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【発明の名称】 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法並びにこれに用いる茶袋支持体
【発明者】 【氏名】杉本 虎雄

【要約】 【課題】バラ積みタイプの茶畝跨走型茶刈機を使用した茶刈手法を採りながらも、車両の荷台へ刈取茶の移載が不能時において、刈取茶を移載可能となるまで茶刈作業を中断することがなく、茶刈作業を能率よく行える新規な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法並びにこれに用いる茶袋支持体を提供する。

【解決手段】茶畝跨走型茶刈機10によって刈り取った刈取茶Aを車両Tの荷台Taに移載するにあたり、刈取作業終了後直ちに車両Tの荷台Taに刈取茶Aを移載できない際に、茶畝近傍に複数枚の茶袋Sの口を開放状態で茶袋支持体1に支持させ、ここに刈取茶Aを投入しておき、前記車両Tの荷台Taに投入可能となった際に茶袋Sに投入された刈取茶Aを車両Tの荷台Taに移載することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、刈刃を具えた茶刈機ユニットと、刈刃により刈り取られた刈取茶を収容するとともに取り出しを行う荷捌きユニットとを具備して成る茶畝跨走型茶刈機によって刈り取った刈取茶を車両の荷台に移載するにあたり、刈取作業終了後直ちに車両の荷台に刈取茶を移載できない際に、茶畝近傍に複数枚の茶袋の口を開放状態で茶袋支持体に支持させ、ここに刈取茶を投入しておき、前記車両の荷台に投入可能となった際に茶袋に投入された刈取茶を車両の荷台に移載することを特徴とする茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法。
【請求項2】 複数の茶袋を支持するための支持部材を具えて成り、複数枚の茶袋を口を開放した状態で支持でき、この茶袋へは茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、刈刃を具えた茶刈機ユニットと、刈刃により刈り取られた刈取茶を収容するとともに取り出しを行う荷捌きユニットとを具備して成る茶畝跨走型茶刈機から刈取茶が投入されることを特徴とする茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体。
【請求項3】 枠状部材から成ることを特徴とする請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体。
【請求項4】 折り畳み自在であることを特徴とする請求項2または3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法並びにこれに用いる茶袋支持体に関するものであり、特に刈り取った刈取茶が車両の荷台へ移載不能の場合の刈取茶の処理手段に係るものである。
【0002】
【発明の背景】茶畝を跨いで走行しながら茶刈作業を行う茶畝跨走型茶葉摘採機等が普及してきており、このような装置によって、茶刈作業の省力化と能率化が図られている。従来の代表的な刈取茶の荷捌き(取り扱い)方法としては、例えば茶畝跨走型茶葉摘採機に作業者が一人で運搬できる程度の15〜30kg程度が一単位となるようなサイズの茶袋が用いられ、これを作業の都度茶畝跨走型茶葉摘採機にセットし、満杯となったところでそれぞれ口を閉じ、車両に移載する手法が存在する。因みにこのような手法を採る場合、茶袋を製茶工場に運搬した後もこれらの茶袋一つずつを口を開放し、中から刈取茶を取り出すという作業が必要である。
【0003】しかしながら、このような刈取茶の荷捌きは、茶袋を一つずつ扱うため、手間がかかるという問題点があり、特願平11−272267号「茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置」に見られるように、刈取茶を茶袋ごとに取り扱わずに、刈り取った刈取茶を茶畝跨走型茶葉摘採機の収容体に収容し、この収容体内の刈取茶をそのまま車両の荷台にバラ積みする方法も近年採られている。
【0004】ところがこのようなトラックに刈取茶を茶袋に入れずバラ積みする手法を採った場合、例えば車両の荷台が満杯になって移載しきれない場合や、搬送した車両が茶工場から戻っておらず、茶園に待機していない場合には、移載可能になるまで摘採作業を中断し、車両の到着を待つ必要がある。このような荷捌き方法でも例えば一人や二人程度の少人数で小規模の刈取作業を行う場合は、さして不便を感じないが、比較的多人数で大規模な刈取作業を行う場合には、効率の悪さが顕著化し、問題点となっていた。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景からなされたものであって、バラ積みタイプの茶畝跨走型茶刈機を使用した茶刈手法を採りながらも、車両の荷台へ刈取茶の移載が不能時において、刈取茶を移載可能となるまで茶刈作業を中断することがなく、茶刈作業を能率よく行える新規な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法並びにこれに用いる茶袋支持体の開発を試みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法は、茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、刈刃を具えた茶刈機ユニットと、刈刃により刈り取られた刈取茶を収容するとともに取り出しを行う荷捌きユニットとを具備して成る茶畝跨走型茶刈機によって刈り取った刈取茶を車両の荷台に移載するにあたり、刈取作業終了後直ちに車両の荷台に刈取茶を移載できない際に、茶畝近傍に複数枚の茶袋の口を開放状態で茶袋支持体に支持させ、ここに刈取茶を投入しておき、前記車両の荷台に投入可能となった際に茶袋に投入された刈取茶を車両の荷台に移載することを特徴として成るものである。この発明によれば、車両の荷台へ刈取茶の移載が不能の場合においても、刈取茶を一時的に茶袋支持体に支持された茶袋の中に投入しておけるので、車両の荷台に移載可能となるまで、茶刈作業を中断して待つ必要がない。従って茶刈作業の能率が向上する。また複数枚の茶袋に刈取茶が分けて入れられるため、後に車両の荷台へ手作業で移載する際に重くならない。
【0007】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体は、複数の茶袋を支持するための支持部材を具えて成り、複数枚の茶袋を口を開放した状態で支持でき、この茶袋へは茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、刈刃を具えた茶刈機ユニットと、刈刃により刈り取られた刈取茶を収容するとともに取り出しを行う荷捌きユニットとを具備して成る茶畝跨走型茶刈機から刈取茶が投入されることを特徴として成るものである。この発明によれば、車両の荷台へ刈取茶の移載が不能の場合においても、刈取茶を一時的に茶袋支持体に支持された茶袋の中に投入しておけるので、車両の荷台に移載可能となるまで、茶刈作業を中断して待つ必要がない。従って茶刈作業の能率が向上する。また複数枚の茶袋に刈取茶が分けて入れられるため、後に車両の荷台へ手作業で移載する際に重くならない。
【0008】更に請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体は、前記請求項2記載の要件に加え、枠状部材から成ることを特徴として成るものである。この発明によれば、茶袋支持体が軽く作製され、持ち運びが楽になる。また安価な提供が可能となる。
【0009】更にまた請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体は、前記請求項2または3記載の要件に加え、折り畳み自在であることを特徴として成るものである。この発明によれば、車両の荷台に移載して持ち運ぶ際や、不使用時に収納する際に場所を取らない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本発明に係る茶袋支持体について説明し、次いでこの使用態様を説明するとともに、併せて茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法について説明する。
【0011】図中符号1に示すものが本発明に係る茶袋支持体であり、このものは茶袋Sを支持して、車両Tの荷台Taに刈取茶Aを移載できないときに、茶畝跨走型茶刈機10の荷捌き装置14から刈取茶Aを一時的に受け取り収容するものである。
【0012】茶袋支持体1について詳細に説明する。茶袋支持体1は、脚状枠2と平面枠3とによって平面視で多数の矩形状の吊下げ区画Cが並ぶように立体的に形成され、この吊下げ区画Cに対して茶袋Sが上方を開放させた状態で多数吊り下げられる。なお本実施の形態では吊下げ区画Cは六つあり、この中に茶袋Sが一枚ずつ係止される。
【0013】脚状枠2は、縦水平枠3Aと横水平枠3Bとから成る平面枠3と組み合わされることにより自立状態に整列できるように構成されているものであり、互いの接続部は平面方向において回動自在であることが好ましい。すなわちこのように回動自在とすることによって、図3(a)や図3(b)のように茶袋支持体1全体または個々の吊下げ区画Cにより折り畳むことができるのである。図3(a)に示すものは、茶袋支持体1全体を上方から見て平行四辺形状に変形して折り畳めるもので、また図3(b)に示すものは、個々の吊下げ区画Cごとに折り畳めるようにしたものである。因みにこのような実施の形態における脚状枠2と平面枠3との接続部については、要は回動自在に接合されればよいもので、図4(a)に示すように平面枠3に連結口3aを開けてピン差しとしてもよいし、図4(b)に示すようにソケット状にして外嵌めするようにしてもよい。もちろんその他、蝶番等を用いて接続することも可能である。なお茶袋支持体1の使用時においては、姿勢を安定させるために例えば図4(c)に示されるような脚状枠2と平面枠3とを貫通する回動固定ピン4等が設けられる。なお例えば図4(b)のように個々の吊下げ区画Cごとに折り畳めるようにした場合には、隣り合う脚状枠2同士を適宜の掛け金により留める。また上方の平面枠3には、茶袋Sを支持するための図5(a)(b)に示されるようなフック5またはクリップ6が設けられる。
【0014】次に茶畝跨走型茶刈機10について概略的に説明する。このものは、一例として茶畝を跨ぐようにして走行する走行機ユニット11と、この走行機ユニット11によって支持される茶刈機ユニット12と、茶刈機ユニット12により刈り取られた刈取茶Aを移送する中継移送装置13と、この中継移送装置13により移送された刈取茶Aを収容する荷捌き装置14とを具備して成る。
【0015】前記荷捌き装置14について説明する。荷捌き装置14は、図1、2に示されるように底部体15及びその上方の周枠体16から成る収容体14Aと、この収容体14Aにおける前記周枠体16を水平方向にずらす周枠体水平ずらし機構14Bと、前記収容体14A全体を上下に昇降させる昇降機構とから成る。
【0016】前記収容体14Aについて説明すると、このものは前述したように底部に設けられる一例としてベルトコンベヤを適用した底部体15と、この底部体15上方に設けられる通気性を有する周枠体16とから成り、周枠体16は底部にコロを有し、前記底部体15のコンベヤフレーム上に水平方向に転動自在に設けられる。そして周枠体16の前端下部は、底部体15の上部搬送面に固定して取り付けられており、周枠体16が水平ずれ移動することにより、排出開口部Eが開口されると同時に搬送面側のベルトが引っ張られて底部体15が駆動されて、収容体14A内部の刈取茶Aが排出開口部Eから取り出される。
【0017】本発明の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体は以上のような具体的な形態を有するものであって、以下この使用態様とともに、これを用いた茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法について説明する。
【0018】(1)茶袋支持体及び茶袋のセット車両Tの荷台Taが満杯等でここに刈取茶Aを投入できなくなった際や、あるいは茶刈作業の始める前など適宜の時に茶袋支持体1の組み立てを行い、上方の平面枠3に設けられたフック5等により六枚の茶袋Sを支持する。
【0019】(2)刈取茶の茶袋への投入車両Tの荷台Taに満杯等で刈取茶Aが投入できない際に、前記組み立てられた茶袋支持体1に支持される茶袋Sへ刈取茶Aを投入する。具体的には、収容体14Aを昇降機構により上昇させ高さ調整して、茶袋支持体1の所望の投入位置に収容体14Aを位置させる。そして投入位置が決定したら、周枠体水平ずらし機構14Bにより、周枠体16を後方へスライドさせ、底部体15の搬送面を引っ張って駆動しながら排出開口部Eを開口する。すると収容体14A内の底部体15の搬送面上の刈取茶Aが、排出開口部Eから茶袋支持体1に支持された茶袋S内に投入される。このように本発明の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法によれば、茶袋支持体1に支持された茶袋S内に一時的に刈取茶Aを収容しておくため、茶畝跨走型茶刈機10の収容体14A内は、空となるためすぐに茶刈作業が再開でき、車両Tの荷台Taが空となって投入できるようになるまで作業を中断して待つようなことがない。
【0020】(3)刈取茶の車両への移載製茶工場へ刈取茶Aを搬送するなどして、車両Tの荷台Taに刈取茶Aが積載できるようになったら、前記茶袋Sの刈取茶Aを車両Tの荷台Taに移載する。このとき、茶袋Sごと車両Tへ移載するようにしてもよいし、中の刈取茶Aのみを荷台Ta上へ移載するようにしてもよい。
【0021】(4)茶袋支持体の折り畳み茶刈作業が終了したら、茶袋支持体1を搬送するために、折り畳む。折り畳まれた茶袋支持体1はコンパクトになり、持ち運ぶ際に車両Tの荷台Ta上などで邪魔にならないし、また持ち帰った後、収納する場所にも困らない。
【0022】
【他の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。茶袋支持体1は、図1に示されるような形態のもののほか、図6(a)に示されるような適宜の開口を有するプラスチック等のパネル部材7で形成してもよいし、図6(b)に示されるような単なる平板状の板状部材8で形成してもよい。また更に形状も茶袋支持体1における茶袋Sを支持する吊下げ区画Cは、例えば図7に示すような円筒形状に形成してもよい。なおこの実施の形態では茶袋支持体1の上面に刈取茶案内板9を設けるものであるが、図1等に示される上述したような茶袋支持体1においても、平面枠3の上部に刈取茶Aが確実に茶袋S内に案内されるような刈取茶案内部材を設けるようにしてもよい。
【0023】また茶袋支持体1は、図3に示されるような水平方向に回動する折り畳み形態の他、図8に示すように、枠状部材が縦方法に回動することにより折り畳まれるものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1及び2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法並びにこれに用いる茶袋支持体によれば、茶畝跨走型茶刈機10において刈り取った刈取茶Aを車両Tの荷台Taに移載するにあたり、車両Tの荷台Taが満杯等でここに刈取茶Aを移載できない際に、複数枚の茶袋Sの口を開放状態で茶袋支持体1に支持させ、ここに刈取茶Aを投入しておき、前記車両Tの荷台Taに投入可能となった際に茶袋Sに投入された刈取茶Aを車両Tの荷台Taに移載するため、車両Tの荷台Taに移載可能となるまで、茶刈作業を中断して待つ必要がない。従って茶刈作業の能率が向上する。また複数枚の茶袋Sに刈取茶Aが分けて入れられるため、後に車両Tの荷台Taへ手作業で移載する際に重くならない。
【0025】更に請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体によれば、茶袋支持体1が枠状部材から成るため、軽く作製され、持ち運びが楽になる。また安価な提供が可能となる。
【0026】また請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き方法に用いる茶袋支持体によれば、茶袋支持体1が折り畳み自在であるため、車両Tの荷台Taに移載して持ち運ぶ際や、不使用時に収納する際に場所を取らない。
【出願人】 【識別番号】000104386
【氏名又は名称】カワサキ技研株式会社
【出願日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【代理人】 【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開2001−299048(P2001−299048A)
【公開日】 平成13年10月30日(2001.10.30)
【出願番号】 特願2000−130587(P2000−130587)