| 【発明の名称】 |
脱穀機の二番還元装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 耕治郎
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| 【要約】 |
【課題】従来、オ−ガによる二番還元用移送手段においては、オ−ガの移送経路の一部を、二番物に対して移送しながら扱ぎ作用を付与する扱歯群で形成して、二番物に混じる枝梗付粒の脱粒処理を図ったものが知られているが、枝梗が取れた穀粒は落下しやすく扱歯群の揚上搬送力に不具合があった。
【解決手段】本発明は前記課題を解決するために、オ−ガによる二番還元用移送手段において、二番コンベア終端部の跳ね上げ翼で跳ね上げられる二番物を、オ−ガの移送経路の一部に二番物に対して移送しながら扱ぎ作用を付与する扱歯群を設けると共に、該扱歯群に対応する円筒ケ−スの内壁面にリ−ドを設けて、該リ−ドで扱歯群の揚上搬送能力を助勢して、枝梗付粒を脱粒処理しながら穀粒の落下を阻止し、良好に揚上搬送する二番還元装置とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二番コンベア(10)からの二番物を所要箇所に移送還元するオ−ガの仕組の中で、二番コンベア(10)と二番還元装置(11)との受継ぎ部側の構成を、受継ケ−ス部(13)の内方に延出した二番コンベア(10)終端部に跳上げ翼(22)を設け、且つ、二番還元装置(11)の始端部側に大径螺旋体(31)と扱歯(33)群を連設軸装し、前記跳上げ翼(22)と大径螺旋体(31)を近設させたものにおいて、扱歯(33)群に対応する円筒ケ−スの内壁面にリ−ド(35)を設けてあることを特徴とする脱穀機の二番還元装置。 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、脱穀機の二番還元装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】脱穀機における二番還元の移送手段としては、一般的にオ−ガを内装した筒ケ−スの下端の受継ケ−ス部を二番樋の移送終端部に連通接続して装設し、二番コンベアから受継ケ−ス内に送り込まれてくる二番物(未脱穀粒を含む不完全処理物)をオ−ガで単に揚上移送するか、若しくはオ−ガの移送方向における一部を、二番物を移送しながらそれに対して扱ぎ作用を付与する扱歯群で形成して、筒ケ−ス上端部の送出口から扱室又は処理室、若しくは選別装置部に向けて還元するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従って、従来の二番還元用移送手段においては、二番コンベアから引き継いだ時と殆ど同じ不完全処理状態の侭の二番物が、扱室又は処理室或いは選別装置部などの所要個所に向けて還元され、扱胴等に過大な付加がかかり回転ドロップや詰まり等の不具合を回避するために、オ−ガの移送方向における一部を、二番物を移送しながらそれに対して扱ぎ作用を付与する扱歯群で形成したものが知られているが、二番物に混じる単粒や枝梗付粒で脱穀処理されたものが扱歯群の搬送能力だけでは落下したりして、搬送性能が低下するという難点がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記難点を解消することを目的としてなされたものであり、この目的を達成するために次の技術手段を講じている。すなわち、本発明における脱穀機の二番還元装置は、二番コンベアからの二番物を所要箇所に移送還元するオ−ガの仕組の中で、二番コンベアと二番還元装置との受継ぎ部側の構成を、受継ケ−ス部の内方に延出した二番コンベア終端部に跳上げ翼を設け、且つ二番還元装置の始端部側に大径螺旋体と扱歯群を連設軸装し、前記跳上げ翼と大径螺旋体を近設させたものにおいて、扱歯群に対応させて円筒ケ−スの内壁面にリ−ドを設けて、扱歯群で形成される部分の搬送性能を向上させた。 【0005】 【発明の効果】本発明による二番還元装置は、二番コンベアからの二番物を所要箇所に移送還元するオ−ガの仕組の中で、二番コンベアと二番還元装置との受継ぎ部側の構成を、受継ケ−ス部の内方に延出した二番コンベア終端部に跳上げ翼を設け、且つ、二番還元装置の始端部側に大径螺旋体と扱歯群を連設軸装し、前記跳上げ翼と大径螺旋体を近設させたものにおいて、扱歯群に対応させて円筒ケ−スの内壁面にリ−ドを設けたので、オ−ガによる移送途上において、二番物中の枝梗付粒の脱穀処理や長い藁屑の切断処理を行ないながら、更に、前記リ−ドによって扱歯群の搬送能力を助勢する事ができ、二番還元装置の揚上移送を一層円滑にすることができる。 【0006】 【実施例】図1は本発明装置が実施される脱穀機の一例を示し、1は扱室、2は扱胴、3は処理排塵室、4は処理胴、5は吸引排塵機、6は扱室のクリンプ網の下方から吸引排塵機の下方にかけて位置させて設けられた揺動選別体、7は唐箕、8は一番樋に横設された一番コンベア、9は一番樋の移送終端側に連通連設された揚穀筒、10は二番樋に横設された二番コンベア、11は二番樋の移送終端側に連通連設された二番還元装置であり、この二番還元装置に本発明が施される。 【0007】二番還元装置11は、円筒ケ−ス12の下端の受継ケ−ス部13を、二番樋の移送終端部側に連通接続して取付けられ、二番コンベア10から受継ケ−ス部13内に送り込まれてくる二番物を円筒ケ−ス12に内装されたオ−ガでもって揚上移送して、円筒ケ−ス上端部の送出口14から揺動選別体6の始端部寄り部位に向けて送出還元するように設けられるのであるが、その要部構造が図2〜図4に拡大して示されている。 【0008】図2〜図4において、円筒ケ−ス12の上半部12aはパイプ材で形成されるが、円筒ケ−ス12の下半部12b及び受継ケ−ス部13は、断面半円状に成型された二枚の板材15、16を合せ面で接合し、それらの周縁耳部を蝶ボルト17など適宜の固着手段で合着して形成されている。 【0009】そして、二枚の板材15、16は、脱穀機の側壁18に沿う方向の合せ面で接合されるものとなっており、一方の板体15は、受継ケ−ス部13となる下方部分を二番樋の移送終端部側に連通させて脱穀機側に固着して設けられ、他方の板体16は、前記板体15の外側に対応位置させ、下端部をヒンジ19などの回動軸着手段で板体15側に取付け、軸着部を中心にして開閉可能な蓋体として設けるか(図4参照)、若しくは、板体15に対して取外し可能に設けられる。 【0010】尚、二枚の板材15、16 の合接によって形成された円筒ケ−スの下半部12b及び受継ケ−ス部13の下方端部は、閉塞体20によって閉塞される様になっている。また、円筒ケ−スの下半部12bは、上半部12aに対比してはるかに大径に形成されるが、上方の一部分が先細り状に縮径されて上12aのパイプ径に合致して連なるように形成されている。 【0011】上記のような円筒ケ−ス12及び受継ケ−ス部13が所定の部位に取付けられた状態で、また、受継ケ−ス部13 の内方に二番コンベア10 のコンベア軸21が延出位置し、その延出部分に跳ね上げ翼22が設けられ、二番コンベア10で移送した二番物を円筒ケ−スの下12b内に跳ね上げるように構成される。 【0012】又、前記コンベア軸21の軸端部は、ギアボックス23に挿入され、その挿入部分に駆動ベベルギア24が楔着されてギアボックス23に回転自在に軸受支持される。そして、前記ギアボックス23内において、駆動ベベルギア24に被動ベベルギア25が噛合され、被動ベベルギア25がギアボックス23に回転自在に軸受支持され、その軸孔に、前記円筒ケ−ス12に内装されるオ−ガの回転軸26の下方端部を抜き挿し可能に楔合し得るようになっている。 【0013】オ−ガは、円筒ケ−スの上半部12aの内方に位置する上方オ−ガA1と、下半部12bの内方に位置する下方オ−ガA2とに分割形成され、上方オ−ガA1は、前記回転軸26に螺旋体27を一体的に固装して形成されるが、下方オ−ガA2は、円筒ケ−ス下半部12bの内方に所定の様に位置させてその軸受孔に前記回転軸26を差し込むと、回転軸26に設けられた駆動突起28が下方オ−ガA2側の受具29に係合して回転伝達状態となり、且つ、上方オ−ガA1に一連に連なるものとなっている。 【0014】下方オ−ガA2は、前記回転軸26に軸装する回転胴30と、回転胴の下部外周に固装される下螺旋体31と、回転胴29の上部外周に固装される上螺旋体32と、回転胴30の上下方向中間部に植設配備される扱歯33群と、扱歯33群に対応して設けられる切刃34群などによって構成させている。 【0015】扱歯33群は、切刃34群と協働して二番物を扱ぎ処理するが、下螺旋体31から受け継いだ二番物に扱ぎ作用を与えながら、その二番物を上螺旋体32に受け渡す移送機能をも果たすものとなっている。そして、扱歯33群及び切刃34群の扱ぎ作用で枝梗から分離された穀粒の落下を阻止しながら上螺旋体32に向けて良好に揚上搬送する為に、扱歯33群に対応する円筒ケ−ス下半部12bの内壁面にリ−ド35が設けられている。なお、切刃34群は、蓋体として開閉自在に設けられた板体16側に着脱自在に取付けられている。 【0016】 【作用】次に、上記のように構成された二番還元装置11の作用を説明すると、オ−ガの回転軸26は、二番コンベア10のコンベア軸21からギアボックス23内の駆動ベベルギア24および被動ベベルギア25を介して伝達される動力でもって所期の方向に回転駆動される。すると、回転軸26に一体的に設けられている上オ−ガA1が回転するのは勿論であるが、下オ−ガA2も駆動突起28と受具29との係合によって同様に回転される。そうして、二番コンベア10から受継ケ−ス部13に送り込まれ、跳ね上げ翼22でもって跳ね上げられる二番物が、下方オ−ガA2の下螺旋体31によって揚上移送される。 【0017】下螺旋体31からの二番物が、扱歯33群からなる部分に至ると、扱歯33群と切刃34群とによる扱ぎ作用を受けながら、扱歯33群の移送作用でもって上螺旋体32に受け渡されるのであるが、この部分は上オ−ガA1よりも大径になっていて周速が早いから効果的に扱ぎ作用が行われる事となり、それによって枝梗から離脱された穀粒も、円筒ケ−ス下半部の内壁面に設けられているリ−ド35によって落下を阻止されながら他の二番物とともに揚上移送される。しかして、上方オ−ガA1に引き継がれた二番物は、更に揚上移送され円筒ケ−ス12上端部の送出口14から揺動選別体6の始端部寄り部位に送出されるのである。 【0018】なお、実施例のものは、円筒ケ−ス12の下半部12bを、脱穀機の側壁18に沿う方向の合せ面で接合する二枚の半円状板材15、16で形成し、外側の板体16を開閉可能又は着脱可能な蓋体にして設け、その蓋体16によって覆われる部分に下方オ−ガA2を収納位置させ、下方オ−ガA2の中心部に上方から回転軸26を挿し込めば、下方オ−ガA2が回転軸26に連動結合されるように構成しているので、二番還元装置全体としての組立分解が容易であり、また、メンテナンスや清掃なども蓋体として設けられた板体16を開くことによって容易に行うことができ、清掃作業時には、下方支点で解放した板体16をトレイとして利用して、それに取り出し物を収容することにより、穀粒を散乱させずに回収できるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成5年2月19日(1993.2.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−238532(P2001−238532A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−33161(P2001−33161) |
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