| 【発明の名称】 |
地下茎作物茎葉処理機の搬送回動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒田 智之
【氏名】桑原 穣
【氏名】渡部 和之
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| 【要約】 |
【課題】従来の茎葉処理機は挟持搬送装置を傾設し、装置の後半部を平面回動自在にして、捩りコイルばねで回動位置へ死点越えさせ付勢させているが、捩りコイルばねの固定端に対して可動端を略同ストロ−クで左右に振分け同位相で装着し、回動切替え時に左右のばねの弾発力が干渉する場合があり、ばね効果が均等且つ有効に作用しない。一方テンションロ−ラによる搬送ベルトの磨耗が問題で、本発明はばね効果を有効利用したものと二連ロ−ラによるベルト磨耗の改善に功を奏する物を提供する。
【解決手段】捩りコイルばねの固定端を可動端移動ストロ−クの中央から一方に偏倚させ、左右捩りコイルばねを位相差をつけて装着し、圧縮と無負荷を左右のばねが互い違いに作用して、互いの干渉を防止した。又、二連ロ−ラを同一径の同形ロ−ラ体にして、搬送ベルトに対して押圧と保持作用の兼用機能を持たせたものにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行部(1)の前方に掻込み装置(7)を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置(6)を斜設し、該挟持搬送装置(6)の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成して、その左右各々の回動支点部(A・A)近傍に各々捩りコイルばね(19・19)を配設し、該捩りコイルばね(19・19)の弾発力によって、挟持搬送装置(6)の回動自在なる後部が死点越えする際、付勢する様に構成した地下茎作物茎葉処理機において、前記各捩りコイルばね(19)の固定端(B)を可動端(C)移動ストロ−クの中央に対して一方側に偏倚させ、左右の捩りコイルばね(19・19)を互いに位相差をつけて装着したことを特徴とする地下茎作物茎葉処理機の搬送回動装置。 【請求項2】 前記地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置(6)の後部回動に追従して弾発する各捩りコイルばね(19)の固定端(B)を、各回動支点部(A)に直結させ、同回動支点部(A)を中心に可動する可動端(C)と前記固定端(B)とが回動支点部(A)を共通の基準点とする様に構成したことを特徴とする請求項1記載の地下茎作物茎葉処理機の搬送回動装置。 【請求項3】 走行部(1)の前方に掻込み装置(7)を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置(6)を斜設し、該挟持搬送装置(6)の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成した地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置(6)の略中央に配設した左右の回動支点部(A・A)を中心に一体的に回動自在なる二連ロ−ラ(28)を左右各々に枢設し、前記挟持搬送装置(6)の後端部を回動した際に、挟持搬送装置(6)の各搬送ベルト(6f)に対して二連ロ−ラ(28)の各ロ−ラ体(30・30)が押圧作用と保持作用を交互に作用可能なる様に、同一径の同形ロ−ラ体(30)にした事を特徴とする地下茎作物茎葉処理機の搬送回動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地下茎作物茎葉処理機における、挟持搬送装置の回動構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の地下茎作物茎葉処理機の挟持搬送装置は、機体の前部より後部上方に向け後上がりに傾設し、傾斜平面内で平面回動自在に左右一対の搬送ベルト仕組を構成し、該搬送ベルト仕組の後部を回動支点を中心に左右方向に回動する際に、装着した捩りコイルばねを死点越えさせて回動位置へ付勢させているが、該捩りコイルばねの固定端に対して可動端を略同ストロ−クで左右に振分け、同じ位相形状で装着されている。さらに、テンションロ−ラと小ロ−ラを設け、回動時に該テンションロ−ラで搬送ベルトを相手方に押し、小ロ−ラで搬送ベルトを張った事例が知られている。(特許公報 第2883802号参照) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、捩りコイルばねの固定端に対して可動端を略同ストロ−クで左右に振分け同位相にて装着している為、左右方向への回動切替え時、左右2個のばねは弾発力が干渉する場合があり、ばね効果が独立的に有効作用しない。又、テンションロ−ラにおいては搬送ベルトを相手方に押す作用も張る作用も搬送ベルトからの反作用を受けるが、テンションロ−ラと小ロ−ラを使い分けた為に、組立構成を複雑にして、しかも小ロ−ラ側で搬送ベルトの磨耗を助長する傾向等の不具合があった。この様な問題点を解決するために、本願発明は捩りコイルばねの装着方法とテンションロ−ラの構成を改善して、機能向上を図ったものを地下茎作物茎葉処理機において提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】走行部の前方に掻込み装置を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置を斜設し、該挟持搬送装置の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成し、その左右各々の回動支点部近傍に各々捩りコイルばねを配設し、該捩りコイルばねの弾発力によって、挟持搬送装置の回動自在なる後部が死点越えする際、付勢する様に構成した地下茎作物茎葉処理機において、前記捩りコイルばねの固定端を可動端移動ストロ−クの中央に対して一方側に偏倚させ、左右の捩りコイルばねを互いに位相差をつけて装着して、挟持搬送装置の後部が左右回動時死点越えすると、一方の捩りコイルばねは圧縮され他方は無負荷になり、弾発力が互いに干渉しない様にし、左右回動ストロ−クの終端まで回動されると、圧縮側の捩りコイルばねも死点越えして、作用方向が回動方向を向き、その弾発力によって挟持搬送装置の後部を引寄せて反動的に戻らないように構成した。 【0005】前記地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置の後部回動に追従して弾発する各捩りコイルばねの固定端を、各回動支点部に直結させ、同回動支点部を中心に可動する可動端と前記固定端とが回動支点部を共通の基準点とする様に構成して、捩りコイルばねの固定端と可動端の相対位置がばらつかない様にして、固定端に対して可動端に掛かる荷重が安定する様にした。 【0006】走行部の前方に掻込み装置を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置を斜設し、該挟持搬送装置の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成してなる地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置の略中央に配設された回動支点部を中心に回動自在なる支持金具に、二連ロ−ラ体を回転自在に枢設して、挟持搬送装置の後部を左右回動した際に、該挟持搬送装置の各搬送ベルトに対して、前記の各ロ−ラ体が押圧作用と保持作用を交互に作用する事が可能なる様に、兼用可能な同一径の同形ロ−ラ体にして、搬送ベルトへの押圧作用時も保持作用時も搬送ベルトからの反作用力に対して同様に作用して、搬送ベルトの異常磨耗を防止する様に構成した。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態について、図面に基づき実施例を以て説明する。図1は挟持搬送装置の平面図であり、二連ロ−ラや捩りコイルばねの装着位置及び各部材の構成を平面視で示している。図2は本願発明の要部である搬送チェ−ンケ−スの左右回動部の平面図である。図3は同じく左右回動部を拡大した捩りコイルばねの作動図である。図4は挟持搬送装置の側面視断面図である。図5は本願発明の実施例に係わる地下茎作物茎葉処理機の側面図で、図6は同処理機の茎葉処理部の平面図である。図7は前輪ロ−ラと芋押えガイド棒を平面視した部分図である。 【0008】本願発明の実施例である茎葉処理機の全体構成について図5を以て説明する。前記茎葉処理機は機体の前部に向けて前下りに突出した機台(2)を配置し、該機台(2)の後部にエンジン(E)・走行伝動装置(1a)・走行車輪(1b・1b)及び操縦ハンドル(1c)等を主要構成部分とする走行部(1)を設けて、該走行部(1)前方の前記機台(2)上に茎葉処理部(3)やその伝動系を構成する各装置を搭載した構成になっている。 【0009】先ず、走行部(1)について図5に基づいて記述する。(E)はエンジンであり、該エンジン(E)の左側に走行伝動装置(1a)が直結してあり、該走行伝動装置(1a)には出力側として茎葉処理部駆動軸(4)と走行駆動ケ−ス(1d)を具備し、茎葉処理部駆動軸(4)は伝動装置(5)を介して挟持搬送装置(6)や掻込み装置(7)を駆動する。また、前記走行駆動ケ−ス(1d)は車軸を軸支し、該車軸によって左右走行車輪(1b・1b)が回転する。なお、前記機台(2)には下向き支持金(1e)を固設し、該支持金(1e)に複数個の固定孔をその長手方向に列設して、該固定孔の任意なものに走行駆動ケ−ス(1d)の前端部を固定している。前記左右走行車輪(1b・1b)の高さを調節する際は前記左右走行車輪(1b・1b)の前端部を固定させる支持金(1e)の固定孔を選択し変更する。 【0010】同じく図5に示す様に茎葉処理部(3)は、畝上方の茎葉部を後方に掻き込む掻込み装置(7)と、その掻き込まれた茎葉部を前部で挟持して後部上方に向けて搬送しながら引抜き、且つこの引抜いた茎葉部を更に後部上方に搬送する挟持搬送装置(6)とを機体の前部より後部上方に向けて後上がりに傾設してある。又、前記挟持搬送装置(6)の終端下方には、これによって搬送されて放出される茎葉部を収集し、一定量収集する毎に地上に放出する様に構成した収集放出装置(8)を配設している。 【0011】図4の如く、前記挟持搬送装置(6)の始端下方には、畝上面を転動する左右一対の前輪ロ−ラ(9・9)を配設しているが、該各前輪ロ−ラ(9)は前処理フレ−ム(3a)に取付金具(12)を介して上下変位調節自在に装着してある。これによって、茎葉処理部(3)と前記前輪ロ−ラ(9・9)との上下方向の相対位置を変位調節して挟持搬送装置(6)の始端部を畝上面やや上方位置にすることで、掻込み装置(7)を作用させ畝上面の茎葉部の折れにくい根元近くを挟持する事ができる。又、図7に示す前記左右の前輪ロ−ラ(9・9)のそれぞれ平面視機体中央側には、芋押えガイド棒(10・10)が各前輪ロ−ラ(9)と共に上下し、且つ単独でも上下左右方向の位置を変位自在なる様にセットボルトを介して装着されている。 【0012】これら前輪ロ−ラ(9・9)は、挟持搬送装置(6)を始めとする茎葉処理部(3)の高さを調整すると共に、土中の根部を押さえて引き抜かれない様にし、根部を畝中に残留させる様に作用する。また、エンジン(E)の動力は、図5・図4に示す様に、走行伝動装置(1a)を経て左右の車軸を介して両方の走行車輪(1b・1b)に伝達されるほかに、左右搬送駆動軸(11a・11b)を介して挟持搬送装置(6)さらには掻込み装置(7)に伝達される。 【0013】次に、前記掻込み装置(7)について、図4と図6に基づいて記述する。実施例の掻込み装置(7)は支持枠(7a)に支承した軸に回転自在に枢着された3個のプ−リ(7b・7c・7d)と弾性無端体からなる突起付ベルト(7e)とで左右一対の仕組として構成されているが、これらを回転させて馬鈴薯の茎葉部を掻き寄せ、挟持搬送装置(6)の始端部に送り込む作用をする。 【0014】更に、掻込み装置(7)について詳述する。該掻込み装置(7)は機体前後方向に長いカバ−を兼用する支持枠(7a・7a)を左右に配設し、各支持枠(7a)の下面の前後部に3個のプ−リ(7b・7c・7d)を配置し、該プ−リ(7b・7c・7d)間に一対の前記突起付ベルト(7e・7e)が巻掛けてある。該突起付ベルト(7e)はそれぞれ複数個の突起(7f・7f・・)が所定の間隔で植設されていて、左右の突起(7f・7f・・)は各々隣接するもの同士が噛合し、噛合部が同一後方に進行する様に構成してある。又、後上方に配置したプ−リ(7b)は支持枠(7a・7a)の後部に固設した軸受部に支持される入力軸(13)に固着され、前下方のプ−リ(7c・7d)は各々掻込従動軸(14)に枢着してある。又、支持枠(7a・7a)の下面には、図4に示す様に下方に側面L形の支持ア−ム(7g)を固設している。 【0015】一方、前記入力軸(13)には嵌合穴(13a)を貫通させ、該嵌合穴(13a)に掻込駆動軸(15)の頭部をスプライン嵌合させている。該掻込駆動軸(15)は挟持搬送装置(6)の従動軸から一体延出したもので、掻込み装置(7)を連動して回転駆動している。入力軸(13)を嵌合穴(13a)を介して掻込駆動軸(15)にセットボルトによって固着され、逆に取外す場合はセットボルトを離脱して、入力軸(13)を掻込駆動軸(15)から離反する。即ち、該入力軸(13)と掻込駆動軸(15)とはセットボルトの着脱で装着・離脱を容易にし、掻込み装置(7)を仕組で着脱可能としている。尚、セットボルト上にはキャップ(16)が被嵌されている。 【0016】一方、掻込従動軸(14)は左右各支持枠(7a)に支持されるが、その位置は支持枠(7a)に固着した調節ボルト取付金を介して装着されている調節ボルトによって調整自在になっている。この調整によって左右各突起付ベルト(7e)の張りを保持する事ができる。なお、支持枠(7a)はカバ−として兼用され掻込み装置(7)の上面を被覆している。 【0017】次に、挟持搬送装置(6)について記述する。図4〜図5に示す様に該挟持搬送装置(6)は掻込み装置(7)で掻き込まれた茎葉部を左右の芋押えガイド棒(10・10)の間を通して上方に引上げ、これを挟持しながら後続の収集放出装置(8)へ搬送するものであり、機体の前部より後部上方に向け後上がりに傾設して、傾斜平面内で対向して対向側が共に後方へ周回する左右一対の無端帯からなり、さらに、傾斜平面内でその後半部を左右方向へ回動自在にした左右一対からなる搬送ベルト仕組(6a・6a)を構成している。該搬送ベルト仕組(6a・6a)は図3に示す様に、その略中央部にある左右各搬送駆動軸(11a・11b)を中心に回動自在なる搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)を枢設し、この搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)をフレ−ムとして兼用構成し、各搬送ベルト仕組(6a)の後部を支持している。さらに前記同様、左右各搬送駆動軸(11a・11b)を中心に回動自在なる左右前フレ−ム(6c・6c)を設け、該前フレ−ム(6c・6c)によって各搬送ベルト仕組(6a)の前部を支持している。 【0018】このように、各搬送ベルト仕組(6a)の背面に各搬送チェ−ンケ−ス(6b)を重合配設して、各々前フレ−ム(6c)と協働して挟持搬送装置(6)の支持フレ−ムを構成し、その始端側には左右従動プ−リ(6e・6e)を、終端側には左右駆動プ−リ(6d・6d)を各々装着し、この各駆動プ−リ(6d)と従動プ−リ(6e)との間に各搬送ベルト(6f)を巻き掛け、各種テンションプ−リを配設した構成になっている。なお、これらの各部材は左右搬送ベルト仕組(6a・6a)として、各々搬送ベルトカバ−(6t)で上面を被覆している。更に、図1と図6に示す様に各搬送チェ−ンケ−ス(6b)は平面視で前記左右搬送ベルト仕組(6a・6a)に対して、その面積を狭小にして前記左右搬送ベルト仕組(6a・6a)との間に間隙を設け、塵埃や茎葉屑の堆積を回避し清掃性のよいものにした。 【0019】この様に、搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)を左右各搬送駆動軸(11a・11b)を中心に左右に回動させ、搬送ベルト(6f・6f)の終端を左右に振回し可能にしたのは、後続の収集放出装置(8)へ積載する位置を調節するためである。また、搬送ベルト(6f・6f)の振回し構造を示す図2又は図4で示すように、左右各搬送駆動軸(11a・11b)を軸支するハウジング(6g・6g)を回動自在に構成して、これに前フレ−ム(6c・6c)を連設してある。さらに、一方側の搬送チェ−ンケ−ス(6b)にレバ−(6h)を取付け、該レバ−(6h)を回動して機台(2)に形設した左右回動位置及び中立位置に対応した位置決め孔(6k)に挿入して各位置を選択決定するのである。また、各搬送チェ−ンケ−ス(6b)には、これを左右へ振り回す為の把手(6q)が固着されている。 【0020】一方、横連動ケ−ス(5g)からア−ム(6n・6n)を突設して、各ア−ム(6n)に固設した固定ピン(6p・6p)と各搬送チェ−ンケ−ス(6b)に設けたピンとの間に捩りコイルばね(19・19)が張設され、該捩りコイルばね(19・19)は左右搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)が左回動位置または右回動位置に来ると、左右各々が交互に死点越えする様になっていて、各々回動位置に付勢するのである。つまり、左右捩りコイルばねの一方が弾発すると他方は無負荷になり、相互に弾発力が干渉しない様になっている。 【0021】ここで、本願発明の要部である捩りコイルばね(19)について記述する。該捩りコイルばね(19)の固定端(B)を可動端(C)移動ストロ−クの中央に対して一方側に偏倚させ、左右の捩りコイルばねを互いに位相差をつけて装着して、左右搬送ベルト仕組(6a・6a)の後部及び左右の搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)が左右方向へ回動切替え時死点越えすると、左右の捩りコイルばね(19・19)は一方が圧縮され他方は無負荷になる。この時、回動ストロ−クの左右各終端まで回動されると、圧縮側の捩りコイルばね(19)も死点越えして作用方向が回動方向を向き、弾発力によって左右搬送ベルト仕組(6a・6a)の後部及び左右の搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)を引寄せて反動的に戻らないように作用する。つまり、左右捩りコイルばね(19・19)の一方が弾発すると他方は無負荷になり、相互に弾発力が干渉しない様にして、左右いずれの回動切替えに対しても操作力が有効に働く様にした。 【0022】又、各捩りコイルばね(19)の固定端(B)を、各回動支点部(A)に連結させ、同回動支点部(A)を中心に可動する可動端(C)と前記固定端(B)とが回動支点部(A)を共通の基準点とする様に構成して、捩りコイルばね(19)の固定端(B)と可動端(C)の相対位置がばらつかない様にして、固定端(B)に対して可動端(C)に掛かる荷重が安定する様に構成されている。 【0023】同じく、本願発明の要部であり、左右各搬送ベルト仕組(6a)の略中央部に位置する回動支点部(A)近傍に配設した二連ロ−ラ(28)について説明する。左右二連ロ−ラ(28・28)は図1に示す様に、回動支点部(A)を中心に回動自在で、且つ、くの字形に成形された支持金具(29)と二個のロ−ラ体(30・30)からなり、前記支持金具(29)の両先端部に同一のロ−ラ体(30・30)が一対で回転自在に装着されている。このロ−ラ体(30)の一方によって前記搬送ベルト(6f・6f)を相互に相手方に押圧し、他方で搬送ベルト(6f・6f)の非搬送側を保持している。尚、前記左右支持金具(29・29)は各々コイルばね(31)で一方のロ−ラ体(30)が相互に搬送ベルト(6f・6f)を押圧する方向に付勢され、茎葉や異物等を噛み込んだ時には反押圧側に回動してその通過を許容する。又、各搬送ベルト(6f)を押圧する側と保持する側の各ロ−ラ体(30)は、搬送ベルト(6f・6f)の終端を左又は右に振回した時、左右二連ロ−ラ(28・28)は各々二連の一方側が押圧側になると他方側は保持側となり、この作用は搬送ベルト(6f・6f)の終端切替えによって、交互に押圧・保持作用を交替する事になる。 【0024】一方、左右の搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)どうしは連結金(20)で接続されて、各搬送チェ−ンケ−ス(6b)の一方を左右回動すると他方も追従して動くようになっている。なお、左右搬送ベルト(6f・6f)の対向部分は引張りコイルばね(21)で相互に押圧すると共に、逆に対向部分の相互離間を許容して、搬送物や異物の通過を可能とする役目を果たす。このほか、左右前フレ−ム(6c・6c)は左右コイルばね(22・22)によって、その始端部が相互に対向側に引張られるが、同時に相互離間作用を許容し、搬送物や異物の通過を容易にしている。 【0025】左右搬送ベルト(6f・6f)の対向部分は各々各種のテンションロ−ラによって互いに押圧させるようになっている。先ず、左右前フレ−ム(6c・6c)側であるが、片側の搬送ベルト(6f)には二つの固定ロ−ラ(23・23)が、他方の搬送ベルト(6f)にはコイルばね(24・24)で弾発された二つの可動ロ−ラ(25・25)がそれぞれ互い違いに設けてある。さらに、左右搬送ベルト(6f・6f)の非搬送下部側には内側から外方向に張り出し搬送ベルト(6f)の緩みを吸収するように左右調節テンションロ−ラ(26・26)が可動自在に装着され、その近傍には各搬送ベルト(6f)の外側から保持する左右外ロ−ラ(27・27)を設け、該左右外ロ−ラ(27・27)で搬送ベルト(6f)の周回軌跡を固定的に規制している。 【0026】さらに、左右の搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)側である左右の搬送ベルト仕組(6a・6a)の後半部には、後固定ロ−ラ(32・32)がそれぞれ設けられ、該後固定ロ−ラ(32・32)は左右搬送ベルト(6f・6f)の後対向部分を内側から規制して、左右搬送ベルト(6f・6f)相互の所定間隔を固定的に保持して、茎葉部の通路を形成している。 【0027】次に、掻込み装置(7)及び挟持搬送装置(6)の駆動系について記述する。図5に示すようにエンジン(E)に直結した走行伝動装置(1a)の前面には茎葉処理部駆動軸(4)が突出し、伝動装置(5)の後面に突出した茎葉処理部入力軸(5b)とを自在継手(5a)で連結して、この伝動装置(5)を介して挟持搬送装置(6)や掻込み装置(7)に動力が伝達される。 【0028】続けて、図2・図4・図6に基づいて前記伝動装置(5)について記述する。伝動装置(5)はウォ−ム部(5h)と横連動部(5c)からなり、動力は茎葉処理部入力軸(5b)に軸着したウォ−ムを介して、左搬送駆動軸(11a)に軸着したウォ−ムホイルによって、左搬送駆動軸(11a)に伝達され、同じく左搬送駆動軸(11a)に軸着し且つ、左搬送チェ−ンケ−ス(6b)に内蔵された二個のスプロケット(6r・6r)と搬送チェ−ン(6s)によって左駆動プ−リ(6d)に伝達されて、左搬送ベルト仕組(6a)が駆動される。また、左搬送駆動軸(11a)には横連動部(5c)を構成しているスプロケット(5d)が軸着され、該スプロケット(5d)を介し横連動部(5c)に入力される。横連動部(5c)は左右各搬送駆動軸(11a・11b)を連結するもので、二個のスプロケット(5d・5d)と横連動チェ−ン(5e)及び一対のギヤ(5f・5f)を横連動ケ−ス(5g)に内蔵密封し仕組構成をなし、左右搬送駆動軸(11a・11b)を互いに逆方向に回転させている。したがって、左搬送駆動軸(11a)に伝達された動力は前記横連動部(5c)を介して右搬送駆動軸(11b)に伝達され、同じく右搬送駆動軸(11b)に軸着し且つ、右搬送チェ−ンケ−ス(6b)に内蔵された二個のスプロケット(6r・6r)と搬送チェ−ン(6s)によって右駆動プ−リ(6d)に伝達されて、右搬送ベルト仕組(6a)が駆動される。 【0029】即ち、横連動部(5c)の上方には左右各々の搬送駆動軸(11a・11b)を共有し、この左右各搬送駆動軸(11a・11b)を左右各回動支点部(A・A)の中心として回動自在なる左右一対の搬送チェ−ンケ−ス(6b・6b)が枢設され、各搬送チェ−ンケ−ス(6b)の上面に搬送ベルト仕組(6a・6a)を構成している各搬送ベルト(6f)や各種テンションプ−リを配設している。左右各搬送ベルト仕組(6a)の終端側に装着されている駆動プ−リ(6d)に入力した動力は、巻き掛けられた搬送ベルト(6f)によって始端側の従動プ−リ(6e)が回転する。この構成によって、左右搬送ベルト(6f・6f)の対向部分即ち搬送通路側は全長に亘って張力が働き、常に緊張され搬送状態を良好なものにしている。この形態は搬送ベルト(6f)の終端を左右に振回した場合でも保持され、緩むことなく良好な搬送機能を維持することになる。 【0030】又、左右搬送ベルト仕組(6a・6a)の各始端側に従動プ−リ(6e)を軸着している従動軸は、上方に一体延出し掻込装置駆動軸(15)となる。該掻込装置駆動軸(15)の頭部は、掻込み装置(7)の入力軸(13)に貫通した嵌合穴(13a)に嵌合して、挟持搬送装置(6)の従動軸の回転と直結連動する。即ち、該入力軸(13)と掻込装置駆動軸(15)との連動によって、掻込み装置(7)は駆動される。 【0031】次に、前記のように構成された茎葉処理機の作動状態について説明する。畝に沿って植栽された地下茎作物(馬鈴薯)を畝中に留め置き、茎葉部のみを引抜く茎葉処理作業において、作業開始前に左右の走行車輪(1b・1b)が一つの畝を跨ぐ様に機体を位置させ、植付け状況等を考慮して芋押えガイド棒(10・10)の相互間隔を固定ボルト(18・18)により適正間隔となるよう変更調節する。次いで、エンジン(E)を始動させて機体を畝に沿って前進させて行くと、地下茎作物の茎葉部が掻込み装置(7)によって後方に掻込まれる。そして、掻込まれた茎葉部は、後部上方でさらに挟持搬送装置(6)によって搬送され、該挟持搬送装置(6)の後端部から収集放出装置(8)に漸次放出されて、一定量収集されるごとに該収集放出装置(8)のシャッタ−を手動又は動力を用いて水平姿勢から垂下姿勢に切り替えて地上に放出させ、再び収集姿勢に戻すのである。以下同様にして収集と放出とを繰り返し行なって茎葉処理作業が連続的に行なわれる。 【0032】 【発明の効果】本願発明は、以上説明したような構成と実施の形態によって、次のような効果を奏するものである。走行部(1)の前方に掻込み装置(7)を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置(6)を斜設し、該挟持搬送装置(6)の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成して、その左右各々の回動支点部(A・A)近傍に各々捩りコイルばね(19・19)を配設し、該捩りコイルばね(19・19)の弾発力によって、挟持搬送装置(6)の回動自在なる後部が死点越えする際、付勢する様に構成した地下茎作物茎葉処理機において、前記各捩りコイルばね(19)の固定端(B)を可動端(C)移動ストロ−クの中央に対して一方側に偏倚させ、左右の捩りコイルばね(19)に位相差をつけて装着したので、挟持搬送装置(6)の後部が左右回動時死点越えすると、一方の捩りコイルばね(19)は圧縮され他方は無負荷になり、弾発力が互いに干渉しない様に作用し、さらに、前記挟持搬送装置(6)の後部が左右回動ストロ−クの終端まで回動されると、圧縮側の捩りコイルばね(19)も死点越えして、作用方向が回動方向を向き、その弾発力によって挟持搬送装置(6)の後部を引寄せて反動的に戻らないようになり、左右の捩りコイルばね(19)が独立的に作用し合うことによって、左右回動操作力を有効に作用させる事ができる。 【0033】前記地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置(6)の後部回動に追従して弾発する各捩りコイルばね(19)の固定端(B)を、各回動支点部(A)に直結させ、同回動支点部(A)を中心に可動する可動端(C)と前記固定端(B)とが回動支点部(A)を共通の基準点とする様に構成したので、固定端(B)と可動端(C)との相対位置はバラツキを少なくし、基準点を回動支点部(A)として可動端(C)は安定的に所定ストロ−ク内を移動する事ができ、前記固定端(B)に対して可動端(C)に掛かる作用力を安定させることができて、捩りコイルばね(19)が円滑に作用して操作を容易にする事ができる。 【0034】走行部(1)の前方に掻込み装置(7)を具備し、且つ上方に機体の前部下方から後部上方にわたって後上がりに挟持搬送装置(6)を斜設して、この挟持搬送装置(6)の後部を傾斜面に沿って左右方向に回動自在に構成してなる地下茎作物茎葉処理機において、挟持搬送装置(6)の略中央に配設された左右一対の回動支点部(A・A)を中心に一体的に回動自在なるように構成した二連ロ−ラ(28・28)を左右各々に枢設し、挟持搬送装置(6)の後端部を回動した際に、挟持搬送装置(6)の各搬送ベルト(6f)に対して二連ロ−ラ(28)の各ロ−ラ体(30・30)が押圧作用と保持作用を交互に作用可能なる様に、同一径の同形ロ−ラ体(30)にしたので、搬送ベルト(6f)への押圧作用時も保持作用時も搬送ベルト(6f)からの反作用に対して同様に作用することができ、左右方向への回動切替えに対応して、押圧・保持のそれぞれの条件に兼用することができ、円滑にロ−ラ体(30・30)が回転して、搬送ベルト(6f)の異常磨耗を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月18日(2000.4.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−299036(P2001−299036A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月30日(2001.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−116012(P2000−116012) |
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