| 【発明の名称】 |
ロールベーラにおけるチャンバー開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡嶋 弘
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| 【要約】 |
【課題】油圧を用いることなく、機械的手段によりリヤチャンバーの開閉を行なうようにして、安価に、かつ、軽量化したロールベーラにおけるチャンバー開閉手段が得られるようにする。
【解決手段】機体に軸支して常時回転させるピニオンギヤとこれに噛み合わせるよう機体に軸支する半周ごとに欠歯部のある欠歯ギヤと、この欠歯ギヤに設けたクランクピンに連繋して昇降する押上リンクと、それと連繋するようリヤチャンバー側に設ける連結ピンとからなり、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの欠歯ギヤの半周の回転でリヤチャンバーを開放回動させ、再びピニオンギヤに噛み合わせて行なわす欠歯ギヤの半周の回動でリヤチャンバーを閉じ回動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体に軸支して常時回転させるピニオンギヤとこれに噛み合わせるよう機体に軸支する半周ごとに欠歯部のある欠歯ギヤと、この欠歯ギヤに設けたクランクピンに連繋して昇降する押上リンクと、それと連繋するようリヤチャンバー側に設ける連結ピンとからなり、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの欠歯ギヤの半周の回転でリヤチャンバーを開放回動させ、再びピニオンギヤに噛み合わせて行なわす欠歯ギヤの半周の回動でリヤチャンバーを閉じ回動させることを特徴とするロールベーラにおけるチャンバー開閉装置。 【請求項2】 欠歯ギヤには、それの回転による同じ回転軌跡上で周方向に2等配した2個所にストッパーS1・S1をそれぞれ設け、機体には、前記ストッパーの回転軌跡上に位置して回転してくるストッパーに衝合させるトリガーを、ストッパーの回転軌跡から外れる位置に変位自在に装設したことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるチャンバー開閉装置。 【請求項3】 欠歯ギヤには、それの回転による同じ回転軌跡上で周方向に2等配した2個所にストッパーS1・S1をそれぞれ設け、機体には、前記ストッパーの回転軌跡上に位置して回転してくるストッパーに衝合させるトリガーを、ストッパーの回転軌跡から外れる位置に変位自在に装設し、かつ、変位させたトリガーと衝合させる第2のストッパーS2・S2を、前記ストッパーS1・S1の近傍に配位して欠歯ギヤに設けておくことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるチャンバー開閉装置。 【請求項4】 欠歯ギヤに設けたクランクピンとリヤチャンバー側に設ける連結ピンとの間に渡架する押上リンクに、連結ピンの摺動により欠歯ギヤに略半転の回転を許容する長さの長穴を形成し、その長穴に連結ピンを摺動自在に嵌挿して押上リンクをリヤチャンバーに対し連繋させることを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるチャンバー開閉装置。 【請求項5】 欠歯ギヤに設けたクランクピンに下端側が連繋する押上リンクの上端側を、リヤチャンバーに回動自在に軸支した圧縮リンクに設けた連結ピンに連繋し、その圧縮リンクの先端側を感知スイッチの作動片に臨ませ、押上リンクには、連結ピンをロックするロック金具を、リヤチャンバーの開放側への回動によりリヤチャンバーと共に動くカムによってロックを解除する位置に動くよう装設しておくことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるチャンバー開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、機体の前面側に装架したピックアップ装置で拾い上げた牧草類を、機体の上面側に装架したベールチャンバー内に送り込んでロールベールに成形し、成形し終えたロールベールをベールチャンバーの開放により放出するロールベーラにおいて、ベールチャンバーを開閉作動させるチャンバー開閉装置についての改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従前のロールベーラは、成形し終えたロールベールを機外に放出するための、ベールチャンバーの開放作動および放出後の閉塞作動を行なわせるのに、例えば、図1に示しているように、機体1に装架するベールチャンバー2を、機体1に一体に連続させて固定装架する前部チャンバー2aと、これと別体のリヤチャンバー2bとに分割し、そのリヤチャンバー2bを、それの前面側の上端部を機体1に設ける支点軸aに軸支して、前部チャンバー2aの後面側に接合してベールチャンバー2を形成する状態と、支点軸a中心に後方上方に回動してベールチャンバー2を後方に開放する状態とに切り替わるようにしておいて、このリヤチャンバー2bと機体1との間に、油圧により伸縮作動する油圧シリンダbを渡架し、これに、機体1の前面側に装設しておくバルブタンク付きの油圧ポンプPを油圧ホースCを介し接続し、この油圧ポンプPの作動を、機体1の前面側に装設しておく切替ハンドルdまたはスイッチの操作で制御することにより、油圧シリンダbを伸縮作動させて、リヤチャンバー2bを開閉回動させることで行なうようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従前のロールベーラのチャンバーの開閉手段は、油圧ポンプの作動により油圧シリンダを伸縮させてリヤチャンバーを開閉回動させることで行なうことから、■ 油圧部品のコストが高く、ロールベーラの製造コストアップの要因となっている。 ■ 油圧シリンダ・油圧ポンプ等の油圧部品の質量や容積が大きいことでロールベーラ全体の軽量化や小型化の妨げとなっている。 ■ リヤチャンバーを開放または閉鎖させる作動中、操作レバーまたはスイッチを、所定の作動位置に保持し続ける必要があり、これを怠ると、リヤチャンバーが完全に閉じていないのに、次の作業に入るなど操作ミスを引き起こすことがある。 ■ リヤチャンバーを開放回動させて、ベールチャンバー内のベール成形装置等のメンテナンスを行なう際、油圧チェックバルブや油圧シリンダの短縮ストッパー等で、リヤチャンバーの下降防止手段を講じる必要があり、この手段を組込むためのコストアップや、操作工数が増える。という、油圧を用いることによる種々の問題が生じている。 【0004】本発明は、油圧を用いて、リヤチャンバーを開閉させる従前のチャンバー開閉手段に生じている上述の問題を解消せしめるためになされたものであって、油圧を用いることなく、機械的手段によりリヤチャンバーの開閉を行なうようにして、安価に、かつ、軽量化したチャンバー開閉手段が得られるようにし、また、操作レバーを一度操作するだけで、リヤチャンバーの開閉作動が確実に行なわれ、開閉作動中に操作レバーから手を離しても、また、操作し続けていても、開閉作動が確実に行なわれて操作ミスの発生を防止し、また、リヤチャンバーを開放させたとき、操作レバーを誤って操作してもリヤチャンバーが閉じる方向に落下しないようにして安全を確保する新たな手段を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】そして本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、機体に軸支して常時回転させるピニオンギヤとこれに噛み合わせるよう機体に軸支する半周ごとに欠歯部のある欠歯ギヤと、この欠歯ギヤに設けたクランクピンに連繋して昇降する押上リンクと、それと連繋するようリヤチャンバー側に設ける連結ピンとからなり、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの欠歯ギヤの半周の回転でリヤチャンバーを開放回動させ、再びピニオンギヤに噛み合わせて行なわす欠歯ギヤの半周の回動でリヤチャンバーを閉じ回動させることを特徴とするロールベーラにおけるチャンバー開閉装置を提起するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明手段によるロールベーラのチャンバー開閉装置は、機体に一体に連結する固定のフロントチャンバーの後面側に対し、開閉回動するよう機体に設けた支点軸に軸架するリヤチャンバーは、油圧を一切用いず、機械的な開閉機構により開閉作動を行なわせる。 【0007】この開閉機構は、機体の左右の機壁、またはそれら機壁のうちの何れか一方の機壁に軸支して、常時回転するよう駆動しておくピニオンギヤと、これと噛み合う外周の歯部に、半周ごとに欠歯部を設けて、機壁に軸支しておく欠歯ギヤと、この欠歯ギヤにそれの回転軸に対し偏心させた位置に設けるクランクピンと、これとリヤチャンバー側に設ける連結ピンとの間に渡架する押し上げリンクとで構成し、ピニオンギヤに噛み合わせて回転させる欠歯ギヤの、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの半周の回動で、押し上げリンクを押し上げてリヤチャンバーに開放回動を行なわせ、次にピニオンギヤを外周の歯部に噛み合わせることで回転させる欠歯ギヤの、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの半周の回動で、押し上げリンクを引き下げて、リヤチャンバーに閉じ回動を行なわせるようにする。 【0008】そして、欠歯ギヤには、リヤチャンバーを開放回動させて、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れた状態時および閉じ回動させて欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れた状態時において、機体側に設けておくトリガーに衝合することで、その状態位置に停止させて、それ以後の回動をストップさせるストッパーを、周方向に180度の位相差を設けた2個所に設けておき、また、トリガーは、欠歯ギヤに設けた前述のストッパーに対し衝合する位置と外れる位置とに変位自在に機体に設けておいて、このトリガーを、それに連繋する操作レバー等の操作によりストッパーから外れた位置に動かし、欠歯ギヤの回動を許容することで、外周の歯部がピニオンギヤに噛み合って、開放回動および閉じ回動をそれぞれ開始するようにする。 【0009】このトリガーをストッパーから外したときに、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れている欠歯ギヤを、それの外周の歯部がピニオンギヤに噛み合う位置にまで回転させるためのモーメントは、リヤチャンバーを閉じ回動させる作動の場合にあっては、開放状態位置にあるリヤチャンバーの重量により押し下げリンクを介して欠歯ギヤに加えられるモーメントを利用してよい。 【0010】また、リヤチャンバーを開放回動させる作動の場合は、成形室内に作物が無い場合にあっては、リヤチャンバーの開閉作動が軽快に行なわれるように、リヤチャンバーの重量の負担を軽減させるため、そのリヤチャンバーを押し上げる方向に付勢するよう機体との間に渡架しておくガススプリング等のバネ材のバネ圧が、リヤチャンバーが閉鎖位置にあることで大きくなっていることにより、そのバネ圧で押し上げリンクを介して加えられるモーメントを利用してよいが、トリガーをストッパーから外れる位置に変位させた状態に保持し続けたときに、欠歯ギヤの回転を欠歯部がピニオンギヤに臨む所定位置に停止させるために、変位させたトリガーに衝合させるよう、ストッパーの近傍で、そのストッパーよりも欠歯ギヤの回転方向の前方に第2のストッパーを欠歯ギヤに設けておくときは、トリガーを第1のストッパーから外れた位置に変位させ、その位置からさらに変位側に動かすことで、第2のストッパーを押して、欠歯ギヤに回転のモーメントを与え、ピニオンギヤに噛み合わすようにしてもよい。 【0011】また、成形室に成形された成形物がある場合にあっては、その成形物による成形圧により、リヤチャンバーが開放回動する側に押出されることで、押上げリンクを介して欠歯ギヤに与えられていることからトリガーをストッパーから外すだけで欠歯ギヤが回動してピニオンギヤに噛合うようになる。 【0012】また、押し上げリンクのリヤチャンバー側に設ける連結ピンに対する連繋は、リヤチャンバーを開放位置に押し上げた状態位置にある押し上げリンクが、リヤチャンバーを開放位置に残した状態において、欠歯ギヤの、下降作動側の半周の回動による押し上げリンクの下降作動を許容する長さの長穴に形成しておく。 【0013】これにより、リヤチャンバーを開放させて、成形したロールベールを放出した状態から、リヤチャンバーを閉じ回動させる際、放出したロールベール等の障害物がはさまった場合に、リヤチャンバーを、障害物と当接した位置に残して、欠歯ギヤが、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまで回動し、ストッパーがトリガーに衝合することで停止するようになって、機体の損傷を防止するようになり、トリガーをストッパーから外れた位置に動かすことで、開放回動させるようになって、障害物の除去が適確に行なわれるようになる。 【0014】また、押上リンクの上端側と連繋させるようリヤチャンバー側に設ける連結ピンは、リヤチャンバーに、支軸中心に回動自在に軸架して、バネ負荷により所定の姿勢に保持せしめておく圧縮リンクに装設しておいて、これに押上リンクの上端側を連繋するようにしてよい。 【0015】そして、このように圧縮リンクに設けた連結ピンと連繋する押上リンクには、連結ピンを抱き込んでロックするフック状のロック金具を、それに、機体側に折り曲がる案内部を設けて、ロックを解除する外側に向け回動自在に軸支し、バネによりロック位置に付勢しておき、リヤチャンバー側には、それの開放作動によりリヤチャンバーと共に動いてロック金具の案内部に当接して、解除位置に押し出すカムを設けておくことで、リヤチャンバーを開閉させる作動により、自動的にリヤチャンバーをロックまたは解除できるようになる。 【0016】また、圧縮リンクは、それの先端側を、リヤチャンバー側に設けておく感知スイッチの作動片に臨ませておくことで、チャンバー内で成形するロールが所定の径または圧力に達して、リヤチャンバーを少し押し開くようになったときに、感知スイッチを作動させるようになる。 【0017】 【実施例】次に実施例を図面に従い説明する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については同じ符号を用いる。 【0018】図2は、本発明を実施せるロールベーラのチャンバー開閉装置の、リヤチャンバーを閉じた状態の側面図、図3は同上のリヤチャンバーを開放した状態の側面図、図4は同上のチャンバー開閉装置の分解した斜視図で、これら図において、2aはロールベーラの機体にそれと一体に連続させて装架する前部チャンバー、2bは機体に支点軸aにより後方上方に向け開放回動が自在に行なわれるよう軸架するリヤチャンバー、20は機体に一体に連続する前部チャンバー2aの左面側の機壁、21はリヤチャンバー2bの左面側の機壁を示す。 【0019】3は、機体側に軸支するピニオンギヤで、機体と一体の前述の機壁20に軸支せる回転軸30に取付けてあり、その回転軸30の駆動により図2において時計回りに回転する。このピニオンギヤ3は、欠歯ギヤ4の歯部40との噛み合う確率を少なくするため、この実施例では+0.4の転位歯車とし、歯先を尖らせると共に強度アップを図っている。また、歯先を尖らせるためにはトッピングを行なってもよい。 【0020】4は欠歯ギヤで、図2および図4に示しているように、大径のホイル状に形成してあって、それの外周に形設せる歯部40は、180度の位相差をもって2つの欠歯部41・41が形成してあり、図4にあるよう機体に一体の前述の機壁20に設けた軸42に、図2にあるよう軸支してあって、ピニオンギヤ3との噛み合いにより図2において反時計回りに回転する。そして、この欠歯ギヤ4は、常時回転させておくピニオンギヤ3とのスムースな噛み合いを実現するため、ピニオンギヤ3と噛み始める最初の歯から数枚の歯に渡る範囲の軸芯側に、歯底から所定の厚みを保持して、周方向に沿い欠歯部41から時計方向に切り込まれる切欠溝43が形成してあって、これにより欠歯部41に臨む歯部40の始端部40aがピニオンギヤ3と噛み始めるときに、その始端部40aが切欠溝43によりたわんで逃げることでスムースな噛み合いが行なわれるようにしてある。また、始端部40aの最初の歯は、歯先を三角状に尖らし、ピニオンギヤ3と山同士の噛み合う確率を低くしている。 【0021】4aは欠歯ギヤ4に設けたクランクピンで、回転軸42に対して偏心する位置で、欠歯ギヤ4の外面の下周側における欠歯部41と欠歯部41との中間の、欠歯ギヤの回転方向の後方に寄る部位に設けてある。 【0022】5は押上リンクで、それの下端側は前述の欠歯ギヤ4に設けたクランクピン4aに回転自在に連繋し、上端側は、該押上リンク5に設けた長穴50を、リヤチャンバー2bの機壁21の外面に、支軸60により回動自在に支架して、バネ61のバネ負荷により所定の姿勢に保定されている圧縮リンク6に設けた連結ピンpに嵌挿することで、リヤチャンバー2bに対し連繋させてある。 【0023】7はトリガーで、図2および図4にあるよう、機壁20に設けた支軸70に上下に回動自在に支架した支持アーム71の回動端部に支持されて、図2にあるように、欠歯ギヤ4の内面側における外周に寄る部位に位置するように機体に設けてあり、前記支持アーム71に連結する操作アーム72を、図5において鎖線に示しているように引き上げることで、下方に変位するようにしてある。 【0024】S1は、欠歯ギヤ4がピニオンギヤ3と噛み合って図2において反時計回りに半回転して、押上リンク5により図3の如くリヤチャンバー2bを開放回動させたとき、および、この状態から再びピニオンギヤ3との噛み合いで半回転してリヤチャンバー2bを図2の如く閉じ回動させたときに、前述のトリガー7と衝合して、それ以後の回転を停止させるストッパーで、欠歯ギヤ4の内面の前記トリガー7と対応する部位の回転軌跡上における180度の位相差をおいた2個所に装設してある。そして、このストッパーS1・S1とトリガー7との衝合による欠歯ギヤ4の回動の停止は、トリガー7を前述した如く、ストッパーS1・S1の回動軌跡から外すよう変位させることで解放される。 【0025】S2は、上述のトリガー7の変位で、欠歯ギヤ4がピニオンギヤ3に噛み合って回転しだしたとき、トリガー7を変位させた位置に保持し続けておいた場合に、その変位した位置にあるトリガー7に衝合して、欠歯ギヤ4の回転を、リヤチャンバー2bを開放回動させた状態位置および閉じ回動させた状態位置において停止させ、それ以後の回動をストップさせるストッパーで、前述のストッパーS1・S1の近傍で、軸芯側に寄る部位にそれぞれ設けてある。 【0026】8は、リヤチャンバー2bを閉じた時、圧縮リンク6と押上リンク5とをロックするロック金具で、図4にあるようフック状に形成されて、それの基端側が、図7に示す如く押上リンク5の上端側で、そこに設けてある長穴50に臨む部位に、連結軸80により回動自在に軸支され、先端側と押上リンク5に設けたピン81との間に張設せるバネ82により、押上リンク5と重合する位置に保持されていて、これにより圧縮リンク6に設けた連結ピンpをフック部で抱き込み、連結ピンpの動きをロックするようにしている。そして、このロック金具8は、欠歯ギヤ4がピニオンギヤ3と噛み合って回動し、リヤチャンバー2bが開放回動してくると、リヤチャンバー2bの機壁21に固定装設してあるカム8aに、図8に示している如く押されて、押上リンク5から離れる側に回動し、フック部による連結ピンpの抱き込みを解放する。 【0027】9は、リヤチャンバー2bが閉じられることで形成されるベールチャンバー2内でのロールベールの成形が、所定の径または圧力に達してきたとき、それによって、リヤチャンバー2bにかかる圧縮圧を感知して、成形の完了を知らせる感知スイッチで、リヤチャンバー2bの機壁21の外面で、前述の圧縮リンク6の、連結ピンpを設けた側と反対側の端部62と対応する位置に設けてあり、成形されたロールベールの径または圧力によりリヤチャンバー2bが少し開放してくることで、圧縮リンク6がバネ61に抗して回動することにより作動片90が押されて接点91に当接してオンに作動し、警報器を作動させるようになる。 【0028】GSは、リヤチャンバー2bの開閉作動時の重量負担を軽減するためのガススプリングで、図5にあるよう、機体と一体の機壁20とリヤチャンバー2bの機壁21との間に渡架してある。 【0029】このように構成せる実施例装置は、図9乃至図20に示しているように作用する。 【0030】図9は、ベールチャンバー2内でロールベールを成形している途上の状態で、欠歯ギヤ4はストッパーS1がトリガー7に衝合して回転がストップされ、従って、リヤチャンバー2bは閉じられた状態にある。 【0031】成形されるロールベールが所定の径または圧力に達すると、その成形圧によりリヤチャンバー2bが、図10にあるように、少し開放する。これにより、圧縮リンク6が支軸60中心に反時計回りに回動して、感知スイッチ9の作動片90を接点91に押し付け、感知スイッチ9をオンとし、警報器を作動させ、同時に押上リンク5を引き上げ、欠歯ギヤ4に左回転のモーメントを与える。 【0032】このとき、図11にあるように、トリガー7を下方に変位させて、ストッパーS1との衝合位置から外すと、欠歯ギヤ4が前述のモーメントにより回動して、ピニオンギヤ3と噛み合い、常時回転させてあるこのピニオンギヤ3による駆動で、左回りに回転し、図12にあるようリヤチャンバー2bを開放回動させていく。このとき、リヤチャンバー2bの開放回動の途中で、ロック金具8が、リヤチャンバー2bと共に動くカム8aに押されて、連結ピンpのロックを解放する。 【0033】これにより、リヤチャンバー2bが図13にあるよう開ききると、欠歯ギヤ4が欠歯部41によりピニオンギヤ3との噛み合いが外れ、同時に、ストッパーS1が、旧の位置に戻されているトリガー7に衝合して、欠歯ギヤ4の、リヤチャンバー2bの重量により加えられるモーメントによる左回りの回転がストップし、この図13にある状態に保持される。 【0034】この状態から、トリガー7を下方に変位させると、欠歯ギヤ4は、前述のモーメントにより左回りに回転して、ピニオンギヤ3に噛み合い、そのピニオンギヤ3に駆動されて図14の如く回転し、リヤチャンバー2bを閉じ回動させ、その回動の途中でロック金具8がロック位置に復帰する。そして、旧の位置に戻されているトリガー7にストッパーS1が当接して欠歯ギヤ4の回転がストップすることで、図9にある状態となる。 【0035】図13の如く、リヤチャンバー2bを開放させて、成形し終えたロールベールの放出を行ない、次いで、リヤチャンバー2bを閉じ回動させる際、図15の如く放出したロールベールB等の障害物がはさまって、リヤチャンバー2bが閉じ側に回動しない状態となったときは、連結ピンpが押上リンク5の長穴50に沿い摺動することで、欠歯ギヤ4は、ストッパーS1がトリガー7に衝合してストップするまで回転し、図16にあるよう、欠歯部41によりピニオン歯車3との噛み合いが外れた位置で停止するようになり、この状態となったところで再度トリガー7を変位させることでリヤチャンバー2bが開放回動していくので、障害物の除去が、機体に損傷を生ぜしめずに行なえるようになる。 【0036】また、リヤチャンバー2bを開放回動させるとき、トリガー7を変位させた位置に保持し続けた場合は、変位させた位置のトリガー7に対応させて欠歯ギヤ4に設けたストッパーS2が、図17にあるように、トリガー7に衝合して欠歯ギヤ4の回転をストップさせ、開放状態に保持させるようになる。 【0037】リヤチャンバー2bを閉じ回動させるときに、トリガー7を変位させた位置に保持し続けた場合も同様で、図18にあるよう、ストッパーS2がトリガー7に衝合することで欠歯ギヤ4の回転をストップさせる。この場合は、欠歯ギヤ4にはそれを回転させるモーメントは加わらないが、リヤチャンバー2bが閉じ側へ回動していく勢いで、欠歯ギヤ4が回転してピニオンギヤ3に噛み合うようになるのを防止する。 【0038】また、ベールチャンバー2内に、収集物を詰め込み過ぎて、リヤチャンバー2bが図19にあるように、開き側に押し出されてきたときは、このリヤチャンバー2bの開放側の回動により、ロック金具8がカム8aにより図20にあるよう押上リンク5から外側に押し出されて、自動的にロックを解放するようになり、機体の破損を防止するようになる。 【0039】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるロールベーラにおけるチャンバー開閉装置は、油圧は一切用いず、常時回転させるピニオンギヤに、半周ごとに欠歯部を設けた欠歯ギヤを噛み合わせ、その欠歯ギヤの、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れるまでの半周の回転で、クランクピンを介し押上リンクを上昇させてリヤチャンバーを開放回動させ、次にピニオンギヤを欠歯ギヤに噛み合わせて行なう欠歯ギヤの半周の回動で、リヤチャンバーを閉じ回動させるようにしているのだから、安価にかつ、重量を軽減したチャンバー開閉装置が得られ、また、欠歯ギヤに、欠歯部によりピニオンギヤとの噛み合いが外れたところで、トリガーと衝合して回転をストップさせるストッパーを設けておくことで、操作ミスなくリヤチャンバーの開閉が行なえるようになり、また、ピニオンギヤの回転動力を停止してしまえば、リヤチャンバーを開放回動させているときに、操作を誤ってもリヤチャンバーが閉じる方向に落下しないので安全が確保できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成12年1月18日(2000.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−197827(P2001−197827A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月24日(2001.7.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−9460(P2000−9460) |
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