| 【発明の名称】 |
穀粒収穫機における排塵ダクト付穀粒タンク |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 忠義
【氏名】嶋田 耕治郎
【氏名】池田 直哉
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| 【要約】 |
【課題】従来の穀粒収穫機の穀粒タンクは穀粒の充填に伴い内圧が上がると、上蓋の隙間から粉塵が吹き出し、貯留タンクを汚し又風向きによって運転者の方に粉塵が飛来する為、穀粒タンクの後側上部に空気穴を開口し、内圧の上昇を防止しているが根本的な解決策ではなく、さらに積極的な排塵機能を添設した穀粒タンクを穀粒収穫機において提供するものである。
【解決手段】本発明は前項に記載した課題を解決する為に、穀粒タンクに排塵ダクトを装着し、該排塵ダクトをエンジンの排気経路に連通させ、排気の噴射気流の勢いで穀粒タンク内の粉塵を連続して強制的に誘導排出するような構成にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部に刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設し、前記脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスによって導出するように構成した事を特徴とする穀粒収穫機における排塵ダクト付穀粒タンク。 【請求項2】 走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部に刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設し、前記脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記の穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスを利用して導出するように、穀粒タンク(12)に開口した排塵口(8a)を揚穀コンベヤ(11)の穀粒投口(11a)の下辺位置より下方にならない様に構成した事を特徴とする穀粒収穫機における排塵ダクト付穀粒タンク。 【請求項3】 走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部に刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設し、前記脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記の穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスを利用して導出するように、穀粒タンク(12)に装着した排塵ダクト(8)を伸縮自在に構成した事を特徴とする穀粒収穫機における排塵ダクト付穀粒タンク。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、走行装置を有する機台上に脱穀装置及び運転台等を搭載し、前部に刈取装置及び穀稈搬送装置等からなる前処理装置を配設し、前記脱穀装置の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンクを配設した穀粒収穫機において、排塵ダクトを装着した穀粒タンクに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の穀粒収穫機の穀粒タンクは穀粒の充填に伴い内圧が上がると、上蓋との隙間から粉塵が吹き出し、その事によって前記穀粒タンクの汚れが目立ち、また風向きによって運転者の方に粉塵が飛来する為、穀粒タンクの後側上部に空気穴を開口し、内圧が上昇するのを防止しているのが一般的に知られているが、後方に粉塵を飛散させると言う問題が潜在している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来技術のような構成では、穀粒タンクに穀粒が充填されると、空気穴から粉塵を吹き出し、やはり風向きによって運転者の方に粉塵が飛来し、根本的な問題解決にはなっていない。そこで本発明はこのような現状に鑑み、風向きによって左右されない積極的な排塵方法を添設した穀粒タンクを構成して、穀粒収穫機において提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】走行装置を有する機台上に脱穀装置及び運転台等を搭載し、前部に刈取装置及び穀稈搬送装置等からなる前処理装置を配設し、前記脱穀装置の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンクを配設した穀粒収穫機において、前記穀粒タンク内の粉塵を、エンジンの排気ガスを利用して導出することが出来るように、前記穀粒タンクに排塵ダクトを装着し、該排塵ダクトをエンジンの排気経路に連通させ、排気ガスの噴射気流を利用して粉塵を強制的に導出する様に構成した。 【0005】前記の穀粒収穫機において、前記穀粒タンク内の粉塵を、エンジンの排気ガスを利用して導出する様に、穀粒タンクに開口した排塵口を揚穀コンベヤの穀粒投口の下辺位置より下方にならないように配置して、穀粒が穀粒タンクに満量になっても排塵口を封鎖しないような構成とし、穀粒タンク内の排塵作用を円滑にするようにした。 【0006】前記の穀粒収穫機において、前記穀粒タンク内の粉塵を、エンジンの排気ガスを利用して導出するように、穀粒タンクに装着した排塵ダクトに蛇腹を装着して伸縮自在に構成し、機体に回動軸を介して枢着した穀粒タンクの回動操作が円滑になるような構成になっている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図面を参照し説明する。図1は本発明の要部である排塵ダクトと穀粒タンクの側面図で、穀粒タンクに対して排塵ダクトの配設位置を側面視にて図示している。図2は本発明の要部である排塵ダクトと穀粒タンクを示す平面図である。図3は排塵口と排塵ダクトの縦断面図であり、図4は本発明の実施例であるコンバインの全体右側面図で、図5は本発明の実施例であるコンバインの全体左側面図で、図6は本発明の実施例であるコンバインの全体平面図である。 【0008】本発明の実施例であるコンバインの全体構成を図5・図6を参照し説明する。クロ−ラ式の走行装置(1)の上に機台(2)を載置し、該機台(2)の前方に引起・刈取装置(A)を油圧装置(17)を介して昇降可能に配設し、該引起・刈取装置(A)は前端に分草板(3)を突出して穀稈を分草して、その後部に引起装置(4)を立設して該引起装置(4)の引起タインが周回して穀稈を引起して、分草板(3)後部に配設した刈刃(5)にて株元を刈り取って、穀稈搬送装置(6)にて後部へ搬送する。該穀稈搬送装置(6)の終端から穀稈の株元はフィ−ドチェン(7)に受け継がれて、脱穀装置(B)内に穀稈が搬入される。さらに、このフィ−ドチェン(7)終端側には排藁チェン(26)が配設され、該排藁チェン(26)の後部下方には排藁カッタ−装置(53)が配設されて、排藁を切断し圃場に放出するのである。 【0009】図4〜図6いずれかに示す様に、前記脱穀装置(B)側方には選別後の穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク(12)を配設し、該穀粒タンク(12)の前方に運転台(9)を配設し、該運転台(9)は床台(9a)上に操作コラム(9c)や運転席(9b)を載設し、この運転席(9b)は下方にエンジン(E)を納置したエンジンル−ム(16)を装備して、これらは一体的に構成されている。前記穀粒タンク(12)の後方には、穀粒排出オ−ガ(18)を構成している縦オ−ガ(18a)が立設され、さらに穀粒タンク(12)の底部には排出コンベヤ(13)が前後方向に架設され、動力によって回転して穀粒を移送する様になっている。また、前記の排出コンベヤ(13)から穀粒排出オ−ガ(18)に動力が伝達されて、前記縦オ−ガ(18a)及び受継部(18c)を介して横オ−ガ(18b)の先端より、トラック等へ穀粒タンク(12)内の穀粒を搬出するようにしてある。 【0010】そこで、本発明に係わる排塵ダクト(8)と穀粒タンク(12)の構成について記述する。図1又は図3に示す様に穀粒タンク(12)の上部で、揚穀コンベヤ(11)の穀粒投口(11a)下辺より高い位置に、穀粒飛散防止網(8b)を張設した排塵口(8a)を開口し、この排塵口(8a)に排塵ダクト(8)を連結して、該排塵ダクト(8)を穀粒タンク(12)の下方に向かって延長し、止め金具で穀粒タンク(12)に固着してある。 【0011】更に、前記穀粒タンク(12)は上蓋(19)を上下開閉自在に枢設し、機体後部に回動軸を介し枢着されていて、横方向に回動自在に構成されている。そこで、図1・図2の如く前記排塵ダクト(8)は蛇腹(14)を装着して伸縮自在に構成されて、前記穀粒タンク(12)の回動操作を円滑にしている。 【0012】図1・図2に示す如く、前記の穀粒タンク(12)の下方に向かって延長した排塵ダクト(8)は穀粒タンク(12)の下側方に延設されたエンジン(E)の排気管(15)に管継手(10)を介して連結し、排気経路と排塵ダクト(8)が連通された流路を形成している。一方、前記穀粒タンク(12)に穀粒が充填されてくると穀粒の圧力で、該穀粒タンク(12)内の空気は粉塵を浮遊させながら排塵口(8a)から排塵ダクト(8)に流入し押出され、さらに前記流路でエンジン(E)の排気ガスが噴射されると、前記の排塵ダクト(8)側は負圧になり、粉塵を浮遊させた空気は排気管(15)側に導出され、その空気流は付勢されて放出されるので、穀粒タンク(12)内の粉塵は効果的に矢印イ方向に排塵される。 【0013】又、穀粒タンク(12)に穀粒が満量になると、籾センサ−(27)が穀粒の圧力で作動し、別に添設されたブザ−(図示省略)が警報を発するが、前記穀粒タンク(12)に穀粒が充填されるに従い内圧が上昇すると、前記の籾センサ−(27)が誤作動してブザ−が警報を発するという問題があったが、図3に図示した様に穀粒タンク(12)に排塵口(8a)を開口する事で解消される。 【0014】前記脱穀装置(B)の脱穀部(20)について図5を参照しながら記述する。(21)は扱胴(22)を前後方向に内蔵軸着する扱室で、(23)は前記扱室(21)に並行して横設された処理室で、処理胴(24)を内蔵軸着している。扱室(21)と処理室(23)は排稈側で図6にも図示の送塵口(25)を介して連通し、この扱室(21)と処理室(23)には各々受網が前記扱胴(22)又は処理胴(24)と相対的に間隙を確保して円弧状に装着されている。 【0015】更に、扱室(21)と処理室(23)の下方には、図5に示すように選別装置(30)が配設され、該選別装置(30)は揺動選別部(31)による比重選別と圧風ファン(32)からなる風選部(33)による風選別により、脱穀処理が完了の一番物と未完の二番物と藁くず等に選別を行うものである。又、前記扱室(21)の後方で処理室(23)の機体内側方には、図6の如く排塵室(34)が一体的に形成されて、排塵室(34)の出口外側壁に吸引排塵ファンを内蔵するファンケ−ス(44)が装着されている。 【0016】一方、図5に示すように前記風選部(33)の前部内に装着された圧風ファン(32)が前記の排塵室(34)側に向けて選別風を吹流して、その上方に揺動選別部(31)が脱穀部(20)全幅にわたって装架されて、前後方向に揺動し脱穀部(20)から落下する脱穀物を受けて比重選別し、選別風による風選と協働して脱穀及び選別が完了した穀粒を一番物樋(36)に収集する。該一番物樋(36)は左右方向に橋架され、内側に軸架した一番コンベヤを介して、収集された穀粒を図4に示す揚穀コンベヤ(11)によって穀粒タンク(12)に移送する様に構成されている。 【0017】図5の如く一番物樋(36)の後方には並行して二番物樋(37)が近設橋架され、該二番物樋(37)に藁屑とは選別されながら脱穀が不十分な枝梗付穀粒群が収集され、内部に軸架した二番コンベヤを介して揺動選別部(31)の前部へ還元して再度選別し、穀粒のみ回収するようになっている。 【0018】また、処理胴(24)で再処理した穀粒は受網から漏下し一番物樋(36)に収集され、排塵物は排塵出口から揺動選別部(31)の後部へ還元し、穀粒と藁屑とに再選別される。藁屑は図6に示す前記排塵室(34)でフルイ線の揺動運動によって撥ね上げられて、排塵室(34)の出口外側壁に装着された前記吸引排塵ファンを介して、ファンケ−ス(44)から機外に排出される様に構成されている。 【0019】前記揺動選別部(31)の構成はグレンパンが後方向に延出し、扱胴(21)と処理胴(23)の全幅一杯に装架されているが、このグレンパンの終端部から更に後方に向け上下二段のグレンシ−ブが固設され、該グレンシ−ブの上方にはチャフシ−ブが配設され、チャフシ−ブの後方から斜上方に揺動選別部(31)の揺動運動に加えて独立的に揺動運動をするフルイ線が連設されている。 【0020】また、扱室(21)の上面を覆う上面カバ−(38)は扱室側板に枢着された軸を介して、上下回動し開閉自在にしてある。扱室(21)の後方にて選別装置(30)の後部上方に排塵室(34)が一体的に形成され、該排塵室(34)の上部には、排藁排出工程の最終部となる排藁チェン(26)が配設され、この排藁チェン(26)によって後部に配設した排藁カッタ−装置(53)に排藁を受継ぐように構成してある。 【0021】このような構成により、前記穀粒タンク(12)に穀粒の充填に伴う内圧が発生しないように排塵口(8a)を開口しているので、上蓋(19)の隙間からの粉塵吹き出しが防止され、穀粒タンク(12)の上面を汚す事も防止でき、粉塵は排塵ダクト(8)に誘導されて、前記穀粒タンク(12)の下方からエンジン(E)の排気ガスで導出される。又、前記の様に穀粒タンク(12)に穀粒の充填に伴う内圧が発生しないため、籾センサ−(27)の誤作動も防止でき、更に排塵口(8a)を揚穀コンベヤ(11)の穀粒投口(11a)より高い位置に配設したので、穀粒が満量になっても排塵口(8a)を閉鎖する事もない。 【0022】 【発明の効果】以上のように構成したので本発明は次のような効果を奏するものである。走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部には刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設して、前記脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記の穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスを利用して導出するように構成したので、前記の穀粒タンク(12)に穀粒が充填されるにしたがって発生する粉塵を、排塵ダクト(8)を介して、排気ガスの噴射気流の勢いで滞留する事なく連続して強制的に導出排塵する事ができる。又、穀粒の充填に伴う内圧が発生しないため、上蓋(19)との隙間から粉塵を吹き出し穀粒タンク(12)の上面を汚す事もなく、風向きによって運転者に粉塵が降りかかる事もなく、クリ−ンな収穫作業を実施する事ができる。 【0023】走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部には刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設して、前記の脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスを利用して導出するように、穀粒タンク(12)に開口した排塵口(8a)を、揚穀コンベヤ(11)の穀粒投口(11a)の下辺位置より下方にならない様に構成したので、穀粒タンク(12)に穀粒が満量になっても排塵口(8a)を封鎖しないで、円滑に排塵作用をする事ができる。 【0024】走行装置(1)を有する機台(2)上に脱穀装置(B)及び運転台(9)等を搭載し、前部には刈取装置(A)及び穀稈搬送装置(6)等からなる前処理装置を配設して、前記の脱穀装置(B)の他方側に、穀粒を一時貯留する穀粒タンク(12)を配設した穀粒収穫機において、前記の穀粒タンク(12)内の粉塵を、エンジン(E)の排気ガスを利用して導出する様に、穀粒タンク(12)に装着した排塵ダクト(8)を伸縮自在に構成したので、前記穀粒タンク(12)の回動操作を阻害する事なく、穀粒タンク(12)内の排塵作用を円滑にする事ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−69848(P2001−69848A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−252264 |
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