| 【発明の名称】 |
ライスキャビンの穀粒排出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 博文
【氏名】坂本 貴裕
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンクからの排出作業で生じる損傷粒を防ぐとともに、床面に残留する穀粒を最小限にできる送風による集穀構造にしたライスキャビンの穀粒排出装置を提供する。
【解決手段】穀粒タンク(1)の通気床面(10)の全面に通気口(3)を開口し、分割した通気室(2)を鋼板弾性を利用して組合せ通風部(B)を形成するとともに、送給ファン(18)に通じる環状風路(5)から各室に受風できるシャッター(7)を任意に開閉し、集中送風する限定した前記通気室(2)を操作スイッチ(S)で選択して送給し、風圧を高めた該通気口(3)からの噴風で取出口(4)に向けて送穀する構造にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送風機と連通させた穀粒タンクの中央に取出口を配設するとともに、貯留穀粒に送風する通気口を床面に設けたライスキャビンにおいて、円形状の穀粒タンク(1)の底部を多分割した通気室(2)で形成し、通気床面(10)に設けた通気口(3)を取出口(4)に向けて開口したことを特徴とするライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項2】 ライスキャビン(A)の外周に送給ファン(18)と連設する環状風路(5)を設け、通気室(2)に通じる送給口(6)を外筒(14)に開口し、開閉自在のシャッター(7)を添設したことを特徴とする請求項1に記載のライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項3】 通気室(2)に環状風路(5)から送給させる開閉自在のシャッター(7)を操作スイッチ(S)で選択し、単独又は、複数の前記通気室(2)に送風するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項4】 環状風路(5)を通気床面(10)よりも上方に延設し、穀粒タンク(1)と連通する吹出口(11)を前記通気床面(10)に接近して外筒(14)に開口するとともに、内側からカバー(12)を垂下させ、堆積穀粒の押圧で閉鎖するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項5】 円形状穀粒タンク(1)の中央に設けた取出口(4)から放射状に隔壁(13)を配設し、外筒(14)に固定した上部レール(15)に通気室(2)の下面を接合させ、前記穀粒タンク(1)の床面を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項6】 円形状穀粒タンク(1)の通気床面(10)を分割して構成するライスキャビンにおいて、通気室(2)の隣接側面体(30)を内向テーパーにし楔空間(32)を形成するとともに、接合部が嵌着する上部レール(15)で狭持し、前記楔空間(32)を圧縮させ双方の接当面(31)を弾持するようにしたことを特徴とするライスキャビンの穀粒排出装置。 【請求項7】 排出コンベア(16)の起動と連動する補助ファン(17)を送給ファン(18)と並列に設け、吐出口(20)を前記送給ファン(18)の吸入口(21)に連設させ、両ファンを多段に配置したことを特徴とするライスキャビンの穀粒排出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀物を乾燥貯蔵するライスキャビンの穀粒を送風によって集穀する穀粒排出装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】残留穀粒を送風して集穀排出するものについて、円筒状のライスキャビン中央に穀粒排出口を設けて公転中心にし、外壁まで延設した排出オーガーを自転させ排出口に穀粒を誘導するスイープオーガーにエアノズルを並設し、床面の残粒を浮遊させて排出する構造のものが特開平7−330173号公報に記載されている。又、角型の穀粒貯留タンクを分割して各室の底面にエアーノズルを突設させ、対向する吸気筒に穀粒とともに吹込んで揚上排出する空気移送のものが特開平9−121670号公報に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】スイープオーガーは、床面に近接して摺動し、穀粒を挟込んだり旋回軌道に設けた転輪が残留穀粒を圧接して損傷粒が発生し易くなるので、床面の平面度に高い精度が要求された。後者の空気移送では、穀粒を浮上させるエアーノズルに高圧風を送給する設備機器を要し、しかも排風処理をするサイクローン等の配管が複雑になって、コスト高になる問題点がある。 【0004】 【課題を解決しようとする手段】本発明は、ライスキャビンの残留穀粒を送給ファンの風圧を高めて取出口に集穀するために、床面を多分割した通気室で形成して一部の送風室に選択送風することで集穀移送し、順次隣接する各室に切替えて送穀する構成にした穀粒排出装置の提供を目的としている。 【0005】集穀する風圧を高めるために、円形状の穀粒タンク(1)の床面を多分割にした通気室(2)で構成し、通気口(3)を取出口(4)に向けて開口させ残粒の裾部先端から順次排出する送風手段を講じた。 【0006】送給ファン(18)に連設する環状風路(5)を設け、通気室(2)に通じる送給口(6)を外筒(14)に開口し、シール材で空気漏れを防いだ開閉自在のシャッター(7)を外壁に固定したエアシリンダー(22)と継設して、電磁装置で開閉作動させる手段を講じた。 【0007】通気室(2)と環状風路(5)を開閉するシャッター(7)を、操作スイッチ(S)で任意に選択し、単独又は、複数の前記通気室(2)に送風するように切替える手段を講じた。 【0008】環状風路(5)を通気床面(10)よりも上方に延設し、穀粒タンク(1)と連通する吹出口(11)を前記通気床面(10)に接近して開口するとともに、内側からカバー(12)を垂下させ、極少量の残留になった時に風圧で自動開口する手段を講じた。 【0009】円形状穀粒タンク(1)の中央に設けた取出口(4)から放射状に隔壁(13)を配設し、上部レール(15)に通気室(2)の隣接側面(30)を接合させることで、貯留穀粒の重量が分散する手段を講じた。 【0010】隣接する通気室(2)と隙間を生じないように隣接側面(30)を内向テーパーに形設し、嵌着する上部レール(15)で挟込むことで、接当面(31)を弾圧接合させた穀粒タンク(1)の底面を形成する手段を講じた。 【0011】排出コンベア(16)の起動と連動する補助ファン(17)を、送給ファン(18)と並列に設け、吐出口(20)を前記送給ファン(18)の吸入口(21)に連設させ、複数のファンを多段に配置し風圧を高める手段を講じた。 【0012】 【発明実施の形態】 【実施例】 【0013】本発明による穀粒排出装置の構造について、実施例図を参照に説明すると、図1はライスキャビン全体の断面図であって、大型の穀粒タンク(1)の上部に屋根を張設し、送給ファン(18)から乾燥風を受給する分割構造の通気室(2)を下部に敷設して床面を形成し、その通気床面(10)全体に通気口(3)を取出口(4)に向って開口し、穀粒タンク(1)に貯留した穀粒に定湿乾燥機(23)からの乾燥風を、環状風路(5)を通じて各室に送給するようにした形態のライスキャビン(A)である。 【0014】穀粒タンク(1)の中央に取出口(4)を設け、その下方に排出コンベア(16)を継設し吐出側を機外に立設させた昇降機(8)に臨ませて穀粒を排出するものであって、前記取出口(4)から多分割した通気室(2)を放射状に配設して組合せ、円形状の通気床面(10)を形設することで通風部(B)と前記穀粒タンク(1)とを区分する境界面にしたものである。 【0015】次に通風の経路を説明すると、外筒(14)の下部外周に送給ファン(18)と連通する環状風路(5)を配設し、分割構成した各通気室(2)に通じる送給口(6)を外筒(14)に大きく開口してシャッター(7)が添設されている。開閉の作動は、コンプレッサーに継設した空気管(25)を各室に連接配管して、電気信号によって切替る電磁バルブ(26)を併設したエアシリンダー(22)に連結し、操作スイッチ(S)で通気室(2)の数を選択して前記電磁バルブ(26)を開きシャッター(7)を摺動させるものであって、穀物の種類や比重によって送給風力を調整する構造にしてあり、制限された該通気室(2)に受風させて風圧を高め、通気口(3)から吹出す噴風で、傾積する残留の裾部より順次送穀するようにしたものてある。尚(C)は通風時間に応じて通気室(2)を自動で切替える制御装置である。 【0016】図2は、ライスキャビンの要部を断面した全体平面図であって、穀粒タンク(1)の床面を多分割する通気室(2)で形設した実施例図で、通気床面(10)の全面に設けた通気口(3)を取出口(4)に向けて開口し圧風を吹出すようにしてある。この圧風は、穀粒排出作業時に起動させる補助ファン(17)の吐出口(20)が送給ファン(18)の吸気口(21)に連通する多段配置のファン構成になることによって、送風力を増強するようにしてあり、しかも、限定された通気室(2)のみに送風するので、風圧は更に高まり送穀力が向上するものである。尚、補助ファン(17)の起動に伴って定湿乾燥機(23)に通じる配管を回動自在に設置した風路弁(27)で遮蔽して、前記定湿乾燥機(23)からの吸気が停止した風路に切替り、前記補助ファン(17)と送給ファン(18)の風路が繋がり、圧風が起風するようにした穀粒排出作業で活用する風路構造である。 【0017】図3と図4は、通気室と通気口の配置を示す平面図であって、円形状の穀粒タンク(1)の中央に設けた取出口(4)に向って開口する通気口(3)は、貯留穀粒が落粒しない口開き間隔にして通気床面(10)の全面に押出成形したものであって、通気床面(10)の平面強度が低下するが、貯留穀粒の重量に対抗する通気室(2)の隣接側面(30)は、前記取出口(4)から放射状に多数配設した隔壁(13)の上部レール(15)に嵌着接合させてあるので、充填荷重を分散支持できる床面構造になっている。この通気室(2)が当接する外筒(14)に送給口(6)を開口し、環状風路(5)からの圧風を送給する開閉シャッター(7)が添着され、両側をガイドレール(9)で係止し、中間部をエアシリンダー(22)と連結して上下に摺動するようにしてある。 【0018】図4は、通気床面に開口した通気口の断面図と平面図であって、通気床面(10)から下方向に等間隔で押出成形した通気口(3)から、取出口(4)に向う矢印(ロ)の方向に吹出す圧風によって送穀するようにした通気室(2)の分割構成であって、前記通気口(3)の配列と形状は、噴風が取出口(4)の方向であって、通気床面(10)から下方向に押出成形してあれば、千鳥状の配置や、落粒しない開口間隔が維持できる任意の大きさであっても同様の効果が得られるものである。 【0019】図5は、シャッターの開閉装置を示す側面図であって、通風部(B)を通気室(2)の分割構成にした穀粒タンク(1)において、外筒(14)の下部に送給口(6)を大きく開口してシャッター(7)が摺動自在に添着され、両端をガイドレール(9)で係止し、中間部を前記外筒(14)に固定したエアシリンダー(22)と連設したスライド構造である。作動の要領は、各室に装備した該エアシリンダー(22)を継接する圧縮空気管(25)に電磁バルブ(26)を介して接続してあり、選択スイッチ(S)の操作で矢印(イ)の方向に引揚げて開放するようになっている。又、環状風路(5)を下面より延設して穀粒タンク(1)に連通する吹出口(11)を、通気床面(10)に近接して開口させ、内側からカバー(12)を垂下させて覆い貯留穀粒の圧力で閉鎖し、残留穀粒が減少すると矢印(ハ)の方向に風圧によって自動で開口し、通気床面(10)上を図示する鎖線矢印の方向に送風するようになって、集穀を助長するものである。 【0020】図6は、分割した通気室の斜視図であって、円筒状の穀粒タンク(1)の中央に設けた取出口(4)から外筒(14)に向けて放射状の隔壁(13)を多数配設し、U字型の上部レール(15)に通気室(2)に溶着した内向テーパー形状の隣接側面体(30)を複数個に分断して、上部レール(15)の縁立部に嵌着させ狭持することで、接当面(31)を順次接合し穀粒タンク(1)の底面を形成するようにしてある。尚、隣接する通風部(B)と遮蔽するために隣接側面体(30)を一体の長尺成形したものと、前述する分断成形したものとを組合せて接合するようにしてある。又、実施例図は通気床面(10)が水平面であるが中央に設けた取出口(4)に向う漏斗形状にして送穀し易くすることもできる。このような組合せ構造の通気床面(10)は、清掃や点検作業の脱着が小ブロックで容易に行なえるものである。 【0021】図7は、穀粒タンクの底面を任意に分割した接合部の断面図であって、適当に分割された通気室(2)を敷設する接合構造を示したものであり、隣接側面体(30)を内向テーパーにして楔空間(32)を形成するとともに、下面が嵌着する上部レール(15)の縁立幅(T1)を、隣接側面体(30)が接当した嵌入幅(T2)よりも狭く形設し、前記楔空間(32)を圧縮する鋼板弾性によって、双方の接当面(31)が引寄せられ密接するようにしたものである。尚、隣接側面体(30)を連続した長尺もので成形しても、図6に示す分断形状であっても同様の効果が発揮できるものである。 【0022】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施されているので、次に記載するような効果を奏でる。 【0023】穀粒タンクの通風部を多分割した通気室で構成し、限定した室に送風を切替えて風圧を高め、通気口からの噴風で取出口に向けて送穀するようにしたので、排出コンベアが旋回するスイープオーガに比べて損傷粒が発生せず、しかも、残留が微量に減少した。 【0024】穀粒の排出作業時に作動させる排出コンベアと連動して、補助ファンが起動するようにした複数ファンの多段配置によって、風圧が更に高まり噴風による送穀作用が増強された。 【0025】各通気室に開閉自在のシャッターを設け、貯留する穀物の種類や比重に応じて環状風路からの受風する少数の通気室を操作スイッチで選択し、集中送風するので貯留穀物の条件に適応した送風力を調整できるようになった。 【0026】通風部を多室に分割した通気室で構成したので、貯留穀物の充填重量を分散して支持するようになり、床面全体の剛性が向上するとともに、清掃や点検の分解組立が小ブロックの脱着で容易に行なうことができた。 【0027】通気室の隣接側面を内向テーパー形状にして楔空間を形成し、上部レールに嵌着させて狭持する接合構造にしたので、鋼板の弾性によって接当面が引寄せられるようになり、接合部に隙間が生じなくなった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月20日(1999.9.20) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−86849(P2001−86849A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月3日(2001.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−265775 |
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