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【発明の名称】 脱穀装置
【発明者】 【氏名】佐村木 仁

【氏名】中村 正美

【氏名】佐藤 忠義

【要約】 【課題】従来よりも送塵弁構造の簡略化などを図る。

【解決手段】扱室(19)に内設させる扱胴(6)上側に送塵弁(45)を設ける脱穀装置において、扱室(19)の天板(19b)に支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)を取付け、扱室(19)の天板(19b)の外側に脱穀天板(4a)を設け、調節ボルト(47)を調節移動させる長孔(50)を前記各天板(4a)(19b)に開設させ、支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)に連結させる操作板(51)を脱穀天板(4a)上側に設け、送塵弁(45)と操作板(51)を調節ボルト(47)操作によって支点軸(46)回りに回転させることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱室に内設させる扱胴上側に送塵弁を設ける脱穀装置において、扱室の天板に支点軸及び調節ボルトを介して送塵弁を取付け、扱室の天板の外側に脱穀天板を設け、調節ボルトを調節移動させる長孔を前記各天板に開設させ、支点軸及び調節ボルトを介して送塵弁に連結させる操作板を脱穀天板上側に設け、送塵弁と操作板を調節ボルト操作によって支点軸回りに回転させることを特徴とする脱穀装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扱胴で脱穀処理された稲・麦など穀物をこの下方の揺動選別盤で揺動選別する脱穀装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、扱室に内設させる扱胴上側に送塵弁を設け、扱室の天板に支点軸を介して送塵弁を取付ける技術があるが、調節レバーを設けて送塵弁を調節する構造では、調節レバーを調節位置に固定させる必要がある等の構造上の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、扱室に内設させる扱胴上側に送塵弁を設ける脱穀装置において、扱室の天板に支点軸及び調節ボルトを介して送塵弁を取付け、扱室の天板の外側に脱穀天板を設け、調節ボルトを調節移動させる長孔を前記各天板に開設させ、支点軸及び調節ボルトを介して送塵弁に連結させる操作板を脱穀天板上側に設け、送塵弁と操作板を調節ボルト操作によって支点軸回りに回転させるもので、調節ボルトを緩めて移動させた後に締付けることにより送塵弁を調節し得ると共に、調節ボルト移動用の長孔を塞ぐ操作板位置を作業者が目視確認できることを利用して送塵弁の送り傾斜角を作業者が確認し得、従来よりも構造の簡略化などを容易に図り得るものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は入口仕切板部の背面説明図、図2はコンバインの全体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃及び穀稈搬送機構などを備える刈取部、(9)は前記脱穀部(4)の後側に取付け、排藁チェン(10)及び排藁タイン(11)終端を臨ませる排藁処理部、(12)は運転席(13)及び運転操作部(14)を備える運転台、(15)は機台(3)の右側前部に配備してエンジン(16)を内設するエンジン部、(17)は前記エンジン部(15)後方に配設して脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(18)を介し溜める穀粒タンクであり、連続的に刈取り・脱穀作業を行うように構成している。
【0005】また、図4乃至図5に示す如く、図中(19)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴(6)を内設させる扱室、(20)は前記扱室(19)に穀稈を挿入する扱口、(21)は前記扱室(19)下方に張架させるクリンプ網、(22)は揺動リンク(23)及びガイドローラ(24)を介して前後方向に揺動自在に支持する揺動選別盤であり、前記クリンプ網(21)前部下方に位置させるフィードパン(25)と、前記クリンプ網(21)後部下方に位置させるチャフシーブ(26)と、該チャフシーブ(26)下方に配設するグレンシーブ(27)とで前記揺動選別盤(22)を構成すると共に、該揺動選別盤(22)の後方に上部及び下部篩い線(28)(29)を一体的に取付けている。
【0006】さらに、図中(30)は前記選別盤(22)方向に選別風を送給する唐箕、(31)は揚穀筒(18)を介して前記穀粒タンク(17)に穀粒を取出す一番コンベア、(32)は二番物を還元筒(33)を介して前記揺動選別盤(22)前部に還元する二番コンベア、(34)は前記篩い線(28)上方で処理胴室後端の排塵口に対向させて脱穀左側壁(4b)に、吸引口(35)を臨ませる吸排塵ファンであり、前記扱胴(6)及び処理胴(7)により脱穀された穀粒を揺動選別盤(22)で選別し整粒のみを前記穀粒タンク(17)に取出すと共に、排藁を排藁チェン(10)及びタイン(11)を介し排藁カッタ(36)(37)を有する排藁処理部(9)に送り込んで切断後機外に排出させるように構成している。
【0007】図6乃至図7にも示す如く、前記扱室(19)の入口側及び出口側に入口仕切板(38)及び出口仕切板(39)を備えるもので、扱室(19)の入口側板(40)と入口仕切板(38)とを穀稈供給ガイド板(41)で一体連結させると共に、扱室(19)の出口側板(42)と出口仕切板(39)間に、扱室(19)の右側で後方の処理胴(7)に連通させる処理胴口(7a)を開設させ、また入口及び出口仕切板(38)(39)間の扱室右側板(19a)に前記二番還元筒(33)の還元口(33a)を開設させ、入口及び出口仕切板(38)(39)間で脱穀した脱粒物をクリンプ網(21)を介し下方の揺動選別盤(22)にな落下させ、出口仕切板(39)と出口側板(42)間の脱穀物を処理胴口(7a)を介し処理胴(7)に送り込んで再脱穀処理するように構成している。
【0008】また前記揺動選別盤(22)の左右側板(43)に対向する入口仕切板(38)及び出具と側板(42)の左右両端下縁を切欠いて、左右の切欠溝(44)を形成するもので、揺動選別盤(22)の脱穀部(4)外側への取外し時にあって、下方に配設される唐箕(30)との干渉を避けて上方へ持上げるとき、切欠溝(44)分だけ余計に揺動選別盤(22)を上方に持上げ可能とさせて、スムーズにして容易な選別盤(22)の取外しを可能とさせるように構成している。なお(43a)は側板(43)上端に設けて脱穀左右側壁(4b)(4c)にリップ先端を密着させるシールである。
【0009】図8乃至図9に示す如く、扱室(19)内の藁屑や脱穀粒など脱穀物を後方に案内する送塵弁(45)を扱室(19)の天板(19b)に角度調節自在に設けるもので、送塵弁(45)は断面冂形に形成して、上部の連結平板部(45a)を支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介し天板(19b)に取付けると共に、一定間隔を有する平行な下部折曲板部(45b)で脱穀物の送り案内を行うように構成している。
【0010】また、扱室(19)の天板(19b)と、この外側の脱穀天板(4a)との間に一定の隙間(48)を開設して、この隙間(48)に天板(4a)(19b)を補強する補強部材(49)を介設すると共に、天板(4a)(19b)に調節ボルト(47)の調節長孔(50)を開設して、前記支点軸(46)を中心として長孔(50)の範囲で送塵弁(45)のボルト(47)側を移動可能とさせてこの送塵弁(45)の送り傾斜角の調節を行うように構成している。
【0011】さらに、前記支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介し送塵弁(45)に一体連結する扇形状の操作板(51)を、脱穀天板(4a)の上側面に設けて、脱穀天板(4a)の長孔(50)上部を常に操作板(51)で覆って、長孔(50)からの塵の吹出しを操作板(51)で防止するように構成している。
【0012】上記から明らかなように、扱室(19)に内設させる扱胴(6)上側に送塵弁(45)を設ける脱穀装置において、扱室(19)の天板(19b)に支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)を取付け、扱室(19)の天板(19b)の外側に脱穀天板(4a)を設け、調節ボルト(47)を調節移動させる長孔(50)を前記各天板(4a)(19b)に開設させ、支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)に連結させる操作板(51)を脱穀天板(4a)上側に設け、送塵弁(45)と操作板(51)を調節ボルト(47)操作によって支点軸(46)回りに回転させる。そして、調節ボルト(47)を緩めて移動させた後に締付けることにより送塵弁(45)を調節できると共に、調節ボルト(47)移動用の長孔(50)を塞ぐ操作板(51)位置を作業者が目視確認できることを利用して送塵弁(45)の送り傾斜角を作業者が確認でき、従来よりも構造の簡略化などを図れる。
【0013】また、送塵弁(45)を断面冂形に形成し、送塵弁(45)の断面冂形中間部を扱室(19)の天板(19b)に支点軸(46)及び調節ボルト(47)によって連結させ、一定間隔を有する平行な送塵弁(45)の断面冂形両端部によって脱穀物を送り案内させるもので、単一の送塵弁(45)に複数の脱穀物送り案内部を形成し、送塵弁(45)構造の構成部品数を削減して構造の簡略化などを図る。
【0014】図10乃至図11に示す如く、前記フィードチェン(25)の挾扼杆(52)を覆う藁押え杆カバー(53)をフック(54)を介し脱穀部(4)に着脱自在に取付けるもので、脱穀部(4)の左脱穀側壁(4b)上端の補強板(55)に前後2つのフック係合金具(56)を固定させると共に、挾扼杆(52)を支持する挾扼フレーム(57)にカバー取付板(58)を固定させ、前記カバー(53)の上部に固設する前後2つのフック(54)を前記係合金具(56)に係合させ、前記取付板(58)にカバー(53)の下部の前後2箇所をノブボルト(59)を介し固定させて、杆カバー(53)の取付けを容易に行うように構成している。
【0015】また、前記藁押え杆カバー(53)の後側に配設する安全カバー(60)を補強板(55)に取付けて直接的に脱穀部(4)に支持させるもので、前記補強板(55)に固設する筒軸(61)に安全カバー(60)の固定ピン(62)を挿入取付けして、杆カバー(53)に安全カバー(60)を支持する構造のものに比べ、安全カバー(60)の長さを短縮させて小形化するように構成している。
【0016】図12乃至図15に示す如く、前記揚穀筒(18)と、排藁処理部(9)のカッタ支持フレーム(63)とを連結する籾受フレーム(64)の左内側(脱穀側)に、籾受棒ブラケット(65)を固定させて、該ブラケット(65)の取付体(66)に籾受台(67)略中央に配設する籾受棒(68a)の基端を上下揺動可能に取付けるもので、機台(3)の後部右側に立設させるカッタ支持フレーム(63)の上端に、平面視略冂形で側面視略凵形の籾受フレーム(64)の後端をステー(69)を介し固定させると共に、揚穀筒(18)に固設するブラケット(70)の右外側に籾受フレーム(64)の略中間部を固定させ、前記籾受フレーム(64)のブラケット(70)後側位置に籾受棒ブラケット(65)を固定させている。そして前記籾受フレーム(64)の前端と、フレーム(64)後端のステー(69)に穀粒タンク(17)の前後取付片(17a)を固定支持させると共に、各ブラケット(65)(70)を固定させる籾受フレーム(64)の最左側フレーム部(64a)の前側と、後側の固定ブラケット(71)に、前記ブラケット(65)に取付けられる籾受棒(68a)と対となるもう一方の籾受棒(68b)をそれぞれ固定させて、穀粒タンク(17)の2つの吐出口(72)より吐出される穀粒を前後2対の籾受棒(68a)(68b)に支持される籾袋に投入するように構成している。而して該構成の場合前記ブラケット(65)に取付けられる籾受台(67)略中央の籾受棒(68a)が上下揺動構造のため、ブラケット(65)も機体奥側に配置可能となって、籾受棒(68a)に掛吊りされる籾袋の枚数も増大させることができる。
【0017】本実施例は上記の如く構成するものにして、揺動選別盤(22)の取外し時にあっては、入口仕切板(38)及び出口側板(42)の左右両側下縁に形成する左右の切欠溝(44)分だけ、選別盤(22)を余計に上方へ持上げ可能とさせることができて、この下方の唐箕(30)や上方の入口仕切板(38)及び出口側板(42)との干渉を回避させた選別盤(22)のスムーズな機外取出しを行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、扱室(19)に内設させる扱胴(6)上側に送塵弁(45)を設ける脱穀装置において、扱室(19)の天板(19b)に支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)を取付け、扱室(19)の天板(19b)の外側に脱穀天板(4a)を設け、調節ボルト(47)を調節移動させる長孔(50)を前記各天板(4a)(19b)に開設させ、支点軸(46)及び調節ボルト(47)を介して送塵弁(45)に連結させる操作板(51)を脱穀天板(4a)上側に設け、送塵弁(45)と操作板(51)を調節ボルト(47)操作によって支点軸(46)回りに回転させるもので、調節ボルト(47)を緩めて移動させた後に締付けることにより送塵弁(45)を調節できると共に、調節ボルト(47)移動用の長孔(50)を塞ぐ操作板(51)位置を作業者が目視確認できることを利用して送塵弁(45)の送り傾斜角を作業者が確認でき、従来よりも構造の簡略化などを容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成7年3月17日(1995.3.17)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2001−169645(P2001−169645A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願2000−352572(P2000−352572)