| 【発明の名称】 |
コンバインの脱穀二番処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】泉 浩二
【氏名】水本 武
【氏名】土居原 純二
【氏名】古川 好伸
|
| 【要約】 |
【課題】コンバインの脱穀二番処理室、および二番還元揚穀機との処理物の詰り状態を速やかに検出して、詰ってしまうまでに対処して、作業の能率化を図るものである。
【解決手段】二番還元物を受けて処理する二番処理室1内に、二番処理物の詰りを検出する詰りセンタ2を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀二番処理装置の構成。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】二番還元物を受けて処理する二番処理室1内に、二番処理物の詰りを検出する詰りセンタ2を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀二番処理装置。 【請求項2】前記詰りセンサ2を、二番処理室1を開閉可能の室蓋3に取付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀二番処理装置。 【請求項3】前記詰りセンサ2による検出でコンバイン駆動用のエンジン4ないし走行装置5を停止することを特徴とする請求項1、または2に記載のコンバイインの脱穀二番処理装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの脱穀二番処理装置に関し、二番物を脱穀処理する二番処理室内における処理状況を速かに検出して、対処しようとするものである。 【0002】 【従来の技術】二番処理物の詰りを検出する技術として、二番物を二番処理室へ揚穀する二番還元揚穀機に詰りセンサを設ける技術が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】小形のコンバインでは濡れた穀稈の刈取や、脱穀処理を行うことが多く、二番物の還元量が多くなると二番処理室内における二番物の増加によって詰ったり、また二番処理室における処理抵抗の増して、オーガ形態の二番還元揚穀機に影響して、この二番還元揚穀機内に二番物が餅のように付着したり、詰り易くなる。このようになると、これら二番還元揚穀機や二番処理室内の掃除に手数と時間を要する。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、二番還元物を受けて処理する二番処理室1内に、二番処理物の詰りを検出する詰りセンタ2を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀二番処理装置の構成とする。 【0005】そして、請求項2に記載の発明は、前記詰りセンサ2を、二番処理室1を開閉可能の室蓋3に取付けたことを特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明は、前記詰りセンサ2による検出でコンバイン駆動用のエンジン4ないし走行装置5を停止することを特徴とする。 【0006】 【発明の効果】請求項1に記載の発明では、脱穀選別部から還元される二番処理室1内の二番処理物が増加すると、詰りセンサ2によって速やかに検出される。コンバイン作業者、または対処機能部は、この二番処理状況を知ることができ、二番処理室1内に二番処理物が詰って堆積する前に対処することができ、二番還元揚穀機等への支障、影響を与えないで、コンバイン作業を円滑に能率よく行わせることができる。 【0007】請求項2に記載の発明では、前記二番処理室1内に二番処理物が増加して、詰りセンサ2が検出すると、この室蓋3を開いて内部の二番処理物を室外へ取出すことができ、このとき詰りセンサ2を室蓋3と共に開くため、内部に詰った二番物の排除によって詰りセンサ2を損傷させること少くすることができ、この詰った二番物の排除操作を速かに容易に行うことができる。 【0008】請求項3に記載の発明では、前記詰りセンサ2による検出によって、コンバイン各部の駆動源であるエンジン4を自動的に停止させるか、ないしは走行装置5を自動停止するものであるから、二番処理室1内の処理物の増加を停止して、この二番処理室1内の処理物の排除を行い、または二番処理室1内の処理物の減少を確認して、コンバイン作業を再開することができ、円滑な作業を行わせることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明は、二番還元揚穀機や二番処理室を有した複胴形態の脱穀装置を搭載のコンバインに利用できる。請求項1に記載の発明は、二番還元物を受けて処理する二番処理室内に、二番処理物の詰りを検出する詰りセンタを設けたことを特徴とするコンバインの脱穀二番処理装置の構成として、二番処理室内に二番処理物が詰って堆積する前に対処することができ、二番還元揚穀機への支障を与えないで、能率的なコンバイン作業を行わせる。 【0010】ここにおいて、コンバインは、走行装置を有する車体上に、前部に刈取装置を、後部に脱穀装置を配置し、走行によって刈取られる穀稈を脱穀装置へ搬送供給して脱穀処理するものである。この脱穀装置は、フィードチエンと挾扼杆とで挾持搬送される穀稈を脱穀室で脱穀し、この脱穀室で脱穀された脱穀物を選別装置で選別し、この選別装置で選別された二番物を二番還元揚穀機で二番処理室へ還元して、二番物の脱穀処理を行う形態である。このため、脱穀室内の扱胴と、二番処理室内の処理胴とを有する複胴形態としている。 【0011】請求項2に記載の発明では、前記詰りセンサ2を、二番処理室1を開閉可能の室蓋3に取付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀二番処理装置の構成とするもので、二番処理室内の二番処理物を排除するときは、この室蓋と共に詰りセンサをも開いて、詰りセンサの損傷を少くするものである。 【0012】請求項3に記載に発明では、前記詰りセンサによる検出でコンバイン駆動用のエンジンないし走行装置を停止することを特徴とするもので、詰りセンサの検出によって、自動的にコンバイン作業の全部、ないし一部を停止させて、二番処理室内の処理物の堆積を少くし、処理物の詰りを事前に解消するものである。 【0013】ここにおいて、走行装置の停止では、この停止前に自動的に走行速度を減速させて、刈取装置による穀稈の刈取量を減少させることによって、二番処理物の発生量を減少して、二番処理室内の処理を正常状態に復帰させる形態とすることもできる。 【0014】 【実施例】つぎに、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバインは、クローラ形態の走行装置5を有した車体6の上部に、刈取装置7を昇降可能に支架し、脱穀装置8を搭載し、また、これらに一側部には操縦席9やエンジン4、さらにはグレンタン10や排穀オーガ11等を配置搭載している。刈取装置7で刈取られる穀稈移送口13に沿うフィードチエン14と挾扼杆15との間に挾持供給されて、後方へ移送されならが、脱穀室16の扱胴17によって脱穀される。 【0015】脱穀装置8は、脱穀室16の後側に排稈室18と排塵室19、及び吸引排塵ファン20が配置され、排稈室18にはフィードチエン14によって移送される脱穀済の排稈を受継して挾持移送する挾扼杆21と排稈チエン22とを設ける。このような脱穀室16や排塵室19の奥側に沿って、前部に二番処理胴23を軸装する二番処理室1を配置し、後部に排塵処理胴24を軸装する排塵処理室25を配置する。これら脱穀室16、排塵室19、二番処理室1、および排塵処理室25等の下側の選別室26には、これら各室から漏下ないし落下される脱穀物等を受けて揺動移送しながら選別する揺動選別棚27を設け、下方の圧風唐箕28から選別風路29を経て排塵室19部へ送風させて、選別することができる。 【0016】この選別室26の底部には、選別穀粒を受ける一番樋30、二番物を受ける二番樋31を配置する。一番樋30で受けた穀粒は、螺旋で移送されて、一番揚穀機を経て前記側方のグレタンク10へ揚穀される。二番樋31で受けた二番物は、螺旋で移送されてオーガからなる二番還元揚穀機32を経て、前記二番処理室1の後端部に供給還元される。 【0017】この二番処理室1の上側ないし側部等の位置には、室蓋3で開閉可能の掃除口33を設ける。この掃除口33はできるだけ大きく形成し、前記二番還元揚穀機32の還元口34に近い位置に設定している。この室蓋3はボルト35によって着脱できる構成としているが、ヒンジ等によって上方外側部へ開く形態とすることもできる。詰りセンサ2は圧力センサ形態として、該室蓋3の内側下面に取付けられて、この室蓋3と一体的に開閉することができる。 【0018】このような掃除口33や詰りセンサ2は、前記構成に限られることなく、掃除口33は、二番処理室1の上部や奥側周面広く開閉できる形態とすることができる。また、詰りセンサ2は、この室蓋3以外の二番処理室1壁に取付けることもできる。 【0019】コンバイン作業中の脱穀では、脱穀室16で脱穀された脱穀物は、脱穀網を漏下された残りのわら屑が排塵処理室25へ送込まれて処理される。これら脱穀された脱穀物は下部の揺動選別棚27に受けられて揺動移送されながら選別される。一番物は一番樋30から取出されてグレンタンク10へ収容されるが、二番物は二番樋31から二番還元揚穀機32を介して二番処理室1へ還元される。この二番処理室1では二番処理胴23の回転によって脱穀処理されて、下方の揺動選別棚27上に漏下ないし落下されて再選別される。 【0020】このような二番処理作用に、二番処理室1内の残留処理物が増大すると、この圧力によって詰りセンサ2がONされて、詰り状態が検出されると、警報を発したり、前記ゼンジン4を停止、または走行装置5を停止することによって、刈取装置7による刈取を停止することができる。 【0021】このうち、警報を発する形態では、詰りセンサ2と操作席9近くに設置の警報器とを配線で36で連結する。また、詰りセンサ2の検出でエンジン4を停止する形態では、コントローラ等を介在させて、エンジン4の燃料を供給するためのコントロールラックを電磁的に絞って停止するように連動構成することができる。さらに、走行装置5を制御する形態では、コントローラを介して走行伝動装置7の変速装置を減速したり、または、伝動クラッチを切りにするよう連動構成することができる。 【0022】前記排塵室19の排稈株元側には、排塵フアン20が配置されるが、この排塵フアン20の排塵室19側の吸引口38には開度を調節する塞ぎ板39が、上下回動調節自在に設けられる。この塞ぎ板39は、後端部を排塵室19の後壁板40の後側外部に設けられる支軸41に取り付けられる。後壁板40は脱穀機体後側の排塵室19を開閉できるように、排塵室19の開口枠42に対して着脱できる。この後壁板40の後側のブラケット43に支軸41が支持される。この支軸41に取り付けられる塞ぎ板39が排塵フアン20の吸引口38の側面に沿って上下動するように設けられる。塞ぎ板39が上動すると吸引口38を絞って吸引排塵力を弱くし、下動すると開いて強くすることができる。 【0023】このような塞ぎ板39の作動は、前記排稈チエン22下の挾扼杆21の上下搖動と連動される。挾扼杆21の上下によって回動される回動軸44のアーム45、このアーム45に連結のワイヤー46を介して、前記支軸41のアーム47が連結されて、排稈量が多い状態では挾扼杆21が押し下げられて、塞ぎ板39を下動させ、吸引口38を開くが、排稈量が少なくなると逆にこの吸引口38を絞るようになって、排塵室19から吸引排出する排塵風量を自動調節できる。 【0024】このような塞ぎ板39の支軸41、およびブラケット43が後壁板40の後側外部に取り付けられているため、挾扼杆21等の連動構成が容易であり、メンテナンスも簡易化できる。また、前記挾扼杆21は、同様にしてワイヤー48を介して前記搖動選別棚27のグレンシーブ49の角度を自動調節するように構成している。挾扼杆21が下動されるとグレンシーブ49の角度が起立状態となって選別間隔を開き、挾扼杆21が上動されると逆に選別間隔が狭くなる。50は搖動選別棚27後端のストローラックである。51は前記排塵処理室25後部の排出口の吸引口38側に設けた仕切板で、排塵処理室25から排出される排塵物が直接吸引口38へ吸引排出されないように設けられる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年4月14日(2000.4.14) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−292628(P2001−292628A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月23日(2001.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2000−114002(P2000−114002) |
|