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【発明の名称】 脱穀装置
【発明者】 【氏名】近藤 博幸

【氏名】川畑 豊和

【要約】 【課題】処理稈量が少ない場合にも、3番ロスを軽減できる脱穀装置を提供する点にある。

【解決手段】チャフシーブ16のリップ板を揺動開閉自在にかつリップ板の揺動軸心P3位置に操作アーム32を揺動自在に取り付け、操作アーム32に揺動軸芯P3を中心とした円弧状孔を形成してある。この円弧状孔内にリップ板の先端に設けたピンを挿通し、このピンと操作アーム32の上端とに亘って付勢バネを架設し、リップ板を閉塞側に付勢している。操作アーム32と排わら搬送量を検出する検出レバー28とをワイヤ連係してリップ板の最小開口度を、処理稈量が少ない場合にもリップ板の開口度を維持できるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンパンからの処理物を受けて粗選別を行うチャフシーブを、処理物の重量を受けて開口側に揺動する複数のチャフリップ板を設けて構成するとともに、前記チャフリップ板を閉塞側に付勢する付勢手段を設け、前記各チャフリップ板の最小開口度を調節する最小開口度調節機構と、脱穀装置での処理対象となる処理稈を搬送する搬送装置での搬送量を機械的変位として捉える変位検出機構とを設け、前記変位検出機構と前記最小開口度調節機構とを機械的に連係し、処理稈の量が大である程最小開口度を大きくするように構成してある脱穀装置。
【請求項2】 前記搬送装置が扱ぎ処理済みの排わらを搬送する排わら搬送チェーンである請求項1記載の脱穀装置。
【請求項3】 前記搬送装置が扱ぎ処理用の処理稈を挟持する脱穀フィードチェーンである請求項1記載の脱穀装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選別物の処理量に応じて漏下量を調節可能なチャフシーブを備えている脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−229738号公報において、選別物の漏下量を調節するのに、選別物の漏下通路を開閉するチャフリップ板を閉塞側に付勢するバネを設け、バネの付勢力によってチャフリップ板の開口度を調節していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ばねの付勢力のみによってチャフリップ板の開口度を調節するだけでは、調節範囲が十分に採れないために、通常の刈り取り時の比較的処理量が多い場合に狙いを定めてばねの付勢力を設定していた。そうすると、枕刈り時や枕地での旋回時等のように、処理量が通常の刈り取り時に比べて非常に少ない場合に、チャフリップ板が略閉塞状態となる為に、処理物内に混入する籾が刺さり籾となって機外に排出されることになり、所謂3番ロスが増加する原因となっていた。本発明の目的は、処理量が少ない場合にもチャフリップ板の開口度を適切に維持しながら3番ロスの減少を図ることのできる脱穀装置を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】[構成]請求項1に係る本発明の特徴構成は、グレンパンからの処理物を受けて粗選別を行うチャフシーブを、処理物の重量を受けて開口側に揺動する複数のチャフリップ板を設けて構成するとともに、前記チャフリップ板を閉塞側に付勢する付勢手段を設け、前記各チャフリップ板の最小開口度を調節する最小開口度調節機構と、脱穀装置での処理対象となる処理稈を搬送する搬送装置での搬送量を機械的変位として捉える変位検出機構とを設け、前記変位検出機構と前記最小開口度調節機構とを機械的に連係し、処理稈の量が大である程最小開口度を大きくするように構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
[作用]つまり、基本的にはチャフリップ板の開口度は付勢手段の付勢力によって行っている。そうすると、処理物量の重量と付勢手段の付勢力とがバランスしたところでチャフリップ板の開口度が決まる。このような基本的な調節構造に加えて、チャフリップ板の最小開口度調節機構によって、チャフリップ板の最小開口度が前記付勢手段の付勢力に抗して設定される。したがって、変位検出機構が大きく変位すると最小開口度調節機構が最小開口度を大きく設定する。変位検出機構の変位が大きくない場合には、それに応じて最小開口度を小さく設定する。従って、付勢手段の付勢力によってのみ調節する従来構成であれば、チャフリップ板が閉塞状態になる程度処理量が少なくなる場合であっても、最小開口度調節機構によってチャフリップ板の最小開口度が維持されることになり、処理物が少なくても漏下処理が行われる。
[効果]付勢手段だけの開口調節に加えて、搬送装置での処理稈量に対応した最小開口度調節機構を設けることによって、処理稈量の広い範囲に亘って漏下調節が可能になり、3番ロス等を抑えることができた。ただし、搬送装置での処理稈量等を検出してチャフリップ板の開度調節を行う点だけを捉えてみれば、特開平9−23738号公報や特開平6−30647号公報に開示されたものがあるが、これらの発明に比べて本発明は処理物重量でチャフリップ板の開口度を決める構成を基本的調節構造としており、この基本的調節構造の上に最小開口度調節機構を付加したものである点で異なっている。したがって、搬送装置での処理稈量が多くてもチャフシーブ上での選別処理量が少ないといった、必ずしも、搬送処理稈量と選別処理量とが対応しない場合であっても、本発明においては搬送処理稈量によって最小開口度を調節するだけであるので、最小開口度を越えるだけの選別処理量があるとチャフリップ板は選別処理量に応じた開口調節が行え、それだけ適応性が高い。
【0005】[構成]請求項2に係る本発明の特徴構成は、前記搬送装置が扱ぎ処理済みの排わらを搬送する排わら搬送装置である点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
[作用効果]つまり、チャフリップ板の最小開口度調節を行うに、脱穀負荷を参照する必要があるが、その参照対象として機外に排出される排わら量と密接に関係する排わら搬送チェーンでの搬送処理稈量に着目し、搬送処理稈量を機械的に検出する変位検出機構を排わら搬送チェーンに対応して設け、変位検出機構の機械的変位を最小開口度調節機構に伝達して、チャフリップ板の最小開口度を調節するようにしてある。従って、排わら搬送チェーンにおいて搬送処理稈量が少なくても、チャフリップ板の開度が維持されるので、3 番ロスを低減できる。
【0006】[構成]請求項3に係る本発明の特徴構成は、前記搬送装置が扱ぎ処理用の処理稈を挟持する脱穀フィードチェーンである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
[作用効果]つまり、ここでは、最小開口度調節機構を調節対象とするものに排わら搬送チェーンと同様に扱ぎ処理用の処理稈を搬送する脱穀フィードチェーンでの搬送量に着目することによって、排わら搬送チェーンでの搬送量を対象とした場合と同様にチャフリップ板の最小開口度を調節することができる。脱穀フィードチェーンでの搬送量を対象としているが、脱穀フィードチェーンでは挟持すべき穀稈が脱穀扱ぎ作用を受ける為に、穀稈が脱穀フィードチェーンから引き抜かれる方向への力を受けるところから、排わらを搬送するだけの挟持力を発揮すればよい排わら搬送チェーンでの搬送処理稈群の纏まり具合に比べて強く挟持されているだけに纏まり状態が良好であるので、変位検出機構での検出精度も高めることができ、最小開度調節機構での調節も正確さが増してくる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には、コンバインに搭載される脱穀装置の縦断左側面が示されており、この脱穀装置は、その左側部に配備された脱穀フィードチェーン1により横向き姿勢で挾持搬送される刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施す脱穀部A、脱穀部Aからの処理物に対して選別処理を施す選別部B、および選別部Bにて選別された処理物のうちの一番物と二番物とを回収する回収部C、排わら処理部Dなどによって構成されている。
【0008】脱穀部Aとしての脱穀装置は、前後軸芯P1周りに回転駆動される扱胴2、扱胴2の下部側に配備された受網3、および受網3の後方に形成された送塵口4、などによって構成されており、脱穀フィードチェーン1により挾持搬送される刈取穀稈から穀粒を分離し、単粒化した穀粒や切れワラなどを受網3から漏下させるとともに、受網3から漏下しなかった穀粒や切れワラなどを送塵口4から排出するようになっている。
【0009】選別部Bは、前後揺動自在に支持された状態(図2参照)で受網3の下方に配備されたシーブケース6、およびシーブケース6の前下方に配備された唐箕7、などによって構成されており、シーブケース6が、その後部に装着されたクランク機構8の作動により揺動駆動されることによって、脱穀部Aからの処理物に対して篩い選別を施すとともに、唐箕7が、シーブケース6に向けて選別風を供給することによって、シーブケース6により篩い選別される処理物に対して風力選別を付加するようになっている。そして、これらの選別作動によって、脱穀部Aからの処理物を、一番物としての穀粒と、二番物としての穀粒と切れワラなどとの混在物と、三番物としての切れワラなどとに選別するようになっている。
【0010】回収部Cは、シーブケース6の下方で唐箕7の後方に配備された一番物回収部9、およびシーブケース6の下方で一番物回収部9の後方に配備された二番物回収部10、などによって構成されている。一番物回収部9は、選別部Bにて選別処理された処理物のうちの一番物を回収するとともに、その回収した一番物を、その底部に左右向きに配備された一番スクリュー11によって、その右端に連通接続された揚送スクリューに向けて搬送するよう構成されている。二番物回収部10は、選別部Bにて選別処理された処理物のうちの二番物を回収するとともに、その回収した二番物を、再処理するために前工程に向けて搬送するよう構成されている。
【0011】図2および図3に示すように、シーブケース6は、シーブケース6の上部前端に配備された第一グレンパン15、第一グレンパン15の後端に連なる状態に配備された第一チャフシーブ16、第一チャフシーブ16の後端に連なる状態に配備された第二グレンパン17、第二グレンパン17の上面から後方に向けて延設された第一ストローラック18、第二グレンパン17の後端に連なる状態に配備された第二チャフシーブ19、第二チャフシーブ19の後端に連なる状態に配備された第二ストローラック20、第一チャフシーブ16の下方に配備された第三グレンパン21、および第三グレンパン21の後端に連なる状態に配備されたグレンシーブ22、などによって構成されている。第一グレンパン15は、受網3の前部側から漏下した処理物を受け止めて比重差選別しながら後方に向けて移送するようになっている。第一チャフシーブ16は、受網3の後部側から漏下した処理物と第一グレンパン15により移送された処理物の中から穀粒などを粗選別して漏下させながら、残りの処理物を後方に向けて移送するようになっている。
【0012】第一ストローラック18は、送塵口4から供給された処理物の中から穀粒などを篩い選別して漏下させるとともに、残りの処理物を後方に向けて移送するようになっている。第二グレンパン17は、第一ストローラック18を漏下した処理物を比重差選別しながら後方に向けて移送するようになっている。第二チャフシーブ19は、第二グレンパン17により移送された処理物と第一ストローラック18を経由した処理物の中から穀粒などを粗選別して二番物回収部10に漏下させるとともに、残りの処理物を後方に向けて移送するようになっている。
【0013】第二ストローラック20は、第二チャフシーブ19により移送された処理物の中から穀粒などを篩い選別して二番物回収部10に漏下させるとともに、残りの処理物を後方に向けて移送して機外に排出するようになっている。第三グレンパン21は、第一チャフシーブ16から漏下した処理物を比重差選別しながら後方に向けて移送するようになっている。グレンシーブ22は、第三グレンパン21により移送された処理物と第一チャフシーブ16から供給された処理物の中から穀粒を精選別して一番物回収部9に漏下させるとともに、残りの処理物を後方に向けて移送するようになっている。
【0014】図2〜図4に示すように、第一チャフシーブ16は、前後方向に並設されるチャフリップ板16A群を、それらの各上端に設定された横向き支点P3周りで連動揺動自在となるようにシーブケース6の内側に取付形成されたブラケット状の左右両側壁24に枢支連結するとともに、それらチャフリップ板16Aの遊端同士を連結板29にて連動連結することによって開度調節可能に構成されている。連結板29での連結構造は、各チャフリップ板16Aの遊端に連結用のピン31を固着し、そのピン31を連結板29に差込み回転自在に支持する構造である。
【0015】一方、チャフリップ板16Aを横向き支点P3周りで支持する構造は、チャフリップ板16Aの基端部より横向きに延出した軸支ピン33を側壁24に差込回転自在に支持することによって揺動自在に支持する構造である。また、第一チャフシーブ16は、コイルバネ30からなる付勢手段Zによって閉じ側に弾性付勢されている。以上の構成から、第一チャフシーブ16上に堆積する処理物量が多くなって第一チャフシーブ16に作用する処理物重量が重くなるほど、その重量により、第一チャフシーブ16上の処理物量に略比例する状態で第一チャフシーブ16の開度を大きくすることができ、また逆に、第一チャフシーブ16上に堆積する処理物量が少なくなって第一チャフシーブ16に作用する処理物重量が軽くなるほど、付勢手段Zの弾性付勢により、第一チャフシーブ16上の処理物量に略比例する状態で第一チャフシーブ16の開度を小さくすることができるようになっている。つまり、第一チャフシーブ16を開閉可能に構成するとともに、第一チャフシーブ16を閉じ側に弾性付勢する付勢手段Zを設けるだけで、第一チャフシーブ16上の処理物量に応じた第一チャフシーブ16の開度調節を自動的に行えるようになっている。
【0016】しかも、第一チャフシーブ16の開度調節を第一チャフシーブ16上の処理物の重量で直接的に行うことによって、第一チャフシーブ16の開度調節を第一チャフシーブ16上の処理物量に略比例する状態で俊敏に行うことができるので、現出される第一チャフシーブ16の開度と第一チャフシーブ16上の処理物量に応じた第一チャフシーブ16の最適開度との誤差を極僅かなものにすることができるようになっている。要するに、構成の簡素化ならびに製造コストの低減化を図りながらも、第一チャフシーブ16上の処理物量に応じた第一チャフシーブ16の開度調節を自動的に行えるとともに、選別精度の向上を図れるようになっている。
【0017】図2および図3に示すように、第一チャフシーブ16における一つのチャフリップ板16Aの遊端には、左右外側方に向けて突出するピン31が装着されている。一方、シーブケース6の左側面には、第一チャフシーブ16の開閉動作に伴うピン31の移動を許容する長孔6Aが形成されている。長孔6Aは、ピン31が装着されたチャフリップ板16Aの揺動支点である横向き支点P3を中心とした円弧状に形成され、その長孔6Aの上端6dにピン31が接当する状態では第一チャフシーブ16が限界最小開度状態(略全閉状態)となり、また、長孔6Aの下端6eにピン31が接当する状態では第一チャフシーブ16が限界最大開度状態(全開状態)となるように、第一チャフシーブ16の開閉動作に伴うピン31の移動を規制するようになっている。
【0018】シーブケース6における左側面の横外側には、側面に形成した長孔6Aで設定されるチャフリップ板16Aの揺動範囲内で更に第一チャフシーブ16の最小開度を設定するとともにチャフリップ板16Aの揺動範囲を決める操作レバー32が配備されている。操作レバー32は、コイルバネ30が係止されたチャフリップ板16Aを支持する揺動支点軸33に、その軸芯P3周りに揺動自在に枢支連結されるとともに、その揺動支点側箇所には、揺動支点軸33(横向き支点P3)を中心とした円弧状の長孔32Aが形成されている。そして、操作レバー32における長孔32Aよりも上部箇所と、チャフリップ板16Aの遊端に装着されたピン31とに亘って、上述した第一チャフシーブ16を閉じ側に弾性付勢するコイルバネ30が掛け渡されている。つまり、操作レバー32は、第一チャフシーブ16の開閉動作に伴うピン31の移動を許容するとともに、軸芯P3周りに揺動操作されることによって、コイルバネ30を介して第一チャフシーブ16を開閉操作するようになっている。ちなみに、操作レバー32が後方側に揺動すると、第一チャフシーブ16の最小開口度が大きくなり、また、操作レバー32が下方側に揺動すると、第一チャフシーブ16の最小開口度が小さくなるように設定されている。
【0019】最小開口度調節機構Eについて説明する。ここでは、操作レバー32によって得られるチャフリップ板16Aの最小開口度を脱穀搬送稈量に対応して調節できるものを設ける点について説明する。図2に示すように、操作レバー32の先端にはその操作レバー32を上向きに付勢するバネ25を設けて、バネ25を操作レバー32とシーブケース6の側面との間に掛け渡して、操作レバー32をチャフリップ板16Aの開口度を減ずる側に付勢している。操作レバー32におけるバネ25の一端を係止した先端部より揺動軸心P3に近づく位置に、レリーズワイヤ26のワイヤ端26Aを係止し、レリーズワイヤ26の他端26Bを吸収バネに構成してそのバネを脱穀フィードチェーン1での搬送量を検出する変位検出機構27に連係してある。
【0020】つまり、変位検出機構27は、次のように構成してある。図5に示すように、脱穀フィードチェーン1は、搬送経路に沿って張設された挟持チェーン1Aとその挟持チェーン1Aの上方に位置し脱穀穀稈を上下より挟持レール1Bとの協動で挟み込み挟持チェーン1Aの循環移動によって排わら処理部Dに向けて搬送するように構成してある。挟持チェーン1Aの横側方に横軸心周りで揺動自在なアーチ状の検出レバー28を支持するとともに、検出レバー28を挟持チェーン1Aと挟持レール1Bとで搬送される穀稈量に応じて揺動量つまり変位量を変化させて処理稈量を機械的変位として検出する変位検出機構27を構成する。
【0021】図5に示すように、検出レバー28と一体的に揺動する従動アーム34を設けるとともに、従動アーム34に対してレリーズワイヤ26の他端26Bを連係してある。以上のような構成によって、検出レバー28は脱穀フィードチェーン1で搬送される穀稈量が多くなれば、矢印で示すように揺動量が大きくなる。そうすると、レリーズワイヤ26で繋がった操作アーム32がバネ25の付勢力に抗して下向きに揺動する。このように、操作アーム32が下向きに揺動すると、操作アーム32に形成した長孔32Aの上端32dが、側壁6に形成した長孔6Aの上端6dより下方に位置することになり、チャフリップ板16Aの最小開口度を大きくすることができる。揺動アーム32の調整量としては、枕扱ぎ等の処理量が少なくなった場合にもチャフリップ板16Aの開度を維持する必要があるためにバネ25の張力を設定してある。操作アーム32の位置が決まると、前記したように最小開口度が決まるとともに、長孔32Aの下端32eによってチャフリップ板16Aの最大開口度も決まり、チャフリップ板16Aの揺動範囲が一義的に決まる。
【0022】尚、コイルバネ30は、最小開口度が現出されている状態においては、コイルバネ30の一端が長孔32Aの上端32dに位置し、コイルバネ30の他端が揺動アーム32の上端に係止されており、コイルバネ30の張設長さは一定に維持され、チャフリップ板16Aに作用する付勢力は一定である。従って、揺動アーム32が揺動変位して最小開口度が大小に変化しても、最小開口度でのコイルバネ30の付勢力は一定である。但し、最小開口度において付勢力を変更する構成を採ることも可能である。その場合には、側壁6に形成した長孔6Aの上端6dより操作アーム32の長孔32Aの上端32dを更に上方に移動するように構成すると行える。つまり、チャフリップ板16Aは、連結用ピン31が側壁6の長孔6Aの上端6dに接当するので、揺動アーム32が上方に揺動しても、連結用ピン31は上方側への移動はできないので、最小開口度は一定である。これに対して、揺動アーム32に係止されたバネ30の一端は揺動アーム32とともに上方に移動するので、上方への移動量が大きく成る程バネ30の張設長さが長くなって、付勢力が大になる。
【0023】図3および図5に示すように、揺動アーム32の外側に揺動支点軸33周りで揺動するアーム部37Aを取り付けるとともに、アーム部37Aの遊端を連結用ピン31に挿通しこのアーム部37Aをチャフリップ板16Aと一体に揺動可能に構成する。このアーム部37Aの揺動支点軸33より連結用ピン31とは反対側に重り部37Bを延出し、チャフリップ板16Aの自重揺動を阻止するバランスウェイト37を構成している。
【0024】最小開口度調節機構Eを調節するに、図5に示すように、脱穀フィードチェーン1での搬送穀稈量によって調節する構成を示したが、排わら搬送チェーン36における搬送茎稈量に応じて調節する構成を採ってもよく、その別調節構造について説明する。図6に示すように、変位調節機構27の構成としては、脱穀フィードチェーン1に対して適用したものと同一構成のものである。アーチ型の検出レバー28を設けて搬送量を機械的変位として捉える点に変更はない。ただし、この検出レバー28を排わら搬送チェーン36における穂先係止搬送部36Aの側方に配置することによって搬送稈量を捉える構成とする。尚、穂先係止搬送部36Aとともに搬送稈の株元部分を挟持する株元挟持搬送部については図示していない。
【0025】〔別実施形態〕付勢手段Zをつる巻きバネなどで構成するようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年10月8日(1999.10.8)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−103829(P2001−103829A)
【公開日】 平成13年4月17日(2001.4.17)
【出願番号】 特願平11−287778