| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 博幸
【氏名】松尾 理
【氏名】有本 敬
【氏名】一森 隆
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| 【要約】 |
【課題】シーブケースとシール材との取り付け、及び取り外し作業を容易に行うことのできる脱穀装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シーブケース10における側壁部上端10aに、選別部の内壁に摺接するシート状のシール材17を取り付けた脱穀装置において、側壁部上端10aに中広がりの溝10bを形成するとともに、シール材17の一端縁を差込可能なスリット18aを形成してある棒状部材18をシール材17の一端辺を挟み込んで溝10bに沿って圧入嵌着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シーブケースにおける側壁部上端に、選別部の内壁に摺接するシート状のシール材を取り付けた脱穀装置であって、シーブケースの側壁部上端に中広がりの溝を側壁部の長手方向に沿って形成するとともに、棒状部材を前記シール材の一端辺を挟み込んで前記溝に沿って圧入嵌着してある脱穀装置。 【請求項2】 前記棒状部材に、シール材の一端縁を差込可能なスリットを形成してある請求項1に記載の脱穀装置。 【請求項3】 シーブケースにおける側壁部上端に、選別部の内壁に摺接するシート状のシール材を取り付けた脱穀装置であって、シーブケースの側壁部上端にシール材装着用の長孔を長手方向に沿って設けるとともに、この長孔をシール材挿抜用の幅広孔とシール材抜け止め用の幅狭孔とで形成し、シール材の一端辺には前記幅狭孔の縁を係入する凹溝を形成し、シール材の長手外方の端部に連設した止め部を、シーブケース側壁部を長手方向端部に設けた突出部に係止して、シーブケースにシール材を係止固定可能に構成してある脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シーブケースとシール材との取り付け構造に特徴を有する脱穀装置に関する。 【0002】 【従来の技術】脱穀装置においては、処理物がシーブケースと選別部の内壁との間を通して下方への落下を防止するために、シーブケースの側壁の上部に合成樹脂材等で形成した軟質のシール部材を片持ち状に取り付けるのであるが、従来の技術では、この取り付けをボルト及びナット等による締め付け固定を数箇所にわたって行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構造では、シーブケースとシール材との取り付けを複数箇所の締付固定により行っているため、組み付け工数が多く作業時間が長くなるとともに、部材点数が多くコストも高くなってしまうものであった。また、摺動による摩耗や破損等による交換の場合にも締付部材を一つずつ取り外さなければならず、煩わしいものであった。 【0004】本発明は、シーブケースとシール材との取り付け、及び取り外し作業を容易に行うことのできる脱穀装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発明による構成、作用、効果は次の通りである。 【0006】〔構成〕請求項1に記載の本発明は、シーブケースにおける側壁部上端に、選別部の内壁に摺接するシート状のシール材を取り付けた脱穀装置において、シーブケースの側壁部上端に中広がりの溝を側壁部の長手方向に沿って形成するとともに、棒状部材を前記シール材の一端辺を挟み込んで前記溝に沿って圧入嵌着してあることを特徴構成とする。 【0007】〔作用〕請求項1に記載の本発明の特徴構成によれば、シール材をシーブケースに取り付ける場合、棒状部材を用いてシール材をシーブケースの間に挟み込んだ状態で圧入嵌着するだけでよく、また取り外す場合には、シーブケースから棒状部材を取り去るだけでよいので、シール材の着脱を容易にすることができる。また、硬質の棒状部材を用いることによってこの棒状部材をシーブケースの補強部材としても兼用することができる。 【0008】〔効果〕従って、棒状部材をシーブケースに嵌着させるだけなので、複数箇所にわたって組み付けする必要はなく、作業行程が少なく短時間にシール材の取り付け作業を行うことができるとともに、コスト面でも低廉化をはかれ、さらにシーブケースの補強も可能となった。 【0009】請求項2に係る本第2発明による構成、作用、効果は次の通りである。 【0010】〔構成〕請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記棒状部材に、シール材の一端縁を差込可能なスリットを形成してあることを特徴構成とする。 【0011】〔作用〕請求項2に記載の本発明の特徴構成によれば、シール材の一端縁を棒状部材に形成したスリットへ差し込んだ状態で棒状部材をシール材を挟み込ませて嵌入させるだけで、棒状部材とシール材との摩擦を大きくすることができるので、シール材を位置変更させにくくすることができる。 【0012】〔効果〕従って、位置変更しにくいシール材を得ることができたので、シール材のズレによる破損等のおそれも少なく、シール材を取り替えることなく長期間にわたって使用することができるようになった。よって、取り替える回数を減少させることにより、さらにコスト削減、並びに作業工数の低減を行うことができた。 【0013】請求項3に係る本第3発明による構成、作用、効果は次の通りである。 【0014】〔構成〕請求項3に記載の本発明は、シーブケースにおける側壁部上端に、選別部の内壁に摺接するシート状のシール材を取り付けた脱穀装置において、シーブケースの側壁部上端にシール材装着用の長孔を長手方向に沿って設け、この長孔をシール材受け入れ用の太孔とシール材抜け止め用の細孔とで形成し、シール材に係止用の凹部を形成するとともに、シール材の長手外方の端部に固定するための止め部を形成し、前記止め部を係止させる突出部を前記長孔の外方に設けて、シーブケースとシール材とを係止固定可能に構成してあることを特徴構成とする。 【0015】〔作用〕請求項1に記載の本発明の特徴構成によれば、シーブケースの側壁部上端に形成した長孔の太孔にシール材の端部を対向させて挿入し、この挿入した状態で長孔の細孔とシール材に形成した凹部とを係合させてスライド移動して取り付け、シール材の止め部をシーブケースの突出部に係止させて固定するように構成している。つまり、シール材とシーブケースとの取り付けをシール材のみをシーブケースに固定するだけでよく、締付部材による複数箇所にわたっての締め付け固定が必要なくなるので、作業行程が少なく短時間にシール材の取り付け作業を行うことができるとともに、別途に取付部材を用意する必要もなく、着脱の工程の際に取り付け部材を紛失するおそれもなくなる。 【0016】〔効果〕従って、シーブケースの取り付け作業の工程を少なくすることができるとともに、組み付けするためにシーブケース及びシール材以外の部材を扱う必要がなくなり、容易にシール材の取り付けを行うことができるようになった。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したコンバイン搭載用の脱穀装置を示している。この脱穀装置は、フィードチェーン1によって挟持搬送されてきた刈取穀稈を脱穀処理する扱胴2を扱室3に軸支し、脱穀した処理物を扱胴2の下方で漏下処理する受網4を張設する脱穀部Aと、脱穀処理物を後方に揺動移送しながら篩い選別ならびに風選別処理し、選別処理物を一番物(穀粒)と二番物とに分けて回収する選別部Bとを備えて構成している。 【0018】前記選別部Bは、受網4の前部から漏下した処理物を穀粒とわら屑とに比重選別しながら後方へ移送するグレンパン5、グレンパン5や受網4からの処理物を篩い選別するチャフシーブ6、穀粒を篩い選別するとともに唐箕7からの選別風で風選別処理するグレンシーブ8、扱室後端からの処理物をわら屑と回収可能な処理物とに選別処理するストローラック9等をそれぞれシーブケース10に設け、このシーブケース10を一定ストロークで前後に揺動駆動するように構成している。シーブケースからの選別された処理物は、グレンシーブ8から漏下してくる穀粒を回収して穀粒タンク(図示せず)に搬出する一番物回収部11と、グレンシーブ8の後方から落下する刺さり籾や枝付き籾等の二番物を二番物還元装置13を介して選別上手側に還元して再処理させる二番物回収部12とに選別されて回収される。そして、シーブケース10上に浮遊する塵埃は、排塵ブロア14の吸引風によって機外に排出されるようになっている。 【0019】前記シーブケース10は、前記受網4からの処理物および還元手段からの二番物を受けて揺動移送しつつ穀物とわら屑とに選別するグレンパン5と、このグレンパン5および受網4からの処理物を揺動移送しつつ粗選別するチャフシーブ6と、このチャフシーブ6から漏下した選別処理物を揺動移送しつつ一番物と二番物とに精選別するグレンシーブ8と、前記チャフシーブ6からのわら屑を揺動移送して排塵口から機外に排出するストローラック9とを設けて構成するとともに、シーブケース10の前端側に連結したガイド装置15と、後端側に連結した駆動装置16とによって揺動駆動自在に脱穀機体に支持させている。 【0020】そして、シール材17の取り付け構造は、図2〜4に示すように、シーブケース10の前面と左右側面との三面がなす側壁部10aのそれぞれの上端に、シーブケース10と選別部Bの側面の内壁19との間隔を閉止するための合成樹脂製(例えばウレタンゴム等の合成ゴム)のシート状に形成したシール材17を片持ち状に支持し、先端側は選別部Bの内壁19に摺接させている。 【0021】詳しく説明すると、シーブケース10のそれぞれの側壁部10aの上面に中広がりの溝10bが形成してあり、棒状部材18の長手方向にシール材17の一端縁を差込可能なスリット18aを形成するとともに、それぞれ取り付けられる側壁部10a上端の長手方向の長さと、シール材17及び棒状部材18の長さをほぼ同じ長さに設定してある。そして、シール材17の取り付けは、シール材17の内壁19と摺動する端部とは反対側の一辺を棒状部材18に形成したスリット18aに差し込んだ状態で、シール材17を間に挟み込んで側壁部10a上端に形成した溝10bに棒状部材18を圧入嵌着させて取り付けるように構成してある。尚、シール材17は、側壁部10a上端の溝10bに圧入嵌着させた状態でシール材17の一端部が内壁19と摺接するように屈曲形成してある。また、簡易に構成する場合には、図5に示すように、棒状部材18にスリット18aを形成せず、単にシール材17を挟んだ状態で棒状部材18を側壁部10a上端に圧入嵌着して、内壁19と接触しないシール材17の端部を自由端とする。 【0022】〔別実施の形態〕上記実施の形態のシール材17の取り付け構造を次のように改変することもできる。 【0023】シール材17の取り付け構造を、図6〜図9に示すように、シーブケース10の前面と左右側面との三面がなす側壁部10aのそれぞれの上端に、シーブケースと選別部Bの側面の内壁19との間隔を閉止するための合成樹脂製(例えばウレタンゴム等の合成ゴム)のシート状に形成したシール材17を片持ち状に支持し、先端側は選別部Bの内壁19に摺接するようにしている。 【0024】詳しく説明すると、側壁部10aの上端部を外方に向けて突出させて、この上面の長手方向に長孔21を設け、長孔21の一端に幅広に形成したシール材挿抜用の幅広孔21aを形成するとともに、その他の長孔21を幅狭に形成したシール材抜け止め用の幅狭孔21bとで形成してある。シール材の一端の両面には前記幅狭孔21bに係入する凹溝17aを設けてあり、この凹溝17aより先端部の大きさを前記幅広孔21aより小さく、前記幅狭孔21bより大きく形成してある。また、側壁部10aの長手方向端部に突出部22を設けるとともに、シール材17の長手方向端部は、側壁部10aの前記突出部22と係止させるための止め部23を備えてある。 【0025】そして、シール材17をシーブケース10に取り付ける場合は、図5に示すように、側壁部10a上端面に形成した長孔21の幅広孔21aにシール材17の端部を対向させて挿入し、この挿入した状態で長孔21の細孔21bとシール材17に形成した凹部17aとを係合させながらスライド移動して取り付け、図6に示すように、シール材17の止め部23を側壁部10aの突出部22に係止させて固定するように構成している。 【0026】〔別実施例〕上記実施の形態及び別実施の形態では、シーブケース10の側壁部10aの三方すべてに本願発明を採用しているが、例えば、左右両側壁にだけ本願発明を採用してもよい。 【0027】上記実施の形態では、シーブケース10に形成した中広がりの溝10b、シール材17、棒状部材18の三者を略同一の長さに形成しているが、例えば、シール材17をその他の部材より長いものに構成し、角部の隙間を埋めるように構成してもよい。 【0028】上記別実施の形態では、側壁部の上面にシール材17挿抜用の長孔21を形成したが、側壁部の側面上部に長孔21を形成するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年3月27日(2000.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−269046(P2001−269046A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月2日(2001.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−86053(P2000−86053) |
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