| 【発明の名称】 |
残幹処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】相 沢 良 一
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| 【要約】 |
【課題】移動農機の前部に残幹切断装置を取付け、地面に植生した作物茎幹切断作業を前進して行ないながら作物茎を複数本に切断す場合、切断装置の刃がすぐに摩耗して長期間使用することが困難である。
【解決手段】上下方向の回転軸1に軸心方向適宜の間隔で複数段に設けた回転刃2,2..、回転刃2に夫れ夫れ対向する受け刃6,6..を備えた切断装置61であって、該切断装置61の外周を前方に開口部4を形成すべくカバー3で包囲する残幹処理装置24を移動農機17前方に取付けると共に、回転刃2の回転方向突出前縁と後縁の両縁面に夫々刃部2a,2aを設け、受け刃6の突出前縁と後縁の両縁面に固定側の刃部6a,6aとを設け、両者共に刃部2a,6aを前後反転変更自在としたことを特徴とする残幹処理装置とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向の回転軸1に軸心方向適宜の間隔で複数段に設けた回転刃2,2..、回転刃2に夫れ夫れ対向する受け刃6,6..を備えた切断装置61であって、該切断装置61の外周を前方に開口部4を形成すべくカバー3で包囲する残幹処理装置24を移動農機17前方に取付けると共に、回転刃2の回転方向突出前縁と後縁の両縁面に夫々刃部2a,2aを設け、受け刃6の突出前縁と後縁の両縁面に固定側の刃部6a,6aとを設け、両者共に刃部2a,6aを前後反転変更自在としたことを特徴とする残幹処理装置。 【請求項2】 切断装置61の回転刃2と受け刃6を、同一部材に共用化したことを特徴とする請求項1記載の残幹処理装置。 【請求項3】 開口部4の略上半部に、左右一対で上下に丈高く対向する残幹入口案内板54を前方に向かって突出状に設け、残幹入口案内板54下方の回転刃2近傍位置で開口部4上流側には下部内方案内具56aを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の残幹処理装置。 【請求項4】 残幹処理装置24は、支持脚80を介して地面上に上下長手方向に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の残幹処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、たばこや植木等の残幹を切断する残幹処理装置の改良に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来のたばこ等の残幹切断装置は、特開平11−155305公報や、特開平11−187744号公報で示すものがあり、次のように構成されていた。即ち、地表上に直立した残幹を、機体の前方から側方に亘る長い範囲で機体に夫々取り付けた挾持ベルトや、牽引犁や回転刃等の引き抜き機で、まず残幹全体を引き抜き処理し、その後、機体後部の切断処理機まで搬送して短い長さに切断し、その切断した切断残幹を収納容器に収納していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来装置は前記のように構成されていて、トラクタの機体前部から側部に残幹引き抜き装置を、機体後部には切断処理機を設けているため、機体の全後長が長くなったり、機体幅が広くなったりし、このため運転操作が面倒になるものである。また、切断処理した残幹を収納する容器が小さいと、何度も容器を取り替えたり、残幹を別の場所に廃棄に行ったりと残幹処理作業の能率が悪かった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、請求項1記載の発明は、上下方向の回転軸1に軸心方向適宜の間隔で複数段に設けた回転刃2,2..、回転刃2に夫れ夫れ対向する受け刃6,6..を備えた切断装置61であって、該切断装置61の外周を前方に開口部4を形成すべくカバー3で包囲する残幹処理装置24を移動農機17前方に取付けると共に、回転刃2の回転方向突出前縁と後縁の両縁面に夫々刃部2a,2aを設け、受け刃6の突出前縁と後縁の両縁面に固定側の刃部6a,6aとを設け、両者共に刃部2a,6aを前後反転変更自在としたことを特徴とする残幹処理装置の構成とした。 【0005】請求項2記載の発明は、切断装置61の回転刃2と受け刃6を、同一部材に共用化したことを特徴とする請求項1記載の残幹処理装置の構成とした。請求項3記載の発明は、開口部4の略上半部に、左右一対で上下に丈高く対向する残幹入口案内板54を前方に向かって突出状に設け、残幹入口案内板54下方の回転刃2近傍位置で開口部4上流側には下部内方案内具56aを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の残幹処理装置の構成とした。 【0006】請求項4記載の発明は、残幹処理装置24は、支持脚80を介して地面上に上下長手方向に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の残幹処理装置の構成とした。 【0007】 【発明の作用及び効果】まず、請求項1記載の発明構成に対する作用から説明すると、移動農機17の前方に取付けられ、移動農機17の前進に伴う残幹処理装置24の前方移動により相対的にカバー3の前方開口部4から入って来る地面上の直立残幹Tが、上下長手方向姿勢に取り付けられた回転軸1に対し近づいてくると、回転軸1に複数段設けた回転刃2と受け刃6で構成する切断装置61により、直立残幹Tは複数本に短く切断され下方に落下する。この時、下端部を土壌中として植生する直立残幹Tは上下方向に動かないから、根より上部の直立残幹Tの幹部分を複数本に容易に略水平方向に切断することができる。残幹処理装置24の最下部の回転刃2よりも下位にある直立残幹Tの残幹根元は、土壌中にそのまま残る。そして、移動農機17が前進すると残幹処理装置24は前方に植生する次の直立残幹Tに向かって進行する。請求項1記載の発明は、このように残幹を複数本に切断するとき回転刃2と受け刃6が、長期間の使用や泥土の噛み込み切断等により次第に切断性能が低下するが、両者共刃縁部を前後方向反転し刃部2a,6aを新しい縁部に変更することにより、切断性能維持を長期間に亘って保つことができるという技術的特有の効果を奏する。 【0008】請求項2記載の発明は、切断装置61の回転刃2と受け刃6を、同一部材に共用化しているのでさらに部品点数が減り、消耗品である切断刃の部品管理や製作費がコストダウンでき、安価な機械を消費者に提供することができる。請求項3記載の発明は、開口部4の略上半部に、左右一対で上下に丈高く対向する残幹入口案内板54を前方に向かって突出状に設け、残幹入口案内板54下方の回転刃2近傍位置で開口部4上流側には下部内方案内具56aを設けたので、機体を前進させるだけで直立残幹Tを開口部4から切断装置61に容易に案内することができると共に、切断装置61部で切断する残幹が回転刃2に持ち回りして開口部4から前方外方に排出されようとするのを規制し、カバー3内の下方に切断残幹を落下させることができ安全である。 【0009】請求項4記載の発明は、残幹処理装置24を、支持脚80を介して地面上に上下長手方向に支持された構成、即ち、作業姿勢のまま支持脚80で支持しているので、残幹処理装置24を機体前部に取り付けまたは取外し作業を、一人で行なうことができるようになり便利である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図に基づき、この発明の実施例の形態について説明する。この実施例は、たばこの残幹を主体に、他の細い枝の植木等の幹を切断し排出処理を行なう残幹処理装置に関するもので、以下その内容について説明する。 【0011】先ず、全体のレイアウト構成について説明すると、図例では移動農機17を前後輪18,19を有する四輪式農用トラクタとしているが、図示しない歩行型の二輪式歩行トラクタとしていてもよい。図1,図12で全体の構成について説明すると、移動農機17であるトラクタ側のエンジン20下部には、前フレーム21が前方に向かって突出しており、この突出前端部には枠体である前ヒッチ22が設けられている。前ヒッチ22の前端部に残幹処理装置24の下方部が、図例では、装置の上端が前位となるよう前方傾斜姿勢に取り付けられている。そして、移動農機17後部にはロータリ耕耘装置23が取り付けられている。 【0012】残幹処理装置24の上部には、残幹処理装置24の駆動源であるエンジン14を搭載しており、残幹処理装置24は移動農機17のエンジン20と関係無く、独立して駆動又は停止可能に構成している。そして、たばこの葉を取り去った残幹で切断作業を説明すると、畝M上で畝の方向に沿って間隔を開けて植生した直立残幹Tを、畝を跨いで走行する移動農機17の矢印F方向への前進により12.5cmから25cm程度の長さに切断し、切断した幹部分は下方に落下する。畝M上に残った残幹根元63と、畝M近傍に落下飛散した切断幹S部分は、移動農機17後部に取り付けたロータリ耕耘装置23の駆動耕耘作業により掘削土壌D中に埋める。 【0013】次に、残幹処理装置24について、具体的に説明する。図例の残幹処理装置24は、側方視で上下方向の回転軸1を、上端が前側に15度程度の所定角度傾斜するように前傾姿勢に斜設し、詳細については後述するが、アクチュエータ79により角度を図13で示すように、45度程度まで大きく前後揺動可能としている。この回転軸1には、上下方向に所定間隔ずらせて例えば4段乃至7段程度の間隔で取付板25を取り付け、この取付板25には回転刃2を一個または二個取付板25周縁部から突出するように取り付けている。 【0014】回転軸1の上下部は、天井板26と下部軸承部65に夫々設けられたベアリング28,28により回転自由に支持されている。下部軸承部65回りについての、詳細構成は後述する。天井板26や下部軸承部65の後方両側部には、左右の後支柱29,29が残幹処理装置24の上下端部間に渡って設けられており、その上端の細径部には前方向に夫々突出する左右一対の上部支枠30,30の基部パイプ上31が着脱分解組立て自在に取り付けられている。また、後支柱29下端には、前方向に夫々突出する左右一対の下部支枠32,32の後端基部を溶接等で一体的に取り付けて主フレーム67を構成している。 【0015】該上部支枠30,30は、天井板26の上面で幅方向左右端に取り付けられており、残幹処理装置24の上端部を支持する上方支持フレームとしている。この左右の上部支枠30,30間上方は左右連結板40で連結され、この左右連結板40上には、前述したように、装置を独立駆動するためにバーチカル式のエンジン14を搭載しており、エンジン駆動力は下方に突出する出力軸34に取り付けられた遠心クラッチ35を経て、下方の駆動歯車36とそれに噛み合う側方の従動歯車37で減速し、減速した駆動力を回転軸1に伝達する。従動歯車37は、天井板26から上方に突出する回転軸1の上端部に取り付けられている。 【0016】次に、残幹処理装置24の、下部側の支持フレームについて説明する。前述したように、残幹処理装置24の背部には、左右の後支柱29,29が上下端部間に渡って設けられており、その下端部には前方向に夫々突出する左右一対の下部支枠32,32の後端基部が一体溶接されている。この左右の下部支枠32,32左右内側間は空間部となっており、該空間部を残幹処理装置24が前方移動する際に、地面上に植生した直立残幹Tの幹部切断後の残幹根元63部が引っかからずに移動できる、通過空間64部としている。そして、下部支枠32,32は、回転刃2の回転軌跡後方の接当しない位置で、連結支板68で左右連結されている。連結支板68は、平板を側面視コ字状に押し曲げた形状の立壁板であって、下縁部68bを下部支枠32上面に取り付けて、その左右方向中央下方に設けた通過空間64の天井部としている。図例の下縁部68bは、水平方向の略直線状の縁部としている。該、下縁部68bの左右方向中間部を上方に向かって凹ませると、通過空間64の天井部を容易に高くすることが可能であり、残幹処理装置24を直立状としていても、残幹根元63の切断面と下縁部68bの間に移動時の非接当間隙を設けることができる。 【0017】図例において、下部軸承部65は下方から一段目と2段目の取付板25,25間の回転軸1回りに設けられており、この下部軸承部65と連結支板68の上縁部68aの前後方向間を、支持枠66で前後連結して、回転軸1の下部を支持して下部側の支持フレームを構成している。下部軸承部65にはベアリング28が内装されており、回転軸1の下部細径部69を回転自在に支持している。下部軸承部65から下方に回転軸1の下部角軸72が突出しており、該6角形断面の下部角軸72に、取付板25を下端に有した内形6角孔筒のスペーサ70を挿入しナット71,71で固定している。 【0018】73は上補強板であって、連結支板68の左右両端部前面と下部支枠32上面間に取り付ける、側面視L字状の補強板である。74は下補強板であって、連結支板68下方位置で、下部支枠32の内面下部前後方向に取り付ける補強板である。また下部支枠32前端部には、橇状の接地板75を取付けている。図例では、下部支枠32を左右一対設けているが、少なくとも片側あればよい。 【0019】以上説明したように、残幹処理装置24は、装置後方に直立した左右の後支柱29,29と、上部支枠30,30並びに、支持枠66と連結支板68等で支持されている。後支柱29の上下方向中間部には、左右の後支柱29,29を左右一体連結する左右連結枠41を設けている。左右連結枠41は、両端部に夫々溶接一体化された中空パイプ42,42を後支柱29に挿通し、ボルトまたはロールピン等の係止具43で上下方向移動を規制している。この左右連結枠41には後方に突出する受金具44を左右方向中央部に設けており、該受金具44に後述する操作ハンドルの軸部45を、上下方向移動不能に回転方向は自在に取り付けている。 【0020】左右連結枠41と下部支枠32間の後支柱29,29部には、上下方向摺動自在の移動パイプ46,46が左右一対取り付けられ、該左右の移動パイプ46,46は主取付枠47で左右連結されている。主取付枠47は、鉄板を側面視略L字状に折り曲げたもので、上平面部47aを上記の移動パイプ46に溶接一体化し、立壁47b下端の軸78部を機体12の前ヒッチ22部に、前後方向揺動自在に取り付けている。49は補強板であって、上平面部47aと立壁47bと移動パイプ46間を溶接等で前後方向に連結補強する鉄板である。 【0021】該主取付枠47の左右方向中間に、前述したハンドル軸部45下部の伸縮ネジ52を挿入するネジ孔金具51を一体に設けている。そして、該ネジ孔金具51と前ヒッチ22間に油圧シリンダーであるアクチュエータ79を取付けて残幹処理装置24を前後揺動調節可能としている。主取付枠47を移動農機17の前ヒッチ22の軸78に取り付けたあと伸縮ネジ52を回転すると主取付枠47は上下動しないから、相対的に後支柱29,29が上下移動し、残幹処理装置24の対機体12取付け高さを伸縮ネジ52で上下方向調節することができる。 【0022】次に、残幹処理装置24を支持する装置について、図9,図11で説明する。図例では、上下の支持脚80を、主取付枠47の左右に一対設けた取付パイプ86に、ピン87で着脱可能に取り付けている。左右の支持脚80は、ターンバックル88,88で夫々保持高さを上下方向伸縮移動自在に取り付けている。そして、支持脚80下部から前後方向に左右のフレーム89,89を突出し、前後端部にキヤスター車輪90,90..を取り付けている。91はステーであって支持脚80とフレーム89を溶接等で接続している。作業時にはこの支持脚80は取外し、作業終了して倉庫等に残幹処理装置24を保管するに際して、移動農機17の機体12の前ヒッチ22から残幹処理装置24を外す時、ターンバックル88,88を操作して高さを調節して、1人作業として容易に外すことができる。機体12から外した後は、キャスター車輪90により残幹処理装置24を手で押して移動できる。 【0023】次に、残幹を切断する切断機構や、その外周を覆う側方カバー等について、具体的に説明する。天井板26と下部軸承部65の上下のベアリング28,28で軸承される回転軸1は、標準状態では前述したように、側面視上下縦方向で軸の上端が略15度程度前方傾斜状態に構成されている。この回転軸1には、上下方向に125mm〜250mm程度の略等間隔にずらして4〜7段程度に取付板25を取り付け、該取付板25には1個または2個の回転刃2,2を、取付板25周縁部から外方に突出するように、夫れ夫れボルトやネジ等の締め付け具38を介して着脱自在に取り付けている。そして、該回転刃2は回転前方側と回転後方側の突出縁部に刃部2aを有しており、片側の刃部2aが摩耗したら上下反転して使用可能としている。切断作用側の刃部2aは略30度程度の後退角を有しており、平面視で先端突出縁前後面側を略二等辺三角形状としている。この回転刃2付きの回転軸1の周囲には、駆動回転時に回転刃2が接触しない位置にカバー3を取り付けている。 【0024】カバー3の前部には前方開口部4を開口して、移動農機17の前進により直立残幹Tが送り込まれる構成とし、また、矢印イ方向に回転軸1が回る場合、左側の一側方で且つ回転刃2,2..の回転下手側に側方開口部5を開口し、この側方開口部5に、上端から下端に亘って次第に外側方に向かって壁面を遠くした側方カバー7で側方開口部5の出口部を覆っている。側方カバー7は平面視断面コ字状としており、前後の案内立壁7a,7aと側方の傾斜案内壁7bとからなっており、該側方カバー7の下端に平面視コ字状の排出口8を設けている。また、側方の傾斜案内壁7bの内面には、前後方向幅一杯で天井板26部を上端とし、下端部は排出口8から地面側に向かって垂した、ゴム板の弾性体9を取り付けている。図例では、平板状のゴム板としているが、スポンジ等の発泡ゴム板や軟質樹脂剤等から成る平板でもよく、図示しないが、複数に分割された板体や突起物の弾性体9でもよい。また、前後の案内立壁7a,7aに板状または、分割された複数の板体や突起物の弾性体9を設けていてもよい。 【0025】カバー3の前方開口部4近傍の回転方向下位側には、天井板26と下部支枠32の間に亘って上下方向の前支柱39が配設され、該前支柱39に回転軸1の取付板25と略同高さ位置で対応する、受け刃6を取り付けるための下部開口コ字状の刃固定板53を溶接等により一体取付けしている。そして、刃固定板53には受け刃6を同様にボルトやネジ等の締め付け具38,38で着脱自在に取付けている。該受け刃6も、回転前位の切断作用側突出縁部に30度程度の後退角を有した刃部6aとしており、片側が摩耗すると反転して使用するように、前後突出縁面を対称形としている。この回転刃2と受け刃6を同一の部品として、単に上下反転して組付けることにより、部品管理や製作等のコストダウンを更に図っている。直立残幹Tは、回転刃2の刃部2aと受け刃6の刃部6aから成る切断装置61に挾まれて切断される。 【0026】図2,図10で示すように、カバー3の前方開口部4上方には、移動農機17前進時に直立残幹T上部を前方開口部4に案内する残幹入口案内板54,54が、先端側を広くした八字状に左右一対、丸頭ビス55,55で取付けられている。この残幹入口案内板54は、装置の高さ方向1/3から1/2程度の上部に取り付けていればよく、またその前縁60は図示のように、装置取付け時に略垂直方向としており、直立残幹Tを案内しやすくしている。そして、この残幹入口案内板54には、センサー77を左右一対取り付けて、このセンサー77,77間に直立残幹Tが存在するかどうかを検出して、図示しないCPUに伝えており、例えば、切断装置61の回転制御や、移動農機17の走行速度制御や走行操舵制御等に利用することが容易に行なえる。 【0027】また、前方開口部4上方右側には内方案内具56が、平面視で入口案内板54の略延長方向に延びている。該内方案内具56は、側面視で取付板25,25の上下方向中間部に、上から2本設けられており、直立残幹Tの上部を容易に回転刃2近傍まで案内することができる。このように切断装置61の回転方向直前の上流側にある内方案内具56は、切断残幹が持ち回りされた場合裏面側で装置内方に跳ね返してやり、切断残幹が前方開口部4から前方に飛び出すのを防止することもできる。これにより装置の上部から遠くに飛散しようとする切断残幹を装置内下方に落とすことができる。 【0028】下部内方案内具56aは、図2、図9で示すように、上下方向中間部から下方の取付板25,25の切断装置61近傍から、最下部の切断部62近傍に亘って前方開口4の回転上流側一側壁に取り付けられた棒状の部材であり、移動農機17の前進に伴い直立残幹Tが残幹処理装置24の前方開口部4から切断装置61部に案内されるようにしている。この切断装置6部で切断された残幹は、取付板25に乗って矢印イ方向に持ち回りされようとするが、持ち回ったとしても下部内方案内具56aに邪魔されており、前方開口4から自由に飛び出すことを防止している。 【0029】前方開口部4のカバー3である右外立壁3c前端部は、カバー板を箱状に構成したモノコック構成として軽量化を図っている。左側壁部は、前述したように前支柱39で上下補強して入り口部のみ左内方立壁3aとしている。3bは右モノコック構成の右内方立壁であって、回転軸1を中心とした曲面立壁としている。 【0030】カバー3の右外立壁3c下部には、図で示すように、前後方向の上部ヒンジ10を中心として、下端部が外方に開口する上手カバー11を設けている。上手カバー11の前後壁11a,11bは平面視コ字状に折り曲げられており、後壁11b部を固定用ノブ57でカバー3の背面壁に固定する。即ち、後壁11bには、ヒンジ10を中心として長孔11cが開口されており、固定用ノブ57の開閉位置調節で、上手カバー11の下端開口寸法を開閉調節して、切断残幹の持ち回りが多い場合や隅部に切断残幹が詰る場合、下端の開口から右外部に排出したり、切断残幹の持ち回りが無い場合は閉鎖することができる。 【0031】カバー3の前方開口部4下方には、図2,図4で示すように案内棒76を前方拡開状に左右一対取り付けている。該案内棒で直立残幹Tの根元部分を切断装置61の最下部の切断部62に案内する。また、後支柱29,29側のカバー3背面壁には後部窓13が設けられている。図例では、後部窓13は、カバー3壁背面上半部に設けた開口を、パンチングメタル等の小孔を有する鉄板や鉄製の網等からなる覗き壁58で塞ぎ、その後面に着脱自在の樹脂性の透明板59を取り付けて、塵埃が作業車側に飛散するのを防止するとともに、内壁が汚れた場合掃除できるようにしている。この後部窓13は、残幹処理装置を移動農機17前部に取り付けて前方に向かって機体12を走行して切断作業を行なう場合、残幹処理装置の前方部をこの後部窓13からカバー3の前方開口部4を経て、前方に直立する直立残幹Tの接近位置を運転者が直接確認しながら、機体12の操舵を左右操作して前進することができ、運転操作が容易となる。 【0032】次に、残幹処理装置24の上部に取り付けるエンジン14の操作について、説明する。エンジン14にはリコイルスタータ81が内装され、機体12側の操縦者近傍に配設された握り82とリコイルスタータ81間をロープ83で連結しており、操縦者が握り82を引っぱることにより作業装置側のエンジン14を始動することができる。84は支枠、85はロープ83を安定案内する転輪である。エンジン14の回転を操作するスロットルレバー15や停止スイッチ16を運転者近傍とエンジン14部に設けているので、走行作業時に直立残幹Tの有無や密度をセンサー77で検出し、直立残幹Tが存在しない場合自動的にエンジン14の不要な高速回転を制御して燃費のコストダウンを図れる。また、低速回転とすると遠心クラッチ35の作用により、回転軸1を駆動しないから静かであり、安全である。また、回転刃2廻りに固いものを噛み込んだ際は、すぐに独立したエンジン14を運転者部とエンジン14近傍部の外部と、複数個所で手動により停止操作でき、安全性向上や破損防止を容易に図ることができる。 【0033】全体側面図で示すように、移動農機17の機体前部に残幹切断装置24をアクチュエータ79により傾斜調節して取付けし、機体後部に3点リンク装置を介してロータリ耕耘装置を昇降自在に取付けているので、畝Mを跨いだ状態で機体前部の残幹切断装置24を畝上に接地板75が略接地する位置まで操作ハンドルを回転して残幹切断装置24の高さを調節し、直立残幹Tの切断長を長短調節可能で上端側から先に切断処理をし畝谷部に落下させ、この落下した切断残幹を後続のロータリ耕耘装置23により同時に耕耘作業をすることができる。即ち、圃場を水田として使用する場合、水を張って代掻きを行なうが、この場合残幹を長くしてやると、残幹は土壌中に保持されて水面近くに浮き上がることが少なく、また、切断面を残幹の軸方向に対し略直角方向に切断しており、切断面が鋭く尖っていないので、作業者が後作業として圃場内を歩行しても安全である。そして、畑として圃場を使う場合は、残幹を短く切断してやり、水分の少ない土壌中でも微生物が侵入する切断面の数を増して腐食を容易とする。このように、直立残幹Tの切断長を、次工程の作業に応じて最適状態に変更容易として、耕耘作業を行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月26日(2000.4.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−299040(P2001−299040A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月30日(2001.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−125908(P2000−125908) |
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