きさの植木鉢内に、植物栽培培地を準備するには、例えば、以下のようにして、その作業が進められることとなる。
【0026】すなわち、図2からも明らかなように、先ず、植木鉢16内の底部に、鉢底土10が封入された袋体14を、一つだけ、投入する。その際、鉢底土10を構成する軽石12を、袋体14内で変位乃至は移動させて、該袋体14を、植木鉢16の底部側の内部空間に対応した形状に変形させた状態で、植木鉢16内に収容せしめる。これによって、鉢底土10が、植木鉢16内に、該植木鉢16の大きさに応じた適当な量で収容されると共に、植木鉢16内の底部側に、略均一の深さで敷きつめられることとなる。また、そのような植木鉢16内への鉢底土10の収容状態下では、植木鉢16の底孔18の内側開口部が、袋体14を構成するネットにて確実に覆われることとなる。
【0027】次に、所定の肥料等が混ぜ合わされる等して別途に準備された培養土20を、鉢底土10が収容された植木鉢16内に、任意の量において収容せしめる。このとき、鉢底土10を封入する袋体14の網目の大きさが、2mm程度とされていることから、植木鉢16内に灌水され、培養土20内を通過した水は、袋体14を容易に通過せしめられるようになっており、植木鉢16内の通水性が確保され得るものの、培養土20が、袋体14内に、容易に侵入されることはない。
【0028】かくして、植木鉢16内に、鉢底土10を、袋体14内に封入された状態で、適度な収容量にて収容せしめると共に、培養土20を、鉢底土10を封入する袋体14内に入り込むことのないように、鉢底土10の上に収容せしめ、以て、目的とする植物栽培培地22を、植木鉢16内において準備するのである。
【0029】このように、本実施形態では、鉢底土10が、それを構成する軽石12よりも小さな網目を有する袋体14内に封入された状態で、培養土20と共に植木鉢16内に収容せしめられて、植物栽培培地22が構成されているところから、例えば、かかる植物栽培培地22の再使用や廃棄の際に、植木鉢16を引っ繰り返して、植物栽培培地22を植木鉢16内から取り出した後、その植物栽培培地22の中から袋体14を摘んで引っ張り出すようにすれば、鉢底土10の全部が、該培地22中から一挙に取り出され得ることとなる。
【0030】従って、本実施形態にあっては、植物栽培培地22を鉢底土10と培養土20とに分離する際に、植物栽培培地22を植木鉢16内から取り出した後、該培地22を篩にかけたり、或いはその中から鉢底土10を構成する軽石12を一つ一つ拾い出したりする作業等を何等行うことなく、それらの分離作業が、極めて簡単に且つ迅速に行われ得るのであり、以て、鉢底土10や培養土20の再使用や廃棄にあたって実施される作業の作業性が、効果的に高められ得るのである。
【0031】また、かかる本実施形態においては、鉢底土10を封入する袋体14の網目の大きさが、2mm程度とされて、培養土20が、袋体14内に、容易に侵入されることがないようになっているところから、上述の如くして、培地22中から袋体14を引っ張り出した後において、袋体14内に入り込んだ培養土20を払い落としたり、流し落としたりして、袋体14内から取り出す余分な作業を行うようなことも、可及的に回避され得て、それら鉢底土10と培養土20の分離作業が、より一層効率的且つ迅速に実施され得る。
【0032】さらに、本実施形態にあっては、一つの袋体14内に、鉢底土10が、使用頻度の高い植木鉢16に対して適度な収容量となる量で封入されて、かかる植木鉢16内に袋体14を一つだけ収容せしめれば、面倒な計量作業を何等行うことなく、植木鉢16内に適度な量で収容せしめられるようになっているところから、鉢底土10を植木鉢16内に収容して、植物栽培培地22を準備する作業も、極めて効率的且つ迅速に行うことが出来る。また、ここでは、かかる袋体14内の鉢底土10の封入量が、一般的に使用されるプランターへの適度な収容量となる量乃至はその約1/3程度の量とされていることから、そのようなプランターにも、袋体14を単に、一つ乃至は三つ投入するだけで、鉢底土10が、適度な量において、極めて簡単に且つ迅速に収容せしめられ得ることとなる。
【0033】更にまた、本実施形態においては、鉢底土10が、一つの袋体14内に、上述の如き所定の量において封入されていることから、持ち運びにも便利で、その取扱性に優れるといった利点も得られる。
【0034】また、本実施形態においては、鉢底土10を構成する多数の軽石12の一つ一つが、袋体14内に、自由に変位乃至は移動可能に封入されて、袋体14が任意の形状に変形せしめられ得るようになっており、それによって、植木鉢16内の鉢底土10を収容する内部空間の形状に拘わらず、鉢底土10が、植木鉢16内の底部に、略均一の深さで敷きつめられるようになっているところから、かかる深さのバラツキによって、植木鉢16内での通水性や通気性が不均一となるようなことが有効に回避され得る。しかも、そのような植木鉢16内への鉢底土10の収容状態下では、植木鉢16の底孔18の内側開口部が、袋体14を構成するネットにて確実に覆われるため、ナメクジ等の害虫が、底孔18を通じて外部から侵入するようなことも、効果的に防止され得る。
【0035】さらに、本実施形態にあっては、鉢底土10が、多数の軽石12からなっていることから、その軽量化が有利に図られ得ている。
【0036】以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0037】例えば、前記実施形態では、鉢底土10が、多数の軽石12にて構成されていたが、鉢底土10を構成する粒状体としては、ゴロ土等、従来から一般に使用されるもの中から適宜に選択されるのであり、また、鉢底土10の軽量性等を考慮した場合には、例示の軽石12以外に、多孔質性の天然鉱物や多孔質性のセラミックス等の多孔質性無機質固体物質が有利に採用され得ることとなる。
【0038】また、そのような鉢底土10を与える粒状体の平均粒径も、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものではないことは、勿論である。
【0039】さらに、前記実施形態では、合成樹脂製のテープからなるネットを袋状に形成することにより、袋体14が構成されていが、かかる袋体14を与える材質及び構造は、液体の通過は許容するものの、鉢底土10を構成する粒状体の通過は阻止するように構成されるものであれば、何等限定されるものではなく、例えば、一般的な樹脂フィルムや布地に、粒状体よりも小さな孔を多数穿設して、それらを袋状に形成したものや、そのような孔を設けなくとも優れた通水性を示す材料を袋状に形成したもの等が使用される。また、かかる袋体14の形状も、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものでないことは、言うまでもないところである。
【0040】なお、袋体14をネットにて形成する場合にあっても、ネットの材質が、前記実施形態に示されるものに、決して限定されるものではなく、例えば、化学繊維等の合成繊維や天然繊維から糸を編織してネット形態としたものや、それらの糸を編織することなく、ネット形態としたもの等も適宜に採用され得る。また、網目の大きさも、袋体14内に封入される鉢底土10の粒径に応じて、種々変更され得るものであることは、勿論である。
【0041】さらに、鉢底土10の袋体14内への封入構造も、前記実施形態に示されるもの以外の構造を採用しても、何等差し支えないのであり、例えば、袋体の開口部を、所定の紐等の結束部材にて縛る等して結束したり、或いは適当な接着剤や接着テープ等にて接合したりして、鉢底土10を袋体14内に封入することも可能である。
【0042】更にまた、袋体14内への鉢底土の封入量も、前記実施形態に示されるものに、決して限定されるものではなく、使用される植木鉢やプランター等の大きさ、或いは袋体14の容量等に応じて、適宜に変更され得るものである。
【0043】その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることが、理解されるべきである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明に従う鉢底土にあっては、植物栽培容器内に、その通水性を十分に確保しつつ、培養土と共に収容され得ると共に、かかる容器から取り出された後において、手間なく簡単に、且つ迅速に培養土と分離され得るのであり、そして、それによって、鉢底土や培養土を再使用する際やそれらを廃棄する際に行われる作業の作業性を、効果的に高め得ることが可能となっている。
【0045】また、本発明に従う鉢底土を用いた植物栽培培地の準備方法によれば、目的とする植物栽培培地を、適当な量の鉢底土を用いて、容易に且つ迅速に準備することが出来る。
【出願人】 【識別番号】591079432
【氏名又は名称】株式会社花ごころ
【出願日】 平成11年7月22日(1999.7.22)
【代理人】 【識別番号】100078190
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 三千雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−28941(P2001−28941A)
【公開日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【出願番号】 特願平11−207474