| 【発明の名称】 |
乗用型茶樹摘採機 |
| 【発明者】 |
【氏名】松村 鋼司
【氏名】山田 幸男
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| 【要約】 |
【課題】特別な仕様に改めないで摘採機の高さを高くすることなく昇降ストロークを大きく設定して移し替え場所への位置決めが可能な構成を備えた乗用型茶葉摘採機を備えた乗用型茶葉摘採機を提供する。
【解決手段】茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行する乗用車体3に、茶樹畝上面に臨む摘採装置4と、この摘採装置により摘採された茶葉を搬送する摘採茶葉搬送装置9と、摘採茶葉を収容するコンテナ10とを備えた乗用型茶樹摘採機において、上記コンテナ10は、上記乗用車体3において昇降自在に設けられている昇降体104及びこれと一体のフレーム107に対して昇降自在に支持されている昇降フレーム107Aに支持され、該昇降フレーム107Aには、上記昇降体側のフレーム107に取り付けられらたシリンダ107Bが連結され、上記昇降体側フレーム107の上昇量に加えて上記シリンダ107Bによる上昇量を加えた上昇位置に配置可能であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行する乗用車体に、茶樹畝上面に臨む摘採装置と、この摘採装置により摘採された茶葉を搬送する摘採茶葉搬送装置と、摘採茶葉を収容するコンテナとを備えた乗用型茶樹摘採機において、上記コンテナは、上記乗用車体において昇降自在に設けられている昇降体及びこれと一体の昇降自在に支持されている昇降フレームに支持され、該昇降フレームには、上記昇降体側フレームに取り付けられたシリンダが連結され、上記昇降体側フレームの上昇量に加えて上記シリンダによる上昇量を加えた上昇位置に配置可能であることを特徴とする乗用型茶葉摘採機。 【請求項2】 請求項1記載の乗用型茶葉摘採機において、上記コンテナは、底部に水平方向に移動可能なコンベヤが設けられ、該コンベヤの外枠のうちで上記コンベヤの移動方向下流側の外枠が開放されることで内部に収容されている摘採茶葉を外部に向けて搬送可能であることを特徴とする乗用型茶葉摘採機。 【請求項3】 茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行する乗用車体に、茶樹畝上面に臨む摘採装置と、この摘採装置により摘採された茶葉を搬送する摘採茶葉搬送装置と、摘採茶葉を収容するコンテナとを備えた乗用型茶樹摘採機において、上記コンテナは、上記乗用車体において昇降自在に設けられている昇降体及びこれと一体の昇降自在に支持されている昇降フレームに支持され、該昇降フレームには、上記昇降体側フレームに取り付けられたシリンダが連結され、上記昇降体側フレームの上昇量に加えて上記シリンダによる上昇量を加えた上昇位置に配置可能であり、上記コンテナには、その底部に側方に向けて跳ね上げられることで開放可能な一対の扉が設けられていることを特徴とする乗用型茶葉摘採機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、茶樹園において各茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行しつつ茶葉の摘採作業を行う乗用型茶葉摘採機に関し、さらに詳しくは、摘採された茶葉の回収構造に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、作業者の高齢化に伴い、茶園を管理する様々な機械の自動化及び作業負担の軽減が急務とされてきている。これらの要望に答えるべく、例えば乗用型の茶葉摘採機が提案されている。上記乗用型の茶葉摘採機は、茶畝を跨いでその両側の畝間を自走できるクローラ装置を備えた乗用車体と、大型の送風装置と、茶樹畝の上面全面に臨むバリカン式の摘採装置と、摘採された茶葉を送風装置からの送風により収容袋に収容するためのダクトとを備え、摘採茶葉を送風装置により圧送してダクト内を上昇させ、空気と茶葉とを分離したうえで収容装置に装備されている収容袋内に導入するようになっている。このような構成を備えた乗用型茶葉摘採機は、極端な傾斜地でない限り、茶畝内に乗り入れて摘採作業を行うことができる。 【0003】ところで、上記構成を備えた乗用型茶葉摘採機においては、摘採された茶葉が収容袋内に満たされると、その収容袋を圃場近くに待機しているトラックなどに運搬する必要がある。しかし、摘採茶葉で満たされた収容袋は重量がかなりあるために運搬の労力が甚大となる。このため、収容袋の運搬作業や収容袋の交換には多大の時間がかかり、摘採作業以外の作業時間が長くなり、効率よく摘採作業を行うことが困難であった。 【0004】従来、トラックなどの運送手段への摘採茶葉の収容に関する装置としては、例えば、特開平10−136751号公報に開示されているようなものがある。上記公報には、摘採装置の後部に回転可能なコンテナを配置し、このコンテナに対して摘採装置に連結された搬送ダクトを介して茶葉を回収する一方、コンテナの昇降動作と反転動作により、いわゆる、上方移動させた位置でひっくり返すことにより回収された茶葉をトラックなどに落下させて移し替える構成が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】コンテナを用いる場合には、送風装置により搬送された茶葉をコンテナ内に収容し、コンテナ内が摘採茶葉で満たされた場合には、枕地等に待機させたトラックなどに荷台上にコンテナを位置させてコンテナの底部を開放することにより一括して収容茶葉を移し替えることができる。このため、袋を用いた場合のような袋自体の交換作業が不要となるばかりでなく、収容量も多くなることで作業者の労力を軽減することができる。 【0006】しかし、上記公報に開示されている構成により茶葉を移し替える際には、次のような問題がある。コンテナ内に茶葉が満たされた場合には、かなりの重量となる。このため、接地している走行装置を装備した乗用車体から離れた状態で上昇させると、コンテナの支持位置を支点としたモーメントが大きくなり、いわゆる、倒れやすくなる危険がある。このような現象は平坦地の場合よりも傾斜地において顕著であり、移し替えの場所によっては安全面で問題が生じる。トラックなど運送手段の荷台に移し替えられた茶葉はコンテナ内から落下して山状に盛り上がっていることが多い。このため、次回の移し替え作業時にコンテナの底部を開放しようとすると、それまでに荷台上に堆積した茶葉が山なりとなっているために底部の開放が妨げられてしまうことがある。このような状況に置いては、作業者が荷台上の茶葉を突き崩して平坦にし直してから再度コンテナの底部を開放するという作業が必要となる。コンテナの底部が荷台上の茶葉と干渉することを避けるには、底部が茶葉と干渉しない位置までコンテナの位置を上げることがある。このため、コンテナが上昇した場合には、それだけ摘採機での重心位置が上方に移動してしまい、転倒しやすくなる虞がある。 【0007】コンテナの底部を開放するには、運送手段の荷台の高さに合わせたコンテナの高さを設定することが必要となる。しかし、従来の摘採機では、コンテナの上昇ストロークはこれを駆動するシリンダのストロークに限定されているために荷台の高さがシリンダのストロークよりも高い場合には、それに応じたストロークを有するシリンダを準備しなければならず、コストの面で不利となる。また、シリンダのストロークを変更しないでコンテナの上昇ストロークを得るには、シリンダとの連結部からコンテナの上面までの長さを長くして、いわゆるコンテナの底上げが可能な長さをコンテナの支持部に設ける必要がある。しかし、このような構成では、コンテナによって上昇する支持部材の長さが長くなり、加工時においても摘採機の背が高い状態となり、転倒の危険性が出てくる。 【0008】本発明の第1の目的は、上記コンテナを備えた従来の乗用型茶葉適採機における問題、特に、コンテナが昇降できる構成において、特別な仕様に改めないで摘採機の高さを高くすることなく昇降ストロークを大きく設定して移し替え場所への位置決めが可能な構成を備えた乗用型茶葉摘採機を提供することにある。 【0009】本発明の第2の目的は、上記従来の乗用型茶葉摘採機における問題、特にコンテナの底部を開閉する際の問題に鑑み、底部が運送手段の荷台に堆積している茶葉の状態に関係なく、円滑に開放して移し替えが容易となる構成を備えた乗用型茶葉摘採機を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行する乗用車体に、茶樹畝上面に臨む摘採装置と、この摘採装置により摘採された茶葉を搬送する摘採茶葉搬送装置と、摘採茶葉を収容するコンテナとを備えた乗用型茶樹摘採機において、上記コンテナは、上記乗用車体において昇降自在に設けられている昇降体及びこれと一体の昇降自在に支持されている昇降フレームに支持され、該昇降フレームには、上記昇降体側フレームに取り付けられたシリンダが連結され、上記昇降体側フレームの上昇量に加えて上記シリンダによる上昇量を加えた上昇位置に配置可能であることを特徴としている。 【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の乗用型茶葉摘採機において、上記コンテナは、底部に水平方向に移動可能なコンベヤが設けられ、該コンベヤの外枠のうちで上記コンベヤの移動方向下流側の外枠が開放されることで内部に収容されている摘採茶葉を外部に向けて搬送可能であることを特徴としている。 【0012】請求項3記載の発明は、茶樹畝を跨いでその両側の畝間を走行する乗用車体に、茶樹畝上面に臨む摘採装置と、この摘採装置により摘採された茶葉を搬送する摘採茶葉搬送装置と、摘採茶葉を収容するコンテナとを備えた乗用型茶樹摘採機において、上記コンテナは、上記乗用車体において昇降自在に設けられている昇降体及びこれと一体の昇降自在に支持されている昇降フレームに支持され、該昇降フレームには、上記昇降体側フレームに取り付けられたシリンダが連結され、上記昇降体側フレームの上昇量に加えて上記シリンダによる上昇量を加えた上昇位置に配置可能であり、上記コンテナには、その底部に側方に向けて跳ね上げられることで開放可能な一対の扉が設けられていることを特徴としている。 【0013】 【作用】請求項1記載の発明では、乗用車体に対してコンテナを昇降自在に設けられている既存構造部材である昇降体に加えて昇降フレームとこれの昇降駆動源であるシリンダを装備するだけで、昇降体が上昇する量に加えてシリンダの上昇量を加えた高さにコンテナを移動させることができる。これにより、既存構造である昇降体の高さをむやみに高くすることなくコンテナの高さ位置をシリンダのストローク分だけ高くすることが可能となる。 【0014】請求項2記載の発明によれば、コンテナ内に収容された摘採茶葉がコンベヤにより順次連続して外部に搬送されるので、集中的な排出による茶葉のこぼれなどを防止して回収効率を高めることができる。 【0015】請求項3記載の発明では、コンテナはシリンダのストローク分を加えた高さに位置決めできることで運送手段の高さに応じた位置にコンテナが位置決めできるとともに、その高さ位置においてコンテナの底部が跳ね上げられる状態で開放されるので、所定の位置を支点として開放される場合に比べて開放される底部の位置が底面から側方に変位することになり、底面下方で運送手段の荷台に堆積している茶葉との干渉が避けられて底面を開放することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明実施例による乗用型茶葉摘採機の要部構成を説明するための側面図であり、同図において乗用型茶葉摘採機1は、左右のクローラ走行装置2により茶樹畝を跨いでその両側の畝間を自走する腰高の乗用車体3を備えている。乗用車体3は、茶畝を跨ぐことができる間隔に立設された門型フレーム100,101と、この門型フレーム100,101の上部に橋渡された連結フレーム102とを備えている。連結フレーム102には、操縦席3Aおよびエンジン7が搭載されている。さらに乗用車体3には、茶樹畝の上面全面に臨むバリカン式の摘採装置4が装備されている。 【0017】前記摘採装置4は、茶樹畝の上面全面に跨って上下方向に湾曲し、図示省略した油圧モータあるいはエンジン等の駆動源に連動するクランク機構を介して左右に往復駆動されるバリカン刃(図示されず)を備えている。そしてこの摘採装置4は、昇降体104により側部が一体的に支持されており、この昇降体104は、連結フレーム102と走行装置2側の補強フレーム2Eとに上下各端部が固定されている昇降フレーム105によって昇降自在に支持されている。昇降体104は、図示しない昇降モータによって昇降することができ、これに伴い、摘採装置4に連結されている送風ダクト5が伸縮するようになっている。なお、上記駆動源のうちで各油圧モータ及び油圧シリンダは、前述したエンジン7を駆動源とする油圧ポンプからの油圧により作動するようになっている。 【0018】前記クローラ走行装置2は、図示省略した油圧モータによりそれぞれ回転駆動されるゴムクローラ2Aを備えたもので、上記油圧モータを駆動する油圧ポンプ(図示省略)は、乗用車体3に搭載されているエンジン7によって駆動されるようになっている。上記エンジン7は、ベルトを介して送風機8を駆動するようになっており、この送風機8は、乗用車体3の中央部に配置されている。送風機8には、前述した送風ダクト5が連通しており、この送風ダクト5は、その下端が摘採装置4の摘採機全面に亘って設けられている。なお、上記走行装置としては、クローラ走行装置2に代えてタイヤやキャタピラを用いた走行装置とすることも可能である。 【0019】前記送風ダクト5は、乗用車体3の前後方向中央部に配置されて上下方向に延び、その下端の後方に屈曲する基端部が摘採装置4の前方に位置するようになっており、摘採された茶葉を吹き飛ばすためのノズル4Bに連通する吐出管4Cに接続されている。また、送風ダクト5とは別に、ノズル4Bと対向する位置には、ノズル4Bにより吹き飛ばされた摘採茶葉を茶葉分離帯6に向けて気流搬送する搬送ダクト9の下端が位置決めされている。搬送ダクト9の上端は後方に向けて屈曲し、その末端が茶葉分離体6に連通している。 【0020】前記茶葉分離体6は、茶畝の幅方向の長さが長いボックス状であり、外周囲が金網で構成されている。このような構成の茶葉分離帯6は、搬送ダクト5から送風と共に流入した茶葉が、上記金網の網目及び風抜き孔から空気が排出されることで分離され、茶葉を下方に落下させるようになっている。 【0021】前記茶葉分離体6の下方には、乗用車体側に支持されているコンテナ10が配置されている。コンテナ10は、後述する機構により昇降できるようになっている。すなわち、摘採装置4の昇降駆動源として用いられる昇降モータ(図示されず)に連動して昇降する昇降体104,104’には、コンテナ10の側部に位置する底枠106が固定され、この底枠106が昇降体104,104’の昇降動作に連動して昇降できるようになっている。上記底枠106の上面には、コンテナ10の側部に対向して位置する側枠107,107’の下端がそれぞれ固定されており、各側枠107,107’の上面には上枠108が固定されている。 【0022】昇降体104,104’に連動して昇降可能な側枠の一方107には、その内部に図2に示すように、今ひとつの昇降フレーム107Aが挿嵌されており、この昇降フレーム107Aの上端部が、図2に示すように、側枠107に取り付けられているシリンダ107Bのロッド107B1と連結されている。ロッド107B1の先端には、連結ブラケット107Cが一体化されており、この連結ブラケット107Cにローラ10Dが設けられている。ローラ107Dには、チェーン107Eが掛け回されており、チェーン107Eの一端(図3中、符号107E2で示す端部)は底枠106に、また他端(図3中、符号107E2で示す端部)はコンテナを先端に支持しているコンテナ支持アーム109にそれぞれ結合されている。 【0023】コンテナ支持アーム109は、複数段のアームが内装された伸縮可能な構造を備えており、基端部、つまり、チェーン107Eの他端が連結されている側の端部内には、図3に示すように、複数段のアームを伸縮させるために複数段の伸縮ロッドを備えたコンテナ移動用シリンダ110が設けられている。 【0024】側枠107に設けられているシリンダ107Bは、伸長することにより連結ブラケット107Cの位置を上昇させることでローラ107Dを上昇させることができるので、このローラ107Dに掛け回されているチェーン107Eが牽引されて、図1に示す状態から図3に示すようにコンテナ支持アーム109を上昇させる。このため、コンテナ支持アーム109の先端に取り付けられているコンテナ10は、昇降体104,104’が上昇するストロークに加えて、シリンダ107Bのストローク分だけさらに上昇することができる。シリンダ107Bは、伸長ストロークを適宜設定することができるようになっており、運搬手段であるトラックの荷台の高さに合わせた位置にコンテナ10の高さを位置決めすることができるようになっている。 【0025】コンテナ10には底面に開閉扉11が設けられており、開閉扉11は、底面に対して側方に跳ね上げられて底面を開放する構成とされている。すなわち、コンテナ10の前方枠10A及び後方枠10Bの間に位置する中央枠10Cには、開閉扉11の数に合わせて一端が中央枠10Cと一体の支持ブラケット10D、10D’にヒンジ結合された関節付きの屈曲可能な駆動アーム12,12’がブラケット10D、10D’設けられており、この駆動アーム12,12’における屈曲部を境にした一方のアーム12A、12A’には、前方枠10Aおよび後方枠10Bにそれぞれチューブ側が取り付けられている開閉用シリンダ13,13’のロッド先端が連結されている。駆動アーム12,12’の他方のアーム12B、12B’には平行リンクを構成する開閉アーム14,14’が連結されており、開閉アーム14,14’は、前方枠10A及び後方枠10Bに設けられている支点軸14A、14A’を境にして一端が駆動アーム12,12’の他方のアーム12B、12B’に、そして他端が開閉扉11、11’にそれぞれ連結されている。このため、開閉扉11,11’は、自らに開閉軸を備えておらず、開閉アーム13,13’の揺動に応じて図4に示すように、コンテナ10の底面を閉じた状態から側方に跳ね上げられる状態に変位して(図5中、符号P1で示す位置)底面を開放するようになっている。これにより、開閉扉11,11’は、底面を開放した際に、底面の下方に配置せず、底面の側方に位置する。 【0026】本実施例は以上のような構成であるから、摘採された茶葉がコンテナ10内に気流搬送され、収容された茶葉で満たされると、運送手段であるトラックの荷台に移し替えられる。摘採機1は、待機しているトラック(図示されず)の荷台の高さに合わせてコンテナ10の位置を位置決めすることができる。この場合には、昇降体104,104’の上昇ストロークで間に合う場合と、さらにシリンダ107Bの上昇ストロークを加えた場合とが選択できる。後者の場合には、昇降体104,104’が上昇する過程で、シリンダ107Bを伸長させることによりシリンダ107Bのロッド先端に位置するローラ107Dの位置が上昇するので、チェーン107Eが牽引されてコンテナ支持アーム109が上昇する。コンテナ10の高さは、シリンダ107Bの伸長ストロークに応じた高さとなり、最大高さとしては、例えば、昇降体104,104’の昇降ストロークに見合うシリンダ107Bの伸長ストロークとすることで既存構造の昇降体104,104’での高さの2倍の高さが得られる。しかも、昇降体104,104’の上昇時にシリンダ107Bを伸長させることで昇降体104,104’の上昇時にコンテナ10の高さを変更することができるので、迅速な高さ調整が可能となる。 【0027】トラックの荷台上方でのコンテナ10が高さ位置が決められると、コンテナ10が荷台上での茶葉を落下させる位置に向けて水平方向に移動することができる。この場合には、支持アーム109内のコンテナ移動用シリンダ110が伸長され、支持アーム109の伸長量が設定される。 【0028】コンテナ10が荷台の高さ及び茶葉の落下位置に位置決めされると、コンテナ10内の茶葉が荷台上に移し替えられる。この場合には、コンテナ10の開閉扉11,11’によって底面が開放される。すなわち、コンテナ10に装備されている開閉用シリンダ13,13’が伸長されると、図5において説明したように、開閉扉11,11’が側方に跳ね上げられた状態となり、扉自身がコンテナ10の底面から側方に向け変位し、底面には位置しない状態とされる。このため、荷台上に茶葉が堆積しているような場合でも、底面に支点を設けた場合のように単なる揺動だけを行う場合と違って、開閉扉11,11’が揺動しながら水平方向に移動するので、揺動しようとする方向に堆積した茶葉が存在していても開閉扉11,11’がその茶葉を避けるようにして水平方向に移動するので、開閉扉11,11’の開放動作が妨げられるようなことがない。 【0029】本実施例によれば、既存構造である昇降体104,104’に加えて、シリンダとチェーン107Eとを主要部として加えるだけの簡単な構造によりコンテナ10の昇降ストロークを既存構造でのストロークよりも大きくすることが可能となる。これにより、既存構造である昇降体104,104’の支持構造の高さを変更することなく摘採機自体の高さを高くすることなくコンテナ10の上昇位置を高く設定することが可能となる。しかも、高さだけでなく、コンテナ10の支持アーム109に装備されているコンテナ移動用シリンダ10を用いることで荷台上での茶葉落下位置を正確に位置決めすることできるので、荷台上から茶葉が零れてしまうようなことが未然に防がれる。 【0030】上記実施例では、コンテナ10の底面を開放して収容した茶葉の移し替えを行うようにしたが、これに代えて、次の構成とすることも可能である。コンテナ10の枠のうちで、後方枠10Bのその上部を支点として開放できる開閉扉とし、底面は開閉しないようにする。コンテナの底面には、図示しないが、収容されている茶葉を外部に搬送できる方向に移動可能なコンベヤを設け、このコンベヤによって収容されている茶葉を水平移動させる。茶葉の水平移動を可能にするためのコンベヤ10の位置決め、つまり高さ位置は、上述した実施例と同様に、昇降体104,104’とシリンダ107bとを用いて行われ、コンテナ10の底部と荷台とが水平方向で連続するように位置決めされる。茶葉が水平移動する場合には、開閉扉として用いられる後方枠10Bが上部を支点として揺動し、下部を開放させる。このような構成とすることで、コンテナの下方に溜まっている茶葉が落下してくる茶葉により押し固められた状態となっている場合に外部への搬送時に揺り動かすことができるので、集約固化を解消して枢密度を下げることができ、これにより、茶葉の傷みを少なくするばかりでなく、瞬間的な落下と違って順次連続して搬送することによる茶葉のこぼれなどを防止することができる。 【0031】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、乗用車体に対してコンテナを昇降自在に設けられている既存構造部材である昇降体に加えて昇降フレームとこれの昇降駆動源であるシリンダを装備するだけで、昇降体が上昇する量に加えてシリンダの上昇量を加えた高さにコンテナを移動させることができる。これにより、既存構造である昇降体の高さをむやみに高くすることなくコンテナの高さ位置をシリンダのストローク分だけ高くすることが可能となり、収容した摘採茶葉の移し替え位置の高さに応じたコンテナの高さを摘採機の高さに変更を加えることなく、換言すれば、転倒の危険を招くことなく適切に設定することが可能となる。 【0032】請求項2記載の発明によれば、コンテナ内に収容された摘採茶葉がコンベヤにより順次連続して外部に搬送されるので、コンテナ内で押し固められた状態となっている茶葉の枢密度を小さくして移し替えの際の茶葉の損傷を防止でき、さらには、順次連続した搬送により瞬間的な落下と違って移し替える場所から茶葉が零れるようなことがない状態で移し替えが可能となる。 【0033】請求項3記載の発明によれば、コンテナはシリンダのストローク分を加えた高さに位置決めできることで運送手段の高さに応じた位置にコンテナが位置決めで着るとともに、その高さ位置においてコンテナの底部が跳ね上げられる状態で開放されるので、所定の位置を支点として開放される場合に比べて開放される底部の位置が底面から側方に変位することになり、底面下方で運送手段の荷台に堆積している茶葉との干渉が避けられて底面を開放することができる。これにより、移し替える場所に堆積している茶葉によってコンテナの開閉扉の開放が妨げられないので、迅速な移し替えおよび移し替え不良の防止が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000250270 【氏名又は名称】落合刃物工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月21日(2000.4.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2001−299047(P2001−299047A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月30日(2001.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−121154(P2000−121154) |
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