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【発明の名称】 穀粒排出収容装置
【発明者】 【氏名】山崎 達也

【要約】 【課題】グレンタンクから穀粒の排出を誤操作を防止しながら能率よく行なうとともに、コンパクトな構成にすることができる穀粒排出収容装置を提供する。

【解決手段】グレンタンク1c内に収容された穀粒をオーガ操作部2の操作によって、格納姿勢から起立旋回させた排出姿勢に切換操作可能な排出筒31で機外に排出させる穀粒排出収容装置の、前記オーガ操作部2を排出筒31の旋回位置を格納位置から旋回全範囲にわたって位置決め設定させる選択ボリューム5と、該選択ボリューム5で設定された位置に排出筒31を作動させる起動スイッチ6とで構成した穀粒排出収容装置にしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンタンク1c内に収容された穀粒をオーガ操作部2の操作によって、格納姿勢から起立旋回させた排出姿勢に切換操作可能な排出筒31で機外に排出させる穀粒排出収容装置において、前記オーガ操作部2を、排出筒31の旋回位置を格納位置から旋回全範囲にわたって位置決めさせる選択ボリューム5と、該選択ボリューム5で設定された位置に排出筒31を作動させる起動スイッチ6とで構成する穀粒排出収容装置。
【請求項2】 グレンタンク1c内に収容された穀粒をオーガ操作部2の操作によって、格納姿勢から起立旋回させた排出姿勢に切換操作可能な排出筒31で機外に排出させる穀粒排出収容装置において、前記オーガ操作部2を排出筒31の旋回位置を格納位置から旋回全範囲にわたって位置決め設定させる選択ボリューム5と、該選択ボリューム5で設定された位置に排出筒31を作動させる起動スイッチ6とで構成するとともに、選択ボリューム5に起動スイッチ6を一体的に付設した構成にした穀粒排出収容装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に設置可能な穀粒排出収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等の収穫機に設置される穀粒排出収容装置は、図1に示すようにグレンタンク1c内に収容される穀粒を、運転席の後方に設けたオーガ操作部2を操作することによって、グレンタンク1cに設けた排出筒31を格納姿勢から起立旋回させて路上に待機させたトラック等の収容部車4の荷台上に穀粒を排出する排出姿勢に切換え操作させるようにしている。
【0003】そして上記オーガ操作部2は排出筒31を図1に鎖線で示すA,B,Cの排出姿勢に設定する位置設定スイッチと、排出筒31を設定された排出姿勢に作動させる起動スイッチと、排出筒31を排出姿勢から格納姿勢に戻し作動させる復帰用スイッチとをコントロールボックスに並設した構成にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような構成による穀粒排出収容装置は、オーガ操作部2に位置設定スイッチ(ボリューム式の旋回位置セットダイヤル)の他に、2つのスイッチ、即ち起動スイッチと復帰用スイッチとを並設している。
【0005】従って、このスイッチが複雑で大型化したりコスト高になり、また2つのスイッチの選択操作に誤りを生じないように注意を払わねばならない操作上の煩雑さを伴うとともに、誤操作をし易い欠点がある。
【0006】また上記のような位置設定スイッチは、A,B,Cの限られた所定数の旋回位置の設定しかすることができないので、収容部に対する排出筒31の位置合せが非能率になる等の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記したような従来の問題点を解決するためになされたものであって、グレンタンク1c内に収容された穀粒をオーガ操作部2の操作によって、格納姿勢から起立旋回させた排出姿勢に切換操作可能な排出筒31で機外に排出させる穀粒排出収容装置において、前記オーガ操作部2を排出筒31の旋回位置を、格納位置から旋回全範囲にわたって位置決め設定させる選択ボリューム5と、該選択ボリューム5で設定された位置に排出筒31を作動させる起動スイッチ6とで構成にしている。
【0008】また、グレンタンク1c内に収容された穀粒をオーガ操作部2の操作によって格納姿勢から起立旋回させた排出姿勢に切換操作可能な排出筒31で機外に排出させる穀粒排出収容装置において、前記オーガ操作部2を排出筒31の旋回位置を格納位置から旋回全範囲にわたって位置決め設定させる選択ボリューム5と、該選択ボリューム5で設定された位置に排出筒31を作動させる起動スイッチ6とで構成するとともに、選択ボリューム5に起動スイッチ6を一体的に付設した構成にしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】1はコンバインであり、従来の装置と同様な構成の刈取部1aによって植立穀稈を刈取り、脱穀部1bで脱穀選別した穀粒をグレンタンク1cに収容するように構成している。
【0011】そしてこの収容した穀粒を運転席1dに設置された本発明に係るオーガ操作部2の操作によってグレンタンク1cに設置した排出オーガ装置3を介して機外に待機させたトラック等の収容車4に取出排出可能な穀粒収容排出装置を備えている。
【0012】上記排出オーガ装置3は、グレンタンク1cの終端(後部)に通じて立設させている揚穀筒30と、この揚穀筒30に基部側を中心に先端部を上下及び旋回動可能に連結された排出筒31とからなり、基部側には前記オーガ操作部2に連繋されて伸縮動作することにより排出筒31を上下方向に起伏動作させる油圧シリンダ等の上下作動機構32と、このオーガ操作部2に連繋されて回動動作することにより排出筒31を旋回動作させるギヤモータ機構等の旋回作動機構33とを備えた構成としている。
【0013】そして排出筒31を図1の鎖線で示す格納姿勢から排出姿勢に切換操作した任意の位置において、オーガ操作部2の近傍に設置されている穀粒排出レバー35を「入り操作」した時、排出オーガ装置3内のオーガを駆動させてグレンタンク1c内の穀粒を排出筒31先端に開口させた排出口36から機外に排出したり、停止可能にしている。なお、この実施形態では排出筒31の旋回範囲は図1で示す格納姿勢から点線Dで示す範囲としている。
【0014】次に、図2、図4〜図6を参照しオーガ操作部2について説明する。
【0015】このオーガ操作部2は、運転席1dの座席シートの後方に設置されており、コントロールボックス20のパネル面に突出させて横方向に列設した、■排出筒31の旋回位置の位置決め設定用の選択ボリューム5と、■排出筒31の上下と旋回作動を、前記上下作動機構32と、旋回作動機構33を起動停止させて行なう起動スイッチ6と、■更に上記排出筒31の上下及び旋回作動を手動操作によって任意に単独で行なうことができる従来の装置と同様な構造の握りレバー型の手動操作レバー7とから構成している。
【0016】そして本実施形態における選択ボリューム5は、指標50を有する摘み回動型のボリューム型のスイッチに構成しているとともに、この指標50の回動範囲の外側に、「スイッチ切り」の回動起点に、排出筒31の格納位置であることを示す格納表示部51と、「スイッチ入り」で排出筒31の旋回位置を目盛表示する位置表示部52とを付設している。即ち、スイッチ切りの位置において排出筒31を確実に格納し、このスイッチを回動するとこの排出筒31を所定の位置に回動させることになる。
【0017】また起動スイッチ6は、押動入切切換型のスイッチを使用しており、この起動スイッチ6押すことによって、前記選択ボリューム5の指標50が位置表示部52の指示する位置への排出筒31の動作を起動させて設定動作させるようにして構成している。
【0018】また上記選択ボリューム5及び起動スイッチ6は、図4で示すオーガ制御フローで示されるオーガ制御回路と、図5で示す排出筒31の自動旋回制御フローで示される自動旋回制御回路と、更に図6で示す排出筒31の自動収納制御フローで示される自動収納制御回路に接続されており、この回路による制御によって上下作動機構32と旋回作動機構33とを作動させ、排出筒31の自動旋回と自動制御を所望に行なうことができるようにしている。
【0019】また、図4の制御フローを行う回路中には機体の適所に設置された図示しないホーンを、起動スイッチ6の押動に伴って排出筒31が作動する際に、所定時間にわたって吹鳴させる警告回路を設けて危険を防止するようにしている。
【0020】以上の構成により穀粒の排出作業をするときは、選択ボリューム5を摘み、回転させてその指標50を位置表示部52の任意の目盛りに位置合わせ、次いで起動スイッチ6を押動することによって前記制御回路によって上下作動機構32と旋回作動機構33を順次作動させて、排出筒31を格納姿勢から上昇させ、そして旋回動作させ、選択ボリューム5の回転位置で設定された旋回範囲中の任意の位置に至ると的確にその場で停止し、排出姿勢に位置決めされる。
【0021】なお、排出筒31を従来の特定単独位置スイッチによるものと同様な図1の位置A,B,Cに相当するオーガ操作部2の設定位置は、図2で示す位置表示部52のA,B,Cの表示に相当しており、これらのA,B,Cの表示に選択ボリューム5の指標50を合わせ、そして起動スイッチ6を入れることで、排出筒31は格納姿勢から設定された各位置A,BあるいはCの排出姿勢に自動的に回動して停止させることができるものである。
【0022】そして上記のような排出姿勢において、図1に示す穀稈排出レバー35を入り操作すると、グレンタンク1c内の穀粒を揚穀筒30と排出筒31を介してその排出口36から収容車4内に円滑に排出収容させることができる。
【0023】そして排出作業中の揚穀筒30の排出位置調節は、手動操作レバー7を操作することによって自由に行なうことができるものであり、排出完了後は穀稈排出レバー35を切り操作する。
【0024】そして、排出筒31を格納姿勢に戻す復帰操作は、先ず選択ボリューム5を格納表示51に戻し回動させる。次いで再び起動スイッチ6を押動操作すると、排出筒31は元の格納姿勢に旋回し、下降して復帰停止する。この一連の穀粒排出作業を選択ボリューム5と、起動スイッチ6の両者の連繋によって能率よく円滑に行なうことができるものである。
【0025】この一連の作業において例えば、排出筒31の排出姿勢(格納表示部51以外の位置)において作業者が不慮に起動スイッチ6に接して押動した場合でも、排出筒31は作動しないものであるから誤動作することがない利点がある。
【0026】また、排出筒31を起動させるスイッチは従来のもののように複数有することなく、1つの起動スイッチ6を使用し、且つ排出筒31の排出姿勢への位置決め選定を格納姿勢位置を設定した選択ボリューム5を用いて、旋回範囲の全範囲で行なうことを可能にしている。従って、排出筒31の位置決め操作及びその位置からの復帰操作を自由に行なうことができるとともに、1つの起動スイッチ6で両操作を行なうようにしているので誤操作を確実に防止しながら、簡潔で廉価な操作性のよいオーガ操作部2を提供することができる等の特徴がある。
【0027】また、起動スイッチ6の構成は上記のものに限ることなく、例えば図3に示すように上記のものと同様な制御回路で起動スイッチ6を、選択ボリューム5の中央部に一体的に組付けた構成にしてもよく、この場合には起動スイッチ6の設置スペースを特に要することがないからオーガ操作部2をコンパクトで廉価にまとめることができるとともに、起動スイッチ6の操作を迅速に行なうことができる等の利点がある。
【0028】なお、この際、上記オーガ操作部2は排出筒31を排出姿勢から格納姿勢に戻し操作をさせる復帰用の起動スイッチは別構成で、操作を行ない易い任意の場所に付設してもよいものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る穀粒排出収容装置は、排出筒31の旋回位置を格納位置から旋回全範囲にわたって位置決め設定可能な選択ボリューム5にしたことにより、排出筒31を所望の位置に簡単且つ自由に設定することができるとともに、1つの起動スイッチ6の操作によって排出筒31を設定位置へ誤操作等を防止して的確に作動させることができる。
【0030】また1つの起動スイッチ6で、排出筒31の旋回排出姿勢と戻し格納姿勢への切換えを行なわせるようにしたことによりオーガ操作部2を簡潔な構成にすることができる。
【0031】また、排出筒31の旋回位置を旋回全範囲にわたって位置決め設定可能な選択ボリューム5に、起動スイッチ6を一体的に設けたことにより、排出筒31の設定位置への作動操作を迅速に行なうことができるとともに、オーガ操作部2のコンパクト化を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年10月12日(1999.10.12)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−103831(P2001−103831A)
【公開日】 平成13年4月17日(2001.4.17)
【出願番号】 特願平11−290108