| 【発明の名称】 |
コンバインにおける分草装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸
【氏名】奥本 康治
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| 【要約】 |
【課題】分草性能の高いナローガイドを設ける。
【解決手段】先端部6aを刈取部3に揺動自在にとりつけた第1ナローガイド6と、先端部7aを第1ナローガイドに取り付けた第2ナローガイド7からなり、第2ナローガイドの後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に取り付けたコンバインにおける分草装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置1を具備する車台2に昇降可能に設けた刈取部3と機体の進行方向に設け且つ横方向又は斜め方向に回動可能に設けた穀稈自動送り込み装置16を有する脱穀部4と運転部5とを設け、先端部6aをこの刈取部3に揺動自在に取り付けるとともに中間部6bに先端部よりも未刈り穀稈側に向けて張出した張出し部6dを設けさらに中間部6bから後部6cにかけて機体側に向かう第1ナロ−ガイド6と、先端部7aを第1ナロ−ガイド6に取り付けるとともに中間部7bに設けた張出し部7dの最張出し位置7eを第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも未刈り穀稈側に張出し且つ最張出し位置7eが前記張出し部6の最張出し位置6eよりも高い位置に設けさらに中間部7bから後部7cにかけて脱穀部側に向かう第2ナロ−ガイド7とからなるナロ−ガイドNを機体下部に設け、該第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に設けてなるコンバインにおける分草装置。 【請求項2】 第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段と穀稈自動送り込み装置16とが前後方向に重なりあう請求項1記載のコンバインにおける分草装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、機体を移動しながら、例えば圃場の稲や麦などの穀稈を分草しながら刈り取って脱穀処理するコンバインにおける分草装置に関する。 【0002】 【従来の技術】先端部を刈取部の端部にある機枠に取り付け、中間部を未刈稈側に膨らませ、後部を機体側に向かうナロ−ガイドを縦方向に回動調節可能に設けている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、刈り取る穀稈は品種などの作物条件や地域条件によって、長さが長いものもあれば短いものもある。そのため、穀稈の長さが長いものを刈り取る場合、ナロ−ガイドの中間部の位置が低いと、穂部が機体側に倒れて機枠と接触して穀粒の脱落を生じる。反対に、穀稈の長さが短いものを刈り取る場合、ナロ−ガイドの中間部の位置が高いと、未刈り穀稈を機体横側方に向けて分草することができずに穂部が機体側に倒れて機枠と接触して穀粒の脱落を生じる。そのような場合、ナロ−ガイドを回動して上下方向の高さを調節すればよいが、未刈稈側の張出し部の横方向への位置も変わるために分草性能が低下する。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、このような課題を解決し、安全に作業ができるコンバインを提供するものであって、つぎのような技術的手段を講じた。すなわち、請求項1では、走行装置1を具備する車台2に昇降可能に設けた刈取部3と機体の進行方向に設け且つ横方向又は斜め方向に回動可能に設けた穀稈自動送り込み装置16を有する脱穀部4と運転部5とを設け、先端部6aをこの刈取部3に揺動自在に取り付けるとともに中間部6bに先端部よりも未刈り穀稈側に向けて張出した張出し部6dを設けさらに中間部6bから後部6cにかけて機体側に向かう第1ナロ−ガイド6と、先端部7aを第1ナロ−ガイド6に取り付けるとともに中間部7bに設けた張出し部7dの最張出し位置7eを第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも未刈り穀稈側に張出し且つ最張出し位置7eが前記張出し部6の最張出し位置6eよりも高い位置に設けさらに中間部7bから後部7cにかけて脱穀部側に向かう第2ナロ−ガイド7とからなるナロ−ガイドNを機体下部に設け、該第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に設けてなるコンバインにおける分草装置とした。 【0005】そして、請求項2では、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段と穀稈自動送り込み装置16とが前後方向に重なりあう請求項1記載のコンバインにおける分草装置とした。 【0006】 【作用】運転者は運転部の操作パネルに設けたエンジンスイッチを操作してエンジンを起動し、各操作レバ−を操作して刈取部3や脱穀部4等の機体の回転各部を駆動すると共に機体を前進させて作業を開始する。 【0007】すると、刈取穀稈の最端部に位置する穀稈列に隣接する未刈り穀稈は、まず、第1ナロ−ガイド6の先部から未刈り穀稈側に張り出した中間部6bの張出し部6dによって機体から遠ざかる側、すなわち未刈り穀稈側に寄せられ、さらに、第2ナロ−ガイド7の先部から第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも未刈り穀稈側に張出し且つ最張出し位置7eが前記張出し部6の最張出し位置6eよりも高い位置に設けている中間部7bの張出し部7dから後部7eを介して横側方に案内される。従って、圃場の穀稈の長さが長い穀稈であっても、未刈り穀稈が機体側に倒れるのを防止し円滑に分草することができる。 【0008】そして、刈取部3で刈り取られて後方に搬送された穀稈は、脱穀部4で脱穀処理され、そして、脱粒した籾は脱穀部4から籾処理部で処理される。また、長さが極めて短くて第2ナロ−ガイド7によって案内されない穀稈は、第1ナロ−ガイド6の先部から未刈り穀稈側に張り出した中間部6bの張出し部6dから後部6cに案内されてを機体から遠ざかる側、すなわち未刈り穀稈側に寄せられる。 【0009】未刈り穀稈の分草時において、刈り取り穀稈に最も隣接する未刈り穀稈は、穀稈の長短にかかわらず、第1ナロ−ガイド6、第2のナロ−ガイド7によって未刈り穀稈側に寄せられるので、穂部が機体と接触して穀粒が落下することによるロスの発生を防止するとともに未刈り穀稈の損傷も防止することができ、収穫作業能率を高め得る。 【0010】また、脱穀部4の内部の清掃や点検を行なうとき、穀稈自動送り込み装置16を回動するが、このとき、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に設けているので、第2ナロ−ガイド7を取り付けた状態で穀稈自動送り込み装置16を回動することができ、メンテナンス作業を容易に行い得る。 【0011】さらに、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段と穀稈自動送り込み装置16とが前後方向に重なりあう位置に設けることにより、脱穀部4への案内手段の取付部を脱穀部4の横側部に設けたカバ−で覆うことができるので、未刈り穀稈の穂部に付着している穀粒の脱落を防止することができる。 【0012】 【効果】請求項1では、機体下部に設けたナロ−ガイドNにより、穀稈の長さに対する分草適応性を向上することができるので、未刈り穀稈の損傷や穂部が機体と接触して落下しロスを生じるのを防止し、収穫作業能率を向上することができる。 【0013】また、脱穀部4の内部の清掃や点検を行なうとき、穀稈自動送り込み装置16を回動するが、このとき、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に設けているので、第2ナロ−ガイド7を取り付けた状態で穀稈自動送り込み装置16を回動することができ、メンテナンス作業を容易に行い得る。 【0014】請求項1では、さらに、脱穀部4への案内手段の取付部を脱穀部4の横側部に設けたカバ−で覆うことができるので、未刈り穀稈の穂部に付着している穀粒の脱落を防止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、その構成について説明すると、コンバイン8は、機体の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて配置したクロ−ラ型の走行装置1を具備する車台2の前部に油圧式の昇降手段によって昇降自在に刈取部3を設け、該刈取部3の後方で車台2の左側部に脱穀部4を設け、該脱穀部4の右側部に穀粒タンク9を設け、該穀粒タンク9と刈取部3によって形成された空間部に運転部5を設けている。 【0016】刈取部3は左右横方向に複数個配置した分草パイプ10の先端部に着脱自在に設けた分草体11と、後方斜め上方に移動する引き起こしラグ12を有し横方向に複数個配置した引き起こし装置13と、バリカン型の刈取装置14と、刈取った穀稈を後方上方に搬送する刈取穀稈搬送装置15とを一体に構成している。なお、刈取部3への駆動部に、HST変速装置(図示せず)を設けている。 【0017】脱穀部4は機体の進行方向に回転する穀稈自動送り込み装置16を一側部に有し、前記刈取穀稈搬送装置15が搬送してきた穀稈の株元部を挟持後搬送して穂先部を扱室内に送り込み脱穀する自脱型の構成である。そして、穀稈自動送り込み装置16は脱穀部4の横壁を覆う下カバ−76の上側に設けた上カバ−75とともに搬送始端側の機枠に設けて軸芯を縦又は斜めに設けた軸(図示せず)を中心に前後方向に回動可能に設けている。また、穀稈自動送り込み装置16を前側に回動すると扱室や選別室の一部を開放することができる構成としているなお、刈り取った穀稈を脱穀内に供給する普通型の刈取部および脱穀部でもよい。 【0018】穀粒タンク9は中空に形成したタンクで底部に下部螺旋(図示せず)を有し、前記脱穀部4の揚穀装置17によって上方に搬送された穀粒を一時収容すると共に、横側方に回動自在に設けている。そして、該下部螺旋の搬送終端部は穀粒タンク9の後方に軸芯を縦方向に位置した縦揚穀装置18の下端部に連通し、また、該縦揚穀装置18の上端部は、排出口が上下及び左右方向に回動する排出オ−ガ19に連通している。 【0019】運転部5は座席20と、座席20の左側方に配置した左側操作壁21に設けた操作パネル22と、座席20の前方に配置した前側操作壁23とを備え、平面視において、左側操作壁21と前側操作壁23とは倒L字型に配置している。そして、該左側操作壁21と前側操作壁22により形成したコ−ナ−部における左側操作パネル22の前端部に、内側を低く外側(コ−ナ−側)を高くして座席20に対向するように斜めに設けた計器パネル24を設けている。 【0020】該計器パネル24には、燃料の量を表示する燃料計、方向指示器の点滅を表示するウインカパイロット,エンジンの回転数を表示するエンジン回転計,運転時間を表示するアワメ−タ、コンバインの運転状態(エンジン運転状態、刈取部脱穀部詰り警報、自動装置異常表示、操作スイッチ切換表示、籾タンクレベル表示、車体水平運転状態表示)を表示するマルチアイ及び穀稈の姿勢が標準から倒伏にかけての刈取速度を表示する刈取シンクロ用インジケ−タ等を設けている。 【0021】左側操作パネル22には、前側から、変速レバ−(HSTレバ−)25、副変速レバ−26、、刈取レバ−27、脱穀レバ−28、副変速レバ−26の前方に、スロットルレバ−29を設けている。なお、該各レバ−25,26,27,28は左側操作壁21の機枠に回動自在に設けた横軸に取り付け、前後方向に回動可能に構成している。 【0022】運転者は前側操作壁23と座席20との間を通って右側から乗降する構成としており、該前側操作壁23の上部に設けた前側操作パネル30の左側から順に、ブザ−停止スイッチ、表示切り替えスイッチ、作業灯スイッチ等を設け、中間部にウインカ及びホ−ンスイッチ、キ−スイッチ等を設け、右側端部に操作レバ−31を設けている。 【0023】操作レバ−31は前後に傾倒すると刈取部3を昇降し、左右に傾倒すると機体の進行方向を左側または右側に変更する構成であり、昇降や進行方向の変更の切り替え操作を行なう。なお、この昇降および方向修正手段については周知の手段と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。 【0024】前記分草パイプ10の中で、機体の前進方向に向かって、平面視において最左端部に位置する分草パイプ10の先端部には、上方に突出する揺動受け板支持体35aを一体(実施例では溶接による)に取り付けている。ナロ−ガイドNは中空の素材で形成した第1ナロ−ガイド(前)a及び第1ナロ−ガイド(後)bからなる第1ナロ−ガイド6と、第2ナロ−ガイド(前)c及び第2ナロ−ガイド(後)dからなる第2ナロ−ガイド7とを有している。 【0025】そして、該第1ナロ−ガイド(前)aは、平面視において、前部に刈取部側に向けて円弧状に屈曲する屈曲部を形成し、該屈曲部の前端部に縦方向に軸芯を有する縦軸33を下方に向けて突出させている。第1ナロ−ガイド(前)aの後端部は機体側に向かうL型の連結ピン34を一体に取り付けているとともにコンバイン8の側面視において刈取穀稈搬送装置15の中間部に位置している。 【0026】揺動受け板35は平板の中間部を略90度折り曲げてL型に形成し、縦面を前記揺動受け板支持体32にボルトやナットのような着脱具により着脱自在に取り付け、上面の中央部に前記縦軸33よりも大きい円形の孔を設けている。第1ナロ−ガイド(前)aを分草パイプ10に取り付けるには、縦軸33を揺動受け板35の孔に上方から挿通し、揺動受け板35の下面から下方に突出している軸部に座金を介してピン(例えば割ピン、ロ−ルピン)を挿し込んで上方への抜け止めと着脱できるように構成している。なお、実施例では、ピンを使用したがナットなどでもよくこれにのみ限定されるものでない。 【0027】第1ナロ−ガイド(後)bは前部を機体横側方(未刈稈側)に向く平面視く状に屈曲するとともに後端部を機体の進行方向に向かってU状に屈曲しており、そして、この前端部に前記連結ピン34が横方向に挿通する孔を形成した連結ピン板36を一体に取り付けている。さらに、第1ナロ−ガイド(後)bの後部はコンバインの側面視において脱穀部4前後中間部における車台側に向かって延びており、そして、この後端部に開放部が前後方向に有する円形のリング37を一体に取り付けている。 【0028】リング案内体38は軸芯を機体の進行方向に位置させた棒体の両端部を同じ方向に折り曲げてコ状に形成し、この折り曲げ端部を車台2に着脱具でもって着脱自在に取り付けており、挿通した前記リング37を支持し案内する。第1ナロ−ガイド(前)aと第1ナロ−ガイド(後)bとを連結するには、第1ナロ−ガイド(後)bの連結ピン板36の孔に連結ピン34を挿通し、連結ピン板36から突出している連結ピン34に座金を挿通してから連結ピン34にピン39を挿し込む。これにより、第1ナロ−ガイド(前)aと第1ナロ−ガイド(後)bとは抜け止めと着脱できる構成である。また、第1ナロ−ガイド(後)bの後端部をリング案内体38に支持するには、リング37をリング案内体38に挿通してからリング案内体38を車台2に着脱具で固定する。第1ナロ−ガイド(後)bの後部を取り外す場合はこの着脱具を操作して車台2からリング案内体38を取り除き、リング37をリング案内体38から抜けばよい。 【0029】回動支持板40は平板の中間部を折り曲げてL状に形成し、下面部を刈取部3の刈取フレ−ム41にねじ42で着脱自在に取り付けている。43は機体の進行方向に見て左側(機体から離れる方向側)部を回動支持板40に支点ピン44を介して縦方向に回動可能に取り付けるとともに右側(機体に近づく側)部に前記支点ピン44を中心に回動する長孔45を設けた回動板である。 【0030】回動板支持ピン46は長孔45の下端部から回動支持板40に設けた孔47を貫通している。48は回動支持板40を貫通している回動板支持ピン46の外方に嵌合した圧縮バネであり、49は貫通側における回動板支持ピン46の端部に形成したねじ部に噛み合うナットである。したがって、ナット49を回して圧縮バネ48を押圧することにより、回動支持板40と回動板43との摩擦力を調節することができる。横移動体案内板50は前記回動板43の左右両横部に一体に取り付けており、中央部に前後方向に長い横移動体案内孔51をそれぞれ設けている。 【0031】前記第1ナロ−ガイド(前)aの中間部内面に一体に取り付けた横移動体取り付け板54の孔55の上に、一端部を横移動体案内板50の横移動体案内孔51に貫通する横移動体52の他端部に設けた孔53を重ねて両孔53,55を貫通する縦軸53aを設け、第1ナロ−ガイド(前)aと横移動体52とを連結している。なお、該縦軸53aは組立て時は縦方向へ抜け止め防止を図っているが、抜け止め防止を解除することにより、第1ナロ−ガイド(前)aと横移動体52とを分離することができる。 【0032】56は両端部を横移動体52から外方に突出する移動規制ピンであって横移動体52の中間部に設けており、横移動体52を機体側に最大移動できる機能を有する。横移動体ロック装置57は横移動体52の下面よりも下方に位置する回動板543に回動可能に設けた回動軸58、中間部を回動軸58に一体に取り付けて下部を横方向に折り曲げたロックレバ−59、一端部を第1ナロ−ガイド側における横移動体案内板50の下部に取り付けるとともに他端部をロックレバ−59の下端部に取り付けてロックレバ−59の上部を常時機体側に寄せるバネ60などを備えている。そして、該ロックレバ−59は中間部に横移動体52よりも大きい孔61を設けており、該孔61に前記横移動体52が貫通している。 【0033】したがって、ロックレバ−59を略垂直に立てると、横移動体52は孔61を自由に移動することができ、ロックレバ−59を離すと、バネ60によって傾斜した孔61と横移動体52の外周面とが接触し横移動体52の移動しないように規制する。 【0034】第1ナロ−ガイド(前)aの先端部を分草パイプ10に取り付け、第1ナロ−ガイド(前)aに第1ナロ−ガイド(後)bを取り付け、第1ナロ−ガイド(後)bのリング37をリング案内体38に装着し、横移動体52を所定位置に取り付けると第1ナロ−ガイド6の中間部6bに先端部よりも未刈り穀稈側に向けて張出した張出し部6dを設けさらに中間部6bから後部6cにかけて機体側に向かう構成となり、さらに、第1ナロ−ガイド6は横方向に位置変更することができるとともに縦方向に回動することができる。 【0035】第2ナロ−ガイド(前)支持板62は前後方向に長い平板を横移動体取り付け板54の前側における第1ナロ−ガイド(前)aの中間部内面に一体に取り付けおり、孔63を機体の進行方向に所定間隔をおいて複数個(実施例では3個だがこれにのみ限定されるものでない)設けている。 【0036】第2ナロ−ガイド7(前)aは、後部を機体横側方(未刈稈側)に膨らませた平面視く状に屈曲し、前部に隣接する2つの孔63に嵌入するねじ64を下方に突出する第2ナロ−ガイド(前)取付板64aを一体に取り付けている。また、第2ナロ−ガイド7(前)cの後端部は機体側に向かうL型の連結ピン65を一体に取り付けており、該連結ピン65はコンバイン8の平面視において第1ナロ−ガイド(前)aの後端部に設けた連結ピン34よりも機体の前進方向に向かって後方で且つ脱穀部4の側方に位置するように配置している。 【0037】第2ナロ−ガイド(後)dは前端部に前記連結ピン65が横方向に挿通する孔を形成した連結ピン板66を一体に取り付けている。さらに、第2ナロ−ガイド(後)dの後部はコンバイン8の側面視において脱穀部4の後部で且つ下部に向かって延びており、そして、この後端部に開放部が前後方向に有する円形のリング67を一体に取り付けている。 【0038】リング案内体68は軸芯を機体の進行方向に位置させた棒体の両端部を同じ方向に折り曲げてコ状に形成し、この折り曲げ端部を脱穀部4の横側壁の下部機枠69に着脱具77でもって着脱自在に取り付けており、挿通した前記リング67を支持し案内する。該リング案内体68は前記リング案内体38よりも後方で且つ高い所に位置しているとともに上カバ−75の後端部で覆う位置に設けている。さらに、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段と穀稈自動送り込み装置16とが前後方向に重なりあう構成としている。 【0039】第2ナロ−ガイド(前)cと第2ナロ−ガイド(後)dとを連結するには、第2ナロ−ガイド(後)dの連結ピン板66の孔に連結ピン65を挿通し、連結ピン板66から突出している連結ピン65に座金を挿通してから連結ピン65にピン70を挿し込む。これにより、第2ナロ−ガイド(前)cと第2ナロ−ガイド(後)dとは抜け止めと着脱できる構成である。また、第2ナロ−ガイド(後)dの後端部をリング案内体68に支持するには、リング67をリング案内体68に挿通してからリング案内体68を脱穀部下部の機枠69に着脱具で固定する。そして、第2ナロ−ガイド(後)dはこの着脱具77を操作して機枠69からリング案内体68を取り除き、リング67をリング案内体68から抜けば簡単にフリ−にすることができる。 【0040】第2ナロ−ガイド7を組み立てるには、第2ナロ−ガイド(前)cに設けた前記第2ナロ−ガイド(前)取付板64aのねじ64を上方から第2ナロ−ガイド(前)支持板62の2個の孔63に挿通し、座金を介して着脱具(実施例ではナット)71で固定し、第2ナロ−ガイド(前)cと第2ナロ−ガイド(後)dとを連結し、第2ナロ−ガイド(後)dのリング67をリング案内体68に装着すると、第2ナロ−ガイド7の中間部7bに未刈り穀稈側に向けて張出した張出し部7eを設けさらに中間部7bから後部7cにかけて脱穀部側に向かう構成となる。このとき、第2ナロ−ガイド7の張出し部7dの最張出し位置7eは第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも後方に位置して未刈り穀稈側に張出し且つ最張出し位置7eが前記張出し部6の最張出し位置6eよりも高い所に位置する。なお、着脱具71を取り外すことにより、第1ナロ−ガイド(前)aと第2ナロ−ガイド(前)cとを簡単にすることが分離できる。 【0041】したがって、前記第1ナロ−ガイド6を横方向に位置変更すると、第2ナロ−ガイド7も一体にそれと同方向に移動して横方向の位置を変更し、第1ナロ−ガイド6を縦方向に回動すると、第2ナロ−ガイド7も一体にそれと同方向に回動して縦方向の位置を変更することができる。そして、第1ナロ−ガイド6を横方向に移動したとき又は縦方向に回動したときの何れの場合にあっても、第2ナロ−ガイド7の張出し部7dの最張出し位置7eが第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも横側方位置で且つ高い位置にある。 【0042】また、刈取部3の昇降に関連して第1ナロ−ガイド(後)b及び第2ナロ−ガイド(後)dの後端側がリング案内体38、リング案内体68に沿って機体の進行方向に移動するので、第1,第2ナロ−ガイド6,7は変形したり破損するのを防止することができる。 【0043】さらに、第1ナロ−ガイド(後)bの後端と第2ナロ−ガイド(後)dの後端との間の空間部73を開放することで、第1ナロ−ガイド(後)bと第2ナロ−ガイド(後)dの後方にある穀稈や雑草の押し倒しや巻き込みなどを防止することができる。 【0044】そして、コンバイン8の平面視において、第1ナロ−ガイド(前)aの後端部と第2ナロ−ガイド(前)cの前端部とで形成された三角形状の空間部を覆う覆い板74を、第2ナロ−ガイド(前)cの前端部に一体に取り付けている。つぎに、その作用について説明する。 【0045】まず、運転者は座席20に座り、駐車ブレ−キペダルを踏み込んでキ−をキ−スイッチに入れエンジンを起動すると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して機体の回転各部に伝動される。そして、スロットルレバ−29を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共に、副変速レバ−26を前側に回動して、例えば標準を選択し、さらに刈取・脱穀レバ−27,28を操作して脱穀部4、刈取部3を駆動すると、機械条件等が計器パネル24の各表示具に表示される。 【0046】その後、収穫作業の準備を終え、駐車ブレ−キペダルの踏み込みを解除し、つづいて変速レバ−25を前側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−31を前後方向に傾倒して刈取部3の位置を決め、または左右に傾倒して機体の進行方向を変更しながら分草体を所定の条間に合わせる。すると、引き起こし装置13の引き起こしケ−スに沿って斜め後方上方に移動する引き起こしラグ12で引き起こされた穀稈の株元部は、刈取装置14によって切断されて刈取穀稈搬送装置15に受け継がれ後方上方に搬送される。 【0047】そして、搬送終端部に到達した穀稈は穀稈自動送り込み装置16に挟持されて後方に搬送され、カッタ−等の排稈処理装置に送り込まれて処理されるが、穀稈の穂部は扱室内に送り込まれて脱穀処理される。これにより生じた穀粒などの処理物は風選されて穀粒とわら屑に分離され、穀粒は搬送装置によって穀粒タンク9に送り込まれ収容される。その後、タンク内の穀粒が満杯になると、運転者は収穫作業を中断して穀粒の排出操作をすれば、穀粒は縦揚穀装置18及び排出オ−ガ19を通ってこの排出口から機外に排出されるので、トラック等の運搬車に移し換えればよい。 【0048】このような、収穫作業において、圃場の穀稈の中で、刈り取る穀稈は分草パイプ10・・によって刈取装置側に案内され、刈取穀稈の最端部に隣接する未刈り穀稈はまず、第1ナロ−ガイド(前)aの先部から未刈り穀稈側に張り出した中間部6bの張出し部6dによって機体から遠ざかる側、すなわち未刈り穀稈側に寄せられ、さらに、第2ナロ−ガイド(前)cの先部から第1ナロ−ガイド6の張出し部6dの最張出し位置6eよりも未刈り穀稈側に張出し且つ最張出し位置7eが前記張出し部6の最張出し位置6eよりも高い位置に設けている中間部7bの張出し部7dから後部7eを介して横側方に案内される。したがって、圃場の穀稈の長さが長い穀稈であっても、未刈り穀稈が機体側に倒れるのを防止し円滑に分草することができる。 【0049】また、長さが極めて短くて第2ナロ−ガイド(前)(後)c,dによって案内されない穀稈は、第1ナロ−ガイド(前)aの先部から未刈り穀稈側に張り出した中間部6bの張出し部6dから第1ナロ−ガイド(後)bの後部に案内されてを機体から遠ざかる側、すなわち未刈り穀稈側に寄せられる。 【0050】未刈り穀稈の分草時において、刈り取り穀稈に最も隣接する未刈り穀稈は、穀稈の長短にかかわらず、第1ナロ−ガイド(前)(後)a,bと第2のナロ−ガイド(前)(後)c,dによって未刈り穀稈側に寄せられるので、穂部が機体と接触して穀粒が落下することによるロスの発生を防止するとともに未刈り穀稈の損傷も防止可能となり、収穫作業能率を高めることができる。 【0051】第1ナロ−ガイド6を横方向に位置変更すると、第2ナロ−ガイド7も一体にそれと同方向に移動して横方向の位置を変更し、第1ナロ−ガイド6を縦方向に回動すると、第2ナロ−ガイド7も一体にそれと同方向に回動して縦方向の位置を変更することができるので、ナロ−ガイドNの作業準備や作業が終わっての格納を速やかに行なうことができる。 【0052】刈取部3の昇降に関連して第1ナロ−ガイド(後)b及び第2ナロ−ガイド(後)dの後端側がリング案内体38、リング案内体68に沿って機体の進行方向に移動するので、第1,第2ナロ−ガイド6,7は変形したり破損するのを防止することができる。 【0053】さらに、第1ナロ−ガイド(後)bの後端と第2ナロ−ガイド(後)dの後端との間の空間部73を開放するするで、第1ナロ−ガイド(後)bと第2ナロ−ガイド(後)dの後方にある穀稈や雑草の押し倒しや巻き込みなどを防止することができる。 【0054】そして、コンバイン8の平面視において、第1ナロ−ガイド(前)aの後端部と第2ナロ−ガイド(前)cの前端部とで形成された三角形状の空間部を覆う覆い板74を、第2ナロ−ガイド(前)cの前端部に一体に取り付けているので、この三角形状の空間部に未刈り穀稈の穂部が入たために生じる穀粒のしごき落しを防止することができ、穀粒ロスが減少する。 【0055】しかも、第1ナロ−ガイド(前)(後)a,b及び第2ナロ−ガイド(前)(後)c,dの着脱が容易であるので、点検・組立てが簡単になり、作業能率を向上し得る。また、脱穀部4の内部の清掃や点検を行なうとき、穀稈自動送り込み装置16を回動するが、このとき、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段を脱穀部4の側壁に着脱自在に設けているので、第2ナロ−ガイド7を取り付けた状態で穀稈自動送り込み装置16を回動することができ、メンテナンス作業を容易に行い得る。 【0056】さらに、第2ナロ−ガイド7の後端部を案内する案内手段と穀稈自動送り込み装置16とが前後方向に重なりあう位置に設けることによって、脱穀部4への案内手段の取付部を脱穀部4の横側部に設けた上カバ−75で覆うことができるので、未刈り穀稈の穂部に付着している穀粒の脱落を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月30日(2000.5.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−333624(P2001−333624A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−160473(P2000−160473) |
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