| 【発明の名称】 |
穀粒流量検出センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 正実
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| 【要約】 |
【課題】従来の穀粒センサは、脱穀機内の脱穀処理工程の途中に設けられ、藁屑や夾雑物が多く混入している選別途中の穀粒を検出する構成であったから、正確な検出結果が期待できず、誤差が多く、穀粒の全体量の検出・把握がきわめて困難であると共に、清掃やメンテナンスが簡単にできない課題があった。
【解決手段】本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずる。すなわち、脱穀・選別後の穀粒を貯留するグレンタンク3の内部に、脱穀機1の一番揚穀装置2の吐出口4から放出される穀粒の飛散通路に穀粒センサ5を設置して構成した穀粒流量検出センサとした。更に、穀粒センサ5は、飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとしてコントロ−ラ6に入力する構成とした穀粒流量検出センサとしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀機によって脱穀・選別された穀粒が、一番揚穀装置を経て供給され貯留されるグレンタンクであって、該グレンタンクの内部に、前記一番揚穀装置の吐出口から放出される穀粒の飛散通路に臨ませて穀粒センサを設置して構成した穀粒流量検出センサ。 【請求項2】 穀粒センサは、一番揚穀装置の吐出口から放出される飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとしてコントロ−ラに入力する構成とした請求項1記載の穀粒流量検出センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機の制御に利用する穀粒流量検出センサに関し、農業機械の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来から脱穀機の選別制御装置は、機内を流動している穀粒量を穀粒センサによって検出し、その検出情報に基づいて制御手段から出力される制御信号によって、各種の制御、例えば、圧風唐箕の選別風量を自動調節したり、チャフシ−ブの選別間隔を自動調節する技術がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、脱穀機の制御に利用する穀粒センサは、脱穀機の機内に装置され、例えば、二番処理胴の排出羽根によって跳ね上げられ、飛散して衝突する穀粒を検出する構成であった。したがって、穀粒は、選別の途中で藁屑や夾雑物の混入が多く、正確な検出結果が期待できず、検出値に誤差が多い課題があった。 【0004】更に、従来の穀粒センサは、設置場所が脱穀処理工程の途中であるから、全体量の検出・把握がきわめて困難であると共に、場所的に清掃やメンテナンスも簡単にできない課題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、請求項1の発明は、脱穀機1によって脱穀・選別された穀粒を、一番揚穀装置2によって供給され、貯留されるグレンタンク3であって、該グレンタンク3の内部に、前記一番揚穀装置2の吐出口4から放出される穀粒の飛散通路に臨ませて穀粒センサ5を設置して構成した穀粒流量検出センサとしている。 【0006】つぎに、請求項2の発明は、穀粒センサ5は、一番揚穀装置2の吐出口4から放出される飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとしてコントロ−ラ6に入力する構成とした請求項1記載の穀粒流量検出センサである。 【0007】 【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成したから、脱穀・選別後の藁屑や夾雑物の混入がきわめて少ない穀粒を検出対象としている。そのため、検出誤差が少なく、正確な検出結果が得られると同時に、全体量の検出・把握も容易にできるばかりでなく、場所的に、清掃やメンテナンスが簡単にできる特徴を有する。 【0008】更に、穀粒センサは、飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとしてコントロ−ラに入力する構成であるから、穀粒の粒数のカウントが可能となり、従来のように、検出値に補正や修正をかける等の余分な操作を必要としない利点がある。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。まず、コンバイン7は、図4および図5に示すように、クロ−ラ8を装備した車体9の前部に刈取前処理装置10を設け、該刈取前処理装置10の後側の車体9上には脱穀機1を搭載して構成している。そして、刈取前処理装置10は、図4および図5に示すように、前部から分草杆11と、刈取装置12と、刈取った穀稈を脱穀機1に搬送する穀稈搬送装置13とから構成している。 【0010】そして、脱穀機1は、図3の破断した図面で内部構成が解るように、扱胴14を内装軸架した扱室15を上側に配置し、その下側には揺動可能に架設した揺動選別装置16を設け、更に、その下方には選別方向の上手側から順に、圧風唐箕17と、一番移送螺旋18と、二番移送螺旋19とを配置した選別室20を設けて構成している。21は吸引排塵機を示す。 【0011】そして、二番揚穀筒22は、図3に示すように、下部を前記二番移送螺旋19に二番物の受継ぎ搬送を可能に接続し、上部を扱室15の背後に併設している二番処理室23の上部に開口して設け、二番物を揚穀して二番処理室23に還元する構成としている。そして、二番処理室23は、二番処理胴24を内装軸架し、二番処理作用を行なう構成としている。 【0012】つぎに、グレンタンク3は、図4の平面図で解るように、脱穀機1の右側(前進方向に向かって)に併設し、脱穀機1の一番揚穀装置2によって揚穀される脱穀、選別後の穀粒を貯留する構成としている。そして、一番揚穀装置2は、基部を前記一番移送螺旋18の終端部に接続し、先端部の吐出口4をグレンタンク3内部の一側で上部に開口して一番穀粒をタンク上部に放出する構成としている。 【0013】そして、グレンタンク3は、図1および図4に示すように、上面に開閉蓋3aを設け、必要に応じて内部の清掃やメンテナンスができる構成としている。25は穀粒排出オ−ガである。つぎに、穀粒センサ5は、図1に示すように、上述したグレンタンク3内の前記吐出口4に対向する位置に設け、飛散して衝突してくる穀粒の量を検出する構成としている。そして、穀粒センサ5は、前記した一番揚穀装置2の吐出口4から放出される飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとして、後述するコントロ−ラ6に入力することができる構成としている。 【0014】そして、穀粒センサ5は、実施例に示す構成では図1で解るように、吐出口4の対向側に取り付けているが、要するに、一番揚穀装置2の吐出口4から放出される穀粒の飛散通路ならどの部位に設けても目的を達成することができる。つぎに、揺動選別装置16は、図3に示すように、選別方向上手側から移送棚26、チャフシ−ブ27、ストロ−ラックの順に配置して一体に構成している。そして、チャフシ−ブ27は、図3に示すように、複数の選別板28を所定の選別間隔ごとに配列して上部を両側板に枢着し、下部を長孔の範囲内を回動して選別間隔を調節できる構成としている。そして、各選別板28は、詳細には図示しないが、前記長孔の外側に連動板を設けてそれぞれ連結し、機体外のシ−ブ制御モ−タ29にワイヤ−30を介して連結され、後述するコントロ−ラ6から出力される制御信号に基づいて操作される構成としている。 【0015】つぎに、圧風唐箕17は、図3に示すように、選別室20底部の選別方向の最も上手側に装置しているが、左右両側壁に開口した吸気口31の外側に、上下から風調弁32を設けて吸気風量を調節する構成としている。そして、風調弁32は、図3に示すように、連動ロット33を介して機外に装備している唐箕制御モ−タ34に接続して構成している。そして、唐箕制御モ−タ34は、後述するコントロ−ラ6から出力される制御信号に基づいて操作され、連動ロット33を介して両風調弁32を接近させて吸気口31の吸気面積を狭くし、逆に作動すれば吸気面積を広くする構成としている。 【0016】つぎに、マイクロコンピュ−タを利用したコントロ−ラ6について、図2に基づいて説明する。まず、コントロ−ラ6は、制御プログラムや基準デ−タ等を内蔵したメモリ35を有するマイクロコンピュ−タの演算制御部であって、算術、論理および比較演算等を行なう構成となっている。 【0017】そして、コントロ−ラ6は、入力側に、自動スイッチ36、穀粒センサ5、穀稈センサ37、車速センサ38、水分センサ39、エンジン回転センサ40、脱穀クラッチ操作スイッチ41、唐箕ポジションセンサ42、シ−ブポジションセンサ43、機体位置検出装置44、品種設定ダイヤル45をそれぞれ接続して各情報を入力する構成としている。そして、コントロ−ラ6は、上記した各センサやスイッチから情報が入力されることになるが、その前に、まず、自動スイッチ36をON操作して、マイクロコンピュ−タを制御可能な状態に立ち上げ、その後、グレンタンク3に供給された穀粒流量情報が入力される。それと同時に、コントロ−ラ6は、刈取前処理装置10を通過する穀稈情報、車速情報、グレンタンク3に収穫した穀粒の含水(率)情報、エンジンの回転情報、風調弁位置情報、シ−ブの漏下量情報、コンバインの走行位置情報、収穫穀粒の品種設定情報が入力される構成となっている。 【0018】なお、機体位置検出装置44は、全地球位置測位システム(GPS)ナビゲ−タである。そして、コントロ−ラ6は、出力側に、エンジン回転制御バルブ46、脱穀クラッチ操作モ−タ47、シ−ブ制御モ−タ29、唐箕制御モ−タ34をそれぞれ接続して駆動制御信号を出力する構成としている。 【0019】以上のように構成されたコンバイン7は、エンジンを始動し、自動スイッチ36を入れてコントロ−ラ6を作動状態に立ち上げた後、脱穀クラッチ操作スイッチ41他を操作して回転各部を駆動しながら刈取脱穀作業を開始する。すると、圃場の穀稈は、刈取装置12によって刈り取られ、穀稈搬送装置13によって搬送されて脱穀機1に供給される。このようにして、連続的に供給されてくる穀稈は、扱室15において回転している扱胴14によって脱穀作用を受け選別網から下方の選別室20に漏下して揺動選別装置16に達して選別される。 【0020】又、扱室15内で扱胴14に持ち回られながら排塵方向に移動したカギ又や穂切れ、長めの藁屑の混入する排塵物は、排塵処理室に送り込まれて処理され、選別室20に排塵される。そして、選別室20に漏下してきた被選別物は、揺動選別装置16の揺動作用と、圧風唐箕17の選別風とによって選別され、一番物、二番物、排塵物に選別分離されて処理され、一番物は、一番移送螺旋18、一番揚穀装置2を経てグレンタンク3に収穫され、二番物は、二番移送螺旋19から二番揚穀装置22を経て二番処理室23に還元される。 【0021】このような作業中に、穀粒センサ5は、一番揚穀装置2の吐出口4から放出されてグレンタンク3に達し、穀粒感知面に衝突してくる穀粒(一番物)を検出するが、そのとき、穀粒による一回の衝撃ごとに一個のパルスとして穀粒流量の検出情報をコントロ−ラ6に入力している。 【0022】したがって、コントロ−ラ6は、穀粒センサ5からの粒数カウントと、水分センサ39からの穀粒含水率情報と、既に入力されている品種設定ダイヤル45による刈取対象となる品種情報と、車速センサ38からの車速情報および穀稈センサ37からの情報を総合して穀粒流量を演算すると共に、単位面積あたりの収量を演算し、更に、機体位置検出装置44のコンバイン7の走行位置情報と収量とを関連づけてメモリ35に記録する情報記録システムを可能にしている。 【0023】そして、コントロ−ラ6は、前述した作業中において、穀稈センサ37が穀稈を検出し続け、穀粒センサ5が穀粒を検出している間は、エンジン回転制御バルブ46が働き、当然のことながらエンジンの回転を定格回転に維持している。このように、エンジンは、作業終了まで回転が低下しないように制御され、脱穀機1の選別性能を確保することができる。 【0024】そして、コントロ−ラ6は、穀稈センサ37が穀稈の検出状態にあり、穀粒センサ5が穀粒流量の検出情報を入力している間は、唐箕ポジションセンサ42とシ−ブポジションセンサ43との検出情報を得てシ−ブ制御モ−タ29と唐箕制御モ−タ34とに制御信号を出力して選別制御が行われている。この場合、圧風唐箕17は、唐箕制御モ−タ34がコントロ−ラ6からの制御信号に基づいて正転または逆転駆動されて上下の風調弁32を作動し、両側の吸気口31が広く、或いは、狭く調節されて、取り込む空気量が制御され、選別室20に供給する選別風の風量が自動制御されている。 【0025】一方、チャフシ−ブ27は、シ−ブ制御モ−タ29がコントロ−ラ6からの制御信号に基づいて正転、又は、逆転駆動されて、全部の選別板28が、図示しない連動板とともに前方、又は、後方に移動するので、前後方向に長孔の範囲内において移動して選別間隔が狭く、又は、広く調節され、穀粒の漏下量を自動制御することになる。 【0026】上記の選別制御中には、唐箕ポジションセンサ42とシ−ブポジションセンサ43とがそれぞれ機能して、制御位置を検出情報としてコントロ−ラ6に入力している。以上のよな自動による選別過程において、チャフシ−ブ27は、穀粒センサ5の検出値が一定値以下になると、各選別板28の選別間隔を閉じ、その後、穀稈センサ37が検出情報を入力すれば所定時間後に設定した選別間隔の開度に自動復帰することができる。そして、圧風唐箕17は、穀粒センサ5の検出値が一定値以下になると、選別風量を少なくし、その後、穀稈センサ37が検出情報を入力すれば所定時間後に設定した風量に自動復帰することができる。 【0027】以上のようにして刈取脱穀作業を行なう過程において、コントロ−ラ6は、穀稈センサ37が穀稈を検出しなくなり、更に、穀粒センサ5の検出値が一定値以下になると、脱穀クラッチ操作モ−タ47にクラッチ切りの制御信号を出力して脱穀クラッチを切り脱穀作業を終了する。 【0028】このようにして、脱穀機1は、機体内の穀粒をグレンタンク3内に投入が完了した時点で停止することになる。以上のとおり、本発明は、脱穀・選別後の藁屑や夾雑物の混入がきわめて少ない穀粒を検出対象としているから、検出誤差が少なく、正確な検出結果が得られると同時に、全体量の検出・把握も容易にできる特徴がある。更に、グレンタンク3は、図1および図4に示すように、上面に開閉蓋3aを設けているから、清掃やメンテナンスが簡単にできる利点がある。 【0029】そして、穀粒センサは、飛散穀粒の一回の衝撃を一個のパルスとしてコントロ−ラに入力する構成であるから、穀粒の粒数のカウントが可能となり、従来のように、検出値に補正や修正をかける等のマイクロコンピュ−タ上において、余分な操作を必要としない利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月15日(2000.2.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−224242(P2001−224242A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月21日(2001.8.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−36594(P2000−36594) |
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