| 【発明の名称】 |
穀粒排出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 健治
【氏名】内田 博也
【氏名】岡崎 秀範
【氏名】今村 英一
【氏名】山本 昌一
【氏名】飯泉 清
【氏名】岡田 利彦
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| 【要約】 |
【課題】排穀オーガにおける横排穀オーガの長さを如何なる条件においても移動量不足を補足可能にすると共に、横排穀オーガの長さ短縮時における満杯状態の検出センサに対する機体側からのハーネスの弛み防止のコンパクト化。
【解決手段】固定螺旋1を内装した固定搬送筒2に対し伸縮螺旋3を内装した移動搬送筒4を伸縮作用させる横排穀オーガ5と、縦排穀オーガ6の上端部に設けた排穀接続メタル7との間に、継ぎ足し用として固定螺旋1を内装した補助排穀オーガ8を接続させると共に、該排穀接続メタル7から横排穀オーガ5の上方に沿って延長した摺電レール9に絶縁部材10を介して固定した通電部材11上を摺動して通電させる摺電子12を移動搬送筒4から保持し、この摺電子12にエンジン停止用のハーネス13を接続した穀粒排出装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定螺旋1を内装した固定搬送筒2に対し伸縮螺旋3を内装した移動搬送筒4を伸縮作用させる横排穀オーガ5と、縦排穀オーガ6の上端部に設けた排穀接続メタル7との間に、継ぎ足し用として固定螺旋1を内装した補助排穀オーガ8を接続させたことを特徴とする穀粒排出装置。 【請求項2】 上記排穀接続メタル7から横排穀オーガ5の上方に沿って摺電レール9を延長し、この摺電レール9の表面に絶縁部材10により絶縁した通電部材11を固定して設け、この通電部材11上を摺動して通電させる摺電子12を移動搬送筒4から保持すると共に、この摺電子12にエンジン停止用のハーネス13を接続したことを特徴とする請求項1記載の穀粒排出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、穀粒排出装置に関し、コンバインや穀粒運搬車等においてグレンタンクへ貯留した穀粒を機外へ排出させるもの等の分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来では、コンバインや穀粒運搬車等において、穀粒を一時貯留するグレンタンクの底部に水平方向に穀粒を搬送する底部螺旋を設け、この底部螺旋から縦方向に穀粒を搬送する縦排穀オーガに連接し、この縦排穀オーガの上端部に設けた排穀接続メタルに、横方向に穀粒を搬送する上下昇降(回動)自在で且つ長さ方向に伸縮可能な横排穀オーガを連接すると共に、この横排穀オーガ5の移動搬送筒を固定搬送筒に対し伸縮させることにより、排穀作業時に排穀すべき機外の穀粒容器等の位置へ、移動搬送筒先端部のオーガ排出口を合致させるもの等が既に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、排穀作業時に横排穀オーガの移動搬送筒を最適の排穀位置へ移動させて排穀を行わせるが、このとき、コンバインや穀粒運搬車等の種類や型式の違いによって移動搬送筒の移動量では不足する場合が発生し利便性に難点があった。また、横排穀オーガによる穀粒排出時に穀粒が満杯となった状態を検出してエンジンを停止させる、例えば満杯センサ等をオーガ排出口にもうけているものにおいて、この満杯センサへ機体32側から接続しているエンジン停止用のハーネスが、移動搬送筒4を短縮したときに弛んで邪魔になるため弛み吸収用の吸収具を用いており、この吸収具が狭いスペース内に収められないという難点があった。 【0004】そこで、この発明は、横排穀オーガが伸縮量不足のときは継ぎ足し用として補助排穀オーガを接続させると共に、オーガ排出口に設けた満杯センサ等へ接続するハーネスのうち移動搬送筒による移動部分は摺電子により通電させる。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定螺旋1を内装した固定搬送筒2に対し伸縮螺旋3を内装した移動搬送筒4を伸縮作用させる横排穀オーガ5と、縦排穀オーガ6の上端部に設けた排穀接続メタル7との間に、継ぎ足し用として固定螺旋1を内装した補助排穀オーガ8を接続させたことを特徴とする穀粒排出装置の構成とする。 【0006】請求項2の発明は、上記排穀接続メタル7から横排穀オーガ5の上方に沿って摺電レール9を延長し、この摺電レール9の表面に絶縁部材10により絶縁した通電部材11を固定して設け、この通電部材11上を摺動して通電させる摺電子12を移動搬送筒4から保持すると共に、この摺電子12にエンジン停止用のハーネス13を接続したことを特徴とする請求項1記載の穀粒排出装置の構成とする。 【0007】 【作用】請求項1の発明では、上記構成により、グレンタンクの底部螺旋から搬送される穀粒を受けて縦搬送を行う縦排穀オーガ6上端部の排穀接続メタル7により、横排穀オーガ5へ引き継ぎ搬送する穀粒排出装置において、機外の穀粒容器等へ穀粒を排出する排穀作業を行う際に、横排穀オーガ5を縦排穀オーガ6を軸として回動させると共に、移動搬送筒4を固定搬送筒2に対し伸長させながら下降させて先端部のオーガ排出口を排穀位置へ臨ませるが、このとき、排穀接続メタル7と横排穀オーガ5との間に補助排穀オーガ8を継ぎ足すことにより、各種の条件に対し移動搬送筒4の移動量不足を補足してオーガ排出口を排穀位置へ合致させることができる。 【0008】請求項2の発明では、上記構成により、グレンタンクの底部螺旋から搬送される穀粒を受けて縦搬送を行う縦排穀オーガ6上端部の排穀接続メタル7により、横排穀オーガ5へ引き継ぎ搬送する穀粒排出装置において、機外の穀粒容器等へ穀粒を排出する排穀作業を行う際に、横排穀オーガ5を縦排穀オーガ6を軸として回動させると共に、移動搬送筒4を固定搬送筒2に対し伸長させながら下降させて先端部のオーガ排出口を排穀位置へ臨ませるが、このとき、移動搬送筒4から保持した摺電子12を排穀接続メタル7から延設した通電部材11上を摺動させることにより、移動搬送筒4先端部のオーガ排出口の満杯状態を満杯センサ等により検出したときは、エンジン停止用のハーネス13のうち移動搬送筒4による移動部分は摺電子12により通電してエンジンを停止させることができる。 【0009】 【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、収穫された穀粒を一時貯留するグレンタンクから機外へ排出させる排穀作業を行う際に、横排穀オーガ5の横回動と上下昇降を行うと共に、移動搬送筒4を固定搬送筒2に対し伸縮させてオーガ排出口を排穀すべき機外の穀粒容器等の位置へ臨ませるときに、従来では、コンバインや穀粒運搬車等の種類や型式により移動搬送筒4の移動量では不足する場合があったが、これを、排穀接続メタル7と横排穀オーガ5との間に継ぎ足す補助排穀オーガ8を接続(長さ変更可)することにより、如何なる条件においても移動搬送筒4の移動量不足を補足してオーガ排出口を排穀位置へ的確に合致させ得ると共に、横排穀オーガ5部分を共通化して汎用性を高めることができる。 【0010】請求項2の発明では、上記作用の如く、収穫された穀粒を一時貯留するグレンタンクから機外へ排出させる排穀作業を行う際に、横排穀オーガ5の横回動と上下昇降を行うと共に、移動搬送筒4を固定搬送筒2に対し伸縮させてオーガ排出口を排穀すべき機外の穀粒容器等の位置へ臨ませるときに、従来では、移動搬送筒4を短縮させるときに、オーガ排出口に設けた満杯センサ等へ機体側から接続しているエンジン停止用のハーネス13の弛み吸収具を必要とし、この吸収具が狭いスペース内に収められないという難点があったが、これを、移動搬送筒4から保持した摺電子12を固定搬送筒2から延設した通電部材11上を摺動させることにより、満杯センサ等へ接続するエンジン停止用のハーネスのうち移動搬送筒4による移動部分を摺電子12に代えて通電させることができるから、構造がコンパクトとなり、横排穀オーガ5の外装カバー内に容易に収めることができると共に、外観も良好となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコンバインについて図面に基づき説明する。図20,図21,図22はコンバインの全体構成を示すもので、走行フレーム15の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ16を張設した走行装置17を配設すると共に、該走行フレーム15上にフィードチェン18に挟持搬送して供給される刈取り穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク19と、この貯留した穀粒を機外へ排出する穀粒排出装置としての排穀オーガ20とを備えた脱穀装置21を載置構成している。 【0012】該脱穀装置21の前方に、その前端側から未刈穀稈を分草する分草体22と、分草された穀稈を引き起こす引起部23と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部24と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送しながら横倒れ姿勢に変更して該フィードチェン18へ受渡しする穀稈搬送部25等を有する刈取装置26を、油圧駆動の昇降シリンダ27により土壌面に対し昇降自在に回動作用するよう構成している。 【0013】該刈取装置26の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置28と、この操作のための操作席29とを設け、この操作席29の下方側にはエンジン30を搭載し後方側には前記グレンタンク19を配置する。該操作装置28と操作席29とを覆うキャビン31を設けると共に、これらの走行装置17,脱穀装置21,刈取装置26,操作装置28,エンジン30,キャビン31等によってコンバインの機体32を構成させている。 【0014】前記排穀オーガ20は、図4に示す如く、グレンタンク19に一時貯留された穀粒を機外へ排出する底部螺旋33を該タンク19の底部に軸装して設け、その始端側を該タンク19外部の伝動軸34にクラッチ装置35を介して連結し、終端側を該タンク19から後部外壁に沿って立設する縦排穀オーガ6の下端位置に設けた連接メタル36まで延長させると共に、縦排穀オーガ6に内装している縦搬送螺旋37の下端部に連接して構成させている。 【0015】該縦排穀オーガ6の上端位置に排穀接続メタル7を設け、このメタル7に、縦搬送された穀粒を引き継いで横搬送する横排穀オーガ5の固定搬送筒2を接続すると共に、この固定搬送筒2の外周に伸縮作用させる移動搬送筒4を配設し、排穀昇降シリンダ38により横排穀オーガ5を補助アーム5aを介して昇降させ、縦排穀オーガ6の下部側外周に設けた旋回ギヤ39と、旋回モータ40の駆動軸に軸止した駆動ギヤ41とを噛合連動して、縦排穀オーガ6の回動により横排穀オーガ5を水平方向に旋回させるよう構成している。 【0016】該横排穀オーガ5の固定搬送筒2は、排穀接続メタル7内において始端部を縦搬送螺旋37に連接した固定螺旋1を内装すると共に、この固定搬送筒2の先端部から移動搬送筒4の基部側を挿入嵌合して摺動自在に伸縮作用させ、この伸縮作用する移動搬送筒4に従動して伸縮作用する伸縮螺旋3を内装して設け、これらの固定螺旋1と伸縮螺旋3により搬送された穀粒を機外へ排出するオーガ排出口4aを移動搬送筒4の先端部に開口して構成させる。 【0017】該伸縮螺旋3は、一端部を移動搬送筒4のオーガ排出口4aの上方位置に軸支すると共に、他端部を固定搬送筒2側に延長して固定螺旋1の軸内に摺動自在に嵌挿した伝動軸42を軸架して設け、この伝動軸42に多数の螺旋単体43を摺動自在に嵌合して相互の間隔調節により伸縮可能に構成させている。 【0018】該螺旋単体43は、図5,図6,図7,図8に示す如く、伝動軸42に摺動自在に嵌合する外周部が円筒状の軸受ボス43aと、その外周面に支持固定され軸受ボス43aの外周を略一周するスパイラル状の螺旋体43bと、この螺旋体43bを軸受ボス43aに接続するためのスペーサ43cとからなっており、こりスペーサ43cの内周面は軸受ボス43aの両端部に接続され、且つその外周面の略両端部に螺旋体43bを接続固定して構成させる。 【0019】該スペーサ43cは軸受ボス43aに螺旋体43bを接続固定するための接続部分を形成し、多数の螺旋単体43を連結しながら、且つ互いに離れたり接近したりすることができるもので、そのため、スペーサ43cは螺旋体43bと同じく軸受ボス43aの外周を略一周するようにスパイラル状になっており、多数の螺旋単体43が連結しながら互いに最も離れた状態にあるときには、互いに隣接するスペーサ43cの肉厚部t同士と係合可能となるよう構成している。 【0020】該軸受ボス43aの長さxはスペーサ43cの長さyの約半分になっており、スペーサ43cの内径を軸受ボス43aの外径より若干大きくしているから、多数の螺旋単体43は、螺旋体43bが隣接の螺旋体43bに最も接近したときには、隣接の軸受ボス43aとの間に間隔ができないように近接させることができるよう構成している。なお、このとき、軸受ボス43aの外周とスペーサ43cの内周の間にある穀粒はスペーサ43cに設けた逃し孔hから外部に逃がすことができる。 【0021】前記横排穀オーガ5の移動搬送筒4を固定搬送筒2に対し伸縮作用させる伸縮駆動装置Eは、排穀接続メタル7の上部位置に設けた伸縮駆動モータ44に減速器を介して螺旋軸45の基端部を連結して強制駆動させると共に、この螺旋軸45を固定搬送筒2の上部側に沿って移動搬送筒4の移動量分だけ延長させた構成としている。 【0022】該移動搬送筒4の基部側に固定した移動具46を螺旋軸45の螺旋溝に係合している伝動ピン46aを介して強制的に軸方向に移動可能とし、移動具46に隣接して上側位置に案内ローラ46bを設け、この案内ローラ46bを案内する案内レール46cを固定搬送筒2の長手方向に設けると共に、案内ローラ46bに対応する下側位置に三点軸受として設けた支持ローラ47により固定搬送筒2の周面を転動しながら支持して構成させる。(図3参照)該伸縮駆動装置Eは、移動搬送筒4の最短縮側と最伸長側とに各々リミットスイッチS1及びS2を設け、該移動具46がリミットスイッチS1又はS2に達すると伸縮駆動モータ44を自動停止させると共に、このモータ44を前記操作装置28に設けた伸縮スイッチ48のON操作により駆動して螺旋軸45を正転又は逆転させ、移動具46を介して移動搬送筒4を伸長又は短縮させて、前記オーガ排出口4aから落下する穀粒の排穀位置を選択可能に構成している。 【0023】コンバインの作業時に、未刈穀稈を刈取装置26により刈り取り、刈り取られた穀稈を脱穀装置21に送り、脱穀選別された穀粒はグレンタンク19内へ一時貯留され、このタンク19内の穀粒が満杯になると排穀オーガ20によりトラック等の荷台へ穀粒を排出させる。 【0024】このとき、排穀オーガ20における横排穀オーガ5のオーガ排出口4aが排穀位置へ到達しない場合には、横排穀オーガ5の移動搬送筒4を伸長してより遠くへの穀粒の排出が可能となるが、この排穀位置がコンバイン(穀粒運搬車等も含む)の種類や型式等により違いがあり、移動搬送筒4による同じ移動量では不足する場合がある。 【0025】このため、図1に示す如く、該排穀オーガ20の排穀接続メタル7と横排穀オーガ5の固定搬送筒2との間に、固定螺旋1を内装した補助排穀オーガ8を接続すると共に、固定搬送筒2と補助排穀オーガ8の各固定螺旋1を連接させることにより、移動搬送筒4による移動量不足を補って排穀位置を延長することができるから、横排穀オーガ5部分は共通の構成として汎用化し、補助排穀オーガ8の長さzを変えることによって、各種の機種に対応させることができる。 【0026】また、図2に示す如く、該排穀接続メタル7に取付ベース49を固定し、この取付ベース49に横排穀オーガ5の固定搬送筒2を接続すると共に、移動搬送筒4の移動量だけ固定搬送筒2の上方に配置した前記螺旋軸45に沿って帯状で細長い摺電レール9を延長して取り付け、この摺電レール9の表面に絶縁部材10を介して通電可能な通電部材11を固定して設け、この通電部材11の基部に機体32側から配索したエンジン停止用のハーネス13を接続して構成させる。 【0027】該横排穀オーガ5の移動搬送筒4の基部側に固定した前記移動具46に、通電部材11上を摺動して通電させるブラシ状の摺電子12を取り付け、この摺電子12から、移動搬送筒4の先端部において穀粒を排出させる前記オーガ排出口4aに設けた満杯状態を検出する満杯センサ50へエンジン停止用のハーネス13を接続して構成させる。 【0028】このように、機体32側から該オーガ排出口4aに設けた満杯センサ50へ接続するハーネス13を分割し、移動搬送筒4における移動部分は摺電子12により通電させることにより、従来の如く、移動搬送筒4を短縮させたときに生じるハーネス13の弛みを吸収する吸収具が狭いスペースに収め難いということがなく、構造がコンパクトになり、横排穀オーガ5の外装カバー(図示なし)内に収めることができると共に、外観も良好となる。 【0029】また、図3に示す如く、該横排穀オーガ5の移動搬送筒4の基部側に固定した前記移動具46に隣接して上側位置に案内ローラ46bを配置し、この案内ローラ46bに対応する下側位置に三点軸受としての支持ローラ47を設けて構成している。 【0030】該支持ローラ47は、合成ゴム又は樹脂部材等によるローラ47aを、移動搬送筒4から軸受ホルダ47bにより固定搬送筒2の周面を回転可能にピン47cにて軸承しており、この軸受ホルダ47bを移動搬送筒4に螺子締結する際に、このホルダ47bと締付け台座47dとの間にばね等による弾性部材47eを挿入して構成させる。 【0031】このように、該移動搬送筒4を支持している支持ローラ47の軸受ホルダ47b締付け部に弾性部材47eを介在させることにより、移動搬送筒4に過負荷が掛かったときに直接固定搬送筒2に負荷が掛からないよう軽減抑制することができる。 【0032】また、前記走行装置17は、図9,図10に示す如く、走行フレーム15の中央側左右位置に縦方向に固着した左右の縦フレーム51と、この左右の縦フレーム51の外側下方に略並行して各々左右の転輪フレーム52を、前側を左右の前部ローリングアーム53にピン連結すると共に、後側を左右の後部ローリングアーム54とピッチングアーム55の組合せにより各々ピン連結して構成させる。 【0033】該左右の転輪フレーム52の後端部に、左右の後部転輪56を回動可能に軸支すると共に、左右の転輪フレーム52の外側面下部側に各々所定の間隔をおいて複数個の接地転輪57を遊転自在に軸支し、これらの後部転輪56及び接地転輪57と、走行フレーム15の前端部に装架した走行用ミッションケース58から動力を伝達する駆動輪59とに、前記左右の走行クローラ16を各々巻掛け張設して構成させる。60は補助転輪を示す。 【0034】該左右の前部ローリングアーム53と後部ローリングアーム54とを連結杆61により連結し、この両ローリングアーム53,54を、左右のローリングシリンダ62の駆動による上下回動により機体32を左右昇降させるローリング制御と、左右の前部ローリングアーム53を支点とし左右の後部ローリングアーム54を介したピッチングアーム55を、ピッチングシリンダ63の駆動による上下揺動により機体32を前後昇降させるピッチング制御とを構成させる。 【0035】該該左右のローリングシリンダ62の伸縮ストロークを検出する左右ストロークセンサ62aと、ピッチングシリンダ63の伸縮ストロークを検出する前後ストロークセンサ63aとを各々配設して構成させる。前記複数個の接地転輪57のうち機体32の重心位置近傍の転輪57aのみを上下動可能とするものにおいて、この転輪57aの上下動については、左右の転輪57aを各々独立して、前記操作装置28に設けたパワステレバー64の左右側への傾動操作による操向旋回作用に同調して旋回中心側の転輪57aを下方へ押し下げるよう構成させる。なお、該支持メタル65に軸承した前後の転輪57a間に機体重心を設定するようにしてもよい。 【0036】これら前後の転輪57aは、図11に示す如く、前後に2個の転輪57aを平衡作用可能な支持メタル65に一定間隔で軸承し、この前後の支持メタル65の中心位置を前記転輪フレーム52に支承するメタル支持軸66によって軸承して構成させる。 【0037】該メタル支持軸66を転輪フレーム52の反対側に突出させて揺動アーム67を軸止し、この揺動アーム67と油圧駆動の転輪シリンダ68とを連結させると共に、メタル支持軸66の回動により支持メタル65を介して転輪57aを若干上下動可能なるよう該支持軸66を偏心させた構成とする。 【0038】該転輪シリンダ68の作用は、図12の油圧回路に示す如く、前記ミッションケース58に内装した操向旋回用の操向クラッチプッシュシリンダ69と操向切替電磁弁70とを接続する回路に、該シリンダ68を各々並列に接続して構成させる。 【0039】このように、操向旋回時に制動側の支持メタル65に軸承した前後2個の転輪57aを、パワステレバー64の操作角度によるプッシュシリンダ69の作動に同調した転輪シリンダ68の作動により、メタル支持軸66を回動して若干下動させることによって、機体32の旋回中心側の接地面積を小さくすることができるから、特に走行速度による旋回時にシャクリが抑制され円滑に旋回を行うことができる。 【0040】なお、圃場内において旋回半径が小さくなるため作業能率を向上させることができると共に、該転輪57aを作用させるための電磁弁を必要としないから簡素化できる。また、湿田か否かを選択し湿田の場合は車高を高い側に制御する湿田スイッチ71と、湿田スイッチ71を入にしないかぎりは最低車高を基準に固定又は水平化制御を行う自動スイッチ72と、刈取装置26及び脱穀装置21を作用させる刈・脱クラッチ73とを前記操作装置28に設けて構成させる。(図13参照)なお、前記走行クローラ16に対する機体32の上下昇降時の車高位置は、左右及び前後ストロークセンサ62a,63aにより検出を行う。 【0041】図14のフローチャートに示す如く、湿田スイッチ71の入により、車高の任意高さを設定し、次に自動スイッチ72を入としたときは、刈・脱クラッチ73を入として機体32の水平化制御を開始させると共に、湿田スイッチ71の切により、車高を最低高さに戻し、次に自動スイッチ72を入としたときは、刈・脱クラッチ73を入とし機体32の最低高さを基準として固定又は水平化制御を開始させる。(図15参照) このように、湿田スイッチ71を入としないかぎり最低車高を基準に固定又は水平化作用を行わせることができるから、従来の如く、湿田スイッチ71の入・切に関係なく人為的に車高を上昇させた位置での水平制御が可能なため、半湿田等において高刈りとなり短稈の場合では扱ぎ残しが発生したり、通常の場合でも刈り跡不良等が発生したりすることがなく、作業者が湿田スイッチ71を入にしないかぎり低く刈り取ることができ、これら不具合を解消することができる。 【0042】また、コンバインにおける電気系統への電力の供給や電気制御を行う電装関係において、前記脱穀装置21後端部一側の走行フレーム15上に配置したバッテリー74から、排穀オーガ20に対する電源を直接配索するときに、図16に示す如く、バッテリー74のプラス端子74aからのオーガハーネス75を、バッテリー74のプラス及びマイナス端子74a,74b一側の端部位置に取り付けた細長い金具74cにワイヤバンド74dによってクランプし、マイナス端子74dに接近しないよう構成させる。 【0043】このように、バッテリー74のプラス端子74aからのオーガハーネス75の配索を、金具74cにワイヤバンド74dにてクランプすることによりマイナス端子74dに接近しないようにすると共に、バッテリー74上面に設けているナイロンカバー76内に収めることができるから、メンテナンス性の向上及びバッテリー74の側面に位置する脱穀装置21の揺動クランクバランサ77との接触を防止することができる。 【0044】また、該電装関係において、図17に示す如く、前記刈取装置26の引起部23におけ刈取制御用の刈取ハーネス78を、引起し変速ロッド79の奥側に配索することにより、刈取り穀稈の干渉により刈取ハーネス78が損傷することを防止できると共に、配索基準位置が決まるため配索のバラツキを防止することができる。 【0045】また、該電装関係において、図18に示す如く、各種の油圧電磁弁80を作用可能に纏めて配索する油圧ハーネス81を、該電磁弁80の側面位置でメインハーネス82と接続させることにより、長くて重いメインハーネス82と油圧ハーネス81を分離できるから、組立性及びメンテナンス性を向上させることができると共に、メインハーネス82が共通して1種類でよくコスト低減を図ることができる。 【0046】また、該電装関係において、図19に示す如く、前記走行フレーム15近傍に配置した左右及び前後ストロークセンサ62a,63a等による車体姿勢制御用の車体ハーネス83を、該メインハーネス82と接続させることにより、長くて重いメインハーネス82と車体ハーネス83を分離できるから、組立性及びメンテナンス性を向上させることができると共に、メインハーネス82が共通して1種類でよくコスト低減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月14日(2000.6.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−352828(P2001−352828A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−178091(P2000−178091) |
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