| 【発明の名称】 |
ベールカッター |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 始
【氏名】福森 宏一
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| 【要約】 |
【課題】ロールベールを横倒し姿勢として転動自在に支承する支承手段、およびそれに支承せしめたロールベールを転動回転させる転動駆動手段、ならびに切截処理した牧草類を機体の側方に排出する排出手段の構成を簡略にして、ベールカッターを小型・軽量化し得るようにする。
【解決手段】機体1に、横倒しの姿勢としたロールベールBを転動自在に支承するコンベアベルト2を、搬送面が略水平な面に沿い機体1の左右方向に回動するよう装架し、そのコンベアベルト2の搬送方向の前方に、シリンダ型カッターの回転刃機構4とそれに対向する固定の受刃5とを装設し、その回転刃機構4の下方に、床面が機体側方に下降傾斜する排出シュート6を設けて、それの下端側に集合樋62を設け、回転刃機構4の側方における機体1の側面に、前記集合樋62に集めた切断処理物を機体1側方の上方に向け揚送して放出するようエンドレスに回動するエレベータ装置zを、それの搬送方向の始端部が集合樋62内に位置し終端部が機体1の側方の自由空間に突出するように装設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体1に、横倒しの姿勢としたロールベールBを転動自在に支承するコンベアベルト2を、搬送面が略水平な面に沿い機体1の左右方向に回動するよう装架し、そのコンベアベルト2の搬送方向の前方に、シリンダ型カッターの回転刃機構4とそれに対向する固定の受刃5とを装設し、その回転刃機構4の下方に、床面が機体側方に下降傾斜する排出シュート6を設けて、それの下端側に集合樋62を設け、回転刃機構4の側方における機体1の側面に、前記集合樋62に集めた切断処理物を機体1側方の上方に向け揚送して放出するようエンドレスに回動するエレベータ装置zを、それの搬送方向の始端部が集合樋62内に位置し終端部が機体1の側方の自由空間に突出するように装設したことを特徴とするベールカッター。 【請求項2】 機体1に、搬送面が略水平な面に沿い回動するコンベアベルト2をそれの回動軸線が機体1の前後方向に沿う状態として装架し、それの搬送方向の前方に、シリンダ型カッターの回転刃機構4をそれの回転刃40の回転軸41の軸方向が機体1の前後方向に沿う状態として装架し、該回転刃機構4の上方で、前記コンベアベルト2上に軸線方向が機体1の前後方向に沿う姿勢として載架したロールベールBの前記コンベアベルト2の搬送方向側の側面に当接する位置に、回動の軸線方向を機体1の前後方向とした転動ローラ3・3を配して機体1に軸架し、ロールベールBに接触する側が上昇回動するよう駆動して、この転動ローラ3・3と前記コンベアベルト2とによりロールベールBを支承するベール支承台wとするとともに支承するロールベールBを転動させるようにし、回転刃機構4の下方に、切断処理後の牧草類を機体1の側方に排出するよう機体1側方に向け下降傾斜する排出シュート6を装設し、その排出シュート6の下端に、床面を半円弧状に形成した集合樋62を、それの軸線方向を前後方向として接続して設け、回転刃機構4の側方における機体1の側面に、前記集合樋62に集めた切断処理物を機体1側方の上方に向け揚送して放出するようエンドレスに回動するエレベータ装置zを、それの搬送方向の始端部が集合樋62内に位置し終端部が機体1の側方の自由空間に突出するように装設したことを特徴とするベールカッター。 【請求項3】 ベール支承台wのコンベアベルト2の駆動ローラ20と従動ローラ21間に巻きかけるベルトを平ベルト22としたことを特徴とする請求項2記載のベールカッター。 【請求項4】 ベール支承台wの転動ローラ3・3を、周面に突起部を具備する円筒状ローラまたは多角筒状ローラとしたことを特徴とする請求項2記載のベールカッター。 【請求項5】 ベール支承台wがコンベアベルト2と上下に多段に並列軸支せる転動ローラ3・3とからなるようにしたことを特徴とする請求項2記載のベールカッター。 【請求項6】 ベール支承台wのコンベアベルト2および転動ローラ3・3を駆動する伝導機構に、それらの回転方向を正逆に切換える回転方向切換装置を設けたことを特徴とする請求項2記載のベールカッター。 【請求項7】 機体に装架したエンジンまたは電動モータを駆動源として、定置に据置くか機体の下部にキャスタ輪を取付けることで移動可能としたことを特徴とした請求項1または請求項2記載のベールカッター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、牧草・麦稈等をロールベーラによりロール状に巻き込みながら圧縮することで成形してあるロールベールを、給餌のために解きほぐすように解体しながら切断処理していくベールカッターについての改良に関する。 【0002】 【従来の技術】ロール状に圧縮成形されたロールベールを解体しながら切断処理するベールカッターとしては、従前のものにあっては、ロールベールの軸方向の長さに対応させて刃巾を広くした固定刃を、それの刃縁が上方に向かう状態として機枠に固定装架し、これに対向するよう刃幅を広くした可動ナイフを、前記固定刃の上方に配して油圧シリンダにより上下に往復動するよう機枠に装架しておいて、その固定刃とする可動ナイフとの対向部位に、機枠に転動自在に支架したロールベールからそれを転動回転させることで解き出した牧草・麦稈類を順次供給して、可動ナイフの上下の往復動の作動により間欠的に切断処理していく手段がある。 【0003】また、所定の個所に設置し得るようにした機台の上面側に、ロールベールをそれの軸方向が上下方向となる姿勢として受け入れる筒状のホッパーを、上下方向の回転軸線をもって回転するように装架しておき、その機台の前記筒状のホッパーの下方に位置する部位に、横軸で回転する動刃を、その動刃の刃先の回転軌跡の一部が、機台の上面に設けた前記筒状のホッパー内に突出してくるように軸支しておいて、前記筒状のホッパー内に軸線方向が上下方向となる姿勢として投入したロールベールを、それの軸方向の一方の端面が、前述のホッパー内に突入する動刃の回転軌跡の一部に接触する状態でホッパーごと回転させるようにすることにより、ベールをそれの軸方向の一方の端面側から前述の回転する動刃により順次削り取るように切断していく形態のものがある。 【0004】また、図1に示しているように、軸線方向が左右方向となる横倒し姿勢としたロールベールBを、それの軸芯線を中心とする転動が可能な状態として支承するホッパーaを機体bに装架しておき、そのホッパーaの床面には、周面にスパイクc…を植設した送り装置dを、それの搬送行程側が、周面のスパイクc…の先端側をホッパーa内に突入させた状態で機体bの前後方向に回動するよう装設し、該送り装置dの搬送方向の前方に、左右方向の回転軸eにより回転刃fが回動するシリンダー型カッターの回動刃機構gと受刃hとを装架し、その下方に切断処理した牧草・麦稈類を機体bの左右方向に搬出するコンベア装置iを装設し、ホッパーa上部の開口部の前後には、それぞれが前後に揺動するプレスアームjとロール規制板kを設けて、ホッパーa内に投入したロールベールBを、送り装置dにより転動させて、巻き込まれている牧草類を解き出し、シリンダ型カッターにより切断処理してコンベア装置iで側方に排出するようにしたものがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のロールベールカッターは、可動ナイフを往復動させる形態の第1の手段のものにあっては、可動ナイフの往復動の行程のうち往動行程だけが切断処理の作業を行うことから、実際に切断している時間の全体の作業時間に占める割合が少なく、しかも油圧により往復動させる可動ナイフの作動を高速にすることができないことから能率が悪く、特に切断寸法を短くしようとすると極端に能率が低下してくる問題がある。 【0006】また、筒状のホッパーを回転させる形態の第2の手段のものにあっては、動刃に対向する固定刃を持たないことと、動刃に対するロールベールに巻かれた牧草・麦稈等の供給速度がロールベールの端面の回転中心部と周辺部とによって差が出てくることにより、切断長さが不揃いになる問題があり、しかも切断の効率が悪いことで、単位量のロールベールを切断処理するのに要する動力が著しく大きくなる問題があり、さらに乾燥したロールベールの解体・切断処理を行うときに多量の塵埃を生じ、作業環境が悪くなるという問題がある。 【0007】また、軸線方向が左右方向となる横倒し姿勢としてホッパーaに投入したロールベールBを、スパイクc…を周面に植設した送り装置dで転動回転させて、それにより解きほぐされて繰り出される牧草類をシリンダー型カッターに順次送り込んで切断し、コンベア装置iで側方に排出するようにした第3の手段のものにあっては、それの構成が複雑で重量が重くコスト高となり、さらには機体の全長が長くなり、小回りができないという問題点があった。 【0008】本発明は、従来手段に生じている上述の問題を解消するためになされたもので、ロールベールを横倒し姿勢として転動自在に支承する支承手段、およびそれに支承せしめたロールベールを転動回転させる転動駆動手段、ならびに切截処理した牧草類を機体の側方に排出する排出手段の構成を簡略にして、ベールカッターを小型・軽量化し得るようにする新たな手段を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、機体1に、横倒しの姿勢としたロールベールBを転動自在に支承するコンベアベルト2を、搬送面が略水平な面に沿い機体1の左右方向に回動するよう装架し、そのコンベアベルト2の搬送方向の前方に、シリンダ型カッターの回転刃機構4とそれに対向する固定の受刃5とを装設し、その回転刃機構4の下方に、床面が機体側方に下降傾斜する排出シュート6を設けて、それの下端側に集合樋62を設け、回転刃機構4の側方における機体1の側面に、前記集合樋62に集めた切断処理物を機体1側方の上方に向け揚送して放出するようエンドレスに回動するエレベータ装置zを、それの搬送方向の始端部が集合樋62内に位置し終端部が機体1の側方の自由空間に突出するように装設したことを特徴とするベールカッターを提起し、さらに、これに併せて、機体1に、搬送面が略水平な面に沿い回動するコンベアベルト2をそれの回動軸線が機体1の前後方向に沿う状態として装架し、それの搬送方向の前方に、シリンダ型カッターの回転刃機構4をそれの回転刃40の回転軸41の軸方向が機体1の前後方向に沿う状態として装架し、該回転刃機構4の上方で、前記コンベアベルト2上に軸線方向が機体1の前後方向に沿う姿勢として載架したロールベールBの前記コンベアベルト2の搬送方向側の側面に当接する位置に、回動の軸線方向を機体1の前後方向とした転動ローラ3・3を配して機体1に軸架し、ロールベールBに接触する側が上昇回動するよう駆動して、この転動ローラ3・3と前記コンベアベルト2とによりロールベールBを支承するベール支承台wとするとともに支承するロールベールBを転動させるようにし、回転刃機構4の下方に、切断処理後の牧草類を機体1の側方に排出するよう機体1側方に向け下降傾斜する排出シュート6を装設し、その排出シュート6の下端に、床面を半円弧状に形成した集合樋62を、それの軸線方向を前後方向として接続して設け、回転刃機構4の側方における機体1の側面に、前記集合樋62に集めた切断処理物を機体1側方の上方に向け揚送して放出するようエンドレスに回動するエレベータ装置zを、それの搬送方向の始端部が集合樋62内に位置し終端部が機体1の側方の自由空間に突出するように装設したことを特徴とするベールカッターを提起するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明手段によるベールカッターは、自走して、または被牽引により走行する機体、または所望の場所に設置し得るようにした機体に、成形されるロールベールの軸方向の長さに対応する長さに形成した駆動ローラと従動ローラとを、それの軸線方向が機体の前後方向に沿う姿勢として略水平な面に沿い対向させて軸支し、これらに、前記ロールベールの軸方向の長さに対応する巾に形成した平ベルトをエンドレスにかけまわして、駆動ロールの駆動により平ベルトの上面側が一方向に回動するコンベアベルトに構成し、そのコンベアベルトの平ベルトの上面にロールベールを軸芯線が機体の前後方向に沿う横倒しの姿勢として載架し得るようにする。 【0011】そして、この平ベルトは、駆動ローラの駆動により機体の左右方向における一方向にエンドレスに回動するようにし、それによる平ベルトの上面側の回動方向の前方で、その平ベルトの上面に載架したロールベールの周面の側面に対向する高さ位置に、転動ローラを配位して機体に軸支し、この転動ローラと前述のコンベアベルトとにより、ロールベールを横倒しの姿勢として転動自在に支承するベール支承台を構成するようにする。 【0012】ロールベールを横倒しの姿勢として載架せしめる前述のコンベアベルトの平ベルトは、狭い巾に形成して、それを複数本ロールベールの軸方向の長さに対応する巾となるように並列させて駆動ローラと従動ローラ間にかけまわすようにしてよい。 【0013】また、このコンベアベルトの上面に載架したロールベールがコンベアベルトの回動によりその回動方向に脱出していくのを阻止するように機体に軸支しておく前述の転動ローラは、コンベアベルトの上面に載架したロールベールの周面の側面に対応する部位に、上下に複数個並列させて軸架して、それら複数の転動ロールによりロールベールの脱出を阻止するようにしてよく、また、上下に並列させてロールを軸支してもよい。 【0014】そして、転動ローラは、前記コンベアベルトの上面に載架したロールベールの周面に接触する側の側面が上昇回動するように駆動して、ロールベールを、それの周面の下面に接触するコンベアベルトとそのロールベールの周面の側面に接触する転動ロールとの二者により、ロールベールの下面と側面との2個所において駆動されるようにする。 【0015】また、コンベアベルトの搬送方向の前方には、回転刃が回転軸の周囲をシリンダ状に低速回転するシリンダ型カッターの回転刃機構を、それの回転刃の回転軸が、軸線方向を機体の前後方向に沿わせた姿勢で、前記コンベアベルトの前方を左右に横切るように配位して機体に組付け支架し、それの回転刃と対向させる受刃を、コンベアベルトと回転刃機構との間に配位して機体に装架せる受刃取付台に組付けて機体に固定支架し、これにより、支承台に載架されて転動するロールベールから解き出されてコンベアベルトによりそれの搬送方向に送り出されてくる牧草類を、上方から回動してくる回転刃機構の回転刃が固定の受刃に押し付けて切断処理していくようにする。 【0016】そしてまた、回転刃機構の下方には、切断処理した牧草類を誘導する排出シュートを、機体の側方に向け下降傾斜するように設けると共に、その排出シュートの下端側に、半円筒状に形成した集合樋を、それの軸線方向が機体の前後方向に沿う姿勢として接続し、回転刃機構の側方における機体の側面には、前記集合樋に集めた切断処理物を、その集合樋内から機体側方に向けて揚送して放出するエレベータ装置を装設して、シリンダ型の回転刃機構で切断処理した牧草類を、機体側方の上方に寄る位置において排出していくようにする。 【0017】 【実施例】次に実施例を図面に従い説明する。図2は、本発明を実施せるベールカッターAの一部破断した正面図で、同図において、1は被牽引型に構成してある機体、wはその機体1に装架したベール支承台で、回動軸線が機体1の前後方向に沿う姿勢で略水平な面に沿い回動するよう機体1に装架したコンベアベルト2とそれの搬送方向の前方における上方位置に回動軸線が機体1の前後方向に沿うように配して機体1に軸支した転動ローラ3とにより、図2において鎖線に示している如く、軸芯線方向が機体1の前後方向となる横倒しの姿勢としたロールベールBを、それの下面と一方の側面とを支承するように構成してある。 【0018】2aはコンベアベルト2の転動ローラ3に対する反対側に設けた補助枠である。 【0019】20は前記コンベアベルト2の駆動ローラ、21は従動ローラで、それぞれ、軸線方向が機体1の左右方向(図2において左右方向)と直交する前後方向に沿う姿勢として、機体1に左右方向に一対に並列するように配位して軸支してあり、かつ、駆動ローラ20と従動ローラ21はほぼ水平となる高さ位置に軸支してある。そして、この駆動ローラ20は、機体1の底部に軸支せる入力軸Sと伝導していて、その入力軸Sが牽引車のPTO軸と伝導して駆動されることで、図2において矢印に示している如く時計回りに回動する。 【0020】22は、これら駆動ローラ20および従動ローラ21にエンドレスにかけまわした平ベルトで、それの搬送面となる上面側は、駆動ローラ20の駆動により従動ローラ21から駆動ローラ20側に向けて回動するように装架してある。 【0021】転動ローラ3は、周面が角壁となす角柱状に形成してあって、前記コンベアベルト2の上面に図2において鎖線に示しているよう載架したロールベールBが、転動側の側面に当接して脱出を阻止するよう、コンベアベルト2の搬送方向の前端部の前方における上方位置に、それの回転軸30がロールベールBの軸線方向と平行する姿勢として機体1に軸支してある。そして、この転動ローラ3・3は、それの回転軸30が伝導機構を介して前述の入力軸Sに伝導してあって、その入力軸Sの駆動により、コンベアベルト2上に載架したロールベールBと接触する側が、図2において矢印にあるよう上昇回動する。 【0022】4は前記ベール支承台wのコンベアベルト2の搬送方向における前端部の前方に配位して機体1に装架せる回転刃40が回転軸41の周囲をシリンダ状に回転するシリンダ型カッターの回転刃機構で、前述の転動ローラ3の下方における空間を利用して、コンベアベルト2の前方位置に、回転軸41の軸方向が、機体1の左右方向(図2において左右方向)と直交する前後方向に沿う状態として機体1に装架してあり、それの回転軸41は、機体1に軸支してある前述の入力軸Sと伝導機構を介し伝導していて、その入力軸Sが牽引車の原動機により駆動されることで、図2において矢印に示している如く反時計回りに回転する。 【0023】5はこの回転刃機構4の回転刃40に対向する受刃で、前述のコンベアベルト2の搬送方向の前端部(終端部)と回転刃機構4との間に配位して機体1に支架した受刃取付台50に、セットボルト51により固定して組付けてあり、それの前端側に形成した刃縁5aが、上方から回動してくる回転刃40とすり合って切断作用を行わす。 【0024】6は、前述のベール支承台wにロールベールBを載架して、コンベアベルト2および転動ローラ3の駆動により、そのロールベールBを転動させることで、そのロールベールBから解き出されてコンベアベルト2により搬出されてくる牧草類を、前記受刃5と回転刃機構4の回転刃40とにより切断処理したときに、その切断処理物を案内誘導する排出シュートで、それの床板60が切断処理を行った回転刃40の回動方向に沿い機体1の左右方向の一側に向け下降傾斜する傾斜板状に形成してあり、それの下端側には、半円筒状に形成した集合樋62が、それの軸線方向を機体1の前後方向に沿う姿勢として、それの一側縁を前記排出シュート6の床板60の下端縁と連続するように接続してある。 【0025】zは、この集合樋62に集めた切断処理物を、機体1の側方上方の自由空間に向け揚送して放出するように機体1の側面に装架したエレベータ装置で、前記集合樋62内に配位して機体1に支架した駆動軸63と、集合樋62の前後の両端部位に配位して、前記駆動軸63中心に上端側が左右に自在に回動するように機体1に支架した前後の支持機枠7・7の上端側に渡架軸支せる従動軸64と、これら駆動軸63および従動軸64にそれぞれ設けた駆動スプロケットギヤ65・65および従動スプロケットギヤ66…と、それらにエンドレスに巻きかけた前後に一対のチエン67・67と、それに渡架した搬送ベルト68および掻き上げ板69…等からなり、前記支持機枠7・7と機体1との間に渡架せる長さ調節自在のステー70・70とにより、支持機枠7・7の傾斜角度を所望に調節した状態において、駆動軸63を駆動することで、搬送ベルト68および掻き上げ板69…が時計回りに回動して、集合樋62に集められる切断処理物を、その集合樋62内に位置する始端部となる駆動軸63側の回行部で掬い上げて揚送し、機体1側方の上方に寄る部位に位置する終端部となる従動部64側の回行部において放出するようにしてある。 【0026】図3は、前述の回転刃機構4の回転軸41と入力軸Sとを伝導する伝導機構D1の正面図で、図5の上部側にあるよう機体1の前面側に設けた入力軸Sに設けたスプロケットギヤG1からチエン90を介し中間軸91に設けた大径のスプロケットギヤG2に伝導し、その中間軸91に設けた小径のスプロケットギヤG3から回転軸41に設けたスプロケットギヤG4にチエン92を介し伝導することで、回転刃機構4を駆動するようにしている。 【0027】次に図6は、コンベアベルト2および転動ローラ3を前述の入力軸Sに伝導する伝導機構D2の後面図で、前記回転刃機構4の回転軸41の後端部に設けたスプロケットギヤG5を、チエン93を介し機体1に支架せる中間軸94に遊嵌軸支せるスプロケットギヤG6に伝導し、そのスプロケットギヤG6のボス部に設けた小径のスプロケットギヤG7と、駆動ローラ20の回転軸20aに設けたスプロケットギヤG8と転動ローラ3の回転軸30に設けたスプロケットギヤG9と機体1に軸支したアイドラギヤG10とにチエン95を巻きかけることで構成してあり、これにより、駆動ローラ20および転動ローラ3が、図6において、二重線の矢印で示すようそれぞれ正転方向である反時計回りに駆動回転するようにしてある。 【0028】図5において、yは上述の駆動ローラ20および転動ローラ3の回転方向を逆方に切り換える回転方向切替装置で、操作レバー96を図5において右方に回動させると、クラッチギヤG11が回転刃40の回転軸41に設けたスプロケットギヤG5に噛み合って、そのギヤG5を回転軸41に係合させて前述の伝導機構D2を作動させるようになり、この操作レバー96を図5において左方に回動させると、クラッチギヤG11が前述の回転軸41に遊嵌して設けたスプロケットギヤG5から離れて、そのギヤG5を回転軸41からフリーとし、回転軸41の軸端側に遊嵌軸支したスプロケットギヤG12に噛み合って、そのギヤG12を回転軸41に対し係合させ、これにより、そのギヤG12と駆動ローラ20の回転軸20aに設けたスプロケットギヤG13と転動ローラ3の回転軸30に設けたスプロケットギヤG14とにかけまわすチエン97とにより構成される逆転用の伝導機構D3を作動させて、駆動ローラ20および転動ローラ3を図4においてそれぞれ反時計回りに回転させるよう構成してある。 【0029】この回転方向切替装置yは、図4にあるように、ベール支承台w上に載架したロールベールBが、それからの牧草類の解き出しの進行により、図4において破線に示ししているように痩せて変形し、転動ローラ3に寄りかかるようになったときに、この回転方向切替装置yを作動させて、コンベアベルト2を一次的に逆回転させることで、ロールベールBを、図4において二点鎖線に示している如くコンベアベルト2の上面に倒し、その後に正回転に戻すことで、再びロールベールBの転動を復活させるよう作用する。 【0030】図7は、上述の本発明によるベールカッターAの要部の一部縦断した右側面図、図8は同上の後面図で、これら図において、80は機体1の下面の後端側に装設せる自由車輪に構成した走行輪、81は機体1の下面の前端側に装設せるスタンド、Cは給餌箱である。 【0031】次に図9はエンジン駆動タイプのキャスタ付きの実施例を示し、図10はモータ駆動タイプの実施例を示し、図11はエンジン駆動タイプでキャスタのない実施例を示している。 【0032】図9に示す実施例は、前述した実施例が機体1の前面側に設けた入力軸Sを適宜の原動機の出力軸に伝導することで、機体1に装架した各作動部を駆動するようにしているのに対し、機体1に、エンジンEを装架し、これにより、各作動部の駆動を行うようにしている例であり、各作動部の構成は、前述の実施例と変わりがないが、機体1の下面側には、前部および後部に移動用のキャスター82…が設けてある。 【0033】また、図10に示す実施例は、上述の図9に示した実施例のエンジンEを、モータMとした例であり、そのモータMは、上述の実施例と同様に、機体1に設けた組付ベッド83に装架してある。この実施例も各作動部の構成は前述した実施例と変わりがなく、機体1の下面側の前後にはキャスター82・82が装備してある。 【0034】また、図11に示す例は、前述の図9に示す実施例の機体1の下面側に設けたキャスター82…を、脚柱84…に変えて、定置式とした例であり、その余の構成は図9の実施例と変わりがない。 【0035】これら実施例は、シリンダ型カッターの回転刃機構4により切断処理して下降傾斜する排出シュート6で機体1の側方に排出する切断処理後の牧草類を、排出シュート6の下端部の集合樋62に集めて、これを、エレベータ装置zにより揚送し、それの上端側の回行部において放出し、機体1の側方に位置させた運搬車Fの荷箱内や、畜舎の立上がり給餌槽Cへの投入、および定置作業において、積上げ排出ができるようにしてある。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるベールカッターAは、横倒しの姿勢としたロールベールBを転動自在に支承させる支承台wを、搬送面が略水平な面に沿い機体1の左右方向に回動するよう機体1に装架したコンベアベルト2と、それの上面に軸線方向が機体1の前後方向に沿う横倒しの姿勢として載架するロールベールBの周面の、そのコンベアベルト2の搬送方向の側面に当接する転動ローラ3より構成して、そのコンベアベルト2と転動ローラ3の駆動により支承するロールベールBを転動させるようにし、これにより解き出されてコンベアベルト2で搬出される牧草類を、そのコンベアベルト2の搬送方向の前方で、転動ローラ3の下方に配設したシリンダ型カッターの回転刃機構4とそれに対向する固定の受刃5とにより切断処理して、その回転刃機構4の下方に配設した床面が機体側方に下降傾斜する排出シュート6の下端側に設けた集合樋62に集め、これをエレベータ装置zにより機体1の側方の上方に向け揚送して排出するようにしているのだから、ロールベールBの支承手段と支承するロールベールBを転動させる転動手段とが共用されることになって、それらの構成を簡略化し得るようになり、かつ、回転刃機構4が転動ローラ3の下方の空間を利用してコンベアベルト2の搬送方向の前方に配設される事から全体を小型化し得るようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成11年12月1日(1999.12.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−157515(P2001−157515A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−341826 |
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