| 【発明の名称】 |
ホールクロップ用ロールベーラ |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 雄志
【氏名】田内 努
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| 【要約】 |
【課題】ホールクロップ用ロールベーラにおいて、茎桿切断装置から連続落下されて、オーガ搬送装置により機体後方に搬送される茎桿切断片の混合性能を高めて、ベールの成形状態を良好にすることである。
【解決手段】多数対のディスクカッター12,13によって稲、麦等のホールクロップ用作物の茎桿Rを短く切断するための茎桿切断装置Cと、該茎桿切断装置Cの下方に配設されて、該切断装置Cにより切断されて落下する茎桿切断片R’を、軸胴18の中央部から左右両方向に搬送させながら、機体後方のロール成形部に向けて飛散搬送させるオーガ搬送装置Dとを備えたホールクロップ用ロールベーラにおいて、前記茎桿切断装置Cにより切断された茎桿切断片R’を前記オーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に集めるために、前記茎桿切断装置Cの下方に、機体1の左右側壁から該オーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に向けて下降傾斜するシューターSを配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数対のディスクカッターによって稲、麦等のホールクロップ用作物の茎桿を短く切断するための茎桿切断装置と、該茎桿切断装置の下方に配設されて、該切断装置により切断されて落下する茎桿切断片を中央部から左右両方向に拡散搬送させながら、機体後方のロール成形部に向けて飛散搬送させるオーガ搬送装置とを備えたホールクロップ用ロールベーラにおいて、前記茎桿切断装置により切断された茎桿切断片を前記オーガ搬送装置の軸方向の中央部に集めるために、前記茎桿切断装置の下方に、機体の左右側壁から該オーガ搬送装置の軸方向の中央部に向けて下降傾斜するシューターが配設されていることを特徴とするホールクロップ用ロールベーラ。 【請求項2】 オーガ搬送装置を構成する左右の螺旋羽根が、その中央部においてリードの略1/2だけ重なり合っていて、シューターの左右の各部分により中央部に集められた左右の各茎桿切断片の混合性能を高めたことを特徴とする請求項1に記載のホールクロップ用ロールベーラ。 【請求項3】 多数対のディスクカッターによって稲、麦等のホールクロップ用作物の茎桿を短く切断するための茎桿切断装置と、該茎桿切断装置の下方に配設されて、該切断装置により切断されて落下する茎桿切断片を、軸方向の中央部から左右両方向に拡散搬送させながら、機体後方のロール成形部に向けて搬送するオーガ搬送装置とを備えたホールクロップ用ロールベーラにおいて、前記オーガ搬送装置の左右の各螺旋羽根の両端部にそれぞれ直線羽根が軸心方向に沿って連続して設けられて、該オーガ搬送装置により、その中央部から両端部に向けて搬送されてくる茎桿切断片を機体後方に向けて飛散搬送させるように構成されていることを特徴とするホールクロップ用ロールベーラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場のホールクロップ用の作物を刈り取って、そのままロールベールに成形可能なホールクロップ用ロールベーラに関するものである。なお、本明細書において、「茎桿」とは、圃場に生えているホールクロップ用の作物を株元の部分で刈り取った状態のものを示す。 【0002】 【従来の技術】ホールクロップ用ロールベーラは、圃場のホールクロップ用の作物を刈り取って、その茎桿を中央部に集めた状態で、同量ずつ連続して機体の斜後上方に搬送するための刈取・搬送装置と、前記刈取・搬送装置の後方に配設されて、該刈取・搬送装置により機体の斜後上方に搬送された前記茎桿を機体の斜右後方に向けて継続搬送して中央寄せするための茎桿中央寄せ装置と、前記茎桿中央寄せ装置の終端から連続して落下させられる前記茎桿を短く切断するための多数対のディスクカッターから成る茎桿切断装置と、該茎桿切断装置で短く切断されて落下する茎桿切断片を軸方向の中央部から左右方向に向けて拡散搬送しながら、機体後方に向けて飛散搬送させるオーガ搬送装置と、該オーガ搬送装置により機体後方に搬送された茎桿切断片を円柱状のロールベールに成形するためのロールベーラ装置とを備えている。 【0003】前記オーガ搬送装置は、軸胴の中央部から左右両端部に向けて、逆方向の螺旋羽根が設けられた構成であって、上方の茎桿切断装置により短く切断されて、連続落下する茎桿切断片を左右両方向に拡散搬送する途中において、機体後方に向けて飛散搬送させることにより、茎桿切断装置から連続落下する各部分の茎桿切断片を混合させて、機体後方のロール成形部(ロールベーラ装置)に向けて搬送させる装置である。しかし、従来のホールクロップ用ロールベーラにおいては、茎桿切断片は、茎桿切断装置からそのまま落下して、オーガ搬送装置の部分に達する構成であったために、オーガ搬送装置による茎桿切断片の左右への拡散状態は、十分ではないという問題があった。このため、茎桿の各部分(例えば、茎部と穂部)の茎桿切断片の混合状態が不十分となって、ロールベーラ装置に供給される茎桿切断片の機体の幅方向に沿った密度が不均一となり、ひいてはベール成形に支障が生ずる。 【0004】また、従来のオーガ搬送装置D’は、図8に示されるように、軸胴31の中央部から左右両端部に向けて逆方向の螺旋羽根32,33がそれぞれ固着されて、各螺旋羽根32,33の中央側の端部には、それぞれ回転方向に沿って位相が180°異なる部分において前記軸胴31の軸心方向に沿った直線羽根34が接続された構成であった。よって、軸胴31の中央部においては、茎桿切断片R’を機体後方に向けて飛散搬送するのみで、左右方向に向けて拡散搬送することはないので、軸胴31の中央部における茎桿切断片R’の混合状態が悪いという問題もあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記構成のホールクロップ用ロールベーラにおいて、茎桿切断装置から連続落下されて、オーガ搬送装置により機体後方に搬送される茎桿切断片の混合性能を高めて、ベールの成形状態を良好にすることを課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の採用した手段は、多数対のディスクカッターによって稲、麦等のホールクロップ用作物の茎桿を短く切断するための茎桿切断装置と、該茎桿切断装置の下方に配設されて、該切断装置により切断されて落下する茎桿切断片を、軸胴の中央部から左右両方向に搬送させながら、機体後方のロール成形部に向けて飛散搬送させるオーガ搬送装置とを備えたホールクロップ用ロールベーラにおいて、前記茎桿切断装置により切断された茎桿切断片を前記オーガ搬送装置の軸方向の中央部に集めるために、前記茎桿切断装置の下方に、機体の左右側壁から該オーガ搬送装置の軸方向の中央部に向けて下降傾斜するシューターを配設したことである。この場合において、オーガ搬送装置を構成する左右の螺旋羽根を軸胴の中央部においてリードの略1/2だけ重なり合わせることが望ましい。 【0007】茎桿切断装置から連続落下される茎桿切断片は、シューターによってオーガ搬送装置の軸胴の中央部に集められた後に、該オーガ搬送装置によって、その中央部から左右両端部に向けて搬送されている途中において、機体後方に向けて飛散搬送される。このように、茎桿切断装置により切断されて連続落下する茎桿切断片は、オーガ搬送装置の中央部に一旦集められた後に、左右に向けて拡散搬送される間に適切に混合されるために、茎桿切断片の混合状態が良好となる。この結果、ロールベーラ装置に連続供給される茎桿切断片の機体の幅方向に沿った密度が均一となって、ベールの成形状態が良好となる。 【0008】また、上記シューターを新たに設ける構成に加えて、オーガ搬送装置を構成する左右の螺旋羽根を軸胴の中央部においてリードの略1/2だけ重なり合わせた場合には、オーガ搬送装置の中央部に集められた茎桿切断片の全てが、その左右のいずれかの端部に向けて拡散搬送され、従来のオーガ搬送装置のように、そのまま機体後方に向けて飛散搬送される茎桿切断片がなくなるので、茎桿切断片の混合性能が増して、その混合状態が一層良好となる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、ホールクロップ用ロールベーラの全体構成について簡単に説明し、その後に本発明に係る部分について詳細に説明する。図1は、本発明に係るロールベーラの全体側面図であり、図2は、図1の主要部の部分拡大図であり、図3は、本発明に係るロールベーラの全体平面図である。本発明に係るロールベーラは、稲、麦等の圃場のホールクロップ用作物を刈り取って、その茎桿R(図4参照)を中央部に集めた状態で、同量ずつ連続して機体1の斜後上方に向けて搬送するための刈取・搬送装置Aと、該刈取・搬送装置Aにより機体1の斜後上方に搬送された前記茎桿Rを機体1の斜右後方に向けて継続搬送して、中央寄せするための茎桿中央寄せ装置Bと、該茎桿中央寄せ装置Bの終端から連続して落下させられる前記茎桿Rを短く切断するための多数対のディスクカッターから成る茎桿切断装置Cと、該茎桿切断装置Cで短く切断された茎桿切断片R’を横方向(機体1の幅方向)に向けて拡散搬送する途中において、該茎桿切断片R’を機体1の後方に向けて搬送するためのオーガ搬送装置Dと、前記茎桿切断片R’を集めてロールベールVに梱包成形するためのロールベーラ装置Gとの各装置を備えており、これらの各装置は、機体1の前方から後方に向けて上記順序で該機体1に装着されている。 【0010】また、機体1には、左右一対のゴムクローラ2が設けられていて、各ゴムクローラ2の周回走行によって、機体1は、前進及び後進、並びに旋回を行う。前記茎桿中央寄せ装置Bは、機体1の前記刈取・搬送装置Aと前記茎桿切断装置Cとの間の略左半分の部分であって、しかも該機体1の上部に配設されており、該茎桿中央寄せ装置Bの右側方に運転席ユニット3が配設されている。 【0011】引き続いて、本実施例のロールベーラを構成する上記各装置A〜D,Gの部分について簡単に説明する。刈取・搬送装置Aは、自脱コンバインのそれと同一構成であって、回動シリンダ4の作用によって、その全体で支点軸5を介して機体1に垂直面内において回動可能に支持されている。また、刈取・搬送装置Aにより、その上昇端まで搬送されてきた茎桿Rを機体1の幅方向の中央部に寄せながら、茎桿切断装置Cの部分まで搬送するための茎桿中央寄せ装置Bは、茎桿Rの株元の側を挟んで搬送するための第1コンベア6と、その穂先に近い部分を挟んで搬送するための第2コンベア7とが所定の間隔をおいて機体1の斜右後方であって、しかも僅かに斜上方に向けて配設された構成である。 【0012】また、機体1における茎桿切断装置Cの直下と、ロールベーラ装置Gの投入口との間には、搬送板8が設けられている。この搬送板8は、その手前側端部から中央部までは、斜後下方に向けて急傾斜した急傾斜部となっており、ロールベーラ装置Gの手前側の部分のみが、斜後上方に緩傾斜した緩傾斜部となっていて、残りの部分は、ほぼ水平となっている。茎桿切断装置Cは、前記搬送板8の急傾斜部の上端に近い部分に設けられて、一対の回転胴9,11が機体1の前後方向に沿って所定間隔をおいて配設されて、各回転胴9,11には、それぞれ多数のディスクカッター12,13が所定間隔をおいて取付けられていて、一方の回転胴9に取付けられたディスクカッター12と、他方の回転胴11に取付けられたディスクカッター13との外周部が互いに近接するように配置され、各ディスクカッター12,13の間において茎桿Rが短く切断されて、茎桿切断片R’となる。 【0013】また、茎桿切断装置Cにより切断された茎桿切断片R’を左右両方向に拡散搬送しながら、その途中において、該茎桿切断片R’を機体1の後方に搬送するためのオーガ搬送装置Dについては、後述する。ロールベーラ装置Gは、機体1に固定された前部チャンバー14と、開閉シリンダ15の作用によって、該前部チャンバー14の後上端部に開閉可能にヒンジ連結された後部チャンバー16とから成って、後部チャンバー16が閉じた状態では、前部及び後部の両チャンバー14,16によって、全体が一つのチャンバー(部屋)が形成される。後部チャンバー16が閉じた状態において、無端状に連結された多数本の成形バー(図示せず)は、前部及び後部の両チャンバー14,16に跨がった状態で、一部が欠落された環状走行路を周回走行し、ビータ17の回転により梱包室Fの内部に送り込まれた茎桿切断片R’は、周方向に連れ回りされながら、その体積が徐々に増大され、該梱包室F内に茎桿切断片R’が充満されると、ロール状に梱包成形された茎桿切断片R’は、その半径方向及び軸方向の双方に沿って圧縮されて、強く締め付けられたロールベールVが成形される。なお、前記梱包室Fは、前記環状走行路を走行する多数本の成形バーと、これらの成形バーで囲まれる部分において相対向して配置される各チャンバー14,16の両側壁14a,16aとで形成される部分である。 【0014】また、前記オーガ搬送装置Dは、茎桿切断装置Cの下方に配設され、図4ないし図6に示されるように、軸胴18の中央部から左右両端部に向けて逆方向の螺旋羽根19,21がそれぞれ固着され、しかも左右の各螺旋羽根19,21は、その中央部においてリードLの(1/2)だけ重なり合っており、図5及び図7において、その重なり部が符号Wで示されている。図5は、図4に示される状態において軸胴18が90°回転した状態であって、該軸胴18の中央部において、逆方向の各螺旋羽根19,21が重なり合っていることが明瞭に図示されている。また、各螺旋羽根19,21の両端部における軸胴18の周方向に沿って位相が180°異なる部分には、それぞれ一対の直線羽根22が該軸胴18の軸心方向に沿って設けられ、しかも一方の直線羽根22は、各螺旋羽根19,21の端部に連続して設けられている。軸胴18の両端部に同心となって取付けられた支持軸部23は、前部チャンバー14の両側壁14aを貫通していて、その外部において軸受24を介して支持されている。 【0015】また、図1及び図4に示されるように、前記茎桿切断装置Cの斜後下方であって、前記オーガ搬送装置Dの斜前上方の部分には、前部チャンバー14の左右の各側壁14aから該オーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に向けて下降傾斜するシューターSが配設されている。このシューターSは、茎桿切断装置Cによって短く切断された茎桿切断片R’をオーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に集める作用を奏する。 【0016】このため、図4及び図7に示されるように、茎桿Rは、茎桿切断装置Cの多数対のディスクカッター12,13によって短く切断されて茎桿切断片R’となって連続落下し、無数の茎桿切断片R’は、前記シューターSによって、オーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に集められる。このようにして、軸胴18が回転中のオーガ搬送装置Dの軸方向の中央部に集められた無数の茎桿切断片R’は、左右の各螺旋羽根19,21によって、軸胴18の中央部から左右両端部に向けて拡散搬送され、その途中において、一部の茎桿切断片R’は、機体1の後方に向けて飛散搬送される。 【0017】しかも、オーガ搬送装置Dを構成する左右の各螺旋羽根19,21は、軸胴18の中央部においてリードLの(1/2)だけ重なり合っているので、オーガ搬送装置Dの中央の各螺旋羽根19,21の重なり部Wに集められた茎桿切断片R’の全てが左右の螺旋羽根19,21のいずれかに接触して、左右のいずれかの端部に向けて拡散搬送され、その途中において、茎桿切断片R’は、順次後方に向けて飛散搬送される。また、オーガ搬送装置Dによって左右両方向に拡散搬送され、その途中において機体1の後方に飛散されないまま軸胴18の端部に達した茎桿切断片R’は、当該部分に取付けられている直線羽根22の作用によって、確実に機体1の後方に飛散される。 【0018】このように、茎桿切断装置Cによって短く切断された茎桿切断片R’は、オーガ搬送装置Dの中央部に一旦集められた後に、該オーガ搬送装置Dによって、左右両端部に向けて拡散搬送される途中において、順次、機体1の後方に向けて飛散され、しかもオーガ搬送装置Dの中央部において、そのまま機体1の後方に向けて飛散される茎桿切断片R’がなくなるために、茎桿切断片R’の混合性能が増して、ロールベーラ装置Gに連続供給される茎桿切断片R’の機体1の幅方向に沿った密度が均一となり、ひいてはロールベールVの成形状態が良好となる。 【0019】 【発明の効果】本発明に係るホールクロップ用ロールベーラは、上記構成であるために、茎桿の各部分の茎桿切断片が良好に混合され、しかもロールベーラ装置に供給される茎桿切断片の機体の幅方向に沿った密度も均一となって、良好なロールベールが成形可能となる。特に、オーガ搬送装置を構成する左右の各螺旋羽根を、その中央部においてリードの略1/2だけ重ね合わせると、オーガ搬送装置の中央部において、左右に搬送されることなく、そのまま機体後方に搬送される茎桿切断片がなくなって、茎桿切断片の混合状態が一層良好となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成11年7月16日(1999.7.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083655 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 哲寛
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| 【公開番号】 |
特開2001−28939(P2001−28939A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−202765 |
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