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【発明の名称】 コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置
【発明者】 【氏名】高崎 和也

【氏名】中 珠喜

【要約】 【課題】オーガを格納位置に格納させた状態においても、エンジンの動力をオーガに伝達する動力伝達装置を動力伝達状態と動力遮断状態とに切換操作することが可能であるようにする。

【解決手段】オーガが格納位置に格納された格納状態が検出されている場合において、エンジンが作動停止状態であるときは、手動操作式の指令手段にて排出作動指令が指令されると、電動用アクチュエータが作動して動力伝達装置が動力伝達状態に切換操作され、排出停止指令が指令されると、電動用アクチュエータが作動して動力伝達装置が動力遮断状態に切換操作される一方、エンジンが作動状態であるときは、手動操作式の指令手段にて排出作動指令が指令されても、電動用アクチュエータが作動せず、動力伝達装置が動力伝達状態に切換操作されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒排出用オーガを排出作動させるためにエンジンから供給される動力を前記オーガに伝達させる動力伝達状態と、前記オーガの排出作動を停止させるために前記エンジンから前記オーガへの動力伝達を遮断する動力遮断状態とに切換操作自在な動力伝達装置と、搭載バッテリーの電力によって作動して、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換操作するための電動アクチュエータと、前記オーガを排出作動させるための排出作動指令及び排出停止指令を指令する手動操作式の指令手段と、前記オーガが格納位置に格納された格納状態であるか否かを検出する格納状態検出手段と、前記指令手段の指令情報に基づいて、前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換るように前記電動アクチュエータを作動させ、且つ、前記格納状態検出手段にて前記格納状態が検出されている場合は、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態に切換操作するのを禁止すべく、前記電動アクチュエータを作動させないように制御する制御手段とが設けられたコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置であって、前記制御手段が、前記格納状態検出手段にて前記格納状態が検出されている場合において、前記エンジンが作動停止状態であるときは、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換操作するのを許容して、前記電動アクチュエータを作動させるように構成されているコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒排出用オーガを排出作動させるためにエンジンから供給される動力を前記オーガに伝達させる動力伝達状態と、前記オーガの排出作動を停止させるために前記エンジンから前記オーガへの動力伝達を遮断する動力遮断状態とに切換操作自在な動力伝達装置と、搭載バッテリーの電力によって作動して、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換操作するための電動アクチュエータと、前記オーガを排出作動させるための排出作動指令及び排出停止指令を指令する手動操作式の指令手段と、前記オーガが格納位置に格納された格納状態であるか否かを検出する格納状態検出手段と、前記指令手段の指令情報に基づいて、前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換るように前記電動アクチュエータを作動させ、且つ、前記格納状態検出手段にて前記格納状態が検出されている場合は、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態に切換操作するのを禁止すべく、前記電動アクチュエータを作動させないように制御する制御手段とが設けられたコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置では、グレンタンクに貯留された穀粒を排出するための穀粒排出用オーガが、先端側の排出口を所定の排出作業位置(例えばトラックの荷台等)に位置させた状態で排出作動するために、エンジンから供給される動力によって回転作動して穀粒を先端側の排出口に向けて搬送するスクリューコンベア等にて構成されるとともに、エンジンからオーガへ動力伝達する動力伝達装置が、例えばベルトテンション式の排出クラッチにて構成されている。そして、手動スイッチ等の手動操作式の指令手段によって、排出作動指令が指令されると、搭載バッテリーの電力で作動する電動モータ等の電動アクチュエータによって、上記排出クラッチがエンジンからの動力をオーガに伝達させる動力伝達状態(クラッチ入り状態)に切換操作されて、オーガが排出作動し、一方、排出停止指令が指令されると、上記排出クラッチがエンジンからオーガへの動力伝達を遮断する動力遮断状態(クラッチ切り状態)に切換操作されて、オーガの排出作動が停止するように構成されている。
【0003】但し、オーガが格納位置に格納されている状態で排出作動させると、穀粒を所定の排出作業位置以外の箇所に排出するおそれがあるので、オーガが格納位置に格納された格納状態では排出作動させないようにしていた。具体的には、例えばオーガを格納位置において受け止め支持する受止具に設けたスイッチにて、格納状態検出手段を構成して、そのスイッチにてオーガが格納位置に格納された格納状態が検出されているときは、排出作動指令が指令されても、上記排出クラッチを入り状態に切換操作するのを禁止するように制御していた(例えば、特開平2−31613号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術では、オーガが格納状態のときは、排出クラッチを動力伝達状態に切換操作することが全くできないために、例えばコンバインの出荷検査等において、オーガを格納位置に格納させた状態で、排出クラッチが動力伝達状態と動力遮断状態とに適正に切換操作できるか、又、動力伝達状態においてエンジンからの動力が確実にオーガに伝達できるように作動するか(具体的には、ベルトの張力が適正状態に調整されているか)等について確認することができないという不具合があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、オーガを格納位置に格納させた状態においても、動力伝達装置を動力伝達状態と動力遮断状態とに切換操作することが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、前記制御手段が、前記格納状態検出手段にて前記格納状態が検出されている場合において、前記エンジンが作動停止状態であるときは、前記動力伝達装置を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換操作するのを許容して、前記電動アクチュエータを作動させるように構成されている。つまり、オーガが格納位置に格納された格納状態のときに、エンジンが作動停止状態であるときは、手動操作式の指令手段にて排出作動指令が指令されると、電動用アクチュエータが作動して動力伝達装置が動力伝達状態に切換操作され、排出停止指令が指令されると、電動用アクチュエータが作動して動力伝達装置が動力遮断状態に切換操作される。一方、オーガが格納位置に格納された格納状態のときに、エンジンが作動状態であるときは、手動操作式の指令手段にて排出作動指令が指令されても、電動用アクチュエータが作動せず、動力伝達装置が動力伝達状態に切換操作されない。
【0007】従って、エンジンの作動が停止している場合に限り、オーガが格納状態であっても、動力伝達装置を動力伝達状態と動力遮断状態とに切換操作することが可能となるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置が得られる。その結果、例えばコンバインの出荷検査等において、オーガを格納位置に格納させた状態で、排出クラッチ等の動力伝達装置が動力伝達状態と動力遮断状態とに適正に切換操作できるか、又、動力伝達状態においてエンジンからの動力が確実にオーガに伝達できるように作動するか等についての動作確認を適切に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1の上部に設けた機体Vの前部に、刈取部3が横軸芯周りに揺動操作自在な状態で付設され、機体Vには、操縦部2、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部4、脱穀部4にて選別回収された穀粒を貯留するグレンタンク5、及びグレンタンク5に貯留された穀粒を機外に排出するための穀粒排出用のオーガ9等が装備されている。
【0009】グレンタンク5の底部に前後方向に沿う状態で底部スクリューコンベア7が設けられ、その底部スクリューコンベア7の搬送終端部から上方に向けて縦送りスクリューコンベア8が延設され、この縦送りスクリューコンベア8の上部に、前記オーガ9の基端部が、横軸芯P1周りに揺動操作自在で、且つ、縦軸芯P2周りに旋回操作自在に装備されている。尚、図2には、オーガ9が格納用の旋回位置に旋回した状態を示し、この位置でオーガ9を下降させて受止具30に受け止めさせて、オーガ9を格納位置に格納することになる(図1参照)。そして、受止具30には、オーガ9が格納位置に格納された格納状態であるか否かを検出する格納状態検出手段としての格納スイッチ30aが設けられている。
【0010】底部スクリューコンベア7には、底部コンベアスクリュー7Aが内装され、その底部コンベアスクリュー7Aの搬送始端部には、機体右前部に設けたエンジンEから底部スクリューコンベア7への動力伝達を断続するベルトテンション式の排出クラッチ13の出力プーリ13Aが装着されている。さらに、縦送りスクリューコンベア8には、底部コンベアスクリュー7Aにベベルギアを介して連動連結された縦コンベアスクリュー8Aと、それを覆うとともにグレンタンク5に連通接続された円筒ケース8Bとが設けられ、オーガ9には、縦コンベアスクリュー8Aにベベルギアを介して連動連結されたコンベアスクリュー9Aと、それを覆うとともに縦コンベアスクリュー8Aの円筒ケース8Bに回動ケース6を介して連通接続された円筒ケース9Bとが設けられている。そして、回動ケース6が、縦コンベアスクリュー8Aの円筒ケース8Bに縦軸芯P2周りに相対回動可能に接続されるとともに、オーガ9の円筒ケース9Bに横軸芯P1周りに相対回動可能に接続されている。オーガ9の円筒ケース9Bにおける先端部には、下向き状態の穀粒排出口10が形成されている。つまり、底部コンベアスクリュー7A、縦コンベアスクリュー8A及びコンベアスクリュー9Aが、クラッチ13を介して伝達されるエンジンEの動力で駆動されて、グレンタンク5に貯留された穀粒をオーガ9の排出口10から排出するように構成されている。
【0011】上記排出クラッチ13の構成について説明する。図3に示すように、前記出力プーリ13Aと、エンジンEからの駆動力が伝達される駆動プーリ13Bとが、ベルト25にて連動連結され、そのベルト25に対して押圧作用するテンションプーリ26を一端側で回転自在に支持する揺動アーム26Aの中央箇所が機体に枢支されるとともに、そのアーム26Aの他端部が、操作力緩衝用のスプリング29を介してリンク28に連動連結され、さらに、そのリンク28がクラッチモータM2によって上下方向に揺動操作されるアーム27の遊端部に連結されている。つまり、リンク28が上方に引き上げられるに伴って、テンションプーリ26がベルト25に押圧されて、排出クラッチ13が、駆動プーリ13Bから出力プーリ13Aに駆動力を伝達するクラッチ入り状態に切り換えられ、一方、リンク28が下方に押し下げられるに伴って、テンションプーリ26のベルト25に対する押圧作用が解除されて、排出クラッチ13が、駆動プーリ13Bから出力プーリ13Aへの駆動力の伝達を断つクラッチ切り状態に切り換えられる。
【0012】尚、上記リンク28は上側部分と下側部分とに分割されるとともに、その両部分がネジ式の連結部材28aによって連結され、その上側部分及び下側部分の連結部材28aに対するねじ込み量を変更して上側部分と下側部分との間隔を変更することにより、ベルト25に対するテンションプーリ26の押圧力を変更できるように構成されている。つまり、後述のようにエンジンEを停止させた状態で、排出クラッチ13をクラッチ入り状態に切り換えて、上記ベルト25に対するテンションプーリ26の押圧力を変更して、ベルト25の張力を、エンジンEの動力を確実にオーガ9に伝達できるように適正状態に調整することができる。
【0013】従って、上記排出クラッチ13が、オーガ9を排出作動させるためにエンジンEから供給される動力をオーガ9に伝達させる動力伝達状態(上記クラッチ入り状態)と、オーガ9の排出作動を停止させるためにエンジンEからオーガ9への動力伝達を遮断する動力遮断状態(上記クラッチ切り状態)とに切換操作自在な動力伝達装置を構成するとともに、上記クラッチモータM2が、後述の搭載バッテリーBTの電力によって作動して、上記排出クラッチ13を上記動力伝達状態と動力遮断状態とに切換操作するための電動アクチュエータを構成する。
【0014】オーガ9の旋回操作の駆動手段について説明すると、図4に示すように、回動ケース6の外側面に、旋回駆動用の大径ギア11が固着され、その大径ギア11に咬合するピニオンギア12を回転駆動する旋回用電動モータM1が縦送りスクリューコンベヤ8に固定され、もって、旋回用電動モータM1を正逆転駆動するに伴って、オーガ9が縦軸芯P2周りに旋回操作され、かつ、旋回用電動モータM1を作動停止させるに伴って、旋回停止するように構成されている。図中、Ryはオーガ9の旋回位置を検出する多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置検出センサであって、旋回用電動モータM1で駆動されるギア13によって旋回駆動用ギア11と同時に回動操作されるようになっている。尚、図2に示すように、予め旋回可能範囲が設定され、上記旋回位置検出センサRyの検出情報に基づいて、オーガ9がその旋回可能範囲の左限界位置LE及び右限界位置REに達したときには、旋回用電動モータ13が自動的に停止されるようになっている。
【0015】次に、オーガ9の昇降操作の駆動手段について説明すると、図4に示すように、オーガ9の基端部と、回動ケース6との間に、昇降用油圧シリンダ15が設けられ、もって、この昇降用油圧シリンダ15を伸長させるに伴ってオーガ9が横軸芯P1周りで上昇操作され、かつ、昇降用油圧シリンダ15を短縮させるに伴ってオーガ9が横軸芯P1周りで下降操作されようになっている。尚、オーガ9が昇降操作範囲の上限位置にあるときにオン作動する上限スイッチ14が設けられている。
【0016】操縦部2には、オーガ9を旋回及び昇降操作するための操作指令を指示する十字レバー式の手動操作具20が設けられている。この操作具20について説明を加えれば、図5に示すように、中央位置に復帰するように付勢された操作レバー20Aが備えられ、操作レバー20Aを前方側に倒した状態では上昇スイッチSUがオン作動して上昇指令が指令され、操作レバー20Aを手前側に倒した状態では下降スイッチSDがオン作動して下降指令が指令され、操作レバー20Aを左側に倒した状態では右旋回スイッチSLがオン作動して右旋回指令が指令され、操作レバー20Aを右側に倒した状態では左旋回スイッチSRがオン作動して左旋回指令が指令される(図6参照)。又、上記操作レバー20Aを中央位置に復帰させた状態では、オーガ9の旋回操作を停止させるための旋回停止指令と、オーガ9の昇降操作を停止させるための昇降停止指令が指令されている。尚、オーガ9を自動的に格納位置または目標排出位置に移動させるための自動スイッチ21と、この自動移動中においてオーガ9を停止させるための停止スイッチ22とが設けられている。
【0017】又、前記排出クラッチ13を入り切り操作するための排出スイッチ24が設けられ、この排出スイッチ24にて、オーガ9を排出作動させるための排出作動指令及び排出停止指令を指令する手動操作式の指令手段が構成されている。具体的には、上記排出スイッチ24は、押し操作を繰り返す毎に、前面側に突き出たオフ位置と、奥側に引っ込んだオン位置とに交互に位置変更される押しボタンスイッチに構成されて、オン位置のときに前記排出クラッチ13を入り操作するための排出作動指令を指令し、オフ位置のときは前記排出クラッチ13を切り操作するための前記排出停止指令を指令する。
【0018】次に、オーガ9を作動させるための制御構成について説明する。図6に示すように、マイクロコンピュータ利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置Hに、前記格納スイッチ30a、前記位置検出センサRy、前記上限スイッチ14、前記手動操作具20に設けた各スイッチSU,SD,SL,SR、前記自動スイッチ21、前記停止スイッチ22、前記排出位置設定ボリューム23、前記排出スイッチ24、及び、前記エンジンEの回転数を検出するエンジン回転数センサ31の各検出信号が入力されている。つまり、このエンジン回転数センサ31によって、エンジンEが作動停止状態(つまり、エンジン回転数がゼロの状態)であるか否かが検出される。一方、制御装置Hからは、前記旋回用電動モータM1、前記昇降用油圧シリンダ15の制御弁16、及び、前記クラッチモータM2に対する各駆動信号が出力されている。そして、上記制御装置H、旋回用電動モータM1、制御弁16、クラッチモータM2等は、搭載バッテリーBTから電力の供給を受けて、その電力にて作動するように構成されている。
【0019】尚、制御装置Hは、上記自動スイッチ21が操作されると、オーガ9が格納位置にあるときには目標排出位置に、オーガ9が格納位置以外に位置するときには格納位置に夫々自動的に移動させる自動移動制御を実行する。この自動移動制御でオーガ9を格納位置以外から格納位置に戻す場合には、先ずオーガ9を上限位置まで上昇させ、その上限位置の状態で格納位置の上方まで旋回させ、次に、オーガ9をその上限位置から所定時間下降作動させて、格納位置まで下降させるように制御し、一方、オーガ9を格納位置から目標排出位置に移動させる場合には、先ずオーガ9を上限位置まで上昇させ、その上限位置の状態で目標排出位置まで旋回させて停止するように制御する。
【0020】又、前記制御装置Hを利用して、前記排出スイッチ24の指令情報に基づいて、前記排出クラッチ13を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換るように前記クラッチモータM2を作動させ、且つ、前記格納スイッチ30aにて前記格納状態が検出されている場合は、前記排出クラッチ13を前記動力伝達状態に切換操作するのを禁止すべく、前記クラッチモータM2を作動させないように制御する制御手段100が構成され、さらに、この制御手段100が、前記格納スイッチ30aにて前記格納状態が検出されている場合において、エンジンEが作動停止状態であるときは、前記排出クラッチ13を前記動力伝達状態と前記動力遮断状態とに切換操作するのを許容して、前記クラッチモータM2を作動させるように構成されている。
【0021】次に、図7及び図8に示すフローチャートに基づいて、上記制御手段100によるオーガ9の制御作動について説明する。先ず、自動スイッチ21の入力信号をチェックし、自動スイッチ21がオン状態であれば、オーガ9が排出作動中であるか否かを判断して、排出作動中でなければ、前述の自動移動処理を実行する。一方、排出作動中であれば、その排出作動を停止させる処理を行うと共に、設定時間が経過するまで待機し、設定時間が経過した後に、前述の自動移動処理を実行する。尚、この設定時間は上記排出作動停止処理によってオーガ9の排出作動が停止するまでの時間に設定する。一方、自動スイッチ21がオフ状態であれば、手動操作具20にて、前記昇降指令(上昇指令、下降指令、昇降停止指令)及び旋回指令(左旋回指令、右旋回指令、旋回停止指令)が指令されているか否かを判断し、指令されている場合は、各操作指令に基づいてオーガ9を移動させる手動移動処理を実行する。
【0022】自動スイッチ21がオフ状態で且つ手動操作具20による操作指令が指令されていないときは、排出制御処理を実行する。排出制御処理では、先ず、前記排出スイッチ24の状態を調べ、排出スイッチ24がオン状態のときは、さらに、オーガ9が移動中であるかどうかを調べて、オーガ9が移動中でないときは、格納スイッチ30aがオフ状態のとき、及び、格納スイッチ30aがオン状態で且つエンジン回転数センサ31にてエンジンEの作動停止状態が検出されているときに、クラッチモータM2を作動させて排出クラッチ13を動力伝達状態に切換操作する排出作動処理を実行する。一方、上記の条件以外のとき、即ち、前記排出スイッチ24がオフ状態のとき、排出スイッチ24がオン状態であるがオーガ9が移動中のとき、及び、排出スイッチ24がオン状態でオーガ9が移動中ではないが、格納スイッチ30aがオン状態でエンジンEが作動状態のときは、クラッチモータM2を作動させて排出クラッチ13を動力遮断状態に切換操作する排出停止処理を実行する。
【0023】〔別実施形態〕上記実施形態では、動力伝達装置をベルトテンション式のクラッチにて構成したが、これ以外に、例えば、対向配置された一対の摩擦板を電動アクチュエータによって、接当状態(動力伝達状態)と離間状態(動力遮断状態)とに切換操作自在な摩擦板式の動力伝達装置にて構成してもよい。
【0024】上記実施形態では、手動操作式の指令手段24を、押し操作に伴って、前面側に突き出たオフ位置(排出停止指令の指令状態)と、奥側に引っ込んだオン位置(排出作動指令の指令状態)とに交互に位置変更される1個の押しボタンスイッチにて構成したが、これ以外に、例えば、排出作動指令と排出停止指令を各別に指令する2個の押しボタンスイッチにて構成したり、あるいは、オン位置とオフ位置との2つの位置に倒し操作自在なトグルスイッチにて構成してもよい。
【0025】上記実施形態では、電動アクチュエータM2を、電動モータにて構成したが、これに限るものではなく、例えば、電磁ソレノイドにて構成してもよい。
【0026】上記実施形態では、格納状態検出手段を、オーガ9を格納位置において受け止め支持する受止具30に設けたスイッチ30aにて構成したが、これ以外に、オーガ9の昇降位置を検出するボリューム等によって構成してもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成12年3月3日(2000.3.3)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−238526(P2001−238526A)
【公開日】 平成13年9月4日(2001.9.4)
【出願番号】 特願2000−58324(P2000−58324)