| 【発明の名称】 |
脱穀機 |
| 【発明者】 |
【氏名】梅林 竜司
【氏名】舟木 大輔
【氏名】伊藤 昇
【氏名】中島 茂
【氏名】渡部 高広
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| 【要約】 |
【課題】扱室カバーの揺動を閉位置で自動的にロックする自動ロック機構と、該自動ロック機構のロック状態を解除操作する解除レバーとを備える脱穀機において、自動ロック機構が扱室カバーの揺動を自動的にロックする際、連動した解除レバーが作業者の体に接触する等の不都合を解消する。
【解決手段】扱室4の上方を覆う扱室カバー3を、カバー支軸11を支点として上下揺動自在に支持し、該扱室カバー3の上下揺動に基づいて扱室4を開閉させる脱穀機1において、扱室カバー3の揺動を閉位置で自動的にロックするフックアーム13と、該フックアーム13のロック状態を解除操作するロック解除レバー17とを設けるにあたり、フックアーム13が係止ピン16に自動的に係合する際に、ロック解除レバー17の連動を回避する解除レバー連動回避手段(連結孔13c)を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも扱室の上方を覆う扱室カバーを、カバー支軸を支点として上下揺動自在に支持し、該扱室カバーの上下揺動に基づいて扱室を開閉させる脱穀機であって、該脱穀機に、扱室カバーの揺動を閉位置で自動的にロックする自動ロック機構と、該自動ロック機構のロック状態を解除操作する解除レバーとを設けるにあたり、自動ロック機構が扱室カバーの揺動を自動的にロックする際に、解除レバーの連動を回避する解除レバー連動回避手段を設けたことを特徴とする脱穀機。 【請求項2】 請求項1において、自動ロック機構を、戻し弾機で所定方向に付勢される揺動自在なフック部材を用いて構成し、該フック部材に、連結ロッドを介して解除レバーを連結すると共に、フック部材と連結ロッドとの間に、融通機構からなる解除レバー連動回避手段を介設し、さらに、前記戻し弾機の一端部を連結ロッドで係止したことを特徴とする脱穀機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に搭載される脱穀機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種脱穀機においては、扱室の清掃や整備を行う必要があるため、少なくとも扱室の上方を覆う扱室カバーを、カバー支軸を支点として上下揺動自在に支持し、該扱室カバーの上下揺動に基づいて扱室を開閉できるようにしているが、この様なものでは、作業中のカバー揺動をロックするための手段と、該ロックをカバー開放時に解除するための手段とが必要になる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、扱室カバーの揺動を閉位置で自動的にロックする自動ロック機構と、該自動ロック機構のロック状態を解除操作する解除レバーとを設けたものが既に提案されているが、従来のものでは、自動ロック機構が扱室カバーの揺動を自動的にロックする際に解除レバーが連動するため、連動した解除レバーが体に接触する等の不都合が生じる可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、少なくとも扱室の上方を覆う扱室カバーを、カバー支軸を支点として上下揺動自在に支持し、該扱室カバーの上下揺動に基づいて扱室を開閉させる脱穀機であって、該脱穀機に、扱室カバーの揺動を閉位置で自動的にロックする自動ロック機構と、該自動ロック機構のロック状態を解除操作する解除レバーとを設けるにあたり、自動ロック機構が扱室カバーの揺動を自動的にロックする際に、解除レバーの連動を回避する解除レバー連動回避手段を設けたことを特徴とするものである。つまり、自動ロック機構のロック状態を解除操作する解除レバーを備えるものでありながら、自動ロック機構が扱室カバーの揺動を自動的にロックする際に解除レバーが連動しないため、解除レバーが連動するものの様に解除レバーが体に接触する等の不都合を回避できる許りでなく、解除レバーを扱室カバー開閉用の把手部材に兼用できる利点がある。また、自動ロック機構を、戻し弾機で所定方向に付勢される揺動自在なフック部材を用いて構成し、該フック部材に、連結ロッドを介して解除レバーを連結すると共に、フック部材と連結ロッドとの間に、融通機構からなる解除レバー連動回避手段を介設し、さらに、前記戻し弾機の一端部を連結ロッドで係止したことを特徴とするものである。つまり、連結ロッドを利用して戻し弾機の一端部を係止するため、専用の係止部材を不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができ、しかも、連結ロッドは、融通機構を介してフック部材に連結されているため、自動ロック時に連結ロッドが動いて戻し弾機の付勢力を変化させる不都合も回避することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバイン等に搭載される下扱ぎ式の脱穀機であって、該脱穀機1は、扱室ケース2および扱室カバー3で覆われる扱室4、該扱室4に回転駆動自在に内装され、かつ外周面部に多数の扱歯5aが突設される扱胴5、上記扱室4の左側部に沿って設けられる脱穀フィードチェン(図示せず)、該脱穀フィードチェンの終端部で受け継いだ排稈を機体後部まで搬送する排稈搬送体6等を備えている。つまり、脱穀フィードチェンで後方に向けて搬送される茎稈の穂先側は、扱室4の前面部に形成される扱室入口4aから扱室4内に導入されると共に、扱室4の左側部に形成される扱口4bに沿って後方に進行し、しかる後、扱室4の後面部に形成される扱室出口4cから扱室4外に排出され、そして、茎稈の穂先側が扱室4内を進行する過程で扱胴5が茎稈から穀粒を脱穀することになるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】前記脱穀フィードチェンは、上方対向位置に並設される挟扼レール7との間で茎稈の株元側を挟持し、該挟持した茎稈を後方に向けて搬送するが、脱穀フィードチェンは、扱室ケース2の左側部に前後方向を向いて設けられる一方、挟扼レール7は、扱室カバー3の左側部に前後方向を向いて設けられている。尚、8はロッド9を介して挟扼レール7を上下動自在に支持するレールブラケット、10は挟扼レール7を脱穀フィードチェンに向けて付勢する弾機である。 【0007】前記扱室カバー3は、扱室4の上方および左側方を覆う上カバー3a、扱室4の前方を覆う前カバー3b、扱室4の後方を覆う後カバー3c等で一体的に形成されると共に、前記扱胴5の支軸5bを、前カバー3bと後カバー3cとの間で回転自在に支持しているが、扱室カバー3の右側端部は、前後方向を向くカバー支軸11を介して扱室ケース2に上下揺動自在に支持されている。即ち、扱室カバー3、扱胴5および挟扼レール7の一体的な上下揺動に基づいて扱室4を開閉することができるため、扱室4の清掃や整備を容易に行うことができるようになっている。 【0008】12は前記後カバー3cの後面部に沿って設けられるガススプリングであって、該ガススプリング12は、扱室カバー3を開方向に付勢すべく、扱室ケース2と扱室カバー3との間に介設されており、そのため、扱室カバー3の開操作力を軽減する許りでなく、扱室カバー3を開位置で保持し、さらに、扱室カバー3を閉操作する際には、扱室カバー3の急激な落下を防止するようになっている。 【0009】13は前記前カバー3bの前面部および後カバー3cの後面部にそれぞれ設けられる前後一対のフックアーム(フック部材)であって、該フックアーム13の中間部は、それぞれ揺動支軸14を介して各カバー3b、3cに上下揺動自在に支持されているが、その一端部には、傾斜ガイド13aおよび係合溝13bが形成される一方、他端部は、戻し弾機15で所定方向に付勢されている。また、16は扱室ケース2側に設けられる前後一対の係止ピン(係止部材)であって、該係止ピン16は、扱室カバー3が閉操作された際に、フックアーム13の係合溝13bに自動的に係合して扱室カバー3の揺動をロックするようになっている。つまり、下方に揺動操作される扱室カバー3が閉位置に近づくと、まずフックアーム13の傾斜ガイド13aが係止ピン16に接当し、その傾斜ガイド作用でフックアーム13が戻し弾機15に抗して退避揺動する。そして、扱室カバー3が閉位置に達すると、係止ピン16が傾斜ガイド13aの頂部を乗り越えるのに伴ってフックアーム13が戻し方向に揺動すると共に、係合溝13bが係止ピン16に係合して扱室カバー3の揺動をロックすることになる。尚、扱室終端側の係止ピン16は、ガススプリング12の下端部を扱室ケース2に連結する連結ピンに兼用されている。 【0010】さて、前後一対のフックアーム13のうち、扱室始端側に設けられるフックアーム13を、茎稈搬送経路(扱室入口4a)に干渉しないように前カバー3bに設けるにあたり、係止ピン16に対して上方から係合するようにフックアーム13を設けており、そのため、フックアーム13を下方から係止ピン16に係合させる場合に比して係止ピン16の取付位置を扱室入口4aに近付けることが可能になる。即ち、係止ピン16の取付位置をカバー支軸11から可及的に離間させることができるため、フックアーム13の係合ガタ等に起因する扱室カバー3の揺動量を小さくすることができる許りでなく、フックアーム13や係止ピン16に作用する係止負荷を軽減することができるようになっている。 【0011】一方、扱室終端側のフックアーム13は、係止ピン16に対して下方から係合するように設けられている。つまり、扱室始端側では、フックアーム13を上方から係止ピン16に係合させる一方、扱室終端側では、フックアーム13を下方から係止ピン16に係合させるため、同方向から係合させるものに比して意図しない係合外れの可能性を低下させることができるようになっている。 【0012】ところで、前後一対のフックアーム13は、係止ピン16に対する係合方向が相違するものの、反転させれば同一形状であり、そのため、部品を共通化してコストダウンを図ることができるようになっている。 【0013】また、前記揺動支軸14を、支軸ブラケット14aを介して各カバー3b、3cにボルト固定するにあたり、支軸ブラケット14aのボルト孔14bを係止ピン接離方向を向く長孔に形成して揺動支軸14の位置調整を可能にしている。つまり、扱室カバー3に設けられるフックアーム13の支点位置調整に基づいて係止ピン16との係合調整を行うようにしたため、扱室ケース2側に設けられる係止ピン16を位置調整する場合に比して調整作業を容易にすることができるようになっている。 【0014】さらに、17は扱室カバー3の左側面部に上下揺動自在に設けられるロック解除レバーであって、該ロック解除レバー17と一体のレバー支軸17aは、一対の支軸ブラケット18で回動自在に支持されるが、その両端部に一体的に設けられる一対のアーム部17bは、それぞれ連結ロッド19を介して前後のフックアーム13に連結されている。そして、ロック解除レバー17を上方に揺動操作した場合には、アーム部17bが連結ロッド19を介してフックアーム13を引っ張るのに伴い、フックアーム13が係止ピン16から離間する方向に揺動するため、フックアーム13と係止ピン16との係合が解除されて扱室カバー3の開操作が許容されるようになっている。即ち、単一のロック解除レバー17で扱室始端側および扱室終端側のフックアーム13をロック解除操作することができるため、個別に解除操作するものに比してロック解除操作が容易になる許りでなく、部品点数の削減や構造の簡略化も図ることができるようになっている。 【0015】ところで、前記連結ロッド19とフックアーム13との連結は、連結ロッド19側に設けられる連結ピン19aと、フックアーム13側に形成される連結孔13cとの係合によってなされるが、上記連結孔13cは、フックアーム13の揺動支軸14を中心とする円弧状の長孔に形成されており、そのため、フックアーム13の単独揺動が許容されるようになっている。つまり、フックアーム13が係止ピン16に自動的に係合する際の単独揺動を許容するため、自動ロック時にロック解除レバー17が連動することがなく、その結果、連動したロック解除レバー17が作業者の体に接触する等の不都合を回避できる許りでなく、ロック解除レバー17を扱室カバー開閉用の把手部材に兼用することができるようになっている。 【0016】また、フックアーム13と連結ロッド19との間に、ロック解除レバー17の連動を回避する融通機構を介設するにあたり、本実施形態では、前述した戻し弾機15の一端部を連結ロッド19の中間部で係止している。即ち、連結ロッド19を利用して戻し弾機15の一端部を係止するため、専用の係止部材を不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができ、しかも、連結ロッド19は、融通機構を介してフックアーム13に連結されているため、自動ロック時に連結ロッド19が動いて戻し弾機15の付勢力を変化させる不都合も回避することができるようになっている。 【0017】叙述の如く構成されたものにおいて、少なくとも扱室4の上方を覆う扱室カバー3を、カバー支軸11を支点として上下揺動自在に支持し、該扱室カバー3の上下揺動に基づいて扱室4を開閉させるものであるが、扱室カバー3の揺動を閉位置で自動的にロックするフックアーム13と、該フックアーム13のロック状態を解除操作するロック解除レバー17とを設けるにあたり、フックアーム13が係止ピン16に自動的に係合する際に、ロック解除レバー17が連動しないように構成したため、連動するロック解除レバー17が作業者の体に接触する等の不都合を回避できる許りでなく、ロック解除レバー17を扱室カバー開閉用の把手部材に兼用できる利点がある。 【0018】また、扱室カバー3を閉位置で自動的にロックする機構を、戻し弾機15で所定方向に付勢される揺動自在なフックアーム13を用いて構成し、該フックアーム13に、連結ロッド19を介してロック解除レバー17を連結すると共に、フックアーム13と連結ロッド19との間に、長孔(連結孔13c)を用いた融通機構を介設するにあたり、前記戻し弾機15の一端部を連結ロッド19を利用して係止するようにしたため、専用の係止部材を不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができ、しかも、連結ロッド19は、融通機構を介してフックアーム13に連結されているため、自動ロック時に連結ロッド19が動いて戻し弾機15の付勢力を変化させる不都合も回避することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月5日(2000.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−286217(P2001−286217A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−103828(P2000−103828) |
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