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【発明の名称】 コンバインの刈取機支持装置
【発明者】 【氏名】水本 寛和

【氏名】坂本 憲之

【氏名】喜安 一春

【氏名】古川 好伸

【氏名】阿波 雅之

【氏名】明比 龍二

【氏名】松田 善正

【要約】 【課題】刈取機の取付の容易化、及び取付け精度の向上を図ろうとするものである。

【解決手段】刈取機を支持する支持杆フレーム4を受ける下支持メタル5と、開閉自在な上支持メタル6とを設けると共に、該上支持メタル6を開閉する回動自在な開閉装置25の開閉レバー26に設けるフック27の位置を調節する調節装置30を設け、該開閉レバー26の回動中心(イ)部と、該フック27の係合部28とを略直線上に位置させて設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈を刈取る刈取機3を支持する支持杆フレーム4と、該支持杆フレーム4を受ける下支持メタル5と、開閉自在な上支持メタル6と、該上支持メタル6を開閉する回動自在な開閉装置25等を設けたコンバインにおいて、該開閉装置25の開閉レバー26に設けたフック27の位置を調節する調節装置30を設けたことを特徴とするコンバインの刈取機支持装置。
【請求項2】 請求項1の構成において、該開閉装置25の該開閉レバー26の回動中心(イ)部と、該下支持メタル5に設けた支持ピン29に係合させて固定する該フック27の係合部28とを略直線上に位置させて設けたことを特徴とするコンバインの刈取機支持装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刈取機を支持する支持杆フレームを受ける下支持メタルと、開閉自在な上支持メタルとを設けると共に、該上支持メタルを開閉する回動自在な開閉装置の開閉レバーに設けるフックの位置を調節する調節装置を設け、該開閉レバーの回動中心と該フックの係合部とを略直線上に位置させて設けた技術であり、コンバインの刈取機支持装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインの刈取機の支持杆フレームは、下支持メタルと開閉自在な上支持メタルとの間に回動自在に支持して、該上支持メタルに設けて開閉操作する回動自在な開閉レバーとフックとを一体に形成した開閉装置のこの開閉レバーを回動操作して、このフックの係合部を該下支持メタルに設けた支持ピンへ係合させて固定し、該刈取機の該支持杆フレームを回動自在に軸支して、該刈取機で立毛穀稈を刈取るときは、刈取る穀稈の稈長、及び圃場の乾・湿田により、この刈取機を上下回動調節して、穀稈を収穫作業する。
【0003】又、前記刈取機をコンバインから取り外しするときは、開閉装置の開閉レバーを回動操作すると、この開閉レバーと一体のフックの係合部は、下支持メタルに設けた支持ピンから外れると共に、上支持メタルは開状態になり、該下支持メタルの上側が開放状態になり、この開放部から該刈取機の支持杆フレームを取り出し、この刈取機を機外へ取り外しする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】開閉装置の開閉レバーとフックとは、一体に形成した構成であり、このために、この開閉装置自体の精度、該開閉装置を上支持メタルへ装着する装着位置の精度、及び下支持メタルに設ける支持ピンの装着位置精度等により、該支持ピンへ該フックの係合部を係合させる係合が困難であったり、又、係合させたときに、ガタが多いと、該刈取機の支持杆フレームが該上支持メタルで確実に押えられず、このために、この刈取機の上下回動調節をスムーズに行えないことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、穀稈を刈取る刈取機3を支持する支持杆フレーム4と、該支持杆フレーム4を受ける下支持メタル5と、開閉自在な上支持メタル6と、該上支持メタル6を開閉する回動自在な開閉装置25等を設けたコンバインにおいて、該開閉装置25の開閉レバー26に設けたフック27の位置を調節する調節装置30を設け、該開閉装置25の該開閉レバー26の回動中心(イ)部と、該下支持メタル5に設けた支持ピン29に係合させて固定する該フック27の係合部28とを略直線上に位置させて設けたことを特徴とするコンバインの刈取機支持装置の構成とする。
【0006】
【発明の作用】コンバインの刈取機の支持杆フレーム4は、下支持メタル5と開閉自在な上支持メタル6との間に回動自在に支持して、該上支持メタル6に設けて開閉操作する回動自在な開閉装置25の開閉レバー26に設けたフック27と、該フック27の位置を調節する調節装置30とを設けた、この開閉レバー26を回動操作して、このフック27の係合部28を該下支持メタル5に設けた支持ピン29へ係合させて固定し、該刈取機の該支持杆フレーム4を上下に回動自在に軸支して、この刈取機で立毛穀稈を刈取るときは、刈取る穀稈の稈長、及び圃場の乾・湿田等により、この刈取機を上下回動調節して、穀稈を収穫作業する。
【0007】又、前記刈取機をコンバインから取り外しするときは、開閉装置30の開閉レバー26を回動操作すると、この開閉レバー26に設けたフック27の係合部28は、下支持メタル5に設けた支持ピン29から係合が外れると共に、上支持メタル6は開状態になり、該下支持メタル5の上側が開放状態になり、この開放部から該刈取機の支持杆フレーム4を取り出し、この刈取機を機外へ取り外しする。
【0008】前記開閉装置25のフック27の係合部28が下支持メタル5の支持ピン29への係合が困難であったり、又、係合させたときに、ガタが多いときは、調節装置30を操作して、該フック27を移動させて、このフック27のこの係合部28を容易に係合させることができ、更に係合後のガタが少なくなる位置へ調節する。
【0009】
【発明の効果】開閉装置25の開閉レバー26に設けたフック27の位置は、調節装置30の操作により、調節できることにより、このフック27の係合部28を下支持メタル5の支持ピン29への係合が容易となり、係合後のガタを少なくすることができることにより、刈取機の上下回動調節をスムーズに行うことができる。又、該開閉装置25の開閉レバー26の回動中心(イ)部と、該フック27の該係合部28とは、略直線上に位置させて設けたことにより、係合操作が容易で、又、確実に係合させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の前部には、刈取機3を設け、この刈取機3には、後方上部へ傾斜させて設けた支持杆4aと、この支持杆4aの上端部に左右方向に設けた支持パイプ4b等よりなる支持杆フレーム4を設けた構成である。該走行車台2の上側面には、上方へ突出する下支持メタル5を設け、この下支持メタル5の上側面には、円形状の受部5aを設け、該支持杆フレーム4の該支持パイプ4bをこの受部5aで受けて軸支する構成である。この下支持メタル5の上側の一方側を回動支点として、開閉自在に上支持メタル6を設け、この上支持メタル6の下側面に設けた円形状の押部6bで該支持杆フレーム4の該支持パイプ4bの外周部を上部から押さえて、この支持杆フレーム4のこの支持パイプ4bを回動自在に軸支して、浮き上りを防止した構成の刈取機支持装置7を図示して説明する。
【0011】前記コンバイン1の走行車台2の前部に設けた刈取機3の刈刃装置8で刈取られた刈取り穀稈は、この刈取機3の穀稈掻込移送装置9で後方上部へ移送され、脱穀機10のフィードチエン11aと挟持杆11bとへ受渡しされ、これらフィードチエン11aと挟持杆11bとで引継ぎ移送して、この移送中にこの脱穀機10内で脱穀する構成である。
【0012】前記コンバイン1の走行車台2の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ12aを張設した走行装置12を配設し、該走行車台2の上側に載置した脱穀機10の平面視右横側には、脱穀済みで選別済みの穀粒を回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク13を装着した構成である。
【0013】前記穀粒貯留タンク13の後側には、この穀粒貯留タンク13内に貯留した穀粒を機外へ排出する縦移送螺旋14aを内装した排出支持筒14を略垂直姿勢で回動自在に支承して設け、この排出支持筒14の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋15aを収縮自在に内装した排出オーガ15を収縮自在、上下回動自在、左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0014】前記脱穀機10の前部で走行車台2の前側に設けた刈取機3は、前端部から順次刈取る立毛穀稈を分離するナローガイド16a、及び分草体16bと、分離された穀稈を引起す引起装置17と、引起された穀稈を掻込みする掻込装置18と、掻込みされた穀稈を刈取る刈刃装置8と、刈取られた穀稈を後方上部へ移送する移送装置19と、この移送装置19と該掻込装置18とよりなる穀稈掻込移送装置9と、この刈取機3を油圧駆動による伸縮シリンダ20等を設けてなる構成である。該伸縮シリンダ20の作動により、この刈取機3を土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0015】前記脱穀機10側には、操作室21aを操作ケース21で形成し、この操作室21a内には、コンバイン1の各部を操作、及び調節する操作装置21bと、操縦作業者が搭乗する操縦席21c等を設け、この操縦席21cの下側で走行車台2の上側面には、エンジン22を載置すると共に、後方には、穀粒貯留タンク13を配設した構成である。これら脱穀機10と、刈取機3と、エンジン22と、走行装置12等により、該コンバイン1の機体1aを構成している。
【0016】前記刈取機3の穀稈掻込移送装置9の移送装置19によって、形成される穀稈搬送経路中には、刈取られて移送される刈取り穀稈に接触作用することにより、脱穀機10へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ19aを設けた構成である。走行車台2の前端部に装架された走行用のミッションケース23内の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ23aを設けた構成である。
【0017】前記支持杆フレーム4の支持パイプ4bを回動自在に軸支して、この支持杆フレーム4を介して、刈取機3を上下回動移動自在に軸支する走行車台2上側面には、図1で示す如く上方へ突出状態に下支持メタル5を装着して設け、この下支持メタル5の上側面の前後方向略中央部には、半円形状の受部5aを設け、この受部5aで、該支持パイプ4bの外径部を軸支する構成である。
【0018】前記下支持メタル5の上端部の一方側には、図1で示す如く上支持メタル6の一方側の端部を開閉自在に回動ピン24で軸支すると共に、該下支持メタル5の上端部の他方側には、該上支持メタル6に回動自在に設けた開閉装置25の開閉レバー26の先端部の近傍部に設けたフック27の係合部28を係合させる支持ピン29を設けた構成である。
【0019】前記上支持メタル6の他方側の端部には、図1で示す如く開閉装置25の開閉レバー26の先端の装着部26aを挿入して回動支持ピン25aで回動自在に軸支した構成である。該上支持メタル6の下側の前後方向略中央部には、半円形状の押部6aを設け、この押部6aで支持パイプ4bの外径部を上側より、押えてこの支持パイプ4bの浮上りを防止する構成である。
【0020】前記開閉装置25の開閉レバー26の先端近傍部には、調節装置30を装着ピン30aで回動自在に装着した構成であり、この調節装置30は左右両側の左・右支持板31a,31bには、所定長さの調節パイプ31cを固着して設け、この調節パイプ31c内には、外径に螺旋ネジ32aを設けた調節軸32を挿入すると共に、該調節パイプ31cの上下端部に位置する箇所には、ナット32b,32bを螺挿入して、この調節軸32を固定した構成である。
【0021】前記調節装置30の調節軸32の先端部には、フック27を固着して設け、このフック27の係合部28を下支持メタル5の支持ピン29の外径部へ係合させる構成であり、このフック27のこの係合部28を該支持ピン29へ係合させることが困難であるとき、又はこの係合部28とこの支持ピン29とを係合させたときに係合部にガタが多くあるとき等は、該調節軸32の各ナット32bをゆるめて、この調節軸32を移動操作して、該フック27の係合部28の位置を移動調節する構成であり、このフック27の係合状態を良好にする構成である。
【0022】前記開閉装置25の開閉レバー26の回動操作により、上支持メタル6が閉状態のロック状態、又は開状態のロック解除状態になる構成である。このロック解除状態のときに、刈取機3を組付け、及び取外しする構成である。前記開閉装置25の開閉レバー26を支持する回動中心(イ)部である。回動支持ピン25a位置と、フック27の係合部28の中心位置(支持ピン29)とは、図1で示す如く上下方向に略直線上に位置させた構成である。
【0023】これにより、前記開閉装置25のロック操作、及びロック解除操作を容易にした構成である。前記開閉装置25の開閉レバー26を回動操作して、上支持メタル6を開状態のロック解除状態に操作するときは、バネ材等よりなる支持板33を軽く手で押し、この支持板33の折曲部33aを該開閉レバー26から外した後に回動操作する構成である。又、該上支持メタル6を閉状態のロック状態にするときは、該支持板33の該折曲部33aを開閉レバー26に係合状態にする構成である。
【0024】開閉装置34は、図7〜図8で示す如く開閉レバー35と略半円形状のフック36とよりなる構成である。該開閉レバー35の先端の装着部35aは、上支持メタル6の一方側の端部へ挿入して、回動支持ピン25aで回動自在に装着した構成である。該上支持メタル6の他方側の他部は、下支持メタル5の上部の一方側の端部へ回動自在に回動ピン24で軸支した構成である。
【0025】前記開閉レバー35の先端近傍部には、略半円形状で係合部36aを設けたフック36を装着ピン30aで回動自在に装着した構成である。該開閉レバー35を上方へ回動操作により、該フック36の係合部36aが下支持メタル5に設けた支持ピン29へ係合状態となり、上支持メタル6は閉状態のロック状態になり、該開閉レバー35は回動上部で保持する構成である。
【0026】前記開閉装置34の開閉レバー35の回動操作により、図7で示す如くロック状態から図8で示す如くロック解除状態、図9で示す如く開放状態へと順次変る構成であり、刈取機3の着脱(組付け、取外し)を容易にした構成である。これにより、前記開閉装置34の開閉レバー35の上方への回動操作から下方への回動操作により、ワンタッチで締付けからロック、ロック解除、及び解放までを行うことができる。又、これにより、刈取機3の組付け、及び取外しが容易である。
【0027】前記下支持メタル5の支持ピン29の軸受部は、図7、及び図10で示す如く左右両側に左右支持壁5b,5cを設け、これら左右支持壁5b,5c間には、挿入溝5dを形成した構成であり、これら左右支持壁5b,5cで支持ピン29を軸支した構成である。
【0028】前記開閉装置34の開閉レバー35の回動操作により、この開閉レバー35に設けたフック36は挿入溝5d内を移動し、このフック36の係合部36aが支持ピン29へ係合する構成である。これにより、前記支持ピン29は両端支持となり、この支持ピン29の倒れが防止できると共に、フック36は挿入溝5d内を案内されることにより、このフック36の係合を確実に行うことができる。
【0029】前記開閉装置34の開閉レバー35と、フック36とは、図10で示す如く平面視一直線に配置した構成である。これにより、前記開閉装置34の開閉レバー35と、フック36とのいずれか一方が左右方向のいずれか側へ片寄りしない構成であり、このために、コンパクトになった。
【0030】前記分草体16bは、図2〜図4で示す如く分草フレーム37の後端近傍部に、内側、又は外側へ所定角度で傾斜させて取付孔37bを上部に設けたL字形状の取付板37aを固着して設けると共に、前側端部には、分草カバー38をボルト等で装着する複数個の取付ボス38bを固着したカバー取付板38aを固着して設けた構成である。
【0031】前記分草体16bの分草フレーム37の後端部は下引起ケース39の前側に挿入すると共に、該分草フレーム37に設けた取付板37aは、取付孔37bへ挿入したボルト37cで該下引起ケース39へ装着した構成である。前記分草体16bが衝突、又は圃場の土中に突込み状態になったときに、この分草体16bに掛る力を上下、及び左右に分散させて、この分草体16bを支持した下引起ケース39の破損を防止する構成である。
【0032】これにより、前記分草体16bが衝突、又は土中に突込んだときに、この分草体16bに掛る力が分散されることにより、この分草体16bを支持する下引起ケースの破損を防止できる。2条刈用の前記刈取機3の掻込装置18は、図5で示す如く左側の上側には、左側条の立毛穀稈を掻込する左ラグ付掻込ベルト40aを前方外側から後方内側へ向けて回転自在に張設し、この左ラグ付掻込ベルト40aの後方部の下側には、左掻込スターホイル41aを回転自在に設けた構成である。右側条の立毛穀稈を掻込み左側へ移送する中央部の上側には、左右方向に中ラグ付掻込ベルト40bを回転自在に張設し、この中ラグ付掻込ベルト40bの左側の下側には、中掻込スターホイル41bを回転自在に設けた構成である。これら左掻込スターホイル41aと中掻込スターホイル41bとは、噛合状態に配置した構成である。右側条の立毛穀稈を掻込する右側の上側には、右ラグ付掻込ベルト40cを前方外側から後方内側へ向けて回転自在に張設し、この右ラグ付掻込ベルト40cの後方部の下側には、右掻込スターホイル41cを設けた構成である。
【0033】前記右ラグ付掻込ベルト40cの後方内側部と、中ラグ付掻込ベルト40bの左側部との間には、移送用チエン42を張設した構成である。前記移送用チエン42の前方部には、立毛穀稈を分離する山形状の分離杆43を設け、この分離杆43の右側の後端部に設けた取付板43aには、長孔43cを形成した支持杆43bを装着して設け、これら支持杆43bの長孔43c部には、挟持杆42aの一方側の端部を挿入して支持させた構成であり、この挟持杆42aの他方側の端部は、移送用チエン42の移送終端近傍部まで延長させた構成である。
【0034】前記右ラグ付ベルト40cと右掻込スターホイル41cとにより、掻込された立毛穀稈は、下側の刈刃装置8で刈取りされ、この刈取り穀稈は、移送チエン42と挟持杆42aとの間で挟持されて、左側へ向けて移送され、左側条の掻込されて刈取りされた刈取り穀稈と合流し、後方部へ移送する構成である。
【0035】3条刈用の前記刈取機3の掻込装置18は、図12、及び図13で示す如く前方下部の左側から順次左駆動スターホイル44aと、左縦動スターホイル44bと、中駆動スターホイル45aと、中従動スターホイル45bと、右従動スターホイル46bと、右駆動スターホイル46aとを設けると共に、前方上部の左側から順次左外掻込ベルト44cと、左内掻込ベルト44dと、中左掻込ベルト45cと、中右掻込ベルト45dと、右内掻込ベルト46dと、右外掻込ベルト46cとを設けた構成である。
【0036】前記左従動スターホイル44bを軸支したスターホイル軸47の上部には、各ベベルギヤー47bを軸支内装したベベルケース47aを設けた構成である。右従動スターホイル46bを軸支したスターホイル軸48の上部には、各ベベルギヤー48bを軸支内装したベベルケース48aを設けた構成である。
【0037】前記ベベルケース47aに軸支した回転軸47cには、駆動スプロケット47dを軸支して設け、このスプロケット47dと左駆動軸49に軸支した左駆動スプロケット49bとには、チエン49aを掛け渡した構成である。この左駆動軸49で中根元移送チエン50と、中上・中下穂先移送チエン50a,50bとを回転駆動する構成である。
【0038】前記ベベルケース48aに軸支した回転軸48cには、駆動スプロケット48dを軸支して設け、このスプロケット48dと右駆動軸51に軸支した右駆動スプロケット51bとには、チエン51aを掛け渡した構成である。この右駆動軸51で右上右下穂先移送チエン52a,52bを回転駆動する構成である。右根元移送チエン52は右駆動スターホイル軸53に軸支した右駆動スプロケット53aで回転駆動する構成である。
【0039】左駆動スターホイル軸54に軸支した左駆動スプロケット54aで左根元移送チエン55を回転駆動する構成である。該左根元移送チエン55で左駆動軸55aに設けた左駆動スプロケット55bが回転駆動され、この左駆動軸55aの回転駆動により、左上・左下穂先移送チエン56a,56bを回転駆動する構成である。
【0040】これにより、各スターホイル44a,44b,45a,45b,46a,46bに掛る負荷を均等にすることができ、過負荷に対する耐久性が向上し、又、中央部の該スターホイル45a,45bの高さ位置が変更可能となり、中央部へ藁屑等の溜りを防止できる。
【0041】前記引起装置17の引起ケース57には、引起ラグ57bを装着した引起チエン57aを上下両側の上・下スプロケット57c,57dに掛け渡して内装して設け、この引起チエン57aを回転駆動する伝動経中には、この引起チエン57aの回転速度を変速する変速装置58は、図14で示す如く設けた構成である。
【0042】前記引起チエン57aの変速装置58による変速に連動して、掻込装置18の各掻込ベルト59の回転速度を変更制御する構成である。前記掻込ベルト59は、図14〜図17で示す如く設け、この掻込ベルト59には、所定間隔に掻込ラグ59aを設けた構成であり、該掻込ベルト59は掻込ケース60の下側に張設した構成である。この掻込ケース60の下側と、引起ケース57の下方部の下側面との間には、ベベルケース61を設け、このベベルケース61内には、横軸61aと縦軸61bとを軸支して設け、該横軸61aには、ベベルギヤー62aとスプロケット62bとを軸支した構成であり、このスプロケット62bを引起チエン57aに噛合させた構成である。該縦軸61bには、ベベルギヤー63aと下部プーリ63bとを軸支して設け、この下部プーリ63bと上部プーリ63cとには、該掻込ベルト59を掛け渡した構成である。該ベベルギヤー62aと該ベベルギヤー63aとは噛合させた構成である。
【0043】前記引起装置17の引起ケース57内の引起チエン57aの回転速度が、変速装置58により、変速されると、この変速に連動して、スプロケット62bから各ベベルギヤー62a,63a,下部プーリ63bを介して、掻込ベルト59の回転速度を変更制御する構成である。
【0044】これにより、穀稈の長・短稈、及び倒伏状態により、前記引起装置17の引起チエン57aの回転速度を変速装置58の操作によって変速すると、この変速に連動して、掻込ベルト59の回転速度も変更制御されることにより、穀稈が引起から掻込へ移送されるこの穀稈の移送性能の向上を図ることができる。
【0045】前記掻込装置18の従動側の掻込スターホイル64の上側には、図18で示す如くL字形状のギヤーケース64aを設け、このギヤーケース64aには、縦伝動軸64bと、横伝動軸65とを軸支して設けると共に、各ギヤー65aを内装して設け、該縦伝動軸64bの下部には、ボス付の取付板64cを装着して設け、この取付板64cの下側面には、カラー64dを介して該掻込スターホイル64をボルト等により、装着した構成である。
【0046】前記縦伝動軸64bの上端部には、掻込ケース60を設けると共に、上端部には上部プーリ63cを設け、該掻込ケース60の下部には、下部プーリ63bを設け、これら上・下プーリ63b,63cには、掻込ラグ59aを所定間隔に設けた掻込ベルト59を掛け渡した構成である。この掻込ベルト59と掻込スターホイル64との分解、及び組立を容易にした構成である。
【0047】前記ギヤーケース64aの後端部の上側には、L字形状の上ケース66を設け、この上ケース66内には、中伝動軸66aを内装して設け、該上ケース66の上側には、上カバー66bをボルト、及びナット等で着脱自在に装着した構成である。これら上ケース66の下側面と、上カバー66bの上側面とには、上・下ボス66c,66dを固着して設け、これら上・下ボス66c,66dには、上伝動軸67を内装して軸支して設け、中伝動軸66aの上端部に設けたスプロケット66eと該上伝動軸67の略中間位置に設けたスプロケット67aとには、チエン67bを掛け渡した構成である。
【0048】前記下ボス66dの下方部には、下穂先ケース68を設け、この下穂先ケース68には、移送ラグ68aを所定間隔に設けた下穂先移送チエン68bを張設して内装した構成である。上ボス66cの上方部には、上穂先ケース69を設け、この上穂先ケース69には、移送ラグ69aを所定間隔に設けた上穂先移送チエン69bを張設して内装した構成である。
【0049】これにより、前記掻込ベルト59と掻込スターホイル64との分解、及び組立が容易となり、これらの部品交換が容易に簡単に行うことができる。前記3条刈の刈取機3の中央部の引起装置17の右側の外側と、左側の該引起装置17の外側との前側には、図19〜図21で示す如く補助引起ラグ73aを所定間隔に装着した補助引起チエン37を内装した補助引起装置70、70を設けた構成である。これら引起装置17、17の前・後引起ケース17a,17aの後側面の上部には、正面視逆U字形状の補強杆17bを設け、この補強杆17bには、L字形状の支持杆17cを設け、この支持杆17cの先端部に締付用のナット17dを設けた構成であり、この締付用ナット17d、及び後逑する締付具72は、正面視該補助引起装置70の全巾内に位置させて設け、この締付具72が穀稈の通過の抵抗にならない構成である。
【0050】前記補助引起装置70の左・右補助引起ケース70a,70aの上部には、取付板70bを設け、この取付板70bの上部には、逆U字形状の固定板70cを固着して設けた構成である。右側の該補助引起ケース70aの下部の外側面には、前後両側に支持部71aを設けた支持板71を固着して設けた構成である。
【0051】前記分草体16bの分草フレーム37には、前後両側の上部に支持ピン37dを設けた受板37eを固着して設けた構成である。前記補助引起装置70の組付けは、補助引起ケース70aの下部に設けた支持板71の支持部71aを、分草体16bの分草フレーム37に設けた受板37eの支持ピン37dの上側へ乗せると共に、該補助引起ケース70aの上部に設けた固定板70cを、引起装置17に設けた補強杆17bの支持杆17cの上側へ乗せて、締付具72で固定する構成である。
【0052】これにより、補助引起装置70を固定する締付具72が、この補助引起装置70の全巾内に位置させて設けたことにより、この締付具72が穀稈の通過の抵抗になることがなくなった。又、該締付具72での固定位置が上方部としたことにより、組付け、及び取外しが容易である。
【0053】前記補助引起装置70には、図22で示す如く補助ナローガイド74を設け、この補助ナローガイド74を正面視左右に調節可能な構成である。該補助ナローガイド74の上部には、連結杆74aの一方側の端部を固着し、他方側の端部を支持板74bに装着して設け、この支持板74bの下部を回動中心とすべく、該補助引起装置70上部に設けた支持メタル74cへ装着ピン72aで装着した構成である。この補助ナローガイド74を回動移動させるときは、該装着ピン72aをゆるめて回動操作する構成である。
【0054】これにより、前記補助ナローガイド74を左右に回動方式としたことによって、引起装置17へ引継ぎする穀稈の分離が良好となり、補助引起装置70から該引起装置17への穀稈の引継ぎが良好になる。前記ミッションケース23は、図11で示す如く主・副変速装置75a,75bを内装した構成である。該ミッションケース23の上部には、入力軸76を軸支して設け、この入力軸76には、複数個のギヤー76a,76b,76c,76d,76eを軸支して設けた構成である。該上入軸76の下側には、変速軸77を軸支して設け、この変速軸77には、複数個の主変速用のギヤー77a,77b,77c,77d,77eと、副変速用のギヤー77m,77nとを軸支して設けた構成である。これら各ギヤー77a,77b,77c,77d,77eと各ギヤー76a,76b,76c,76d,76eとは噛合する構成である。これら各ギヤー77a,77b,77c,77d,77eの内径部の対称位置の2箇所と、又、該各ギヤー77m,77nの内径部の対称位置の2箇所とには、十文字位置に各ボール78が移動する各移動溝78aを設けた構成である。該変速軸77の該各ギヤー77a,77b,77c,77d,77e,77m,77nが位置する外径部の対称位置には、該各ボール78を挿入する各ボール溝78bを設け、この各ボール溝78bには、球形状の各ボール78を挿入した構成である。
【0055】前記変速軸77には、軸方向に後逑する主変速用と副変速用の各ボール押具79が移動する主変速用の移動用溝79aと、副変速用の移動用溝79bとを外径部の対称位置(十文字位置)の4個所に設けると共に、一方側の端部には、シフター用のシフタ溝79cを左右方向に7個設けた構成である。
【0056】前記変速軸77には、シフターメタル80を設け、このシフターメタル80内には、ボール押具79を回動自在に支持ピン83で装着した構成であり、このボール押具79の一方側端部には、山形状の凸部83aを設け、他方側の端部には、この凸部83aを該支持ピン83部を回動中心として、ボール78へ押し付けるスプリング83bを内装すると共に、シフターボール80aを支持する支持ピン80bを設けた構成である。
【0057】前記各ボール押具79は、主変速用の各移動用溝79aと、副変速用の各移動用溝79bとへ挿入され、シフターメタル80をシフター80cで移動操作することにより、ボール78が移動する構成であり、このボール78は変速軸77の外周部と、例えば、ギヤー77aの内径部の移動溝78a内との両側に掛る位置まで移動され、このギヤー77aと該変速軸77とは一体となり、このギヤー77aが回転する構成である。該シフターメタル80の移動操作位置により、主変速用の該ギヤー77a,77b,77c,77d,77e,及び副変速用のギヤー77m,77nが回転駆動され、主変速の切換制御と、副変速の切換制御との両者の切換制御を個別に行うことができる構成である。
【0058】前記各ボール押具79はボール78が、例えば、ギヤー77a内に入っていない状態であっても、移動すべく所定の隙間を設けた構成であり、又、スプリング79dによって、この各ボール押具79は逃げる構成であり、該各ボール押具79の移動が容易な構成である。
【0059】これらによって、前記エンジン22が停止中であっても変速が可能である。又、前記各ボール78が変速軸77の各ボール溝78b内へ戻ると、各ギヤー77a,77b,77c,77d,77e,77m,77nは空転状態になることにより、変速が容易である。更に変速が該ボール78の入切で行うことができ、変速がスムーズであり、大巾にコスト低減することができる。
【0060】前記変速軸77の変速により、この変速軸77から下段の上中軸81a、下中軸81bを経て左右両側の左・右車軸82a,82bが変速回転駆動され、走行クローラ12a,12aが回転駆動されて、変速走行する構成である。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年4月14日(2000.4.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−292620(P2001−292620A)
【公開日】 平成13年10月23日(2001.10.23)
【出願番号】 特願2000−113999(P2000−113999)