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【発明の名称】 コンバインの排出装置
【発明者】 【氏名】大崎 正美

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3を、該グレンタンク3の後側に排出用筒部材14内の穀粒を搬送する高圧空気を供給する送風機15を夫々設け、前記送風機15には排出用筒部材14の始端部を接続し、前記排出用筒部材14は前方に伸ばして中間部より迂回させて前記グレンタンク3の排出部12に接続し、該排出部12の下手側に接続した排出用筒部材14の中間筒部18は、前記グレンタンク3の後側の接続筒26から機体側に固定の下部メタル28に挿通し、前記グレンタンク3は接続筒26を下部メタル28に回動自在に軸着した下部軸27中心に回動するように構成したコンバインの排出装置。
【請求項2】 請求項1において、前記中間筒部18は変形自在に構成したコンバインの排出装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記下部メタル28の上部に、前記中間筒部18に続く縦排出筒部19を挿通する縦回転筒29を旋回用駆動源30により回転するように取付け、前記縦回転筒29の上下中間部は支持部59を介して左右補強フレーム58および前側補強フレーム60に取付け、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60は後側縦フレーム57および前側縦フレーム61により機体側に固定したコンバインの排出装置。
【請求項4】 請求項3において、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60の内端側は、前後補強フレーム62および上側前後補強フレーム62aにより連結固定したコンバインの排出装置。
【請求項5】 請求項3または請求項4において、前記前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装したコンバインの排出装置。
【請求項6】 請求項3または請求項4または請求項5において、前記後側縦フレーム57には左右一対の側面視「コ」型状の取付フレーム55を設け、該取付フレーム55により包囲された空間内に燃料タンク64を設けたコンバインの排出装置。
【請求項7】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記排出部12は下方に至るに従い狭くなるグレンタンク3の漏斗部11の下部に設け、該漏斗部11の下方または下面にはコントロールボックス等の電装品66とバッテリー67の一方または両方を設けたコンバインの排出装置。
【請求項8】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7において、前記排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材により形成したコンバインの排出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀粒を一時貯留するグレンタンクの穀粒排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、実開平2−116935号公報には、機体フレームの下方に設けた走行装置と、機体フレームの前側に設けた刈取部と、機体フレームの上方位置に設けたグレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を排出する穀粒排出装置とを有し、該穀粒排出装置は、先端に穀物排出口を有しエンジンからの送風により穀粒を搬送する排出用筒部材の中間部をグレンタンクに接続した構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、単に排出用筒部材へエンジンの排気を送風して搬送する点に課題がある。即ち、排出用筒部材が穀粒の重量により変形して搬送が停滞する可能性がある。
【0004】
【発明の目的】穀粒搬送の円滑化・確実化、グレンタンクのオープンの実現、グレンタンクのオープン構成の簡素化、オープン作業の容易化、搬送の円滑化、メンテナンスの容易化、排出装置への伝動機構の簡素化、作業の容易化、作業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3を、該グレンタンク3の後側に排出用筒部材14内の穀粒を搬送する高圧空気を供給する送風機15を夫々設け、前記送風機15には排出用筒部材14の始端部を接続し、前記排出用筒部材14は前方に伸ばして中間部より迂回させて前記グレンタンク3の排出部12に接続し、該排出部12の下手側に接続した排出用筒部材14の中間筒部18は、前記グレンタンク3の後側の接続筒26から機体側に固定の下部メタル28に挿通し、前記グレンタンク3は接続筒26を下部メタル28に回動自在に軸着した下部軸27中心に回動するように構成したコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記中間筒部18は変形自在に構成したコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記下部メタル28の上部に、前記中間筒部18に続く縦排出筒部19を挿通する縦回転筒29を旋回用駆動源30により回転するように取付け、前記縦回転筒29の上下中間部は支持部59を介して左右補強フレーム58および前側補強フレーム60に取付け、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60は後側縦フレーム57および前側縦フレーム61により機体側に固定したコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60の内端側は、前後補強フレーム62および上側前後補強フレーム62aにより連結固定したコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装したコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記後側縦フレーム57には左右一対の側面視「コ」型状の取付フレーム55を設け、該取付フレーム55により包囲された空間内に燃料タンク64を設けたコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記排出部12は下方に至るに従い狭くなるグレンタンク3の漏斗部11の下部に設け、該漏斗部11の下方または下面にはコントロールボックス等の電装品66とバッテリー67の一方または両方を設けたコンバインの排出装置としたものである。本発明は、前記排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材により形成したコンバインの排出装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレームであり、2は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、3は前記脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、4は前記グレンタンク3の前側に空間5を置いて設けた操縦席、7は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、8は前記脱穀装置2および前記操縦席4の前側に位置する刈取部である。前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物供給用揚穀装置10の上部を接続し、前記一番コンベアにより取出された穀物を貯留する。グレンタンク3の下部は、下方に至るに従い細く(狭く)なる漏斗部11に形成し、漏斗部11の下部にはグレンタンク3内の穀粒を排出する排出部12を設ける。排出部12には穀粒排出装置13の一部を構成する排出用筒部材14の中間部を接続する。
【0007】即ち、穀粒排出装置13は、排出用筒部材14の一端に圧縮空気(高圧空気、圧搾空気)を送風する送風機15を接続し、他端に穀物排出口16を形成し、中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、前記穀物排出口16が縦軸旋回および上下するように構成する。本実施例では、排出用筒部材14の基部側筒部17の基部に前記送風機15を接続し、基部側筒部17の先端は前記排出部12の上手側に接続し、排出部12の下手側には排出用筒部材14の中間筒部18の基部を接続し、中間筒部18の先端はグレンタンク3より突出させ、中間筒部18には上方に起立する縦排出筒部19を接続し、該縦排出筒部19に続いて横排出筒部20を設け、横排出筒部20の先端に前記穀物排出口16を形成している。本実施例では、縦排出筒部19と横排出筒部20を一体形成しているが、別体でもよい。また、前記グレンタンク3の漏斗部11の後側には接続筒26を設け、接続筒26は下部縦軸27を介してL型状の下部メタル28に回動自在に取付け、下部メタル28は前記機体フレーム1側に固定し、前記排出用筒部材14の中間筒部18は接続筒26から下部メタル28内に挿入する。
【0008】この場合、後述するが、グレンタンク3は前記下部縦軸27を中心に外側にオープン回動し、そのため、接続筒26と下部メタル28とに挿通した中間筒部18は変形自在とし、また、接続筒26と下部メタル28の内径は中間筒部18が変形しうる大きさに形成すると、グレンタンク3のオープン機構を容易に構成でき、好適である。前記下部メタル28の上部には縦回転筒29をモータ、シリンダ等の旋回用駆動源30により回転自在に取付け、中間筒部18に続く縦排出筒部19は縦回転筒29内を通して縦回転筒29の上端開口部より露出させる。縦回転筒29の上部には取付部材31の基部を回動自在に取付け、取付部材31の先端側には支持横フレーム33を取付ける。縦回転筒29の前側上部にモータ、シリンダ等の上下用駆動源32の下部を取付け、上下用駆動源32の上部を取付部材31または支持横フレーム33に取付ける。支持横フレーム33には、縦排出筒部19に続く横排出筒部20を係止部材35により係止する。
【0009】前記係止部材35は、横向きU型形状に形成し、所定間隔を置いて複数固定し、各係止部材35内に横排出筒部20を挿通する。即ち、横排出筒部20は、金属等の剛体により形成した筒内に挿入して設けてもよいが、支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止することで、軽量化が図れ、好適である。また、クランプと呼ばれ、バンド状の着脱自在のもので係止部材35を構成すると、着脱が容易になって、メンテナンスが容易になり、好適である。また、本実施例の横排出筒部20は、支持横フレーム33の側部に添わせているが、上面および下面に添わせてもよい。支持横フレーム33は、前記取付部材31を平面視前記縦回転筒29の開口部22に重合しないようにオフセットさせ、排出用筒部材14は支持横フレーム33の開口部22側の側面に添わせて設け、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24が平面視略直線状になるように取付ける。また、取付部材31の回動中心である取付軸23は、側面視開口部22の上方を外して(離れて)前記支持横フレーム33の長さ方向の始端または終端(前後)の何れか一方側に位置させて設け、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、側面視屈曲部24の所謂アール(円弧状の屈曲部24の半径)を大きくする。
【0010】前記排出用筒部材14は、その材質は任意であるが、一部または全部を変形可能な可撓性部材により形成し、少なくとも、縦回転筒29の上端開口部から突出する縦排出筒部19と横排出筒部20のうち支持横フレーム33の基部に係止した係止部分との間は変形可能な可撓性部材により形成すると、排出用筒部材14の縦排出筒部19に対して横排出筒部20の旋回を円滑にする。また、排出用筒部材14の基部側筒部17および中間筒部18も伸縮自在で変形自在に構成すると、グレンタンク3のオープンに際して、着脱することがなく、オープン作業を容易にして、好適である。また、排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材(半透明等を含み目視可能であればよい)により形成すると、メンテナンスを容易にして、好適である。特に、排出用筒部材14の横排出筒部20は支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止して殆ど露出させているので、操縦席4から見ることができて、詰まりに対して素早く対応できる。
【0011】しかして、前記グレンタンク3は前記下部縦軸27および該下部縦軸27と同心の機体側の任意の固定部に設けた上部縦軸36を中心に機体側に対して側方に回動するように取付ける。本実施例では、前記下部縦軸27および上部縦軸36をグレンタンク3の反脱穀装置2側の外側(既刈地側)に設け、グレンタンク3の前側を回動するようにしている。即ち、前記排出用筒部材14を挿通した縦回転筒29は、グレンタンク3の後部に設け、縦回転筒29を移動させることなくグレンタンク3の前側を側方回動させる。40はグレンタンク3の前側に設けた下部ロック機構であり、グレンタンク3が回動しないように機体固定部に固定すればよく、その構成は任意であるが、一例を示すと、41は機体フレーム1側に軸止したフック、42は前記フック41が係合する係合ピン43を有しかつフック41を操作する操作レバー、44は操作レバー42の中間部を当接させてグレンタンク3の回動を停止させるグレンタンク3側に設けた係合部材である。また、45は上部ロック機構であり、前記脱穀装置2側に設けた係合体46に係合フック47を継脱させて、ロックする。
【0012】前記送風機15は前記機体フレーム1に固定の左右一対の取付フレーム55の上部枠56に固定する。各取付フレーム55は上部枠56の前部を一対の後側縦フレーム57の上下中間部に固定する。各上部枠56の後側は下方から前側に屈曲させて逆「コ」形状に形成し、下端部を機体フレーム1側に夫々固定する。前記後側縦フレーム57の下部は機体フレーム1に固定し、後側縦フレーム57の上部には左右補強フレーム58に固定し、左右補強フレーム58の一端には支持部59を設け、支持部59は前記縦回転筒29の上下中間部を支持するように取付ける。支持部59の前部は左右方向の前側補強フレーム60に固定し、前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装する。前側補強フレーム60の内端側には前側縦フレーム61を固定し、前側縦フレーム61の下端は機体フレーム1に固定する。前側補強フレーム60の内端および前側縦フレーム61および左右補強フレーム58には前後補強フレーム62を夫々固定する。また、前側縦フレーム61の上端には上側前後補強フレーム62aを固定し、上側前後補強フレーム62aの前部および前後補強フレーム62の前部は前側上下フレーム62bに固定する。
【0013】したがって、支持部59を介して縦回転筒29と、取付フレーム55および後側縦フレーム57および左右補強フレーム58および前側補強フレーム60および前側縦フレーム61および前後補強フレーム62および上側前後補強フレーム62aおよび前側上下フレーム62bの夫々とは、互いが互いの強度メンバーとして構成し、作用する。しかして、前記取付フレーム55には載置台63を設け、載置台63に燃料タンク64を設け、燃料タンク64を送風機15の下方に配置する(図2、なお、図1では燃料タンク64は送風機15の下方ではなく、別途任意に配置している)。前記載置台63は側面視前記取付フレーム55内に設け、側面視取付フレーム55により包囲された空間内に燃料タンク64を設けて保護する。65は給油口である。
【0014】しかして、グレンタンク3の漏斗部11の下方または下面にはコントロールボックス等の電装品66を設ける。また、漏斗部11の下方にバッテリー67を設けてもよい。しかして、前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物供給用揚穀装置10により穀粒を供給され、前記穀物供給用揚穀装置10は、その上部の排出口(図示省略)に供給樋68の上部を接続し、供給樋68の下部をグレンタンク3の流入口に着脱自在に接続し、供給樋68は穀物供給用揚穀装置10側が高くグレンタンク3側に至るに従い低く傾斜させる。
【0015】(作用)次に前記構成に基づく作用を述べる。操縦席4に着座して機体を前進させ、分草体により穀稈を分草し、分草した穀稈をリールで掻込み刈刃により刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀して風選し、一番物は一番コンベアにより取出され、穀物供給用揚穀装置により脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。グレンタンク3の排出部12には一端に圧縮空気を送風する送風機15を接続し排出用筒部材14の中間部を接続し、他端に設けた穀物排出口16が縦軸旋回および上下するように構成した穀粒排出装置13を設けているから、グレンタンク3内に穀物が一杯になると、機体を圃場近傍に待機させたトラックの近傍にまで走行させ、穀物排出口16を前記トラックのタンク上方に位置させる。
【0016】この場合、穀物排出口16は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクとの位置合わせを容易にする。また、穀物排出口16は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクに一々係止する必要がなく、排出作業を容易にする。この状態で送風機15を作動させると、グレンタンク3内の穀粒は漏斗部11から排出部12を通って排出用筒部材14の中間部に入り、送風機15からの圧搾空気により搬送された穀物が穀物排出口16よりトラックに設けたタンクに排出される。この場合、前記排出用筒部材14は、縦回転筒29の上端開口部から突出する縦排出筒部19と横排出筒部20のうち支持横フレーム33の基部に係止した係止部分との間は変形可能な可撓性部材により形成しているから、縦排出筒部19に対して横排出筒部20を旋回させるとき変形して、穀粒が詰まることなく旋回でき、位置合わせを容易にする。
【0017】本実施例では、機体をトラックの近傍に走行させると、旋回用駆動源30により下部メタル28に対して縦回転筒29を回転させて横排出筒部20を縦回転筒29中心に旋回させ、横排出筒部20の穀物排出口16を前記トラックのタンク上方に位置させ、この状態で送風機15を作動させると、グレンタンク3内の穀粒は漏斗部11から排出部12を通って排出用筒部材14の中間筒部18に入り、送風機15からの圧搾空気により中間筒部18を通って前記縦回転筒29内の縦排出筒部19を上昇して横排出筒部20内に入り、横排出筒部20を通って穀物排出口16よりトラックに設けたタンクに排出する。しかして、支持横フレーム33は、前記取付部材31を平面視前記縦回転筒29の開口部22に重合しないようにオフセットさせて設けているから、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、取付部材31および支持横フレーム33に邪魔されないので、これらを避けるための曲げ部分が少なく、前記開口部22から支持横フレーム33の間平面視略直線状に配置できる。したがって、排出用筒部材14内を穀粒は円滑に移動し、搬送が円滑、確実になる。
【0018】また、排出用筒部材14は支持横フレーム33の開口部22側の側面に添わせて設けているから、開口部22から穀物排出口16までも平面視略直線状になって、搬送が円滑、確実になる。また、取付部材31の回動中心である取付軸23は、側面視開口部22の上方を外して(離れて)前記支持横フレーム33の長さ方向の始端または終端の何れか一方側に位置させて設けているから、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、側面視屈曲部24の所謂アール(円弧状の屈曲部24の半径)を大きくする。したがって、排出用筒部材14内を穀粒は円滑に移動し、搬送が円滑、確実になる。しかして、係止部材35は、横向きU型形状に形成し、所定間隔を置いて複数固定し、各係止部材35内に横排出筒部20を挿通しているから、金属等の剛体により形成した筒内に挿入するのに比し、軽量化が図れ、好適である。
【0019】しかして、前記グレンタンク3は前記下部縦軸27および上部縦軸36を中心に機体側に対して側方に回動するように構成しているから、グレンタンク3をオープンして、伝動機構等を開放し、メンテナンス作業を容易にしている。また、穀粒排出装置13は、送風機15からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の穀物排出口16と排出部12との間には縦排出筒部19および横排出筒部20を設け、前記縦排出筒部19は送風機15側に設けているから、グレンタンク3のオープン機構構成は縦排出筒部19と送風機15側に回動中心を設ければよく、簡単に構成でき、排出用筒部材14を外す必要がなく、オープン作業を容易にする。この場合、排出用筒部材14の基部側筒部17および中間筒部18は、伸縮等の変形自在に構成しているから、グレンタンク3のオープンに際して、着脱する必要がなく、オープン作業を容易にして、好適である。
【0020】しかして、グレンタンク3の後側には接続筒26を設け、接続筒26から下部メタル28に排出用筒部材14の中間筒部18を通し、下部メタル28の上部に設けた縦回転筒29に中間筒部18に続く縦排出筒部19を通しているから、下部メタル28の形状を複雑にすることなく、グレンタンク3のオープン構成の回動中心を下部軸27にすることができ、構成を簡素化し、また、オープンに際して接続筒26と下部メタル28との部分で中間筒部18が変形すればよいので、排出用筒部材14がグレンタンク3のオープンに干渉しない。なお、この場合、送風機15をグレンタンク3の後側に設け、送風機15より排出用筒部材14の基部側筒部17を前方に伸ばし(迂回させ)、中途部分から折り返して(前方に迂回させ)排出部12に接続しているから、接続筒26から下部メタル28に排出用筒部材14の中間筒部18を通すことができる。
【0021】また、合成樹脂製の縦排出筒部19は縦回転筒29により包囲されるから、縦排出筒部19の露出部分が少なく、構成がすっきりとする。また、縦回転筒29により保護されるので、縦排出筒部19は、中間筒部18および横排出筒部20と共に同様な材料で形成することができ、安価になる。また、縦排出筒部19は縦回転筒29内にあるので、グレンタンク3のオープン回動に干渉しない。しかして、支持部59を介して縦回転筒29と、後側縦フレーム57および左右補強フレーム58および前側補強フレーム60および前側縦フレーム61および前後補強フレーム62および上側前後補強フレーム62aおよび前側上下フレーム62bの夫々とが連結されており、前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装しているから、上部縦軸36は、強固に支持され、グレンタンク3のオープン荷重を支持し、円滑に回動させる。
【0022】しかして、排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材により形成しているから、メンテナンスを容易にして、好適であるだけでなく、特に、排出用筒部材14の横排出筒部20は支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止して殆ど露出させているので、操縦席4から見ることができて、詰まりに対して素早く対応できる。また、縦回転筒29は下部メタル28の上部に回転自在に取付け、縦回転筒29の上部側に支持横フレーム33に取付けているから、旋回用駆動源30により縦回転筒29を回転させると、支持横フレーム33を旋回させることができ、穀物排出口16の旋回構成を簡素にする。しかして、縦回転筒29の上部には取付部材31の基部を回動自在に取付け、取付部材31の先端側には支持横フレーム33を取付け、縦回転筒29の前側上部に上下用駆動源32の下部を取付け、上下用駆動源32の上部を取付部材31または支持横フレーム33に取付けているから、横排出筒部20の先側の穀物排出口16の上下機構をコンパクトに安価に構成でき、横排出筒部20を旋回させてもグレンタンク3に干渉せず、グレンタンク3の容積を大にし、また、グレンタンク3のオープン回動に干渉しない。
【0023】しかして、縦回転筒29の上下中間部は、支持部59を介して左右補強フレーム58および前側補強フレーム60により支持され、左右補強フレーム58は後側縦フレーム57により前側補強フレーム60は前側縦フレーム61により夫々支持されているから、支持部59を介して縦回転筒29と、取付フレーム55および後側縦フレーム57および左右補強フレーム58および前側補強フレーム60および前側縦フレーム61および前後補強フレーム62の夫々とは、互いが互いの強度メンバーとして構成し、作用する。したがって、横排出筒部20および支持横フレーム33を支持する縦回転筒29は、強固に支持されているから、横排出筒部20および支持横フレーム33は強固に支持され、穀粒排出の際の振動を減少させ、横排出筒部20の旋回も安定させる。
【0024】しかして、前記取付フレーム55には載置台63を設け、載置台63に燃料タンク64を設け、燃料タンク64を送風機15の下方に配置しているから、重量バランスが良好になり、また、送風機15は上方に位置するので比較的清浄な空気によって穀粒搬送し、穀粒汚染を防止する。また、燃料タンク64は側面視前記取付フレーム55により包囲された空間内に設けてあるから、保護される。しかして、グレンタンク3の漏斗部11の下方または下面にはコントロールボックス等の電装品66あるいはバッテリー67を設けているから、空間を有効利用する。即ち、空気搬送による排出部12の面積は、搬送横螺旋に比し平面視一か所で小さくなり、その分、漏斗部11の下方空間が大きくなるが、この空間を有効利用できる。
【0025】しかして、前記グレンタンク3と穀物供給用揚穀装置10とは供給樋68により接続し、供給樋68は平坦面のない穀物供給用揚穀装置10側が高くグレンタンク3側に至るに従い低く傾斜させた傾斜面に形成しているから、穀物供給用揚穀装置10から供給される穀粒の詰まりがなく、また穀粒漏れを防止して、グレンタンク3のオープン構成を容易に採用できる。なお、穀物供給用揚穀装置10は、バケットコンベアにより構成すると、穀粒の損傷が少なく、大豆等の場合好適であり、特に、グレンタンク3内の穀粒を空気搬送する構成を採用しているから、これに組合せてグレンタンク3への供給手段をバケットコンベアにより構成することにより、穀粒の損傷を一層防止する。
【0026】
【効果】本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3を、該グレンタンク3の後側に排出用筒部材14内の穀粒を搬送する高圧空気を供給する送風機15を夫々設け、前記送風機15には排出用筒部材14の始端部を接続し、前記排出用筒部材14は前方に伸ばして中間部より迂回させて前記グレンタンク3の排出部12に接続し、該排出部12の下手側に接続した排出用筒部材14の中間筒部18は、前記グレンタンク3の後側の接続筒26から機体側に固定の下部メタル28に挿通し、前記グレンタンク3は接続筒26を下部メタル28に回動自在に軸着した下部軸27中心に回動するように構成したコンバインの排出装置としたものであるから、下部メタル28の形状を複雑にする必要がなく、グレンタンク3のオープン構成を含めて構成を簡素化して、安価にできる。本発明は、前記中間筒部18は変形自在に構成したコンバインの排出装置としたものであるから、グレンタンク3のオープンに際して接続筒26と下部メタル28との部分で中間筒部18を変形させるので、排出用筒部材14がグレンタンク3のオープンに干渉しない。本発明は、前記下部メタル28の上部に、前記中間筒部18に続く縦排出筒部19を挿通する縦回転筒29を旋回用駆動源30により回転するように取付け、前記縦回転筒29の上下中間部は支持部59を介して左右補強フレーム58および前側補強フレーム60に取付け、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60は後側縦フレーム57および前側縦フレーム61により機体側に固定したコンバインの排出装置としたものであるから、縦排出筒部19を挿通する縦回転筒29を強固に支持する。本発明は、前記左右補強フレーム58および前側補強フレーム60の内端側は、前後補強フレーム62および上側前後補強フレーム62aにより連結固定したコンバインの排出装置としたものであるから、縦回転筒29を強固に支持する。本発明は、前記前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装したコンバインの排出装置としたものであるから、縦回転筒29およびグレンタンク3を強固に支持する。本発明は、前記後側縦フレーム57には左右一対の側面視「コ」型状の取付フレーム55を設け、該取付フレーム55により包囲された空間内に燃料タンク64を設けたコンバインの排出装置としたものであるから、燃料タンク64を強固に支持すると共に、保護できる。本発明は、前記排出部12は下方に至るに従い狭くなるグレンタンク3の漏斗部11の下部に設け、該漏斗部11の下方または下面にはコントロールボックス等の電装品66とバッテリー67の一方または両方を設けたコンバインの排出装置としたものであるから、空間を有効利用する。本発明は、前記排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材により形成したコンバインの排出装置としたものであるから、メンテナンスを容易にして、好適であるだけでなく、特に、詰まりに対して素早く対応できる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年3月6日(2000.3.6)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2001−245527(P2001−245527A)
【公開日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【出願番号】 特願2000−60264(P2000−60264)