| 【発明の名称】 |
脱穀機の扱室開閉構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 高広
【氏名】梅林 竜司
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| 【要約】 |
【課題】扱室ケースを下部ケースに対し能率よく簡単に位置決め固定することができると共に、位置決めのために高い加工精度を要することのない簡潔な構成の脱穀機の扱室開閉構造を提供する。
【解決手段】入口側板21と出口側板22間に扱胴4を回転可能に軸架し、その上方を天板20で覆った扱室ケース2を、受網3a等を内装する下部ケース3に、支点軸5aを中心として上下回動可能に設けた脱穀機の、前記下部ケース3の前壁30及び後壁31に、支点軸5aを有する支持体5の基部を設けると共に、該支持枠5に扱室ケース2側に突出するガイド部9を形成し、該ガイド部9によって扱室ケース2の前後を規制し、下部ケース3に位置決めすることができる脱穀機の扱室開閉構造にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入口側板(21)と出口側板(22)間に扱胴(4)を回転可能に軸架し、その上方を天板(20)で覆った扱室ケース(2)を、受網(3a)等を内装する下部ケース(3)に、支点軸(5a)を中心として上下回動可能に設けた脱穀機において、前記下部ケース(3)の前壁(30)及び後壁(31)に、支点軸(5a)を有する支持体(5)の基部を設けると共に、該支持体(5)に扱室ケース(2)側に突出するガイド部(9)を形成し、該ガイド部(9)によって扱室ケース(2)の前後を規制し、下部ケース(3)に位置決めする脱穀機の扱室開閉構造。 【請求項2】 支持体(5)のガイド部(9)によって、扱室ケース(2)の回動姿勢における前後を規制する請求項1記載の脱穀機の扱室開閉構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン或いはハーベスタ等の収穫機に搭載可能な脱穀機における扱室開閉構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、扱胴を回転可能に内装軸架した扱室ケースを、受網等を内装した下部ケースに位置決め固定した脱穀姿勢から、両者間に設けた支点軸を回転中心として扱口側を開放するように上方に回動させる開動姿勢(メンテナンス姿勢)に切り換えることにより、扱室内の清掃或いは点検修理等のメンテナンス作業等を行うようにした脱穀機は既に知られている。このような脱穀機は、その脱穀姿勢における扱室ケースと下部ケースとの接合面の位置決め固定を、扱室ケース側に設けた位置決めピンを、下部ケース側に穿設した係止孔内に係脱可能に嵌挿させる、差し込みピン構造で行うようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来のような構成による脱穀機は、脱穀機の奥側に軸支された支点軸を中心に扱室ケースをメンテナンス姿勢に支持し、この状態でメンテナンス作業を終えて扱室ケースを下降回動し、再び下部ケースに位置決め固定して脱穀姿勢にするとき、両者は加工歪みや脱穀時の振動或いは負荷による歪みを有する場合に、位置決めピンと係止孔との嵌挿を能率よく的確に行い難いものであると共に、上記扱室開閉構造は位置決め固定をした状態において、位置決めピンのみによって扱室ケースの前後方向の振れ止めを行うので、応力集中によるこの部の損耗が大きいこと等から、扱室開閉構造に高い加工精度や複雑な補強を要する等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明による脱穀機の扱室開閉構造は、第1に、入口側板21と出口側板22間に扱胴4を回転可能に軸架し、その上方を天板20で覆った扱室ケース2を、受網3a等を内装する下部ケース3に、支点軸5aを中心として上下回動可能に設けた脱穀機において、前記下部ケース3の前壁30及び後壁31に、支点軸5aを有する支持体5の基部を設けると共に、該支持体5に扱室ケース2側に突出するガイド部9を形成し、該ガイド部9によって扱室ケース2の前後を規制し、下部ケース3に位置決めすることを特徴としている。 【0005】第2に、支持体5のガイド部9によって、扱室ケース2の回動姿勢における前後を規制することを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において1はコンバイン等の収穫機に搭載可能な脱穀機であり、天板20で連結した入口側板21と出口側板22間に、扱胴4の扱胴軸4Sを軸架した扱室ケース2と、該扱室ケース2を後述する支持体5の支点軸5aを介して上下回動可能に支持すると共に、扱胴4の回転軌跡下側に沿って張設した受網3a及びその下側に位置する揺動選別体3b等を内装した本体機枠(下部ケース)3とで機体1aを構成し、扱室ケース2と下部ケース3との接合によって扱室1bを形成し、該扱室1bには前記支点軸5aの他側で、穀稈を扱胴4沿って通過させる扱口10と、その前後の穀桿の供給口11と排出口12を一連に形成している。 【0007】また、前記扱室ケース2は、固定側機枠である下部ケース3の奥側(反扱口側)上方で、後述する扱室開閉構造の支持体5上部に配置した支点軸5aを回動中心とし、下部ケース3に係脱可能に位置決め固定した脱穀姿勢から、扱口10側を開放するように上方に回動させる開動姿勢(メンテナンス姿勢)に切り換えて、扱室1a内の清掃及びメンテナンス作業等を良好に行うことができるようにしている。そして、下部ケース3側には扱口10の下方に沿ってフィードチェン3Fを張設し、該フィードチェン3Fの搬送面に対設する挟持レール3Rを扱室ケース2側に取付け支持している。尚、扱室ケース2と下部ケース3との間には、両者を脱穀姿勢に固定する図示しないロック機構、及び該ロック機構を解除して扱室ケース2をメンテナンス姿勢にするとき、これを付勢支持するダンパーシリンダ等からなる付勢部材等を介装している。 【0008】次に、図1,図2を参照し前記扱室開閉構造について説明する。この扱室開閉構造は、下部ケース3の前壁30と後壁31に、基部を取付ネジ7によって着脱可能に取付固定した広巾板体からなる支持体5と、扱室ケース2の入口側板21と出口側板22に、基部を取付ネジ7によって着脱可能に取付固定した板状の支持腕6と、両者を回動可能に連結する支点軸5a等からなり、図示例における支点軸5aは前後の支持体5の上部に横設支持していると共に、前後の支持腕6に横設した支持筒6aを、支点軸5aに回動可能に嵌挿することにより、機体1aの奥側に支点軸5aを位置させて、該支点軸5aを中心に扱室ケース2を、図1の実線で示す脱穀姿勢から、点線で示すメンテナンス姿勢に扱口10側を大きく回動開放することができるようにしている。 【0009】また上記の構成において、前壁30と後壁31及び入口側板21と出口側板22は、共にその外周に外側に向けて屈曲させたリブを形成して枠剛性を向上させるようにしており、扱室ケース2を脱穀姿勢にしたとき、各前壁30と入口側板21及び後壁31と出口側板22が上下方向に対向するリブ側を、それぞれの接合面25,35となるように形成し、扱室ケース2を下部ケース3に対し安定よく脱穀姿勢に位置決めすることができるようにしている。 【0010】また、上記支持体5は広巾板の基部側の中程を、前壁30及び後壁31に各植設したネジ座7aに取付ネジ7を介して取付固定したとき、前記接合面35を含むリブの端面に接合させて安定よく締着固定することができ、また支持体5の上下方向の一側は扱室ケース2の接合面35を越えて扱口10側に延長させることによりガイド部9を一体的に形成しており、このガイド部9は脱穀姿勢及び回動中途における扱室ケース2の前後の振れ止めを行うようにしている。 【0011】尚、支持体5はそのガイド部9の端部を外側に向けてアール面状に形成しているので、扱室ケース2をメンテナンス姿勢から脱穀姿勢に下降回動させるとき、入口側板21と出口側板22の接合面25をガイド部9に引っ掛けたりすることなく、アール面で円滑に誘導案内し、扱室ケース2の下降回動を良好に行わせることができるようにしている。 【0012】以上のような扱室開閉構造を備えた脱穀機1は、扱室ケース2を図1の点線で示すメンテナンス姿勢から脱穀姿勢に下降回動させるとき、入口側板21と出口側板22の接合面25が、前後の支持体5のガイド部9間に入り込んで挟持状に案内され、その最下部で前壁30及び後壁31の接合面35に的確に接当させることができると共に、支持体5のガイド部9によって扱室ケース2は前後方向の振れを防止した状態で、脱穀姿勢に適切に位置決め固定することができる。従って、本発明に係わる扱室開閉構造は、扱室ケース2を支持する支持体5をして、振れ止めを行うガイド部9に兼ねさせた簡潔な構成を以て、扱室ケース2を下部ケース3に対し能率よく簡単に位置決め固定することができると共に、従来の差し込みピン構造で行うもののように、位置決めのための加工精度を要することなく廉価な構成を以て製作することができる等の利点がある。 【0013】次に、図3に示す本発明の別実施形態に係わる扱室開閉構造について説明する。尚、上記実施形態と同様な構成については説明を省略する。この扱室開閉構造は、支持体5の高さを天板20の上方に至る長さに形成すると共に、支持体5の上下方向の一側を扱室ケース2の接合面35を越えて扱口10側に延設することにより、ガイド部9を前述の実施形態のものより上方に長く形成して、扱室ケース2が上動回動したメンテナンス姿勢においても、扱室ケース2の前後の接合面25を、ガイド部9によって規制案内することができるようにしている。 【0014】従って、この構成によれば扱室ケース2は、上動回動させた状態においても、その前後を支持体5のガイド部9によって挟持状に規制されるからに、メンテナンス姿勢における前後方向の振れを的確に防止すると共に、扱室ケース2をメンテナンス姿勢から下降回動させて脱穀姿勢に切り換える際に、回動中途部で引っ掛かり等の不具合いを伴うことなく、一連の回動をガイド部9によって円滑に行うことができる等の利点がある。 【0015】尚、上記のように、メンテナンス姿勢においても扱室ケース2をガイド部9で規制するようにした場合には、下部ケース3と扱室ケース2の接合面25,35の下部側の位置決めに、従来のものと同様な差し込みピン構造を付加して行うようにしても、これを簡単且つ的確に行うことができるものである。即ち、支持体5を同図の実線で示すように形成すると共に、接合面25側に突設した位置決めピン8を、接合面35側に穿設した係止孔8aに係脱可能に嵌挿させるように構成した場合において、前記ガイド部9によって扱室ケース2を規制しながら、メンテナンス姿勢から脱穀姿勢に円滑に下降回動させて、位置決めピン8を係止孔8a内に簡単且つ的確に嵌挿させることができると共に、脱穀姿勢における扱室ケース2の位置決め固定を、支点軸5aと位置決めピン8a及び支持体5の上方に形成したガイド部9の三者によって、良好に行うことができるものである。 【0016】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことにより次のような効果を奏する。扱室ケースを回動可能に支持する、下部ケースの前壁及び後壁に設けた支持体に、扱室ケース側に突出するガイド部を形成し、該ガイド部によって扱室ケースを下部ケースに位置決め固定するようにしたことにより、扱室ケースを下部ケースに対し能率よく簡単に位置決め固定することができると共に、位置決めのために高い加工精度を要することなく簡潔な構成の扱室開閉構造を提供することができる。 【0017】また、支持体はガイド部を、扱室ケースが上動回動した状態においても規制するように設けたことにより、扱室ケースのメンテナンス姿勢における振れを防止すると共に、メンテナンス姿勢から脱穀姿勢への切り換えを円滑に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月29日(2000.5.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−333625(P2001−333625A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−158263(P2000−158263) |
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