| 【発明の名称】 |
脱穀機の送風ファン取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】板持 透
【氏名】栗原 克己
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| 【要約】 |
【課題】脱殻機1の機側壁10に送風ファン3を簡単に固定したり、取り出すことガできる脱穀機の送風ファン取付構造を提供する。
【解決手段】左右の機側壁10に吸気口11,12を開口して選別風用送風ファン3を軸支ブラケット7を介して着脱可能に取付け、この送風ファン3を一方の機側壁から他方の機側壁に向けて取出すようにした脱穀機において、機側壁10に開口する吸気口11を、軸支ブラケット7の取付部13を形成する短距離部と、該軸支ブラケット7を挿通させる長距離部11aとで形成し、送風ファン3を取り出す際に軸支ブラケット7を、前記長距離部11a側に移動させて送風ファン3を他側に向けて取り出すように構成した脱穀機の送風ファン取付構造。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 選別体2b等を内装する左右の機側壁10に吸気口11,12を開口し、該吸気口11,12に選別風を発生させる送風ファン3を軸支ブラケット7を介して着脱可能に取付けるとともに、上記送風ファン3を一方の機側壁から他方の機側壁に向けて取り出すようにした脱穀機において、前記機側壁10に開口する吸気口11を、軸支ブラケット7の取付部13を形成する短距離部と、該軸支ブラケット7を挿通させる長距離部11aとで形成し、送風ファン3を取り出す際に取付部13から外した軸支ブラケット7を、前記長距離部11a側に移動させた状態で、送風ファン3を他側に向けて取り出すように構成した脱穀機の送風ファン取付構造。 【請求項2】 吸気口11を方形状に形成し、その対辺で軸支ブラケット7を取付けるとともに、その対角部で軸支ブラケット7を挿通させるように構成した請求項1記載の脱穀機の送風ファン取付構造。 【請求項3】 軸支ブラケット7の機側壁10に対する取付片71の側辺に誘導面72を形成した請求項1又は2の脱穀機の送風ファン取付構造。 【請求項4】 送風ファン3を、該送風ファン3の入力プーリ5を取着する入力側に向けて取り出すように構成した請求項1又は2又は3記載の脱穀機の送風ファン取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱殻機の揺動選別装置の下方に設けられて選別風を発生させる送風ファンの機側壁への取付け構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に脱穀機は、扱室の下方で両機側壁の間に脱穀物を揺動して選別する選別体と、この選別体に選別風を送給する唐箕方式の送風ファンを備えており、この送風ファンはその取付構造を、上記両機側壁の間において放射方向に複数の板状の羽根を設けたファン軸の左右を、機側壁に開口した吸気口に対して外側から軸支ブラケットを取付けることによって支持するとともに、ファン軸の一側端側に入力用の大径の入力プーリを固定し、他側端側にフィードチェーン等への他部への伝動を行なうように構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のような構成による脱穀機の送風ファン取付構造は、送風ファン等の点検や修理、又は脱穀機内部の清掃等のメンテナンス作業を行なう際は、ファン軸から入力プーリ及び軸支ブラケットを抜き取り、他方の機側壁に開口されている吸気口側に送風ファンを移動させてこれの取抜き出しを行なってメンテナンス作業終了後に再びその組付けをするように構成している。従って、送風ファンの分解と組付の作業が煩雑となる上に、吸気口も寸法の大きなものとなる等の問題があった。 【0004】そこで本発明は、分解・組立てが容易な脱穀機の送風ファンの取付け構造を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る脱穀機の送風ファン取付構造は、選別体2b等を内装する左右の機側壁10に吸気口11,12を開口し、該吸気口11,12に選別風を発生させる送風ファン3を軸支ブラケット7を介して着脱可能に取付けるとともに、上記送風ファン3を一方の機側壁から他方の機側壁に向けて取り出すようにした脱穀機において、前記機側壁10に開口する吸気口11を、軸支ブラケット7の取付部13を形成する短距離部と、該軸支ブラケット7を挿通させる長距離部11aとで形成し、送風ファン3を取り出す際に取付部13から外した軸支ブラケット7を、前記長距離部11a側に移動させた状態で、送風ファン3を他側に向けて取り出すように構成したことを特徴としている。 【0006】また、吸気口11を方形状に形成し、その対辺で軸支ブラケット7を取付けるとともに、その対角部で軸支ブラケット7を挿通させるように構成したことを特徴としている。 【0007】また、軸支ブラケット7の機側壁10にに対する取付片71の側辺に誘導面72を形成したことを特徴としている。 【0008】更にまた、送風ファン3を、該送風ファン3の入力プーリ5を固定する入力側に向けて取り出すように構成したことを特徴としている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。 【0010】図1に示す1は、コンバイン等に搭載される脱穀機であり、機体1a内に扱胴2aを軸支した扱室2と、その下方で左右の機側壁10の間において脱穀物を受けて揺動選別する選別体2bと、この選別体2bの前後に設置し、選別風を形成する送風ファン3と、排塵ファン3aと、更に選別された脱穀物を移送する一番樋4aと二番樋4等を前後に配列して設けている。なお、2cは、扱室2の扱口に沿設したフィードチェンであり、また、2dは排稈搬送帯である。 【0011】また、上記送風ファン3は、図2,図3で示す本発明による構造によって機体1aに着脱可能に設けており、図示しない走行機体に設けたエンジンからベルト5aと入力プーリ5からなる入力部を介して入力するとともに、この入力部と反対側の伝動機構6を介して排塵ファン3aと二番樋4の螺旋等を伝動するようにしている。 【0012】図1〜4を参照して脱穀機に付設されている送風ファン取付構造について説明すると、この送風ファン3はファン軸30の機側壁幅間において板状の羽根31を複数放射方向に設けた唐箕方式のファンにしている。上記ファン軸30は機側壁10に開口させた吸気口11,12内に挿通させた状態において、取付メタルを兼ねる左右の軸支ブラケット7,7aによって機側壁10の取付部(ネジ孔)13に取付ネジ14を介して外側から取付けることにより、吸気口11,12の略中心部で機側壁10間に形成されるファンケース32内の適正位置において回転可能に軸支するようにしている。 【0013】そして、ファン軸30の右軸端側に前記直径の大きな入力プーリ5を設けて入力側にしているとともに、左軸端側には内側より無段変速用の可変プーリ6aを設け、ベルト6bを介してフィードチェン駆動用の伝動ケース6cを駆動するとともに、軸端側に外側プーリ6dを設け、これに巻掛けたベルト6eを介して排塵ファン3b、二番樋4等を駆動させる伝動機構6を構成している。 【0014】また、脱穀機の送風ファン取付構造は左側の機側壁10に開口する吸気口11を略正四角形の方形状に形成しており、その上下の対辺の中央部に前記取付部13を設けている。一方、中央部でファン軸30をメタル軸支する軸支ブラケット7はその両端に取付孔70を穿設して取付片71を形成している。そして、この取付片71を取付部13に外側から当接して取付ネジ14で締着することにより、送風ファン3の左側を取付けるようにしている。 【0015】上記軸支ブラケット7は、その両側端の取付片71の長さを、四角形の吸気口11の対角部、即ち対角線である長距離部(大径部)の距離よりもやや短い長さに形成しており、取付ネジ14を外し、図5に矢印で示すように、ファン軸30を中心として軸支ブラケット7を吸気口11に沿って回動させ、この取付片71を長距離部に位置合わせして軸支ブラケット7が吸気口11内を容易に通過することができる通過姿勢になる。 【0016】この状態において送風ファン3を矢印で示す入力側(図5と反対側)に向けて抜き出し状に取り出したり、また、大径の入力プーリ5を有する入力側から送風ファン3を差し込んで反対側(図5側)へ移動させて機側壁10への取付けを簡単に行なうことができるようにしている。 【0017】また、吸気口11を方形状に開口させ、図5の状態から点線の矢印で示すように軸支ブラケット7を回動させて図2のように吸気口11の開口部の短距離部の上下辺に軸支ブラケット7の取付片71を固定できる。 【0018】更に、この取付片71を図2の状態から図5の実線で示すように対角線である長距離部11a(径大部)に実線の矢印で示すように移動させることにより、軸支ブラケット7を通過姿勢に切換えることができる。 【0019】このように吸気口11を四角形に開口したことにより、軸支ブラケット7を通過させるためにこの吸気口11を必要以上に大きく開口させることなく、できるだけ小さな開口を形成して吸気を良好に行ないながら吸い込み空気の漏出を防止し、吸引送風効率を向上させることができるようにしている。 【0020】この吸気口11の形状は、図2及び図5に示すように四角形のものに限ることなく、図6に示すように軸支ブラケット7が通過する程度の大きさを持つ十字形にも形成することもできる。 【0021】即ち、同図の吸気口11は機側壁10に伝動機構6の可変プーリ6a等が通過できる最小径の丸孔に開設しているとともに、この丸孔に軸支ブラケット7を通過させる大きさの複数の長距離部(径大部)を連ならせて開口した形状とすることにより、前記の吸気口11と同様、又はそれ以上に送風ファン3の吸引送風効率を向上させることができるようにしているものである。 【0022】また、軸支ブラケット7は、図4に示すように、その取付片71の先端部分に取付孔70を開口し、更にその先端のコーナ部を斜めに欠除した案内面に形成することにより、図5で示す軸支ブラケット7の通過姿勢において、吸気口11のコーナとの引掛かりを防止しながら、吸気口11を可及的に小さく開口させることができるようにしている。 【0023】そして、軸支ブラケット7は同図(B)に示すように取付片71の機側壁10側に対する側辺を更に斜めに切欠することにより返曲させた誘導面72を形成しており、この構成により軸支ブラケット7が上記の通過姿勢にある状態から元の取付姿勢に復帰移動させる際に、図5の点線の矢印方向へ軸支ブラケット7を回動させるとき、この誘導面72の斜面が吸気口11の機側壁10部分に徐々に乗り上げるように案内するので、この軸支ブラケット7の取付部13への位置決めと組付け作業を簡単かつ速やかに行なうことができる等の利点がある。 【0024】なお、軸支ブラケット7を鉄板で形成する場合には、前記誘導面72はプレス加工等によって屈曲形成すればよい。また、吸気口11には送風ファン3を挿脱可能な形状の孔に開口させている。 【0025】以上のように構成した脱穀機1の送風ファン3の取付構造により、この送風ファン3の点検や修理或いは機体1a内部の清掃等を行なうとき、送風ファン3は左右の軸支ブラケット7,7aと取付ネジ14を外し、更に軸支ブラケット7を前記のように通過姿勢に回動させた状態で、送風ファン3を図3に矢印で示すように入力プーリ5が設けてある入力側に引き出すことで、他の伝動機構6が設けてある機側壁10の、外側にある軸支ブラケット7や可変プーリ6a等は、吸気口11内を円滑に通過するので、従来の装置のように送風ファン3の軸支ブラケット7や入力プーリ5、ベアリング等を分解することなく、送風ファン3を機外に簡単に取り出すことができる。 【0026】また、機体1aより取り出した送風ファン3は、大径の右側の機側壁10の吸気口12側から機体1a内に容易に挿入することができるとともに、軸支ブラケット7を通過姿勢にして左側の吸気口11を通過させることができ、その組付けも簡単に行なうことができるから前記メンテナンス作業を能率よく簡単に行なうことができるものである。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る脱穀機の送風ファン取付構造によれば、送風ファン3を軸支ブラケット7より短距離部分(小径部分)を含んで形成された吸気口11のその短距離部分に、軸支ブラケット7を介して安定よく支持することができる。また、この軸支ブラケット7を吸気口11の長距離部分(大径部分)に移動させた通過姿勢にすることにより、送風ファン3の軸支ブラケット7等を分解することなく送風ファン3の着脱を簡単に行なうことができる。 【0028】また、吸気口11はその対辺で軸支ブラケット7を取付けるとともに、対角部で軸支ブラケット7を通過できる寸法や形状に開口したことにより、吸気口11を可及的に小径な孔にすることができ吸込送風効率を向上させることができる。 【0029】また、軸支ブラケット7の取付片71に誘導面72を形成したことにより、軸支ブラケット7を給気口11の縁部に引掛けることなく、通過姿勢から取付部13に簡単に移動させることができるので、送風ファン3の取付けを能率よく行なうことができる。 【0030】さらに、送風ファン3は径大な吸気口12が開口される入力側から送り込み、あるいは取り出すようにしたので、送風ファン3の軸支ブラケットやベアリング等を分解することなく簡単に取出すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月8日(2000.5.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−314119(P2001−314119A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月13日(2001.11.13) |
| 【出願番号】 |
特願2000−134987(P2000−134987) |
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