| 【発明の名称】 |
作業車輌の伝動ケース |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 禎彦
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| 【要約】 |
【課題】機体進行方向の左右に分割可能なケース部からなる伝動ケースの合わせ面の面着強度を充分に確保することによって、油漏れや異物の侵入を未然に防止することができる作業車輌の伝動ケースを提供する。
【解決手段】作業車輌に装備される伝動ケース(ミッションケース)21を、機体進行方向の左右に分割可能なケース部24a、24bで構成し、かつ当該各ケース部24a、24bの合わせ面Xを面着固定する複数の固定ボルト25、25…のうち、出力軸23の基端側近傍に位置する固定ボルト25´、25´…の取付間隔L1〜L3を、他の取付間隔L1´〜L3´より狭くした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体進行方向に対してケース本体から左右方向に延出する出力軸を備え、かつ当該ケース本体を機体進行方向の左右に分割可能なケース部で構成してなる作業車輌の伝動ケースにおいて、上記各ケース部の合わせ面を面着固定する複数の固定ボルトのうち、出力軸の基端側近傍に位置する固定ボルトの取付間隔を、他の取付部位より狭くしたことを特徴とする作業車輌の伝動ケース。 【請求項2】 上記各出力軸の先端には、弾性体クローラを巻回駆動する駆動スプロケットが軸支されていることを特徴とする請求項1記載の作業車輌の伝動ケース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ耕耘機、コンバイン等の作業車輌の伝動ケースに係り、特にケース本体から機体進行方向の左右に出力軸を延出した作業車輌の伝動ケースに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ロータリ耕耘機やコンバイン等の作業車輌では、伝動ケースから機体進行方向の左右に延出した軸ケースに回転駆動する出力軸を内装させて圃場での各種作業あるいは圃場走行を行うようになっており、上述のロータリ耕耘機の場合は伝動ケースから延出した出力軸に複数の耕耘爪を軸支してロータリ耕耘部を形成し、またコンバインなどでは、上記出力軸の先端に駆動スプロケットを軸支して、当該駆動スプロケットに巻回した弾性体クローラを回転駆動することにより機体走行を行うクローラ走行装置を構成している。 【0003】そして上記伝動ケースの構成としては、機体進行方向の左右に分割可能なケース部の合わせ面を、複数の固定ボルトを用いて相互に面着固定するようになっているが、上述の各作業車輌の稼働中においては、左右に延出する出力軸が長尺状であることに起因して、外力を受ける出力軸の撓み変化が伝動ケースに多大な負荷として伝達され、左右に突出した出力軸の撓みがそのまま伝動ケースの各ケース部に作用することとなり、該各ケース部の合わせ面から内部の潤滑油が漏れ出す惧れがある、という改善の余地を残すものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き実状に鑑み伝動ケースのケース構造を改善する研究、開発の過程で創案されたものであって、その目的とするところは、作業車輌の稼働中に作用する出力軸への高負荷状態に対して、伝動ケースの出力軸近傍における合わせ面の面着ケース強度を充分に確保することによって、油漏れや異物の侵入を未然に防止することができる作業車輌の伝動ケースを提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】課題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、機体進行方向に対してケース本体から左右方向に延出する出力軸を備え、かつ当該ケース本体を機体進行方向の左右に分割可能なケース部で構成してなる作業車輌の伝動ケースにおいて、上記各ケース部の合わせ面を面着固定する複数の固定ボルトのうち、出力軸の基端側近傍に位置する固定ボルトの取付間隔を、他の取付部位より狭くしたことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の構成を図面に示した一実施例ついて詳細に説明する。図1において、1は作業車輌の一例として示すコンバインであって、該コンバイン1は左右のクローラ走行装置2、2を備えた機体フレーム3の前方に、穀稈梳起し体4、分草体5等からなる前処理部6が昇降自在に装着されており、その後方には、運転操作部7を備えた運転キャビン8が配設されていると共に、上記運転キャビン8後部の一側にはグレンタンク9が配設され、更に該グレンタンク9の他側には脱穀部10が配けられている。 【0007】また上記グレンタンク9の後方には、図示しない縦送りラセンを内装した縦搬送パイプ11が立設されており、脱穀部10で脱穀選別処理された籾を、揚穀筒により揚上搬送してグレンタンク9に貯留した後、グレンタンク9の底部に配設した横送りラセンから縦搬送パイプ11の縦送りラセンを経て、排出オーガ12の排出口12aから機外に放出するようにコンバイン1が構成されている。 【0008】上記各クローラ走行装置2、2は、前部に駆動スプロケット13、13を備えたトラックフレーム14、14の後端に、伸縮自在な支持フレーム15、15を介して遊動輪16、16を軸支し、かつ上記各駆動スプロケット13、13と遊動輪16、16との間に弾性体クローラ17、17をそれぞれ巻回して構成されると共に、上記トラックフレーム14、14の中間域には、遊転輪18、18…と可動転輪19および上部転輪20が設けられて弾性体クローラ17、17を巻回支持するようになっている。 【0009】一方、上記機体フレーム3の前端部には伝動ケースとしてのミッションケース21が搭載されており、該ミッションケース21から機体進行左右方向に突出する車軸ケース22、22には、図2に示すように、前記駆動スプロケット13、13を端部にそれぞれ軸支する出力軸23、23が内装されていると共に、上記ミッションケース21は、機体進行方向の左右に分割可能なケース部24a、24bで構成され、図3に示すように、各ケース部24a、24bの合わせ面Xを面着固定する複数の固定ボルト25、25…のうち、出力軸23、23の基端側近傍における機体進行前面と下面のケース部位Aに位置する固定ボルト25´、25´…の取付間隔L1〜L3は他のケース部位Bの取付間隔L1´〜L3´より狭く設定されている。 【0010】本発明は叙上の如く構成されているから、クローラ走行装置2、2による機体走行時において、圃場の凹凸、畦越え等の走行状況で機体の姿勢変化が生じたり、あるいは走行中に弾性体クローラ17、17の外れが発生した場合に、駆動スプロケット13、13および出力軸23、23を介して、ミッションケース21の各ケース部24a、24bに出力軸23、23の撓み変化を伴う多大な負荷がそのまま伝達されることになるが、上記ミッションケース21の出力軸23近傍に位置するケース部位Aにおける合わせ面Xの面着ケース強度は、他のケース部位Bの取付間隔L1´〜L3´より狭い取付間隔L1〜L3で取付固定された固定ボルト25´、25´…により充分に確保されているので、機体走行中に作用する駆動スプロケット13、13への高負荷状態、あるいはこれに巻回された弾性体クローラ17、17の外力による外れ等に対し、当該出力軸23、23近傍における合わせ面Xの面着ケース強度を向上させることができ、この合わせ面Xの部位から内部の潤滑油が漏れ出したり外部の異物が侵入するようなことはなく、上述のような高負荷状態に抗するミッションケース21のケース強度を保持して剛性の向上に寄与することができる。 【0011】 【発明の効果】これを要するに本発明は、機体進行方向に対してケース本体から左右方向に延出する出力軸を備え、かつ当該ケース本体を機体進行方向の左右に分割可能なケース部で構成してなる作業車輌の伝動ケースにおいて、上記各ケース部の合わせ面を面着固定する複数の固定ボルトのうち、出力軸の基端側近傍に位置する固定ボルトの取付間隔を、他の取付部位より狭くしたから、伝動ケースから左右側方に延出する出力軸に外力による撓みが生じ、その基端側を支持する各ケース部の合わせ面に高負荷が作用しても、当該部位における面着ケース強度を強固に維持させることができ、合わせ面での油漏れ、異物の侵入を未然に防止することができる、という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月24日(2000.5.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2001−327215(P2001−327215A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−152543(P2000−152543) |
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