| 【発明の名称】 |
脱穀装置の揺動選別装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】十亀 治光
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| 【要約】 |
【課題】脱穀装置の揺動選別棚における選別時に、脱穀物が高水分のときでも棚部左右側の層厚を均一化可能とする。
【解決手段】扱胴1によって脱穀を行い扱網2を漏下した脱穀物を受けて揺動選別する揺動選別棚3において、穀物水分を検出する穀物水分検出手段4の検出値に応じて、予め設定している穀物水分と棚左右傾斜の関係により棚傾斜角度αを緩・急に調節することを特徴とする脱穀装置の揺動選別装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴1によって脱穀を行い扱網2を漏下した脱穀物を受けて揺動選別する揺動選別棚3において、穀物水分を検出する穀物水分検出手段4の検出値に応じて、予め設定している穀物水分と棚左右傾斜の関係により棚傾斜角度αを緩・急に調節することを特徴とする脱穀装置の揺動選別装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀装置の揺動選別装置に関し、揺動選別棚の棚傾斜角度を脱穀選別物の水分検出値に応じて調節するもの等の分野に属する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】脱穀作業時に、扱室において脱穀された脱穀物が扱網から漏下されるときに、扱胴の回転周速により加速放出される脱穀物は揺動選別棚の左右幅に対し放出方向に片寄る傾向があるため、通常では、この片寄りを平準化して棚上の脱穀物の層厚を均一化できるよう、揺動選別棚上の脱穀物を放出方向とは反対側に流せる程度予め棚を傾斜させているものが一般的である。 【0003】しかし、このように揺動選別棚上を流れる脱穀物の層厚が均一化できるよう予め棚を傾斜させていても、脱穀物の含水率が大きいときはこの高水分によって、棚上の脱穀物の流れが悪くなり層厚の均一化ができ難く、選別性能に支障をきたすことになる。このため、脱穀物が高水分のときでも層厚を均一化できる対応が必要となる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、扱胴1によって脱穀を行い扱網2を漏下した脱穀物を受けて揺動選別する揺動選別棚3において、穀物水分を検出する穀物水分検出手段4の検出値に応じて、予め設定している穀物水分と棚左右傾斜の関係により棚傾斜角度αを緩・急に調節することを特徴とする脱穀装置の揺動選別装置の構成とする。 【0005】 【作用】上記の構成により、脱穀作業時に、扱胴1によって脱穀され扱網2から漏下される脱穀物は、揺動選別棚3の左右幅に対し扱胴1の回転周速側に片寄る傾向があり、特に、高水分の脱穀物の場合は片寄ったまま集積される状態となるため、このとき、この漏下された脱穀物が流れる経路の適宜位置に設けた穀物水分検出手段4によって検出した高水分の検出値に応じて、予めコントローラ等に設定されている穀物水分と棚傾斜の関係から、揺動選別棚3の棚傾斜角度αを傾斜が急になる方向へ調節することにより、片寄ったまま集積される状態の脱穀物を棚幅全体に拡散させて層厚を均一化することができる。 【0006】 【発明の効果】上記作用の如く、脱穀作業時に、扱胴1によって脱穀され扱網2から漏下される脱穀物が高水分のときは、穀物水分検出手段4により検出された検出値に応じて、揺動選別棚3の棚傾斜角度αを傾斜が急になる最適棚角度に調節することにより、揺動選別棚3の左右幅に対し扱胴1の回転周速側に片寄ったまま集積される状態の脱穀物を、棚幅全体に拡散させて層厚を均一化することができるから、従来の如く、揺動選別棚3の棚上の流れが悪くなり層厚の均一化不良により選別性能に支障をきたすというようなことがなく、高水分時でも脱穀物の層厚を最良状態に均一化して選別性能の向上を図ることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図18,図19,図20はコンバインに搭載可能な脱穀装置5を示すもので、上部側に脱穀室6と処理室7を、下部側に選別室8を各々配置して設け、脱穀室6には、多数の扱歯1aを植設して穀稈を脱穀する扱胴1を前部側から後部側に向け軸架内装して構成させる。 【0008】該脱穀室6の平面視右側に平行して後部側機壁9まで延長して配置させた該処理室7の前半部分に、還元された二番物を前方に送りながら撹拌処理する多数の撹拌処理歯10aを植設すると共に前端側に排出羽根10bを配設した二番処理胴10と、その後半部分に、脱穀処理残留物を再処理する多数の排塵処理歯11aを植設した排塵処理胴11とを同一軸上に連設軸架内装して構成させる。 【0009】該脱穀室6の左側扱ぎ口6aに沿って穀稈を挟持搬送するフィードチェン12と、このフイードチェン12に穀稈を挟持する挟持杆13とを配設すると共に、該扱胴1の扱歯1aの外周縁下部側から扱胴カバー6bまでの間を包囲する扱網2と、該二番処理胴10の撹拌処理歯10aの外周縁下部側を包囲する撹拌受板14と、該排塵処理胴11の排塵処理歯11aの外周縁下部側を包囲する排塵受板15とを段差を付けて各々配置して構成させる。 【0010】前記選別室8には、該脱穀室6で脱穀処理され扱網2から漏下した脱穀物と、前記処理室7で撹拌処理され該撹拌受板14から漏下又は排出される二番処理物と、再処理され該排塵受板15から漏下される排塵処理物とを受けて揺動移送しながら選別を行う縦長の揺動選別棚3を架設すると共に、該揺動選別棚3の上手側下方に、唐箕風胴16aに内装された複数枚の唐箕羽根16bの回転により選別風を起風して選別風路Sへ送風する唐箕16を配置して構成させる。 【0011】該揺動選別棚3は、上手側の領域に脱穀物及び二番処理物を下手側に向け移送するラック状の移送棚17と、この移送棚17に続いて下手側に向けて脱穀物及び二番処理物の漏下量をブレード18aの開閉作用によって調節可能なチャフシーブ18と、このシーブ18の後端部から下手側に向け該シーブ18及び排塵受板15から漏下しない排出物を受けて荒選別を行うストローラック19とを各々上段に配置し、該シーブ18から漏下した粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ20を下段に配置して構成させる。 【0012】該揺動選別棚3は更に、図1に示す如く、これらの移送棚17,チャフシーブ18,ストローラック19,グレンシーブ20を一体的に形成する棚部21と、この棚部21を左端側を支点としその右端側の昇降によって傾斜させる揺動ベース22とに分割構成し、この揺動ベース22の前端部に揺動支点23を設けると共に、後端部に揺動駆動カム24を設け、この揺動駆動カム24の駆動により揺動選別棚3を前記扱胴1の軸方向に沿って揺動可能に構成させる。 【0013】該揺動ベース22の右端部下面側の前後適宜位置に前後の傾斜支持メタル25を各々固定し、該棚部21の右側板21a後部側に棚傾斜モータ26を配置して設け、このモータ26に一端部を接合しその他端部を支承した長い螺子軸27の前後適宜位置に、前後の傾斜支持メタル25から前後の連結杆28によって前後各別に連結する前後の傾斜摺動メタル29を嵌合して構成させる。30は、該螺子軸27の回転数を検出する棚傾斜回転センサである。 【0014】該グレンシーブ20の下方に該シーブ20から漏下した中選物を、固定の一番選別棚31上で前記唐箕16からの送風により一番穀粒を精選別する一番選別部を設けると共に、前記ストローラック19から漏下した荒選物を、固定の二番選別棚32上で唐箕16からの送風により二番物を粗選別する二番選別部を設け、一番選別棚31上における中選物の水分を検出可能位置に穀物水分検出手段としての穀物水分センサ4を配置(図18参照)して構成させる。 【0015】該一番選別部と二番選別部に、各々唐箕16からの送風を唐箕吐出口に位置させた風割33によって分配作用させる選別風路Sを形成すると共に、該唐箕風胴16aの底板を下手側に直線状に延長する唐箕吐出口の下唇部16c端部と、該一番選別棚31から流下選別される一番穀粒を収容して一番螺旋34により横送りする一番受樋35の上手側とを接続し、その下手側は一番選別棚31の下端部と接続して構成させる。 【0016】該一番選別棚31の上端部近傍下側に、該二番選別棚32から流下選別される二番物を収容して二番螺旋36により横送りする二番受樋37の上手側上端部を適宜の間隔を設けて位置させ、その下手側は二番選別棚32の下端部近傍下側に適宜の間隔を設けて重接状態に位置させ、この二番選別棚32の上端部は機外へ開放させるべく各々配置して構成させる。 【0017】該二番螺旋36で横送りされた二番物を引き継いで、上方側の前記処理室7へ揚送する揚送螺旋を内装した二番還元筒38を脱穀装置5の平面視右側機壁5aに斜設し、この二番還元筒38の還元口38aを、揚送された二番還元物を前記二番処理胴10の後端部位置へ還元すべく開口して構成させる。 【0018】前記揺動選別棚3の終端部上方側に、該唐箕16の選別風と揺動選別棚3の揺動選別とにより発生する選別塵埃を、機外へ排塵させる横断流ファン等による排塵ファン39を配置して構成させる。 【0019】フィードチェン12に挟持搬送された穀稈は脱穀室6において扱胴1により脱穀され、この脱穀物の一部は処理室7の二番処理胴10へ送り込まれ処理されると共に、この間扱網2及び排塵受板15から漏下した脱穀物及び処理物は選別室8の揺動選別棚3上に落下し、この揺動選別棚3上に落下した被選別物は、移送棚17によりチャフシーブ18へ送られ、このチャフシーブ18からグレンシーブ20へ漏下し、更にグレンシーブ20から一番選別棚31上へ落下する。 【0020】この間に、揺動選別棚3の揺動移送作用と、選別風路Sにおける一番選別棚31側とチャフシーブ18及びグレンシーブ20側への選別風の送風作用により、精選された一番穀粒は一番選別棚31上を流下して一番受樋35へ収容移送されて機外へ搬出される。 【0021】該チャフシーブ18から漏下しない夾雑物はストローラック19へ送られ、このストローラック19で荒選された漏下物と一番選別部からの飛散物とが二番選別棚32上へ落下する間に、該揺動選別棚3の揺動移送作用と選別風路Sにおける選別風の送風作用により、選別された二番物は二番選別棚32上を流下して二番受樋37へ収容移送される。 【0022】この移送により、二番受樋37の一側端に集積された二番物は二番還元筒38によって揚送され、その還元口38aから処理室7の二番処理胴10後端部へ還元され、撹拌処理歯10aによって前方側へ送られながら撹拌処理を行い撹拌受板14から該揺動選別棚3上へ排出される。 【0023】このような脱穀装置5の選別作業時に、図2のフローチャートに示す如く、穀物水分センサ4による穀物水分の検出により、図3の線図に示す如き穀物水分と最適棚傾斜角度の算出により棚傾斜角度αを測定する。 【0024】この測定による棚傾斜角度αが適正でないときは、棚傾斜モータ26を作動して螺子軸27を回転させることにより、前後の傾斜摺動メタル29を相互に接近又は離反摺動して、前後の連結杆28により揺動選別棚3の棚部21右端側を揺動ベース22に対し昇降させ、棚傾斜角度αが緩いときは急にし、急なときは緩くなるよう、棚傾斜回転センサ30の検出により該モータ26を作動させて調節を行う。 【0025】このように、棚傾斜角度αの調節を行うことにより、該揺動選別棚3の左右幅に対し扱胴1の回転周速側に片寄ったまま集積される状態の脱穀物を棚幅全体に拡散させ、層厚を均一化して選別性能を向上させることができる。なお、このような棚傾斜角度αの調節を該棚傾斜モータ26によることなく、手動操作においても前記の如き調節を行うことができる。 【0026】また、図4に示す如く、該揺動選別棚3の左右幅に亘って帯状でアーチ形のセンサ取付ベース40を固定し、この取付ベース40の左右側の適宜位置に左右の層厚センサ41を、揺動選別棚3の棚部21上を流れる脱穀選別物の層厚を各々検出可能に取り付けて構成させる。 【0027】このような構成において、図5のフローチャートに示す如く、該層厚センサ41により層厚を検出し、この検出値により該揺動選別棚3の左右幅方向の層厚の比率を算出し、この算出値が、図6の線図に示す如く、予め設定した適正範囲外のとき、その設定値より小さいときは棚傾斜角度αを緩く、逆に設定値より大きいときは棚傾斜角度αを急になるよう各々調節を行う。 【0028】これらの調節により、層厚の比率で適正な棚傾斜角度αを判定できるため、脱穀物の多少による影響を受けることなく制御の簡素化が可能になると共に、過剰な調節を抑止して安定した選別精度を維持することができる。 【0029】また、図7のフローチャートに示す如く、該揺動選別棚3の棚部21上を流れる脱穀物の層厚を該層厚センサ41により検出し(図4参照)、この検出値が、予め設定した適正な層厚分布に対し棚部21右側の層厚が厚いときは、拡散を増大させるため棚傾斜角度αを急にし、右側の層厚が薄いときは緩くなるよう調節を行う。 【0030】これらの調節により、高水分時においても、該揺動選別棚3の棚部21上の脱穀物を拡散して層厚が均一となる棚傾斜角度αとすることができるから、従来の如く、棚幅全体に脱穀物が拡散せずに選別不良や穀粒飛散が発生することなく、選別精度の向上と共に穀粒飛散の防止を図ることができる。 【0031】また、前記の如く、該揺動選別棚3の棚部21上を流れる脱穀物の層厚を検出する層厚センサ41の検出信号は、揺動状態の層厚が、該揺動選別棚3と脱穀選別物との相互の動きによって浮いたり圧縮されたりして層厚信号にノイズnを含むことや、コンバイン等に搭載するものでは、車体の揺れや車速の変化の影響を受けて真の層厚の測定が阻害され、周期性の無い誤差成分が混在している。 【0032】このため、図8に示す如き制御回路Uにおいて、フィルタ42を通り遅延回路44及び比較器45を経てCPU43へ割り込み(A/D処理)制御を行い、この割り込みがあったときは、図9のフローチャートに示す如く、A/D処理を行いカウンタを加算すると共にデータのセーブを行い、設定回数に達したときはカウンタをリセットし平均値を算出する。 【0033】この平均値の算出により、従来では、該層厚センサ41により信号ノイズnのピークpとボトムbを総て測定するため、CPU43はA/D処理に手一杯となり他の制御ができ難いことや、平滑処理の場合では、波形が歪み測定精度が悪くなるということがなく、CPU43の負担を軽減して精度の高い層厚の算出を行うことができる。 【0034】このように、該層厚センサ41の信号から予め設定した周波数(帯域)の信号成分を抽出できるフィルタ42処理によって(ハード又はソフト何れにも可)、図10の線図に示す如く、ノイズnの中から支配的層厚信号tを抽出しそのピークpとボトムbの平均値を算出することにより、周期性の無い誤差成分が除かれ精度の良い検出を行うことができる。 【0035】また、前記揺動選別棚3のチャフシーブ18は、図11に示す如く、該棚部21の左右の側板21aに、多数枚の鎧戸状の各ブレード18aの上支軸18b両端部を軸支し、この上支軸18bを支点として各ブレード18aの下支軸18cを回動案内する案内溝18dを左右の側板21aに各々設けると共に、該下支軸18c両端部を左右の連結杆18eによって回動可能に連結して構成させる。 【0036】該左右の連結杆18eの端部を、前記揺動駆動カム24の回動によって、該チャフシーブ18の各ブレード18aが上支軸18bを支点として前後方向に案内溝18dに沿って揺動駆動可能なるよう係合連結して構成させる。なお、これらの該各ブレード18aの揺動駆動は、上支軸18b又は下支軸18cの何れを支点としてもよく、駆動源としても該揺動駆動カム24以外から駆動するようにしても差し支えないものである。 【0037】このように、該揺動選別棚3のチャフシーブ18のブレード18aを、揺動駆動して開閉させることにより脱穀物の漏下特性が向上するため、濡れ扱ぎや早刈りにおける高水分時の穀稈の選別性能の低下を防止できると共に、通常の脱穀時における高能率作業においても漏下不良を生じることがなく、ブレード18a表面に埃が付着して漏下通路が狭くなるような不具合を生じることもない。 【0038】また、伝動ベルト等を介して回転する、例えば前記扱胴1等回転体の回転数を出する手段として、図12に示す如く、扱胴1を支架する扱胴軸46の軸受47の外側に回転検出用ギヤ48を軸止すると共に、該軸受47に取り付けた近接センサ等による扱胴回転センサ49によって該ギヤ48の回転数を検出可能に構成させる。 【0039】このような構成において、図13のフローチャートに示す如く、該扱胴回転センサ49による扱胴1等回転体の検出信号の割り込みがあったときは、時間測定を行って微小回転数を算出し、設定回数だけ測定したときは測定カウンタをリセットし、予め設定した正常回転状態としての回転数の変化幅やばらつき等との比較チェックを行い、適正でないときは過負荷と判定する。 【0040】このような判定により、図14の線図に示す如く、エンジンが定格回転数で回転しているときでも、ベルト等で伝動された扱胴1等回転体が、微小時間における負荷状態に応じた滑りの発生によって変動している回転数をチェックすることができる。 【0041】このため、従来の如く、エンジン回転数等で全体の負荷を検出していることにより、過負荷を検出したときは既に詰りが発生しているというような不具合を生じることなく、微小回転数のチェックにより負荷検出の精度が向上すると共に、詰りによる作業中断や機械の破損を防止できる。なお、このチェックは扱胴1等による負荷の大きい回転体の負荷検出に適しており、トルクセンサ等の高価なセンサを必要としないため低コストでの実施が可能である。 【0042】また、図15に示す如く、該扱胴1の入口側板1bと出口側板1cに各々空気を吸引及び排出する大きな開口窓Wを設け、出口側板1cの内側に吸引用羽根1dを取り付けて構成させる。 【0043】このような扱胴1の構成により、図16に示す如く、コンバイン等における刈取前処理部及び搬送部等の上方を覆う防塵カバー51の内部に発生する塵埃を、前記扱胴かバー6bの入口近傍に設けた吸引口50を経て、扱胴1の回転により入口側板1b及び出口側板1cの開口窓Wから吸引して排出することにより、扱胴1内部の空間を利用して効率的に塵埃を吸引・排出することができる。なお、略鉛直状に吸引口50を設けているため水滴等の浸入を軽減できる。 【0044】また、図17に示す如く、該扱胴1の入口側板1bと出口側板1cに各々開口窓Wを有するものにおいて、扱胴1の入口近傍に設けた伝動ケース52から入口側板1bの略下半分をカバーする穀粒吸引防止板53を取り付けることにより、脱穀時に発生する飛散粒が開口窓Wから扱胴1内部に吸引され排出されて飛散するロスの発生を防止することができる。なお、稈切れ等の侵入も防止できるため扱胴1内部での絡み等が発生せずメンテナンス性が向上する。 【0045】また、コンバイン等に使用する油圧シリンダ等において、検査モードによる検査や初期チェックを行うとき、図21のフローチャートに示す如く、シリンダを初期化した後作動させ、その伸縮位置を測定してセーブを行い、タイマーのタイムアップにより終端位置を確認してシリンダを停止させる。 【0046】このシリンダの各位置における作動状態の変化率、例えば図22の線図に示す如き、変化率の微分係数を算出すると共に、平均変化率を算出し、この算出値からシリンダの各作動位置の変化率算出値を減算することにより、この差が予め設定した設定値以上のときはその位置をセーブしてカウンタを加算し報知を行う。 【0047】このように、油圧シリンダ等の初期位置から終端位置までの作動状態の連続性を測定し、予め設定した設定値以上の不連続部分があったときは異常報知を行わせることにより、外部からの検査では機械音や振動等で判定でき難いシリンダの異常、例えば、伸縮量を検出するポテンショ等のセンサを含め、機械的な干渉等による不具合を精度良く検出することができる。なお、これにより工場出荷時や市場における異常検出と調節が容易となる。 【0048】また、前記油圧シリンダ等の検査モードや初期チェック時に、図23のフローチャートに示す如く、シリンダを初期化した後作動させその終端位置までの時間を測定し、この測定時間が予め設定した設定時間の範囲外であれば報知を行う。 【0049】このように、油圧シリンダ等の作動による初期位置から終端位置(逆方向も同じ)までの時間を測定し、設定時間の範囲外のときは異常報知を行わせることにより、構造上のばらつきや機械的な干渉により同形のシリンダでも伸縮速度が異なることにより、人によるラフな判定ではチェックができ難い検査を的確に行うことができるから、圃場でのトラブル等を未然に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−69845(P2001−69845A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−251714 |
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