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【発明の名称】 コンバインの伸縮穀粒移送装置
【発明者】 【氏名】土居原 純二

【氏名】泉 浩二

【氏名】二神 伸

【氏名】岩本 浩

【氏名】岡崎 秀範

【要約】 【課題】移動用移送筒を最短縮状態に移動制御されて、固定用移送筒の基部まで移動されたときは、この移動用移送筒で移動モ−タ等を破損することがあったが、これを防止しようとするものである。

【解決手段】穀粒を移送する固定用移送筒23の外周部へ挿入して伸縮装置33で伸縮自在な移動用移送筒22を設け、該移動用移送筒22の収縮位置を検出する収納センサ25は、これら固定用移送筒23と移動用移送筒22との重合部を支持する支持装置24に設けると共に、該固定用移送筒23へ重合させて該移動用移送筒22を最短縮状態に移動させるときは、制御装置14により、該移動用移送筒22を該固定用移送筒23の基部(イ)から所定距離(N)の間は重合させないように移動制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒の供給を受けて移送する固定移送螺旋28を内装した固定用移送筒23と、該固定用移送筒23の外周部へ挿入して伸縮装置33で伸縮自在な複数の移動用移送螺旋29、30、31を内装した移動用移送筒22と、該移動用移送筒22の収納位置を検出する収納センサ25とを設けたコンバインにおいて、該固定用移送筒23へ移動用移送筒22を最短縮状態に重合移動させるときは、該移動用移送筒22を該固定用移送筒23へ完全に重合せずに基部(イ)から所定距離(N)の間は重合させないよう移動制御する制御装置14を設けたことを特徴とするコンバインの伸縮穀粒移送装置。
【請求項2】 請求項1の構成において、該収納センサ25を該固定用移送筒23と該移動用移送筒22との重合部を支持する支持装置24に設けたことを特徴とするコンバインの伸縮穀粒移送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、穀粒を移送する固定移送螺旋を内装した固定用移送筒の外周部へ挿入して伸縮装置で伸縮自在な複数の移動用移送螺旋を内装した移動用移送筒を設け、該移動用移送筒の収縮位置を検出する収納センサは、これら固定用移送筒と移動用移送筒との重合部を支持する支持装置に設けると共に、該固定用移送筒へ該移動用移送筒を最短縮状態に重合移動させるときは、制御装置により、該移動用移送筒を該固定用移送筒の基部から所定距離の間は重合させないよう移動制御する技術であり、コンバインの伸縮穀粒移送装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンバインで立毛穀稈を収穫作業のときは、このコンバインの刈取機で刈取りした刈取り穀稈は、脱穀機へ供給されて脱穀され、脱穀済み穀粒は穀粒貯留タンクへ供給されて一時貯留される。この貯留した穀粒は縦移送筒から伸縮穀粒移送装置の固定用移送筒に内装した固定移送螺旋と、この固定用移送筒の外周部へ挿入して、伸縮装置で伸縮自在な移動用移送筒は、該伸縮装置により、所定長さ位置まで重合状態に伸張移動され、又、所定位置へ回動移動されて、この移動用移送筒に内装した複数の移動用移送螺旋とによって機外へ排出される。
【0003】この穀粒の排出が終了して次に収穫する圃場へ圃場内を走行移動するとき、及び路上走行のとき等は、前記移動用移送筒が固定用移送筒の基部まで完全に重合状態になる元の最短縮位置へ伸縮装置で重合状態に移動されると共に、元の位置へ回動移動され、これら移動用移送筒と固定用移送筒との重合部を、支持装置で支持させた後に移動走行させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】移動用移送筒を伸縮移動させる伸縮装置を回転駆動させる移動モ−タは、固定用移送筒の基部に設けていることにより、この移動用移送筒が最短縮状態に移動制御されたときには、この固定用移送筒の基部まで完全に重合状態となり、このために、該移動モ−タへこの移動用移送筒が当接することがあり、この移動モ−タの破損の原因になることが発生していたが、この発明により、この問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、穀粒の供給を受けて移送する固定移送螺旋28を内装した固定用移送筒23と、該固定用移送筒23の外周部へ挿入して伸縮装置33で伸縮自在な複数の移動用移送螺旋29、30、31を内装した移動用移送筒22と、該移動用移送筒22の収納位置を検出する収納センサ25とを設けたコンバインにおいて、該固定用移送筒23へ移動用移送筒22を最短縮状態に重合移動させるときは、該移動用移送筒22を該固定用移送筒23へ完全に重合せずに基部(イ)から所定距離(N)の間は重合させないよう移動制御する制御装置14を設けた構成であると共に、該収納センサ25を該固定用移送筒23と該移動用移送筒22との重合部を支持する支持装置24に設けたことを特徴とするコンバインの伸縮穀粒移送装置の構成とする。
【0006】
【発明の作用】コンバインで立毛穀稈を収穫作業のときは、コンバインの刈取機で刈取りした刈取り穀稈は、脱穀機へ供給されて脱穀され、脱穀済み穀粒は穀粒貯留タンクへ供給されて一時貯留される。この貯留した穀粒は縦移送筒から伸縮穀粒移送装置の固定用移送筒23に内装した固定移送螺旋28と、この固定用移送筒23の外周部へ挿入して、伸縮装置33で伸縮自在な移動用移送筒22は、該伸縮装置33により、所定長さ位置まで重合状態に伸張移動され、又、所定位置へ回動移動され、この移動用移送筒22に内装した複数の移動用移送螺旋29、30、31とによって機外へ排出される。
【0007】この穀粒の排出が終了して次に収穫する圃場へ圃場内を走行移動するとき、及び路上走行のとき等は、前記移動用移送筒22が固定用移送筒23の基部(イ)から所定距離(N)の間は重合しない位置の最短縮位置へ伸縮装置33で重合状態に移動され、この最短縮の収納位置が支持装置24に設けた収納センサ25で検出され、この検出により、収縮移動は停止されると共に、元の位置へ回動移動され、これら移動用移送筒22と固定用移送筒23との重合部を、該支持装置24で支持させた後に移動走行させる。
【0008】
【発明の効果】固定用移送筒23の外周部へ挿入れて、伸縮装置33で移動制御される移動用移送筒22は、該固定用移送筒23の基部(イ)から所定距離(N)の間は重合しない位置の最短縮位置までしか移動制御されないことにより、該固定用移送筒23の基部(イ)に設けた該伸縮装置33を回動駆動する移動モ−タへ該移動用移送筒22が直接当接することが防止でき、これにより、該移動モ−タの破損を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2上側に載置した脱穀機3に右横側に装着した穀粒貯留タンク4に貯留した穀粒を排出する排出装置である伸縮穀粒移送装置5を図示して説明する。
【0010】前記コンバイン1の走行車台2の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ6aを張設した走行装置6を配設し、該走行車台2の上側には、フィ−ドチエン3aと挾持杆3bとにより、刈取機7で立毛穀稈を刈取りした刈取り穀稈は、この刈取機7から引継ぎ挾持移送して脱穀し、脱穀された穀粒を選別回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク4を右横側に装着した脱穀機3を載置した構成である。
【0011】前記脱穀機3の前部で走行車台2の前側には、前端位置から立毛穀稈を分離するナロ−ガイド8a、及び分草体8bと、この分草された穀稈を引き起す引起装置9と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃装置10と、刈り取られた穀稈を移送し、フィ−ドチエン3aと挾持杆3bとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置11等を設けた刈取機7は、油圧駆動による伸縮シリンダ12により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0012】前記脱穀機3側には、コンバイン1の各種操作、及び各種調節操作等の操作を行う操作装置13と、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席13aとを設け、この操縦席13aの下部で走行車台2の上側には、エンジン15を載置すると共に、後方には、穀粒貯留タンク4を配設する。これら走行装置6と、脱穀機3と、刈取機7と、エンジン15等によって、該コンバイン1の機体1aを構成している。
【0013】前記刈取機7の穀稈掻込搬送装置11によって形成される穀稈移送経路中には、刈り取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ16を設けている。走行車台2の前端部に装架された走行用ミッションケ−ス17の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ17aを設けた構成である。
【0014】前記穀粒貯留タンク4内の底部には、貯留穀粒を後方へ横送りする横移送螺旋4aを前後方向に設けると共に、横送りされた穀粒を引継ぎして、継手ケ−ス18を介して方向変換する縦移送螺旋19aを内装した縦移送筒19を略垂直姿勢で回動可能に、該継手ケ−ス18の上側で該穀粒貯留タンク4の後側に設けた構成である。
【0015】前記縦移送筒19の上端部には、上端部を支点として、その全長がコンバイン1の前後長に亘り伸縮自在、上下回動自在、旋回自在で穀粒を機外へ排出する伸縮穀粒移送装置5を設けた構成である。前記操作装置13の表面板13bの外側面には、図11で示す如く伸縮穀粒移送装置5を主として操作する各種スイッチ、及び各種レバ−等を図示して説明する該伸縮穀粒移送装置5を上下回動、及び左右旋回操作するオ−ガレバ−20a、エンジン15の動力をこの伸縮穀粒移送装置5へ伝える籾排出レバ−20bとを設け、この籾排出レバ−20bを排出位置へ操作すると、穀粒貯留タンク4内の穀粒を排出する構成である。
【0016】又、前記伸縮穀粒移送装置5等を停止させるときに操作するON−OFFスイッチ方式の停止スイッチ21aと、旋回させるときに操作するON−OFF方式の旋回スイッチ21bと、後逑する移動用移送筒22を伸張、又は収縮させるときに操作するON−OFF方向式で切換方式の伸縮スイッチ21cとを設けた構成である。
【0017】前記オ−ガレバ−20aの横側近傍には、伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒22と、固定用移送筒23との重合部を受けて保持する保持装置24を設け、この支持装置24は主柱24aの上側に逆山形状の受板24bを固着した構成である。
【0018】前記支持装置24には、図1で示す如く移動用移送筒22の最短収縮位置を検出するON−OFFスイッチ方式の収納センサ25を設けた構成である。前記収納センサ25が移動用移送筒22の最短収縮位置を検出して、この移動用移送筒22の最短収縮状態を規制することにより、この移動用移送筒22、及び移動用モ−タ26等の破損を防止することができる。
【0019】前記操作装置13内の制御装置14には、図12で示す如く各種レバ−20a,20bと、各種スイッチ21a,21b,21cとの操作、及び収納センサ25の検出等が入力回路27aからCPU27bへ入力される構成であり、これらの入力に基づいて、該CPU27bから出力回路27cを経て穀粒貯留タンク4内の横移送螺旋4a、縦移送筒19内の縦移送螺旋19a、伸縮穀粒移送装置5の固定移送螺旋28、及び移動用移送螺旋29、30、31等を回転駆動する。又、移動用モ−タ26の正・逆回転により、該移動用移送筒22、及び該移動用移送螺旋29、30、31を伸縮制御する構成である。
【0020】前記伸縮穀粒移送装置5は、図1〜図7で示す如く継手メタル32に装着した固定用移送筒23と、この固定用移送筒23の外径部23aへ挿入して、伸縮自在な移動用移送筒22と、この移動用移送筒22を伸縮移動させる伸縮装置33と、該移動用移送筒22の最短縮位置を検出する収納センサ25等よりなる構成である。
【0021】前記固定用移送筒23には、図2で示す如く固定移送螺旋28を内装して設け、この固定用移送螺旋28は移送プレ−ト34aを外周部に固着した固定螺旋軸34bよりなる構成である。この固定螺旋軸34bの内径部には、六角形状の挿入孔34cを設け、又、この固定螺旋軸34bの移送終端の内径部には、該挿入孔34cより小径で六角形状の挿入孔35aを内径部に設けた補助軸35を固着した構成である。
【0022】前記固定用移送筒23の移送終端部の外径部は、継手メタル32の外壁の内径部へ挿入して軸支し、この継手メタル32の内径部に設けたベアリング32aの内径部へ補助軸35の外径部を挿入して軸支させた構成である。固定螺旋軸34bの移送始端部は継手具36に内装して設けた受メタル36aで軸支した構成である。
【0023】前記継手メタル32の外壁は、図2で示す如く円形状に形成し、この円形状の外壁部と、固定用移送筒23の外径部23aの移送終端部から所定距離基部側に位置させて設けた外メタル37の外径部とを移動用移送筒22が摺動移動して伸縮自在な構成である。
【0024】前記外メタル37を設けたことにより、移動用移送筒22が伸張されて、自重による下方向き荷重が掛ったときであっても、この外メタル37で該移動用移送筒22の内径部を支持することにより、この移動用移送筒22が下方向きに傾斜することを防止できる。
【0025】前記移動用移送筒22には、図2、図3、及び図4で示す如く移動用螺旋軸38の両端部に軸支した移動用移送螺旋29、31と、これら移動用移送螺旋29、31との間で、該移動用螺旋軸38で軸支した複数個の移動用移送螺旋30とを内装した構成である。
【0026】前記移動用移送筒22の移送終端部はL字形状に形成し、移送終端部には、排穀口39を設けると共に、この排穀口39の上部には、移動用螺旋軸38の移送終端部を軸受けする受メタル39aを設けて軸支させた構成である。又、図2で示す如く移動用移送螺旋29の螺旋内ボス40aの移送始端部の内径部は固定螺旋軸34bの移送終端部に設けた補助軸35の外径部へ挿入して軸支し、ボルト35bで装着した構成である。これら補助軸35、及び後逑する螺旋内ボス40a内を該移動用移送螺旋30が前後に移動自在にした構成である。
【0027】前記移動用移送筒22の移送始端部で外周部の上部には、中心部にネジ孔を設けた移動用支持メタル41を設けると共に、移送始端部で外周部の3箇所には、受ロ−ラ装置42を設け、この受ロ−ラ装置42は支持板42aに回転自在にロ−ラ42bを軸支した構成である。この各ロ−ラ42bは固定用移送筒23の外周部に接触して回転自在で前後方向に移動し、この前後移動により、該移動用移送筒22は該固定用移送筒23に対して伸張、及び収縮する構成である。
【0028】前記受ロ−ラ装置42は、図6、及び図7で示す如く各ロ−ラ42bは、例えば、樹脂材等で形成した構成である。天板部の支持板42aと、左右両側の塞板42cとで箱体を形成し、この箱体部はグリ−ス溜り部とした構成であり、又、該支持板42aの該箱体部の反対側をボルト等により、移動用移送筒22の移送始端部側の外周部へ装着した構成である。
【0029】前記ロ−ラ42bを軸支する支持板42にグリ−ス溜り部を設けると共に、該ロ−ラ42bを樹脂材等にしたことにより、このロ−ラが移動する固定用移送筒23の外周部の塗装のはがれを防止することができる。前記伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒22が所定位置、又は最伸張位置の伸張状態にあるときに、最短縮位置へ操作して保持装置24の受板24bで保持状態にするときは、旋回スイッチ21b、及びオ−ガレバ−20aを操作して所定位置(元の位置)へ旋回させると共に、伸縮スイッチ21cを収縮側へ操作することにより、制御装置14により、移動用モ−タ26が始動制御されて、伸縮装置33が作動され、該移動用移送筒22が収縮側へ移動制御される構成である。
【0030】前記移動用移送筒22が所定位置まで重合状態で収縮側へ移動制御されると、この移動用移送筒22の外径部に突出させて設けた検出具22aにより、支持装置24の受板24a部に設けた収納センサ25がON状態となり、このON状態に基づいて、制御装置14により、移動用モ−タ26が停止制御されて、伸縮装置33が停止され、該移動用移送筒22が所定の最短縮位置で停止制御される構成である。この最短縮位置は該移動用移送筒22が固定用移送筒23へ完全に重合状態にならずに、この固定用移送筒23の基部(イ)から所定距離(N)の間は重合させないように、この制御装置14で移動を停止制御する構成であり、各部品の破損を防止した構成である。
【0031】前記移動用移送螺旋29は、内径が六角形状で外径が円形状で所定長さの移送始端部側にボルト挿入ネジ孔を有する螺旋内ボス40aと、この螺旋内ボス40aの外径部に固着したパイプ形状の螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス40cの外周部に固着した1.5ピッチ分の長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送終端部側に設けた補強ピン40d等よりなる構成である。
【0032】前記螺旋外ボス40cの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス40cに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状にすると共に、他方側の移送側は該螺旋プレ−ト40bの移送始端部側の略0.5ピッチ位置(A)点から移送終端部までは、この螺旋プレ−ト40bの基部から所定幅(L)を設け、この螺旋プレ−ト40bと同じ形状に形成すると共に、該(A)点から移送終端部までは直線状に形成して、これらによって開口40e部を形成して、この開口40e部へ移動用移送螺旋30の後逑する螺旋外ボス43aの開口43b部以外の箇所へ挿入する構成である。
【0033】前記移動用移送螺旋29の螺旋内ボス40aの移送始端部の内径部を固定螺旋軸28の補助軸35の外径部へ挿入して、該螺旋内ボス40aのネジ孔へボルト35bを挿入して、この移動用移送螺旋29を装着した構成である。前記移動用移送螺旋30は内径が六角形状で外径が円形状で所定長さの螺旋内ボス43cと、この螺旋内ボス43cの外径部に固着したパイプ形状で螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス43aと、この螺旋外ボス43aの外周部に固着した1.5ピッチの長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送始端部側に設けたストッパ−板43dと、移送終端部側に設けた補強ピン40d等よりなる構成である。
【0034】前記螺旋外ボス43aの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス43aに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状とすると共に、他方側の移送側は、該螺旋プレ−ト40bの移送始端部側の略0.5ピッチ位置(A)点から移送終端部までは、この螺旋プレ−ト40bの基部から所定幅(L)を設けて、この螺旋プレ−ト40bと同じ形状に形成すると共に、移送始端部から略1.0ピッチ位置(B)点までと、該(A)点から移送終端部までとは、対角上に互に直線状に形成して、これらによって開口43b,43bを形成して、この開口43b,43b部へ移動用移送螺旋30の該螺旋外ボス43aの該開口43b部以外の箇所、及び移動用移送螺旋31の後逑する螺旋外ボス44aの開口44b以外の箇所を挿入する構成である。
【0035】前記移動用移送螺旋30が移動して、移動用移送螺旋29へ重合すると、これら移動用移送螺旋30の螺旋プレ−ト40bと移動用移送螺旋29の該螺旋プレ−ト40bとの間には、隙間(T)を有する構成であり、該移動用移送螺旋30が移動して、該移動用移送螺旋30へ重合すると、これら各移動用移送螺旋30、30の各螺旋プレ−ト40b,40b間には隙間(T)を有する構成である。
【0036】前記移動用移送螺旋31は内径が六角形状で外径が円形状で所定長さで、移送終端側にボルト挿入ナジ孔を有する螺旋内ボス44cと、この螺旋内ボス44cの外径部に固着したパイプ形状で螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス44aと、この螺旋外ボス44aの外周部に固着した1.5ピッチ分の長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送始端部に設けたストッパ−板43d等よりなる構成である。
【0037】前記螺旋外ボス44aの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス44aに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状とすると共に、該螺旋プレ−ト40bの移送始端部からこの螺旋プレ−ト40bの略1.0ピッチ位置(A)点までは、直線状に形成として、これらによって開口44bを形成して、この開口44b部へ移動用移送螺旋30の螺旋外ボス43aの開口43b部以外の箇所を挿入する構成である。
【0038】前記移動用螺旋軸38の移送終端の外径部は、移動用移送筒22内に設けた受メタル39aの内径部へ挿入して軸支すると共に、移動用移送螺旋31の螺旋内ボス44cのネジ孔部へボルトを挿入して、該移動用螺旋軸38へ装着した構成である。
【0039】前記移動用移送螺旋31が移動して、移動用移送螺旋30へ重合すると、これら移動用移送螺旋31の螺旋プレ−ト40bと移動用移送螺旋30の螺旋プレ−ト40bとの間には、隙間(T)を有する構成である。これら移動用移送螺旋29、30、31には、各隙間(T)を設けて、残穀粒が発生しない構成である。
【0040】前記伸縮装置33は断手具36の前端部に設けた逆L字形状の支持板45の基部側に移動用モ−タ26を設けると共に、先端部には、受メタル46を設け、この移動用モ−タ26には、外径部に螺旋ネジ47aを設けた移送軸47を設け、この移送軸47は移動用移送筒22の外周部の上側に設けた移動用支持メタル41へ螺挿入すると共に、先端部は該受メタル46で軸支した構成である。33aは円形状の安全カバ−である。
【0041】前記移送軸47の螺旋ネジ47aのピッチは、図5で示す如くこの移送軸47の基部(移送始端)から略中央位置までの間は、例えば、40mmピッチであり、略中央部位置から先端部(移送終端部)まで間は、20mmピッチに該螺旋ネジ47aを形成した構成である。又、基部の40mmピッチから終端部の20mmピッチへと順次変化させる構成とするもよい。
【0042】前記移送軸47の螺旋ネジ47aのネジピッチを変えて移動用移送筒22を伸張する伸張始端側では、伸張速度を早く、又、伸張終端側(最長状態側)では、伸張速度を遅くしたことにより、この移動用移送筒22に掛る推力を大きくして、移動用モ−タ26の出力を低減させることにより、低出力モ−タが使用できる。
【0043】前記移動用モ−タ26の正逆回転により、移送軸47が正逆回転駆動され、移動用支持メタル41を介して、移動用移送筒22が固定用移送筒23の外周部に沿って、伸縮自在に移動する構成であり、この移動用移送筒22の伸縮を介して、内装された各移動用移送螺旋29、30、31等が重合したり、又離間して伸縮自在な構成である。
【0044】前記各移動用移送螺旋29、30、31は、図2、及び図3で示す如く該各移動用移送螺旋30と、該移動用移送螺旋31とは、該移動用移送螺旋29に対して、装着位置を順次60度ずつずらせて装着した構成である。前記移動用螺旋軸38は、図2で示す如く移送始端部には、樹脂材等よりなる振れ止め防止用のブッシュ38aを嵌入して、このブッシュ38aの外径部を、パイプ形状の固定螺旋軸34bの内径部を摺動移動する構成として、この移動用螺旋軸38の振れを防止する構成である。
【0045】前記移動用移送螺旋30を樹脂材等により、成形するときには、図14で示す如く1.5ピッチの略中央部より、前・後に分割して、左・右螺旋プレ−ト49a,49bと、前・後ボス50a,50bとに分割して、成形する構成である。これにより、前記移動用移送螺旋30の全長が1.5ピッチ以下で成形するときは、中央部から分割することにより、樹脂材の打ち抜き型が簡単に形成できると共に、分割した2個の螺旋を1個の抜き型で製作が可能であり、コスト低減ができる。
【0046】前記脱穀機3で脱穀して、選別した選別済み穀粒をこの脱穀機3から穀粒貯留タンク4へ揚送し供給する図15、及び図16で示す如く一番揚穀装置52を設け、この一番揚穀装置52は一番揚送螺旋51aを内装した一番揚送筒51は、この脱穀機3の右側下部と、該穀粒貯留タンク4の左側上部とを連接させる構成である。この一番揚送筒51の上端部には、箱形状の供給箱51bを設けた構成である。
【0047】前記一番揚穀装置52の上部には、図15、及び図16で示す如く支持装置53の側面視コ字形状の支持板53aを固着して設け、この支持板53aには、上端部に受板54aを固着した支持軸54を挿入して、この支持軸54の上下方向に複数個設けた挿入孔54aの所定位置の該挿入孔54aと該支持板53aの各挿入孔53bとには、支持ピン55を挿入して、抜け止用ピン55aで抜け止めを施して、該支持軸54の抜け止めを防止した構成である。
【0048】これにより、簡単な構成で伸縮穀粒移送装置5を支持できると共に、上下方向位置を簡単に変更できる。前記縦移送筒19の回動機構、及び伸縮穀粒移送装置5の旋回制御は、図8〜図10で示す如くこの縦移送筒19の下部に回動従動ギヤ−56を固着して設け、この回動従動ギヤ−56と、回動用モ−タ57の下端部に設けた回動駆動ギヤ−57aとが噛合する構成であり、この回動用モ−タ57の回転により、これら各ギヤ−57a,56を介して該縦移送筒19が回動し、この回動に伴って伸縮穀粒移送装置5も同時に旋回移動する構成である。
【0049】前記脱穀機3の後側壁板3cの外側面には、枠形状の支持装置58を設け、この支持装置58の後枠部には、支持板58aを固着して設け、この支持板58aには、後逑する各位置を検出する収納用リミットスイッチ59aと、張出限界用リミットスイッチ59bと、安全範囲用リミットスイッチ59cと、自動張出用リミットスイッチ59d等を装着するスイッチ取付板60aと、回動用モ−タ57を装着するモ−タ取付板60bとを一体に形成した取付板60をボルト、及びナット等によって装着した構成である。
【0050】この取付板60を一体に形成したことにより、強度アップとコスト低減との両者を行うことができた。前記取付板60の内側面には、図8、及び図10で示す如く伸縮穀粒移送装置5の回動位置を検出する下段部の左右両側には、収納位置(E)を検出してON状態となり、又、張出限界位置(F)を検出してOFF状態になる収納用リミットスイッチ59aを後方視左側に設けた構成である。後方視右側には、張出限界位置(F)を検出してON状態となり、又、収納位置(E)を検出してOFF状態になる張出限界用リミット59bを設けた構成である。
【0051】上段部の左右両側には、収納位置(E)を検出してON状態となり、(この信号は無視する。)安全牽制範囲(G)の終端位置を検出してOFF状態になる安全範囲用リミットスイッチ59cを後方視左側に設けた構成である。後方視右側には、安全牽制範囲(G)の(J)点近傍でON状態となり、(この信号は無視する。)この安全牽制範囲(G)の終端位置を検出してON状態となり、自動張出位置(H)を検出してOFF状態になる自動張出用リミットスイッチ59dを設けた構成である。
【0052】前記各リミットスイッチ59a,59b,59c,59dの検出部62aを本体62bの下側に位置させて設けたことにより、確実に旋回位置を検出することができると共に、伸縮穀粒移送装置5の旋回の影響を受けない該各リミットスイッチ59a,59b,59c,59dにすることができた。
【0053】安全牽制範囲(G)内で前記旋回スイッチ21bを操作して手動停止させたときには、手動で上下方向に伸縮穀粒移送装置5を動かすと旋回しなくなる構成である。この場合にこの伸縮穀粒移送装置5を最大位置へ上昇させて、上限リミットスイッチ(図示せず)がON状態になると、左右方向に手動で旋回可能になる構成である。
【0054】前記各リミットスイッチ59a,59b,59c,59dは、旋回スイッチ21b、及びオ−ガレバ−20aの操作によって検出する構成であり、又、検出によって伸縮穀粒移送装置5が旋回作動、及び旋回停止する構成である。下段側のこれらミットスイッチ59a,59bは、縦移送筒19の外周部に設けた図8で示す如く平面視略山形状に突出した下検出具61aで押され、ON−OFFする構成である。又、上段側のこれらリミットスイッチ59c,59dは、該縦移送筒19の外周部に設けた平面視略山形状に突出した上検出具61bで押されて、ON−OFFする構成である。これら2個の上・下検出具61b,61aの作動により検出する構成である。
【0055】前記各リミットスイッチ59a,59b,59c,59dを上下二段で左右に設けたことにより、取付板60の簡略化、及び取付位置の統一化により、メンテナンス性の向上、及びコスト低減も可能になった。又、2個の上・下検出具61b,61aの回動で検出させることができて、構成が簡単になった。
【0056】前記回動従動ギヤ−56には、図9で示す如く突出したストッパ−63部を設け、収納位置(E)、又は張出限界位置(F)を越えて、伸縮穀粒移送装置5が旋回制御されたときは、該ストッパ63部の両横側で回動駆動ギヤ−57aを空廻りさせる構成である。
【0057】これにより、旋回支点部の強度を必要以上に強くする必要がなくなり、コスト低減が可能である。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年1月12日(2000.1.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−190143(P2001−190143A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−3453(P2000−3453)