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【発明の名称】 根菜類収穫機の首揃装置
【発明者】 【氏名】矢野 典弘

【氏名】高木 真吾

【要約】 【課題】首揃移送装置の首揃移送ベルトの下側に設けた左・右底板の上側面へ堆積する人参の切断された葉、及び泥等を除去しようとするものである。

【解決手段】左・右首揃移送ベルト39d,39d間に根菜類(イ)を挟持して移送中に首揃するこの左・右首揃移送ベルト39d,39dの下側に設ける左・右底板36、36は、上部外側から下部内側へ向けて下り傾斜して下端縁は所定の隙間(ロ)を設けて開放状態にして設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車両2の一方側の横側に前部から順次根菜類(イ)を引起し及び堀起す引起装置4及び堀起装置5と、掘起した該根菜類(イ)を後方上部へ移送する移送装置28と、該移送装置28から該根菜類(イ)を引継ぎして首揃えしながら移送する首揃移送装置33等とを設けた根菜類収穫機において、該首揃移送装置33の左右両側の左・右首揃移送ベルト39d,39dを張設する移送始端部側の前左・右プーリ39a,39aを支持する左・右支持フレーム39、39に装着する左・右底板36、36は上部外側から下部内側へ向けて傾斜して下端縁は所定の隙間(ロ)を設けて開放状態にして設けたことを特徴とする根菜類収穫機の首揃装置。
【請求項2】請求項1の構成において、該首揃移送装置33の左右両側の左・右首揃移送ベルト39d,39dを張設する移送始端部側の前左・右プーリ39a,39a部には、該前左・右プーリ39a,39aに付着する葉、及び泥等を除去する左・右スクレーパ11、11を設けたことを特徴とする根菜類収穫機の首揃装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左・右首揃移送ベルト間に根菜類を挟持して移送中に首揃するこの左・右首揃移送ベルトの下側に設ける左・右底板は、上部外側から下部内側へ向けて傾斜して下端縁は所定の隙間を設けて開放状態にして設けた技術であり、根菜類収穫機の首揃移送装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】根菜類が、例えば、人参であったとすると、この人参の収穫作業は、根菜類収穫機の走行車両を圃場の畦部を走行させて、この走行車両の横側の一方側に前部から順次設けた引起装置で人参は引起され、堀起装置で人参を植付けた畦の両側部が堀起されて人参は堀起され、この堀起した人参は移送装置へと引継ぎされて後方上部へ移送され、この移送途中で首揃移送装置の左右両側に設けた左・右支持フレームで支持した移送始端側の前左・右プーリと、移送終端部側で上伝動装置から軸支した後左・右プーリとに掛け渡した左・右首揃移送ベルト間で挟持して、後方へ移送中に首揃えされ、次工程部へと移送される。
【0003】この収穫作業のときに、前記首揃移送装置の左・右支持フレームに装着して、左・右首揃移送ベルトの下側へ位置させて設ける左・右底板間には、所定の隙間を設けて、この左・右支持フレームの下側へこれら左・右底板は略平行状態に装着され、この左・右底板間のこの隙間の間を人参の根部が移送されるが、この人参の根部の上端部が該左・右首揃移送ベルトの下側面へ当接するまで、この人参は上方へ引き上げられて首揃が行われて、後工程へと移送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】左・右底板は左・右支持フレームの下側で、左・右首揃移送ベルトの下側に略平行状態に装着されていることにより、移送される人参に付着した泥、及び切断された藁屑は、略平行状態に設けた左・右底板の上側面へ堆積することとなり、この堆積によって正確に首揃えができなかったり、又、前左・右プーリへ泥、及び葉等が付着して、確実な移送ができないことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、走行車両2の一方側の横側に前部から順次根菜類(イ)を引起し及び堀起す引起装置4及び堀起装置5と、掘起した該根菜類(イ)を後方上部へ移送する移送装置28と、該移送装置28から該根菜類(イ)を引継ぎして首揃えしながら移送する首揃移送装置33等とを設けた根菜類収穫機において、該首揃移送装置33の左右両側の左・右首揃移送ベルト39d,39dを張設する移送始端部側の前左・右プーリ39a,39aを支持する左・右支持フレーム39、39に装着する左・右底板36、36は上部外側から下部内側へ向けて傾斜して下端縁は所定の隙間(ロ)を設けて開放状態にして設け、該首揃移送装置33の左右両側の左・右首揃移送ベルト39d,39dを張設する移送始端部側の前左・右プーリ39a,39a部には、該前左・右プーリ39a,39aに付着する葉、及び泥等を除去する左・右スクレーパ11、11を設けたことを特徴とする根菜類収穫機の首揃装置の構成とする。
【0006】
【発明の作用】人参(イ)の収穫作業は、根菜類収穫機の走行車両2を圃場の畦部を走行させて、この走行車両2の横側の一方側に前部から順次設けた引起装置4で人参(イ)は引起され、堀起装置5で人参(イ)を植付けた畦の両側部が堀起されて人参(イ)は堀起され、この堀起した人参(イ)は移送装置28へと引継ぎされて後方上部へ移送され、この移送途中で首揃移送装置33の前後で左右両側に設けた移送始端部側の左・右支持フレーム39、39で支持した前左・右プーリ39a,39aと、移送終端部側で上伝動装置から軸支した後左・右プーリとに掛渡した左・右首揃移送ベルト39d,39d間で挟持して、後方へ移送中に首揃され、次工程部へと移送される。
【0007】この収穫作業のときに、前記首揃移送装置33の左・右支持フレーム39、39に装着して、左・右首揃移送ベルト39d,39dの下側へ位置させて設ける左・右底板36、36は、該左・右支持フレーム39、39の上部外側から下部内側へ向けて傾斜させて、下端縁は所定の隙間(ロ)で開放状態に設けたこれら左・右底板36、36のこの隙間(ロ)の間を人参(イ)の根部は移送されながら、この人参(イ)の根部の上端部が該左・右首揃移送ベルト39d,39dの下側面へ当接するまで、この人参(イ)は上方へ引き上げられて首揃が行われて、後工程へと移送される。又、該左・右首揃ベルト39d,39dの移送始端部へ人参(イ)を引継ぎのときに、切断された人参(イ)の葉、及び人参(イ)に付着していて落ちた泥等は、これら左・右底板36、36の上側面を流下して圃場へ排出される。又、切断された人参(イ)の葉、及び人参(イ)に付着した泥等が、前左・右プーリ39a,39aへ付着することがあるが、これら前左・右プーリ39a,39a部に設けた左・右スクレーパ11、11によって、これら付着した葉、及び泥等は除去される。
【0008】
【発明の効果】移送装置28から首揃移送装置33へ人参(イ)を引継ぎのときに切断された葉、及び付着した泥等は、傾斜した左・右底板36、36の上側面を流下して圃場へ排出されることにより、これら葉、及び泥はこれら左・右底板36、36上へ堆積することがなくなり、正確に首揃えが行える。又、前左・右プーリ39a,39aへ巻き付く葉、及び付着する泥は左・右スクレーパ11、11によって除去されることにより、人参(イ)は確実な移送ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図例は、根菜類(イ)が、例えば、人参(イ)であったとすると、根菜類収穫機1の掘起装置5で堀起された人参(イ)は移送装置28で後方上部へ移送され、この移送中にこの人参(イ)は首揃移送装置33で引継ぎされ、この首揃移送装置33で移送中に首揃される。この首揃移送装置33の各部を図示して説明する。
【0010】前記根菜類収穫機1は図1〜図6で示す如く走行車両2の一方側の側部外側には、収穫作業装置3を設け、この収穫作業装置3は前部の引起装置4と、堀起装置5と、振動装置10と、後部の根菜搬送装置6等よりなる構成である。前記走行車両2の車台7の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ7aを張設し、該車台7の上側の一方側には、走行操作、及び各種制御操作等を行う操作装置8と、作業者が搭乗して各種操作等を行う操縦席9等を設け、この操縦席9の下側には、原動機(エンジン)7bを載置している。この原動機7bで走行ギヤーケース7c内の伝動機構7dを介して、該各走行クローラ7aを回転駆動する構成である。該伝動機構7dの伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ7eを設けた構成である。
【0011】前記車台7の上側の後方部には、後逑する葉切断装置12で人参(イ)の葉部の所定位置が切断され、又、後逑する人参下部切断装置47で根部の下方部の所定位置が切断され、これら両者が切断された切断済み人参(イ)の供給を受け、操縦席9側の横方向へ向け回転駆動する山形で凹凸形状の移送ベルト等を張設してなる第1移送コンベア13、及び回転駆動する山形で凹凸形状の移送ベルト等を張設してなる第2移送コンベア14を設け、これら第1・第2移送コンベア13、14は、移送終端部へ向けて上り傾斜させて設けている。該第2移送コンベア14の移送終端部の下側で、該車台7上側には、両者が切断された切断済み人参(イ)の供給を受け、収納して一時貯留する収納箱15を載置した構成である。
【0012】前記車台7上側の後部の左側には、上方へ突出する平面視コ字形状の支持板16を固着して設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を固着して設け、この支持板18の前側面には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着した構成である。この各受板19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着した構成である。
【0013】前記左右両側の引起装置4は、上部を伝動ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装した上受杆20aで支持すると共に、上下に回動する構成である。下部は補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持した構成である。
【0014】前記引起装置4は、根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、この引起装置4は左右両側の引起ケース21に内装して回転自在に、所定間隔に引起ラグ22bを装着した引起チエン22aを張設した構成である。この引起チエン22aのこの引起ラグ22bは、前側下端部から前側上端部の間は、該各引起ケース21から突出し、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部であり、又、後側は該引起ラグ22bは収納されて、引起ししない非作用部とした構成である。
【0015】前記各引起ケース21下部の外側面には、人参(イ)の葉部を分離する分草体23を前方へ突出させて設け、この分草体23の先端部の近傍には、検出杆23bでON−OFFするスイッチ23cよりなる接地センサ23aを設けた構成である。又、図3、及び図7で示す如く堀起し高さ、及び畦の凹凸を検出する堀起し高さセンサ24は、一方側の該引起ケース21の外側に設けた構成である。この堀起し高さセンサ24は該引起ケース21の外側面に回動自在に設けた支持板25aに、接地プレート25bを装着すると共に、該支持板25aの上端部と、補助受板19cに設けたポテンションメータ25cとを連結ロット25dで接続させて、このポテンションメータ25cの作動量で検出する構成である。
【0016】前記ポテンションメータ25cの検出した作動量と、設定した堀起し高さとが比較され、設定堀起し高さと同じにすべく、上下回動制御する構成である。前記堀起装置5の上下回動制御に伴なって、左右両側の引起装置4、及び根菜搬送装置6等も同時に、上下回動制御する構成である。
【0017】前記堀起装置5は、図3、及び図7で示す如く左右両側の支持板5aの前方上部を左右両側の補助受板19cへ回動ピン5bで上下回動自在に装着した構成である。この支持板5aの前方下部には、前端部に堀起板27bを固着して設けた支持杆27aの前方部を回動ピン27cで上下回動自在に装着すると共に、この支持杆27aの後端部を該支持板5aの後方部の上下に複数個設けた調節用孔5cへ調節用ピン27dで装着した構成である。
【0018】前記支持杆27aは回動ピン27cを回動中心として、調節用孔5c位置により、上下回動調節可能として、この支持杆27aの堀起板27bを上下に回動調節し、堀起し高さを手動で調節できる構成である。前記振動装置10は、図3、及び図7で示す如く左右両側の補助受板19cでカム軸10aを軸支して設け、このカム軸10aには、偏芯カム10bを軸支して設けている。支持板5aの後方上部に設けた支持ピン5dと、該偏芯カム10bの外周部との間にはカム用ロット10cを設けて接続させた構成である。
【0019】前記振動装置10の偏芯カム10bの回転駆動により、支持板5aの回動ピン5bを回動中心として、カム用ロット10c、該支持板5aを介して堀起装置5を回動移動する構成として、土壌条件による堀起し性能の向上を図った構成である。この左右両側の堀起装置5の堀起板27bの回動移動により、人参(イ)が植付されているこの人参(イ)の左右両側の畦を堀起して除去し、この人参(イ)を堀起す構成である。
【0020】前記車台7の支持板16の前部には、前支持板16aを設け、この前支持板16aには、前方へ突出させて支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着して設け、この回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを接続させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着して設け、この支持杆16dの他方側の端部と、受板19aの前端部とを接続させた構成である。
【0021】前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26b位置を回動中心として、回動板16c,支持杆16d,受板19a,補助受板19c,支持板5a及び後逑する連結板29等を介して、各引起装置4、各堀起装置5、及び根菜搬送装置6等を自動で上下回動制御する構成である。
【0022】前記根菜搬送装置6の移送装置28は、引起装置4の後側の左右両側に設けた構成である。この移送装置28の上端の移送終端部は、伝動ケース17後側に連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に、前方上部へ傾斜して突出する伝動機構31aを内装した支持ケース31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動させる構成である。
【0023】前記移送装置28は伝動ケース17の回動により、連結板29、伝動ケース30、支持ケース31、及び伝動ケース32を介して、上下回動自在な構成である。前記移送装置28は、図8〜図11で示す如く上下端部に回転自在に軸支した上・下プーリ28b,28cと、複数個の作用側テンションプーリ28dと、複数個の非作用側テンションプーリ28eとに、移送ベルト28aを掛け渡した構成である。各堀起装置5で堀起した人参(イ)の葉部は、この移送ベルト28a,28a間で挟持されて、上部へ移送する構成である。この移送途中で首揃移送装置33、33へ引継ぎする構成である。テンションプーリ28fは該移送ベルト28aが伸びた時に、伸張操作する構成である。
【0024】前記移送ベルト28aは、図10、及び図11で示す如くVベルトと平ベルトとを一体に形成し、更に平ベルトの外周面には、山形状の突出部を形成した構成である。前記作用側・非作用側テンションプーリ28d,28eは、図11で示す如く平ベルトに接触する面積を狭くすべく外周部幅を狭くした構成である。
【0025】前記移送装置28の下プーリ28cの下部で移送ベルト28aの下側には、図8、及び図10で示す如く移送ベルト28aの外径部より、外径を径大に形成したスターホイル29aは、取付ボス29bに固着して設けた取付板29cへボルト、及びナット等で装着した構成である。この取付ボス29bを下プーリ28cを軸支した下軸28hの下端部へ挿入して装着した構成である。
【0026】前記スターホイル29aの外周部は、図9で示す如く山形状の爪部29dに形成すると共に、これら山形状の爪部29d間は所定深さの溝29eを形成した構成である。堀起し済み人参(イ)をこのスターホイル29a,29a間と、移送ベルト28a,28a間とに挟持して後方上部へ移送する構成である。
【0027】前記根菜搬送装置6の首揃移送装置33と、タッピング移送装置34と、葉移送装置35と、葉切断装置12とは、人参(イ)を収穫作業状態のときは、圃場面に略平行状態に設けた構成である。前記首揃移送装置33は、移送装置28の後側で、移送終端部から所定距離下方に位置させ、左右両側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端は、伝動ケース30に上方へ向けて突出して設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37の上側に設けた上伝動装置38の上伝動ケース38aに内装した伝動機構38bの前伝動軸38cで支持すると共に、回転駆動する構成である。
【0028】前記首揃移送装置33は、図1、及び図2で示す如く左右両側に設け、左右両側には、正面視コ字形状の左・右支持フレーム39、39の前部には、前左・右支持軸39c、39cに前左・右プーリ39a,39aを回転自在に軸支して設けると共に、左右両側の上伝動装置38の前伝動軸38cには、後左・右プーリ39b,39bを装着して設けた構成である。これら前左・右プーリ39a,39aと後左・右プーリ39b,39bとの間の人参(イ)移送の作用側には、複数個の作用側テンションプーリ40aと、非作用側には、非作用側テンションプーリ40bとを設けた構成である。該各作用側テンションプーリ40aは支持板40cに設けて左右調節可能な構成である。左右両側のこれらプーリ39a,39b,40a,40bには、左・右首揃移送ベルト39d,39dを掛け渡した構成である。
【0029】前記左・右支持フレーム39、39の挟持側の折曲部(B)位置は、図1で示す如く各作用側テンションプーリ40a、及び前左・右プーリ39a,39aの外径部(C)と略同じ位置に形成し、移送中に人参(イ)から落下する藁屑、及び泥等をこれら各テンションプーリ40a、及び各プーリ39aのベルト溝への侵入を防止する構成である。
【0030】前記前左・右プーリ39a,39aは、図2で示す如くテンション装置40dにより、前後へ摺動可能に構成し、左・右首揃移送ベルト39d,39dが伸張したときに対応できる構成である。前記左・右支持フレーム39、39の横側の横側壁板の外側面には、図1、及び図2で示す如く上部外側から下部内側へ向けて下り傾斜状態に左・右底板36、36をボルト、及びナット等によって装着して設け、これら左・右底板36、36の下端縁は左右方向に所定の隙間(ロ)を設けて開放状態に形成した構成であり、この所定の隙間(ロ)を人参(イ)は移送する構成である。左右両側の首揃移送装置33の左・右首揃移送ベルト39d,39d間へ各移送装置28から引継ぎした人参(イ)の切断された葉、及び人参(イ)に装着した泥等は、これら左・右底板36、36の上側面へ落下すると、この各上側面を流下して、圃場へ排出される構成である。これによって、これら左・右底板36、36の上側面へ葉、藁屑、及び泥等が堆積することがなくなり、人参(イ)は正確な首揃が出きると共に、人参(イ)を確実に移送することができる構成である。
【0031】前記前左・右プーリ39a,39aには、図1、及び図2で示す如く、これら前左・右プーリ39a,39aの溝部へ挿入状態で左・右首揃移送ベルト39d,39dが巻き付けられていない箇所には、左・右スクレーパ11、11を左・右支持フレーム39、39の下側面へボルト、及びナット等で装着して設けた構成であり、これら前左・右プーリ39a,39aへ付着する人参の葉、藁屑、泥を除去する構成である。
【0032】これにより、前記各移送装置28、28から各首揃移送装置33、33へ人参(イ)を引継ぎのときに、前左・右プーリ39a,39aに付着した切断された葉、藁屑、泥等は、左・右スクレーパ11、11で除去されることにより、人参(イ)は確実に移送される。
【0033】前記左・右底板36、36の外側上部の基部を回動支点として回動自在に構成し、この左・右底板36、36を開閉自在に設けて、収穫作業のときは、手動で開状態に操作し、又、収穫作業時以外のとき、路上走行のとき、及び圃場移動のとき等を手動で閉状態に操作する構成とするもよい。
【0034】前記左・右首揃移送ベルト39d,39dの直線部の挟持移送部は、所定の隙間を設け、これら左・右首揃移送ベルト39d,39d間で人参(イ)の葉部を挟持して移送するが、この挟持力は各移送装置28の各移送ベルト28aの挟持力より、弱く構成している。
【0035】前記首揃移送装置33は、各移送装置28の各移送ベルト28a間に、人参(イ)の葉部を挟持して上部へ移送中に、この移送途中で該各首揃移送装置33の各左・右首揃移送ベルト39d,39d間に、人参(イ)の葉部を引継ぎ挟持する構成である。この人参(イ)の葉部は両者で挟持され、これら各移送ベルト28aにより、更に上部へ移送されることによって、これら各左・右首揃移送ベルト39d,39dの下側面位置へ、この人参(イ)の根部の上部が当接するまで上方へ向けて移動され、首揃えが行われる構成である。
【0036】前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動装置38の上伝動ケース38aに上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下側で支持すると共に、回転駆動する構成である。前記タッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に所定間隔を設けて平行状態に左右両側に設けると共に、移送始端部は該首揃移送装置33の前後方向の略中央部に位置させて設けた構成である。
【0037】前記タッピング移送装置34は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ42a,42bには、移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、左右両側の該各移送ベルト42c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各首揃移送装置33、33の各左・右首揃移送ベルト39d,39dと、これら各移送ベルト42cとの両者で、人参(イ)の葉部を挟持して移送し、途中からは該各移送ベルト42cと、後逑する各移送ベルト43cとの両者で、切断済み葉部を挟持して移送する構成である。
【0038】前記葉移送装置35の移送始端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上側部で支持すると共に、回転駆動する構成である。この葉移送装置35はタッピング移送装置34の上側に所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部は該タッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させた構成である。
【0039】前記葉移送装置35は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ43a,43bには、移送ベルト43cを掛け渡した構成であり、左右両側の該各移送ベルト43c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各タッピング移送装置34の各移送ベルト42cと途中からは該各移送ベルト43cにも引継ぎされ、両者で挟持して移送する構成である。又、後逑する葉切断装置12の後側部よりは、この葉切断装置12で切断した切断葉を挟持して移送し、両者の移送終端部より、圃場内へ落下排出する構成である。
【0040】前記葉切断装置12は、図3、及び図5で示す如く各首揃移送装置33の後側で、各タッピング移送装置34の下側の左右両側に設けた構成である。各上伝動装置38の各上伝動ケース38aに内装した各伝動機構38bから下部へ突させて、回転自在な各回転軸46を設け、この各回転軸46の下端部には、各支持メタル45を装着して設け、この各支持メタル45の上側面には、円盤形状の左・右切断刃44、44をボルト、及びナット等で装着した構成である。
【0041】前記左・右切断刃44、44の外径部は上下に所定寸法重合させると共に、上下間の隙間は最小隙間の0に近い状態に構成し、各首揃移送装置33で首揃えされて、各タッピング移送装置34と各葉移送装置35とで引継ぎされて、挟持移送される人参(イ)の根部の上側面から所定寸法上部の葉部の所定位置を切断する構成である。葉切断済みの人参(イ)は下部の第1移送コンベア13上へ落下して、この第1移送ベルト13と第2移送コンベア14とで移送されて、収納箱15内へ供給される構成である。
【0042】人参下部切断装置47は、堀起装置5後方上部に前方下部から上方後部へ傾斜状態に設け、この人参下部切断装置47は左右に所定間隔で、上下2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した各回転具48cを回転自在に上下に所定間隔を設けて軸支した構成である。
【0043】前記人参下部切断装置47は、各移送装置28の移送ベルト28a,28a間で挟持されて、上部へ移送中に全長の短い人参(イ)の根部の先端部が下側の山形の案内杆48a,48a間に入り、下側の切断刃48bにより、この人参(イ)の根部の先端所定位置が切断される。又、上部へ移送中に全長の長い人参(イ)は、下側の山形の該案内杆48a部を通過し、上側の山形の該案内杆48a,48a間に、この人参(イ)の根部の先端部が入り、この根部の先端所定位置を上側の該切断刃48bにより、切断される。人参(イ)の根部の全長により、この人参の根部先端の所定位置を切断する構成である。
【0044】前記各移送装置28の下側には、図12〜図15で示す如く人参下部切断装置52の左・右支持板54a,54bに設けた上・下支持枠49a,49bには、人参(イ)の根部の先端部近傍を案内する左・右根部案内ガイド49c,49dを左右方向に所定の隙間を有して設け、一方側の該左根部案内ガイド49cは左右方向へ移動自在に構成し、人参(イ)の大きさによる調節、又は切断位置の調節を可能に、これら左・右根部案内ガイド49c,49dの左右の隙間を調節できる構成である。この人参下部切断装置52の左・右支持板54a,54bの前後両側で、上下方向に複数個設けた長孔54cにより、この人参下部切断装置52は上下に移動自在で調節可能な構成である。
【0045】前記左・右根部案内ガイド49c,49dの下側で上下方向略中央部には、支持メタル50で軸支した先端部に螺旋ネジ部を設けた切断用軸51aは、人参(イ)移送方向へ回転すべく回転自在に設け、この切断用軸51aの先端部の該螺旋ネジ部の下側には、取付板51bを設けた構成である。この取付板51bには、コ字形状の根部切断刃53の中央部をナット等によって装着した構成である。
【0046】前記根部切断刃53は、図13、及び図14で示す如くこの根部切断刃53の回転方向で、コ字形状の突出部の端部には、刃部53aを形成した構成である。これにより、人参(イ)移送方向に回転する前記根部切断刃53を設けると共に、この根部切断刃53の回転方向に位置する端部に刃部53aを設けたことにより、人参(イ)の根部先端部の切断面が良好であると共に、切断位置の変動が少なくなった。又、左根部案内ガイド49cを左右移動自在に構成したことにより、人参(イ)の根部先端部の形状に合った隙間を選定することができて、適正な位置で先端部の切断ができる。
【0047】前記移送装置28、28の下側には、図15で示す如くL字形状の下取付板55aと上取付板55bとを設け、この下取付板55aには、下肩揃板56aをボルト、及びナット等によって装着した構成である。又、この上取付板55bには、上肩揃板56bをボルト、及びナット等によって装着した構成である。
【0048】前記上肩揃板56bの移送終端部近傍の下側面部と、この上肩揃板56bの下側に設ける人参下部切断装置52の根部切断刃53の先端の回転軌跡との間の間隙(H)は、略200mm程度になるように、該人参下部切断装置52の左・右支持板54a、54bに設けた各長孔54cで上下方向の調節して、この人参下部切断装置52を装着する構成である。
【0049】これにより、前記上肩揃板56bにより、人参(イ)の根部の上側面の位置が規制される。この上側面が規正された人参(イ)の根部先端部は、間隙(H)を略200mmに設定して人参下部切断装置52を設けたことにより、人参(イ)の根部の平均的な長さ180〜200mmのこの人参(イ)の先端は、正確に切断できる。
【0050】根菜類収穫機1には、図16で示す如く堀起装置5で圃場を堀起しする圃場面の高さを検出する堀起高さセンサ24と、この堀起装置5の回動支持軸57aを回動中心として、この堀起装置5を上下回動制御する堀起制御する堀起シリンダ57を設けると共に、この堀起装置5に接続するゲージ輪58を設けた構成である。このゲージ輪58を支持する支持杆58aには、このゲージ輪58の上下回動移動を検出するポテンションメータよりなるゲージ輪センサ58bを設けた構成である。
【0051】前記操作装置8には、堀起高さの自動制御を設定するときに、操作するON−OFFスイッチ方式の堀起自動手段8a、及び堀起高さを設定する切換えダイヤル方式でON−OFFスイッチ方式の設定ダイヤル8b等を設けた構成である。この設定ダイヤル8bの操作で設定した堀起し高さと、ゲージ輪センサ58bが検出した堀起高さとを比較し、常に設定堀起し高さに制御する構成である。このゲージ輪センサ58bの検出値と、堀起高さセンサ24が検出する圃場面までの高さの検出値とにより、堀起高さを検出する構成である。
【0052】図17で示す如く前記堀起自動手段8a、及び設定ダイヤル8bの操作と、堀起高さセンサ24、及びゲージ輪センサ58bとの検出値とが、操作装置8に内装して設けた制御装置59の入力回路60aを経てCPU60bへ入力され、これらの入力により、このCPU60bから出力回路60cを経て堀起シリンダ57が始動、及び停止制御される構成である。
【0053】前記堀起装置5の作用の作動制御について説明すると、堀起自動手段8a、及び設定ダイヤル8bがON操作され、この設定ダイヤル8bの操作で設定した堀起し高さと、堀起高さセンサ24が検出した圃場面までの検出高さと、ゲージ輪センサ58bが検出した堀起し検出値とが比較されて、実際に堀起した堀起し高さが検出され、この実際の検出堀起し高さとが比較され、常に設定堀起し高さに、この堀起装置5を堀起シリンダ57の作動で自動制御する構成である。
【0054】これにより、前記堀起装置5の堀起し高さの制御は、堀起自動手段8a、及び設定ダイヤル8bの操作によって、自動制御されることにより、便利であると共に、正確な堀起し高さを得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年4月26日(2000.4.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−299038(P2001−299038A)
【公開日】 平成13年10月30日(2001.10.30)
【出願番号】 特願2000−126410(P2000−126410)